JP6134604B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、切削ブレードを備え、切削ブレードの交換を行うことができる切削装置に関する。
被加工物を切削する切削装置においては、スピンドルの先端に切削ブレードが装着され、回転する切削ブレードが被加工物に切り込むことにより切削が行われる。(例えば、下記の特許文献1を参照)。
切削ブレードは、使用により磨耗したり破損したりすることがあり、また、切削条件に応じて切削ブレードを交換する必要が生じることもあるため、被加工物に対して所望の切削加工を施すために、所望の切削条件に適合した切削ブレードに交換している(例えば、下記の特許文献2を参照)。
特開平10−064853号公報 特開2009−226569号公報
しかしながら、上記の切削装置には、切削ブレードを交換するための交換工具などが進入できる十分なスペースがないため、切削ブレードの交換作業を容易に行えないという問題がある。
また、2つの切削手段が切削加工室に配設されている切削装置においては、一方の切削手段によって被加工物を切削しているときは、他方の切削手段のブレード交換を行うことができず、作業効率が悪いという問題もある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、切削ブレードの交換を容易に行えるようにすることに発明の解決すべき課題がある。
本発明は、板状ワークを保持する保持テーブルを有する保持手段と、スピンドルの先端に切削ブレードが回転可能に装着される切削手段と、該保持手段と該切削手段とを相対的にX軸方向に切削送りする切削送り手段と、該切削手段を支持する支持手段を該X軸方向と直交するY軸方向に割出し送りする割出し送り手段と、該支持手段を該X軸方向及び該Y軸方向と直交するZ軸方向に切込み送りする切込み送り手段とを備えた切削装置であって、該支持手段には、該スピンドルの軸に直交する方向の回転軸で該切削手段を回転させる回転手段を含み、該回転手段は、該切削ブレードを、該保持手段に保持された板状ワークを切削可能な切削位置と、該切削位置から90°以上該切削手段を回転させ該切削ブレードを交換可能な交換位置と、に位置づける。
上記回転手段は、X軸方向を回転軸として構成されることが望ましい。
上記切削手段が、2つの上記切削ブレードが対面して構成される第1の切削手段と第2の切削手段とを備え、該第1の切削手段又は該第2の切削手段のいずれか一方を交換する場合、交換しようとする該切削ブレードを備えた第1の切削手段又は第2の切削手段を上記回転手段で90°以上回転させ上記交換位置に位置づけて該切削ブレードを交換可能としつつ、交換しない切削ブレードを備えた該第1の切削手段又は該第2の切削手段によって前記板状ワークの切削加工を可能とする。
さらに、本発明は、上記回転手段によって上記交換位置に位置づけられた上記切削手段に装着される上記切削ブレードの先端を認識するブレード先端認識手段と、該ブレード先端認識手段が認識した該切削ブレードの先端に基づき、保持テーブルの上面に該切削ブレードの先端が接する時の該切削手段のZ軸方向の位置を算出する算出手段とを備えていることが望ましい。
本発明にかかる切削装置は、スピンドルの先端に切削ブレードが装着される切削手段を支持する支持手段を備え、該支持手段には、スピンドルの軸と直交する方向の回転軸を中心として切削手段を回転させる回転手段を含んでおり、切削ブレードを、該保持手段に保持された板状ワークを切削する切削位置と、切削位置から180°回転させ切削ブレードを交換する交換位置と、に位置づけることができるため、回転手段が切削手段を回転させることにより、切削加工する際の切削手段の向きと切削ブレードを交換する際の切削手段の向きとを変更できるため、切削ブレードの交換を容易に行うことができる。
上記回転手段が、X軸方向を回転軸として構成される場合は、回転手段によって、切削手段をX軸方向の回転軸周りに回転させるため、保持手段に保持された板状ワークの切削時に保持手段がX軸方向に移動しても、その移動によるX軸方向の力によって切削手段が回転する方向に力が加わることがなく、切削品質を低下させない。
切削手段が切削ブレードを対面させて構成される第1の切削手段と第2の切削手段とを備え、第1の切削手段の切削ブレード又は第2の切削手段の切削ブレードを交換する場合には、交換しようとする切削ブレードが装着された切削手段を上記交換位置に位置づけて新たな切削ブレードに交換しつつ、交換しない切削ブレードを装着した切削手段によって板状ワークの切削加工を行うことができるため、交換しない切削ブレードによる切削加工を中断する必要がなく、作業効率が良好となる。
さらに、本発明にかかる切削装置は、切削ブレードの先端を認識するブレード先端認識手段と、ブレード先端認識手段が認識した切削ブレードの先端形状を基づき、保持テーブルの上面に切削ブレードの先端が接するときの切削手段のZ軸方向の位置を算出する算出手段とを備えているため、新たな切削ブレードを装着した切削手段の切込み送りの基準位置を調整して板状ワークの連続加工を行うことができる。
切削装置の第1例の構成を示す斜視図である。 切削装置の第1例において、一方の切削ブレードを交換可能としつつ、他方の切削ブレードで切削加工可能な状態を示す斜視図である。 切削装置の第2例の構成を示す斜視図である。 切削装置の第2例において、一方の切削ブレードを交換可能としつつ、他方の切削ブレードで切削加工可能な状態を示す斜視図である。 切削装置の第2例において、一方の切削ブレードを交換可能としつつ、他方の切削ブレードで切削加工を行う状態を示す正面図である。
図1に示す切削装置1は、被加工物である板状ワークを個々のデバイスに分割する切削装置の第1例である。切削装置1は、装置ベース2を有し、装置ベース2の上面2aには、X軸方向に移動可能な移動基台3が配設されている。移動基台3の上部には、自転可能な保持手段4が配設されている。保持手段4は、板状ワークを保持する保持テーブルとして構成され、図示しない吸引源に接続されており、板状ワークを吸引保持することができる。
装置ベース2の上面2aには、保持手段4をX軸方向に切削送りする切削送り手段20が配設されている。切削送り手段20は、X軸方向にのびるボールネジ21と、ボールネジ21の一端に接続されたモータ22と、ボールネジ21と平行にのびる一対のガイドレール23とを備えている。移動基台3の中央部に形成された図示しないナットにボールネジ21が螺合するとともに、移動基台3の一方の面に一対のガイドレール23が摺接している。そして、モータ22によりボールネジ21が駆動されて移動基台3がガイドレール23にガイドされてX軸方向に移動することにより、保持手段4をガイドレール23に沿ってX軸方向に移動させることができる。
図1に示すように、装置ベース2の上面2aのX軸方向後部には、切削送り手段20を跨ぐようにして門型のコラム5が立設されている。コラム5の前方には、板状ワークに切削を施す第1の切削手段10及び第2の切削手段14と、第1の切削手段10を支持する第1の支持手段30及び第2の切削手段14を支持する第2の支持手段33と、第1の支持手段30及び第2の支持手段33をそれぞれX軸方向と直交するZ軸方向に切込み送りする2つの切込み送り手段40と、第1の支持手段30及び第2の支持手段33をそれぞれX軸方向と直交するY軸方向に割出し送りする2つの割出し送り手段50とが配設されている。なお、図1に示すコラム5は、門型の形状となっているが、この形状に限定されるものではない。
第1の切削手段10は、Y軸方向の軸を有するスピンドル11と、スピンドル11を回転可能に囲繞するハウジング12と、スピンドル11の先端に装着された切削ブレード13とを少なくとも備えている。また、第2の切削手段14についても第1の切削手段10と同様の構成となっており、Y軸方向の回転軸を有するスピンドル15と、スピンドル15を回転可能に囲繞するハウジング16と、スピンドル15の先端に装着された切削ブレード17とを少なくとも備えている。
第1の支持手段30は、スピンドル11の軸方向であるY軸方向と直交する方向(Z軸方向)を回転軸310として構成される第1の回転手段31と、第1の回転手段31を支持する第1の回転支持部32とを備えている。第1の回転手段31は、例えばモータである。第1の回転手段31にはシャフト31aの一端が連結され、シャフト31aの他端にはハウジング12が連結されている。第1の回転支持部32は、切込み送り手段40に接続されている。
第1の回転手段31がシャフト31aを回転させると、ハウジング12がZ軸方向の回転軸310を中心として第1の切削手段10を水平方向に回転させることができる。すなわち、第1の回転手段31は、切削ブレード13を、保持手段4に保持された板状ワークを切削可能な切削位置と、切削位置を基準としてハウジング12を水平方向に90°以上回転させ切削ブレード13を新たな切削ブレードと交換可能な交換位置とにそれぞれ位置づけることができる。第2の支持手段33も第1の支持手段30と同様の構成となっており、スピンドル11の軸方向であるY軸方向と直交する方向であるZ軸方向を回転軸340として構成される第2の回転手段34と、第2の回転手段34を支持する第2の回転支持部35とを備え、第1の支持手段30と同様の機能を有する。第2の回転手段34には、シャフト34aの一端が連結され、シャフト34aの他端にはハウジング16が連結されている。第2の回転支持部35は、切込み送り手段40に接続されている。
切削位置とは、図1に示すように、例えば切削ブレード13と切削ブレード17とがY軸方向において対面し、スピンドル11の軸心とスピンドル15の軸心とがともにY軸方向に向いてスピンドル11の延長線上にスピンドル15が位置した状態を指す。また、交換位置とは、図2に示す切削ブレード17を交換する例で説明すると、切削ブレード13と切削ブレード17とがY軸方向において対面せず、切削位置を基準として切削ブレード17が180°反対側に向いた状態を指す。
2つの切込み送り手段40は、Z軸方向にのびるボールネジ41と、この一端に接続されたモータ42と、ボールネジ41に対して平行に配設された一対のガイドレール43と、内部のナット構造がボールネジ41に螺合するとともに側部がガイドレール43に摺接する支持プレート44とをそれぞれ備えている。2つの支持プレート44の一方の面に第1の回転支持部32と第2の回転支持部35とがそれぞれ連結されている。モータ42によって駆動されてボールネジ41が回動することにより、支持プレート44がガイドレール43にガイドされてZ軸方向にそれぞれ移動可能となっており、第1の支持手段30に支持された第1の切削手段10及び第2の支持手段33に支持された第2の切削手段14をそれぞれZ軸方向に昇降させることができる。
2つの割出し送り手段50は、Y軸方向にのびる2本のボールネジ51と、それぞれのボールネジ51の先端に接続されたモータ52と、ボールネジ51と平行に配設された一対のガイドレール53と、内部のナット構造がボールネジ51に螺合するとともに側部が一対のガイドレール53に摺接する移動板54とをそれぞれ備えている。2つの移動板54に切込み送り手段40がそれぞれ取り付けられている。モータ52がボールネジ51を回動させることによりそれぞれの移動板54がガイドレール53にガイドされてY軸方向にそれぞれ移動可能となっており、第1の支持手段30に支持された第1の切削手段10及び第2の支持手段33に支持された第2の切削手段14をそれぞれY軸方向に割出し送りすることができる。
切削装置1は、第1の切削手段10の近傍と第2の切削手段14の近傍とに切削ブレードの先端を認識するブレード先端認識手段60をそれぞれ備えている。ブレード先端認識手段60は、例えば発光部と受光部とがY軸方向に対面した光センサを有しており、発光部と受光部との間に上方から下降して進入した切削ブレードによる遮光量に基づき、第1の回転手段31によって交換位置に位置づけられた切削ブレードの先端位置と第2の回転手段34によって交換位置に位置づけられた切削ブレードの先端位置とをそれぞれ認識することができる。
切削装置1は、それぞれのブレード先端認識手段60によって認識された切削ブレードの先端位置に基づいて、保持手段4の上面に切削ブレードの先端が接触する時の切削手段10,14のZ軸方向の位置(基準位置)を算出する算出手段61を備えている。算出手段61は、それぞれのブレード先端認識手段60に接続されている。
次に、切削装置1の動作例について説明する。図1に示す円形の板状ワークWは、被加工物の一例であって、その材質が特に限定されるものではない。板状ワークWは、格子状の切削予定ラインSによって複数のデバイスDが区画され形成された面が上面Waとなっており、上面Waと反対側にある面が保持手段4に保持される下面Wbとなっている。
板状ワークWを切削する際には、第1の支持手段30及び第2の支持手段33によって切削ブレード13及び切削ブレード17を切削位置に移動させておく。保持手段4において板状ワークWを保持した後、切削送り手段20が作動することにより、移動基台3が一対のガイドレール23に沿ってX軸方向に移動し、保持手段4と第1の切削手段10及び第2の切削手段14とを相対的にX軸方向に切削送りする。
第1の切削手段10及び第2の切削手段14の下方に保持手段4を移動させるとともに、切削ブレード13及び切削ブレード17を所定の速度で回転させながら、切込み送り手段40によって第1の支持手段30及び第2の支持手段33とともに、2つの切込み送り手段40によって第1の切削手段10及び第2の切削手段14を保持手段4に向けてZ軸方向に切込み送りする。そして、Z軸方向に切込み送りされた切削ブレード13と切削ブレード17とによってX軸方向に向く切削予定ラインSに沿って切削を行う。
割出し送り手段50によって第1の切削手段10と第2の切削手段14とをY軸方向にインデックス送りしながら、X軸方向に向く切削予定ラインSの全てを切削する。一方向の切削予定ラインSが全て切削された後、保持手段4を90度回転させることによりY軸方向に向く切削予定ラインSをX軸方向に向かせ、上記同様に第1の切削手段10と第2の切削手段14とをY軸方向にインデックス送りしながら、X軸方向に向く全ての切削予定ラインSに切削を行う。
ここで、板状ワークWの切削中に切削ブレード13もしくは切削ブレード17のいずれか一方が交換時期になった場合には、交換時期になった切削ブレードを新たな切削ブレードに交換しつつ、交換時期になっていない切削ブレードで板状ワークWの切削加工を続ける。例えば、第2の切削手段14の切削ブレード17を新たな切削ブレードに交換する場合には、図2に示すように、第2の回転手段34が例えば第2の切削手段14を矢印B方向に180度回転させ、スピンドル15の先端に装着された切削ブレード17を切削位置から交換位置に位置づける。このとき、交換時期になっていない第1の切削手段10によって板状ワークWの切削加工を続行する。
スピンドル15の先端に装着された切削ブレード17が交換位置に移動した後、作業者は、交換工具等を用いて切削ブレード17を新たな切削ブレードに交換する。切削ブレードの交換作業は、作業者によって行うことに限定されるものではない。例えば、交換位置の近傍にブレード交換ロボットを配設しておき、交換位置に移動してきた切削ブレード17をブレード交換ロボットによって新たな切削ブレードに交換することも可能である。なお、ブレード交換ロボットとして、例えば、特許第2617876号公報や特許第4837973号公報に示すものを使用することができる。
第2の切削ブレード17を新たな切削ブレードに交換した後、切込み送り手段40が第2の切削手段14を下降させ、新たな切削ブレードの刃先を、ブレード先端認識手段60を構成する発光部と受光部との間に進入させ、図2に示すY軸方向手前側のブレード先端認識手段60によって、新たな切削ブレードの先端位置を認識する。次いで、算出手段61は、ブレード先端認識手段60が認識した先端位置に基づき、保持手段4の上面に切削ブレードの先端が接触する時の切削手段14のZ軸方向の位置(基準位置)を算出し、この位置を切込み送り手段40に記憶させる。
次いで、切込み送り手段40が第2の切削手段14を上昇させた後、第2の支持手段33が作動することにより第2の回転手段34が矢印B方向と逆方向に回転し、スピンドル15に装着された新たな切削ブレードを切削位置に戻して第2の切削手段14を作動させる。このようにして、第1の切削手段10及び第2の切削手段14によって板状ワークWに切削加工を施して縦横に向く切削予定ラインSがすべて切削された時点で板状ワークWの切削が終了する。
図3に示す切削装置1aは、切削装置の第2例であり、上記切削装置1に備える第1の支持手段30及び第2の支持手段33とブレード先端認識手段60とを変形し、その他の構成については切削装置1と同様とした例である。切削装置1aは、第1の切削手段10を支持する第1の支持手段70と、第2の切削手段14を支持する第2の支持手段73とを備えている。
第1の支持手段70は、スピンドル11の軸方向であるY軸方向と直交するX軸方向を回転軸710として構成される第1の回転手段71と、第1の回転手段71を支持する第1の回転支持部72とを備えている。第1の回転手段71は、例えばモータであり、第1の回転手段71は、第1の回転支持部72に連結されている。第1の回転支持部72は、ハウジング12に連結されているとともに、切込み送り手段40の支持プレート44aに連結されている。
第1の回転手段71がX軸方向を中心として第1の切削手段10を回転させると、スピンドル11の向きを変えることができる。すなわち、第1の回転手段71は、切削ブレード13を、保持手段4に保持された板状ワークを切削可能な切削位置と、切削位置を基準としてハウジング12をX軸方向の回転軸710を中心として90°以上回転させ新たな切削ブレードと交換可能な交換位置とにそれぞれ位置づけることができる。第2の支持手段73も第1の支持手段70と同様の構成となっており、第2の切削手段14を支持するとともにX軸方向を回転軸740として構成され第2の切削手段14を回転させる第2の回転手段74と、第2の回転手段74を支持する第2の回転支持部75とにより構成されており、第1の支持手段70と同様の機能を有する。
図3に示すように、切削装置1aは、上記切削装置1に備えるブレード先端認識手段60と同様の機能を有するブレード先端認識手段80を少なくとも2つ備えている。それぞれのブレード先端認識手段80は、それぞれの移動板54に固定された固定部81に連結されており、第1の切削手段10及び第2の切削手段14の上方にそれぞれ配設されている。2つのブレード先端認識手段80は、例えば発光部と受光部とがY軸方向に対面した光センサを有しており、下方から発光部と受光部との間に進入した切削ブレードによる遮光量に基づき、第1の回転手段71によって交換位置に位置づけられた切削ブレード13の先端位置と第2の回転手段74によって交換位置に位置づけられた切削ブレード13の先端位置とを認識することができる。また、切削装置1aは、それぞれのブレード先端認識手段80によって認識された切削ブレードの先端位置に基づいて、保持手段4の上面に切削ブレードの先端が接触する時の切削手段10,14のZ軸方向の位置(基準位置)を算出する算出手段82を備えている。算出手段82は、それぞれのブレード先端認識手段80に接続されている。
次に、切削装置1aの動作例について説明する。板状ワークWを切削する際には、図3に示す第1の支持手段70及び第2の支持手段73によって切削ブレード13及び切削ブレード17を切削位置に移動させておく。切削動作1と同様、割出し送り手段50によって第1の切削手段10と第2の切削手段14とをY軸方向にインデックス送りしつつ、保持手段4に保時された板状ワークWのX軸方向に向く切削予定ラインSの全てを切削する。一方向の切削予定ラインSが全て切削されたら、保持手段4を90度回転させることによりY軸方向に向く切削予定ラインSをX軸方向に向かせ、上記同様に第1の切削手段10と第2の切削手段14とをY軸方向にインデックス送りしながら、X軸方向に向く全ての切削予定ラインSに切削を行う。
切削装置1aにおいても、図4に示すように、板状ワークWの切削中に交換時期になった切削ブレード13もしくは切削ブレード17を新たな切削ブレードに交換しつつ、交換時期になっていない切削ブレード13もしくは切削ブレード17で板状ワークWの切削加工を行う。例えば、切削ブレード17を新たな切削ブレードに交換する場合には、図5(a)に示すように、第2の回転手段74が、回転軸740を中心として例えば矢印C方向に第2の切削手段14を回転させ、図3に示した切削位置を基準としてハウジング16を例えば180°反対側に回転させ、スピンドル15の先端に装着された切削ブレード17を交換位置に位置づける。これにより、切削ブレード17はブレード先端認識手段80の下方に位置づけられる。このとき、交換時期になっていない第1の切削手段10によって板状ワークWの切削加工を続行させる。
第2の切削手段14の切削ブレード17が交換位置に移動した後、図示していない作業者もしくはブレード交換ロボットによって、切削切削ブレード17を新たな切削ブレード17aに交換する。切削ブレード17を新たな切削ブレード17aに交換した後、図5(b)に示すように、切込み送り手段40が第2の切削手段14を上昇させ、新たな切削ブレード17aをブレード先端認識手段80の発光部と受光部との間に下方から進入させて切削ブレード17aの先端形状を認識させる。算出部82は、ブレード先端認識手段80が認識した先端位置に基づき、保持手段4の上面に切削ブレード17aの先端が接触する時の切削手段14のZ軸方向の位置(基準位置)を算出し、この位置を切込み送り手段40に記憶させる。
次いで、切込み送り手段40が第2の切削手段14を元のZ軸方向の位置に下降させた後、図4に示した第2の回転手段74が矢印C方向と逆方向に第2の切削手段14を回転回転させ、スピンドル15に装着された新たな切削ブレードを切削位置に戻して第2の切削手段14を作動させる。このようにして、第1の切削手段10及び第2の切削手段14によって板状ワークWに切削加工を施して縦横に向く切削予定ラインSがすべて切削された時点で板状ワークWの切削が終了する。
図1及び図2に示した切削装置1では、第1の回転手段31及び第2の回転手段34をZ軸方向を中心として回転させることによって、第1の切削手段10及び第2の切削手段14を、板状ワークWを切削可能な切削位置と、切削位置を基準として90°以上回転させた方向に向いた切削ブレードの交換位置とにそれぞれ位置づけることができる。また、図3〜図5に示した切削装置1aでは、第1の回転手段71及び第2の回転手段74をX軸方向を中心として回転させることにより、第1の切削手段10及び第2の切削手段14を、上記切削位置と、上記交換位置とにそれぞれ位置づけることができる。したがって、いずれの切削装置においても、切削ブレードの交換作業を容易に行うことができるとともに、交換しない切削ブレードによる切削加工を中断する必要がないため、連続加工を行うことが可能となる。
切削装置1及び切削装置1aでは、切削ブレードの交換時期となった第1の切削手段10の切削ブレード13もしくは第2の切削手段14の切削ブレード17を新たな切削ブレードに交換しつつ、交換時期となっていない切削ブレード13もしくは切削ブレード17で切削加工を行うことができる。さらに、切削装置1及び切削装置1aでは、ブレード先端認識手段60,80が、交換された新たな切削ブレードの先端を認識したら、この認識した切削ブレードの先端位置に基づき、算出手段61,82によって、保持手段4の上面に切削ブレードの先端が接する切込み送り手段40のZ軸方向の位置を算出することができる。これにより、作業効率が良好となるとともに、板状ワークに対する切込み深さを正確に制御して連続加工を行うことが可能となる。
切削装置1aでは、X軸方向の回転軸を有する第1の回転手段71及び第2の回転手段74によって第1の切削手段10及び第2の切削手段14をX軸方向の回転軸周りに回転させるため、保持手段4に保持された板状ワークの切削時に保持手段4がX軸方向に移動しても、その移動によるX軸方向の力によって第1の切削手段10及び第2の切削手段14が回転する方向に力が加わることがない。したがって、切削ブレード13,17の向きが安定した状態で切削を行うことができ、切削品質を低下させない。
なお、切削装置1及び切削装置1aでは、コラム5の一方の面側にのみ2つの切削手段を配設しているが、コラム5の両面側のそれぞれに切削手段を2つずつ配設し、4つの切削手段を備える構成としてもよい。また、切削手段は1つのみであってもよい。この場合も、Y軸方向に対して直交する方向の回転軸を中心として切削手段を回転させて切削ブレードを交換位置に位置づけることにより、切削ブレードの交換作業を容易に行うことができる。
1,1a:切削装置 2:装置ベース 2a:上面 3:移動基台 4:保持手段
5:コラム
10:第1の切削手段 11:スピンドル 12:ハウジング
13:切削ブレード 14:第2の切削手段 15:スピンドル
16:ハウジング 17,17a:切削ブレード 20:切削送り手段
21:ボールネジ 22:モータ 23:ガイドレール
30:第1の支持手段 31:第1の回転手段 32:第1の回転支持部
33:第2の支持手段 34:第2の回転手段 35:第2の回転支持部
40:切込み送り手段 41:ボールネジ 42:モータ 43:ガイドレール
44,44a:支持プレート
50:割出し送り手段 51:ボールネジ 52:モータ 53:ガイドレール
54:移動板
60:ブレード先端認識手段 61:算出手段
70:第1の支持手段 71:第1の回転手段 72:第1の回転支持部
73:第2の支持手段 74:第2の回転手段 75:第1の回転支持部
80:ブレード先端認識手段 81:固定部 82:算出手段

Claims (4)

  1. 板状ワークを保持する保持テーブルを有する保持手段と、スピンドルの先端に切削ブレードが回転可能に装着される切削手段と、該保持手段と該切削手段とを相対的にX軸方向に切削送りする切削送り手段と、該切削手段を支持する支持手段を該X軸方向と直交するY軸方向に割出し送りする割出し送り手段と、該支持手段を該X軸方向及び該Y軸方向と直交するZ軸方向に切込み送りする切込み送り手段とを備えた切削装置であって、
    該支持手段には、該スピンドルの軸に直交する方向の回転軸で該切削手段を回転させる回転手段を含み、
    該回転手段は、該切削ブレードを、該保持手段に保持された板状ワークを切削可能な切削位置と、該切削位置から90°以上該切削手段を回転させ該切削ブレードを交換可能な交換位置と、に位置づける切削装置。
  2. 前記回転手段は、前記X軸方向を回転軸として構成される請求項1記載の切削装置。
  3. 前記切削手段は、2つの前記切削ブレードが対面して構成される第1の切削手段と第2の切削手段とを備え、
    該第1の切削手段又は該第2の切削手段のいずれか一方の該切削ブレードを交換する場合、交換しようとする該切削ブレードを備えた該第1の切削手段又は該第2の切削手段を前記回転手段で90°以上回転させ前記交換位置に位置づけて該切削ブレードを交換可能としつつ、交換しない切削ブレードを備えた該第1の切削手段又は該第2の切削手段によって前記板状ワークの切削加工を可能とする請求項1又は2記載の切削装置。
  4. 前記回転手段によって前記交換位置に位置づけられた前記切削手段に装着される前記切削ブレードの先端を認識するブレード先端認識手段と、
    該ブレード先端認識手段が認識した該切削ブレードの先端に基づき、前記保持テーブルの上面に該切削ブレードの先端が接する時の該切削手段の前記Z軸方向の位置を算出する算出手段とを備えた請求項1又は2記載の切削装置。
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