JP2006063993A - 常開型電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、電磁弁の作動精度を向上させることにある。
【解決手段】 常開型電磁弁は、液圧回路の流路の一部になるための流通孔64を有する弁座62と、流通孔64を塞ぐために流路内に配置されている弁体60と、第1の端部52で弁体60を受けるリテーナ50と、リテーナ50を軸方向に移動できるように収容するガイド孔40を有する固定コア30と、可動コア80と、第1の力Fを加える弾性体70と、電流が流れることで磁場を発生させるコイル90と、を含む。コイル90は、磁気誘導によって可動コア80及び固定コア30間に電磁吸引力を発生させて第1の力Fに対抗する第2の力Fを可動コア80を介してリテーナ50に加えるとともにリテーナ50を介して弁体60に加える。弾性体70は、固定コア30のガイド孔内であってリテーナ50の周囲に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、常開型電磁弁に関する。
液圧回路の流路を開閉するために電磁弁を使用することが知られている。電磁弁の一例として、常開型電磁弁は、電気的な制御によって流路を閉じる。詳しくは、コイルに電流を流すと、固定コアと可動コアとの間に電磁吸引力が発生し、可動コアは固定コアの方向に移動する。そのとき、可動コアがリテーナを押しつける。リテーナの先端には弁体が設けられているので、リテーナを介して、弁体が弁座に押しつけられる。こうして、流路が閉じられる。また、スプリングによって、弁体に、可動コアの方向への力が常に加えられているので、電流を止めると、弁体が弁座から離れて流路が開く。
従来、流路を開くためのスプリングは、流路内で弁体を囲むように配置されていた。したがって、流体の流れがスプリングによって乱される一方で、流体の流れによってスプリングの動作も安定しないので、電磁弁の作動精度を向上させることが難しかった。
特開2003−300458号公報
本発明の目的は、電磁弁の作動精度を向上させることにある。
(1)本発明に係る常開型電磁弁は、液圧回路の流路の一部になるための流通孔を有する弁座と、
前記流通孔を塞ぐために、前記流路内に配置されている弁体と、
軸方向の両側に第1及び第2の端部を有し、前記第1の端部に前記弁体が固設されたリテーナと、
前記リテーナを前記軸方向に移動できるように収容し、前記流路に連通するガイド孔を有する固定コアと、
前記リテーナの前記第2の端部及び前記固定コアに対向し、前記リテーナの前記軸方向に沿って移動するようガイドされた可動コアと、
前記リテーナに、前記第1の端部から前記第2の端部の方向への第1の力を加える弾性体と、
電流が流れることで磁場を発生させるコイルであって、磁気誘導によって前記可動コア及び前記固定コア間に電磁吸引力を発生させて、前記第1の力に対抗する第2の力を、前記可動コアを介して前記リテーナに加えるとともに前記リテーナを介して前記弁体に加えるためのコイルと、
を含み、
前記弾性体は、前記固定コアの前記ガイド孔内であって前記リテーナの周囲に配置されている。本発明によれば、流路に弾性体を配置しないので、流体の流れが弾性体によって乱されることがなく、弾性体の動作も安定する。これにより、電磁弁の作動精度を向上させることができる。
(2)この常開型電磁弁において、
前記リテーナは、前記第2の端部から外方向への前記弾性体の抜け止めの突起を有し、
前記ガイド孔には、前記弾性体の受け面が形成されていてもよい。これによれば、弾性体を、ガイド孔に沿わせつつ、弁座及び弁体からより離れたリテーナの第2の端部側に寄せて設けることが可能となる。したがって、弾性体の付勢力をより直線的にリテーナに加えることができるので、例えば弾性体の倒れなどの影響を受け難くなり、作動精度をより向上させることができる。また、弾性体を弁構造周りからできるだけ遠ざけることによって、弁構造周りの流れの乱れによる影響をより小さくすることができる。
(3)この常開型電磁弁において、
前記可動コアは、前記固定コアに対向する部分の内側に、前記ガイド孔に入り込むように凸部が形成され、
前記ガイド孔の前記凸部が入り込む領域に、前記弾性体が配置されていてもよい。これによれば、弾性体の配置領域を凸部が入り込む領域と兼用することで、弾性体を配置するための場所を容易に設けることが可能となる。したがって、必要以上に電磁弁が大きくならずに済むとともに、新たな製造コストの増加を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電磁弁を有する液圧制御装置の一部を示す断面図である。液圧制御装置は、液圧回路において液体(例えば油)の圧力を調整(例えば一定の圧力に調圧)するためのものであり、車両用ブレーキに使用される作動液の圧力(ブレーキ圧)を調整するものであってもよい。液圧制御装置は、例えば、車両挙動安定化制御システムや、アンチロックブレーキシステムに応用することができる。
液圧制御装置は、例えばアルミニウムからなる基体10を有する。基体10には、液体の第1の流路11が形成されている。車両用ブレーキでは、第1の流路11は、ブレーキペダルにより駆動されるマスタシリンダ(図示せず)に接続されてもよい。基体10には、第2の流路12が形成されている。車両用ブレーキでは、第2の流路12は、分岐してキャリパ及びポンプ(図示せず)に接続されてもよい。基体10には、電磁弁20のための装着孔14が形成されている。装着孔14は、第1及び第2の流路11,12に連通している。装着孔14を介して第1及び第2の流路11,12が連通している。
液圧制御装置は、電磁弁20を有する。電磁弁20は、第1及び第2の流路11,12間で、流路の少なくとも一部を開閉するためのものである。電磁弁20は、後述するように、常開型電磁弁である。
電磁弁20は、固定コア30を有する。固定コア30は磁性体(あるいは強磁性体)である。固定コア30(詳しくはその一部)は、装着孔14に嵌め込まれ、ストッパ(例えば金属製のCリング)22によって抜け止めが図られている。固定コア30と基体10(詳しくは装着孔14の内面)との間には、ガスケット(例えばゴム製のOリング)24が設けられて、両者間の液密性が確保されている。ガスケット24は、装着孔14において、第1の流路11よりも装着孔14の開口近くに配置されている。固定コア30の、ガスケット24よりも第1の流路11に近い部分と装着孔14の内面との間には液体の流動を許容する隙間が形成されていてもよい。
固定コア30には、第1の流路11と連通する連通孔32が形成されている。連通孔32の開口は、第1の流路11の開口と対向していてもよい。固定コア30の外周面に溝(例えば外周を囲む溝)34が形成され、溝34の底面に開口するように連通孔32が形成されてもよい。連通孔32は、固定コア30を貫通する場合には、両側の開口が溝34の底面に位置してもよい。
第1の流路11の開口と連通孔32の開口の間に、フィルタ26を設けてもよい。フィルタ26のホルダ28を、溝34を覆うように設けて、ホルダ28と溝34によって流路を形成してもよい。その場合、第1の流路11と対向するように形成されたホルダ28の開口にフィルタ26が設けられる。ホルダ28と固定コア30が密着する(例えば液密性が確保される)一方で、ホルダ28と装着孔14の内面は密着しないようになっていてもよい。フィルタ26(又はホルダ28)と装着孔14の内面との間で液体の流動が許容されてもよい。
固定コア30には、第2の流路12と連通する連通孔(以下、第2の連通孔ともいう。)36が形成されている。第2の連通孔36は、連通孔(以下、第1の連通孔ともいう。)32と連通するように形成されている。第2の連通孔36には、フィルタ38が設けられていてもよい。
固定コア30と装着孔14の内面との間であって、第2の連通孔36の開口(第2の流路12との連通口)と第1の連通孔32の開口(第1の流路11との連通孔)との間に、逆止弁39が、第1の流路11と第2の流路12を区画している。こうすることで、固定コア30と装着孔14の内面との間の隙間で、液体の一方向(図1では第1の流路11から第2の流路12への方向)への流動が許容され、反対方向(図1では第2の流路12から第1の流路11への方向)への流動が止められる。
固定コア30には、リテーナ50のためのガイド孔40が形成されている。ガイド孔40は、連通孔32,36と連通しており、第2の連通孔36と同軸になるように形成されてもよい。ガイド孔40は、中間領域42と、中間領域42よりも径が大きい第1の大径領域44と、中間領域42よりも径が大きい第2の大径領域46と、を有する。なお、「径」とは、ガイド孔40が円筒状であれば内径であるが、ガイド孔40の軸に直交した断面形状が多角形(例えば矩形)であればその対角線の長さである。第1の大径領域44が連通孔32,36と連通しており、第2の大径領域46が開口している。第2の大径領域46と中間領域42との間に、両者の径の違いによって段が形成されている。
ガイド孔40には、リテーナ50がその軸方向に移動できるように収容されている。リテーナ50は非磁性体(あるいは弱磁性体)である。リテーナ50は、軸方向の両側に第1及び第2の端部52,54を有する。第1の端部52は、ガイド孔40の開口から離れた側(第1の大径領域44側)に配置されている。第1の端部52は、弁体60を受ける(又は保持する)ようになっており、そのために凹部が形成されていてもよい。第2の端部54は、ガイド孔40の開口側(第2の大径領域46側)に配置されている。第2の端部54には、リテーナ50の軸に交差する方向への突起(例えばフランジ)55が形成されていてもよい。第1及び第2の端部52,54の間の中間部56は、第1及び第2の端部52,54よりも細くなっていてもよい。リテーナ50の側面には、第1及び第2の端部52,54間を延びるように切り欠き(又は溝)58が形成されていてもよい。切り欠き58は、第1及び第2の端部52,54の側面に形成されている。切り欠き58は、中間部56の側面に形成されてもよいが、中間部56が第1及び第2の端部52,54よりも細くなっている場合には形成しなくてもよい。切り欠き58によって、リテーナ50とガイド孔の内面との間で、第1及び第2の端部52,54間の液体の流動が許容される。
弁体60は、その一方の端部がリテーナ50に保持(又は固定)され、他方の端部が弁座62に対向するように配置されている。弁座62は、固定コア30に対してその位置が固定されているが、弁体60は、固定コア30に対して相対的に移動(リテーナ50の移動と同じ方向に移動)できるようになっている。弁座62には、液圧回路の流路の一部になるための流通孔64が形成されており、弁体60は、流通孔64を塞ぐために流路内に設けられている。なお、液圧回路は、少なくとも、第1の流路11、第1の連通孔32、流通孔64、第2の連通孔36及び第2の流路12を通る流路を含み、弁体60は、流通孔64よりも第1の連通孔32側に配置される。
ガイド孔40(第2の大径領域46)内には弾性体(例えばバネ(詳しくはコイルバネ))70が配置されている。弾性体70は、リテーナ50の周囲に配置されている。弾性体70は、リテーナ50の第2の端部54から外方向へ抜けないように配置されている。例えば、第2の端部54に突起(例えばフランジ)55が形成されている場合、突起55よりも内側(第1の端部52に近い側)に弾性体70を設ける。また、弾性体70は、ガイド孔40内で落ちないように(第1の大径領域44の方向に移動しないように)なっている。例えば、第2の大径領域46から中間領域42に向かって、ガイド孔40の軸と交差する(あるいは開口を向く)面48が形成され、この面48によって段が形成される場合、面48が弾性体70を受けるようになる。弾性体70は、リテーナ50に、第1の端部52から第2の端部54の方向への第1の力Fを加える。例えば、突起55と面48の間で、弾性体70を圧縮して配置することで、自然長に戻ろうとする力、すなわち、第1の力Fを加えることができる。
電磁弁20は、可動コア80を有する。可動コア80は、磁性体(あるいは強磁性体)である。可動コア80とリテーナ50は異なる材料で構成されており、本実施の形態では両者は固定されていないが、固定してあってもよい。可動コア80は、リテーナ50の第2の端部54及び固定コア30に対向し、リテーナ50の軸方向に沿って移動するようガイドされている。可動コア80は、その移動方向の一方の端部に凸部82が形成されている。凸部82は、ガイド孔40(第2の大径領域46)に隙間を有して入り込む大きさである。すなわち、凸部82は、固定コア30に対向する部分の内側に形成されている。
可動コア80の側面(中心点を通る移動軸に交差しない面)には、切り欠き(又は溝)84が形成されている。切り欠き84は、固定コア30及びリテーナ50との対向面からその反対面に至るように形成されている。切り欠き84は、リテーナ50に形成された切り欠き58と連通するように形成してもよい。
可動コア80のガイドのためにガイドカバー88が使用される。ガイドカバー88は、非磁性体である。ガイドカバー88は、固定コア30に、そのガイド孔40の開口(リテーナ50の第2の端部54側の開口)を覆うように固定されている。ガイドカバー88の内側のスペースが、ガイド孔40との連通を除いて、密閉されるように、ガイドカバー88と固定コア30との液密性を確保してもよい。
電磁弁20は、導電線からなるコイル90を有する。コイル90は、絶縁体(例えば樹脂)からなるボビン92に巻き付けられていてもよい。コイル90を電流が流れると磁場が発生する。その磁場内に、磁性体(あるいは強磁性体)からなるヨーク94を設けて、ヨーク94を通る効率的な磁気回路を形成することができる。なお、ヨーク94はコイル90のカバーを兼ねてもよい。コイル90により発生する磁場(又は磁気回路)内に、あるいは、ヨーク94を通して形成される磁気回路内に、可動コア80(少なくともその一部)及び固定コア30(少なくともその一部)が配置されている。
本実施の形態によれば、弾性体70を、ガイド孔40に沿わせつつ、弁座62及び弁体60からより離れたリテーナ50の第2の端部54側に寄せて設けることが可能となる。したがって、弾性体70の付勢力をより直線的にリテーナ50に加えることができるので、例えば弾性体70の倒れなどの影響を受け難くなり、作動精度をより向上させることができる。このことは、例えば、弾性体70としてコイルバネを用い、コイルバネ内にリテーナ50を挿通させる構成に於いてより効果的である。また、弾性体70を弁構造周りからできるだけ遠ざけることによって、弁構造周りの流れの乱れによる影響をより小さくすることができる。さらに、組立性に関しても、例えばガイド孔40に弾性体を挿入し、次いで弁体60が固設されたリテーナ50をガイド孔40に挿入するといった簡単な方法で組立が可能となり、より簡単に少ない工数で電磁弁20を製造することができる。
本実施の形態に係る電磁弁20は、上述したように構成されており、以下、その動作及び作用効果を説明する。
電磁弁20が駆動していない場合(コイル90に電流が供給されていない場合)には、第2の力Fが加えられない。一方、第1の力Fは、弾性体70によって常に加えられている。第1の力Fは、リテーナ50に対して加えられており、リテーナ50を介して弁体60に加えられている。第1の力Fは、弁体60を弁座62から離そうとする方向の力である。また、第1の力Fは、弁体60が弁座62から離れるのに必要な大きさになるよう設定されている。このため、常時(電磁弁20の非駆動時)、流通孔64が開口する。すなわち、電磁弁20は、常開型電磁弁である。
流通孔64が開口すると、第1及び第2の流路11,12間が連通する。例えば、車両用のブレーキペダルを踏むと、これに連動するマスタシリンダによって、第1の流路11から第2の流路12の方向に液圧が加えられて、第2の流路12に接続されたキャリパによってブレーキをかけることができる。
本実施の形態では、第1及び第2の流路11,12間の流路(あるいは弁体60の周囲)に弾性体70を配置しないので、液体の流れが弾性体70によって乱されることがない。
電磁弁20が駆動すると、コイル90に電流が供給されて、第2の力Fが加えられる。詳しくは、コイル90を電流が流れると磁場が発生する。磁場が発生すると、磁気誘導によって可動コア80及び固定コア30間に電磁吸引力として第2の力Fが発生する。第2の力Fは、第1の力Fに対向する方向の力であり、第2の力Fの大きさが第1の力Fの大きさを超えると、リテーナ50を介して、弁体60を弁座62の方向に押しつける。こうして、弁体60によって流通孔64が塞がれる。
流通孔64が塞がれた状態で、第1の流路11での液圧が上昇した場合(例えば図示しないブレーキを踏んだ場合)には、逆止弁39によって、第1の流路11から第2の流路12へ、液圧を逃がすことができる。
なお、可動コア80の側面に切り欠き84が形成されているので、可動コア80の、リテーナ50及び固定コア30との対向面側の液圧とその反対側の液圧との差をなくすことができる。したがって、可動コア80の移動がスムーズに行われる。同様に、リテーナ50の側面にも切り欠き58が形成されており、第1及び第2の端部52,54側の液圧の差をなくすことができるので、リテーナ50の移動もスムーズに行われる。
本実施の形態では、第1及び第2の流路11,12間の流路(あるいは弁体60の周囲)に弾性体70を配置しないので、液体の流れが弾性体70の動作を乱することがなく、弾性体70の動作が安定する。これにより、電磁弁20の作動精度が向上する。
また、磁場が発生したときに形成される固定コア30及び可動コア80を通る磁気回路を避けて、弾性体70が配置されている。したがって、弾性体70が磁性体(あるいは強磁性体)であっても、磁気回路の特性を変化させることがなく、磁気吸引力が低下しない。さらに、弾性体70の配置領域を凸部82が入り込む領域と兼用することで、弾性体70を配置するための場所を容易に設けることが可能となる。したがって、必要以上に電磁弁20が大きくならずに済むとともに、新たな製造コストの増加を抑制することができる。
電磁弁20を車両挙動安定化制御システムに応用した場合、電磁弁20の作動によって流通孔64が閉じられて、第2の流路12に接続されたポンプ(図示せず)が作動する。そして、第2の流路12で液圧が上昇し、第2の流路12に接続されたキャリパ(図示せず)によってブレーキがかけられる。さらに第2の流路12での液圧が上昇すると、その液圧で弁体60を弁座62から離れる方向に移動させて、流通孔64が開口する。そうすると、第2の流路12での液圧が下がって、再び、流通孔64が閉じられる。以上の動作が繰り返されることで、第2の流路12での液圧が所定の圧力に調整される。弾性体70が第1の流路11及び第2の流路12の間、即ち弁構造周りに配置されていないので、開弁・閉弁が繰り返されてもブレーキ液の流れによって弾性体70の動作が乱されることがない。よって、流れの乱れに起因する圧力変動が小さくなり、安定した圧力でブレーキをかけることができる。また、流れの乱れに起因する圧力変動が小さくなるので、より圧力調整の精度を高めることができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。さらに、本発明は、実施の形態で説明した技術的事項のいずれかを限定的に除外したものであってもよい。あるいは、本発明は、上述した実施の形態から公知技術を限定的に除外したものであってもよい。
本発明の実施の形態に係る電磁弁を有する液圧制御装置の一部を示す断面図である。
符号の説明
10…基体 11…第1の流路 12…第2の流路 14…装着孔 20…電磁弁 22…ストッパ 24…ガスケット 26…フィルタ 28…ホルダ 30…固定コア 32…連通孔 34…溝 36…連通孔 38…フィルタ 39…逆止弁 40…ガイド孔 42…中間領域 44…第1の大径領域 46…第2の大径領域 48…面 50…リテーナ 52…第1の端部 54…第2の端部 55…突起 56…中間部 58…切り欠き 60…弁体 62…弁座 64…流通孔 70…弾性体 80…可動コア 82…凸部 84…切り欠き 88…ガイドカバー 90…コイル 92…ボビン 94…ヨーク

Claims (3)

  1. 液圧回路の流路の一部になるための流通孔を有する弁座と、
    前記流通孔を塞ぐために、前記流路内に配置されている弁体と、
    軸方向の両側に第1及び第2の端部を有し、前記第1の端部に前記弁体が固設されたリテーナと、
    前記リテーナを前記軸方向に移動できるように収容し、前記流路に連通するガイド孔を有する固定コアと、
    前記リテーナの前記第2の端部及び前記固定コアに対向し、前記リテーナの前記軸方向に沿って移動するようガイドされた可動コアと、
    前記リテーナに、前記第1の端部から前記第2の端部の方向への第1の力を加える弾性体と、
    電流が流れることで磁場を発生させるコイルであって、磁気誘導によって前記可動コア及び前記固定コア間に電磁吸引力を発生させて、前記第1の力に対抗する第2の力を、前記可動コアを介して前記リテーナに加えるとともに前記リテーナを介して前記弁体に加えるためのコイルと、
    を含み、
    前記弾性体は、前記固定コアの前記ガイド孔内であって前記リテーナの周囲に配置されている常開型電磁弁。
  2. 請求項1記載の常開型電磁弁において、
    前記リテーナは、前記第2の端部から外方向への前記弾性体の抜け止めの突起を有し、
    前記ガイド孔には、前記弾性体の受け面が形成されている常開型電磁弁。
  3. 請求項1又は請求項2記載の常開型電磁弁において、
    前記可動コアは、前記固定コアに対向する部分の内側に、前記ガイド孔に入り込むように凸部が形成され、
    前記ガイド孔の前記凸部が入り込む領域に、前記弾性体が配置されている常開型電磁弁。
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