JP2014110735A - すり板の局部摩耗検出装置とその局部摩耗検出プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右偏位周期演算部10gは、トロリ線の径間長と車両の走行速度とに基づいて、すり板に対してトロリ線が左右方向に偏位する左右偏位周期を演算する。離線発生周期演算部10hは、離線検出装置9A,9Bが出力する離線検出情報の発生タイミングを測定して、トロリ線とすり板とが離れる離線が発生する離線発生周期を演算する。局部摩耗判定部10iは、トロリ線とすり板とが離れる離線が発生する離線発生周期に基づいて、このすり板の局部摩耗の有無を判定する。局部摩耗判定部10iは、左右偏位周期演算部10gが演算する左右偏位周期と離線発生周期演算部10hが演算する離線発生周期とが一致するときには、すり板に局部摩耗が発生していると判定する。
【選択図】図3
Description
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図2、図3及び図5に示すように、トロリ線(1a)と摺動するすり板(5f)に発生する局部摩耗(W)を検出するすり板の局部摩耗検出装置であって、前記トロリ線と前記すり板とが離れる離線が発生する離線発生周期(T2,T2')に基づいて、このすり板の局部摩耗の有無を判定する局部摩耗判定部(10i)を備えることを備えるすり板の局部摩耗検出装置(10)である。
図1に示す架線1は、線路上空に架設される架空電車線である。架線1は、所定の間隔をあけて架線支持装置2によって支持点Pで支持されている。図1に示す架線1は、トロリ線1aと、ちょう架線1bと、ハンガイヤー1cなどを備えるシンプルカテナリ式ちょう架方式の架線である。架線1は、トロリ線1a及びちょう架線1bの径間長(径間)Lが所定の長さ(例えば45〜50m程度)になるように架線支持装置2によって支持されている。ここで、径間長Lとは、トロリ線1aが支持される支持点P間の距離である。
以下では、図3に示す制御部10mの動作を中心として説明する。
図6に示すステップ(以下、Sという)100において、車両4の現在位置の検出を現在位置検出部10bに制御部10mが指令する。図3に示す走行速度検出装置8、離線検出装置9A,9B及び局部摩耗検出装置10に電源装置から電力が供給されると、局部摩耗検出プログラムをプログラム記憶部10kから制御部10mが読み出して、一連の局部摩耗検出処理を制御部10mが実行する。図1に示す軌道3上を起点から車両4が走行を開始すると、図3に示す走行速度検出装置8が車両4の車輪4dの回転及び回転方向を検出して走行速度検出情報を局部摩耗検出装置10の信号入力部10aに出力する。信号入力部10aから制御部10mに走行速度検出情報が入力すると、現在位置検出部10bにこの走行速度検出情報を制御部10mが出力する。走行速度検出情報に基づいて車両4の現在位置を現在位置検出部10bが検出すると、この現在位置検出部10bが現在位置検出情報を制御部10mに出力する。
(1) この実施形態では、トロリ線1aとすり板5fとが離れる離線が発生する離線発生周期T2,T2'に基づいて、このすり板5fの局部摩耗Wの有無を局部摩耗判定部10iが判定する。このため、一定時間間隔で定期的に離線が発生するときには、すり板5fに発生する局部摩耗Wを発生初期の段階で迅速にその場で検出することができる。
(1) この実施形態では、架線1がシンプルカテナリ式ちょう架方式の架線である場合を例に挙げて説明したが、このような架線方式に限定するものではない。例えば、シンプルカテナリ式ちょう架方式の架線1のトロリ線1aとちょう架線1bとの間に補助ちょう架線を1本架設し、補助ちょう架線にトロリ線1aをハンガイヤー1cによって吊り下げるコンパウンドカテナリ式ちょう架方式の架線についてもこの発明を適用することができる。同様に、シンプルカテナリ式ちょう架方式の架線を所定の間隔をあけて2組平行に架設したツインシンプルカテナリ式ちょう架方式の架線についてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、電車線として架空式電車線路を例に挙げて説明したが、架空式電車線路のうち線条ではなく剛体を使用する剛体ちょう架式電車線路、導電性レールを使用する第三軌条式(サードレール式)電車線路などについてもこの発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、旅客又は貨物の運輸営業を行う営業車である車両4に局部摩耗検出装置10を搭載する場合を例に挙げて説明したが、架線1及び軌道3などの使用状態における機能を検査する検測車に局部摩耗検出装置10を搭載することもできる。
1a トロリ線
2 架線支持装置
3 軌道
3a レール
4 車両
5 集電装置
5f すり板
6 主回路装置
7 通電部
8 走行速度検出装置
9A,9B 離線検出装置
10 局部摩耗検出装置
10a 信号入力部
10b 現在位置検出部
10c 径間長情報記憶部
10d 径間長特定部
10e トロリ線偏位方向情報記憶部
10f トロリ線偏位方向特定部
10g 左右偏位周期演算部
10h 離線発生回数演算部
10i 局部摩耗判定部
10j 判定結果送信部
10k プログラム記憶部
10m 制御部
11 告知装置
A アーク
T1 左右偏位周期
T2 離線発生周期
T2' 離線発生周期
L 径間長
P 支持点
V 走行速度
W 局部摩耗
Δ トロリ線偏位
Claims (12)
- トロリ線と摺動するすり板に発生する局部摩耗を検出するすり板の局部摩耗検出装置であって、
前記トロリ線と前記すり板とが離れる離線が発生する離線発生周期に基づいて、このすり板の局部摩耗の有無を判定する局部摩耗判定部を備えること、
を備えるすり板の局部摩耗検出装置。 - 請求項1に記載のすり板の局部摩耗検出装置において、
前記局部摩耗判定部は、前記すり板に対して前記トロリ線が左右方向に偏位する左右偏位周期と前記離線発生周期とに基づいて、前記すり板の局部摩耗の有無を判定すること、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出装置。 - 請求項2に記載のすり板の局部摩耗検出装置において、
前記局部摩耗判定部は、前記離線発生周期と前記左右偏位周期とが一致するときには、前記すり板に局部摩耗が発生していると判定すること、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出装置。 - 請求項2又は請求項3に記載のすり板の局部摩耗検出装置において、
前記トロリ線が支持される支持点間の距離である径間長と車両の走行速度とに基づいて、前記左右偏位周期を演算する左右偏位周期演算部と、
前記トロリ線から前記すり板を通じて流れる電流に基づいて、前記離線発生周期を演算する離線発生周期演算部とを備えること、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出装置。 - 請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載のすり板の局部摩耗検出装置において、
前記トロリ線が支持される支持点間の距離である径間長と車両の走行速度とに基づいて、前記左右偏位周期を演算する左右偏位周期演算部と、
前記トロリ線と前記すり板とが離線するときに発生するアークに基づいて、前記離線発生周期を演算する離線発生周期演算部とを備えること、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出装置。 - 請求項4又は請求項5に記載のすり板の局部摩耗検出装置において、
前記局部摩耗判定部は、前記離線発生周期演算部の演算結果と前記左右偏位周期演算部の演算結果とに基づいて、前記すり板の局部摩耗の有無を判定すること、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出装置。 - トロリ線と摺動するすり板に発生する局部摩耗を検出するすり板の局部摩耗検出プログラムであって、
前記トロリ線と前記すり板とが離れる離線が発生する離線発生周期に基づいて、このすり板の局部摩耗の有無を判定する局部摩耗判定手順をコンピュータに実行させること、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出プログラム。 - 請求項7に記載のすり板の局部摩耗検出プログラムにおいて、
前記局部摩耗判定手順は、前記すり板に対して前記トロリ線が左右方向に偏位する左右偏位周期と前記離線発生周期とに基づいて、前記すり板の局部摩耗の有無を判定する手順を含むこと、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出プログラム。 - 請求項8に記載のすり板の局部摩耗検出プログラムにおいて、
前記局部摩耗判定手順は、前記離線発生周期と前記左右偏位周期とが一致するときには、前記すり板に局部摩耗が発生していると判定する手順を含むこと、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出プログラム。 - 請求項8又は請求項9に記載のすり板の局部摩耗検出プログラムにおいて、
前記トロリ線が支持される支持点間の距離である径間長と車両の走行速度とに基づいて、前記左右偏位周期を演算する左右偏位周期演算手順と、
前記トロリ線から前記すり板を通じて流れる電流に基づいて、前記離線発生周期を演算する離線発生周期演算手順とを含むこと、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出プログラム。 - 請求項8から請求項9までのいずれか1項に記載のすり板の局部摩耗検出プログラムにおいて、
前記トロリ線が支持される支持点間の距離である径間長と車両の走行速度とに基づいて、前記左右偏位周期を演算する左右偏位周期演算手順と、
前記トロリ線と前記すり板とが離線するときに発生するアークに基づいて、前記離線発生周期を演算する離線発生周期演算手順とを含むこと、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出プログラム。 - 請求項10又は請求項11に記載のすり板の局部摩耗検出プログラムにおいて、
前記局部摩耗判定手順は、前記離線発生周期演算手順における演算結果と前記左右偏位周期演算手順における演算結果とに基づいて、前記すり板の局部摩耗の有無を判定する手順を含むこと、
を特徴とするすり板の局部摩耗検出プログラム。
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