JP2014114093A - 作業足場設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベーターシャフト内の付着物をより確実に処理する。
【解決手段】エレベーターシャフト内の空間で、エレベーターかごが一番上の停止階で停止したときの前記エレベーターかごの上面から前記空間の天井までの高さを測定する測定工程と、前記エレベーターシャフト内の付着物を処理するための作業足場を、前記測定工程で測定された高さよりも低く、且つ、前記エレベーターかごが前記一番上の停止階で停止したときに前記作業足場上の作業者が前記天井の付着物を処理可能な高さで前記エレベーターかごの上部に設ける作業足場設置工程と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、作業足場設置方法に関する。
建物の空間として、例えば鉛直方向に長い内部空間内をエレベーターかごが昇降するように構成されたエレベーターシャフトがある。このようなエレベーターシャフト内には、鉄骨架構の耐火被覆のために施工されたアスベスト(付着物に相当)がそのまま鉄骨に付着した状態で残存していることがある(例えば特許文献1参照)。このため、アスベストが飛散する前に一刻も早く除去あるいは無害化(封じ込めなど)の処理を施す必要がある。
特開2011−36745号公報
既設のエレベーターかごの上部に作業用の足場を設けると、エレベーターかごを昇降させることにより、エレベーターシャフト内のアスベストの処理を行うことができる。
しかしながら、建物によってオーバーヘッド(エレベーターかごが一番上の停止階で停止したときのエレベーターかごの上面からエレベーターシャフトの天井までの高さ)の大きさが異なっている。このためオーバーヘッドが大きい場合には、エレベーターシャフト内(特に天井部分)のアスベストを確実に除去できないおそれがあった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、エレベーターシャフト内の付着物をより確実に処理することができる作業足場設置方法を提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明発の作業足場設置方法は、
エレベーターシャフト内の空間で、エレベーターかごが一番上の停止階で停止したときの前記エレベーターかごの上面から前記空間の天井までの高さを測定する測定工程と、前記エレベーターシャフト内の付着物を処理するための作業足場を、前記測定工程で測定された高さよりも低く、且つ、前記エレベーターかごが前記一番上の停止階で停止したときに前記作業足場上の作業者が前記天井の付着物を処理可能な高さで前記エレベーターかごの上部に設ける作業足場設置工程と、を有することを特徴とする。
このような作業足場設置方法によれば、エレベーターシャフト内の付着物をより確実に処理することが可能である。
かかる作業足場設置方法であって、前記エレベーターかごの昇降用ガイドレールと係合可能な位置に、当該作業足場の昇降をガイドするガイド部材を設けるガイド部材設置工程をさらに有することが望ましい。
このような作業足場設置方法によれば、作業足場の安定性を向上させることが可能である。
かかる作業足場設置方法であって、前記作業足場に、当該作業足場と前記エレベーターシャフトの側壁との間に跳ね出す跳ね出し設備設置工程をさらに有することが望ましい。
このような作業足場設置方法によれば、作業スペースの拡大を図ったり付着物の落下を防止したりすることが可能である。
かかる作業足場設置方法であって、前記跳ね出し設備は、前記エレベーターかごの停止時には、前記作業足場から前記エレベーターシャフトの側壁側に跳ね出され、前記エレベーターかごの昇降時には前記作業足場の側に収納されて前記作業足場の壁部を構成することが望ましい。
このような作業足場設置方法によれば、付着物の処理を行う際には、作業効率を向上させることができ、エレベーターかごで昇降する際には安全性を向上させることができる。
かかる作業足場設置方法であって、前記作業足場設置工程では、前記作業足場を複数段に設けることが望ましい。
このような作業足場設置方法によれば、処理した付着物などの置き場の面積を広くすることが可能である。
本発明によれば、エレベーターシャフト内の付着物を確実に処理することが可能である。
本実施形態の作業足場設置方法の適用対象であるエレベーターEVの側断面図である。 図1のエレベーターかご10の上部に作業足場30を設けた状態を示す図である。 図3Aは、図2の作業足場30を拡大して示した側面図であり、図3Bは図3Aの上面図である。 第2実施形態の作業足場30の説明図である。 ガイド部材40の説明図である。 第3実施形態の作業足場30の説明図である。 落下防止設備60の構成を説明するための概略図である。 図8A〜図8Cは、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60の動作の説明図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
===実施形態===
本実施形態では、エレベーターシャフトの内部空間において、鉄骨梁などに耐火被覆として既に吹き付けられているアスベスト(付着物に相当)を除去あるいは無害化する処理を施す。なお、以下の説明では、エレベーターシャフト内をエレベーターかごが昇降する方向を上下方向(鉛直方向)と言う。また、エレベーターかごに乗り降りするための開口が設けられた壁面に沿う方向を左右方向(水平方向)、及び、エレベーターかごに対して奥行き方向となる方向を前後方向(水平方向)と言う。
<<エレベーターの構成について>>
図1は、本実施形態の作業足場設置方法の適用対象であるエレベーターEVの側断面図である。
エレベーターEVは、図1に示すように、ビル等の建物の一部に区画されたエレベーターシャフトEVSと、このエレベーターシャフトEVS内を鉛直方向に沿って上下昇降可能に案内されるエレベーターかご10と、エレベーターシャフトEVSの上方の機械室MR内に配置されて、つり合い重り(以下、カウンターウェイトと呼ぶ)Wを備えた吊りロープRを用いて、前記エレベーターかご10を吊り下げつつ上下昇降させる巻き上げ機19と、を備えている。
エレベーターシャフトEVSは、鉛直方向に長い直方体形状の空間である。このエレベーターシャフトEVSには、鉄骨梁(不図示)と鉄骨柱(不図示)とが鉛直方向に長い略直方体形状に組まれて柱梁架構が構築されている。また、上下に隣り合う鉄骨梁同士の間にはALC(気泡コンクリート)版等のコンクリートパネルが配置され、これにより、エレベーターシャフトEVSの側壁23が前後左右の四方を囲って形成されている。また、エレベーターシャフトEVSの上端には天井部26が形成され、下端には、床部28が形成されている。これにより、エレベーターシャフトEVS内は、概ね上下前後左右の六方の全てが閉じた略閉空間になっている。
なお、四方の側壁23のうちの前方の側壁23には、建物の各階フロアーに対応させてエレベーターEVの乗り場出入口(不図示)が開口形成されているとともに、その開口部分には、左右にスライドする開閉扉24が設けられている。なお、本実施形態の場合、n階(n>1)と(n−1)階は吹き抜けになっており、エレベーターかご10の一番上の停止階は(n−1)階となっている。つまり、開閉扉24は(n−1)階まで設けられている。
ところで、一般にエレベーターシャフトEVS内には、柱梁架構の鉄骨梁や鉄骨柱の鉄骨が部分的に露出している場合がある。そして、このような鉄骨露出部位に対しては建築基準法上耐火被覆が必須であり、以前はその素材としてアスベストが使用されていた。そのため、現在も既存のエレベーターシャフトEVS内にはアスベストが露出していることがある。
このようなアスベストに対しては、例えば、既存エレベーターEVの設備更新工事等に併せて、無害化処理が行われる。無害化処理としては、アスベストを剥がす等の物理的に取り除く除去処理や、薬液塗布等により塗布部位の表面を固めてその場にアスベストを封じ込める封じ込め処理、更には、板材等でアスベストの付着部位を囲って外に露出しないようにする囲い込み処理等が挙げられる。
<<アスベスト処理設備について>>
このような付着物(アスベスト)に対する処理を行う方法として、天井部26から仮設のゴンドラを吊るし、ゴンドラを昇降させながら、ゴンドラに搭乗した作業者がエレベーターシャフトEVSの付着物の処理を行う方法がある。しかし、この場合、仮設のゴンドラは天井部26から吊るされているだけなので、足元がゆれて安全性が確保できないという問題がある。また、除去したアスベスト等の置き場が少ないため、ゴンドラの上下移動を繰り返し行わなければならず、処理に時間がかかるという問題もある。
そこで、本実施形態ではエレベーターかご10の上部にアスベストの処理を行うための作業スペース(作業足場)を設けるようにしている。エレベーターかご10は、昇降用のガイドレールに案内されて昇降するので、仮設ゴンドラよりもゆれが小さく安定している。
しかしながら、一般的に建物によってオーバーヘッドの大きさが異なっている。オーバーヘッドとは、エレベーターかご10が一番上の停止階で停止したときのエレベーターかご10の上面と天井部26との間の距離(高さ)のことである。
例えば、本実施形態の場合、前述したように、エレベーターかご10の一番上の停止階は(n−1)階である。すなわち、エレベーターかご10がn−1階で停止したときのエレベーターかご10の上面と天井部26との間の距離(図にH1で示す高さ)がオーバーヘッドであることになる。本実施形態ではオーバーヘッドの高さH1は5mである。
このように、オーバーヘッドが大きい場合、エレベーターかご10の上部に通常の作業足場を設けても、エレベーターシャフトEVSの天井部26の付着物(アスベスト)の処理が出来ないというおそれがある。
そこで、本実施形態では、建物によるオーバーヘッドの違いにかかわらずに、エレベーターシャフトEVS内(特に天井部26)のアスベストの処理を確実に行うことができるようにしている。
<<作業足場の構成について>>
図2は、図1のエレベーターかご10の上部に作業足場30を設けた状態を示す図である。また、図3Aは、図2の作業足場30を拡大して示した側面図であり、図3Bは図3Aの上面図である。
図に示すように、エレベーターかご10の上部には、多数の単管パイプ31が鉛直方向、水平方向、および、斜め方向にそれぞれ組み合わされて作業足場30の骨組み(手摺りなど)が構成されている。
作業足場30には、鉛直方向に2段の作業床32が設けられている。また、各作業床32を囲む周囲(水平方向端部)には巾木33が設けられている。なお、上下の各作業床32の構成は同じである。
作業床32は図3Bに示すようにアルミ製の矩形の布板32a、32b、32cを並べて構成されている。なお、布板32aは、開閉ハッチ式の布板であり部分開閉ハッチ(布板32aの左側部分)とタラップ34が装着されている。この布板32aの開閉ハッチを開けることで、作業床32に作業者が乗り降りすることが可能になる。
<<作業足場の設置方法について>>
次に本実施形態における作業足場の設置方法について説明する。
まず、エレベーターシャフトEVS内の空間で、エレベーターかご10が一番上の停止階(ここではn−1階)で停止したときのエレベーターかご10の上面から天井部26までの距離(高さH1)を測定する(測定工程)。本実施形態では高さH1は5mである。
次に、エレベーターかご10が(n−1)階で停止したときに、天井と衝突しない高さ(言い換えると測定工程で測定された高さH1よりも低い高さ)で、且つ、エレベーターかご10が(n−1)階で停止したときに(作業足場30上の)作業者が天井部26のアスベストを処理可能な高さH2を定める。そして、その高さH2となるように、エレベーターかご10の上部に作業足場30を設ける(作業足場設置工程)。
本実施形態では、オーバーヘッドの高さH1(5m)に対し、作業足場30の高さH2を4.5mにしている。なお、作業足場30の上端と作業床32(上段)との距離は0.9mである。すなわち、上段の作業床32と天井部26との間の距離は1.4mとなり、作業床32上の作業者が天井部26のアスベストの処理を行うことが可能である。
このように、高さH2を定めて作業足場30の設けることにより、エレベーターかご10が一番上の停止階(n−1)階で停止したときに、作業足場30の作業者が天井部26のアスベストを処理することができる。よってエレベーターシャフトEVS内(特に天井部26)のアスベストの処理を確実に行うことができる。
以上、説明したように、本実施形態では、まず、エレベーターシャフトEVS内の空間で、エレベーターかご10が一番上の停止階(n−1階)で停止したときのエレベーターかご10の上面から天井部26までの高さH1を測定している。次に、高さH1よりも低く、且つ、エレベーターかご10が(n−1)階で停止したときに作業足場30上の作業者が天井部26のアスベストを処理可能な高さ(H2)を定めている。そして、エレベーターシャフトEVS内のアスベストを処理するための作業足場30を高さH2となるようにエレベーターかごの10上部に設けている。
こうすることにより、建物によるオーバーヘッドの大きさの違いにかかわらずに、エレベーターシャフトEVS内(特に天井部26)のアスベストの処理を確実に行うことができる。
===第2実施形態===
作業足場30の高さを高くすると、予期せぬ外力(例えば地震)に対して、安定性が低下するおそれがある。そこで、第2実施形態では安定性の向上を図っている。
図4は第2実施形態の作業足場30の説明図である。なお、図4において図3と同一構成部分には同一符号を付し説明を省略する。
第2実施形態の作業足場30にはガイド部材40が設けられている。すなわち、第2実施形態ではガイド部材40を設ける工程(ガイド部材設置工程)をさらに有している。
図5はガイド部材40の説明図である。なお、図に示すGRはエレベーターかご10の昇降を案内するガイドレールであり、エレベーターシャフトEVS内において天井部26から床部28まで鉛直方向に沿って設けられている。図のようにガイドレールGRは水平方向の断面がT字形状になっている。
ガイド部材40は、支持部材41と、回転部材43とを備えている。
支持部材41の一端側は回転部材43を回転可能に軸支している。また、支持部材41の他端側は作業足場30における上段の作業床32の側部に固定されている(図4参照)。
回転部材43は、周囲にエレベーターかご10のガイドレールGRと係合する係合溝44を有し、当該係合溝44がガイドレールGRと係合した状態でガイドレールGRに沿って回転する。
以上のようにガイド部材40を設けることによって、エレベーターかご10が昇降する際、あるいは停止している際に、作業足場30をより安定した状態に維持できる。
このように、第2実施形態では、エレベーターかご10の昇降を案内するガイドレールGRと係合するガイド部材40を設けている。第2実施形態においても、作業足場30を高さH2となるようにエレベーターかごの10上部に設けているので、エレベーターシャフトEVS内のアスベストの処理を確実に行うことができる。また、第2実施形態では、作業足場30の高さH2が大きい場合においても安定性を高めることができる。
===第3実施形態===
第3実施形態では、作業の効率化を図っている。
図6は、第3実施形態の作業足場30の説明図である。また、図7は、落下防止設備60の構成を説明するための概略図である。なお、図6、図7において図3と同一構成部分には同一符号を付し説明を省略する。
第3実施形態の作業足場30には、折りたたみ式足場50、及び、落下防止設備60が設けられている。なお、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60は、跳ね出し設備に相当する。すなわち、第3実施形態では跳ね出し設備を設ける工程(跳ね出し設備設置工程)をさらに有している。
折りたたみ式足場50は、上段の作業床32側に設けられており、落下防止設備60は、下段の作業床32側に設けられている。なお、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60は、それぞれ、作業床32を囲むようにして、作業足場30の周囲に設けられている。
折りたたみ式足場50は、支持部材51、板材53、板材55を有している。
支持部材51は例えば単管パイプで形成されており、鉛直方向に2段に設けられている。各支持部材51の一端は、作業足場30の単管パイプ31に、当該単管パイプ31の軸を中心に回動可能に設けられている。また、各支持部材51の他端は、板材53に回動可能に設けられている。なお、支持部材51は、折りたたみ式足場50がエレベーターシャフトEVSの側壁23側に跳ね出されたときには手摺を構成する。
板材53は、金属(例えばアルミ)製の板状部材であり、折りたたみ式足場50の側壁を構成する。
板材55は、金属(例えばアルミ)製の板状部材である。板材55の一端は作業足場30の単管パイプ31に、当該単管パイプ31の軸を中心に回動可能に設けられている。なお、板材55及び支持部材51は、不図示のストッパーによって、鉛直上方と水平方向との間で回動可能になっている。また、板材55の他端は、板材53の下端部分に回動可能に設けられている。
落下防止設備60は、図7に示すように、作業床32の前後左右に設けられたパネル61と、そのコーナー部に設けられたシート62を有している。
パネル61は、金属(例えばアルミ)製の板状部材である。パネル61の一端は作業足場30の単管パイプ31に、当該単管パイプ31の軸を中心に回動可能に設けられている。これにより、パネル61の他端が作業足場30とエレベーターシャフトEVSの鉛直面(側壁23)との間で移動(跳ね出し、及び、収納)可能になっている。なお、パネル61の側壁23側への跳ね出し量は、不図示のチェーンやワイヤーによって調整することができる。
シート62は、パネル61をエレベーターシャフトEVS側に跳ね出させたときには図7の上の図のように広がって処理したアスベストなどの落下防止の役目をなす。一方、パネル61を作業足場30側に収納させたときには、図7の下の図のように隣接するパネル61の間に収められる。
図8A〜図8Cは、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60の動作の説明図である。なお、図8Aは、エレベーターかご10(換言すると作業足場30)の昇降時の状態を示しており、図8Cは、作業足場30の停止時の状態を示している。図8Bは図8Aと図8Cとの間の状態を示している。
エレベーターかご10の昇降時には、図8Aに示すように、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60はともに作業足場30側に収納されている。この場合、折りたたみ式足場50の板材53と板材55、及び、落下防止設備60のパネル61によって、作業足場30の壁部が構成される。これにより、作業足場30上の作業者が落下しないようにすることができ、安全性を高めることができる。なお、折りたたみ式足場50の上端が天井部26と衝突しないように、このときの図のhsで示す高さをH1−H2(本実施形態では0.5m)以下にする必要がある。
一方、エレベーターかご10の停止時(言い換えると、アスベストの処理を実行する際)には、図8Cに示すように、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60はともにエレベーターシャフトEVSの鉛直面(側壁23)側に跳ね出されている。
折りたたみ式足場50を側壁23側に跳ね出させることで、板材55を足場として利用でき、作業スペースを広くすることができる。よって、作業の効率化を図ることができる。なお、この場合も板材53により側壁を構成でき、安全性を確保できる。
また、落下防止設備60(パネル61、シート62)を側壁23側に向けて跳ね出させることで、取り除いたアスベストがエレベーターシャフトEVSの下に落下しないようにすることができる。また、取り除いたアスベストを下段の作業床32に集めて置いておくようにすることが可能である。このように作業足場30にアスベストの置き場を作れるので、エレベーターかご10を何度も昇降させる必要がなくなり、工期の短縮や作業の効率化を図ることができる。また、落下防止設備60により作業者が作業足場30から落下するのを防止でき、安全性を高めることができる。
なお、本実施形態では板材53、板材55、パネル61は、アルミ製の板状部材であったがこれ以外であってもよい。例えば、アルミ以外の金属であってもよい。また、金属以外の材料であってもよい。ただし、エレベーターかご10の上に設けるので、軽量で強度の高い不燃性の材料であることが望ましい。
また、パネル61は、シートやネットでもよい。また、シート62は、シート以外であってもよい、例えばネットでもよい。
また、折りたたみ式足場50と落下防止設備60の何れか一方を設けるようにしてもよい。また、折りたたみ式足場50のうちの板材55の部分のみを設けるようにしてもよい(すなわち、足場の部分だけを回動可能に設けてもよい)。
第3実施形態においても、作業足場30を高さH2となるようにエレベーターかごの10上部に設けているので、エレベーターシャフトEVS内のアスベストの処理を確実に行うことができる。また、第3実施形態では、折りたたみ式足場50と落下防止設備60を設けているので、アスベストの処理の効率化を図ることができる。
なお、第2実施形態のガイド部材40をさらに設けてもよい。この場合、安定性をより高めることができる。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<エレベーターEVについて>
前述の実施形態ではエレベーターEVは、ロープRの両端にエレベーターかご10とカウンターウェイトWを吊り下げて巻上機19で昇降させる「ロープ式」であったがこれには限られない。例えば、カウンターウェイトWを使用しない「油圧式」のエレベーターであってもよい。
また、前述の実施形態では、エレベーターEVは地上から(1階から)設けられていたがこれには限られない。例えば、地下から設けられていてもよい。すなわち床部28が地下にあってもよい。
<作業足場30について>
前述の実施形態では作業足場30は鉛直方向に2段(作業床32が2つ)に構成されていたがこれには限らない。例えば、1段であってもよいし3段以上であってもよい。ただし、段数が多いほど、処理したアスベストなどの置き場の面積を広くすることができる。
10 エレベーターかご
19 巻き上げ機
23 側壁
24 開閉扉
26 天井部
28 床部
30 作業足場
31 単管パイプ
32 作業床
32a、32b、32c 布板
33 巾木
34 タラップ
40 ガイド部材
41 支持部材
43 回転部材
44 係合溝
50 折りたたみ式足場
51 支持部材
53 板材
55 板材
60 落下防止設備
61 パネル
62 シート
EV エレベーター
EVS エレベーターシャフト
MR 機械室
R ロープ
GR ガイドレール
W カウンターウェイト

Claims (5)

  1. エレベーターシャフト内の空間で、エレベーターかごが一番上の停止階で停止したときの前記エレベーターかごの上面から前記空間の天井までの高さを測定する測定工程と、
    前記エレベーターシャフト内の付着物を処理するための作業足場を、前記測定工程で測定された高さよりも低く、且つ、前記エレベーターかごが前記一番上の停止階で停止したときに前記作業足場上の作業者が前記天井の付着物を処理可能な高さで前記エレベーターかごの上部に設ける作業足場設置工程と、
    を有することを特徴とする作業足場設置方法。
  2. 請求項1に記載の作業足場設置方法であって、
    前記エレベーターかごの昇降用ガイドレールと係合可能な位置に、当該作業足場の昇降をガイドするガイド部材を設けるガイド部材設置工程をさらに有することを特徴とする作業足場設置方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の作業足場設置方法であって、
    前記作業足場に、当該作業足場と前記エレベーターシャフトの側壁との間に跳ね出す跳ね出し設備を設ける跳ね出し設備設置工程をさらに有することを特徴とする作業足場設置方法。
  4. 請求項3に記載の作業足場設置方法であって、
    前記跳ね出し設備は、前記エレベーターかごの停止時には、前記作業足場から前記エレベーターシャフトの側壁側に跳ね出され、前記エレベーターかごの昇降時には前記作業足場の側に収納されて前記作業足場の壁部を構成する、
    ことを特徴とする作業足場設置方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の作業足場設置方法であって、
    前記作業足場設置工程では、前記作業足場を複数段に設ける、
    ことを特徴とする作業足場設置方法。
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