JP2014113570A - 排ガス浄化用フィルタおよびその製造方法 - Google Patents

排ガス浄化用フィルタおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用する触媒の量を減らすことができ且つ排ガス流入時の圧力損失を抑制することができる、排ガス浄化用フィルタおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁10aによって区画された多数のセル12を備えた基材10と、この基材の隔壁に担持された排ガス浄化用触媒とを備えた排ガス浄化用フィルタにおいて、多数のセル12が、入口側が開放され且つ出口側が封止材14aで封止された入口開放セル12aと、入口側が封止材14bで封止され且つ出口側が開放された出口開放セル12bとからなり、基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末16aからなる排ガス浄化用触媒の層16が基材の隔壁の排ガス流入面(入口開放セルの内面)を覆うように形成され、この排ガス浄化用触媒の層に隣接するセル間(入口開放セルと出口開放セルの間)の通気を許容する貫通孔が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、排ガス浄化用フィルタおよびその製造方法に関し、特に、ディーゼルエンジンの排ガスを浄化する排ガス浄化フィルタおよびその製造方法に関する。
ディーゼルエンジンの排ガスには、カーボンを主体とする粒子状物質(以下「PM」という)が含まれており、ディーゼルエンジンの排ガスからPMを除去する方法として、一般に、排気ガス流路に多孔質体セラミックスからなるディーゼル・パーティキュレート・フィルタ(以下、「DPF」という)を設置してPMを捕集(トラップ)する方法が用いられている。
DPFに捕集されたPMは間欠的または連続的に燃焼処理され、DPFはPMの捕集前の状態に再生される。このDPFの再生処理には、一般に、電気ヒーターやバーナーなどによって外部から強制加熱してPMを燃焼させる方法や、DPFよりもエンジン側に酸化触媒を設置し、排ガス中に含まれるNOを酸化触媒によってNOにして、NOの酸化力によってPMを燃焼させる方法などが用いられている。
また、PMを燃焼させる触媒物質をDPFの排ガス流路の隔壁に担持させた排ガス浄化フィルタとして、PMが通過できない程度の多数の微細孔が形成された多孔質セラミックスからなるハニカム状のDPFの排ガス入口である上流側に下流側より多くの触媒物質を分布させるとともに、DPFの隔壁の排ガス流入側に流出側よりも多くの触媒物質を分布させることにより、PMが多く存在する領域に多くの触媒物質を分布させた排気浄化装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−207836号公報(段落番号0012−0017)
しかし、特許文献1の排気浄化装置は、触媒物質がDPFの隔壁に均一に担持された場合と比べて、使用する触媒物質の量を減らすことができるものの、触媒の溶液(基材の微細孔の孔径よりも小さい粒径の触媒粉末のスラリー)中にDPFを浸けた後に引き揚げることによって、DPFに触媒物質を含浸させて担持させているので、DPFの微細孔内にも多くの触媒物質が担持され、依然として使用する触媒物質の量が多く、また、微細孔内に担持された触媒物質により、排ガス流入時の圧力損失が大きくなる。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、使用する触媒の量を減らすことができ且つ排ガス流入時の圧力損失を抑制することができる、排ガス浄化用フィルタおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材と、この基材の隔壁に担持された排ガス浄化用触媒とを備えた排ガス浄化用フィルタにおいて、基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末からなる排ガス浄化用触媒の層を、基材の隔壁の排ガス流入面を覆うように形成し、この排ガス浄化用触媒の層に多数のセルの隣接するセル間の通気を許容する貫通孔を形成することにより、使用する触媒の量を減らすことができ且つ排ガス流入時の圧力損失を抑制することができる、排ガス浄化用フィルタを製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明による排ガス浄化用フィルタは、排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材と、この基材の隔壁に担持された排ガス浄化用触媒とを備えた排ガス浄化用フィルタにおいて、基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末からなる排ガス浄化用触媒の層が基材の隔壁の排ガス流入面を覆うように形成され、この排ガス浄化用触媒の層に多数のセルの隣接するセル間の通気を許容する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
この排ガス浄化用フィルタにおいて、多数のセルが、基材の入口側から出口側に延びるとともに、入口側が開放され且つ出口側が封止された入口開放セルと、入口側が封止され且つ出口側が開放された出口開放セルとからなり、これらの入口開放セルと出口開放セルとが隣接するように配置されているのが好ましい。この場合、基材の隔壁の排ガス流入面が基材の入口開放セルの内面であるのが好ましく、基材の隔壁の排ガス流出面が基材の出口開放セルの内面であるのが好ましい。また、排ガス浄化用触媒の層が基材の隔壁の排ガス流出面に形成されていないのが好ましい。さらに、凝集粉末の平均粒径が基材の隔壁の微細孔の孔径の1.02〜1.7倍であるのが好ましく、排ガス浄化用触媒の層の厚さが5〜10μmであるのが好ましい。また、排ガス浄化用触媒の層を前記基材の隔壁に形成することによる圧損上昇率が200%以下であるのが好ましく、150%以下であるのがさらに好ましい。
また、本発明による排ガス浄化用フィルタの製造方法は、排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材と、この基材の隔壁に担持された排ガス浄化用触媒とを備えた排ガス浄化用フィルタの製造方法において、排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材を用意し、排ガス浄化用触媒の粉末を粉砕した後に凝集させて基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末のスラリーを作製し、このスラリーに基材を浸漬した後に基材の隔壁の排ガス流出面側からスラリーを吸引し、加熱して乾燥させ、焼成することにより、基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末からなる排ガス浄化用触媒の層を基材の隔壁の排ガス流入面を覆うように形成するとともに、この排ガス浄化用触媒の層に多数のセルの隣接するセル間の通気を許容する貫通孔を形成することを特徴とする。
この排ガス浄化用フィルタの製造方法において、多数のセルが、基材の入口側から出口側に延びるとともに、入口側が開放され且つ出口側が封止された入口開放セルと、入口側が封止され且つ出口側が開放された出口開放セルとからなり、これらの入口開放セルと出口開放セルとが隣接するように配置されているのが好ましい。この場合、基材の隔壁の排ガス流入面が基材の入口開放セルの内面であるのが好ましく、基材の隔壁の排ガス流出面が基材の出口開放セルの内面であるのが好ましい。また、排ガス浄化用触媒の層を基材の隔壁の排ガス流出面に形成しないのが好ましい。
なお、本明細書中において、「圧損上昇率」とは、排ガス浄化用触媒の層を基材の隔壁に形成することによる圧力損失の上昇率をいい、排ガス浄化用触媒の層が形成されていない基材の圧力損失をA、排ガス浄化用触媒の層が形成された基材の圧力損失をBとすると、(B−A)×100/Aから算出することができる。
本発明によれば、使用する触媒の量を減らすことができ且つ排ガス流入時の圧力損失を抑制することができる、排ガス浄化用フィルタを製造することができる。
本発明による排ガス浄化用フィルタの実施の形態のハニカム構造の基材の入口側(排ガス流入側)を概略的に示す平面図である。 図1Aの基材を概略的に示す縦断面図である。 本発明による排ガス浄化用フィルタの実施の形態を概略的に示す縦断面図である。 図2の排ガス浄化用フィルタの基材の隔壁の一部およびその上に形成された排ガス浄化用触媒の凝集粉末を拡大して示す概略図である。 実施例1で作製した排ガス浄化用フィルタの触媒層を示す走査電子顕微鏡(SEM)写真である。
以下、添付図面を参照して、本発明による排ガス浄化用フィルタおよびその製造方法の実施の形態について詳細に説明する。
本発明による排ガス浄化用フィルタの実施の形態では、排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材と、この基材の隔壁に担持された排ガス浄化用触媒とを備えた排ガス浄化用フィルタにおいて、基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末からなる排ガス浄化用触媒の層が基材の隔壁の排ガス流入面を覆うように形成され、この排ガス浄化用触媒の層に多数のセルの隣接するセル間の通気を許容する貫通孔が形成されている。
本実施の形態の排ガス浄化用フィルタでは、DPFなどの排ガス浄化用フィルタの基材として、例えば、図1A〜図1Bに示すハニカム構造の基材10を使用することができる。なお、図1Aは基材10の入口側(排ガス流入側)を概略的に示す平面図、図1Bは基材10を概略的に示す縦断面図であり、図1Bにおいて、矢印は基材10の入口側から出口側(流出側)へのガスの流れを示している。
ハニカム構造の基材10は、多孔質のセラミックスなどからなり、多数の微細孔が形成された隔壁10aによって区画された多数のセル12を備え、これらのセル12が、基材10の入口側から出口側に延びるとともに、入口側が開放され且つ出口側が封止材14aで封止された入口開放セル12aと、入口側が封止材14bで封止され且つ出口側が開放された出口開放セル12bとからなり、これらの入口開放セル12aと出口開放セル12bとが隣接するように配置されている。
図2に示すように、基材10の隔壁10aの排ガス流入面(入口開放セル12aの内面)を覆うように、排ガス浄化用触媒層16が形成されている。この排ガス浄化用触媒層16は、基材10の隔壁0aの排ガス流出面(出口開放セル12bの内面)には形成されていない。また、排ガス浄化用触媒層16は、図3に示すように、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末16aからなり、隣接するセル12の間(入口開放セル12aと出口開放セル12bの間)の通気を許容する貫通孔16bが形成されている。
また、本発明による排ガス浄化用フィルタの製造方法の実施の形態では、排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材と、この基材の隔壁に担持された排ガス浄化用触媒とを備えた排ガス浄化用フィルタの製造方法において、排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材を用意し、排ガス浄化用触媒の粉末を粉砕した後に凝集(粗大化)させて基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末のスラリーを作製し、このスラリーに基材を浸漬した後に基材の隔壁の一方の面(排ガス流出面)側からスラリーを吸引し、加熱して乾燥させ、焼成することにより、基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末からなる排ガス浄化用触媒の層を基材の隔壁の他方の面(排ガス流入面)を覆うように形成するとともに、この排ガス浄化用触媒の層に多数のセルの隣接するセル間の通気を許容する貫通孔を形成する。
本実施の形態の排ガス浄化用フィルタの製造方法において、排ガス浄化用フィルタの基材として、例えば、図1A〜図1Bに示すハニカム構造の基材10を使用する場合、排ガス浄化用触媒の粉末を粉砕した後に凝集させて基材10の隔壁10aの微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末のスラリーを作製し、このスラリーに基材10全体を浸漬した後に基材10の隔壁10aの排ガス流出面(出口開放セル12bの内面)側からスラリーを吸引し、基材10を加熱して乾燥させた後に焼成することにより、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末16aからなる排ガス浄化用触媒層16を基材10の隔壁10aの排ガス流出面(出口開放セル12bの内面)には形成せずに、基材10の隔壁10aの排ガス流入面(入口開放セル12aの内面)を覆うように形成するとともに、隣接するセル12の間(入口開放セル12aと出口開放セル12bの間)の通気を許容する貫通孔16bを排ガス浄化用触媒層16に形成する。
排ガス浄化用触媒の粉末として、セリウム酸化物などの複合酸化物などの粉末を使用することができる。この排ガス浄化用触媒の粉末を、例えば、ビーズミルなどの粉砕機によって、乾燥した排ガス浄化用触媒の粉末を水とZrOビースとともに撹拌して湿式粉砕する。
このように粉砕した排ガス浄化用触媒の粉末を凝集させて凝集粉末のスラリーを得るためには、例えば、アニオン系高分子凝集剤などの凝集剤を添加した水の中に、粉砕した排ガス浄化用触媒の粉末を投入して撹拌すればよい。なお、粉砕した排ガス浄化用触媒の粉末の平均粒径が0.5μm未満であると、必要な凝集剤の量が多くなり、平均粒径が5.0μmを超えると、排ガス浄化用触媒の粉末を均一に凝集させることができなくなるので、粉砕した排ガス浄化用触媒の粉末の平均粒径は、0.5〜5.0μmであるのが好ましく、1.5〜2.5μmであるのがさらに好ましい。
このようにして基材10の隔壁10aの微細孔の孔径より大きい平均粒径を有する排ガス浄化用触媒の凝集粉末のスラリーが得られる。なお、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径は、例えば、走査電子顕微鏡(SEM)による観察から求めることができる。
この凝集粉末のスラリーに基材10全体を浸漬した後に基板10の出口開放セル12b側から凝集粉末のスラリーを吸引することにより、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径を介してスラリーの液体が除去(基材10の隔壁10aによってろ過)されて、基材10の入口開放セル12aの内面(隔壁10aの排ガス流入面)のみに排ガス浄化用触媒のケーキ層を形成することができる。この凝集粉末のスラリーの吸引は、例えば、基材10の出口側に真空ポンプまたはブロワを用いた吸引装置を取り付けて、吸引圧0.02〜0.5MPa、好ましくは0.08〜0.2MPaで行うことができる。この吸引圧が0.02MPaより低いと、排ガス浄化用触媒のケーキ層の基材10との密着性が悪くなり、排ガス浄化用触媒のケーキ層が基材10から剥離し易くなる。
なお、排ガス浄化用触媒のケーキ層は、基材10の隔壁10aにより凝集粉末のスラリーをろ過することによって形成されるため、スラリーに含まれる排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径は、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径より大きくする必要がある。例えば、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径が20〜25μmの場合には、スラリーに含まれる排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径は、25μmより大きくなければ、排ガス浄化用触媒の凝集粉末が基材10の隔壁10aの微細孔を通過して、排ガス浄化用触媒のケーキ層を効率的に形成することができなくなるので、25μmより大きくする必要がある。なお、本発明者らの研究により、排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径が基材10の隔壁10aの微細孔の孔径の1.02〜1.7倍では、排ガス浄化用触媒の凝集粉末が基材10の隔壁10aの微細孔内まで粒子が入り込んで基材10との密着性が良くなるが、排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径が基材10の隔壁10aの微細孔の孔径の1.7倍を超えると、排ガス浄化用触媒の凝集粉末が基材10の隔壁10aの微細孔内まで入り込まなくなって基材10と密着性が悪くなり、排ガス浄化用触媒層16が剥離し易くなることがわかった。したがって、排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径は、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径より大きく且つその孔径の1.7倍以下であるのが好ましい。
また、PM燃焼特性などの触媒の特性を向上させるためには、基材10の隔壁10aの表面に形成される排ガス浄化用触媒層16の量を多くするのが好ましいが、排ガス浄化用触媒層16の量が多過ぎると、排ガス浄化用触媒層16が剥離する可能性があるので、排ガス浄化用触媒層16の量を多過ぎないようにするのが好ましい。なお、本発明者らの研究により、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径が20〜25μmの場合、排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径が16μmでは、ろ過率=(排ガス浄化用触媒層16中の触媒量)×100/(吸引前のスラリー中の触媒量)が26.8%と悪く、大半の触媒をロスしてしまうが、排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径が26μmではろ過率が58.6%、42μmではろ過率が99%になり、排ガス浄化用触媒のケーキ層を効率的に形成することができることがわかった。また、発明者らの研究により、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径が20〜25μmの場合、排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径が33μmでは、凝集粉末のスラリー1L当たりの排ガス浄化用触媒の量を34g/Lとすると、排ガス浄化用触媒層16を形成した後も基材10の隔壁10aの表面が露出している領域が多くなり、41g/Lとすると、排ガス浄化用触媒層16が厚くなり、ひび割れが大きくなって排ガス浄化用触媒層16が剥離し易くなり、38g/Lとすると、基材10の隔壁10aの表面が露出している領域が少なく、ひび割れも少ないことがわかった。これらの結果から、基材10の隔壁10aの微細孔の孔径が20〜25μmの場合には、排ガス浄化用触媒の凝集粉末の平均粒径は、好ましくは26〜42μm、さらに好ましくは30〜40μmであり、凝集粉末のスラリー1L当たりの排ガス浄化用触媒層16の量は、好ましくは35〜40g/Lである。
排ガス浄化用触媒のケーキ層を形成した後、このケーキ層が水分を含んでいる間に、吸引圧0.02〜0.5MPa、好ましくは0.08〜0.2MPa、流量50〜500L/分、好ましくは150〜200L/分で空気を吸引することにより、排気ガスの流れと同じ方向に空気を流しながら、ケーキ層を100〜200℃、好ましくは150℃で0.5時間以上、好ましくは1時間以上加熱して乾燥させた後、1〜20℃/分、好ましくは5〜10℃/分の速度で750〜850℃、好ましくは800℃まで昇温させて焼成することにより、隣接するセル12の間(入口開放セル12aと出口開放セル12bの間)の通気を許容する貫通孔(通気孔)16bを有する排ガス浄化用触媒層16を形成することができる。
以下、本発明による排ガス浄化用フィルタおよびその製造方法の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
まず、CeOに微量のZr、PrおよびBiを添加した粉末に、Ptを担持したアルミナを被着させて、乾燥した触媒粉末を用意し、この触媒粉末80gを水710gと直径1mmの球形のZrOビース3000gとともにビーズミル(株式会社アイメックス社製)によって撹拌して湿式粉砕し、平均粒径2μmの触媒粉末を10質量%含むスラリーを得た。
また、水(25℃)719.3gにアニオン系高分子凝集剤(オルガノ株式会社製のオルフロックM−4315)0.8mgを含む溶液4.1gを加えて7分間撹拌した後、上記のスラリー26.60gを約3秒で添加し、洗浄水として純水50.0gを投入し、その後、30分間熟成させて、触媒の凝集粉末のスラリー約800gを得た。なお、この触媒の凝集粉末の平均粒径をレーザー回折型粒度分布測定装置(BECKMAN COULTER社製)によって測定したところ、26μmであった。
次に、この凝集粉末のスラリー中の触媒の濃度を0.33質量%に調整した後、凝集粉末のスラリー中に、図1A〜図1Bと同様の形状の直径90mm、長さ100mmのSiC(微細孔の孔径20〜25μm)からなる基材全体をその入口側が下方になるように浸けた。なお、使用した基材の容積は610cc、重量は560g、基材の入口側および出口側の面に平行な面1平方インチ当たりのセル数は320個(320pcsi(cells per square inch))であった。
次に、基材の出口側に真空ポンプを用いた吸引装置に取り付けて、吸引圧0.085MPaで凝集粉末のスラリー12Lを吸引し、基材の隔壁の流入面(入口側が開放されて出口側が塞がれたセル(流路)の内面)に触媒のケーキ層を形成した。このケーキ層が水分を含んでいる間に、吸引圧0.085MPa、流量155L/分で空気を吸引し、ケーキ層を150℃で1時間加熱して乾燥させた後、5℃/分の速度で800℃まで昇温させて焼成することにより、図4に示すように貫通孔(通気孔)が形成された触媒層を基材の隔壁の排ガス流入面に形成して、排ガス浄化用フィルタを作製した。
なお、この排ガス浄化用フィルタの重量は583gであり、この排ガス浄化用フィルタの重量と基材の重量(560g)の差から、排ガス浄化用フィルタの触媒層中の触媒量は23gであった。なお、排ガス浄化用フィルタ1L当たりの触媒量は37.7g/L(=23g×1000cc/610cc)であった。また、使用した凝集粉末のスラリー中の触媒の濃度は0.33質量%であり、このスラリー12L中の触媒量は39.6gであった。したがって、吸引によるろ過率を(触媒層中の触媒量)×100/(吸引前のスラリー中の触媒量)から算出すると、58.0%(=23g×100/39.6g)であった。
このようにして作製した排ガス浄化用フィルタについて、(図3においてTで示す)触媒層の厚さをFE−SEMによって測定したところ、5μmであった。また、触媒層に形成された(図3においてDで示す)通気孔の幅をFE−SEMによって測定したところ、0.5μmであった。また、作製した排ガス浄化用フィルタの一部(基材の入口側および出口側の面に平行な断面の10.5mm×10.5mmの正方形の部分を排ガス流入面に垂直な長さ25.0mmになるように切り取った直方体の部分)を切り出して、フィルタの圧力損失を差圧測定器(株式会社キーエンス製)によって測定したところ、通過した空気の流量が3L/分のときに0.29kPaであった。なお、触媒層を形成する前の基材の圧力損失を同様の方法により測定したところ、0.13kPaであり、作製した排ガス浄化用フィルタの圧損上昇率は130.8%であった。
[実施例2]
アニオン系高分子凝集剤の量を1.1mgにした以外は実施例1と同様の方法により、触媒の凝集粉末のスラリーを作製して、排ガス浄化用フィルタを作製し、実施例1と同様の方法により、触媒の凝集粉末の平均粒径、触媒層中の触媒量、吸引によるろ過率、触媒層の厚さ、通気孔の幅、フィルタの圧力損失を求めたところ、触媒の凝集粉末の平均粒径は33μm、触媒層中の触媒量は33.9g/L、吸引によるろ過率は81.4%、触媒層の厚さは7μm、通気孔の幅は1μm、フィルタの圧力損失は0.26kPa、圧損上昇率は110.1%であった。
[実施例3]
アニオン系高分子凝集剤の量を1.5mgにした以外は実施例1と同様の方法により、触媒の凝集粉末のスラリーを作製して、排ガス浄化用フィルタを作製し、実施例1と同様の方法により、触媒の凝集粉末の平均粒径、触媒層中の触媒量、吸引によるろ過率、触媒層の厚さ、通気孔の幅、フィルタの圧力損失を求めたところ、触媒の凝集粉末の平均粒径は42μm、触媒層中の触媒量は39g/L、吸引によるろ過率は99.0%、触媒層の厚さは10μm、通気孔の幅は2μm、フィルタの圧力損失は0.22kPa、圧損上昇率は72.2%であった。
[比較例]
アニオン系高分子凝集剤の量を0.5mgにした以外は実施例1と同様の方法により、触媒の凝集粉末のスラリーを作製して、排ガス浄化用フィルタを作製し、実施例1と同様の方法により、触媒の凝集粉末の平均粒径、フィルタ層中の触媒量、吸引によるろ過率、触媒層の厚さ、通気孔の幅、フィルタの圧力損失を求めたところ、触媒の凝集粉末の平均粒径は16μm、触媒層中の触媒量は34g/L、吸引によるろ過率は26.8%、触媒層の厚さは2μm、通気孔の幅は0μm、フィルタの圧力損失は1.9kPa、圧損上昇率は1411.9%であった。
実施例および比較例の結果を表1に示す。
Figure 2014113570
表1からわかるように、実施例1〜3のように、触媒の凝集粉末の平均粒径が26μm以上の場合には、触媒層の厚さが5μm以上と厚くなっても、触媒層に通気孔が形成され、フィルタの圧力損失を抑制することができるが、比較例のように、触媒の凝集粉末の平均粒径が25μm以下の場合には、触媒層の厚さが2μmと薄くても、フィルタの圧力損失が著しく高くなる。
10 基材
10a 隔壁
12 セル
12a 入口開放セル
12b 出口開放セル
14a、14b 封止材
16 排ガス浄化用触媒層
16a 凝集粉末
16b 貫通孔

Claims (13)

  1. 排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材と、この基材の隔壁に担持された排ガス浄化用触媒とを備えた排ガス浄化用フィルタにおいて、前記基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末からなる排ガス浄化用触媒の層が前記基材の隔壁の排ガス流入面を覆うように形成され、この排ガス浄化用触媒の層に前記多数のセルの隣接するセル間の通気を許容する貫通孔が形成されていることを特徴とする、排ガス浄化用フィルタ。
  2. 前記多数のセルが、前記基材の入口側から出口側に延びるとともに、入口側が開放され且つ出口側が封止された入口開放セルと、入口側が封止され且つ出口側が開放された出口開放セルとからなり、これらの入口開放セルと出口開放セルとが隣接するように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の排ガス浄化用フィルタ。
  3. 前記基材の隔壁の排ガス流入面が前記基材の入口開放セルの内面であることを特徴とする、請求項2に記載の排ガス浄化用フィルタ。
  4. 前記基材の隔壁の排ガス流出面が前記基材の出口開放セルの内面であることを特徴とする、請求項2または3に記載の排ガス浄化用フィルタ。
  5. 前記排ガス浄化用触媒の層が前記基材の隔壁の排ガス流出面に形成されていないことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の排ガス浄化用フィルタ。
  6. 前記凝集粉末の平均粒径が前記基材の隔壁の微細孔の孔径の1.02〜1.7倍であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の排ガス浄化用フィルタ。
  7. 前記排ガス浄化用触媒の層の厚さが5〜10μmであることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の排ガス浄化用フィルタ。
  8. 前記排ガス浄化用触媒の層を前記基材の隔壁に形成することによる圧損上昇率が200%以下であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の排ガス浄化用フィルタ。
  9. 排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材と、この基材の隔壁に担持された排ガス浄化用触媒とを備えた排ガス浄化用フィルタの製造方法において、排ガス流入面と排ガス流出面の間の通気を許容する多数の微細孔が形成された隔壁によって区画された多数のセルを備えた基材を用意し、排ガス浄化用触媒の粉末を粉砕した後に凝集させて前記基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末のスラリーを作製し、このスラリーに前記基材を浸漬した後に前記基材の隔壁の排ガス流出面側からスラリーを吸引し、加熱して乾燥させ、焼成することにより、前記基材の隔壁の微細孔の孔径より大きい平均粒径の凝集粉末からなる排ガス浄化用触媒の層を前記基材の隔壁の排ガス流入面を覆うように形成するとともに、この排ガス浄化用触媒の層に前記多数のセルの隣接するセル間の通気を許容する貫通孔を形成することを特徴とする、排ガス浄化用フィルタの製造方法。
  10. 前記多数のセルが、前記基材の入口側から出口側に延びるとともに、入口側が開放され且つ出口側が封止された入口開放セルと、入口側が封止され且つ出口側が開放された出口開放セルとからなり、これらの入口開放セルと出口開放セルとが隣接するように配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の排ガス浄化用フィルタの製造方法。
  11. 前記基材の隔壁の排ガス流入面が前記基材の入口開放セルの内面であることを特徴とする、請求項10に記載の排ガス浄化用フィルタの製造方法。
  12. 前記基材の隔壁の排ガス流出面が前記基材の出口開放セルの内面であることを特徴とする、請求項10または11に記載の排ガス浄化用フィルタの製造方法。
  13. 前記排ガス浄化用触媒の層を前記基材の隔壁の排ガス流出面に形成しないことを特徴とする、請求項9乃至12のいずれかに記載の排ガス浄化用フィルタの製造方法。
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