JP2014112453A - 記録/再生装置、及びそのトラッキング方法 - Google Patents

記録/再生装置、及びそのトラッキング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高密度光記録/再生装置において、安定かつ高精度にトラッキングを行うことのできる装置並びに再生方法を提供すること。
【解決手段】微粒子102と相互作用しトラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する金属アンテナ108a、b、cを、トラックに垂直な方向に位置をずらして金属アンテナ108a、b、c間の距離を固定して配置したスライダ104と、半導体レーザ素子107a、b、cと、導波路109と、金属アンテナ108a、b、c近傍に発生する近接場光を個別に検出する受光素子110a、b、cとを備え、金属アンテナ108b、cに対応する受光素子110からの検出信号からトラッキング信号を生成し、金属アンテナ108aを微粒子102に対して安定かつ高精度にトラッキングすることを特徴とする情報記録媒体の記録/再生装置。
【選択図】図2

Description

本発明は情報の記録または再生を行う光情報記録/再生装置、及びそのトラッキング方法に関するものである。
近年、光情報記録の分野で近接場光を応用して光の回折限界を超えた高密度光記録/再生を行う技術が注目されている。近接場光を用いて記録の高密度化を達成する方法として、特許文献1に記載されている従来の技術について添付図面を用いて説明する。図18a、bは従来技術による近接場光ヘッドの構成を示す上面図及び側面図である。
図18a、bにおいて、801は情報記録媒体である光ディスク、802は光源、803は光源802の放射光LBを透過するプリズム、804はLBの入射により近接場光NLを発生する共鳴素子である。光源802には放熱材805が固定され光源802で発生した熱を放熱する。また、806は光ディスク801からの再生光を検出する検出素子である。光源802、プリズム803、散乱体804、放熱材805及び検出素子806はスライダ807により保持されており、スライダ807はサスペンション808により光ディスク801と散乱体804の距離が一定になるように保持されている。
情報の記録は、散乱体804により発生する近接場光NLのよって相変化材料である光ディスク801の結晶相をアモルファス相に変化させることにより記録マークを形成する。一方、情報の再生は、近接場光NLが光ディスク801により散乱される割合が記録マークの有無により変化するので、光ディスク801にから戻ってくる散乱光の強度変化を検出して行う。
特許文献1によると、光源802、プリズム803、散乱体804、放熱材805及び検出素子806はスライダ807に保持されて、いわゆる近接場光プローブスライダを構成するので、きわめて小型化を図った上で、光ディスク801に近接場光NLを用いて高密度に情報を記録または再生する近接場光ヘッド装置を実現できる。
上記のように近接場光を利用して回折限界を超えた高密度光記録/再生を行う技術が徐々に具体化されつつある。しかしながら、こうした高密度光記録/再生装置の実用化には記録/再生技術だけでなく、数十nmサイズのトラック状の情報に対してトラッキングを行う高精度なトラッキング手段が必要になる。
高精度なトラッキングを行う方法として、特許文献2に記載されている従来の技術について添付図面を用いて説明する。図19及び図20は従来技術による高密度プローブメモリー再生装置の概略図とプローブの取り付け状態並びに変形状態を示す要部斜視図である。
図19において、情報記録媒体901は情報902がトラック状に形成されており、回転素子903によって回転される。複数のプローブ904はスライダ905とサスペンション906によってひとつの情報902に対して接触可能な範囲に保持されており、複数のプローブ904は情報902と接触することによって図20に示すように位置変化する。サスペンション906は駆動素子907によって保持され、トラックに垂直な方向に駆動される。図示しない光源からの入射光908を複数のプローブ904に照射し、プローブからの反射光909を複数の検出素子910で検出することで複数のプローブ904の変位を検出する。得られた複数の検出情報から演算回路911により再生信号とトラッキング信号が計算され、出力される。前記トラッキング信号は、駆動素子907に入力され複数のプローブ904のトラッキングを行うことができる。
国際公開第2007/111304号 特開平9−161338号公報
しかしながら、従来の複数プローブを用いたトラッキング方法では、プローブの位置変化を検出するため、情報との接触によりプローブの位置が変位しなくてはならない。そのため、プローブと情報との距離複数のプローブと情報との相対的な位置が変化してしまい、検出信号は情報からのトラックに垂直な方向の距離のみを反映しているとは言いがたいという問題を有していた。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、回折限界を超えた高密度光記録/再生装置において、安定かつ高精度にトラッキングを行うことのできる装置並びにトラッキング方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、情報が列状に記録されたトラックを有する情報記録媒体の記録/再生を行う装置において、前記情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する少なくとも2つ以上の共鳴素子と、前記複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ前記複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する保持素子と、光源と、前記複数の共鳴素子に前記光源からの光を導く光学素子と、前記複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する検出素子と、前記共鳴状態の変化をもとにトラッキング信号を得る演算回路と、前記トラッキング信号に応じて前記保持素子をトラックに垂直な方向に移動させる駆動素子と、を備えている構成とした。
また、本発明は、情報が列状に記録されたトラックを有する情報記録媒体の記録/再生を行う装置におけるトラッキング方法であって、前記記録/再生を行う装置は、前記情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する少なくとも2つ以上の共鳴素子と、前記複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ前記複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する保持素子と、光源と、を備え、前記複数の共鳴素子に前記光源からの光を入射するステップと、前記複数の共鳴素子の共鳴状態の変化を個別に検出して、検出信号として出力するステップと、前記検出信号の差をトラッキング信号として出力するステップと、前記トラッキング信号に応じて前記保持素子をトラックに垂直な方向に移動させるステップと、を包含するトラッキング方法を採用した。
本発明は、トラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ前記複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する構成にした。これにより、相互作用により複数の共鳴素子と情報との相対的な位置が変化することがない。このため、トラック位置からの変位にのみ依存した安定かつ高精度なトラッキング信号を得ることができるという効果を有する。さらに、共鳴状態は共鳴素子周辺の光学定数の変化に敏感に反応する。このため、情報が表面形状変化を伴わない情報であっても安定かつ高精度にトラッキングすることができるという効果を有する。
また、本発明は、複数の共鳴素子の共鳴状態の変化を複数の検出素子で個別に検出して出力し、検出信号の差をトラッキング信号として出力するトラッキング方法を採用した。これにより、検出信号が共鳴素子周辺の光学定数の変化に敏感に反応し、微小なトラッキング位置ずれに対して変調度の高いトラッキング信号が得られる。このため、安定かつ高精度なトラッキング信号を得ることができるという効果を有する。
本発明の実施の形態1における光情報記録/再生装置の概略図である。 本発明の実施の形態1におけるスライダの斜視図、側面図及び上面図である。 本発明の実施の形態1における金属アンテナの拡大図である。 本発明の実施の形態1におけるトラックからの距離に対する検出信号の変化を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態におけるスライダの駆動方法の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2における光情報記録/再生装置の概略図である。 本発明の実施の形態2におけるスライダの斜視図、側面図及び上面図である。 本発明の実施の形態2におけるトラックからの距離に対する検出信号の変化を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態における金属アンテナの配置方法の一例を示す図である。 本発明の他の実施の形態におけるモータとアームを用いてスライダを駆動させる構成の上面図である。 本発明の他の実施の形態における金属アンテナの形状の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3における光情報記録/再生装置の概略図である。 本発明の実施の形態3における金属アンテナ周辺の斜視図及び上面図である。 本発明の実施の形態3におけるトラックからの距離に対する検出信号の変化を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態における金属アンテナの形状の一例を示す図である。 本発明の他の実施の形態における金属アンテナの配置方法の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4におけるトラッキング方法のフローチャートである。 従来技術による近接場光ヘッドの構成を示す上面図及び側面図である。 従来技術による高密度プローブメモリー再生装置の概略図である。 従来技術による高密度プローブメモリー再生装置のプローブ取り付け状態並びに変形状態を示す要部斜視図である。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における光情報記録/再生装置の概略図である。
図1において、情報記録媒体であるディスク101は情報が記録または再生される相変化材料で構成された微粒子102が列状に配置されたトラックを有している。ディスク101は、ディスク101を保持して回転させるモータ103により回転される。微粒子102を構成する相変化材料としては、例えば、Ge、Sb、Te、Bi、Tb、Fe、Coなどの合金からなる材料が考えられる。
ディスク101上には共鳴素子を保持する保持素子としてのスライダ104が配置されている。保持素子であるスライダ104は、複数の共鳴素子(金属アンテナ108b、c)を、トラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する。スライダ104はばね素子としてのサスペンション105により常にディスク101と接するように押し付けられることで、共鳴素子をディスク101に垂直な方向に移動させる素子としても働く。
サスペンション105が駆動素子としてのアクチュエータ106によってトラックに垂直な方向に駆動されることで、スライダ104はトラックに垂直な方向に駆動される。すなわち、駆動素子であるアクチュエータ106は、トラッキング信号に応じて保持素子(スライダ104)をトラックに垂直な方向に移動させる。ディスク101が回転することにより、スライダ104はディスク101上を滑走しながら走査する。
以上のように、本実施形態1の光情報記録/再生装置においては、複数の共鳴素子を情報記録媒体に対して垂直な方向に移動させる素子が、ばね素子とスライダとを含んでいる。このとき、スライダと情報記録媒体が常に接触するように保持されている。
図2a、b、cにスライダ104の斜視図、側面図及び上面図を示す。
図2a、b、cにおいて、107a、b、cは、光源を示し、本実施の形態では、例えば半導体レーザ素子を用いることができ、その偏光方向はディスク101の表面に対して垂直な方向である。
また、108a、b、cは、半導体レーザ素子107の光によりプラズモン共鳴を励起する共鳴素子としての金属アンテナである。共鳴素子である金属アンテナ108b、cは、情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて、その共鳴状態が変化する。
スライダ104には、トラッキング用金属アンテナ108b、cが記録/再生用の金属アンテナ108aを中心にして、トラックに垂直な方向にそれぞれ距離Pだけ離れた位置に配置される。トラック周期(トラックピッチ)をTpとし、PはTpの4分の1とする。このとき金属アンテナ108b、cのトラックに垂直な方向の距離2Pはトラック周期Tpの2分の1に固定される。
3つの半導体レーザ素子107a、b、cから照射された光は、光を導く光学素子としての3つの導波路109によりそれぞれ個別に3つの金属アンテナ108a、b、cに導かれ、プラズモン共鳴を励起する。3つの導波路109は導波モード結合を抑制するために互いに非平行に配置され、金属アンテナ108a、b、cから離れるにつれ導波路109間の距離が広がるように配置されている。
金属アンテナ108a、b、cの頂点部分にはそれぞれ検出素子としての受光素子110a、b、cが取り付けられており、金属アンテナ108a、b、cの近接場光強度を個別に検出する。すなわち、検出素子である受光素子110b、cは、複数の共鳴素子(金属アンテナ108b、c)の各々の共鳴状態の変化を、個別に検出して出力する。
以上のように、本実施形態1の光情報記録/再生装置においては、複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する検出素子は、対応する複数の共鳴素子の近接場光を検出できる範囲に配置された複数の受光素子である。
金属アンテナ108a、b、cの形状は、例えば図3に示すような金、銀、銅、チタン、アルミ、クロムなどの三角平板形状である。図3において、金属アンテナ108aは三角形の頂点が微粒子102表面にもっとも近接するように配置されており、プラズモン共鳴が励起されることにより三角形の頂点近傍に強い近接場光を発生する。非特許文献1(Confined plasmons in nanofabricated single silver particle pairs: experimental observations of strong interparticle interactions, L. Gunnarsson et. al., J. Phys. Chem. B, 2005, 109, 1079−1087)によると、2つの金属粒子間の相互作用は金属粒子間の距離が数十nm以下であるときに顕著に現れ、数nmでさらに顕著になる。つまり、金属アンテナ108aと微粒子102表面との距離は数十nm以下であることが好ましく、数nmであることがより好ましい。なお、図3では特に図示していないが、金属アンテナ108b、cについても金属アンテナ108aと同様に配置され、三角形の頂点近傍に強い近接場光を発生する。
図4aは金属アンテナ108a、b、cのトラックからの距離に対する近接場光強度の変化を示すグラフである。図4bは受光素子110bからの検出信号te1と受光素子110cからの検出信号te2の変化を示すグラフである。図4cはオペアンプ111により出力されるte1とte2の差としてのトラッキング信号TEの変化を示すグラフである。一般に、プラズモン共鳴の共鳴条件は共鳴素子の周囲の媒質の誘電率に大きく依存する。そのため、金属アンテナ108a、b、cの形状を、半導体レーザ素子107a、b、cの光の周波数に対して微粒子102上にてプラズモン共鳴条件が満たされるように設計すれば、発生する近接場光強度は図4aのようにトラック位置で最大となり、トラック位置からの距離がトラック周期の半分となる位置で最小となる。
受光素子110aの検出信号は再生信号となり、受光素子110b、cの検出信号te1及びte2は演算回路として機能するオペアンプ111に入力され、検出信号te1とte2の差がトラッキング信号TEとして出力される。このように、演算回路であるオペアンプ111は、複数の共鳴素子(金属アンテナ108b、c)の各々の共鳴状態の変化を基にトラッキング信号を得る。
本実施の形態では、トラッキング用金属アンテナ108b、cを記録/再生用金属アンテナ108aに対してそれぞれトラックに垂直な方向に、トラッキング周期Tpの4分の1だけ離して設置しているため、検出信号te1とte2の差を最大とすることができ、高精度なトラッキング信号を得ることができる。
出力されたトラッキング信号TEはアクチュエータ106に入力され、トラッキング信号TEに対応してアクチュエータ106がスライダ104をトラックに垂直な方向に駆動する。かかる構成により、記録/再生用金属アンテナ108aを微粒子102に対して、安定かつ高精度にトラッキングすることができる。
このように、本実施の形態1では、金属アンテナ108a、b、cがディスク101に対して垂直に配置されており、ディスク101に対して垂直な偏光の光でプラズモン共鳴を励起する。このため、金属アンテナ108a、b、cと相互作用するディスク101上の面積が狭く、高い分解能を得ることができる。
また、本実施の形態1では、複数の導波路109を用いて半導体レーザ素子107a、b、cからの光を個別に金属アンテナ108a、b、cに入射し、金属アンテナ108a、b、cに取り付けられた受光素子110a、b、cでそれぞれの金属アンテナ108a、b、cの近接場光強度を個別に直接検出する。このため、高精度で高効率なトラッキング信号を得ることができる。
また、本実施の形態1では、金属アンテナ108a、b、cと微粒子102のディスク101表面に垂直な方向の距離を変化させることがない。このため、トラックに垂直な方向の変位にのみ依存した安定かつ高精度なトラッキング信号を得ることができる。
また、本実施の形態1では、スライダ104がディスク101上を滑走する構成である。このため、金属アンテナ108a、b、cとディスク101表面の距離を複雑な構成を用いずに常に一定値に保つことができる。このため、安定したトラッキングを行うことができる。
なお、本実施の形態1では、情報記録媒体としてディスクを用いたが、スライダがディスク全域を移動する構成であればよく、情報記録媒体の形状は円形に限定されない。
また、本実施の形態1では、ディスクをモータで回転させて、スライダがディスク上を走査する構成としたが、スライダが情報記録媒体全域を移動する構成であれば、図5に示すように、固定された情報記録媒体上をスライダが駆動素子によって駆動され情報記録媒体上全域を走査する構成であっても、本発明の主旨が損なわれるものではない。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における光情報記録/再生装置について説明する。
図6は本発明の実施の形態2における光情報記録/再生装置の概略図である。図6において、図1および図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図6において、トラック状に並んだ微粒子102を有するディスク101がモータ103に固定されて保持されている。
また、124は共鳴素子としての金属アンテナ128a、b、cを金属アンテナ128a、b、c間の距離を一定に固定して配置する保持素子としてのスライダである。
共鳴素子である金属アンテナ128b、cは、情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて、その共鳴状態が変化する。
132は金属アンテナ128a、b、cをディスク101に対して垂直な方向に移動させる素子としてのエアスライダである。125はばね素子としてのサスペンションである。スライダ124とエアスライダ132はサスペンション125によってディスク101に対向して保持されており、ハードディスクドライブに採用されるフライングヘッドと同様の技術を用いてスライダ124とディスク101の距離が一定になるように保たれている。
以上のように、本実施形態2の光情報記録/再生装置においては、複数の共鳴素子を情報記録媒体に対して垂直な方向に移動させる素子が、ばね素子とスライダとを含んでいる。このとき、スライダと情報記録媒体の間を流れる気流の力により、情報記録媒体とスライダの距離を一定に保持する。
サスペンション125はアクチュエータ106によってトラックに垂直な方向に駆動される。これにより、駆動素子であるアクチュエータ106は、トラッキング信号に応じて保持素子(スライダ124)をトラックに垂直な方向に移動させる。ディスク101が回転することにより、スライダ124はディスク101上を走査する。
金属アンテナ128a、b、cは、実施の形態1における金属アンテナ108a、b、cと同様に、例えば金、銀、銅、チタン、アルミ、クロムなどの三角平板であり、三角形の頂点が微粒子102表面にもっとも近接するように配置され、プラズモン共鳴が励起されることにより三角形の頂点近傍に強い近接場光を発生する。また、金属アンテナ108a、b、cと同様に金属アンテナ128a、b、cと微粒子102表面との距離は数十nm以下であることが好ましく、数nmであることがより好ましい。
図7a、b、cにスライダ124の斜視図、側面図及び上面図を示す。図7a、b、cにおいて、スライダ124はトラック方向の端面にトラックに垂直な方向に階段状の段差を有する。本実施の形態では、階段状の端面はトラック方向に位置の異なる3つの面を有する構成とした。
129は半導体レーザ素子107a、b、cからの光を金属アンテナ128a、b、cに個別に導く光学素子としての導波路である。導波路129は、金属アンテナ128a、b、cからの反射光を個別に受光素子120a、b、cに導く導波路でもある。
また、 120a、b、cは金属アンテナ128a、b、cの各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する検出素子としての受光素子であり、複数の導波路129にそれぞれ1つずつ取り付けられており、金属アンテナ128a、b、cからの反射光をそれぞれ個別に検出する。
以上のように、本実施形態2の光情報記録/再生装置においては、複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する検出素子は、複数の受光素子と、複数の共鳴素子からの光を複数の受光素子に導く複数の導波路である。
スライダ124の階段状の端面には、それぞれ1つずつ合計3つの金属アンテナ128a、b、cが固定されており、複数の導波路129により導かれた半導体レーザ素子107a、b、cからの光によりプラズモン共鳴が励起される。非特許文献1(Confined plasmons in nanofabricated single silver particle pairs: experimental observations of strong interparticle interactions, L. Gunnarsson et. al., J. Phys. Chem. B, 2005, 109, 1079−1087)によると、2つの金属粒子間の相互作用は金属粒子間の距離が数十nm以下であるときに顕著に現れる。そのため、段差の大きさLを金属アンテナ128a、b、c間の距離がトラック方向に数十nm以上離れるような値とすることで、金属アンテナ128a、b、c間での相互作用を抑制することができ、金属アンテナa、b、cの形状の自由度が高くなる。
一方で、トラックに垂直な方向に対して、トラッキング用金属アンテナ128b、cは記録/再生用の金属アンテナ128aを中心に、トラックに垂直な方向にそれぞれ距離Pだけ離れた位置に配置される。トラック周期(トラックピッチ)をTpとし、PはTpの4分の1とする。このとき金属アンテナ128b、cのトラックに垂直な方向の距離2Pはトラック周期Tpの2分の1に固定される。
図8a、b、cはそれぞれトラックからの距離に対する金属アンテナ128a、b、cからの反射光強度の変化と、トラッキング用受光素子120b、cからの検出信号te1及びte2の強度変化と、オペアンプ111により出力されるte1とte2の差としてのトラッキング信号TEの強度変化を示すグラフである。金属アンテナ128a、b、cからの反射光強度は金属アンテナ128a、b、cで励起されるプラズモン共鳴の大きさにより変化する。プラズモン共鳴が励起されると、入射光のエネルギーがプラズモン共鳴を励起するために消費されるため、金属アンテナ128a、b、cからの反射光強度は低下する。一般にプラズモン共鳴の共鳴条件は共鳴素子の周囲の媒質の誘電率に大きく依存する。そのため、金属アンテナの形状を、半導体レーザ素子107a、b、cの光の周波数に対して微粒子102上にてプラズモン共鳴条件が満たされるように設計すれば、金属アンテナ128a、b、cからの反射光強度は図8aに示すようにトラック位置で最小となり、トラック位置からの距離がトラック周期の半分となる位置で最大となる。
受光素子120b、cの検出信号te1、te2は演算回路として機能するオペアンプ111に入力され、検出信号te1とte2の差がトラッキング信号TEとして出力される。このように、演算回路であるオペアンプ111は、複数の共鳴素子(金属アンテナ128b、c)の各々の共鳴状態の変化を基にトラッキング信号を得る。
本実施の形態2では、トラッキング用金属アンテナ128b、cを記録/再生用金属アンテナ128aに対してそれぞれトラックに垂直な方向に、トラッキング周期の4分の1の距離だけ離して設置している。このため、図8b及びcに示すように、te1とte2の差を最大にすることができ、高精度なトラッキング信号を得ることができる。
出力されたトラッキング信号TEはアクチュエータ106に入力され、トラッキング信号TEに対応してアクチュエータ106がスライダ124をトラックに垂直な方向に駆動する。かかる構成により、記録/再生用金属アンテナ128aを微粒子102に対して、安定かつ高精度にトラッキングすることができる。
このように、本実施の形態2では、ハードディスクドライブに採用されるフライングヘッドと同様の技術を用いることで、スライダ124とディスク101が接触することなくディスク101上数nm〜数十nmの位置を走査できるため、ディスク101とスライダ124が磨耗を起こさずに精密なギャップ制御を行うことができる。
また、本実施の形態2では、金属アンテナ128a、b、cをトラック方向に位置をずらして配置することで隣接する金属アンテナ128a、b、cの間の相互作用を抑制でき、金属アンテナ128a、b、cの形状の自由度が高くなる。
さらに、複数の共鳴素子間のトラック方向の位置ずれが、複数の共鳴素子の厚さ以上であっても良い。これにより、複数の共鳴素子間の相互作用をより抑制できる。
さらに、本実施の形態2では、近接場光ではなく反射光を検出することで金属アンテナ128a、b、c直近に微小な受光素子110a、b、cを作製する必要がなくなり作製が容易になる。
また、本実施の形態2では、受光素子120a、b、cが金属アンテナ128a、b、cと相互作用することがない。このため、効率よく金属アンテナ128a、b、cとディスク101を相互作用させることができ、効率よくトラッキング及び情報の記録/再生を行うことができる。
なお、本実施の形態2では半導体レーザ素子と受光素子のペアが1本の導波路に隣接して配置する構成としたが、例えば、Y字導波路を用いて一方に半導体レーザ素子を配置し、もう一方に受光素子を配置して入射位置と反射光の検出位置を分離する構成にしても本発明の主旨が損なわれるものではない。
また、本実施の形態2では、スライダ端面に階段状の段差を形成して金属アンテナを配置する構成をとったが、金属アンテナが互いに相互作用しないように、トラック方向にずれた構成であれば、例えば図9a、bに示すような金属アンテナのみがトラック方向にずれた凸型もしくは凹型の構成でもよい。
また、本実施の形態2では、スライダとエアスライダを別々の構成としたが、スライダを大きくして、スライダにディスクに垂直な方向にスライダを駆動するエアスライダの機能を兼ねさせた構成であっても本発明の主旨が損なわれるものではない。
また、実施の形態1及び2では、アクチュエータでサスペンションをトラックに垂直な方向に駆動する構成としたが、図10に示すようにアクチュエータの代わりにモータを用いて、サスペンションをアームとして回転させ、ハードディスクドライブのようにスライダをトラックに垂直な方向に駆動してもよい。
また、実施の形態1及び2では、情報の記録/再生を行うために微粒子を相変化材料とする構成としたが、例えばROMのような再生のみを行う光情報再生装置の場合は、微粒子の代わりに、ピットなどの表面形状の凹凸や金属パターンなどを用いてもよい。
また、実施の形態1及び2では、金属アンテナの形状として三角平板を用いたが、その形状は上記の例に特に限定されず、例えば三角平板以外にも図11a乃至cに示すような形状も考えられ、微粒子上でプラズモン共鳴し、トラックからの距離に応じて効率よくプラズモン共鳴状態が変化するものであれば、特に限定されるものではない。図11aのような四角平板を用いれば、上下対象であるため三角平板と比較して解析が容易である。また、図11bのような円板であればパターンの作製が三角平板に比べて容易である。また、図11cのようなプローブ型の金属アンテナを用いればより効率的にプローブ先端に近接場光を発生させることができる。
また、実施の形態1及び2では、トラッキング用金属アンテナを2つとし、トラックに垂直な方向にトラック周期Tpの2分の1だけずらした構成としたが、トラック位置において複数のトラック用金属アンテナからの検出信号の差が0となり、トラック位置ずれによって検出信号の差が得られるものであれば、金属アンテナの本数及び配置方法は、本実施の形態1及び2として示した構成に特に限定されるものではない。
また、実施の形態1及び2では、導波モード結合を抑制するために複数の導波路を互いに非平行に配置したが、導波モード結合が起こらない構成であれば、複数の導波路を互いに平行に配置しても本発明の主旨が損なわれるものではない。
また、実施の形態1及び2では、半導体レーザ素子と金属アンテナ及び受光素子をスライダの端面に配置する構成としたが、スライダまたはスライダ内部にこれらの素子を配置したり、ワンチップにこれらの素子を集積化して作製したりしてもよく、特に限定されるものではない。
また、実施の形態1及び2では半導体レーザ素子を用いたが、ひとつの光源を導波路により3方向に分離したり、記録/再生用とトラッキング用光源を配置し、トラッキング用光源のみをY字導波路で分離したりして金属アンテナに光を入射する構成であっても本発明の主旨が損なわれるものではない。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における光情報記録/再生装置について説明する。
図12は本発明の実施の形態3における光情報記録/再生装置の概略図である。図12において、図1および図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図12において、221は情報が列状に記録されたトラックを有する情報記録媒体としてのディスクである。201はトラックとして機能するディスク221に形成されたグルーブであり、情報はグルーブ201上に記録されている。
202a、b、c、dは出力波長の異なる複数光源であり、本実施例では例えば202a、b、c、dとして順に780nm、630nm、830nm、400nmの波長の光を出射する半導体レーザ素子を用いることができ、その偏光は直線偏光とする。半導体レーザ素子202aは情報の記録/再生に用いられ、半導体レーザ素子202b、cはトラッキング用光源として用られ、半導体レーザ素子202dはギャップ検出用光源として用いられる。
228a、b、cは、それぞれ半導体レーザ素子202a、b、cの光によりプラズモン共鳴を励起する共鳴素子であり、図13aに示すように、例えば金、銀、銅、チタン、アルミ、クロムなどの三角平板形状を有する金属アンテナである。金属アンテナ228a、b、cはディスク221表面に平行に配置されており、ディスク221表面に平行な偏光の光が入射することにより、プラズモン共鳴が励起され、三角形の頂点近傍に強い近接場光を発生する。共鳴素子である金属アンテナ228b、cは、情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて、その共鳴状態が変化する。金属アンテナ228a、b、cはそれぞれ半導体レーザ素子202a、b、cの出射光に対してトラック中心上で最大のプラズモン共鳴が得られるように形状または材質が異なる。
また、図13bに示すように、トラッキング用金属アンテナ228b、cは記録/再生用の金属アンテナ228aを中心に、トラックに垂直な方向にそれぞれ距離Pだけ離れた位置に配置される。トラック周期(トラックピッチ)をTpとし、PはTpの4分の1とする。このとき金属アンテナ228b、cのトラックに垂直な方向の距離2Pはトラック周期Tpの2分の1に固定される。
一方、トラック方向には互いに相互作用することを避けるために金属アンテナ228aの頂点と金属アンテナ228bの底辺がトラック方向に重ならないようにトラック方向にずらして配置されており、同様に金属アンテナ228aの底辺と金属アンテナ228cの頂点もトラック方向に重ならないようにトラック方向にずらして配置されている。半導体レーザ素子202a、b、cの偏光方向は、共鳴周波数の異なる共鳴素子として機能する金属アンテナ228a、b、cの共鳴方向と一致するようにする。
以上のように、本実施形態3の光情報記録/再生装置においては、複数の共鳴素子が共鳴する入射光の偏光方向が情報記録媒体の表面に対して平行、かつ、トラックに対して平行な方向である。このとき、複数の共鳴素子間のトラック方向の位置ずれが、複数の共鳴素子の長さ以上である。
また、図12において、203、204、205、206、207はレンズである。208、209はハーフミラーである。210は波長500nm以下の光を反射するダイクロイックミラーである。211は半導体レーザ素子202dの光に対する4分の1波長板である。212は半導体レーザ素子202dの偏光方向と同じ偏光の光を透過する検光子である。213は中央部分の光を遮光して周辺部分の光のみを透過する遮光板である。214は回折格子である。
215a、b、cは金属アンテナ228a、b、cの各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する検出素子として機能し、それぞれ金属アンテナ228a、b、cからの散乱光を個別に検出する受光素子である。
215dは金属アンテナ228a、b、cとディスク221の距離を検出する検出素子として機能する受光素子である。
216は底面に金属アンテナ228a、b、cが形成された金属アンテナ228a、b、cの保持素子としてのソリッドイマージョンレンズである。保持素子であるソリッドイマージョンレンズ216は、複数の共鳴素子(金属アンテナ228b、c)を、トラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する。
217はソリッドイマージョンレンズ216とレンズ207の位置を相対的に固定して保持するレンズホルダである。
218はギャップ信号GT及びトラッキング信号TEを基にレンズホルダ217をトラック方向及びディスク221表面に垂直な方向に駆動する駆動素子としてのアクチュエータである。すなわち、駆動素子であるアクチュエータ218は、トラッキング信号に応じて保持素子(ソリッドイマージョンレンズ216)をトラックに垂直な方向に移動させる。
本実施形態3においては、レンズ204、ハーフミラー209、レンズ207などが、複数の共鳴素子(金属アンテナ228b、c)に、光源からの光を導く光学素子として機能する。
本実施の形態3における光情報記録/再生装置の動作について、まず、ギャップ検出方法について説明する。
半導体レーザ素子202dから出射された光はレンズ203によりコリメートされ、ハーフミラー208を透過後、4分の1波長板211により円偏光に変換され、ダイクロイックミラー210により反射されてレンズ207とソリッドイマージョンレンズ216により集光される。ディスク221とソリッドイマージョンレンズ216の距離が遠い場合には、NAの高い成分の光はソリッドイマージョンレンズ216の底面で全反射される。全反射された光は全反射前に比べて反射面に垂直な偏光の光と反射面に並行な偏光の光の位相がずれるため、レンズ207を透過後、ダイクロイックミラー210で反射され、再び4分の1波長板211を透過後も半導体レーザ素子202dの出射光と同じ偏光の光を含む。その後、ハーフミラー208で反射され、検光子212によって半導体レーザ素子202dの出射光と同じ偏光の光だけが透過され、レンズ205により集光されて受光素子215dにより検出される。一方で、全反射ではない反射により反射されて戻ってくる低NA成分の光は、反射面に垂直な偏光の光と反射面に平行な偏光の光の位相差が変化しないため、4分の1波長板211を2度透過することで偏光方向が半導体レーザ素子202dの偏光方向に対して90度傾いた方向になり、偏光子212により遮光される。ソリッドイマージョンレンズ216とディスク221の距離が波長の半分程度まで近づくと、ソリッドイマージョンレンズ216底面に発生する近接場光とディスク221が相互作用し、高NA成分の光がソリッドイマージョンレンズ216の底面で全反射されずにディスク221内に結合する。このため、ソリッドイマージョンレンズ216底面における全反射光の強度はソリッドイマージョンレンズ216とディスク221の距離が近づくにつれ弱くなる。前述した構成により、ソリッドイマージョンレンズ216底面にて全反射される光の強度を検出することによってギャップ信号を生成し、アクチュエータ218に入力することでギャップ制御を行う。
このように、本実施形態3の光情報記録/再生装置においては、アクチュエータ218は、複数の共鳴素子を情報記録媒体に対して垂直な方向に移動させる。このとき、本実施形態3の光情報記録/再生装置においては、複数の共鳴素子と情報記録媒体の距離を検出する第2の検出素子からの検出信号に応じて、駆動素子を駆動し、複数の共鳴素子と情報記録媒体の距離を一定に保持する。
続いて、トラッキング検出および情報の記録/再生方法について説明する。
半導体レーザ素子202a、b、cから出射された光はレンズ204によりコリメートされ、ハーフミラー209で反射された後にレンズ207とソリッドイマージョンレンズ216により集光され、ソリッドイマージョンレンズ底面に形成された金属アンテナ228a、b、cに入射され対応する金属アンテナ228a、b、cにプラズモン共鳴を励起する。励起されたプラズモン共鳴はそれぞれ対応する波長の散乱光を発生し、散乱光はソリッドイマージョンレンズ216とレンズ207によってコリメートされ、ハーフミラー209を透過後、遮光板213を透過する。遮光板213は中央部分が遮光されており、反射された入射光を含む中央部分の光を遮光することで、周辺部分を形成している散乱光のみを透過する。遮光板213を透過後、散乱光は回折格子214により、波長ごとに異なる角度に回折され、レンズ206で対応する受光素子215a、b、cに集光されて検出される。
以上のように、本実施形態3においては、光源が、波長の異なる複数の光源である。また、複数の共鳴素子が、それぞれの光の周波数を共鳴周波数とする形状または材質の異なる共鳴素子からなる。このとき、複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する検出素子が、複数の受光素子と、複数の共鳴素子からの周波数の異なる光を分離して対応する複数の受光素子に導く第2の光学素子(回折格子214)である。
金属アンテナ228a、b、cからの散乱光強度は図14aに示すようにトラック位置で最大となり、トラック位置からの距離がトラック周期の半分となる位置で最小となる。受光素子215aの検出信号は再生信号として利用される。
受光素子215b、cの検出信号te1、te2は図14bのように変化するので、演算回路として機能するオペアンプ111に入力することで、トラックからの距離に対して検出信号te1とte2の差がトラッキング信号TEとして図14cに示すように出力される。このように、演算回路であるオペアンプ111は、複数の共鳴素子(金属アンテナ228b、c)の各々の共鳴状態の変化を基にトラッキング信号を得る。
本実施の形態3では、トラッキング用金属アンテナ228b、cを記録/再生用金属アンテナ228aに対してそれぞれトラックに垂直な方向に、トラッキング周期の4分の1の距離だけ離して設置しているため、te1とte2の差を最大にすることができ、高精度なトラッキング信号を得ることができる。
このように、本実施の形態3では、波長の違いを利用して金属アンテナ228a、b、cの個々の共鳴状態を検出する。このため、光源、検出素子、導波路、共鳴素子を微小領域に集積化する必要がなく、デバイスの作製が容易である。
また、本実施の形態3では、金属アンテナ228a、b、cがディスク221表面に対して平行になるように配置し、ディスク221表面に平行な偏光方向を持つ入射光でプラズモン共鳴を励起する。このため、金属アンテナ228a、b、cをディスクに対して垂直に保持する必要がなく、作製が容易である。
また、本実施の形態3では、ディスク221にグルーブ201を形成している。このため、微粒子を配列した情報記録媒体と比較して大きなトラッキング信号が得られる。
さらに、本実施の形態3では、反射光の強度の変化を検出してギャップ制御を行う。このため、従来の光ピックアップに用いられていた技術の応用が容易であると同時に、リムーバブルな情報記録媒体への応用の可能性もあるという利点がある。
なお、本実施の形態3では、情報記録媒体としてトラックを有するディスクを用いる構成としたが、トラックを形成する代わりに実施の形態1及び2で用いたような微粒子がトラック状に配置された構成を用いても良い。
また、本実施の形態3では、金属アンテナの形状として三角平板を用いたが、その形状は上記の例に特に限定されず、例えば三角平板以外にも図15a乃至cに示すような形状も考えられ、トラック上でプラズモン共鳴し、トラックからの距離に応じて効率よくプラズモン共鳴状態が変化するものであれば、特に限定されるものではない。図15aのような扇板では三角平板に比べて底辺部分での寄生光の影響が緩和される。また、図15bのようなボウタイ型では、金属アンテナの頂点が向かい合っている部分において、三角平板と比べて効率よく近接場光を発生させることができる。また、図15cのようなナノビーク構造を用いれば、三次元的に近接場光を集光することができ、効率よく近接場光を発生させることができる。
また、本実施の形態3では、記録/再生用金属アンテナをトラッキング用金属アンテナの中央に配置する構成としてが、例えば図16aに示すような構成を用いて、記録/再生用金属アンテナを独立させ、トラッキング用金属アンテナが近づくように配置してもよい。図16aのような構成では、トラッキング用アンテナの相対距離が近づくため、トラッキング精度が向上する。
また、本実施の形態3では、金属アンテナをすべて同じ向きに配置する構成としたが、図16bに示すようなトラッキング用金属アンテナがトラック方向に対して反対を向いており、トラッキング用金属アンテナのトラック方向の頂点の位置が近づくような構成としてもよい。図16bのような構成では、トラッキング用アンテナのトラック方向の検出位置が一致しているため、トラッキング精度が向上する。
また、本実施の形態3では、金属アンテナの共鳴状態を散乱光の波長の違いを用いて分離する構成としたが、図16cに示すように、記録/再生用金属アンテナとトラッキング用金属アンテナの向きが互いに直交するように配置し、記録/再生用金属アンテナとトラッキング用金属アンテナの散乱光を偏光方向の違いを用いて分離する構成としても良い。図16cのような構成を用いれば、波長の異なる光源の数を減らすことができる。
以上、実施の形態1、実施の形態2、および、実施の形態3において説明した記録/再生装置の主な構成を下記に示す。
実施の形態1、実施の形態2、および、実施の形態3において説明した記録/再生装置は、情報が列状に記録されたトラックを有する情報記録媒体の記録/再生を行う装置において、情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する少なくとも2つ以上の共鳴素子と、複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する保持素子と、光源と、複数の共鳴素子に光源からの光を導く光学素子と、複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する検出素子と、共鳴状態の変化を基にトラッキング信号を得る演算回路と、トラッキング信号に応じて保持素子をトラックに垂直な方向に移動させる駆動素子と、を備えている。
以上のように、記録/再生装置は、トラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ前記複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する構成である。これにより、相互作用により複数の共鳴素子と情報との相対的な位置が変化することがない。このため、トラック位置からの変位にのみ依存した安定かつ高精度なトラッキング信号を得ることができるという効果を有する。さらに、共鳴状態は共鳴素子周辺の光学定数の変化に敏感に反応する。このため、情報が表面形状変化を伴わない情報であっても安定かつ高精度にトラッキングすることができるという効果を有する。
また、記録/再生装置は、複数の共鳴素子の共鳴状態の変化を複数の検出素子で個別に検出して出力し、検出信号の差をトラッキング信号として出力する。これにより、検出信号が共鳴素子周辺の光学定数の変化に敏感に反応し、微小なトラッキング位置ずれに対して変調度の高いトラッキング信号が得られる。このため、安定かつ高精度なトラッキング信号を得ることができるという効果を有する。
(実施の形態4)
次に、本発明のトラッキング方法について実施の形態1における光情報記録/再生装置を用いて説明する。
図17は本発明の実施の形態1におけるトラッキング方法のフローチャートを示している。
図17のフローチャートに沿って実施の形態1におけるトラッキング方法を説明する。
第1のステップ301では、共鳴素子としての金属アンテナ108a、b、cに光源である半導体レーザ素子107a、b、cからの光を入射してプラズモン共鳴を励起する。金属アンテナa、b、cは微粒子上でプラズモン共鳴条件が満たされるように設計されており、トラック位置からのずれが大きくなるにつれてプラズモン共鳴が弱まる。
第2のステップ302では、金属アンテナ108a、b、cの周辺に発生する近接場光を受光素子110 a、b、cで個別に検出して再生信号及びte1、te2を出力する。プラズモン共鳴により発生する近接場光の強度はプラズモン共鳴が強いほど大きくなる。このため、金属アンテナ108周辺に発生する近接場光の強度を受光素子110a、b、cで個別に検出することで、個々の金属アンテナa、b、cの共鳴状態の変化を検出することができる。プラズモン共鳴により発生する近接場光の強度は、トラックからの距離に対して図4aのような変化を示し、トラック位置で最大値をとり、トラック位置からトラック周期Tpの半分だけ離れた位置で最小値をとる。実施の形態1では、トラッキング用金属アンテナ108b、cを記録/再生用金属アンテナ108aに対してそれぞれトラックに垂直な方向に、トラッキング周期の4分の1の距離だけ離して設置しているため、図4bに示すように受光素子b、cの検出信号te1及びte2が得られる。
第3のステップ303では、検出信号te1及びte2を演算回路としてのオペアンプ111に入力し、te1とte2の差を増幅してトラッキング信号TEとして出力する。実施の形態1の構成では、トラッキング用金属アンテナ108b、cを記録/再生用金属アンテナ108aに対してそれぞれトラックに垂直な方向に、トラッキング周期Tpの4分の1だけ離して設置している。このため、トラック位置からの位置ずれがトラック周期Tpの4分の1となる位置でトラッキング信号TEは最大もしくは最小の値をとり、トラック位置からの位置ずれがトラック周期Tpの2分の1となる位置で0となる。
第4のステップ304では、得られたトラッキング信号TEをアクチュエータ106に入力し、トラッキング信号TEに応じてサスペンション105を駆動してスライダ104をトラックに垂直な方向に移動させる。実施の形態1では、トラッキング信号TEが正の値の場合はスライダ104が金属アンテナ108bの方へ移動するようにサスペンション105を駆動し、また、トラッキング信号TEが負の値の場合はスライダ104が金属アンテナ108cの方へ移動するようにサスペンション105を駆動する。
上記ステップ302乃至304を繰り返すことにより、記録/再生用金属アンテナ108aを微粒子102に対して、常に安定かつ高精度にトラッキングすることができる。
なお、本実施の形態4では、受光素子からの検出信号te1、te2の差をオペアンプで増幅してトラッキング信号TEを作成したが、オペアンプからの出力をローパスフィルタに入力することで高周波成分を除去して、te1及びte2の差の平均値をトラッキング信号TEとして用いてもよい。
以上のように、本実施形態4のトラッキング方法は、情報が列状に記録されたトラックを有する情報記録媒体の記録/再生を行う装置におけるトラッキング方法である。当該記録/再生を行う装置は、情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する少なくとも2つ以上の共鳴素子と、複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する保持素子と、光源と、を備える。このとき、本実施形態4のトラッキング方法は、複数の共鳴素子に光源からの光を入射するステップと、複数の共鳴素子の共鳴状態の変化を個別に検出して、検出信号として出力するステップと、検出信号の差をトラッキング信号として出力するステップと、トラッキング信号に応じて保持素子をトラックに垂直な方向に移動させるステップと、を包含する。
以上のように、記録/再生を行う装置は、トラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ前記複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する構成である。これにより、相互作用により複数の共鳴素子と情報との相対的な位置が変化することがない。このため、トラック位置からの変位にのみ依存した安定かつ高精度なトラッキング信号を得ることができるという効果を有する。さらに、共鳴状態は共鳴素子周辺の光学定数の変化に敏感に反応する。このため、情報が表面形状変化を伴わない情報であっても安定かつ高精度にトラッキングすることができるという効果を有する。
また、本実施形態4のトラッキング方法では、複数の共鳴素子の共鳴状態の変化を複数の検出素子で個別に検出して出力し、検出信号の差をトラッキング信号として出力する。これにより、検出信号が共鳴素子周辺の光学定数の変化に敏感に反応し、微小なトラッキング位置ずれに対して変調度の高いトラッキング信号が得られる。このため、安定かつ高精度なトラッキング信号を得ることができるという効果を有する。
本発明にかかる光情報記録/再生装置は、回折限界を超えた高密度光情報記録/再生装置において高精度にトラッキング制御を行うことが可能になり、高密度大容量光情報記録/再生装置の実現に有用である。こうした高密度大容量光情報記録/再生装置は、光ディスクプレーヤ/レコーダ、コンピュータ、データサーバなど多くの用途に応用できる。
101,221 ディスク
102 微粒子
104,124 スライダ
132 エアスライダ
105,125 サスペンション
106,218 アクチュエータ
107a,b,c,202a,b,c 半導体レーザ素子
108a,b,c,128a,b,c,228a,b,c 金属アンテナ
109,129 導波路
110a,b,c,120a,b,c,215a,b,c,d 受光素子
111 オペアンプ
201 グルーブ
213 遮光板
214 回折格子
216 ソリッドイマージョンレンズ

Claims (16)

  1. 情報が列状に記録されたトラックを有する情報記録媒体の記録/再生を行う装置において、
    前記情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する少なくとも2つ以上の共鳴素子と、
    前記複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ前記複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する保持素子と、
    光源と、
    前記複数の共鳴素子に前記光源からの光を導く光学素子と、
    前記複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する検出素子と、
    前記共鳴状態の変化をもとにトラッキング信号を得る演算回路と、
    前記トラッキング信号に応じて前記保持素子をトラックに垂直な方向に移動させる駆動素子と、
    を備えていることを特徴とする情報記録媒体の記録/再生装置。
  2. 前記複数の共鳴素子を前記情報記録媒体に対して垂直な方向に移動させる素子をさらに備え、
    前記素子がばね素子とスライダからなり、
    前記スライダと前記情報記録媒体の間を流れる気流の力により前記情報記録媒体と前記スライダの距離を一定に保持することを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  3. 前記複数の共鳴素子を前記情報記録媒体に対して垂直な方向に移動させる素子をさらに備え、
    前記素子がばね素子とスライダからなり、
    前記スライダと前記情報記録媒体が常に接触するように保持することを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  4. 前記駆動素子は、前記複数の共鳴素子を前記情報記録媒体に対して垂直な方向に移動させ、
    前記複数の共鳴素子と前記情報記録媒体の距離を検出する第2の検出素子からの検出信号に応じて前記駆動素子を駆動し、
    前記複数の共鳴素子と前記情報記録媒体の距離を一定に保持することを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  5. 前記複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する前記検出素子が、複数の受光素子と、前記複数の共鳴素子からの光を前記複数の受光素子に導く複数の導波路である請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  6. 前記光源が波長の異なる複数の光源であり、
    前記複数の共鳴素子がそれぞれの光の周波数を共鳴周波数とする形状または材質の異なる共鳴素子からなり、
    前記複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する前記検出素子が、
    複数の受光素子と、前記複数の共鳴素子からの周波数の異なる光を分離して対応する前記複数の受光素子に導く第2の光学素子である請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  7. 前記複数の共鳴素子の各々の共鳴状態の変化を個別に検出して出力する前記検出素子が、対応する前記複数の共鳴素子の近接場光を検出できる範囲に配置された複数の受光素子である請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  8. 情報が列状に記録された前記トラックが微粒子により構成されている請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  9. 情報が列状に記録された前記トラックがグルーブにより構成されている請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  10. 前記複数の共鳴素子間のトラックに垂直な方向に対する距離がトラックピッチの半分である請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  11. 前記複数の共鳴素子が共鳴する入射光の偏光方向が情報記録媒体の表面に対して垂直な方向である請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  12. 前記複数の共鳴素子が共鳴する入射光の偏光方向が情報記録媒体の表面に対して平行な方向である請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  13. 前記複数の共鳴素子がトラック方向に位置をずらして配置されている請求項1に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  14. 前記複数の共鳴素子が共鳴する入射光の偏光方向が情報記録媒体の表面に対して垂直な方向であって、前記複数の共鳴素子間のトラック方向の位置ずれが前記複数の共鳴素子の厚さ以上である請求項13に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  15. 前記複数の共鳴素子が共鳴する入射光の偏光方向が情報記録媒体の表面に対して平行かつトラックに対して平行な方向であって、前記複数の共鳴素子間のトラック方向の位置ずれが前記複数の共鳴素子の長さ以上である請求項13に記載の情報記録媒体の記録/再生装置。
  16. 情報が列状に記録されたトラックを有する情報記録媒体の記録/再生を行う装置におけるトラッキング方法であって、
    前記記録/再生を行う装置は、
    前記情報記録媒体と相互作用しトラックからの距離に応じて共鳴状態の変化する少なくとも2つ以上の共鳴素子と、
    前記複数の共鳴素子をトラックに垂直な方向に位置をずらし、かつ複数の共鳴素子間の距離を一定に固定して配置する保持素子と、
    光源と、を備え、
    前記複数の共鳴素子に前記光源からの光を入射するステップと、
    前記複数の共鳴素子の共鳴状態の変化を個別に検出して、検出信号として出力するステップと、
    前記検出信号の差をトラッキング信号として出力するステップと、
    前記トラッキング信号に応じて前記保持素子をトラックに垂直な方向に移動させるステップと、
    を包含するトラッキング方法。
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