JP2014111549A - イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014111549A JP2014111549A JP2012265966A JP2012265966A JP2014111549A JP 2014111549 A JP2014111549 A JP 2014111549A JP 2012265966 A JP2012265966 A JP 2012265966A JP 2012265966 A JP2012265966 A JP 2012265966A JP 2014111549 A JP2014111549 A JP 2014111549A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- ring
- aromatic heterocyclic
- aromatic hydrocarbon
- hydrocarbon ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 CC(*(C)*)C1=*C1CNC=I Chemical compound CC(*(C)*)C1=*C1CNC=I 0.000 description 9
- OMFMBVFJUHDCIQ-UHFFFAOYSA-N C(C1c(cc(cc2)-c3nc(-[n]4c5ccncc5c5c4ccnc5)nc(-c4ccc5[s]c(c(-c6cc(-[n](c7ccccc77)c8c7nccc8)ccc6)ccc6)c6c5c4)n3)c2SC11)=CC=C1c1cccc(-[n](c2ccccc22)c3c2nccc3)c1 Chemical compound C(C1c(cc(cc2)-c3nc(-[n]4c5ccncc5c5c4ccnc5)nc(-c4ccc5[s]c(c(-c6cc(-[n](c7ccccc77)c8c7nccc8)ccc6)ccc6)c6c5c4)n3)c2SC11)=CC=C1c1cccc(-[n](c2ccccc22)c3c2nccc3)c1 OMFMBVFJUHDCIQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- FNWGQVOBIBWJHS-NSHDSACASA-N CN([C@@H]1C2)C=CN1c1c2cccc1 Chemical compound CN([C@@H]1C2)C=CN1c1c2cccc1 FNWGQVOBIBWJHS-NSHDSACASA-N 0.000 description 1
- XSXWNBGBWOURGP-UHFFFAOYSA-N c(cc1)cc(-c(cc2)cc(c3cc(-c(cccc4)c4-c4ccccn4)ccc33)c2[n]3-c(cc2)cc3c2[o]c(cc2)c3cc2-[n](c(c(c2c3)c4)ccc4-c(cccc4)c4-c4ccccn4)c2ccc3-c2ccccc2-c2ccccn2)c1-c1ncccc1 Chemical compound c(cc1)cc(-c(cc2)cc(c3cc(-c(cccc4)c4-c4ccccn4)ccc33)c2[n]3-c(cc2)cc3c2[o]c(cc2)c3cc2-[n](c(c(c2c3)c4)ccc4-c(cccc4)c4-c4ccccn4)c2ccc3-c2ccccc2-c2ccccn2)c1-c1ncccc1 XSXWNBGBWOURGP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- VLNWWTIIWPNFKN-UHFFFAOYSA-N c(cc1)cc(-c(cc2)cc(c3ncccc33)c2[n]3-c2cc(-[n](c(c3c4)ccc4-c4ccccc4-c4ncccc4)c4c3nccc4)ccc2)c1-c1ccccn1 Chemical compound c(cc1)cc(-c(cc2)cc(c3ncccc33)c2[n]3-c2cc(-[n](c(c3c4)ccc4-c4ccccc4-c4ncccc4)c4c3nccc4)ccc2)c1-c1ccccn1 VLNWWTIIWPNFKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- IPACVQWCYWNNKW-UHFFFAOYSA-N c(cc1)cc(c2c3ccc(-c4cccc(-c5cc(-c(cc6)c7[o]c(ccc(-c(cc8)cc9c8[s]c8ccccc98)c8)c8c7c6-c(c6c7[o]c(cc8)c6cc8-c(cc6)cc8c6[s]c6ccccc86)ccc7-c6cccc(-c7cc(-c(cc8)cc(c9ccccc99)c8[n]9-c8cncnc8)ccc7)c6)ccc5)c4)c2)c1[n]3-c1cncnc1 Chemical compound c(cc1)cc(c2c3ccc(-c4cccc(-c5cc(-c(cc6)c7[o]c(ccc(-c(cc8)cc9c8[s]c8ccccc98)c8)c8c7c6-c(c6c7[o]c(cc8)c6cc8-c(cc6)cc8c6[s]c6ccccc86)ccc7-c6cccc(-c7cc(-c(cc8)cc(c9ccccc99)c8[n]9-c8cncnc8)ccc7)c6)ccc5)c4)c2)c1[n]3-c1cncnc1 IPACVQWCYWNNKW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- NSXJEEMTGWMJPY-UHFFFAOYSA-N c(cc1)cc(c2c3cccc2)c1[n]3-c1cccc(-c2cc(-[n]3c4ccccc4c4c3cccc4)ccc2)c1 Chemical compound c(cc1)cc(c2c3cccc2)c1[n]3-c1cccc(-c2cc(-[n]3c4ccccc4c4c3cccc4)ccc2)c1 NSXJEEMTGWMJPY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- RZITXMIGFXUSMV-UHFFFAOYSA-N c(cc1)cc(c2c3cccc2)c1[n]3-c1cccc(c2c3)c1[o]c2ccc3-c1ccc2[o]c(c(-[n]3c4ccccc4c4ccccc34)ccc3)c3c2c1 Chemical compound c(cc1)cc(c2c3cccc2)c1[n]3-c1cccc(c2c3)c1[o]c2ccc3-c1ccc2[o]c(c(-[n]3c4ccccc4c4ccccc34)ccc3)c3c2c1 RZITXMIGFXUSMV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- QEFMPHVBBDCIBW-UHFFFAOYSA-N c(cc1)cc(c2ccccc22)c1[n]2-c1cc(-c(cccc2c3c4)c2[o]c3ccc4-c2ccc3[o]c(c(-[n]4c5ccccc5c5ccccc45)ccc4)c4c3c2)ccc1 Chemical compound c(cc1)cc(c2ccccc22)c1[n]2-c1cc(-c(cccc2c3c4)c2[o]c3ccc4-c2ccc3[o]c(c(-[n]4c5ccccc5c5ccccc45)ccc4)c4c3c2)ccc1 QEFMPHVBBDCIBW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- ZMEUJMRTGOKRJD-UHFFFAOYSA-N c(cc1)ccc1-[n](c1ccccc1c1c2)c1ccc2-c1cccc(-c2cc(-[n]3c(cccc4)c4c4c3cccc4)ccc2)c1 Chemical compound c(cc1)ccc1-[n](c1ccccc1c1c2)c1ccc2-c1cccc(-c2cc(-[n]3c(cccc4)c4c4c3cccc4)ccc2)c1 ZMEUJMRTGOKRJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- NLFLHRRDMNQYKR-UHFFFAOYSA-N c(cc1)ccc1-[n]1c2cccnc2c2c1ccc(-c1ccc3[o]c(ccc(-[n]4c5cccnc5c5c4ccc(-c(cccc4)c4-c4ncccc4)c5)c4)c4c3c1)c2 Chemical compound c(cc1)ccc1-[n]1c2cccnc2c2c1ccc(-c1ccc3[o]c(ccc(-[n]4c5cccnc5c5c4ccc(-c(cccc4)c4-c4ncccc4)c5)c4)c4c3c1)c2 NLFLHRRDMNQYKR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- BXNZHYZLHFXHOQ-UHFFFAOYSA-N c(cc1)ccc1-c(cc1c2c3cccc2)ccc1[n]3-c1ccc2[o]c(c(-[n](c(cccc3)c3c3c4)c3ccc4-c3ccccc3)ccc3)c3c2c1 Chemical compound c(cc1)ccc1-c(cc1c2c3cccc2)ccc1[n]3-c1ccc2[o]c(c(-[n](c(cccc3)c3c3c4)c3ccc4-c3ccccc3)ccc3)c3c2c1 BXNZHYZLHFXHOQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- QHRDTOPVWGHRBE-UHFFFAOYSA-N c(cc1)ccc1-c(cc1c2c3cccc2)ccc1[n]3-c1cccc(c2c3)c1[o]c2ccc3-[n]1c(cccc2)c2c2c1cccc2 Chemical compound c(cc1)ccc1-c(cc1c2c3cccc2)ccc1[n]3-c1cccc(c2c3)c1[o]c2ccc3-[n]1c(cccc2)c2c2c1cccc2 QHRDTOPVWGHRBE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- KJYJGJQXDNNTKH-UHFFFAOYSA-N c(cc1)ccc1-c(cc1c2ccccc22)ccc1[n]2-c1cccc(-c2cc(-[n](c(cccc3)c3c3c4)c3ccc4-c3ccccc3)ccc2)c1 Chemical compound c(cc1)ccc1-c(cc1c2ccccc22)ccc1[n]2-c1cccc(-c2cc(-[n](c(cccc3)c3c3c4)c3ccc4-c3ccccc3)ccc2)c1 KJYJGJQXDNNTKH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
Description
さらに、特許文献4および5には色調の優れた青色リン光発光化合物として、シアノ基、含窒素複素環が置換した金属錯体が開示されている。しかし、これらの金属錯体を用いた有機EL素子は駆動電圧の上昇が激しく、素子の発光寿命が短いという欠点を有しており、改良が望まれていた。
すなわち、本発明にかかる上記課題は、以下の手段により解決される。
前記有機層の少なくとも1層に、下記一般式(1)で表されるイリジウム錯体が含有されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
なお、本願において、「〜」は、その前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用する。
以下、本発明のイリジウム錯体について説明する。
本発明に用いられるイリジウム錯体は下記一般式(1)で表される。
一般式(1)において、R1m,R2mで表されるこれらの基が、さらに有していてもよい置換基としては、一般式(1)において環Am等で表される環が有してもよい置換基と同様のものを挙げることができる。
上記一般式(1)で表されるイリジウム錯体は、下記一般式(2)で表される化合物であることが好ましい。
上記一般式(1)で表されるイリジウム錯体は、下記一般式(3)で表される化合物であることが好ましい。
上記一般式(1)で表されるイリジウム錯体は、下記一般式(4)で表される化合物であることが好ましい。
一般式(6)において、R6b,R6cおよびR6dで表される基は、さらに置換基を有していてもよく、置換基としては、一般式(1)において環Am等で表される環が有してもよい置換基と同様の置換基が挙げられる。
一般式(7)において、R7bで表される基は、さらに置換基を有していてもよく、置換基としては、一般式(1)において環Am等で表される環が有してもよい置換基と同様のものが挙げられる。
以下、一般式(1)〜(4)で表されるイリジウム錯体の合成方法を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
3頭フラスコに、化合物Aを5.0g、塩化イリジウムを2.4g、エトキシエタノールを50ml、水を15ml入れ、窒素雰囲気下にて4時間加熱還流した。析出した結晶をろ取し、ろ取した結晶をメタノール洗浄して、中間体Bを5.1g得た。
3頭フラスコに、工程1で得られた中間体Bを5.0g、アセチルアセトンを1.0g、炭酸カリウムを4.3g、エトキシエタノールを50ml入れ、窒素雰囲気下にて80℃で3時間加熱撹拌した。反応液を水で希釈して析出した結晶をろ取し、ろ取した結晶を水洗し、中間体Cを4.6g得た。
3頭フラスコに、工程2で得られた中間体Cを4.5g、化合物Dを2.0g、エチレングリコールを50ml入れ、窒素雰囲気下にて150℃で5時間加熱撹拌した。析出した結晶をろ取し、ろ取した結晶をメタノール洗浄した後、シリカゲルクロマトグラフィーで分離精製し、例示化合物83を3.6g得た。
例示化合物83の構造は、マススペクトルおよび1H−NMRで確認した。
3頭フラスコに、化合物Eを2.5g、塩化イリジウムを2.4g、エトキシエタノールを30ml、水を10ml入れ、窒素雰囲気下にて5時間加熱還流した。析出した結晶をろ取し、ろ取した結晶をメタノール洗浄して、中間体Fを6.1g得た。
3頭フラスコに、工程1で得られた中間体Fを6.0g、トリフルオロ酢酸銀を3.9g、化合物Aを3.5g、酢酸フェニルを50ml入れ、窒素雰囲気下にて160℃で3時間加熱撹拌した。反応液をろ過し、固形物を濾別した後、ろ液をシリカゲルクロマトグラフィーで分離精製し、例示化合物108を4.4g得た。
例示化合物108の構造は、マススペクトルおよび1H−NMRで確認した。
本発明の有機EL素子の構成層について説明する。本発明の有機EL素子において、陽極と陰極との間に配置される各種有機層の層構成の好ましい具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されない。
(ii)陽極/正孔輸送層/発光層ユニット/電子輸送層/陰極
(iii)陽極/正孔輸送層/発光層ユニット/正孔阻止層/電子輸送層/陰極
(iv)陽極/正孔輸送層/発光層ユニット/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(v)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層ユニット/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層/陰極
本発明にかかる発光層は、電極または電子輸送層から注入される電子と正孔輸送層から注入される正孔とが再結合して発光する層である。発光する部分は、発光層の層内であっても発光層と隣接層との界面であってもよい。
発光ドーパント(発光ドーパント化合物、ドーパント化合物、単にドーパントともいう)について説明する。
本発明にかかるリン光ドーパントについて説明する。
1つはキャリアが輸送されるホスト化合物上でキャリアの再結合が起こって発光性ホスト化合物の励起状態が生成し、このエネルギーをリン光ドーパントに移動させることでリン光ドーパントからの発光を得るというエネルギー移動型である。
もう1つはリン光ドーパントがキャリアトラップとなり、リン光ドーパント上でキャリアの再結合が起こり、リン光ドーパントからの発光が得られるというキャリアトラップ型である。
いずれの場合においても、リン光ドーパントの励起状態のエネルギーはホスト化合物の励起状態のエネルギーよりも低いことが条件である。
蛍光ドーパントとしては、クマリン系色素、ピラン系色素、シアニン系色素、クロコニウム系色素、スクアリウム系色素、オキソベンツアントラセン系色素、フルオレセイン系色素、ローダミン系色素、ピリリウム系色素、ペリレン系色素、スチルベン系色素、ポリチオフェン系色素、または希土類錯体系蛍光体等や、レーザー色素に代表される蛍光量子収率が高い化合物が挙げられる。
また、本発明にかかる発光ドーパントは、複数種の化合物を併用して用いてもよく、構造の異なるリン光ドーパント同士の組み合わせや、リン光ドーパントと蛍光ドーパントを組み合わせて用いてもよい。
本発明においてホスト化合物は、発光層に含有される化合物の内で、その層中での質量比が20%以上であり、かつ、室温(25℃)においてリン光発光のリン光量子収率が、0.1未満の化合物と定義される。好ましくはリン光量子収率が0.01未満である。
電子輸送層とは電子を輸送する機能を有する材料からなり、広い意味で電子注入層、正孔阻止層も電子輸送層に含まれる。電子輸送層は単層もしくは複数層を設けることができる。
さらに、上記オキサジアゾール誘導体において、オキサジアゾール環の酸素原子を硫黄原子に置換したチアジアゾール誘導体、電子吸引性基として知られているキノキサリン環を有するキノキサリン誘導体も電子輸送材料として用いることができる。
これらの材料を高分子鎖に導入した、またはこれらの材料を高分子の主鎖とした高分子材料を用いることもできる。
また、n型−Si、n型−SiC等の無機半導体も電子輸送材料として用いることができる。
一方、陰極としては仕事関数の小さい(4eV以下)金属(電子注入性金属と称する)、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。このような電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属等が挙げられる。これらの中で、電子注入性および酸化等に対する耐久性の点から、電子注入性金属とこれより仕事関数の値が大きく安定な金属である第二金属との混合物、たとえば、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、リチウム/アルミニウム混合物、アルミニウム等が好適である。
また、陰極に上記金属を1〜20nmの膜厚で作製した後に、後述する陽極の説明で挙げる導電性透明材料をその上に作製することで、透明または半透明の陰極を作製することができ、これを応用することで陽極と陰極の両方が透過性を有する素子を作製することができる。
注入層は必要に応じて設けられるもので、正孔注入層(陽極バッファー層)と電子注入層(陰極バッファー層)とがあり、上記のように、陽極と発光層または正孔輸送層との間、陰極と発光層または電子輸送層との間に存在させてもよい。
阻止層は、上記のように有機化合物薄膜の基本構成層の他に必要に応じて設けられるものである。たとえば、特開平11−204258号公報、同11−204359号公報、および「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の237頁等に記載されている正孔阻止(ホールブロック)層がある。
(1)米国Gaussian社製の分子軌道計算用ソフトウェアであるGaussian98(Gaussian98、Revision A.11.4,M.J.Frisch,et al,Gaussian,Inc.,Pittsburgh PA,2002.)を用い、キーワードとしてB3LYP/6−31G*を用いて構造最適化を行うことにより算出した値(eV単位換算値)として求めることができる。この計算値が有効な背景には、この手法で求めた計算値と実験値の相関が高いためである。
(2)イオン化ポテンシャルは光電子分光法で直接測定する方法により求めることもできる。たとえば、理研計器社製の低エネルギー電子分光装置「Model AC−1」を用いて、あるいは紫外光電子分光として知られている方法を好適に用いることができる。
正孔輸送層とは、正孔を輸送する機能を有する正孔輸送材料からなり、広い意味で正孔注入層、電子阻止層も正孔輸送層に含まれる。正孔輸送層は単層または複数層設けることができる。
また、特表2003−519432号公報や特開2006−135145号公報等に記載されているようなアザトリフェニレン誘導体も同様に正孔輸送材料として用いることができる。
また、p型−Si、p型−SiC等の無機化合物も正孔注入材料、正孔輸送材料として使用することができる。
正孔輸送層の膜厚については特に制限はないが、通常は5nm〜5μm程度、好ましくは5〜200nmの範囲である。この正孔輸送層は上記材料の一種または二種以上からなる一層構造であってもよい。
本発明においては、このようなp性の高い正孔輸送層を用いることが、より低消費電力の素子を作製することができるため好ましい。
有機EL素子における陽極としては、仕事関数の大きい(4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いられる。このような電極物質の具体例としては、Au等の金属、CuI、インジウムチンオキシド(ITO)、SnO2、ZnO等の導電性透明材料が挙げられる。
本発明の有機EL素子に用いることのできる支持基板(以下、基体、基板、基材、支持体等ともいう)としては、ガラス、プラスチック等の種類には特に限定はなく、また透明であっても不透明であってもよい。支持基板側から光を取り出す場合には、支持基板は透明であることが好ましい。好ましく用いられる透明な支持基板としては、ガラス、石英、透明樹脂フィルムを挙げることができる。特に好ましい支持基板は、有機EL素子にフレキシブル性を与えることが可能な樹脂フィルムである。
有機EL素子の作製方法の一例として、陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層/陰極からなる素子の作製方法について説明する。
湿式法としては、スピンコート法、キャスト法、ダイコート法、ブレードコート法、ロールコート法、インクジェット法、印刷法、スプレーコート法、カーテンコート法、LB法等があるが、精密な薄膜が形成可能で、かつ高生産性の点から、ダイコート法、ロールコート法、インクジェット法、スプレーコート法などのロール・ツー・ロール方式適性の高い方法が好ましい。また、層ごとに異なる成膜法を適用してもよい。
また、分散方法としては、超音波、高剪断力分散やメディア分散等の分散方法により分散することができる。
本発明に用いられる封止手段としては、たとえば、封止部材と電極、支持基板とを接着剤で接着する方法を挙げることができる。
また、ポリマー板としては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルファイド、ポリサルフォン等から形成されたものを挙げることができる。
金属板としては、ステンレス、鉄、銅、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、亜鉛、クロム、チタン、モリブテン、シリコン、ゲルマニウムおよびタンタルからなる群から選ばれる一種以上の金属または合金からなるものが挙げられる。
さらには、ポリマーフィルムは、JIS K 7126−1987に準拠した方法で測定された酸素透過度が1×10−3ml/(m2・24h・atm)以下、JIS K 7129−1992に準拠した方法で測定された、水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度(90±2)%RH)が、1×10−3g/(m2・24h)以下のものであることが好ましい。
これらの膜の形成方法については、特に限定はなく、たとえば真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、分子線エピタキシー法、クラスターイオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法、大気圧プラズマ重合法、プラズマCVD法、レーザーCVD法、熱CVD法、コーティング法等を用いることができる。
有機層を挟み支持基板と対向する側の封止膜あるいは封止用フィルムの外側に、素子の機械的強度を高めるために保護膜あるいは保護板を設けてもよい。特に封止が封止膜により行われている場合には、その機械的強度は必ずしも高くないため、このような保護膜、保護板を設けることが好ましい。これに使用することができる材料としては、封止に用いたのと同様なガラス板、ポリマー板・フィルム、金属板・フィルム等を用いることができるが、軽量かつ薄膜化ということからポリマーフィルムを用いることが好ましい。
有機EL素子は空気よりも屈折率の高い(屈折率が1.7〜2.1程度)層の内部で発光し、発光層で発生した光のうち15%から20%程度の光しか取り出せないことが一般的に言われている。これは、臨界角以上の角度θで界面(透明基板と空気との界面)に入射する光は、全反射を起こし素子外部に取り出すことができないことや、透明電極ないし発光層と透明基板との間で光が全反射を起こし、光が透明電極ないし発光層を導波し、結果として光が素子側面方向に逃げるためである。
本発明の有機EL素子は基板の光取り出し側に、たとえば、マイクロレンズアレイ状の構造を設けるように加工したり、あるいは、いわゆる集光シートと組み合わせることにより、特定方向、たとえば、素子発光面に対し正面方向に集光することにより、特定方向上の輝度を高めることができる。
プリズムシートの形状としては、たとえば、基材に頂角90度、ピッチ50μmの△状のストライプが形成されたものであってもよいし、頂角が丸みを帯びた形状、ピッチをランダムに変化させた形状、その他の形状であってもよい。
本発明の有機EL素子は、表示デバイス、ディスプレイ、各種発光光源として用いることができる。発光光源として、たとえば、照明装置(家庭用照明、車内照明)、時計や液晶用バックライト、看板広告、信号機、光記憶媒体の光源、電子写真複写機の光源、光通信処理機の光源、光センサーの光源等が挙げられるがこれに限定するものではないが、特に液晶表示装置のバックライト、照明用光源としての用途に有効に用いることができる。
本発明の表示装置について説明する。本発明の表示装置は、本発明の有機EL素子を具備したものである。本発明の表示装置は単色でも多色でもよいが、ここでは多色表示装置について説明する。
発光層のみパターニングを行う場合、その方法に限定はないが、好ましくは蒸着法、インクジェット法、スピンコート法、印刷法である。
制御部Bは表示部Aと電気的に接続され、複数の画素それぞれに外部からの画像情報に基づいて走査信号と画像データ信号とを送り、走査信号により走査線毎の画素が画像データ信号に応じて順次発光して画像走査を行って画像情報を表示部Aに表示する。
表示部Aは基板上に、複数の走査線5およびデータ線6を含む配線部と複数の画素3等とを有する。表示部Aの主要な部材の説明を以下に行う。
図2においては、画素3の発光した光が白矢印方向(下方向)へ取り出される場合を示している。
画素3は、走査線5から走査信号が印加されると、データ線6から画像データ信号を受け取り、受け取った画像データに応じて発光する。
発光の色が赤領域の画素、緑領域の画素、青領域の画素を適宜同一基板上に並置することによって、フルカラー表示が可能となる。
画素は有機EL素子10、スイッチングトランジスタ11、駆動トランジスタ12、コンデンサー13等を備えている。複数の画素に有機EL素子10として、赤色、緑色、青色発光の有機EL素子を用い、これらを同一基板上に並置することでフルカラー表示を行うことができる。
すなわち、有機EL素子10の発光は、複数の画素それぞれの有機EL素子10に対して、アクティブ素子であるスイッチングトランジスタ11と駆動トランジスタ12を設けて、複数の画素3それぞれの有機EL素子10の発光を行っている。このような発光方法をアクティブマトリクス方式と呼んでいる。
本発明においては、上述したアクティブマトリクス方式に限らず、走査信号が走査されたときのみデータ信号に応じて有機EL素子を発光させるパッシブマトリクス方式の発光駆動でもよい。
図4において、複数の走査線5と複数の画像データ線6とが画素3を挟んで対向して格子状に設けられている。
順次走査により走査線5の走査信号が印加されたとき、印加された走査線5に接続している画素3が画像データ信号に応じて発光する。
パッシブマトリクス方式では画素3にアクティブ素子が無く、製造コストの低減が計れる。
本発明の照明装置について説明する。本発明の照明装置は上記有機EL素子を有する。
本発明の有機EL素子に共振器構造を持たせた有機EL素子として用いてもよく、このような共振器構造を有した有機EL素子の使用目的としては、光記憶媒体の光源、電子写真複写機の光源、光通信処理機の光源、光センサーの光源等が挙げられるが、これらに限定されない。また、レーザー発振をさせることにより上記用途に使用してもよい。
また、本発明の有機EL素子は照明用や露光光源のような一種のランプとして使用してもよいし、画像を投影するタイプのプロジェクション装置や、静止画像や動画像を直接視認するタイプの表示装置(ディスプレイ)として使用してもよい。
動画再生用の表示装置として使用する場合の駆動方式は、単純マトリクス(パッシブマトリクス)方式でもアクティブマトリクス方式でもどちらでもよい。または、異なる発光色を有する本発明の有機EL素子を2種以上使用することにより、フルカラー表示装置を作製することが可能である。
また、複数の発光色を得るための発光材料の組み合わせは、複数のリン光または蛍光で発光する材料を複数組み合わせたもの、蛍光またはリン光で発光する発光材料と、発光材料からの光を励起光として発光する色素材料との組み合わせたもののいずれでもよいが、本発明にかかる白色有機EL素子においては、発光ドーパントを複数組み合わせ混合するだけでよい。
この方法によれば、複数色の発光素子をアレー状に並列配置した白色有機EL装置と異なり、素子自体が発光白色である。
発光層に用いる発光材料としては特に制限はなく、たとえば、液晶表示素子におけるバックライトであれば、CF(カラーフィルター)特性に対応した波長範囲に適合するように、本発明にかかる金属錯体、また公知の発光材料の中から任意のものを選択して組み合わせて白色化すればよい。
本発明の有機EL素子を具備した、本発明の照明装置の一態様について説明する。
本発明の有機EL素子の非発光面をガラスケースで覆い、厚み300μmのガラス基板を封止用基板として用いて、周囲にシール材として、エポキシ系光硬化型接着剤(東亞合成社製ラックストラックLC0629B)を適用し、これを陰極上に重ねて透明支持基板と密着させ、ガラス基板側からUV光を照射して、硬化させて、封止し、図5、図6に示すような照明装置を形成することができる。
また、実施例で用いられる化合物の構造を以下に示す。
(1)有機EL素子1−1の作製
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、陽極としてITO(インジウムチンオキシド)を100nm成膜した基板(NHテクノグラス社製NA45)にパターニングを行った後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行った。
有機EL素子1−1の作製において、発光層におけるホスト化合物およびドーパントを表1〜4に記載の化合物に変更した以外は同様にして、有機EL素子1−2〜1−149を作製した。
得られた有機EL素子1−1〜1−149を評価するに際しては、作製後の各有機EL素子の非発光面をガラスケースで覆い、厚み300μmのガラス基板を封止用基板として用いて、周囲にシール材としてエポキシ系光硬化型接着剤(東亞合成社製ラックストラックLC0629B)を適用し、これを陰極上に重ねて透明支持基板と密着させ、ガラス基板側からUV光を照射して硬化させて封止し、図5、図6に示すような照明装置を作製して評価した。
このようにして作製した各サンプルについて下記の評価を行った。
評価結果を表1〜4に示す。
作製した各有機EL素子について、室温(約23〜25℃)、2.5mA/cm2の定電流条件下による点灯を行い、点灯開始直後の発光輝度(L)[cd/m2]を測定することにより、外部取り出し量子効率(η)を算出した。
ここで、発光輝度の測定はCS−1000(コニカミノルタオプティクス製)を用いて行た。
なお、外部取り出し量子効率は有機EL素子1−1を100とする相対値で表した。
作製した各有機EL素子について、初期輝度1000cd/m2を与える電流で定電流駆動して、初期輝度の1/2(500cd/m2)になる時間を求め、これを半減寿命の尺度とした。
なお、半減寿命は有機EL素子1−1を100とする相対値で表した。
作製した各有機EL素子について、室温(約23〜25℃)、2.5mA/cm2の定電流条件下により駆動した時の電圧と輝度半減時の電圧とを各々測定し、その測定結果を下記に示した計算式により計算し、駆動時の電圧上昇値を算出した。駆動時の電圧上昇は、その値が小さいほど駆動時の電圧上昇が小さいことを示す。
なお、駆動時の電圧上昇値は有機EL素子1−1を100とする相対値で表した。
作製した各有機EL素子について、85℃で24時間保存後、保存前後における各電力効率を求め、各々の電力効率比を下式に従って求め、これを経時安定性(%)の尺度とした。電力効率は、分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタオプティクス社製)を用いて、各有機EL素子の正面輝度および輝度角度依存性を測定し、正面輝度1000cd/m2において求めたものを用いた。
(1)有機EL素子2−1の作製
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、陽極としてITO(インジウムチンオキシド)を100nm成膜した基板(NHテクノグラス社製NA45)にパターニングを行った後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行った。
有機EL素子2−1の作製において、発光層におけるホスト化合物およびドーパントを表5,6に記載の化合物に変更した以外は同様にして、有機EL素子2−2〜2−61を作製した。
得られた有機EL素子を評価するに際しては、実施例1の有機EL素子1−1と同様に封止し、図5、図6に示すような照明装置を作製して評価した。
このようにして作製した各サンプルに対し、実施例1と同様に、外部取り出し量子効率、半減寿命、駆動時の電圧上昇および経時安定性について評価を行った。
評価結果を表5,6に示す。
なお、表5,6における外部取り出し量子効率、半減寿命、駆動時の電圧上昇は有機EL素子2−1を100とする相対値で表した。
(1)有機EL素子3−1の作製
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、陽極としてITO(インジウムチンオキシド)を100nm成膜した基板(AvanStrate株式会社製、NA−45)にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥して、UVオゾン洗浄を5分間行った。
次いで、フッ化リチウムを蒸着して膜厚1.0nmの電子注入層を形成し、アルミニウムを蒸着して膜厚110nmの陰極を形成し、有機EL素子3−1を作製した。
有機EL素子3−1の作製において、発光層におけるホスト化合物およびドーパントを表7に示す化合物に変更した以外は同様にして、有機EL素子3−2〜3−31を作製した。
得られた有機EL素子を評価するに際しては、実施例1の有機EL素子1−1と同様に封止し、図5、図6に示すような照明装置を作製して評価した。
このようにして作製した各サンプルに対し、実施例1と同様に、外部取り出し量子効率、半減寿命、駆動時の電圧上昇および経時安定性について評価を行った。
評価結果を表7に示す。
なお、表7における外部取り出し量子効率、半減寿命、駆動時の電圧上昇は有機EL素子3−1を100とする相対値で表した。
図7は、有機ELフルカラー表示装置の概略構成図を示している。以下、図7を参照して有機ELフルカラー表示装置の作製手順を説明する。
正孔輸送材料7 20質量部
シクロヘキシルベンゼン 50質量部
イソプロピルビフェニル 50質量部
ホスト材料2 0.7質量部
D−26 0.04質量部
シクロヘキシルベンゼン 50質量部
イソプロピルビフェニル 50質量部
(緑色発光層組成物)
ホスト材料2 0.7質量部
D−1 0.04質量部
シクロヘキシルベンゼン 50質量部
イソプロピルビフェニル 50質量部
(赤色発光層組成物)
ホスト材料2 0.7質量部
D−10 0.04質量部
シクロヘキシルベンゼン 50質量部
イソプロピルビフェニル 50質量部
3 画素
5 走査線
6 データ線
7 電源ライン
10 有機EL素子
11 スイッチングトランジスタ
12 駆動トランジスタ
13 コンデンサー
101 有機EL素子
102 ガラスカバー
105 陰極
106 有機EL層
107 透明電極付きガラス基板
108 窒素ガス
109 捕水剤
201 ガラス基板
202 ITO透明電極
203 隔壁
204 正孔注入層
205B,205G,205R 発光層
206 陰極
A 表示部
B 制御部
Claims (15)
- 下記一般式(1)で表されることを特徴とするイリジウム錯体。
- 前記一般式(1)で表されるイリジウム錯体が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のイリジウム錯体。
- 前記一般式(2)で表されるイリジウム錯体が、下記一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする請求項2に記載のイリジウム錯体。
- 前記一般式(3)で表されるイリジウム錯体が、下記一般式(4)で表される化合物であることを特徴とする請求項3に記載のイリジウム錯体。
- 前記一般式(1)〜(4)における環Anと環Bnとが結合して形成される配位子が、下記一般式(5)〜(7)のいずれかで表されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のイリジウム錯体。
- 下記一般式(1)で表されることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子材料。
- 前記一般式(1)で表される有機エレクトロルミネッセンス素子材料が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子材料。
- 前記一般式(2)で表される有機エレクトロルミネッセンス素子材料が、下記一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子材料。
- 前記一般式(3)で表される有機エレクトロルミネッセンス素子材料が、下記一般式(4)で表される化合物であることを特徴とする請求項8に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子材料。
- 前記一般式(1)〜(4)における環Anと環Bnとが結合して形成される配位子が、下記一般式(5)〜(7)のいずれかで表されることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子材料。
- 陽極と陰極との間に、発光層を含む少なくとも1層の有機層が配置された有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記有機層の少なくとも1層に、下記一般式(1)で表されるイリジウム錯体が含有されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記一般式(1)で表されるイリジウム錯体が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項11に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記一般式(2)で表されるイリジウム錯体が、下記一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする請求項12に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記一般式(3)で表されるイリジウム錯体が、下記一般式(4)で表される化合物であることを特徴とする請求項13に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記一般式(1)〜(4)における環Anと環Bnとが結合して形成される配位子が、下記一般式(5)〜(7)のいずれかで表されることを特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012265966A JP6065557B2 (ja) | 2012-12-05 | 2012-12-05 | イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012265966A JP6065557B2 (ja) | 2012-12-05 | 2012-12-05 | イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016183574A Division JP2017031184A (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014111549A true JP2014111549A (ja) | 2014-06-19 |
JP6065557B2 JP6065557B2 (ja) | 2017-01-25 |
Family
ID=51168990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012265966A Expired - Fee Related JP6065557B2 (ja) | 2012-12-05 | 2012-12-05 | イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6065557B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014196258A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 |
US20180198080A1 (en) * | 2017-01-11 | 2018-07-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, composition containing the organometallic compound, and organic light-emitting device |
EP3372611A1 (en) * | 2017-03-08 | 2018-09-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, composition containing the organometallic compound, and organic light-emitting device including the organometallic compound |
EP3444259A1 (en) * | 2017-08-09 | 2019-02-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound and organic light-emitting device including the same |
WO2019117069A1 (ja) * | 2017-12-15 | 2019-06-20 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、遷移金属錯体、及び、インク組成物 |
US10476010B2 (en) | 2015-11-30 | 2019-11-12 | Universal Display Corporation | Organic electroluminescent materials and devices |
US11476429B2 (en) * | 2017-07-26 | 2022-10-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, organic light-emitting device including the same, and diagnostic composition including the organometallic compound |
WO2022270591A1 (ja) * | 2021-06-23 | 2022-12-29 | 株式会社Kyulux | 化合物、組成物、ホスト材料、電子障壁材料および有機発光素子 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069221A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Konica Minolta Holdings Inc | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 |
JP2013177361A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-09-09 | Konica Minolta Inc | イリジウム錯体化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 |
WO2013168688A1 (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-14 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 |
WO2014034584A1 (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-06 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 |
-
2012
- 2012-12-05 JP JP2012265966A patent/JP6065557B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069221A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Konica Minolta Holdings Inc | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 |
JP2013177361A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-09-09 | Konica Minolta Inc | イリジウム錯体化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 |
WO2013168688A1 (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-14 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 |
WO2014034584A1 (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-06 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014196258A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 |
US10476010B2 (en) | 2015-11-30 | 2019-11-12 | Universal Display Corporation | Organic electroluminescent materials and devices |
US20180198080A1 (en) * | 2017-01-11 | 2018-07-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, composition containing the organometallic compound, and organic light-emitting device |
EP3348562A1 (en) * | 2017-01-11 | 2018-07-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, composition containing the organometallic compound, and organic light-emitting device |
CN108299504A (zh) * | 2017-01-11 | 2018-07-20 | 三星电子株式会社 | 有机金属化合物、包含所述有机金属化合物的组合物、和有机发光器件 |
CN108570075A (zh) * | 2017-03-08 | 2018-09-25 | 三星电子株式会社 | 有机金属化合物、包含其的组合物和包括其的有机发光器件 |
US20180261780A1 (en) * | 2017-03-08 | 2018-09-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, composition containing the organometallic compound, and organic light-emitting device including the organometallic compound |
EP3372611A1 (en) * | 2017-03-08 | 2018-09-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, composition containing the organometallic compound, and organic light-emitting device including the organometallic compound |
US10923667B2 (en) | 2017-03-08 | 2021-02-16 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, composition containing the organometallic compound, and organic light-emitting device including the organometallic compound |
CN108570075B (zh) * | 2017-03-08 | 2023-02-03 | 三星电子株式会社 | 有机金属化合物、包含其的组合物和包括其的有机发光器件 |
US11476429B2 (en) * | 2017-07-26 | 2022-10-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, organic light-emitting device including the same, and diagnostic composition including the organometallic compound |
EP3444259A1 (en) * | 2017-08-09 | 2019-02-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound and organic light-emitting device including the same |
CN109384815A (zh) * | 2017-08-09 | 2019-02-26 | 三星电子株式会社 | 有机金属化合物和包括其的有机发光器件 |
WO2019117069A1 (ja) * | 2017-12-15 | 2019-06-20 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、遷移金属錯体、及び、インク組成物 |
WO2022270591A1 (ja) * | 2021-06-23 | 2022-12-29 | 株式会社Kyulux | 化合物、組成物、ホスト材料、電子障壁材料および有機発光素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6065557B2 (ja) | 2017-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6119754B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
JP5978843B2 (ja) | イリジウム錯体化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
JP5880274B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
JP5747736B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
WO2013168688A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
JP5742581B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置 | |
JP6065557B2 (ja) | イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP6146415B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
JP5884626B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP6011542B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP2015213119A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
JP6686891B2 (ja) | イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
WO2016175068A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP6020473B2 (ja) | イリジウム錯体化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
WO2015046452A1 (ja) | イリジウム錯体、イリジウム錯体の製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP6020466B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP5817640B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
JP5786763B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP6036313B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、それを具備した表示装置及び照明装置 | |
JP6011616B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
WO2013137162A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
JP2017031184A (ja) | イリジウム錯体、有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150316 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160621 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160921 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20160930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6065557 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |