JP2014115932A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削屑に起因する移動機構の不具合を生じることなく、正確にワークを切削することが可能な加工装置を提供する。
【解決手段】保持されたワークに対して切削処理を行う加工装置において、加工工具が着脱可能な主軸が配設されるとともに、上記主軸をXYZ直交座標系におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能なヘッド部と、ワークを保持するとともに、上記ワークをX軸周りに回転可能であり、かつ、上記ワークをY軸周りに回動可能なワーク保持手段と、上記ヘッド部において上記主軸をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動するための制御を行うとともに、上記ワークのX軸周りの回転角度およびY軸周りの回動角度を制御する制御手段とを有するようにしたものである。
【選択図】 図4

Description

本発明は、加工装置に関し、さらに詳細には、ワークを切削加工する加工装置に関する。
従来より、マイクロコンピューターなどによる数値制御により、所定のデータに基づいてワークを切削加工する加工装置においては、加工工具が取り付けられたキャリッジと、ワークを保持するワーク保持装置とがそれぞれ動作することにより加工工具に対してワークを所定の角度で接触させて、当該ワークを切削工具により切削して所望の形状に切削するようにしている。
以下、図1乃至図2を参照しながら、従来の技術による加工装置について説明する。
図1には、従来の技術による加工装置の概略構成斜視説明図が示されており、また、図2には、従来の技術による加工装置の要部を示す概略構成説明図が示されている。
この加工装置100は、固定系のベース部材102と、ベース部材102の左右両端でベース部材102に直交して配設された側方部材104L、104Rと、左右2つの側方部材104L、104Rを連結する後方部材106と、両端がそれぞれ側方部材104L、104Rに支持されXYZ直交座標系におけるX軸方向に延長されて配設されたガイドレール108と、両端がそれぞれ側方部材104L、104Rに支持されX軸方向に延長されてガイドレール108と並行するようにして配設されたシャフト110と、ガイドレール108ならびにシャフト110のそれぞれに摺動自在に装着されてX軸方向に移動自在に支持されたキャリッジ112と、キャリッジ112においてZ軸方向に移動自在に配設された主軸114と、ワークを保持するとともに、ベース部材102上においてY軸方向に移動自在に配設されるワーク保持装置120とを有して構成されている。
ワーク保持装置120は、ベース部材102上に設けられた一対のガイドレール116上に摺動自在に設けられたテーブル122と、ワークを保持するとともに、テーブル122上に配設された回動部材124とにより構成されている。
なお、以下の説明において、回転可能な範囲が360°より小さい範囲で設定されている回転を「回動」と称することとし、回転可能な範囲が360°以上に設定されている回転を「回転」と称することとする。
この回動部材124は、略矩形形状の枠体126の枠内において、略円形形状の枠体128を備えている。
枠体126はモーター134によりX軸周りに回動し、また、枠体128はモーター130によりY軸周りに回動する。
また、こうした回動部材124においては、枠体126の右側部材126aおよび左側部材126bの略中心部からそれぞれ中心軸が一致するようにX軸と平行に棒状部材126−1、126−2が延設されている。
棒状部材126−1はモーター134と接続され、棒状部材126−2はテーブル122に固定的に配設された固定部材136に回動自在に接続されている。
これにより、枠体126は、モーター134の駆動により、棒状部材126−1、126−2の中心軸O1を中心としてX軸周りを回動する構成となっている。
また、枠体128の後端部および前端部の略中心部からそれぞれ中心軸が一致するようにY軸と平行に棒状部材128−1、128−2が延設されている。
棒状部材128−1は枠体126の後方部材126cを貫通してモーター130と接続され、棒状部材128−2は枠体126の前方部材126dを貫通して前方部材126dにおいて回動自在に接続されている。
これにより、枠体128は、モーター130の駆動により、棒状部材128−1、128−2の中心軸O2を中心としてY軸周りを回動する構成となっている。
このため、ワーク保持装置120を備えた加工装置100では、ワーク200に対する加工工具132の接触角度を所定の範囲で調整しながら切削することができ、複雑な形状の切削が可能となる。
なお、加工装置100は、キャリッジ112をX軸方向に移動するモーター(図示せず。)、ワーク保持装置120をY軸方向に移動するモーター(図示せず。)、主軸114をZ軸方向に移動するモーター(図示せず。)、モーター130およびモーター134の駆動を含む全体の動作をマイクロコンピューター(図示せず。)に制御されている。
また、こうしたワーク保持装置120については、例えば、特許文献1にその詳細な技術が開示されている。
以上の構成において、加工装置100においてワーク200に対して切削処理を行う場合には、作業者が、主軸114に加工工具132を取り付けるとともに、ワーク保持装置120の枠体128にワーク200を保持させ、マイクロコンピューター(図示せず。)に切削データを入力する。
その後、加工装置100において、作業者によって図示しない操作子による操作により切削処理の開始が指示されると、加工装置100においては、入力された切削データに基づいて、テーブル122をY軸方向で移動するとともに、キャリッジ112をX軸方向で移動し、さらに、主軸114をZ軸方向で移動する(図2を参照する。)。
これにより、回動部材124の枠体128に保持されたワーク200と主軸114に取り付けられた加工工具132との相対的な位置関係が3次元で変化するようになる。
また、加工装置100においては、入力された切削データに基づいて、モーター134により枠体126をX軸周りに回動するとともに、モーター130により枠体128をY軸周りに回動する(図2を参照する。)。
これにより、加工装置100では、枠体128に保持されたワーク200に対して、主軸114に取り付けられた加工工具132を所定の角度で当接することができ、複雑な形状の切削ができることとなる。
しかしながら、こうした加工装置100においては、テーブル122が一対のガイドレール116上を移動する構成となっているため、テーブル120上に設けられた枠体128に保持されたワーク200の切削処理により生じた切削屑がガイドレール116上に散乱し、テーブル122のガイドレール116上での移動に不具合が生じてしまっていた。
これにより、加工装置100においてワーク200を正確に切削することができなくなることが問題点として指摘されていた。
このため、切削処理において切削屑に起因する移動機構の不具合を生じることなく、正確にワークを切削することが可能な加工装置の提案が望まれていた。
欧州特許第2247405号明細書
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切削屑に起因する移動機構の不具合を生じることなく、正確にワークを切削することが可能な加工装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、保持されたワークに対して切削処理を行う加工装置において、加工工具が着脱可能な主軸が配設されるとともに、上記主軸をXYZ直交座標系におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能なヘッド部と、ワークを保持するとともに、上記ワークをX軸周りに回転可能であり、かつ、上記ワークをY軸周りに回動可能なワーク保持手段と、上記ヘッド部において上記主軸をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動するための制御を行うとともに、上記ワークのX軸周りの回転角度およびY軸周りの回動角度を制御する制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記ヘッド部は、Z軸方向に移動可能な第1の移動部材と、上記第1の移動手段に設けられ、X軸方向に移動可能な第2の移動手段と、上記第2の移動手段に設けられ、Y軸方向に移動可能な第3の移動手段とを備え、上記第3の移動手段に上記主軸が配設され、上記ワーク保持手段は、X軸方向に回転可能な回転部材と、ワークを保持するとともに、上記回転部材においてY軸周りに回動可能に配設された回動部材とを備えるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記ワークはデンタル用セラミックであり、上記ヘッド部の上記主軸に取り付けられた上記加工工具により、上記ワーク保持手段に保持された上記デンタル用セラミックを切削処理するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、切削屑に起因する移動機構の不具合が生じることがなくなり、正確にワークを切削することが可能となるという優れた効果を奏する。
図1は、従来の技術による加工装置の概略構成斜視説明図である。 図2は、従来の技術による加工装置の要部を示す概略構成説明図である。 図3は、本発明による加工装置の概略構成斜視説明図である。 図4(a)は、本発明による加工装置の要部を示す正面説明図であり、また、図4(b)は、図4(a)のA矢視図である。 図5(a)は、ワーク保持装置の平面説明図であり、また、図5(b)は、加工ヘッドの底面説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による加工装置の実施の形態の一例を詳細に説明することとする。
なお、以下の説明においては、図1乃至図2を参照しながら説明した従来の技術による加工装置と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用効果の説明は適宜に省略することとする。
図3には、本発明による加工装置の概略構成斜視説明図が示されており、また、図4(a)には、本発明による加工装置の要部の正面説明図が示されており、また、図4(b)には、図4(a)のA矢視図が示されており、また、図5(a)には、ワーク保持装置の平面説明図が示されており、また、図5(b)には、加工ヘッドの底面説明図が示されている。
この図3に示す加工装置10は、固定系のベース部材102と、ベース部材102の左右両端でベース部材102に直交して配設された側方部材104L、104Rと、左右2つの側方部材104L、104Rを連結する後方部材106とを有しており、こうした構成は、加工装置100と同様な構成となっている。
しかしながら、この加工装置10は、両端がそれぞれ側方部材104L、104Rに支持されXYZ直交座標系におけるX軸方向に延長して配設された板状部材12と、板状部材12に固定的に配設された加工ヘッド14と、ワーク200を保持するとともに、ベース部材102上に固定的に配設されたワーク保持装置16とを有しており、こうした構成を備えている点において加工装置100と異なる構成となっている。
より詳細には、加工ヘッド14は、板状部材12に固定的に配設され、内部が中空な箱状部材20と、箱状部材20内においてZ軸方向に移動可能に配設された移動部材22と、移動部材22の下面22aにおいてX軸方向に移動可能に配設された移動部材24と、下面26aに主軸114が配設されるとともに、移動部材24の下面24aにおいてY軸方向に移動可能に配設された移動部材26とを有して構成されている。
移動部材22は、箱状部材20内において、箱状部材20内でZ軸方向に延設された一対のシャフト28に摺動自在に配設されている。
そして、移動部材22の下面22aは、箱状部材20の下面20bに設けられた孔部20−1から下方側に突出しており、移動部材22が一対のシャフト28における最も上方側に位置したときであっても、箱状部材20の下面20bより下方側に位置する。
ここで、箱状部材20の上面20aには駆動部材30が設けられており、この駆動部材30には、箱状部材20内において、ネジ溝を形成されたネジ軸がZ軸方向に沿って延長する形状のZ軸方向送りネジ32が接続されている。
そして、このZ軸方向送りネジ32は、駆動部材30の駆動によりそのネジ軸が軸線周りに回転される。
移動部材22は、上面22bにおいてZ軸方向送りネジ32が挿入されており、Z軸方向送りネジ32が挿入される挿入部において送りナット(図示せず。)が設けられ、当該送りナットにZ軸方向送りネジ32がネジ結合している。
これにより、駆動部材30の駆動によってZ軸方向送りネジ32が回転し、移動部材22が箱状部材20内においてZ軸方向で移動することが可能となっている。
また、移動部材22は、右方側端部から下方側に向けて板状部材22−1が設けられており、この板状部材22−1は箱状部材20の下面20bに設けられた孔部20−2から一定以上の長さが突出するようになされている。
そして、板状部材22−1における右側面22−1aの下方側において駆動部材38が設けられており、この駆動部材38には、ネジ溝が形成されたネジ軸がX方向に沿って延長する形状のX軸方向送りネジ40が接続されている。
このX軸方向送りネジ40は、駆動部材38の駆動によりそのネジ軸が軸線周りに回転される。
また、移動部材22の下面22aにはX軸方向に延長された一対のレール34が設けられている。
移動部材24は、上面24bに、移動部材22の下面22aに設けられた一対のレール34に摺動自在に配設される4つのガイド36が設けられている。
この4つのガイド36は、移動部材24の前方側ならびに後方側においてそれぞれX軸方向に2つずつ並んで配設されて、上面24bにおいて一対のレール34と摺動自在に配設することが可能な位置に設けられている。
また、移動部材24は、左側面24cにおいてX軸方向送りネジ40とネジ結合可能なネジ溝が形成された孔部(図示せず。)が穿設されており、当該孔部にX軸方向送りネジ40がネジ結合している。
これにより、駆動部材38の駆動によってX軸方向送りネジ40が回転し、移動部材24が移動部材22の下面22aにおいてX軸方向で移動することが可能となっている。
また、移動部材24は、前方側端部から下方側に向けて板状部材24−1が設けられている。
そして、板状部材24−1における前側面24−1aの下方側において駆動部材42が設けられており、この駆動部材42には、ネジ溝が形成されたネジ軸がY軸方向に沿って延長する形状のY軸方向送りネジ44が接続されている。
このY軸方向送りネジ44は、駆動部材42の駆動によりそのネジ軸が軸線周りに回転される。
また、移動部材24の下面24aにはY軸方向に延長された一対のレール46が設けられている。
移動部材26は、上面26bに、移動部材24の下面24aに設けられた一対のレール46に摺動自在に配設される4つのガイド48が設けられている。
この4つのガイド48は、移動部材26の右方側ならびに左方側においてそれぞれY軸方向に2つずつ並んで配設されて、上面26bにおいて一対のレール46と摺動自在に配設することが可能な位置に設けられている。なお、この4つのガイド48はさらに、それぞれの中心から主軸114に取り付けられる加工工具132までの距離が等距離となるような位置に設けられている。
また、移動部材26は、前側面26cにおいてY軸方向送りネジ44とネジ結合可能なネジ溝が形成された孔部(図示せず。)が穿設されており、当該孔部にY軸方向送りネジ44がネジ結合している。
これにより、駆動部材42の駆動によってY軸方向送りネジ44が回転し、移動部材26が移動部材24の下面24aにおいてY軸方向で移動することが可能となっている。
また、移動部材26は、下面26aに加工工具132が着脱可能な主軸114が配設されている。
この主軸114は、加工工具132が下面26aの中心位置に位置するように配設されている。
即ち、移動部材26の左側面26dから加工工具132までの距離L1と、右側面26eから加工工具132までの距離L2とが等しくなるとともに、前側面26cから加工工具132までの距離L3と、後側面26fから加工工具132までの距離L4とが等しくなるように主軸114が移動部材26の下面26aに配設されている。
このようにして、加工ヘッド14においては、Z軸方向に移動する移動部材22にX軸方向に移動する移動部材24が配設されるとともに、この移動部材24にY軸方向に移動する移動部材26が配設されるようになされており、移動部材26には、加工工具132が着脱可能な主軸114が設けられている。
これにより、加工ヘッド14においては、主軸114に取り付けられた加工工具132がX軸方向、Y軸方向ならびにZ軸方向の3方向に移動することが可能となっている。
次に、ワーク保持装置16は、ベース部材102に固定的に配設された基台部材50と、基台部材50の左右両端に立設する立設部材52L、52Rと、立設部材52L、52Rに回転自在に配設された略円形形状の枠体54と、ワーク200を保持するとともに枠体54に回動自在に配設された略円形形状の枠体56とを有して構成されている。
枠体54は、立設部材52Rの右側面52Raに配設された駆動部材58によりX軸周りに回転するようになされている。
即ち、枠体54は、右端部において、一方の端部が立設部材50Rを貫通して駆動部材58に接続された棒状部材60−1の他方の端部に固定されている。また、左端部において、一方の端部が立設部材52Lに回転可能に接続された棒状部材60−2の他方の端部に固定されている。
なお、この棒状部材60−1、60−2は、互いに中心軸が一致するようにX軸と平行であり、かつ、棒状部材60−1、60−2の中心軸O3(X軸と平行である。)が、枠体54の中心を通るようにして枠体54に固定される。
これにより、枠体54は、駆動部材58の駆動により、棒状部材60−1、60−2の中心軸O3を中心としてX軸周りに回転することとなる。なお、こうした枠体54の回転可能な角度の範囲としては、例えば、360°に設定される。
また、枠体56は、枠体54の前端部に配設された駆動部材62によりY軸周りに回動するようになされている。
即ち、枠体56は、後端部において、一方の端部が枠体54の後端部を貫通して駆動部材62に接続された棒状部材64−1の他方の端部に固定されている。また、前端部において、一方の端部が枠体54の前端部に回動可能に接続された棒状部材64−2の他方の端部が固定されている。
なお、この棒状部材64−1、64−2は、互いに中心軸が一致するようにY軸と平行であり、かつ、棒状部材64−1、64−2の中心軸O4(Y軸と平行である。)が、枠体56の中心を通るようにして枠体56に固定される。
これにより、枠体56は、駆動部材62の駆動により、棒状部材64−1、64−2の中心軸O4を中心としてY軸周りに回動することとなる。なお、こうした枠体56の回動角度の範囲としては、例えば、25°に設定される。
また、枠体56は、円板状または円柱状のワークを保持することが可能な構成となっており、こうした構成としては、適宜に公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
なお、加工装置10においては、移動部材22をZ軸方向に移動する駆動部材30、移動部材24をX軸方向に移動する駆動部材38、移動部材26をY軸方向に移動する駆動部材42、枠体54をX軸周りに回転する駆動部材58ならびに枠体56をY軸周りに回動する駆動部材62の駆動を含む全体の動作をマイクロコンピューター(図示せず。)により制御されている。
以上の構成において、加工装置10によりワークに対して切削処理を行う場合には、作業者が主軸114に加工工具132を取り付けるとともに、ワーク保持装置16の枠体56に円板状のワーク200を保持させ、マイクロコンピューター(図示せず。)に切削データを入力する。
その後、加工装置10において、作業者が操作子(図示せず。)を操作して切削処理の開始を指示すると、加工ヘッド14が、入力された切削データに基づいて、駆動部材30により移動部材22をZ軸方向で移動するとともに、駆動部材38により移動部材24をX軸方向で移動し、さらに、駆動部材42により移動部材26をY軸方向で移動する。
また、ワーク保持装置16が、入力された切削データに基づいて、駆動部材58により枠体54をX軸周りで回転するとともに、駆動部材62により枠体56をY軸周りで回転する。
これにより、加工装置10においては、ワーク保持装置16に保持されたワーク200に対して、主軸114に取り付けられた加工工具132を任意の位置において任意の角度で当接することができるものである。
以上において説明したように、本発明による加工装置10は、側方部材104L、104Rに固定的に配設された加工ヘッド14において、Z軸方向に移動する移動部材22と、X軸方向に移動する移動部材24と、Y軸方向に移動する移動部材26とを備え、移動部材26の下面26aに主軸114を配設するようにした。
さらに、本発明による加工装置10は、ベース部材102に固定的に配設されるワーク保持装置16において、X軸周りで回転する枠体54と、ワーク200を保持するとともに枠体54内においてY軸周りで回動する枠体56とを備えるようにした。
このように、本発明による加工装置10においては、ワークを保持するワーク保持装置16を固定的に配設するとともに、ワーク200に対する主軸114の移動を、ワーク保持装置16の上方側に位置する加工ヘッド14でのみ行うようにしたため、ワーク200に対する主軸114の移動において、切削屑による不具合の発生を抑制することができるようになる。
このため、本発明による加工装置によれば、正確にワークを切削することが可能となる。
また、本発明による加工装置10は、主軸114を、加工工具132が移動部材26の下面26aの中心位置に位置するように配設するとともに、4つのガイド48を、それぞれの中心から主軸114に取り付けられた加工工具132までの距離が等距離となるような位置に配設するようにした。
これにより、本発明による加工装置10においては、各ガイド48に均等に荷重がかかることとなる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、移動部材24の右側面24cにネジ溝が形成された孔部(図示せず。)を穿設し、この孔部にX軸方向送りネジ40をネジ結合するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、移動部材24の右側面24cに形成された孔部にネジ溝が形成されたナット(図示せず。)などを配設するようにし、当該ナットとX軸方向送りネジ40とをネジ結合するようにしてもよいし、ボールネジの構成を用いるようにしてもよい。
同様に、移動部材26とY軸方向送りネジ44とは、移動部材26の前側面26cに形成された孔部(図示せず。)にネジ溝が形成されたナット(図示せず。)などを配設するようにし、当該ナットとY軸方向送りネジ44とをネジ結合するようにしてもよいし、ボールネジの構成を用いるようにしてもよい。
(2)上記した実施の形態においては、枠体54を回転可能にするとともに枠体56を回動可能なようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、枠体54を回動可能とするとともに枠体56を回転可能なようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、本発明による加工装置10としては、例えば、ワーク200としてデンタル用セラミックを用い、デンタル用セラミックを所望の形状に成型するようにした義歯加工装置として用いることができる。
(4)上記した実施の形態においては、シャフト28に沿って移動部材22がZ軸方向に移動するとともに、一対のレール34と4つのガイド36とにより移動部材24がX軸方向に移動し、さらに、一対のレール46と4つのガイド48とにより移動部材26がY軸方向に移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、移動手段22がZ軸方向に移動する具体的な構成、移動手段24がX軸方向に移動する具体的な構成ならびに、移動手段26がY軸方向に移動する具体的な構成としては、適宜に従来より公知の技術を用いることができる。
(5)上記した実施の形態においては、側方部材104L、104Rに固定的に配設された箱状部材20内に移動部材22が配設され、移動部材22の下面22aに移動部材24が配設され、移動部材24の下面24aに移動部材26が配設されることにより、移動部材26に配設された主軸114がX軸方向、Y軸方向ならびにZ軸方向に移動可能なようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、X軸方向に延設された板状部材12に摺動自在に配設されるような移動部材を備えるような構成を用いるようにしてもよい。
要は、主軸114が配設された部材がX軸方向、Y軸方向ならびにZ軸方向に移動可能な構成であれば、どのような構成により移動するようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(5)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、ワークに対して切削加工を行う加工装置に用いて好適である。
10、100 加工装置、14、加工ヘッド、16、120 ワーク保持装置、20 箱状部材、22、24、26 移動部材、30、38、42、58、62 駆動部材、54、56 枠体、114 主軸、132 加工工具

Claims (3)

  1. 保持されたワークに対して切削処理を行う加工装置において、
    加工工具が着脱可能な主軸が配設されるとともに、前記主軸をXYZ直交座標系におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能なヘッド部と、
    ワークを保持するとともに、前記ワークをX軸周りに回転可能であり、かつ、前記ワークをY軸周りに回動可能なワーク保持手段と、
    前記ヘッド部において前記主軸をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動するための制御を行うとともに、前記ワークのX軸周りの回転角度およびY軸周りの回動角度を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする加工装置。
  2. 請求項1に記載の加工装置において、
    前記ヘッド部は、Z軸方向に移動可能な第1の移動部材と、前記第1の移動手段に設けられ、X軸方向に移動可能な第2の移動手段と、前記第2の移動手段に設けられ、Y軸方向に移動可能な第3の移動手段とを備え、前記第3の移動手段に前記主軸が配設され、
    前記ワーク保持手段は、X軸方向に回転可能な回転部材と、ワークを保持するとともに、前記回転部材においてY軸周りに回動可能に配設された回動部材とを備える
    ことを特徴とする加工装置。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の加工装置において、
    前記ワークはデンタル用セラミックであり、
    前記ヘッド部の前記主軸に取り付けられた前記加工工具により、前記ワーク保持手段に保持された前記デンタル用セラミックを切削処理する
    ことを特徴とする加工装置。
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