JP2014113774A - 断熱紙製容器用多層シート、断熱紙製容器、及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低融点熱可塑性樹脂層、印刷層、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層、紙製基材(、所望によりバリア層)及び熱可塑性樹脂層を備える断熱紙製容器用多層シート;印刷層と、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層、紙製基材及び熱可塑性樹脂層とを備える多層シートの印刷層の表面に、低融点熱可塑性樹脂を溶融被覆する工程を含む断熱紙製容器用多層シートの製造方法;並びに、該断熱紙製容器用多層シートから形成される部材(胴部材及び/または底部材)を備える断熱紙製容器、及び、断熱紙製容器の製造方法。
【選択図】図1
Description
(1)印刷層(B)が、低融点熱可塑性樹脂層(A)に隣接する模様印刷層(B1)、及び、低融点熱可塑性樹脂層(A)の反対側にあるベタ印刷層(B2)からなる前記の断熱紙製容器用多層シート。
(2)発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)が、紙製基材(D)に含有されている水分の蒸発により発泡するものである前記の断熱紙製容器用多層シート。
(3)低融点熱可塑性樹脂層(A)を形成する熱可塑性樹脂と発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成する熱可塑性樹脂との融点の差が5℃未満である前記の断熱紙製容器用多層シート。
(4)低融点熱可塑性樹脂層(A)を形成する熱可塑性樹脂と発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成する熱可塑性樹脂が、異なる熱可塑性樹脂である前記の断熱紙製容器用多層シート。
(5)低融点熱可塑性樹脂層(A)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)及び熱可塑性樹脂層(E)を形成する樹脂が、ポリオレフィンである前記の断熱紙製容器用多層シート。
(6)低融点熱可塑性樹脂層(A)が、艶消し剤を含有する熱可塑性樹脂から形成されるものである前記の断熱紙製容器用多層シート。
(7)紙製基材(D)と熱可塑性樹脂層(E)との間に、バリア層(F)を備える前記の断熱紙製容器用多層シート。
(8)バリア層(F)が、紙製基材(D)または熱可塑性樹脂層(E)の一方または両方と接着により積層されたものである前記の断熱紙製容器用多層シート。
(i)発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)をこの順に備える多層シートの表面に、印刷層(B)を形成する工程を含む前記の断熱紙製容器用多層シートの製造方法。
(ii)紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を備える多層シートの、紙製基材(D)の熱可塑性樹脂層(E)の反対側の表面に、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成する工程を含む前記の断熱紙製容器用多層シートの製造方法。
(iii)バリア層(F)を、紙製基材(D)または熱可塑性樹脂層(E)の一方または両方と接着により積層する工程を含むことにより、紙製基材(D)と熱可塑性樹脂層(E)との間に、バリア層(F)を備えるものとする前記の断熱紙製容器用多層シートの製造方法。
本発明の断熱紙製容器用多層シートが備える紙製基材(D)は、特に制限がなく、一般に、断熱紙製容器に使用される紙製基材を使用することができる。例えば、木材パルプ紙、レーヨン紙、合成パルプ紙、合成繊維紙、無機繊維紙、無機粉体紙などを使用することができ、更に、木材パルプ紙としては、上質紙、クラフト紙、晒クラフト紙、段ボール原紙、白板紙、グラシン紙、和紙等を使用することができ、塗工紙(コート紙)でも非塗工紙でもよい。木材パルプ紙の表面にポリエチレン樹脂をコーティングしたポリラミ紙を使用することもできる。剛性及び強度の観点から、いわゆるカップ原紙(「コップ原紙」ともいう。)が、特に好ましく使用される。
本発明の断熱紙製容器用多層シートが備える熱可塑性樹脂層(E)は、特に限定されず、通常断熱紙製容器に使用される熱可塑性樹脂から形成することができる。例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィンを挙げることができる。また、ポリオレフィン以外の熱可塑性樹脂として、ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂及びポリカーボネート等を挙げることができる。これらの熱可塑性樹脂の中でも、ポリオレフィンが好ましい。
本発明の断熱紙製容器用多層シートが備える発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)は、紙製基材(D)に含有されている水分の蒸発により、発泡して、断熱紙製容器用多層シートから形成される断熱紙製容器の断熱層となるものである。発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成する熱可塑性樹脂としては、紙製基材(D)に含有されている水分の蒸発により、発泡することが可能であれば、特に限定されず、通常断熱紙製容器の断熱層を形成するために使用される熱可塑性樹脂を使用することができるが、紙製基材(D)に含有されている水分の蒸発により、発泡することの容易さの観点から、ポリオレフィンが好ましい。ポリオレフィンとしては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィンを挙げることができ、これらを単独でまたは組み合わせて使用することができる。特に好ましくは、LDPEまたはLLDPEを単独でまたは組み合わせて使用することができる。また、所望により、ポリオレフィン以外の他の熱可塑性樹脂を混合して使用することができる。発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成する熱可塑性樹脂の組成を変更することにより、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)の発泡を制御したり、その結果、最終的に形成される断熱紙製容器の表面の平滑性を調整したりすることができることがある。
本発明の断熱紙製容器用多層シートが備える印刷層(B)は、最終的に得られる断熱紙製容器に、美麗な外観イメージや商品としての識別性を与えるために使用される。従来、断熱紙製容器においては、印刷層を、紙製基材と断熱層〔本発明における発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)に相当する。〕との間に配置することもあったが、その場合、断熱層は発泡した熱可塑性樹脂層からなるので、透明性が少なく、印刷層が鮮明にみえないこともあった。本発明においては、印刷層(B)が、前記の発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)の上面に形成されるので、最終的に得られる断熱紙製容器は、外面から印刷層(B)を鮮明に認識することができ、外観イメージや識別性の向上に有効である。
発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)に隣接するベタ印刷層(B2)は、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)のほぼ全面を覆う印刷層であり、白色インク、着色インクまたは透明なインクをベタ印刷して形成することができ、単色印刷でも多色印刷でもよい。ベタ印刷層(B2)を、隠蔽層とする場合は、白色インクまたは着色インクを使用することが通常であり、模様印刷層(B1)に形成した文字、模様、絵などが一層鮮明にみえるようになることから、白色インクを使用して形成するベタ印刷層(B2)が好ましいことが多い。ベタ印刷層(B2)を形成するインクとしては、発泡性のインクを使用し、発泡したベタ印刷層(B2)としてもよく、その場合、ベタ印刷層(B2)の一部を発泡したベタ印刷層(B2)としてもよい。なお、従来の断熱紙製容器用多層シートにおいては、前記した発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)をヒートシール層として利用するために、ベタ印刷層(B2)の形成を、ヒートシール部を除くように行う必要があった。しかし、本発明においては、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)をヒートシール層として利用する必要がないので、ベタ印刷層(B2)の形成が容易である。
印刷層(B)において、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)の反対側にある模様印刷層(B1)は、前記のベタ印刷層(B2)の上面にあり、文字、模様、絵など、断熱紙製容器の外面からみえる広義の模様が形成されているものである。例えば商品名、絵柄、説明、記号等の表示や意匠表示を行うことができ、単色印刷でも多色印刷でもよい。模様印刷層(B1)に形成される文字、模様、絵などは、適宜のインクを使用して形成することができる。模様印刷層(B1)を形成するために使用するインクとしては、発泡剤を含有する発泡性のインク、または、発泡抑制剤を含有する発泡抑制性のインクを使用してもよく、紙製基材(D)等に模様が形成されている場合は、その模様に同調するように、模様印刷層(B1)を設けてもよい。なお、先に述べたように従来の断熱紙製容器用多層シートにおいては、模様印刷層(B1)の形成を、ヒートシール部を除くように行う必要があったが、本発明においては、所望により、模様印刷層(B1)をヒートシール部の近傍まで施すことも容易にできる。
本発明の断熱紙製容器用多層シートは、低融点熱可塑性樹脂層(A)が、前記の印刷層(B)の上面に形成される点に特徴を有する。本発明の断熱紙製容器用多層シートが備える低融点熱可塑性樹脂層(A)は、前記の印刷層(B)の上面に形成されて、該印刷層(B)を保護するともに、断熱紙製容器用多層シート及び最終的に形成される断熱紙製容器の表面を平滑なものとする機能を有するものであり、更に通常はヒートシール層の機能を有するものとすることもできる。さらに、低融点熱可塑性樹脂層(A)は、通常、断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器の最表面層(外面層)となるので、断熱紙製容器の内容物を摂取するために口をつけたり、持ち運びのために手指でつかんだりするものであるため、衛生性の観点から、有害な成分を含有しないことはもちろん、耐溶剤性を有することが求められることが多い。
特に所望する場合には、低融点熱可塑性樹脂層(A)を、艶消し剤を含有する熱可塑性樹脂から形成されるものとすることにより、断熱紙製容器用多層シート及び最終的に形成される断熱紙製容器の表面を、光沢があるものではなく、艶消し状(マット状)の好ましい外観を有するものとすることもでき、この場合、容器表面のテカリ感を防止することもできる。艶消し剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、タルク等の無機粉体のほか、超高分子量ポリエチレン粉末等の樹脂粉体など、通常使用される艶消し剤を使用することができ、好ましくはシリカである。その含有量は、低融点熱可塑性樹脂層(A)を形成する熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部の範囲であり、多くの場合0.01〜5質量部の範囲である。
本発明の断熱紙製容器用多層シートは、該容器用多層シートから形成した部材を備える容器に対して、外部から侵入する水蒸気や酸素を遮断するガスバリア性や、内容物の香味成分を容器外に散逸させないフレーバーバリア性を付与するために、バリア層(F)を更に備えるものとすることができる。
本発明の断熱紙製容器用多層シートは、必要に応じて、それぞれの層の間に、接着剤から形成される接着剤層を備えてもよいが、該容器用多層シートから形成した部材を備える容器に充填した食品を加熱調理するに際して、有機溶剤が揮発するおそれなどがあることから、接着剤の使用が好ましくないこともある。使用できる接着剤としては、カルボキシル基、酸無水物基、水酸基、カルボニル基、グリシジル基(エポキシ基)、イソシアネート基、アミノ基、イミド基、ウレタン基などの官能基を有する接着性樹脂等が好ましい。例えば、無水マレイン酸変性ポリエチレン等の無水カルボン酸変性ポリオレフィン、グリシジル基含有エチレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン、ポリアミド・アイオノマー、ポリアクリルイミド、酸変性線状低密度ポリエチレンなどの接着性樹脂を挙げることができ、これらの接着性樹脂を単独で、または、LDPEやMDPE、HDPEとブレンドして使用することができる。
本発明の断熱紙製容器用多層シートは、必要に応じて、更に他の層を備えるものとすることができる。例えば、印刷層(B)を形成する面、すなわち、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)の上面に、顔料とバインダーを含有するインキ受理層などを備えることができる。これらのその他の層の厚みは、断熱紙製容器用多層シートの効果を損ねることがない限り、特に限定されないが、通常0.01〜200μm、好ましくは0.02〜150μm、より好ましくは0.03〜100μm、多くの場合0.05〜50μmの範囲である。
本発明の断熱紙製容器用多層シートは、例えば、図2に断面を示すような低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備えることを特徴とする断熱紙製容器用多層シートであり、所望により、更に紙製基材(D)と熱可塑性樹脂層(E)との間に、バリア層(F)を備える断熱紙製容器用多層シートである。先に述べたように、低融点熱可塑性樹脂層(A)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)及び熱可塑性樹脂層(E)を形成する樹脂が、ポリオレフィンであることが好ましい。
低融点熱可塑性樹脂層(A)を備える本発明の断熱紙製容器用多層シートは、低温ヒートシール性に優れており、低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない断熱紙製容器用多層シートより低温でヒートシールを行うことができる。すなわち、本発明の断熱紙製容器用多層シートは、同一の加熱時間(例えば、1〜3秒間から選択する。)及び同一のヒートシール加圧条件(例えば、1kN)でヒートシールを行って所定のシール強度を得ようとする場合、低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない断熱紙製容器用多層シートより、通常15℃以上、好ましくは20℃以上、より好ましくは22℃以上低い温度でヒートシールを行うことができる。本発明の断熱紙製容器用多層シートは、低温ヒートシール性に優れている結果、断熱紙製容器を形成するために実施するヒートシールに要する時間を短縮することができるので、断熱紙製容器の生産性が向上する。
<試料の調製>
幅150mm×長さ150mmの正方形に裁断した断熱紙製容器用多層シートを、東京理化機械株式会社製の送風定温乾燥機ウインディーオーブンWFO−601SD型(ターンテーブル設置タイプ)を使用して、前記の多層シートを、発泡可能な低融点熱可塑性合成樹脂層(C)を上面にして、ターンテーブルに載せ、温度130℃で5分間加熱発泡させることにより、ヒートシール性評価用試料を調製する。
<ヒートシール性の測定>
1)試料である断熱紙製多層シートの熱可塑性樹脂層(E)と低融点熱可塑性樹脂層(A)とを、ヒートシーラーを使用し、幅10mm長さ50mmのシールバーを使用して、設定温度でシール圧力1kNで2秒間ヒートシールを行った後、引張試験機を使用して、後述の条件(以下、「材料破壊条件」ということがある。)で引張試験を行い材料破壊が発生する温度(以下、「材料破壊温度」ということがある。)を測定する。
2)対照として、低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない断熱紙製容器用多層シート(以下、「対照シート」ということがある。)から調製した断熱紙製多層シートを使用して、1)と同じ条件でヒートシールを行った後、前記の材料破壊条件で引張試験を行い、対照シートの材料破壊温度を測定する。その際、低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない対照シートは、常法に従い、ヒートシールを行う箇所には印刷層(B)を形成していないので、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)(既に発泡している。)が露出しており、該露出した発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)と熱可塑性樹脂層(E)とをヒートシールする。
3)試料である断熱紙製多層シートの材料破壊温度と対照シートから調製した断熱紙製多層シートの材料破壊温度との差(以下、「ヒートシール温度差」ということがある。)に基づいて、以下の基準に従い、低温ヒートシール性を評価する。
本発明の断熱紙製容器用多層シートは、評価がAであり、更に該ヒートシール温度差が、好ましくは20℃以上、より好ましくは22℃以上である低温でヒートシールを行うことができる。
<材料破壊条件>
試料の大きさ: 幅15mm長さ50mm(ヒートシール部に沿って矩形に切り出す。)
チャック間距離: 25mm
引張速度: 200mm/分
引き剥がし形態: 180度剥離
<低温ヒートシール性の評価基準>
A: ヒートシール温度差が15℃以上である(より低温でヒートシールすることができる。)。
B: ヒートシール温度差が5℃以上15℃未満である(やや低温でヒートシールすることができる。)。
C: ヒートシール温度差が5℃未満または対照シートより材料破壊温度が高い。
本発明の断熱紙製容器用多層シートの製造方法は、低融点熱可塑性樹脂層(A)と、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)とを備える断熱紙製容器用多層シートを得ることができる限り、特に限定されない。本発明の断熱紙製容器用多層シートは、通常の容器用多層シートを製造する際に使用する積層方法、例えば、接着剤を使用して積層を行うウエットラミネーション法、サンドイッチラミネーション法、ドライラミネーション法、サーマルラミネーション法、無溶剤型ラミネーション法や、樹脂の溶融被覆により積層を行う押出ラミネーション法、共押出ラミネーション法、インフレーション法、共押出インフレーション法等により製造することができる。製造効率の良好さ、特に接着剤の乾燥工程が不要であることから、樹脂の溶融被覆を利用する製造方法が好ましく採用される。
本発明の断熱紙製容器は、前記の断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器であり、より具体的には、特に、前記の断熱紙製容器用多層シートから形成される胴部材または底部材を備える図1に示すような断熱紙製容器である。
本発明の断熱紙製容器は、印刷が鮮明で表面が美麗であり、かつ耐傷性及び衛生性に優れる断熱紙製容器である。具体的には、光沢が優れ、耐溶剤性及び耐傷性が優れ、美粧性が優れる断熱紙製容器であり、それぞれ以下の方法によって測定した特性により評価することができる。
本発明の断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器は、光沢度が優れる。断熱紙製容器の光沢度は、断熱紙製容器から幅10cm×長さ10cmの大きさに試料を切り出して、平板上に載置し、光沢計を使用して、入射角及び反射角をともに60°として、長さ方向及び幅方向について測定を行う。なお、長さ方向とは、断熱紙製容器用多層シートを製造するときの長さ方向を意味し、幅方向とは、該長さ方向の直交方向を意味する。光沢度の測定箇所としては、有色印刷がされていない白地部分5箇所について測定を行い、n=5の平均値を断熱紙製容器の光沢度とする(単位:%)。試料としては、光沢度の測定値のばらつきを回避するために、断熱紙製容器の代替物、例えば、先に述べたヒートシール性評価用試料(断熱紙製多層シート)を使用して,測定を行ってもよい。本発明の断熱紙製容器は、光沢度が、長さ方向及び幅方向のいずれについても10%以上であり、好ましくは13%以上、より好ましくは16%以上のものである。なお、従来の断熱紙製容器は、光沢度が10%未満であった。
本発明の断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器は、耐薬品性に優れる。断熱紙製容器の耐薬品性は、メチルエチルケトン、酢酸エチル、エタノール及びトルエンの4種類の溶剤について評価することができる。具体的には、断熱紙製容器から赤色の印刷がされている箇所を含む幅10cm×長さ10cmの大きさに試料を切り出して、平板上に載置し、赤色の印刷がされている箇所の外表面に、それぞれの溶剤を注射器を使用して1滴滴下し、10秒間経過後に、赤色印刷部の表面を目視で観察して、それぞれの溶剤に対する耐溶剤性を評価する。評価基準は以下のとおりとし、本発明の断熱紙製容器は、耐溶剤性の評価がAである。
<評価基準>
評価A: 表面に溶剤の滲みがなく、溶剤による絵柄・文字の損傷がなく、かつ、表面光沢に変化がない。
評価B: 表面に溶剤の滲みが僅かにあり、溶剤による絵柄・文字の損傷が僅かに認められる。
評価C: 赤色印刷のインキが溶け落ち、絵柄・文字の損傷が認められる。
本発明の断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器は、耐傷性に優れ、表面が傷つきにくい。断熱紙製容器の耐傷性は、断熱紙製容器から幅10cm×長さ20cmの大きさに試料を切り出して平板上に載置し、評価者10名が、断熱紙製容器の外表面に黒色ボールペンで、長さ約10cmの直線を描くときの線の引きやすさを、各評価者が、所定の基準に従って評価した結果に基づき、過半数の評価者の評価結果を、断熱紙製容器の耐傷性とする。評価基準は以下のとおりとし、本発明の断熱紙製容器は、耐傷性の評価がAである。
<評価基準>
評価A: ペン先の滑りがよく、表面に全く傷がつかず、絵柄・文字の損傷がない。
評価B: ペン先がやや滑りにくく引っかかり、表面に僅かに傷がつき、絵柄・文字の損傷が僅かに認められる。
評価C: ペン先が滑りにくいまたはペン先が食い込んで引っかかり線が書けない。大きな力を加えて線を引くと、表面に著しく傷がつき、絵柄・文字の損傷が著しい。
本発明の断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器は、美粧性に優れる。断熱紙製容器の美粧性は、文字及び色の鮮明度によって評価することができる。具体的には、評価者10名による対比試験により、断熱紙製容器の文字及び色の鮮明度によって評価する。すなわち、本発明の断熱紙製容器と、対照として用いる低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器(以下「対照容器」ということがある。)とを、蛍光灯下に机上に近接して並べて置き、50cm離れた位置から、目視により比較評価した結果に基づき、過半数の評価者の評価結果を、断熱紙製容器の文字及び色の鮮明度の評価とする。断熱紙製容器の文字及び色の鮮明度の評価基準は以下のとおりであり、断熱紙製容器の文字及び色の鮮明度の評価がAであれば、断熱紙製容器の美粧性をAと評価し、他方、文字及び色の鮮明度の評価がBであれば、断熱紙製容器の美粧性をBと評価する。本発明の断熱紙製容器は、美粧性の評価がAである。
<文字及び色の鮮明度の評価基準>
評価A: 対照容器に較べて、文字及び色がより鮮明に見える。
評価B: 対照容器の方が、文字及び色がより鮮明に見える。
断熱紙製容器の光沢度は、断熱紙製容器の代替物として、幅150mm×長さ150mmの正方形に裁断した断熱紙製容器用多層シートを、東京理化機械株式会社製の送風定温乾燥機ウインディーオーブンWFO−601SD型(ターンテーブル設置タイプ)を使用して、前記の多層シートを、発泡可能な低融点熱可塑性合成樹脂層(C)を上面にしてターンテーブルに載せ、温度130℃で5分間加熱発泡させることにより調製した光沢度評価用試料シート(断熱紙製多層シート)を使用して測定した。すなわち、前記の光沢度評価用試料シート(断熱紙製多層シート)から幅100mm×長さ100mmの大きさに試料を切り出して、平板上に載置し、光沢計を使用して、入射角及び反射角をともに60°として、長さ方向及び幅方向について測定を行った。光沢度の測定箇所としては、有色印刷がされていない白地部分5箇所について測定を行い、n=5の平均値を断熱紙製容器の光沢度とした。
断熱紙製容器の耐薬品性は、メチルエチルケトン、酢酸エチル、エタノール及びトルエンの4種類の溶剤について評価した。具体的には、断熱紙製容器から赤色の印刷がされている箇所を含む幅10cm×長さ10cmの大きさに試料を切り出して、平板上に載置し、赤色の印刷がされている箇所の外表面に、それぞれの溶剤を注射器を使用して1滴滴下し、10秒間経過後に、赤色印刷部の表面を目視で観察して、それぞれの溶剤に対する耐溶剤性を評価した。評価基準は以下のとおりとした。
<評価基準>
評価A: 表面に溶剤の滲みがなく、溶剤による絵柄・文字の損傷がなく、かつ、表面光沢に変化がない。
評価B: 表面に溶剤の滲みが僅かにあり、溶剤による絵柄・文字の損傷が僅かに認められる。
評価C: 赤色印刷のインキが溶け落ち、絵柄・文字の損傷が認められる。
断熱紙製容器の耐傷性は、断熱紙製容器から幅10cm×長さ20cmの大きさに試料を切り出して平板上に載置し、評価者10名が、断熱紙製容器の外表面に黒色ボールペンで、長さ約10cmの直線を描くときの線の引きやすさを、各評価者が、以下の基準に従って評価した結果に基づき、過半数の評価者の評価結果を、断熱紙製容器の耐傷性とした。
<評価基準>
評価A: ペン先の滑りがよく、表面に全く傷がつかず、絵柄・文字の損傷がない。
評価B: ペン先がやや滑りにくく引っかかり、表面に僅かに傷がつき、絵柄・文字の損傷が僅かに認められる。
評価C: ペン先が滑りにくいまたはペン先が食い込んで引っかかり線が書けない。大きな力を加えて線を引くと、表面に著しく傷がつき、絵柄・文字の損傷が著しい。
断熱紙製容器の美粧性は、評価者10名による対比試験により、断熱紙製容器の文字及び色の鮮明度によって評価した。具体的には、断熱紙製容器と、対照例容器として、低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない断熱紙製容器用多層シートから形成される後述の比較例1の断熱紙製容器(「対照容器」に相当する。)とを、蛍光灯下に机上に1cm離して並べて置き、50cm離れた位置から、目視により比較評価した結果に基づき、過半数の評価者の評価結果を、断熱紙製容器の文字及び色の鮮明度の評価とした。評価基準は以下のとおりとした。断熱紙製容器の文字及び色の鮮明度の評価がAであれば、断熱紙製容器の美粧性をAと評価し、他方、文字及び色の鮮明度の評価がBであれば、断熱紙製容器の美粧性をBと評価した。
<文字及び色の鮮明度の評価基準>
評価A: 対照容器に較べて、文字及び色がより鮮明に見える。
評価B: 対照容器の方が、文字及び色がより鮮明に見える。
断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性は、前記の光沢度評価用試料シート(断熱紙製多層シート)を試料として、以下1)〜3)の方法により測定し評価した。
<ヒートシール性の測定>
1)試料である断熱紙製多層シートの熱可塑性樹脂層(E)と低融点熱可塑性樹脂層(A)とを、ヒートシーラーとしてテスター産業株式会社製のTP−701−Gヒートシーラー(熱傾斜式)を使用し、幅10mm長さ50mmのシールバーを使用して、設定温度でシール圧力1kNで2秒間ヒートシールを行った後、引張試験機として株式会社エー・アンド・デイ製のSTA1150を使用して、後述の材料破壊条件で引張試験を行い、材料破壊温度を測定した。
2)対照シートとして、後述の比較例1の断熱紙製容器を形成するために使用した低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない断熱紙製容器用多層シートから調製した断熱紙製多層シートを使用して、1)と同じ条件でヒートシールを行った後、前記の材料破壊条件で引張試験を行い、対照シートの材料破壊温度を測定した。その際、低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない対照シートは、常法に従い、ヒートシールを行う箇所には印刷層(B)を形成していないので、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)(既に発泡している。)が露出しており、該露出した発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)と熱可塑性樹脂層(E)とをヒートシールした。
3)試料である断熱紙製容器用多層シートの材料破壊温度と対照シートの材料破壊温度とのヒートシール温度差に基づいて、以下の基準に従い、低温ヒートシール性を評価した。
<材料破壊条件>
試料の大きさ: 幅15mm長さ50mm(ヒートシール部に沿って矩形に切り出した。)
チャック間距離: 25mm
引張速度: 200mm/分
引き剥がし形態: 180度剥離
<低温ヒートシール性の評価基準>
A: ヒートシール温度差が15℃以上である(より低温でヒートシールすることができる。)。
B: ヒートシール温度差が5℃以上15℃未満である(やや低温でヒートシールすることができる。)。
C: ヒートシール温度差が5℃未満または対照シートより材料破壊温度が高い。
〔熱可塑性樹脂層(E)の形成〕
紙製基材(D)として、日本製紙株式会社製の幅1060mmのコップ原紙(坪量300g/m2、厚み335μm、含水率6〜9質量%)を原紙ロールから巻き出した。該紙製基材(D)の上面に、Tダイを備える押出ラミネーター(住友重機械モダン株式会社製、口径115mm)を使用して、中密度ポリエチレン(東ソー株式会社製。密度940kg/m3、融点133℃、MFR6.5g/10分。以下、「MDPE」ということがある。)を押出温度300〜350℃で押し出して、紙製基材(D)を覆うように層状に広げた後、表面温度20℃の冷却ロールと表面温度30℃の圧着ロールの間を通過させて冷却することにより、厚み40μmの熱可塑性樹脂層(E)を形成した。
紙製基材(D)の熱可塑性樹脂層(E)と反対側の表面に、Tダイを備える押出ラミネーター(住友重機械モダン株式会社製、口径90mm)を使用して、低密度ポリエチレン(東ソー株式会社製。密度918kg/m3、融点103℃、MFR15g/10分。以下、「LDPE−1」ということがある。)を押出温度300〜350℃で押し出して、紙製基材(D)を覆うように層状に広げた後、表面温度20℃の冷却ロールと表面温度30℃の圧着ロールの間を通過させて冷却することにより、厚み50μmの発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成した。
印刷層(B)との接着力を高めるために、前記の発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)の上面をコロナ放電処理した後、グラビア印刷機(富士機械工業株式会社製、7色刷仕様)を使用して、白ベタ印刷インク〔東洋インキ株式会社製、プライムカップ(登録商標)63C白〕を乾燥後塗布量2.5g/m2となるように塗布して、厚み2.5μmのベタ印刷層(B2)を形成した。次いで、前記のグラビア印刷機を使用して赤色インク〔東洋インキ株式会社製、プライムカップ(登録商標)3S〕を乾燥後塗布量0.375g/m2となるように模様状に塗布して、厚み2.5μmの模様印刷層(B1)を形成することにより、ベタ印刷層(B2)及び模様印刷層(B1)からなる印刷層(B)を形成した。
前記の印刷層(B)の模様印刷層(B1)の上面に、Tダイを備える押出ラミネーター(住友重機械モダン株式会社製、口径90mm)を使用して、前記のLDPE−1を押出温度300〜350℃で押し出して、印刷層(B)を覆うように層状に広げた後、表面温度20℃の冷却ロールと表面温度30℃の圧着ロールの間を通過させて冷却することにより、厚み15μmの低融点熱可塑性樹脂層(A)を形成することにより、断熱紙製容器用多層シートを製造した。製造された低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートについて、材料破壊温度を測定することによりヒートシール性を評価した。
得られた断熱紙製容器用多層シートを容器の胴部材の展開形状に相当する扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た。
得られた断熱紙製容器の胴部材を丸めて両側端部を幅10mmで重ね〔一方の側端部の低融点熱可塑性樹脂層(A)と他方の側端部の熱可塑性樹脂層(E)とが当接する。〕、テスター産業株式会社製のTP−701−Gヒートシーラー(熱傾斜式)を使用して、温度185℃、シール圧力1kNで2秒間ヒートシールすることにより、略円錐台状の断熱紙製容器の胴部を形成した。次いで、形成した胴部を、別途形成した円状の断熱紙製容器の底部材〔前記で得られた断熱紙製容器用多層シートにおいて、印刷層(B)がベタ印刷層(B2)のみから形成されるものに相当する。〕の周縁部とをヒートシールし、また、該ヒートシール部を巻き込むことにより容器形状の組立体を得た。
得られた容器形状の組立体を、温度130℃の加熱炉に入れて、5分間加熱することにより、紙製基材(D)に含有される水分を蒸発させて、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を発泡させて断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
低融点熱可塑性樹脂層(A)の形成を行わなかったことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)を備えない断熱紙製容器用多層シートを製造し、対照シートとした。なお、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)のヒートシール部として利用する箇所には、印刷層(B)を形成しなかった。続いて、この対照シートを容器の胴部材の展開形状に相当する扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、容器形状の組立体を得た。なお、底部材は、実施例1において使用したのと同じ底部材を使用した。次いで、実施例1と同様にして、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を発泡させて断熱紙製容器を製造して、対照容器とした。製造した対照容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性を測定し評価し、また、美粧性の評価の基準とした。それらの結果を、対照シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
Tダイを備える押出ラミネーターへのLDPE−1の供給量及び押出速度を変更することにより、厚み20μmの低融点熱可塑性樹脂層(A)を形成したことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、容器形状の組立体を得た。なお、底部材は、実施例1において使用したのと同じ底部材を使用した。次いで、実施例1と同様にして、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を発泡させて断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
Tダイを備える押出ラミネーターへのLDPE−1の供給量及び押出速度を変更することにより、厚み30μmの発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成したことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
Tダイを備える押出ラミネーターへのLDPE−1の供給量及び押出速度を変更することにより、厚み70μmの発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成したことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
紙製基材(D)として、坪量320g/m2のコップ原紙(厚み357μm、含水率6〜9質量%)を使用したことを除いて、実施例3と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例3と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
紙製基材(D)として、実施例5で使用したコップ原紙を使用したことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
紙製基材(D)として、実施例5で使用したコップ原紙を使用したことを除いて、実施例4と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例4と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
低融点熱可塑性樹脂層(A)を、低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン株式会社製。密度918kg/m3、融点106℃、MFR14g/10分。以下、「LDPE−2」ということがある。)を押出温度300〜350℃で押し出して形成したことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
低融点熱可塑性樹脂層(A)を、前記のLDPE−1とエチレン・α−オレフィン共重合体〔東ソー株式会社製のニポロン(登録商標)−LY15A。密度912kg/m3、融点103℃、MFR15.0g/10分。以下、「LLDPE」ということがある。〕とからなる組成物(質量比80:20。以下、「LLDPE混合」ということがある。)を、押出温度300〜350℃で押し出して形成したことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を、前記のLDPE−1と前記のLLDPEとからなる組成物(質量比80:20の「LLDPE混合」)を、押出温度300〜350℃で押し出して形成したことを除いて、実施例9と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例9と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
紙製基材(D)として、実施例5で使用したコップ原紙を使用したことを除いて、実施例8と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例8と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
バリア層(F)として、厚み12μmの酸化アルミニウム蒸着PETフィルム(東レ株式会社製。以下、「蒸着PET」ということがある。)を使用し、その両面に無水マレイン酸変性ポリエチレンからなる接着剤層〔三井化学株式会社製、アドマー(登録商標)NE827、融点124℃〕をそれぞれ厚み15μmとなるように共押出して形成した後、紙製基材(D)と接着した。次いで、紙製基材(D)と接着により積層されたバリア層(F)の紙製基材(D)と反対側の表面に、熱可塑性樹脂層(E)を形成したことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)、接着剤層、バリア層(F)、接着剤層及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
バリア層(F)として、厚み12μmのアクリル酸系バリア性樹脂コートPETフィルム〔株式会社クレハ製、ベセーラ(登録商標)ET−14R。以下、「アクリルコート」ということがある。〕を使用したことを除いて、実施例12と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)、接着剤層、バリア層(F)、接着剤層及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例12と同様にして、断熱紙製容器を製造した。製造した断熱紙製容器について、光沢度、耐溶剤性、耐傷性と、美粧性を測定し評価した。それらの結果を、断熱紙製容器用多層シートのヒートシール性の評価結果と併せて、表1に示す。
印刷層(B)との接着力を高めるために、前記の熱可塑性樹脂層(E)の上面をコロナ放電処理した後、厚み2.5μmのベタ印刷層(B2)を形成し、次いで、厚み2.5μmの模様印刷層(B1)を形成することにより、ベタ印刷層(B2)及び模様印刷層(B1)からなる印刷層(B)を形成したことを除いて、実施例1と同様にして、低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、熱可塑性樹脂層(E)、紙製基材(D)及び発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を、この順に備える断熱紙製容器用多層シートを製造した。続いて、この断熱紙製容器用多層シートを容器の胴部材の展開形状に相当する扇状に打ち抜いて、断熱紙製容器の胴部材を得た後、実施例1と同様にして、断熱紙製容器を製造した。得られた断熱紙製容器用多層シートは、ヒートシール性に優れたものであり、また、これらの断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器は、いずれも光沢度、耐溶剤性、耐傷性及び美粧性に優れるものであった。
2: 印刷層(B)
3: 発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)
4: 紙製基材(D)
5: 熱可塑性樹脂層(E)
X: 断熱紙製容器
a: 胴部材
b: 底部材
Claims (17)
- 低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を、この順に備えることを特徴とする断熱紙製容器用多層シート。
- 印刷層(B)が、低融点熱可塑性樹脂層(A)に隣接する模様印刷層(B1)、及び、低融点熱可塑性樹脂層(A)の反対側にあるベタ印刷層(B2)からなる請求項1記載の断熱紙製容器用多層シート。
- 発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)が、紙製基材(D)に含有されている水分の蒸発により発泡するものである請求項1または2記載の断熱紙製容器用多層シート。
- 低融点熱可塑性樹脂層(A)を形成する熱可塑性樹脂と発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成する熱可塑性樹脂との融点の差が5℃未満である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シート。
- 低融点熱可塑性樹脂層(A)を形成する熱可塑性樹脂と発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成する熱可塑性樹脂が、異なる熱可塑性樹脂である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シート。
- 低融点熱可塑性樹脂層(A)、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)及び熱可塑性樹脂層(E)を形成する樹脂が、ポリオレフィンである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シート。
- 低融点熱可塑性樹脂層(A)が、艶消し剤を含有する熱可塑性樹脂から形成されるものである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シート。
- 紙製基材(D)と熱可塑性樹脂層(E)との間に、バリア層(F)を備える請求項1乃至7のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シート。
- バリア層(F)が、紙製基材(D)または熱可塑性樹脂層(E)の一方または両方と接着により積層されたものである請求項8記載の断熱紙製容器用多層シート。
- 低融点熱可塑性樹脂層(A)、印刷層(B)、熱可塑性樹脂層(E)、紙製基材(D)及び発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を、この順に備えることを特徴とする断熱紙製容器用多層シート。
- 印刷層(B)と、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)とを備える多層シートの印刷層(B)の表面に、低融点熱可塑性樹脂を溶融被覆して低融点熱可塑性樹脂層(A)を形成する工程を含むことを特徴とする断熱紙製容器用多層シートの製造方法。
- 発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)、紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)をこの順に備える多層シートの表面に、印刷層(B)を形成する工程を含む請求項1乃至10のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シートの製造方法。
- 紙製基材(D)及び熱可塑性樹脂層(E)を備える多層シートの、紙製基材(D)の熱可塑性樹脂層(E)の反対側の表面に、発泡可能な低融点熱可塑性樹脂層(C)を形成する工程を含む請求項11または12記載の断熱紙製容器用多層シートの製造方法。
- バリア層(F)を、紙製基材(D)または熱可塑性樹脂層(E)の一方または両方と接着により積層する工程を含むことにより、紙製基材(D)と熱可塑性樹脂層(E)との間に、バリア層(F)を備えるものとする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シートの製造方法。
- 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シートから形成される部材を備える断熱紙製容器。
- 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シートから形成される胴部材または底部材を備える断熱紙製容器。
- 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の断熱紙製容器用多層シートの端部をヒートシールする工程を含む請求項15または16記載の断熱紙製容器の製造方法。
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