JP2014113881A - スロットルグリップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロットルグリップの回転角度をより精度よく検出することができるスロットルグリップ装置を提供する。
【解決手段】車両のハンドルバー先端に取り付けられて回転操作なスロットルグリップと、スロットルグリップに固定されるとともに、当該スロットルグリップと共に回転する磁石3と、磁石3の磁場変化に応じた出力電圧を得ることができる磁気センサ4と、磁気センサ4の出力電圧に基づきスロットルグリップの回転角度を検出する検出手段とを具備し、検出手段で検出された回転角度に基づいて車両のエンジンが制御されるスロットルグリップ装置であって、磁石3は、スロットルグリップの回転操作範囲に亘ってヘリカル状に延設され、当該スロットルグリップの回転角度に応じて磁気センサ4との間の離間寸法が変化する傾斜面3aを有するものである。
【選択図】図7

Description

本発明は、スロットルグリップの回転角度に基づいて車両のエンジンが制御されるスロットルグリップ装置に関するものである。
近時の二輪車においては、スロットルグリップの回転角度をポテンションメータ等のスロットル開度センサにて検出し、その検出値を電気信号として当該二輪車が搭載する電子制御装置等に送るよう構成されたものが普及されるに至っている。そして、かかる検出信号に基づき電子制御装置が所定の演算を行い、その演算結果に基づいてエンジンの点火時期或いは排気バルブの開閉が制御されるようになっている。
例えば、特許文献1には、スロットルグリップに磁石を固定させるとともに、当該磁石と対向した位置にホール素子から成る磁気センサを配設し、当該スロットルグリップの回転角度を磁気センサにて検出し得るスロットルグリップ装置が提案されている。この従来のスロットルグリップ装置に係る磁石は、スロットルグリップの回転方向に沿って円弧状に形成され、その側面に対向して磁気センサが配設されており、スロットルグリップの回転操作に伴って生じる磁束密度の変化を磁気センサにて検出することで、スロットルグリップの回転角度を電気的に検出し得るよう構成されていた。
特開2006−112880号公報
しかしながら、上記従来のスロットルグリップ装置においては、スロットルグリップの回転方向に沿って円弧状に形成された磁石の側面に対向して磁気センサが配設されていたので、スロットルグリップの回転操作範囲に亘って磁石と磁気センサとの間の離間寸法が略同一となっており、スロットルグリップの回転角度を精度よく検出するのが困難であるという問題があった。
すなわち、従来のスロットルグリップ装置は、磁石の延設方向に対する略中間位置にS極とN極との境界を設定することで、スロットルグリップの回転操作に応じて磁石から磁気センサに対する磁場変化を生じさせるよう構成されていたので、当該S極とN極との間の境界を精度よく設定するのが容易ではなく、スロットルグリップの回転角度の検出に誤差が生じてしまう虞があったのである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スロットルグリップの回転角度をより精度よく検出することができるスロットルグリップ装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、車両のハンドルバー先端に取り付けられて回転操作なスロットルグリップと、該スロットルグリップに固定されるとともに、当該スロットルグリップと共に回転する磁石と、該磁石の磁場変化に応じた出力電圧を得ることができる磁気センサと、該磁気センサの出力電圧に基づき前記スロットルグリップの回転角度を検出する検出手段とを具備し、前記検出手段で検出された回転角度に基づいて車両のエンジンが制御されるスロットルグリップ装置であって、前記磁石は、前記スロットルグリップの回転操作範囲に亘ってヘリカル状に延設され、当該スロットルグリップの回転角度に応じて前記磁気センサとの間の離間寸法が変化する傾斜面を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスロットルグリップ装置において、前記検出手段は、前記磁気センサの出力電圧と前記スロットルグリップの回転角度との関係が比例関係となるよう当該磁気センサの出力電圧値を補正する補正手段を具備したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のスロットルグリップ装置において、前記補正手段による出力電圧値の補正が車両毎に行われることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載のスロットルグリップ装置において、前記磁石の傾斜面は、当該磁石の延設方向に亘って略一定の傾斜角度とされたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のスロットルグリップ装置において、前記磁石は、厚さ寸法が延設方向に亘って略同一とされるとともに、前記傾斜面の全域に亘って同一極に着磁されて成ることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか1つに記載のスロットルグリップ装置において、前記磁石及び磁気センサは、前記スロットルグリップの回転軸方向に対向して配設されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、磁石は、スロットルグリップの回転操作範囲に亘ってヘリカル状に延設され、当該スロットルグリップの回転角度に応じて磁気センサとの間の離間寸法が変化する傾斜面を有するので、スロットルグリップの回転角度をより精度よく検出することができる。
請求項2の発明によれば、検出手段は、磁気センサの出力電圧とスロットルグリップの回転角度との関係が比例関係となるよう当該磁気センサの出力電圧値を補正する補正手段を具備したので、より一層精度よくスロットルグリップの回転角度を検出することができる。
請求項3の発明によれば、補正手段による出力電圧値の補正が車両毎に行われるので、スロットルグリップ装置が車両に組み付けられた際の組付け誤差等を吸収することができる。
請求項4の発明によれば、磁石の傾斜面は、当該磁石の延設方向に亘って略一定の傾斜角度とされたので、磁石を簡単な形状とすることで寸法誤差が生じてしまうのを抑制することができるとともに、製造コストを低下させることができる。
請求項5の発明によれば、磁石は、厚さ寸法が延設方向に亘って略同一とされるとともに、傾斜面の全域に亘って同一極に着磁されて成るので、傾斜面から発生する磁力を磁石の延設方向に亘って略一定とすることができ、磁気センサで検出される磁場変化を安定して生じさせることができる。
請求項6の発明によれば、磁石及び磁気センサは、スロットルグリップの回転軸方向に対向して配設されたので、当該回転軸に直交する面内で磁石と磁気センサとを対向させたものに比べ、装置の小型化を容易に図ることができるとともに、ヘリカル状に形成された磁石が成す傾斜面を有効に利用することができる。
本発明の実施形態に係るスロットルグリップ装置を示す正面図及び側面図 同スロットルグリップ装置における第1ケース部材を取り外した状態を示す正面図及び側面図 図1におけるIII−III線断面図 図3におけるIV−IV線断面図 図2におけるV−V線断面図 図1におけるVI−VI線断面図 同スロットルグリップ装置を示す分解斜視図 同スロットルグリップ装置における磁気センサと磁石との位置関係を示す斜視図 同スロットルグリップ装置における磁石を示す正面図及び側面図 同スロットルグリップ装置における磁気センサと磁石との位置関係を示す平面図 同スロットルグリップ装置におけるスロットルグリップが回転する過程の磁気センサと磁石との位置関係を示す模式図 同スロットルグリップ装置におけるスロットルグリップが回転する過程の磁気センサと磁石との位置関係を示す模式図 同スロットルグリップ装置におけるスロットルグリップが回転する過程の磁気センサと磁石との位置関係を示す模式図 同スロットルグリップ装置におけるスロットルグリップが回転する過程の磁気センサと磁石との位置関係を示す模式図 同スロットルグリップ装置における磁気センサと検出手段との電気的接続を示すブロック図 同スロットルグリップ装置におけるスロットルグリップの回転角度と磁気センサ及び検出手段の離間寸法との関係を示すグラフ 同スロットルグリップ装置におけるスロットルグリップの回転角度と磁気センサの出力電圧との関係を示すグラフ 同スロットルグリップ装置におけるスロットルグリップの回転角度と磁気センサの出力電圧を補正した出力電圧値との関係を示すグラフ
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るスロットルグリップ装置は、二輪車のハンドルバーに取り付けられたスロットルグリップの回転角度を検出し、その検出信号を二輪車が搭載するECU等電子制御装置に送るためのもので、図1〜7、図15に示すように、スロットルグリップ2と、磁石3と、磁気センサ4と、検出手段6と、ケース部材8と、リターンスプリング9と、フリクション用板バネ10とから主に構成されている。
スロットルグリップ2は、二輪車のハンドルバーHの先端部に取り付けられ、当該ハンドルバーHに対して回転軸Lを中心として回転操作可能とされたもので、運転者が把持し得る把持グリップ部2aと、その内部に固定されて把持グリップ部2aと一体化されたグリップパイプ2bとから構成されている。グリップパイプ2bは、例えば硬質樹脂材を所定形状に成形して成るもので、その基端部(図2、3中左端部)には、他の部位より大径部位とされたガイド部2baが形成されている。
かかるガイド部2baの端面には、図4に示すように、収容凹部2bbが成形されており、当該収容凹部2bbに磁石3が嵌めこまれて固定されている。かかる磁石3は、所定形状に形成された永久磁石から成り、スロットルグリップ2におけるガイド部2baに固定されるとともに、スロットルグリップ2と共に回転するものである。この磁石3と対向した位置(後述するケース部材8の内部)には、磁気センサ4が配設されている。
かかる磁気センサ4は、磁石3の磁場変化(磁束密度の変化)に応じた出力電圧を得ることができるもので、例えばホール効果を利用した磁気センサであるホール素子(具体的には、磁石3の磁場(磁束密度)に比例した出力電圧を得ることができるリニアホールIC)等により構成されている。本実施形態に係る磁気センサ4は、所定の電気回路が印刷されたプリント基板5に形成されており、かかるプリント基板5には、磁気センサ4に加えて検出手段6を構成するマイコン等が形成されている。
検出手段6は、磁気センサ4の出力電圧に基づきスロットルグリップ2の回転角度を検出するもので、図15に示すように、磁気センサ4と電気的に接続されるとともに、二輪車に搭載されたECU(エンジン・コントロール・ユニット)7にも電気的に接続される。これにより、検出手段6で検出されたスロットルグリップ2の回転角度に基づいて車両のエンジンが制御され得るようになっている。
一方、ハンドルバーHにおけるスロットルグリップ2の基端側には、半割り状に成形された第1ケース部材8a及び第2ケース部材8bから成るケース部材8が固定されている。このケース部材8は、ハンドルバーHを挟んだ状態にて第1ケース部材8a及び第2ケース部材8bを合致させつつ取付ネジBにて組付けて成るもので、その内部には、図7に示すように、第1収容部8ba、第2収容部8bb及び第3収容部8bcが形成されている。なお、第1ケース部材8aにも、第1収容部8ba及び第3収容部8bcと対応する収容部が形成されている。
第1収容部8baには、スロットルグリップ2を構成するグリップパイプ2bのガイド部2baが回転可能に挿通されて組み付けられ、スロットルグリップ2の回転操作時において、ガイド部2baにて回転動作が案内され得るようになっている。また、第2収容部8bbには、図6に示すように、プリント基板5が収容されるとともに、当該プリント基板5が第2収容部8bbに収容された状態において、図8に示すように、磁気センサ4と磁石3とがスロットルグリップ2の回転軸L方向に対向するようになっている。
しかるに、本実施形態に係るプリント基板5には、2つの磁気センサ4が形成されており、これら磁気センサ4からそれぞれ検出手段6に出力電圧が送信されるようになっている。これにより、一方の磁気センサ4に故障等の不具合が生じても他方の磁気センサ4からの出力電圧に基づいて車両のエンジンを正常に制御することができる。なお、プリント基板5に1つの磁気センサ4のみを形成し、専らその磁気センサ4からの出力電圧に基づいて車両のエンジンを制御するようにしてもよい。
また、第3収容部8bcには、捩りコイルバネから成るリターンスプリング9が収容されている。このリターンスプリング9は、一端がグリップパイプ2bのガイド部2baに連結されるとともに、他端がケース部材8の所定部位に連結されており、スロットルグリップ2を常時初期位置に向けて付勢するものである。すなわち、初期位置にあるスロットルグリップ2をリターンスプリング9の付勢力に抗して回転操作すると、車両のスロットルの開度が次第に大きくなるよう制御されるとともに、把持グリップ部2aを握る手を緩めると、リターンスプリング9の付勢力によりスロットルグリップ2が初期位置に向かって自然と戻り、スロットルの開度が次第に小さくなるよう構成されているのである。
さらに、本実施形態に係るケース部材8内には、図5に示すように、フリクション用板バネ10が配設されている。かかるフリクション用板バネ10は、例えば板状の金属部材から成り、一端がビスbにて固定されるとともに、他端がグリップパイプ2bのガイド部2baに対してバネ力(付勢力)を有しつつ接触した状態で組み付けられている。これにより、スロットルグリップ2を回転操作する際、その回転操作の方向とは逆向きにフリクション用板バネ10による付勢力が付与されることとなり、従来のワイヤを介してスロットル操作するものと略同等の操作感を得ることができる。
ここで、本実施形態に係る磁石3は、図9に示すように、スロットルグリップ2の回転操作範囲に亘ってヘリカル状(円弧状に回転しながら回転面に対して垂直の方向にも変位する3次元的な曲線形状)(螺旋状)に延設され、当該スロットルグリップ2の回転角度に応じて磁気センサ4との間の離間寸法が変化する傾斜面3aと、該傾斜面3aと連続して磁石3の両端に形成された端面3bとを有するものである。このうち、端面3bは、磁石3が収容凹部2bb内に取り付けられた状態において、スロットルグリップ2の回転軸Lに対して略直交した面から成る。
また、磁石3は、同図に示すように、厚さ寸法sが延設方向(ヘリカル方向)に亘って略同一とされるとともに、傾斜面3aの全域に亘って同一極(S極又はN極)に着磁されて成る。すなわち、磁石3は、磁気センサ4と対向する傾斜面3aがS極、その裏面がN極に着磁され、或いは磁気センサ4と対向する傾斜面3aがN極、その裏面がS極に着磁されているのである。なお、磁石3は、スロットルグリップ2の回転軸L方向から見ると、図10に示すように、弧状に形成されており、当該スロットルグリップ2と共に磁石3が同図中矢印方向に回転する過程において、磁気センサ4が磁石3の傾斜面3a又は端面3bと常に対向した状態とされるようになっている。
さらに、本実施形態に係る磁石3の傾斜面3aは、当該磁石3の延設方向に亘って略一定の傾斜角度αとなるよう設定されており、図16に示すように、スロットルグリップ2の回転操作に対応して当該傾斜面3aと磁気センサ4との間の離間寸法が直線状に変化する(スロットルグリップ2の回転角度と当該離間寸法とが比例関係となる)よう構成されている。
しかして、磁石3と磁気センサ4との離間寸法がスロットルグリップ2の回転角度に対して直線状に変化して比例関係にある場合であっても、磁気センサ4の出力特性等により、スロットルグリップ2の回転角度と磁気センサ4の出力電圧とが必ずしも比例しているとは限らず、通常は、図17に示すように、任意の曲線で表された関係となる。そこで、本実施形態に係るスロットルグリップ装置1は、検出手段6に補正手段Cを具備させている。
かかる補正手段Cは、図15に示すように、例えばマイコン等から成る検出手段6の演算部から成り、磁気センサ4の出力電圧とスロットルグリップ2の回転角度との関係が比例関係(図18参照)となるよう当該磁気センサ4の出力電圧値を補正するものである。このような補正手段Cによる補正は、スロットルグリップ装置1がハンドルバーに組み付けられた後、車両毎に行われる。
そして、図18に示す如き比例関係に補正されたデータ(スロットルグリップ2の回転角度と補正された出力電圧との関係を示すデータ)は、マップ又はテーブル等にて記憶され、スロットルグリップ2の回転操作時において、当該マップ又はテーブル等が参酌されて車両のエンジンが制御されるようになっている。なお、本実施形態においては、スロットルグリップ2の回転角度が20度、40度及び60度のときの出力電圧値を補正しているが、他の回転角度において補正してもよく、さらに多くの回転角度にて補正するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係るスロットルグリップ装置1の作用について説明する。
スロットルグリップ装置1が二輪車のハンドルバーHに組み付けられた状態において、予めスロットルグリップ2の回転角度と磁気センサ4の出力電圧との関係(図17参照)を取得しておき、補正手段Cにより、それら関係が比例関係となるように補正し(図18参照)、その補正後のデータをマップ又はテーブルにて記憶しておく。
そして、二輪車のエンジンを始動させた後、運転者が把持グリップ部2aを把持しつつスロットルグリップ2を回転操作すると、磁石3が同方向に回転し、図11〜14に示すように、当該磁石3と磁気センサ4との間の離間寸法がt1、t2、t3及びt4の順に変化することとなる。これら離間寸法t1〜t4とスロットルグリップ2の回転角度との関係は、図16に示すように、比例関係(直線関係)とされる。なお、図11においてはスロットルグリップ2の回転角度が0度(初期位置)、図12においては同回転角度が20度、図13においては同回転角度が40度、図14においては同回転角度が60度の状態を示している。
ここで、本実施形態においては、既述のように、スロットルグリップ2の回転角度と磁気センサ4の出力電圧との関係が比例関係となるよう補正され、その補正されたデータがマップ又はテーブル等にて記憶されているため、当該マップ又はテーブルを参酌することで、検出手段6によるスロットルグリップ2の回転角度の検出を精度よく行わせることができる。しかして、スロットルグリップ2の回転角度の検出値は、車両のECU7に電気信号として送信され、当該スロットルグリップ2の回転角度に応じたエンジンの制御(具体的にはスロットル制御)が行われることとなる。
上記実施形態によれば、磁石3は、スロットルグリップ2の回転操作範囲に亘ってヘリカル状(螺旋状)に延設され、当該スロットルグリップ2の回転角度に応じて磁気センサ3との間の離間寸法が変化する傾斜面3aを有するので、当該傾斜面3aを車両の特性やスロットルグリップ装置1の寸法等に応じて容易に変更させることができ、スロットルグリップ2の回転角度をより精度よく検出することができる。
また、検出手段6は、磁気センサ4の出力電圧とスロットルグリップ2の回転角度との関係が比例関係となるよう当該磁気センサ4の出力電圧値を補正する補正手段Cを具備したので、より一層精度よくスロットルグリップ2の回転角度を検出することができる。さらに、本実施形態においては、補正手段Cによる出力電圧値の補正が車両毎(二輪車毎)に行われるので、スロットルグリップ装置1が車両に組み付けられた際の組付け誤差(例えば磁石3と磁気センサ4との間の相対位置の誤差)等を吸収することができる。
またさらに、本実施形態に係る磁石3の傾斜面3aは、当該磁石3の延設方向に亘って略一定の傾斜角度αとされたので、磁石3を簡単な形状(単なる螺旋形状)とすることで寸法誤差が生じてしまうのを抑制することができるとともに、製造コストを低下させることができる。また、磁石3は、厚さ寸法sが延設方向に亘って略同一とされるとともに、傾斜面3aの全域に亘って同一極(S極又はN極の何れか一方)に着磁されて成るので、傾斜面3aから発生する磁力を磁石3の延設方向に亘って略一定とすることができ、磁気センサ4で検出される磁場変化を安定して生じさせることができる。
さらに、磁石3及び磁気センサ4は、スロットルグリップ2の回転軸L方向に対向して配設されたので、当該回転軸Lに直交する面内で磁石3と磁気センサ4とを対向させたものに比べ、装置の小型化を容易に図ることができるとともに、ヘリカル状に形成された磁石3が成す傾斜面3aを有効に利用することができる。
以上、本実施形態に係るスロットルグリップ装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば補正手段Cによる補正を行わず、図17に示す如きスロットルグリップ2の回転角度と磁気センサ4で得られた出力電圧(検出値に対して補正等がなされないもの)との関係に基づいて当該スロットルグリップ2の回転角度を検出し、車両のECU7に送信してエンジンを制御するようにしてもよい。
また、検出手段6(補正手段Cを含む)を車両のECU7に形成し、磁気センサ4による電圧出力を当該ECU7内の検出手段6に送信するようにしてもよい。なお、適用される車両は、本実施形態の如く二輪車に限定されるものではなく、ハンドルバーHを有した他の車両(例えばATVやスノーモービル等)に適用してもよい。
スロットルグリップの回転操作範囲に亘ってヘリカル状に延設され、当該スロットルグリップの回転角度に応じて磁気センサとの間の離間寸法が変化する傾斜面を有する磁石を具備したスロットルグリップ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 スロットルグリップ装置
2 スロットルグリップ
3 磁石
3a 傾斜面
4 磁気センサ
5 プリント基板
6 検出手段
7 ECU
8 ケース部材
9 リターンスプリング
10 フリクション用板バネ
C 補正手段
H ハンドルバー

Claims (6)

  1. 車両のハンドルバー先端に取り付けられて回転操作なスロットルグリップと、
    該スロットルグリップに固定されるとともに、当該スロットルグリップと共に回転する磁石と、
    該磁石の磁場変化に応じた出力電圧を得ることができる磁気センサと、
    該磁気センサの出力電圧に基づき前記スロットルグリップの回転角度を検出する検出手段と、
    を具備し、前記検出手段で検出された前記スロットルグリップの回転角度に基づいて車両のエンジンが制御されるスロットルグリップ装置であって、
    前記磁石は、前記スロットルグリップの回転操作範囲に亘ってヘリカル状に延設され、当該スロットルグリップの回転角度に応じて前記磁気センサとの間の離間寸法が変化する傾斜面を有することを特徴とするスロットルグリップ装置。
  2. 前記検出手段は、前記磁気センサの出力電圧と前記スロットルグリップの回転角度との関係が比例関係となるよう当該磁気センサの出力電圧値を補正する補正手段を具備したことを特徴とする請求項1記載のスロットルグリップ装置。
  3. 前記補正手段による出力電圧値の補正が車両毎に行われることを特徴とする請求項2記載のスロットルグリップ装置。
  4. 前記磁石の傾斜面は、当該磁石の延設方向に亘って略一定の傾斜角度とされたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のスロットルグリップ装置。
  5. 前記磁石は、厚さ寸法が延設方向に亘って略同一とされるとともに、前記傾斜面の全域に亘って同一極に着磁されて成ることを特徴とする請求項4記載のスロットルグリップ装置。
  6. 前記磁石及び磁気センサは、前記スロットルグリップの回転軸方向に対向して配設されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載のスロットルグリップ装置。
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