JP2014111955A - 圧力制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】アーマチュア室の圧力を逃がすためにアーマチュア室に浸入した燃料を排出する連通路を適切な位置に配置し、バルブニードルの開閉動作に影響を与えるアーマチュア室内の圧力を効率よく低減することを可能とし、安定した燃料排出特性を有する圧力制御弁を提供する。
【解決手段】アーマチュア室21aと排出室32を有するとともに両室の間を連通する摺動孔26に挿入されたバルブニードル25を駆動手段29にて操作し排出孔23aを開閉することで、排出室と出口孔33と排出溝34とで構成される燃料排出流路35を介して排出される燃料の流量を制御可能な圧力制御弁100において、アーマチュア室には、該室内の圧力を逃がすための連通路39が接続されており、連通路のアーマチュア室側の接続とは反対側の接続は、排出室の摺動孔が開口する壁面以外の燃料排出流路に接続されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関の蓄圧式燃料供給装置に係わり、特に、コモンレールに取り付けられ、コモンレール内の燃料を排出することでコモンレール内の燃料圧力の減圧制御を可能とする圧力制御弁に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関に燃料を供給する装置として蓄圧式燃料供給装置が公知である。蓄圧式燃料供給装置は、高圧の燃料を貯留可能なコモンレールと、コモンレールに配管を介して接続される複数のインジェクタと、コモンレール内へ燃料配管を介して高圧の燃料を加圧供給する燃料供給ポンプを備え、それらを制御装置により電子制御することで高圧の燃料を各インジェクタから内燃機関の各気筒内へ緻密に噴射することを可能としている。
蓄圧式燃料供給装置では、内燃機関の運転状況に合わせ燃料を最適な噴射圧力とするためコモンレール内に貯留する燃料の圧力制御を行っている。コモンレール内の燃料圧力を制御する手段としては、流量制御弁により燃料供給ポンプへの燃料供給量を調整することで燃料圧力を制御するとともに内燃機関の急減速時等に燃料圧力を急速に低下させる必要がある場合には、コモンレール内の燃料を排出し燃料タンクに回収することで燃料圧力を目標値まで急速に低下させることが可能な圧力制御弁をコモンレールに取り付けて燃料圧力の制御を行っている。(特許文献1を参照)。
特表2010−521621号公報
しかしながら、従来の圧力制御弁においては、減圧制御を繰り返すうちにコモンレール内から排出した燃料が圧力制御弁内のアーマチュア室に浸入しアーマチュア室内の圧力が上昇し圧力制御弁の制御が不安定となる恐れがあった。これについて図5(a)及び図5(b)に示す従来の圧力制御弁の断面図を用いて説明する。
従来の圧力制御弁400は、バルブハウジング24の内部にアーマチュア室21a及び排出室32を有するとともに両室の間を連通する摺動孔26が設けられ、該摺動孔26には排出孔23aを開閉するためのバルブニードル25が摺動自在に挿入され、該バルブニードル25の端部にはアーマチュアプレート30が固定された構成となっている。
コモンレール3の一端に取り付けられた圧力制御弁400は、コネクタ部40に接続された図示しない制御装置によって駆動手段29である電磁石の通電が制御されることでバルブニードル25による排出孔23aの開閉が操作されている。排出孔23aが開放されるとコモンレール3内の高圧燃料は、噴流となって排出孔23aから排出室32へと排出される。
排出された燃料は、排出室32を満たし出口孔33及び排出溝34を通ってコモンレール3に設けられた配管接続孔3cから図示しない燃料タンクへと回収されるが、排出孔23aから噴出した燃料の一部は、排出室32の摺動孔26が開口する近辺(図5(b)のハッチング部分Pで示す箇所)において局所的に高い圧力を保持した状態で滞留するとともに、摺動孔26とバルブニードル25の摺動クリアランスを介してアーマチュア室21aへも徐々に浸入する。このためアーマチュア室21a内の圧力は徐々に上昇することになる。
アーマチュア室21a内の圧力上昇は、アーマチュアプレート30の背圧となりバルブニードル25の開閉動作に影響を与え圧力制御弁400の燃料排出特性に変化を生じさせることになる。その結果、圧力制御弁400は、コモンレール圧力を安定して制御することができなくなる可能性があった。
そこで本発明の発明者は鋭意検討した結果、アーマチュア室の圧力を逃がすためにアーマチュア室に浸入した燃料を排出する連通路を適切な位置に配置することにより、上記問題を解決できることを見出し、本発明を完成させたものである。すなわち、バルブニードルの開閉動作に影響を与えるアーマチュア室内の圧力を効率よく低減することを可能とし、安定した燃料排出特性を有する圧力制御弁を提供することを目的とする。
本発明によれば、アーマチュア室と排出室を有するとともに両室の間を連通する摺動孔が設けられているバルブハウジングと、摺動孔に摺動自在に挿入されてアーマチュア室と排出室に突出するバルブニードルと、バルブニードルを摺動孔の軸方向に変位させることが可能な駆動手段と、バルブニードルが変位することにより開閉される排出孔と、排出室からバルブハウジングの外周面に開口する少なくとも一つの出口孔と、出口孔の開口と接続するようにバルブハウジングの外周面に設けられた排出溝を備え、バルブニードルを駆動手段にて操作し排出孔を開閉することで、排出室と出口孔と排出溝とで構成される燃料排出流路を介して排出される燃料の流量を制御可能な圧力制御弁において、アーマチュア室には、該室内の圧力を逃がすための連通路が接続されており、連通路のアーマチュア室側の接続とは反対側の接続は、排出室の摺動孔が開口する壁面以外の位置で燃料排出流路に接続されていることを特徴とする圧力制御弁が提供され、上述した問題を解決することができる。
また、連通路は、アーマチュア室から排出溝に接続されていることが望ましい。
また、連通路の排出溝に開口する位置が、排出溝に開口する出口孔の開口位置から離されて接続されていることが望ましい。
また、連通路は、アーマチュア室から摺動孔の中間部分に一旦接続し、該中間部分から排出溝に接続されていることが望ましい。
また、連通路は、アーマチュア室内のバルブニードルの端面部から排出室内のバルブニードルの排出孔に近い側の周面部に連通する流路としてバルブニードルに設けられていることが望ましい。
また、連通路の燃料排出流路側開口に絞り部を備えることが望ましい。
本発明の圧力制御弁によれば、アーマチュア室内の圧力を低減する構造として、アーマチュア室から圧力を逃がすための連通路が接続されており、連通路のアーマチュア室側の接続とは反対側の接続が、排出室の摺動孔が開口する壁面以外の位置で燃料排出流路に接続される構造としているので、連通路は、排出室の摺動孔が開口する近辺における局所的に高い圧力を保持する燃料が滞留している部位を避けて接続されることになる。したがって、バルブニードルの開閉動作に影響を与えるアーマチュア室内の圧力を容易に効率よく低減可能となるので圧力制御弁の燃料排出特性を安定させることができる。
また、連通路が、排出溝に接続されるように構成することによって、排出孔が開口した時の排出孔から排出室に噴出する燃料の圧力を連通路の開口部分に直接受けることがないため、アーマチュア室内の圧力をより容易に低減させることができる。
また、連通路の排出溝に開口する位置が、出口孔の開口する位置から離されて接続されるように構成することによって、出口孔から流出する燃料の圧力を連通路の開口部分に直接受けることがないため、アーマチュア室内の圧力をより容易に低減させることができる。
また、連通路は、アーマチュア室から摺動孔の中間部分に一旦接続し、該中間部分から排出溝に接続されるように構成することによって、連通路によりアーマチュア室内の圧力が低減可能である共に摺動孔とバルブニードルの摺動クリアランスを介してアーマチュア室へ浸入しようとする燃料を摺動孔の中間部分から連通路に直接排出させることが可能となるため、アーマチュア室へ浸入しようとする燃料を低減させることができる。
また、連通路は、アーマチュア室内のバルブニードルの端面部から排出室内のバルブニードルの排出孔に近い側の周面部に連通する流路としてバルブニードルに設けられるように構成することによって、連通路は、排出室の摺動孔が開口する近辺における局所的に高い圧力を保持した燃料が滞留している部位を避けて燃料排出流路に接続されることになるため、アーマチュア室内の圧力を容易に低減することができる。
また、連通路の燃料排出流路側開口に絞り部を備えるように構成することによって、排出孔が開口し燃料排出流路内に燃料が噴出した時に、連通路の燃料排出流路側開口からの燃料の逆流を抑えることができる。
本発明の圧力制御弁を備える蓄圧式燃料供給装置の概略図 本発明の実施例1の圧力制御弁の断面図 本発明の実施例1の変形例の圧力制御弁の断面図 本発明の実施例2の圧力制御弁の断面図 従来の圧力制御弁の断面図(a)及び部分拡大図(b)
以下、図面を参照して、本発明の圧力調整弁について具体的に説明する。ただし、かかる実施形態は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。
尚、それぞれの図中、同じ符号を付してあるものは同一の部材を示しており、適宜説明が省略されている。
1.蓄圧式燃料供給装置の全体構成
図1は、本発明の圧力制御弁を備える蓄圧式燃料供給装置10の概略図を示している。蓄圧式燃料供給装置10のそれぞれの構成要素は燃料配管で接続されており、電子制御部品に関しては図示しない制御装置によって制御されるものである。
蓄圧式燃料供給装置10では、燃料タンク4内に設置された低圧フィードポンプ5によって汲み上げられた燃料がフィルタ7を介し燃料供給ポンプ1へ送給され、燃料供給ポンプ1内部で流量制御弁6により必要な燃料流量に調量されて供給される。ここで余剰となった燃料は図示されていない燃料配管を通り燃料タンク4へ戻される。燃料供給ポンプ1に供給された燃料は加圧されて高圧燃料としてコモンレール3に圧送される。
コモンレール3内の燃料圧力は、流量制御弁6による燃料流量の調量により制御される一方、燃料圧力を急速に低下させる必要がある場合には、コモンレール3の端部に取り付けられた本発明の圧力制御弁100を開弁させコモンレール3内の燃料を排出し燃料配管を介し燃料タンク4に回収することで燃料圧力を目標値まで急速に低下させることが可能となっている。
そして、最適な圧力に制御されたコモンレール3内の高圧燃料は、図示されていない制御装置の緻密な噴射制御によりコモンレール3に接続されたインジェクタ2から内燃機関へ最適な量を最適なタイミングで噴射される。
蓄圧式燃料供給装置10では、低圧フィードポンプ5として燃料タンク内に設置するため単独で駆動可能な電動式フィードポンプを採用しているが、低圧フィードポンプ5は、必ずしも燃料タンク内に設置する必要はなく、燃料供給ポンプと一体的に設けられ燃料供給ポンプの駆動軸により駆動させられる機械式フィードポンプを採用することもできる。
低圧フィードポンプ5の下流側のフィルタ7は、燃料タンク4内の燃料に異物が混入している場合、それら異物が燃料と共に燃料供給ポンプ1内に流れ込まないように異物を捕集し、燃料供給ポンプの異物に起因する破損等の不具合を防止している。
流量制御弁6は、例えば、電磁比例制御弁を用いて構成され、内燃機関の運転状況に伴い要求されるコモンレール圧力に応じて図示しない制御装置によって流量制御弁6への通電量を制御することによって、燃料供給ポンプ1で加圧される燃料の供給量を調整することができる。
燃料供給ポンプ1は、複数の加圧室をカム軸の径方向に配列する構成のものを採用することができるが、他にもプランジャの往復動がカムリングの公転で得られる構成のものを採用しても良いし、カム軸の軸方向に複数の加圧室を配列する構成のものを採用しても良い。
コモンレール3の圧力制御弁100が取り付けられた側とは反対側の端部には、コモンレール3内の燃料圧力を測定するレール圧センサ8が取り付けられ、レール圧センサ8からの出力を図示しない制御装置に取り込み、流量制御弁6や圧力制御弁100の制御を行うことでコモンレール3内の燃料圧力を最適な圧力に制御している。
インジェクタ2は、内部にニードル弁とニードル弁の背圧を制御する制御部を備え、制御部によりニードル弁の背圧を制御することでニードル弁が開閉される。インジェクタ2の制御部としてはソレノイドバルブ式のものを採用しても良いし、ピエゾアクチュエータ式のものを採用しても良い。
2.圧力制御弁の構成
(1)実施例1の圧力制御弁
本発明の実施例1の圧力制御弁100について図2を参照して説明する。図2には、上部ハウジング21と中間ハウジング22と下部ハウジング23のそれぞれが同軸に接合されて成るバルブハウジング24にコネクタ部40が取り付けられた圧力制御弁100の断面図が示されている。
中間ハウジング22の外周に支持リング42とリング状の取付けスクリュ41を備えた圧力制御弁100は、コモンレール3の端部に形成された取付け穴部3aに挿入され、取付けスクリュ41をコモンレール3に設けられている雌ねじ部3bに螺合することにより支持リング42により支持されてコモンレール3に取り付けられている。
中間ハウジング22は、内部に駆動手段29を組み込み可能な大径部22aとコモンレール3の取り付け穴部3aに挿入可能な小径部22bから成る円筒形状のハウジングであり、大径部22aの端部にはカシメ又は圧入により上部ハウジング21が接合され、小径部22bの端部にはカシメ又は圧入により下部ハウジング23が接合されている。
上部ハウジング21は、中間ハウジング22に接合された時にアーマチュアプレート30とアーマチュアプレート30を押圧するスプリング38が収納可能なアーマチュア室21aが形成されている。また、下部ハウジング23は、排出孔23aを有し、排出孔23aの一端側にはバルブニードル25が排出孔23aを閉塞するときのシート面となるテーパー形状の弁座23bが形成されている。
中間ハウジング22と下部ハウジング23の間には、調整部材36が挟み込まれている。調整部材36は、その厚みを変えることで駆動手段29とアーマチュアプレート30のギャップを調整することができる。
中間ハウジング22の円筒の中心には、上部ハウジング21が接合されて形成されるアーマチュア室21aと下部ハウジング23が接合されて形成される排出室32の間を貫通する摺動孔26が設けられている。
摺動孔26には排出孔23aを開閉するためのバルブニードル25がアーマチュア室21aと排出室32に突出する状態で摺動自在に挿入されている。バルブニードル25のアーマチュア室21aに突出した端部にはアーマチュアプレート30が固定され、排出室32に突出した端部には弁座23aに着座可能なボールバルブ25aが固定されている。
中間ハウジング22の小径部22bの外周面には、排出室32へ連通する一つの出口孔33がコモンレール3の配管接続孔3cと対向する位置に開口し、該開口と接続するように円周状の排出溝34が設けられている。
圧力制御弁100は、駆動手段29としてアーマチュアプレートを磁気吸引可能な電磁石を中間ハウジング22の内部に備えている。中間ハウジング22の摺動孔26が中心に開口する大径部22a側の端面には、摺動孔26の周囲に摺動孔26と同軸に円周状の深溝円周穴28が形成されており、その深溝円周穴28の中に駆動手段29は組み込まれている。
駆動手段29は、通電の為に図示しない電極を備えており、電極はアーマチュアプレート30に設けられている図示しない貫通穴を通り抜けて上部ハウジング21にモールドされた電気配線を介しコネクタ部40に接続されている。そして、駆動手段29は、コネクタ部40にワイヤーハーネスを介し接続された図示しない制御装置によって通電制御される。
図2の断面図に見られるように圧力制御弁100は、アーマチュア室21aから燃料排出流路35である排出溝34に連通する連通路39が中間ハウジング22の駆動手段29が組み込まれている深溝円周穴28と摺動孔26の間に設けられている。
連通路39の排出溝34の開口には、絞り部39aが設けられている。絞り部39aを有することで、排出室32及び出口孔33、排出溝34を介し連通路39からアーマチュア室21a内へ排出孔23aから噴出した燃料が逆流することを抑えることができる。
圧力制御弁100は、排出孔23aから噴出する燃料をコモンレール3の配管接続孔3cと対向する中間ハウジング22の外周の位置に1つだけ配置された出口孔33から排出する構成であることから、出口孔33から排出された燃料は、配管接続孔3cへ直接排出されることになる。
従って、配管接続孔3cの位置する側とは反対側に位置する連通路39は、出口孔33の開口とは離されて排出溝34に開口しているので出口孔33から噴出する燃料の圧力を連通路39の開口に直接受けることがなく、排出溝34介した連通路39への燃料の逆流も抑えられる。
尚、圧力制御弁100は、駆動手段29によりアーマチュアプレート30を磁気吸引することで排出孔23aを閉塞しコモンレール3の圧力を保持しているが、コイル断線等の不具合により駆動手段29が機能しない場合においてもコモンレール圧力はスプリング38により退避走行可能な最低圧力を補償する構成となっている。
実施例1においては、バルブニードル25の先端にボール弁25aを固定した構成とされているが、これに限定されるものではなく、バルブニードル25に固定することなく別体に設けられた弁部材をバルブニードル25で押圧する構成としても良いし、又は、バルブニードル25単体で弁座23bに着座し排出孔23aを閉塞可能な構成としても良い。
(2)実施例1の変形例の圧力制御弁
本発明の実施例1の変形例である圧力制御弁200について図3を参照して説明する。圧力制御弁200は、摺動孔26の排出室32に比較的近い側の中間部分の位置に拡径された中間連結溝50が設けられ、連通路51は、中間連結溝50を介しアーマチュア室21aから燃料排出流路35である排出溝34に接続される構成となっている。
変形例の連通路51は、アーマチュア室21aから中間連結溝50へ連通する第1連通路51aと中間連結溝50から排出溝34へ連通する第2連通路51bから構成される。
図3の断面図に見られるように第1連通路51aは、実施例1の連通路39と同様に中間ハウジング22の駆動手段29が組み込まれている深溝円周穴28と摺動孔26の間に設けられてアーマチュア室21aと中間連結溝50を連通している。
また、中間連結溝50と排出溝34を連通する第2連通路51bは、配管接続孔3c側とは反対側の位置に出口孔33の開口とは離されて排出溝34に開口するとともに第1連通路51aよりも小径に構成しているので実施例1の絞り部39aと同様の機能を有している。
上記変形例のように中間連結溝50を備えることにより、アーマチュア室21a内の圧力の低減はもとより、摺動孔26とバルブニードル25の摺動クリアランスからアーマチュア室21a内へ浸入しようとする燃料を中間連結溝50から第2連通路51bへ直接排出させることが可能となるため、アーマチュア室21aへの燃料の浸入自体を低減させることができる。
尚、上記変形例では、第2連通路51bは、絞りの機能を備える小径の長い孔として構成しているが、これに限定されるものではなく、第2連通路51bの排出溝34の開口部分にのみ絞り部を備える構成としても良い。
また、上記変形例では、中間連結溝50が設けられた構成としているが、これに限定されるものではなく、中間連結溝50を設けることなく、摺動孔26の中間部分の周壁の位置で第1連通路51aと第2連通路51bが重なるように交差する構成で接続するようにしても良い。
(3)実施例2の圧力制御弁
本発明の実施例2の圧力制御弁300について図4を参照して説明する。圧力制御弁300は、実施例1の中間ハウジング22に連通路39を設ける構成にかえて、バルブニードル60に連通路61を備え、アーマチュア室21aと燃料排出流路35である排出室32を連通する構成としている。
連通路61は、バルブニードル60のアーマチュア室21a内に突出した端面部の中心から軸方向に延びる縦孔61aと、バルブニードル60の排出室34内に突出した排出孔23aに近い側の周面部からバルブニードル60の中心に延びる横孔61bが連通するように設けられている。
横孔61bは、小径の孔として絞ることで減圧制御時に排出孔23aを開放した時に噴出する燃料が連通路61内へ流入することを抑えることができる。
以上説明したように本発明の実施形態の圧力制御弁100,200,300によれば、アーマチュア室21a内に浸入した燃料を逃がすための連通路39,51,61が、排出室32内において局所的に高い圧力を保持した燃料の滞留する部位を避けて燃料排出流路35に接続されているため、バルブニードル25,60の開閉動作に影響を与えるアーマチュア室21a内の圧力を容易に効率よく低減することが可能となり、圧力制御弁100,200,300の燃料排出特性を安定させることができるのでコモンレール3内の燃料圧力を目標値に対し精度よく安定した制御を行うことができる。
1:燃料供給ポンプ、2:インジェクタ、3:コモンレール、3a:取付け穴部、3b:雌ねじ部、3c:配管接続孔、4:燃料タンク、5:低圧フィードポンプ、6:流量制御弁、7:フィルタ、8:レール圧センサ、10:蓄圧式燃料供給装置、21:上部ハウジング、21a:アーマチュア室、22:中間ハウジング、22a:大径部、22b:小径部、23:下部ハウジング、23a:排出孔、23b:弁座、24:バルブハウジング、25:バルブニードル、25a:ボール弁、26:摺動孔、28:深溝円周穴、29:駆動手段、30:アーマチュアプレート、32:排出室、33:出口孔、34:排出溝、35:燃料排出流路、36:調整部材、38:スプリング、39:連通路、39a:絞り部、40:コネクタ部、41:取付けスクリュ、42:支持リング、100:圧力制御弁

Claims (6)

  1. アーマチュア室と排出室を有するとともに両室の間を連通する摺動孔が設けられているバルブハウジングと、前記摺動孔に摺動自在に挿入されて前記アーマチュア室と前記排出室に突出するバルブニードルと、前記バルブニードルを前記摺動孔の軸方向に変位させることが可能な駆動手段と、前記バルブニードルが変位することにより開閉される排出孔と、前記排出室から前記バルブハウジングの外周面に開口する少なくとも一つの出口孔と、前記出口孔の開口と接続するように前記バルブハウジングの外周面に設けられた排出溝と、を備え、
    前記バルブニードルを前記駆動手段にて操作し前記排出孔を開閉することで、前記排出室と前記出口孔と前記排出溝とで構成される燃料排出流路を介して排出される燃料の流量を制御可能な圧力制御弁において、
    前記アーマチュア室には、該室内の圧力を逃がすための連通路が接続されており、前記連通路の前記アーマチュア室側の接続とは反対側の接続は、前記排出室の前記摺動孔が開口する壁面以外の位置で前記燃料排出流路に接続されていることを特徴とする圧力制御弁。
  2. 前記連通路は、前記アーマチュア室から前記排出溝に接続されていることを特徴とする請求項1の圧力制御弁。
  3. 前記連通路の前記排出溝に開口する位置が、前記排出溝に開口する前記出口孔の開口位置から離されて接続されていることを特徴とする請求項1乃至2の圧力制御弁。
  4. 前記連通路は、前記アーマチュア室から前記摺動孔の中間部分に一旦接続し、該中間部分から前記排出溝に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3の圧力制御弁。
  5. 前記連通路は、前記アーマチュア室内の前記バルブニードルの端面部から前記排出室内の前記バルブニードルの前記排出孔に近い側の周面部に連通する流路として前記バルブニードルに設けられていることを特徴とする請求項1の圧力制御弁。
  6. 前記連通路の前記燃料排出流路側開口に絞り部を備えることを特徴とする請求項1乃至5の圧力制御弁。
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