JP2014114758A - 差圧検出装置のゼロ点学習装置 - Google Patents

差圧検出装置のゼロ点学習装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の停止中において、差圧検出装置のゼロ点学習を精度よく実行することができる差圧検出装置のゼロ点学習装置を提供する。
【解決手段】低圧EGR通路と、低圧EGR通路を開閉する低圧EGR弁と、LP用吸気絞り弁と、を有する内燃機関において、低圧EGR弁の上流側と下流側との間における差圧を検出する差圧センサのゼロ点を学習するゼロ点学習装置は、ECUを備える。ECUは、内燃機関が停止状態にあるときに、低圧EGR弁を全開状態に制御し、かつLP用吸気絞り弁を全閉状態に制御し、内燃機関が停止状態にあり、低圧EGR弁が全開状態に制御され、かつLP用吸気絞り弁が全閉状態に制御されているときに、差圧センサのゼロ点を学習する(ステップ5〜13)。
【選択図】図3

Description

本発明は、EGR弁の上流側と下流側との間における差圧を検出する差圧検出装置において、そのゼロ点を内燃機関の停止中に学習する差圧検出装置のゼロ点学習装置に関する。
従来、差圧検出装置のゼロ点学習装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この差圧検出装置は、ディーゼルエンジンタイプの内燃機関に適用されたものであり、この内燃機関は、ターボチャージャ、上流側吸気絞り弁、下流側吸気絞り弁、低圧EGR弁及び高圧EGR弁などを備えている。この上流側吸気絞り弁及び下流側吸気絞り弁は、吸気通路のターボチャージャのコンプレッサの上流側及び下流側にそれぞれ設けられている。
また、低圧EGR弁は、低圧EGR装置の低圧EGR通路を開閉するものであり、この低圧EGR通路は、吸気通路の上流側吸気絞り弁及びコンプレッサの間の部位と、排気通路のターボチャージャのタービンよりも下流側の部位とに接続されている。さらに、差圧検出装置は、低圧EGR通路の低圧EGR弁の上流側と下流側との間における差圧を検出する。一方、高圧EGR弁は、高圧EGR装置の高圧EGR通路を開閉するものであり、この高圧EGR通路は、吸気通路の下流側吸気絞り弁よりも下流側の部位と、排気通路のタービンよりも上流側の部位とに接続されている。
このゼロ点学習装置では、同文献の図4に示すように、ゼロ点学習処理が実行される。すなわち、ステップ202の判別結果がYESのとき(アイドルストップ制御の実行中やハイブリッド車両におけるモータ出力のみによる走行中などのとき)には、ステップ204で、低圧EGR弁を開弁する。そして、ステップ206の判別結果がYESで、学習条件が成立したときに、差圧検出装置のゼロ点学習処理が実行される。
国際公開第2011/052066号パンフレット
上記従来のゼロ点学習装置によれば、内燃機関の停止制御中においてゼロ点学習を実行する際、高圧EGR弁、上流側吸気絞り弁及び下流側吸気絞り弁を制御する必要がない(段落[0051])という技術的見地に基づき、低圧EGR弁の開弁制御しか実行されないので、以下に述べるような問題が発生する。すなわち、ハイブリッド車両におけるモータ出力のみによる走行中のときやアイドルストップ制御中の走行中のときには、走行風の影響などによって、吸気通路の入口側や排気通路の出口側において圧力変動が発生するおそれがある。その場合には、内燃機関が停止していても、低圧EGR弁の上流側と下流側の間において実際の差圧が値0にならない状態が発生し、それにより、差圧検出装置のゼロ点学習の精度が低下してしまう。
また、例えば、サービス工場などにおいて内燃機関をメンテナンスする場合、排ガスを換気するために、換気用のブロワによって排気通路の出口付近から排ガスを吸引する状態に保持することがあり、その場合には、走行風が生じた状態と同様に、排気通路の出口付近の圧力が変動することになる。そのため、内燃機関の停止後、低圧EGR弁の開弁制御しか実行しないときには、実際の差圧が値0にならない状態が発生することになり、そのような状態で差圧検出装置のゼロ点学習を実行すると、上述した問題が発生してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、内燃機関の停止中において、差圧検出装置のゼロ点学習を精度よく実行することができる差圧検出装置のゼロ点学習装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、吸気通路5のターボチャージャ7のコンプレッサ7aよりも上流側の部位と排気通路10のターボチャージャ7のタービン7bよりも下流側の部位との間に接続された第1EGR通路(低圧EGR通路11a)と、第1EGR通路を開閉する第1EGR弁(低圧EGR弁11c)と、吸気通路5の第1EGR通路との接続部よりも上流側に設けられた第1吸気絞り弁(LP用吸気絞り弁6a)及び排気通路10の第1EGR通路との接続部よりも下流側に設けられた排気絞り弁14aの少なくとも一方の弁である絞り弁と、を有する内燃機関3において、第1EGR弁の上流側と下流側との間における差圧DPegrを検出する差圧検出装置(差圧センサ21)のゼロ点を学習する差圧検出装置のゼロ点学習装置1であって、内燃機関3が停止状態にあるときに、第1EGR弁(低圧EGR弁11c)を開状態に制御し、かつ絞り弁(LP用吸気絞り弁6a、排気絞り弁14a)を全閉状態に制御する制御手段(ECU2、ステップ22,30,42,46,52)と、内燃機関3が停止状態にあり、第1EGR弁が開状態に制御され、かつ絞り弁が全閉状態に制御されているときに、差圧検出装置(差圧センサ21)のゼロ点を学習する学習手段(ECU2、ステップ5〜13)と、を備えることを特徴とする。
この差圧検出装置のゼロ点学習装置によれば、内燃機関が停止状態にあるときに、第1EGR弁が開状態に制御され、かつ絞り弁が全閉状態に制御されるとともに、そのように制御されているときに、差圧検出装置のゼロ点が学習される。この場合、絞り弁は第1吸気絞り弁及び排気絞り弁の少なくとも一方の弁であるので、例えば、絞り弁を第1吸気絞り弁とした場合には、内燃機関が停止時状態にあるときに、第1EGR弁を開状態に制御し、かつ第1吸気絞り弁を全閉状態に制御することによって、第1EGR弁の上流側と下流側との間における実際の差圧を値0付近に保持することができ(後述する図5参照)、それにより、差圧検出装置のゼロ点学習を精度よく実行することができる。また、絞り弁を排気絞り弁とした場合にも、内燃機関が停止時状態にあるときに、第1EGR弁を開状態に制御し、かつ排気絞り弁を全閉状態に制御することによって、第1EGR弁の上流側と下流側との間における実際の差圧を値0付近に保持することができ、それにより、差圧検出装置のゼロ点学習を精度よく実行することができる。これに加えて、絞り弁を第1吸気絞り弁及び排気絞り弁の双方とした場合には、絞り弁を第1吸気絞り弁又は排気絞り弁とした場合と比べて、第1EGR弁の上流側と下流側との間における実際の差圧をより確実に値0に近づけることができ、それにより、差圧検出装置のゼロ点学習の精度をさらに向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の差圧検出装置のゼロ点学習装置1において、内燃機関3の回転数である機関回転数NEを検出する機関回転数検出手段(クランク角センサ20)をさらに備え、学習手段は、検出された機関回転数NEが値0になった(ステップ4)以降に、差圧検出装置(差圧センサ21)のゼロ点を学習することを特徴とする。
この差圧検出装置のゼロ点学習装置によれば、検出された機関回転数が値0になった以降に、差圧検出装置のゼロ点が学習されるので、第1EGR弁の上流側と下流側との間における実際の差圧が値0付近になったと推定されるタイミングで、ゼロ点学習を実行することができる。それにより、差圧検出装置のゼロ点学習の精度をさらに向上させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の差圧検出装置のゼロ点学習装置1において、ON/OFFの切り換えによって、内燃機関3を起動/停止するイグニッション・スイッチ22をさらに備え、学習手段は、イグニッション・スイッチ22がOFFされているとき(ステップ1)に、差圧検出装置(差圧センサ21)のゼロ点を学習することを特徴とする。
この差圧検出装置のゼロ点学習装置によれば、イグニッション・スイッチがOFFされているときに、差圧検出装置のゼロ点が学習されるので、内燃機関の停止状態が継続すると推定される条件下、すなわち実際の差圧がより確実に値0付近になると推定される条件下において、ゼロ点学習を実行することができる。それにより、差圧検出装置のゼロ点学習の精度をより一層、向上させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の差圧検出装置のゼロ点学習装置1において、内燃機関3は、吸気通路5のターボチャージャ7のコンプレッサ7aよりも下流側に設けられた第2吸気絞り弁(HP用吸気絞り弁9a)と、吸気通路5の第2吸気絞り弁よりも下流側の部位と排気通路10のターボチャージャ7のタービン7bよりも上流側の部位との間に接続された第2EGR通路(高圧EGR通路12a)と、第2EGR通路を開閉する第2EGR弁(高圧EGR弁12c)と、をさらに有し、制御手段は、内燃機関3が停止状態にあるときに、第1EGR弁を開状態に制御し、絞り弁を全閉状態に制御し、第2吸気絞り弁を開状態に保持し、かつ第2EGR弁を全閉状態に保持する(ステップ22〜25,30,42〜46,52)ことを特徴とする。
この差圧検出装置のゼロ点学習装置によれば、内燃機関が停止状態にあるときに、第1EGR弁が開状態に制御され、絞り弁が全閉状態に制御され、第2吸気絞り弁が開状態に保持され、かつ第2EGR弁が全閉状態に保持されるので、第1EGR弁及び絞り弁に加えて、第2吸気絞り弁及び第2EGR弁をさらに備えた内燃機関においても、請求項1に係る発明と同じ作用効果を得ることができる。これに加えて、内燃機関では、還流ガスが機関停止中に吸気通路側に流れ込むのを回避すべく、非通電状態のときに全閉状態となる常閉型のEGR弁が一般的に用いられる関係上、第2EGR弁を全閉状態に保持している間、電力を第2EGR弁に供給する必要がなくなることで、その分、消費電力を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るゼロ点学習装置及びこれを適用した差圧検出装置を備える内燃機関の構成を模式的に示す図である。 ゼロ点学習装置の電気的な構成を示すブロック図である。 ゼロ点学習処理を示すフローチャートである。 弁制御処理を示すフローチャートである。 所定条件下において、LP用吸気絞り弁の開度を段階的に変化させたときの、差圧の検出値の測定結果を示すタイミングチャートである。 ゼロ点学習装置の変形例における弁制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る差圧検出装置のゼロ点学習装置について説明する。図2に示すように、本実施形態のゼロ点学習装置1は、ECU2を備えており、このECU2は、後述するように、差圧検出装置としての差圧センサ21のゼロ点学習処理を実行するとともに、図1に示す内燃機関(以下「エンジン」という)3の運転状態を制御する。
エンジン3は、4気筒ディーゼルエンジンタイプのものであり、図示しない車両に動力源として搭載されている。この車両の場合、ECU2によって、アイドルストップ制御が実行される。すなわち、所定のアイドルストップ条件が成立したときに、エンジン3が停車中に一時的に停止されるとともに、所定の再始動条件が成立したときに、エンジン3が一時的な停止状態から再始動される。
また、エンジン3の吸気通路5には、上流側から順に、LP用吸気絞り弁機構6、ターボチャージャ7、インタークーラ8及びHP用吸気絞り弁機構9が設けられている。
LP用吸気絞り弁機構6は、LP用吸気絞り弁6a(第1吸気絞り弁)及びこれを駆動するLP用THアクチュエータ6bなどを備えている。LP用吸気絞り弁6aは、吸気通路5の途中に回動可能に設けられており、当該回動に伴う開度の変化によりLP用吸気絞り弁6aを通過する空気の流量を変化させる。LP用THアクチュエータ6bは、モータに減速ギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、制御入力信号をLP用THアクチュエータ6bに供給し、これを駆動することによって、LP用吸気絞り弁6aの開度を制御する。
また、LP用吸気絞り弁6aには、これを開弁方向及び閉弁方向にそれぞれ付勢する2つのばね(いずれも図示せず)が取り付けられており、これら2つのばねの付勢力により、LP用吸気絞り弁6aは、ECU2からの制御入力信号がLP用THアクチュエータ6bに入力されていないときには、所定の初期開度に保持される。この初期開度は、全閉状態に近くかつエンジン3の始動に必要な吸入空気量を確保できる値に設定されている。
一方、ターボチャージャ7は、吸気通路5のLP用吸気絞り弁6aよりも下流側に設けられたコンプレッサ7aと、排気通路10の途中に設けられ、コンプレッサ7aと一体に回転するタービン7bと、複数の可変ベーン7c(2つのみ図示)と、可変ベーン7cを駆動するベーンアクチュエータ7dなどを備えている。
このターボチャージャ7では、排気通路10内の排ガスによってタービン7bが回転駆動されると、これと一体のコンプレッサ7aも同時に回転することにより、吸気通路5内の空気が加圧される。すなわち、過給動作が実行される。
また、可変ベーン7cは、ターボチャージャ7が発生する過給圧を変化させるためのものであり、ECU2に接続されたベーンアクチュエータ7dに機械的に連結されている。ECU2は、ベーンアクチュエータ7dを介して可変ベーン7cの開度を変化させ、タービン7bの回転速度すなわちコンプレッサ7aの回転速度を変化させることによって、過給圧を制御する。
また、インタークーラ8は、水冷式のものであり、その内部を吸気が通過する際、ターボチャージャ7での過給動作によって温度が上昇した吸気を冷却する。
さらに、HP用吸気絞り弁機構9は、前述したLP用吸気絞り弁機構6と同様のものであり、HP用吸気絞り弁9a(第2吸気絞り弁)及びこれを駆動するHP用THアクチュエータ9bなどを備えている。このHP用吸気絞り弁機構9では、ECU2からの制御入力信号によって、HP用THアクチュエータ9bが駆動されることにより、HP用吸気絞り弁9aの開度が制御される。
また、前述したLP用吸気絞り弁6aと同様に、HP用吸気絞り弁9aにも、これを開弁方向及び閉弁方向にそれぞれ付勢する2つのばね(いずれも図示せず)が取り付けられており、これら2つのばねの付勢力により、HP用吸気絞り弁9aは、ECU2からの制御入力信号がHP用THアクチュエータ9bに入力されていないときには、所定の初期開度に保持される。この初期開度は、全閉状態に近くかつエンジン3の始動に必要な吸入空気量を確保できる値に設定されている。
一方、エンジン3の排気通路10には、上流側から順に、前述したタービン7b及び触媒装置13が設けられている。この触媒装置13は、排気通路10内を流れる排ガスを浄化するものであり、DOC(Diesel Oxidation Catalyst)13aとCSF(Catalyzed Soot Filter)13bとを組み合わせて構成されている。
また、エンジン3には、低圧EGR装置11及び高圧EGR装置12が設けられている。この低圧EGR装置11は、排気通路10内の排ガスの一部を吸気通路5側に還流させるものであり、吸気通路5及び排気通路10の間に接続された低圧EGR通路11a(第1EGR通路)と、低圧EGR通路11a内を流れる還流ガス(以下「低圧EGRガス」という)を冷却する低圧EGRクーラ11bと、この低圧EGR通路11aを開閉する低圧EGR弁11c(第1EGR弁)などで構成されている。低圧EGR通路11aの一端は、排気通路10の触媒装置13よりも下流側の部位に開口し、他端は、吸気通路5のLP用吸気絞り弁6aとコンプレッサ7aとの間の部位に開口している。
低圧EGR弁11cは、その開度が全開状態と全閉状態との間でリニアに変化するリニア電磁弁で構成され、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、低圧EGR弁11cの開度を変化させることにより、低圧EGRガスの還流量を制御する。また、低圧EGR弁11cは常閉タイプのものであり、ECU2からの制御入力信号が供給されないときに、全閉状態に保持される。
以上の構成により、この低圧EGR装置11では、低圧EGRガスは、排気通路10の触媒装置13の下流側の部分から低圧EGR通路11a内に流入し、図1の矢印X1で示す向きに流れ、低圧EGRクーラ11b及び低圧EGR弁11cを通過した後、吸気通路5の接続部5c内に流れ込む。そして、低圧EGRガスは、新気とともに、コンプレッサ7a及びインタークーラ8を通過した後、吸気マニホールド5aを介して、各気筒内に流れ込む。
一方、高圧EGR装置12も、低圧EGR装置11と同様に、排気通路10内の排ガスの一部を吸気通路5側に還流させるものであり、吸気通路5及び排気通路10の間に接続された高圧EGR通路12a(第2EGR通路)と、高圧EGR通路12a内を流れる還流ガス(以下「高圧EGRガス」という)を冷却する高圧EGRクーラ12bと、この高圧EGR通路12aを開閉する高圧EGR弁12c(第2EGR弁)などで構成されている。高圧EGR通路12aの一端は、排気通路10の排気マニホールド10aに開口し、他端は、吸気通路5の吸気マニホールド5aに開口している。
高圧EGR弁12cは、その開度が全開状態と全閉状態との間でリニアに変化するリニア電磁弁で構成され、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、高圧EGR弁12cの開度を変化させることにより、高圧EGRガスの還流量を制御する。また、高圧EGR弁12cは常閉タイプのものであり、ECU2からの制御入力信号が供給されないときに、全閉状態に保持される。
以上の構成により、この高圧EGR装置12では、高圧EGRガスは、排気マニホールド10aから高圧EGR通路12a内に流入し、図1の矢印X2で示す向きに流れ、高圧EGRクーラ12b及び高圧EGR弁12cを通過した後、吸気マニホールド5a内に流れ込む。そして、高圧EGRガスは、低圧EGRガス及び新気とともに、吸気マニホールド5aを介して、各気筒内に流れ込む。
一方、図2に示すように、ECU2には、クランク角センサ20、差圧センサ21及びイグニッション・スイッチ22が接続されている。このクランク角センサ20(機関回転数検出手段)は、マグネットロータ及びMREピックアップで構成されており、図示しないクランクシャフトの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号をECU2に出力する。このCRK信号は、所定クランク角(例えば2゜)毎に1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の機関回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。
また、差圧センサ21は、低圧EGR通路11aの、低圧EGR弁11cの上流側と下流側との間の差圧DPegrを検出するためのものであり、図1に示す2つの検出素子21a,21bを備えている。一方の検出素子21aは、低圧EGR通路11aの低圧EGRクーラ11bよりも上流側の部位に設けられ、他方の検出素子21bは、低圧EGR通路11aの低圧EGR弁11cよりも下流側の部位に設けられている。ECU2は、後述するゼロ点学習処理の実行中以外のときには、差圧センサ21の検出信号に基づき、下式(1)により、差圧DPegrを算出する。
DPegr=DPsen−DPzero ……(1)
上式(1)において、DPsenは、差圧センサ21の検出信号に基づいて算出した差圧の検出値である。また、DPzeroは、差圧センサ21のゼロ点学習値であり、後述するゼロ点学習処理において算出される。
また、イグニッション・スイッチ22は、イグニッションキー(図示せず)の操作によってON/OFFされるとともに、そのON/OFF状態を表す信号をECU2に出力する。
また、ECU2は、CPU、RAM、ROM、EEPROM及びI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ20,21及びスイッチ22の出力信号などに応じて、以下に述べるように、ゼロ点学習処理を実行するとともに、後述する弁制御処理などの各種の制御処理を実行する。なお、本実施形態では、ECU2が制御手段及び学習手段に相当する。
次に、図3を参照しながら、ゼロ点学習処理について説明する。この処理は、以下に述べるように、差圧センサ21のゼロ点学習値DPzeroを算出するものであり、ECU2によって、所定の制御周期(例えば10msec)で実行される。なお、以下の説明において算出される各種の値は、ECU2のEEPROM内に記憶されるものとする。
同図に示すように、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)で、イグニッション・オフフラグF_IG_OFFが「1」であるか否かを判別する。このイグニッション・オフフラグF_IG_OFFは、イグニッション・スイッチ22がOFF状態にあるときに「1」に設定され、それ以外のときに「0」に設定される。
ステップ1の判別結果がYESのときには、後述するステップ3に進む。一方、ステップ1の判別結果がNOで、イグニッション・スイッチ22がOFF状態にないときには、ステップ2に進み、アイドルストップ制御フラグF_IDLSTPが「1」であるか否かを判別する。
このアイドルストップ制御フラグF_IDLSTPは、図示しない制御処理において、所定のアイドルストップ条件が成立し、アイドルストップ制御が実行されているときに「1」に設定され、それ以外のときに「0」に設定される。
ステップ2の判別結果がNOのときには、後述するゼロ点学習用の弁制御処理を実行する必要がないと判定して、ステップ15に進み、それを表すために、ゼロ点学習用制御フラグF_ZEROを「0」に設定する。その後、本処理を終了する。一方、ステップ2の判別結果がYESで、アイドルストップ制御が実行されているときには、ステップ3に進む。
以上のステップ1又は2に続くステップ3で、学習実行済みフラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この学習実行済みフラグF_DONEは、ゼロ点学習を実行済みであるか否かを表すものであり、後述するようにゼロ点学習を実行したときに「1」に設定されるとともに、エンジン3がアイドルストップ状態から再始動されるときや、イグニッション・スイッチ22がOFF状態からON状態などに切り換えられたときに「0」に設定される。
ステップ3の判別結果がYESで、ゼロ点学習を実行済みであるときには、前述したように、ステップ15を実行した後、本処理を終了する。一方、ステップ3の判別結果がNOのときには、ゼロ点学習を実行すべきであると判定して、ステップ4に進み、エンジン回転数NEが値0以下であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、エンジン3が停止していないときには、前述したように、ステップ15を実行した後、本処理を終了する。
一方、ステップ4の判別結果がYESで、エンジン3が停止しているときには、ゼロ点学習用の弁制御処理を実行すべきであると判定して、ステップ5に進み、それを表すために、ゼロ点学習用制御フラグF_ZEROを「1」に設定する。
次いで、ステップ6に進み、エンジン3の停止タイミングから所定時間が経過したか否かを判別する。この所定時間は、エンジン停止後、吸気通路5、排気通路10及び低圧EGR通路11a内の圧力が安定したと推定される時間に設定されている。この判別結果がNOのときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ6の判別結果がYESで、エンジン3の停止タイミングから所定時間が経過したときには、ゼロ点学習の実行条件が成立したと判定して、ステップ7に進み、下式(2)により、差圧DPegrを算出する。
DPegr=DPsen ……(2)
次いで、ステップ8に進み、下式(3),(4)により、ゼロ点学習値の下限値DP_L及び上限値DP_Hをそれぞれ算出する。
DP_L=DPzero−DPref ……(3)
DP_H=DPzero+DPref ……(4)
上式(3),(4)のDPrefは、所定値である。また、これらの式(3),(4)においては、ゼロ点学習値DPzeroは、EEPROM内に記憶されている値(すなわち前回のゼロ点学習処理において算出された値)を用いる。
ステップ8に続くステップ9で、差圧DPegrが下限値DP_Lより小さいか否かを判別する。この判別結果がYESで、DPegr<DP_Lのときには、ステップ11に進み、ゼロ点学習値DPzeroを下限値DP_Lに設定する。
一方、ステップ9の判別結果がNOのときには、ステップ10に進み、差圧DPegrが上限値DP_Hより大きいか否かを判別する。この判別結果がNOで、DP_L≦DPegr≦DP_Hのときには、ステップ12に進み、ゼロ点学習値DPzeroを差圧DPegrに設定する。
一方、ステップ10の判別結果がYESで、DP_H<DPegrのときには、ステップ13に進み、ゼロ点学習値DPzeroを上限値DP_Hに設定する。
以上のステップ11〜13のいずれかに続くステップ14で、ゼロ点学習を実行済みであることを表すために、学習実行済みフラグF_DONEを「1」に設定するとともに、ゼロ点学習用の弁制御処理を実行する必要がないことを表すために、ゼロ点学習用制御フラグF_ZEROを「0」に設定する。その後、本処理を終了する。
次に、図4を参照しながら、弁制御処理について説明する。この弁制御処理は、以下に述べるように、前述した2つの吸気絞り弁6a,9a及び2つのEGR弁11c,12cの開度を制御するものであり、ECU2によって、所定の制御周期(例えば10msec)で実行される。
同図に示すように、まず、ステップ21で、前述したゼロ点学習用制御フラグF_ZEROが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、ゼロ点学習用の弁制御処理を実行すべきであると判定して、以下に述べるように、ステップ22〜25においてゼロ点学習用の弁制御処理を実行する。
すなわち、ステップ22で、LP用吸気制御入力Uth_LPを所定の全閉用値Uth_LP_clsに設定する。次いで、ステップ23に進み、HP用吸気制御入力Uth_HPを値0に設定する。
ステップ23に続くステップ24で、低圧EGR制御入力Uegr_LPを所定の全開用値Uegr_LP_wotに設定する。次に、ステップ25で、高圧EGR制御入力Uegr_HPを値0に設定する。
一方、ステップ21の判別結果がNOのときには、通常制御処理を実行すべきであると判定して、以下に述べるように、ステップ26〜29において通常制御処理を実行する。
具体的には、ステップ26〜29において、車両の走行状態及びエンジン3の運転状態に応じて、上述した4つの制御入力Uth_LP,Uth_HP,Uegr_LP,Uegr_HPをそれぞれ算出する。
ステップ25又はステップ29に続くステップ30で、以上のように算出された4つの制御入力Uth_LP,Uth_HP,Uegr_LP,Uegr_HPに対応する制御入力信号を2つのアクチュエータ6b,9b及び2つのEGR弁11c,12cにそれぞれ供給することにより、2つの吸気絞り弁6a,9a及び2つのEGR弁11c,12cを駆動する。その後、本処理を終了する。
以上のような弁制御処理において、F_ZERO=1でゼロ点学習用の弁制御処理を実行した場合、ステップ22で、LP用吸気制御入力Uth_LPが所定の全閉用値Uth_LP_clsに設定されることにより、LP用吸気絞り弁6aが全閉状態に制御される。また、ステップ23で、HP用吸気制御入力Uth_HPが値0に設定されることにより、制御入力信号がHP用THアクチュエータ9bに供給されず、その結果、HP用吸気絞り弁9aは、前述した初期開度に保持される。さらに、ステップ24で、低圧EGR制御入力Uegr_LPが所定の全開用値Uegr_LP_wotに設定されることにより、低圧EGR弁11cが全開状態に制御される。これに加えて、ステップ25で、高圧EGR制御入力Uegr_HPが値0に設定されることにより、制御入力信号が高圧EGR弁12cに供給されず、その結果、高圧EGR弁12cは全閉状態に保持される。
次に、図5を参照しながら、上記のようなゼロ点学習用の弁制御処理を実行した理由について説明する。同図は、所定条件下において、エンジン3をアイドル運転状態と運転停止状態とに交互に切り換えるとともに、エンジン停止以降におけるLP用吸気絞り弁6aの開度LP−THを段階的に変化させたときの、差圧の検出値DPsenの測定結果を示している。この場合、所定条件とは、ゼロ点学習値DPzeroが値0に算出されており、差圧の検出値DPsenが実際の差圧と等しい場合において、換気用のブロワによって排気通路10の出口付近から排ガスを常に吸引しながら、低圧EGR弁11cを全開状態に、高圧EGR弁12cを全閉状態に、HP用吸気絞り弁9aを初期開度にそれぞれ保持した状態にあることを意味する。
同図に示すように、時刻t1〜t2の間で、エンジン3を停止状態に保持し、かつLP用吸気絞り弁6aの開度LP−THを50%に保持したときには、差圧の検出値DPsenは値0からかなり離間した状態になっており、実際の差圧が値0から離間していることが判る。また、時刻t3〜t4の間で、エンジン3を停止状態に保持し、かつLP用吸気絞り弁6aの開度LP−THを20%に保持したときには、差圧の検出値DPsenすなわち実際の差圧は、開度LP−THを50%に保持したときよりも値0に近づくことが判る。さらに、時刻t5〜t6の間で、エンジン3を停止状態に保持し、かつLP用吸気絞り弁6aの開度LP−THを0%に保持したとき、すなわち全閉状態に保持したときには、差圧の検出値DPsenすなわち実際の差圧が値0付近に保持されていることが判る。
このように、エンジン停止状態において、低圧EGR弁11cを全開状態に、高圧EGR弁12cを全閉状態に、HP用吸気絞り弁9aを初期開度にそれぞれ保持し、かつLP用吸気絞り弁6aを全閉状態に保持したときに、実際の差圧が値0付近に保持される状態となる。したがって、本実施形態の場合、差圧センサ21のゼロ点学習処理を実行する際、ゼロ点学習値DPzeroを精度をよく算出するために、前述したステップ22〜25のゼロ点学習用の弁制御処理が実行される。
以上のように、本実施形態のゼロ点学習装置1によれば、図3のゼロ点学習処理において、イグニッション・スイッチ22がOFF状態にある場合、又はアイドルストップ制御が実行されている場合で、エンジン回転数NEが値0以下になったタイミングから所定時間が経過したときに、ゼロ点学習値DPzeroが算出される。すなわち、差圧センサ21のゼロ点学習が実行される。この場合、NE≦0が成立したタイミングで、ゼロ点学習用制御フラグF_ZEROが「1」に設定されることにより、図4の弁制御処理において、LP用吸気絞り弁6aが全閉状態に、HP用吸気絞り弁9aが初期開度に、低圧EGR弁11cが全開状態に、高圧EGR弁12cが全閉状態に制御されるので、前述した図5に示すように、低圧EGR弁11cの上流側と下流側との間における実際の差圧を値0付近に保持することができ、それにより、差圧センサ21のゼロ点学習を精度よく実行することができる。
さらに、エンジン回転数NEが値0以下になったタイミングから所定時間が経過し、吸気通路5、排気通路10及び低圧EGR通路11a内の圧力が安定したと推定されるタイミングチャートで、ゼロ点学習値DPzeroが算出されるので、その算出精度をさらに向上させることができる。これに加えて、ゼロ点学習用制御の実行中、制御入力信号をHP用吸気絞り弁9a及び高圧EGR弁12cに供給する必要がないので、その分、消費電力を低減することができる。
なお、前述した実施形態は、本発明のゼロ点学習装置1を2つの吸気絞り弁機構6,9を備えたエンジン3に適用した例であるが、これらの吸気絞り弁機構6,9に加えて、図1に破線で示す排気絞り弁機構14を備えたエンジンに適用してもよい。この排気絞り弁機構14は、前述した吸気絞り弁機構6,9と同様のものであり、排気絞り弁14a及びこれを駆動する排気THアクチュエータ14bなどを備えている。この排気THアクチュエータ14bは、モータに減速ギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2に電気的に接続されている。この排気絞り弁機構14では、ECU2からの制御入力信号によって、HP用THアクチュエータ14bが駆動されることにより、排気絞り弁14aの開度が制御される。
このように構成した場合、ゼロ点学習処理は、前述した図3と同一の処理によって実行されるとともに、弁制御処理は、前述した図4の制御処理に代えて、図6に示すように実行される。この図6に示す弁制御処理を前述した図4の弁制御処理と比較すると明らかなように、ステップ41〜45,47〜50は、前述した図4のステップ21〜29と同一に構成されているので、以下、ステップ46,51,52についてのみ説明する。
図6に示すように、ステップ45に続くステップ46で、排気制御入力Uth_EXを所定の全閉用値Uth_EX_clsに設定する。
一方、ステップ50に続くステップ51で、車両の走行状態及びエンジン3の運転状態に応じて、排気制御入力Uth_EXを算出する。
ステップ46又は51に続くステップ52で、以上のステップ42〜46又はステップ47〜51で算出された5つの制御入力Uth_LP,Uth_HP,Uegr_LP,Uegr_HP,Uth_EXに対応する制御入力信号を2つのアクチュエータ6b,9b、2つのEGR弁11c,12c及びアクチュエータ14bにそれぞれ供給することにより、2つの吸気絞り弁6a,9a、2つのEGR弁11c,12c及び排気絞り弁14aを駆動する。その後、本処理を終了する。
以上のように図6の弁制御処理を実行した場合、F_ZERO=1でゼロ点学習用の弁制御処理を実行したときに、ステップ42〜45が実行されることで、前述したように、LP用吸気絞り弁6aが全閉状態に制御され、HP用吸気絞り弁9aが初期開度に保持され、低圧EGR弁11cが全開状態に制御されるとともに、高圧EGR弁12cが全閉状態に保持される。これに加えて、ステップ46で、排気制御入力Uth_EXが所定の全閉用値Uth_EX_clsに設定されることで、排気絞り弁14aが全閉状態に制御される。
その結果、LP用吸気絞り弁6aによって吸気通路5が閉鎖され、かつ排気絞り弁14aによって排気通路10が閉鎖されることで、前述した実施形態の場合と比べて、低圧EGR弁11cの上流側と下流側との間における実際の差圧をより確実に値0に近づけることができる。その結果、差圧検出装置のゼロ点学習の精度をさらに向上させることができる。
なお、エンジンが排気絞り弁機構14を備えている場合、F_ZERO=1でゼロ点学習用の弁制御処理を実行するときに、上述した図6の弁制御処理のステップ22において、制御入力Uth_LPを所定の全開用値に設定することで、LP用吸気絞り弁6aを全開状態に制御したり、制御入力Uth_LPを値0に設定することで、LP用吸気絞り弁6aを初期開度に保持したりしてもよい。このように制御した場合でも、排気絞り弁14aによって排気通路10が閉鎖されることで、LP用吸気絞り弁6aで吸気通路5を閉鎖した実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。特に、制御入力Uth_LPを値0に設定し、LP用吸気絞り弁6aへの制御入力信号を供給しない場合には、その分、省電力化を図ることができる。
また、実施形態は、本発明のゼロ点学習装置をアイドルストップ制御を実行する車両に搭載された内燃機関の差圧検出装置に適用した例であるが、本発明のゼロ点学習装置はこれに限らず、各種の内燃機関の差圧検出装置に適用可能である。例えば、本発明のゼロ点学習装置を、ハイブリッド車両に搭載された内燃機関の差圧検出装置や、アイドルストップ制御を実行しない通常の内燃機関の差圧検出装置に適用してもよい。その場合、アイドルストップ制御を実行しない通常の内燃機関の差圧検出装置に適用するときには、前述した図3のゼロ点学習処理において、ステップ2を省略すればよい。
さらに、実施形態は、差圧検出装置として、差圧センサ21を用いた例であるが、本発明の差圧検出装置はこれに限らず、EGR弁の上流側と下流側との間における差圧を検出するものであればよい。例えば、差圧検出装置として、EGR弁をバイパスしてEGR通路のEGR弁の上流側と下流側の部分を連通する連通路と、この連通路に設けた検出部とを備え、この検出部によって、差圧を検出するタイプのものを用いてもよい。
一方、実施形態は、ゼロ点学習処理の実行中、第1EGR弁としての低圧EGR弁11cを全開状態に制御した例であるが、ゼロ点学習を行う際の第1EGR弁の開度はこれに限らず、ゼロ点学習を適切に行えるような開度であればよい。
また、実施形態は、ゼロ点学習処理の実行中、第2吸気絞り弁としてのHP用吸気絞り弁9aを初期開度に保持した例であるが、ゼロ点学習を行う際の第2吸気絞り弁の開度はこれに限らず、ゼロ点学習を適切に行えるような開度であればよい。例えば、ゼロ点学習を行う際、第2吸気絞り弁を全閉状態や全開状態に制御してもよい。
さらに、実施形態は、ゼロ点学習処理の実行中、第2EGR弁としての高圧EGR弁12cを全閉状態に制御した例であるが、ゼロ点学習を行う際の第2EGR弁の開度はこれに限らず、ゼロ点学習を適切に行えるような開度であればよい。例えば、ゼロ点学習を行う際、第2EGR弁を開弁状態に制御してもよい。
一方、実施形態は、本発明のゼロ点学習装置を車両用の内燃機関の差圧検出装置に適用した例であるが、本発明のゼロ点学習装置は、これに限らず、船舶用の内燃機関などの他の産業機器用の内燃機関に設けられた差圧検出装置にも適用可能である。
1 ゼロ点学習装置
2 ECU(制御手段、学習手段)
3 内燃機関
5 吸気通路
6a LP用吸気絞り弁(第1吸気絞り弁)
7 ターボチャージャ
7a コンプレッサ
7b タービン
9a HP用吸気絞り弁(第2吸気絞り弁)
10 排気通路
11a 低圧EGR通路(第1EGR通路)
11c 低圧EGR弁(第1EGR弁)
12a 高圧EGR通路(第2EGR通路)
12c 高圧EGR弁(第2EGR弁)
14a 排気絞り弁
20 クランク角センサ(機関回転数検出手段)
21 差圧センサ(差圧検出装置)
22 イグニッション・スイッチ
NE 機関回転数
DPegr 差圧
DPzero ゼロ点学習値

Claims (4)

  1. 吸気通路のターボチャージャのコンプレッサよりも上流側の部位と排気通路のターボチャージャのタービンよりも下流側の部位との間に接続された第1EGR通路と、当該第1EGR通路を開閉する第1EGR弁と、前記吸気通路の前記第1EGR通路との接続部よりも上流側に設けられた第1吸気絞り弁及び前記排気通路の前記第1EGR通路との接続部よりも下流側に設けられた排気絞り弁の少なくとも一方の弁である絞り弁と、を有する内燃機関において、前記第1EGR弁の上流側と下流側との間における差圧を検出する差圧検出装置のゼロ点を学習する差圧検出装置のゼロ点学習装置であって、
    前記内燃機関が停止状態にあるときに、前記第1EGR弁を開状態に制御し、かつ前記絞り弁を全閉状態に制御する制御手段と、
    前記内燃機関が停止状態にあり、前記第1EGR弁が開状態に制御され、かつ前記絞り弁が全閉状態に制御されているときに、前記差圧検出装置のゼロ点を学習する学習手段と、
    を備えることを特徴とする差圧検出装置のゼロ点学習装置。
  2. 前記内燃機関の回転数である機関回転数を検出する機関回転数検出手段をさらに備え、
    前記学習手段は、当該検出された機関回転数が値0になった以降に、前記差圧検出装置のゼロ点を学習することを特徴とする請求項1に記載の差圧検出装置のゼロ点学習装置。
  3. ON/OFFの切り換えによって、前記内燃機関を起動/停止するイグニッション・スイッチをさらに備え、
    前記学習手段は、当該イグニッション・スイッチがOFFされているときに、前記差圧検出装置のゼロ点を学習することを特徴とする請求項1又は2に記載の差圧検出装置のゼロ点学習装置。
  4. 前記内燃機関は、
    前記吸気通路の前記ターボチャージャの前記コンプレッサよりも下流側に設けられた第2吸気絞り弁と、
    前記吸気通路の前記第2吸気絞り弁よりも下流側の部位と前記排気通路の前記ターボチャージャの前記タービンよりも上流側の部位との間に接続された第2EGR通路と、
    当該第2EGR通路を開閉する第2EGR弁と、
    をさらに有し、
    前記制御手段は、前記内燃機関が停止状態にあるときに、前記第1EGR弁を開状態に制御し、前記絞り弁を全閉状態に制御し、前記第2吸気絞り弁を開状態に保持し、かつ前記第2EGR弁を全閉状態に保持することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の差圧検出装置のゼロ点学習装置。
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