JP2014115595A - 顕微鏡用撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被写体の像を撮像して画像を取得する撮像素子20と、該撮像素子を駆動させる駆動回路21と、該駆動回路に供給するクロック周波数を生成するクロック生成手段22と、前記撮像素子により撮像する画像に対して関心領域を設定する関心領域設定手段25と、該関心領域により設定された関心領域の大きさに応じて、前記クロック生成手段により生成するクロック周波数を変更するクロック変更手段24と、を備える顕微鏡用撮像装置を提供する。
【選択図】図2
Description
ところで、フレームレートは、撮像素子を駆動するための駆動周波数と比例関係にあり、駆動周波数を早くするに従ってフレームレートも早くなる。フレームレートが早い場合には、上述のような観察操作がスムーズに行える反面、撮像装置において、発熱量の上昇、消費電力の増大及び画像におけるノイズの増大等の不具合がある。
また、例えば、特許文献2には、電源の投入時や撮像環境の変化時にのみフルフレーム処理に近い高い速度で動作させ、アイリス制御等の自動制御が安定した時点でフレーム処理速度を低い速度に切り替えることが開示されている。
さらに、特許文献3には、被写体の明るさが不十分な場合に、CCDイメージャの駆動速度を低下させてオートフォーカスを行うこと、シャッタボタンに連動させてフレームレートを変更させることが開示されている。
本発明は、被写体の像を撮像して画像を取得する撮像素子と、該撮像素子を駆動させる駆動回路と、該駆動回路に供給するクロック周波数を生成するクロック生成手段と、前記撮像素子により撮像する画像に対して関心領域を設定する関心領域設定手段と、該関心領域により設定された関心領域の大きさに応じて、前記クロック生成手段により生成するクロック周波数を変更するクロック変更手段と、を備える顕微鏡用撮像装置を提供する。
上記発明において、前記クロック変更手段は、前記顕微鏡観察状態把握部によって前記顕微鏡が操作処理中と判断された場合に、所定のクロック周波数よりも低いクロック周波数とする。
このようにすることで、所謂ライブ観察の必要性が低いときに、クロック周波数を低下させることにより消費電力を低下させるので、操作性が向上する。
このようにすることで、例えば、所謂ライブ観察の際にはクロック周波数を増加させ、ライブ観察以外の観察の際にはクロック周波数を低下させる等することができるので、観察状態に応じてクロック周波数を最適化することができる。
以下に、本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡用撮像装置について図面を参照して説明する。
顕微鏡用撮像装置10は、カメラヘッド2と、カメラヘッド2を操作すると共に撮像した画像を表示する操作表示部6とを備えている。
図3に示すように、操作部4のインターフェースには、電源をON/OFFするための電源sw(スイッチ:以下、swと略す。)60、撮影動作を行う撮影動作モードや撮影像を再生する再生モード、外部PCによる制御を可能とするPCモードといった少なくても3つのモードを選択するモードsw32、及び露光補正値を設定する露光補正sw33が設けられている。その他、操作部4には、カメラヘッド2や表示部5に対する種々の制御swが設けられている(例えば、左選択sw61、右選択sw62)。
撮影モードを選択した場合、カメラヘッド2に対して「ライブ画像状態」と「撮影中状態(レックビュー)」の少なくとも2つのモードに設定できる。モードsw32が撮影モード中での「ライブ画像状態」においては、カメラヘッド2が顕微鏡標本50の動的な画像をリアルタイムに撮像して、この画像をリアルタイムに画像表示パネル41に表示する事ができる。
また、計測描画についてもスケール書き込みと連動して実行される。すなわち、スケール書き込みを“ON”にしていた場合は、計測描画についても撮影画像―記号列合成器64を経由して撮影画像に重畳されてリムーバブルメディア35に記録される事となる。
撮影画素範囲設定部25は、撮像素子20により撮像する画像に対して任意の大きさの関心領域を設定するものである。以下、例えば、図8に示すように、撮像素子20の全画素が1600×1200画素であるとして説明する。
この場合、1600×1200画素時に、例えば15fps(Frame Per Second)であるとすれば、800×600時には垂直側画素数が1/2となっているので、フレームレートは全画素15fpsの2倍である30fpsが可能となる。
「ROI 設定」を選択すると、図10のように、画像選択が可能となる。図10と図8とは同じ全画素空間を示しているが、ユーザは、全画素空間内の点線で示しているROIエリア93を操作部4の操作(図示せず)により1画素単位で自由に設定可能である。
この場合、画像表示パネル41に表示される画像は、図11の位置、範囲となる。
すなわち、画素数が大きいときはクロックを早めてフレームレートを30fpsなどの観察に最適な状態にし、画素数が少ないときは100fpsなどと不用意にフレームレートが早くなりすぎないようにクロックを遅くする。
具体的には次となる。
ROIサイズ保持用RAM66aは、ROI設定択切り替え91bでのROI設定状態を保持する。ここでは、ROIのOFFやROI ON時の設定状態、例えば上述した座標(1000,500)〜(1200,700)のエリア、すなわち画像左上始点(1000,500)で画素数200×200でのROIなどの設定状態を保持する。
ROI速度変更部66dは、ROI速度判定部66cで算出したフレームレート値が最適になるようにクロック調整をする。具体的にはCPU201を経由してクロック周波数設定部24によりクロックを変更する。クロック周波数設定部24は、変更結果をクロック22に出力し、クロック22により変更されたフレームレートに従ったクロック周波数を撮像素子駆動回路21に供給する。
すなわち、ROIサイズ保持用RAM66aに保持している画素数の垂直側画素数をV、クロック周波数保持用RAM66bに保持している周波数をf、フレームレートをRとすると、
R=kf/V …(1)
ただし、kは撮像素子性能から決定される定数であり、本例であればk=500となる。
R=kf/V≦40[fps] …(2)
となるように、fを可変とする。
V=200(画素数200×200)の場合、
R=500xf/200=2.5f
であるから、
f≦40/2.5=16[MHz] …(3)
となる。
ただし、本例では「f」に当たる周波数は、36MHzと72MHzの2択として記載してきたので、ROI速度変更部66dに、f値が0〜36MHzの範囲時=36MHzとし、それ以外の場合には72MHzとする、といった制御を含めても良い。
顕微鏡用撮像装置10の電源SW60をon側にして電源を投入する(ステップS11)。次に、ユーザによるROI操作指示(ステップS12)が実行されると、操作指示に従った位置、画像サイズにROI設定を行う(ステップS13)。この操作は上述の撮影画素範囲設定部25による。次にクロック変更の必要性を確認して(ステップS14)、必要時にはクロック変更が行われる(ステップS15)。この操作は、ROI速度設定部66により行われる。ROI設定はユーザの操作次第であるが、上述の通り、図11のように画像左上始点(1000,500)で画素数200×200にする場合などが想定される。このようにすると、ROIの状態に応じて、最適なクロック状態が自動的に選択されてライブ表示が可能となる。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
上記した第1の実施形態では、関心領域が設定された場合に、この関心領域の大きさに応じてクロック周波数を変更することとした。本実施形態では、第1の実施形態におけるクロック周波数の変更に加えて、顕微鏡に対する操作処理中に、必要に応じてクロック変更をするものである。具体的には、顕微鏡に対する操作処理中にはクロック周波数を低減する。
ステップS21において、電源onによりライブ画像表示状態の後、顕微鏡本体1内の光路中レボルバ穴位置判定センサ301を通してCPU201にレボルバ情報が入力される。ステップS22では、このレボルバ情報により対物レンズが正しく光路内にない場合であると、顕微鏡操作中としてステップS23に進み、クロック低速設定に変更を行う。ここで、クロック低速設定に変更とは、現状より低下変更するという意である。このため、クロック周波数設定部24による設定状態が72MHz状態であれば、36MHzに変更をする。
この場合のクロック高速設定に変更とは、現状より増加変更するという意である。。そのため、クロック周波数設定部24による設定状態が36MHz状態であれば、72MHzに変更をする。
本実施形態では、顕微鏡に対する操作状態の変更が一定期間発生していない場合には、クロック周波数を低下させるように制御する。
本実施形態における操作部4は、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係る顕微鏡用撮像装置に、図18に示すように、さらに、顕微鏡観察状態把握部67が付加された点において相違する。
顕微鏡観察状態把握部67は、上述した第2の実施形態における対物レンズ変更通知といった顕微鏡本体1とCPU201で行われる顕微鏡通信を、通信発生時刻とともに記憶することで、顕微鏡操作状態や操作変更の時間的間隔を把握することができる。
ステップS31により電源onとされ、ステップS32において72MHzのクロック周波数によるライブ画像表示状態とされる。この間に顕微鏡に対する操作が発生すると、ステップS33に進み、顕微鏡観察状態把握部67により、操作間隔(無操作時間)がCPU201に通知される。
ステップS34において、操作後60sが経過したと判断されると、ステップS35に進み、クロック周波数を低下させるように制御する。
上述した第3の実施形態では、画像の変化に応じてクロック制御をする場合、操作後のクロック変更タイミングとなる時間を60sなどと一定値としていたが、本変形例ではこのタイミングを画像変化に応じて制御する。
図16に観察中判定部67bの概略構成を示す。観察中判定部67bは、CPU201を経由した画像を1フレームずつ交互にコピー可能なNフレーム保持用RAM67c、N+1フレーム保持用RAM67dと、これらRAM内に格納された画像を比較し、変化の有無を判別可能な変化判定部67eとを備えている。変化判定部67eは、Nフレーム保持用RAM67cとN+1フレーム保持用RAM67d内画像を比較した後、画像が同一と判断すると、「画像変化なし」を顕微鏡観察状態把握部67に通知し、画像に差異があると判断すれば、「画像差異あり」を顕微鏡観察状態把握部67に通知する。
ステップS41において電源onとされると、ステップS42で、72MHzのクロック周波数によるライブ画像表示状態となる。ステップS43では、この間に、顕微鏡操作が発生したと判断すると、ステップS44に進み、顕微鏡観察状態把握部67内の観察中判定部67bにより、観察中かどうかが判定される。観察中判定部67bにより、「画像変化なし」となると(ステップS44の「Yes」)、ステップS45に進み、クロック周波数を低下させるように制御を行う。
この場合、第3の実施形態に対して、より正確に顕微鏡の観察操作が完了した時点以降にクロックを低下制御することが可能となる。
例えば、クロック周波数を36MHzと72MHzの2択として各実施形態を説明したが、クロック周波数と変更可能周波数の種類はこれと異なってもよい。
4 操作部
5 表示部
10 顕微鏡用撮像装置
20 撮像素子
22 クロック(クロック生成手段)
24 クロック周波数設定部(クロック変更手段)
25 撮影画素範囲設定部(関心領域設定手段)
Claims (4)
- 被写体の像を撮像して画像を取得する撮像素子と、
該撮像素子を駆動させる駆動回路と、
該駆動回路に供給するクロック周波数を生成するクロック生成手段と、
前記撮像素子により撮像する画像に対して関心領域を設定する関心領域設定手段と、
該関心領域により設定された関心領域の大きさに応じて、前記クロック生成手段により生成するクロック周波数を変更するクロック変更手段と、
を備える顕微鏡用撮像装置。 - 請求項1記載の顕微鏡用撮像装置に適用される顕微鏡が、該顕微鏡の観察状態を把握する顕微鏡観察状態把握部を備え、
前記クロック変更手段が、前記顕微鏡観察状態把握部の結果に応じて、クロック周波数を変更する請求項1記載の顕微鏡用撮像装置。 - 前記クロック変更手段は、前記顕微鏡観察状態把握部によって前記顕微鏡が操作処理中と判断された場合に、所定のクロック周波数よりも低いクロック周波数とする請求項2に記載の顕微鏡用撮像装置。
- 前記クロック変更手段は、前記顕微鏡観察状態把握部によって前記顕微鏡の観察状態が所定期間不変と判断された場合に、所定のクロック周波数よりも低いクロック周波数とする請求項2または3に記載の顕微鏡用撮像装置。
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