JP2014109594A - 光変調器及び光送信器 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝搬損失が増大しないようにしながら、より高速で動作しうる側面格子導波路型光変調器及びこれを備える光送信器を実現する。
【解決手段】光変調器を、半導体材料からなる光導波路コア2と、電極3と、n型又はp型にドーピングされた半導体材料からなり、光導波路コアと電極とを電気的に接続する複数のチャネル4とを備え、複数のチャネル4は、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられており、光導波路コア2は、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域2X及び非ドーピング領域2Yを光の伝搬方向に沿って交互に有し、複数のチャネル4は、それぞれ、ドーピング領域2Xに接続されているものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光変調器及び光送信器に関する。
従来、pnダイオード又はpinダイオードを用いた光変調器がある。このような光変調器は、pn接合部又はpin接合部を含む光導波路コアと、電極と、光導波路コアと電極とを電気的に接続するチャネルとを備え、電極からチャネルを介して光導波路コアに供給する電気信号を変化させることで、光を変調するようになっている。
このような光変調器としては、例えば、pnダイオードを用いたリブ導波路型光変調器、pinダイオードを用いた側面格子導波路型光変調器などがある。
このうち、pnダイオードを用いたリブ導波路型光変調器は、光導波路コアとして機能するリブ部分と、チャネルとして機能するスラブ部分とを備える。このリブ導波路型光変調器では、リブ部分とスラブ部分との間の膜厚差によって、光がリブ部分に閉じ込められて伝搬するようになっている。つまり、このリブ導波路型光変調器では、スラブ部分を光の伝搬方向の全域に一定の厚さで形成し、スラブ部分の厚さをリブ部分よりも薄くすることで、光が選択的にリブ部分に閉じ込められて伝搬するようにしている。
また、pinダイオードを用いた側面格子導波路型光変調器は、光導波路コアの側面に光の伝搬方向に沿って部分的に設けられた格子を備え、この格子がチャネルとして機能する。この側面格子導波路型光変調器では、格子が形成されている領域の平均的な屈折率が光導波路コアよりも低くなっており、これにより、光が光導波路コアに閉じ込められて伝搬するようになっている。つまり、この側面格子導波路型光変調器では、格子の厚さを光導波路コアと同じにし、光の伝搬方向に沿って部分的に格子を形成することで、光が選択的に光導波路コアに閉じ込められて伝搬するようにしている。
米国特許第7085443号明細書
S. Akiyama et al., "12.5-Gb/s operation with 0.29-V・cm VπL using silicon Mach-Zehndermodulator based-on forward-biased pin diode", Optics Express, Vol.20, No.3, pp. 2911-2923 (2012)
ところで、上述のpinダイオードを用いた側面格子導波路型光変調器よりも高速で動作しうるように、上述のpnダイオードを用いたリブ導波路型光変調器のように、光導波路コアの一方の側をn型にドーピングし、他方の側をp型にドーピングして、例えば図2に示すように、pnダイオードを用いた側面格子導波路型光変調器とすることも考えられる。
しかしながら、光導波路コアの一方の側をn型にドーピングし、他方の側をp型にドーピングすると、光導波路コアに閉じ込められて伝搬する光が受ける伝搬損失が増大してしまう。
そこで、伝搬損失が増大しないようにしながら、より高速で動作しうる側面格子導波路型光変調器及びこれを備える光送信器を実現したい。
本光変調器は、半導体材料からなる光導波路コアと、電極と、n型又はp型にドーピングされた半導体材料からなり、光導波路コアと電極とを電気的に接続する複数のチャネルとを備え、複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられており、光導波路コアは、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域及び非ドーピング領域を光の伝搬方向に沿って交互に有し、複数のチャネルは、それぞれ、ドーピング領域に接続されていることを要件とする。
本光送信器は、連続光を出力する半導体レーザと、半導体レーザからの連続光を変調する光変調器とを備え、光変調器は、半導体材料からなる光導波路コアと、電極と、n型又はp型にドーピングされた半導体材料からなり、光導波路コアと電極とを電気的に接続する複数のチャネルとを備え、複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられており、光導波路コアは、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域及び非ドーピング領域を光の伝搬方向に沿って交互に有し、複数のチャネルは、それぞれ、ドーピング領域に接続されており、複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられており、半導体レーザが出力する連続光の波長が、光変調器の透過スペクトルのストップバンドの長波長側のバンドエッジ近傍の波長に設定されていることを要件とする。
したがって、本光変調器及び光送信器によれば、伝搬損失が増大しないようにしながら、より高速で動作しうる側面格子導波路型光変調器及びこれを備える光送信器を実現することができるという利点がある。
(A)〜(C)は、本実施形態にかかる光変調器(側面格子導波路型光変調器)の構成を示す模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のB−B′線に沿う断面図であり、(C)は(A)のC−C′線に沿う断面図である。 比較例の光変調器(側面格子導波路型光変調器)の構成を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかる光変調器(マッハツェンダ型光変調器)の構成を示す模式的平面図である。 (A)〜(M)は、本実施形態にかかる光変調器(側面格子導波路型光変調器を含むマッハツェンダ型光変調器)の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A′線に沿う断面図であり、(C)は平面図であり、(D)は(C)のA−A′線に沿う断面図であり、(E)は平面図であり、(F)は(E)のA−A′線に沿う断面図であり、(G)は(E)のB−B′線に沿う断面図であり、(H)は平面図であり、(I)は(H)のA−A′線に沿う断面図であり、(J)は(H)のB−B′線に沿う断面図であり、(K)は平面図であり、(L)は(K)のA−A′線に沿う断面図であり、(M)は(K)のB−B′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光変調器(側面格子導波路型光変調器)の透過スペクトルを示す図である。 本実施形態にかかる光変調器(側面格子導波路型光変調器)の透過スペクトルの透過波長帯に含まれる波長約1550nmに動作波長を設定した場合の伝搬光の強度分布を示す図である。 本実施形態にかかる光変調器(側面格子導波路型光変調器)の透過スペクトルのストップバンドの長波長側のバンドエッジ近傍の波長約1470nmに動作波長を設定した場合の伝搬光の強度分布を示す図である。 本実施形態の第1変形例にかかる光変調器(側面格子導波路型光変調器)の構成を示す模式的平面図である。 (A)〜(C)は、本実施形態の第2変形例にかかる光変調器(側面格子導波路型光変調器)の構成を示す模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のB−B′線に沿う断面図であり、(C)は(A)のC−C′線に沿う断面図である。 本実施形態の第3変形例にかかる光変調器(吸収型光変調器)の構成を示す模式的平面図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる光変調器及び光送信器について、図1〜図7を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光変調器は、半導体材料からなり、pnダイオードを用いた光変調器であり、図1(A)〜図1(C)に示すように、pn接合部1を含む光導波路コア2と、電極3と、n型又はp型にドーピングされた半導体材料からなり、光導波路コア2と電極3とを電気的に接続する複数のチャネル4とを備える。ここでは、光導波路コア2は、直線状に延びており、電極3は、光導波路コア2に平行に設けられている。そして、電極3から複数のチャネル4を介して光導波路コア2に供給する電気信号を変化させることで、光を変調するようになっている。なお、光変調器5を半導体光変調器ともいう。また、光導波路コア2を光導波路コア層ともいう。
また、本光変調器5は、側面格子導波路型光変調器であり、光導波路コア2の側面に光の伝搬方向(進行方向)に沿って部分的に設けられた複数の格子を備え、これらの格子がチャネル4として機能する。つまり、複数のチャネル4は、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられている。ここでは、複数のチャネル4、即ち、複数の格子は、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられている。なお、複数のチャネル4、即ち、複数の格子は、周期的に設けられていなくても良い。
そして、本側面格子導波路型光変調器5では、格子4が形成されている領域(ここでは格子4の周囲は酸化膜で覆われているため、格子及び酸化膜からなる領域)の平均的な屈折率が光導波路コア2よりも低くなっており、これにより、光が光導波路コア2に閉じ込められて伝搬するようになっている。つまり、この側面格子導波路型光変調器5では、格子4の厚さを光導波路コア2と同じにし、光の伝搬方向に沿って部分的に格子4を形成することで、光が選択的に光導波路コア2に閉じ込められて伝搬するようにしている。
具体的には、本実施形態では、電極3として、光導波路コア2を挟んで両側に設けられた第1電極3A及び第2電極3Bが設けられている。ここでは、第1電極3A及び第2電極3Bは、直線状に延びており、光の伝搬方向に沿って互いに平行に設けられており、光導波路コア2に平行に設けられている。ここで、第1電極3A及び第2電極3Bは、金属電極である。ここでは、第1電極3Aはn側電極であり、第2電極3Bはp側電極である。
また、本実施形態では、光導波路コア2は、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域2X及び非ドーピング領域2Yを光の伝搬方向に沿って交互に有する。ここでは、ドーピング領域2Xは、n型にドーピングされたn型ドーピング領域2Aと、n型ドーピング領域2Aに接合され、p型にドーピングされたp型ドーピング領域2Bとを含む。具体的には、光導波路コア2の一方の側面から他方の側面まで延びるドーピング領域2Xの一方の側面側がn型ドーピング領域2Aになっており、他方の側面側がp型ドーピング領域2Bになっている。そして、光導波路コア2の幅方向中央位置又はその近傍でn型ドーピング領域2Aとp型ドーピング領域2Bとが接合されてpn接合部1が形成されている。つまり、光導波路コア2は、光の伝搬方向に直交する方向(横方向)に沿って並べられたn型ドーピング領域2Aとp型ドーピング領域2Bとがpn接合されたpn接合部1を含む。そして、このpn接合部1は、pn接合面が光導波路コア2の高さ方向(ウェハ面に垂直な方向)に延びている。また、ドーピング領域2Xは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて部分的(ここでは周期的)に設けられている。ここでは、ドーピング領域2Xの一方の側面側に設けられたn型ドーピング領域2Aは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて部分的(ここでは周期的)に設けられており、他方の側面側に設けられたp型ドーピング領域2Bは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて部分的(ここでは周期的)に設けられている。このため、本実施形態では、n型ドーピング領域2Aと非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、p型ドーピング領域2Bと非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられていることになる。
また、本実施形態では、複数のチャネル4は、n型にドーピングされた半導体材料からなり、n型ドーピング領域2Aに接続されている複数のn型チャネル4Aと、p型にドーピングされた半導体材料からなり、p型ドーピング領域2Bに接続されている複数のp型チャネル4Bとを含む。つまり、光導波路コア2の両側のそれぞれに設けられる複数のチャネル4A,4Bは、互いに異なる極性でドーピングが行なわれている。そして、複数のn型チャネル4Aは、光導波路コア2と第1電極3Aとを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられている。本実施形態では、複数のn型チャネル4Aは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられている。また、複数のp型チャネル4Bは、光導波路コア2と第2電極3Bとを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられている。本実施形態では、複数のp型チャネル4Bは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられている。
なお、ここでは、光導波路コア2の両側のそれぞれに複数のチャネル4(即ち、複数のn型チャネル4Aと複数のp型チャネル4B)及び電極3(即ち、第1電極3Aと第2電極3B)を設けているが、これに限られるものではなく、光導波路コア2の少なくとも一方の側に複数のチャネル4及び電極3を設ければ良い。また、ここでは、光導波路コア2の両側のそれぞれに設けられる複数のチャネル4の位置、即ち、複数のn型チャネル4Aのそれぞれの位置と複数のp型チャネル4Bのそれぞれの位置とを、光の伝搬方向に沿って同一の位置にしているが、これに限られるものではなく、これらの位置がずれており、光の伝搬方向に沿って異なる位置になっていても良い。
ところで、光変調器5においては、より高速で広帯域動作させることが必要になってきている。光変調器の周波数応答特性は、遮断周波数f3dB=(2πRC)−1で決まっており、この遮断周波数f3dBよりも高い周波数では光変調器の応答は周波数に比例して低下していく。なお、例えばプリエンファシス信号などの予め光変調器の周波数特性を補償した駆動信号を用いることで、遮断周波数f3dBよりも高い周波数においても十分な応答が得られ、より高速で広帯域動作させることが可能となる。
ここで、本側面格子導波路型光変調器5を等価回路で表すと、図1(A)、図2に示すように、光導波路コア2に含まれるpn接合部1が電気容量Cとして表され、チャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分が電気抵抗Rとして表される。
そして、本側面格子導波路型光変調器5の変調動作は、電気抵抗Rを介して電気容量Cに電流(高周波電流)を流し、電気容量Cに溜まる電荷を増減させることと等価である。
この場合、本側面格子導波路型光変調器5の高速広帯域動作時(高周波動作時)における変調効率は、変調信号(高周波変調信号)を供給した場合(例えば一定の高周波電圧振幅を印加した場合)に電気容量Cにどれだけ多くのキャリアを出し入れできるかで決まる。つまり、本側面格子導波路型光変調器5では、電気容量Cに出し入れする電荷量を多くすることで、より大きな変調が得られることになり、変調効率を向上させることができる。
そして、本側面格子導波路型光変調器5では、高周波動作時、即ち、動作周波数(最大動作周波数)fが遮断周波数f3dBよりも高い場合(f>f3dB)、電気容量Cに溜まる電荷量は、電気抵抗Rとして表されるチャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分の電気抵抗値の大きさによって決まる。つまり、電気抵抗Rとして表されるチャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分の電気抵抗値を小さくすれば、より大きな電流をチャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分に流すことができ、その分、より多くの電荷を電気容量Cに溜めることができる。そして、電気抵抗Rとして表されるチャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分の電気抵抗値を小さくするためには、チャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分をn型又はp型にドーピングすれば良い。
なお、ドーピング濃度を高くすることで、電気抵抗Rとして表される部分の電気抵抗値をより小さくすることが可能である。また、ここでは、光導波路コア2に電荷を出し入れする際の電気抵抗Rとして、チャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分のみを考慮しているが、実際の駆動系においては、これに加えて駆動系の電源の負荷抵抗も考慮するのが好ましい。
このように、本側面格子導波路型光変調器5では、動作周波数fが遮断周波数f3dBよりも高い場合(f>f3dB)、チャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分をn型又はp型にドーピングして、チャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分の電気抵抗値を小さくすることで、より多くの電荷を電気容量Cに溜めることが可能となり、これにより、より大きな変調が得られ、変調効率を向上させることが可能となる。
しかしながら、図2に示すように、光導波路コア2をn型又はp型にドーピングすると、光導波路コア2に閉じ込められて伝搬する光が受ける伝搬損失が増大してしまう。
そこで、本側面格子導波路型光変調器5では、図1(A)〜図1(C)に示すように、光導波路コア2を、光の伝搬方向に沿って交互に設けられたドーピング領域2X及び非ドーピング領域2Yを有するものとしている。つまり、光導波路コア2は、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられた複数のドーピング領域2Xと、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられた複数の非ドーピング領域2Yとを有する。このように、光導波路コア2のドーピング濃度を光の伝搬方向に沿って不均一にする。ここでは、トーピング領域2X及び非ドーピング領域2Yは、それぞれ、光導波路コア2の幅方向の全長にわたって延びている。つまり、ドーピング領域2X及び非ドーピング領域2Yは、それぞれ、光導波路コア2の一方の側面から他方の側面まで延びている。そして、複数のチャネル4、即ち、複数の格子を、それぞれ、光導波路コア2のドーピング領域2X(即ち、複数のドーピング領域2X)に接続している。ここで、光導波路コア2のドーピング領域2Xは、チャネル4が光導波路コア2に接している部分を含む。このため、光導波路コア2のドーピング領域2Xは、その両側にチャネル4が接続されている領域であり、光導波路コア2の非ドーピング領域2Yは、その両側にチャネル4が接続されていない領域である。
これにより、動作周波数fが遮断周波数f3dBよりも高い場合(f>f3dB)に、伝搬損失が増大しないようにしながら、変調効率の向上を実現することができる。つまり、高速動作時の変調効率を増大させながら、低光損失化を実現することができる。このように、伝搬損失が増大しないようにしながら、より高速で動作しうる側面格子導波路型光変調器5を実現することができる。
このように、光の強度が集中する光導波路コア2において、伝搬損失の要因となるドーピング領域2Xが部分的になくなるため、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と比較して、光導波路コア2を伝搬する光が受ける伝搬損失は低減される。この場合、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と比較して、pn接合部1が少なくなり、光変調器5の電気容量Cは低下する。しかしながら、動作周波数fが遮断周波数f3dBよりも高い場合(f>f3dB)、光変調器5の変調効率は電気容量Cによらずに電気抵抗Rによって決まる。そして、チャネル4及び光導波路コア2のチャネル4とpn接合部1との間の部分をドーピングする点は、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と同じである。このため、電気抵抗Rは、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と同じである。したがって、変調効率は、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と同等である。このように、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と比較して、同等の変調効率を維持しながら、伝搬損失を低減することができる。
なお、ここでは、動作周波数fが遮断周波数f3dBよりも高い場合(f>f3dB)に、伝搬損失が増大しないようにしながら、変調効率の向上を実現することができるとしているが、これに限られるものではなく、動作周波数fが遮断周波数f3dBよりも低い場合(f<f3dB)であっても、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と比較して、伝搬損失(光損失)を低減するという効果は得られる。つまり、動作周波数fが遮断周波数f3dBよりも低い場合(f<f3dB)、変調効率は電気容量Cによって決まる。このため、図1(A)〜図1(C)に示すように、光導波路コア2を部分的にドーピングすると、伝搬損失を低減できるものの、光変調器5の電気容量Cも低下し、これに伴い、変調効率も低下してしまうことが考えられる。しかしながら、光導波路コア2の両側にチャネル4が接続されていない領域をドーピングしないようにしており、この領域は、両側にチャネル4が接続されていないため、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)であっても、電荷を出し入れする電気容量Cとしてはそれほど機能していなかったと考えられる。このたため、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と比較して、それほど変調効率を低下させずに、伝搬損失を低減することが可能である。
特に、上述のように、本側面格子導波路型光変調器5において、図1(A)〜図1(C)に示すように、光導波路コア2の両側にチャネル4(格子)が接続されている領域のみを選択的にドーピングすると、光変調器5の電気容量Cは低下する。この場合、電気抵抗Rと電気容量Cで決まる遮断周波数(3dB帯域)f3dB=(2πRC)−1よりも光変調器5の動作周波数(最大動作周波数)fが大きくなるという条件(f>f3dB)を満たす範囲で電気容量Cが低下するように、ドーピング領域2Xの幅、即ち、ドーピング領域2Xの光の伝搬方向に沿う方向の長さを決めれば良い。
つまり、光導波路コア2を部分的にドーピングする場合、光変調器5の電気容量Cが低下することになるが、この電気容量Cが低下しすぎないように、光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅が極端に小さくならないようにする。
一方、後述の製造方法[図4(A)〜図4(M)参照]によって製造する場合、図1(A)に示すように、光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅は、チャネル4の幅(格子幅)よりもわずかに広くなる。ここでは、チャネル4の幅は約70nmであるのに対し、光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅は約100nmである。つまり、後述の製造方法[図4(A)〜図4(M)参照]では、光導波路コア2に部分的にドーピングを行なった後、そのドーピング領域2Xに合わせてチャネル4(格子)を残すようにエッチングを行なうようにしている。このため、光導波路コア2のドーピング領域2Xの両側に、エッチングによって残されるチャネル4の位置が一致するように、光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅をチャネル4の幅よりも予め少し広くして、位置合わせのためのマージンを設けている。この場合、光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅は、チャネル4の幅よりも若干広くなる。
これらの点を考慮すると、製造の際の位置合わせの誤差を無視できる場合には、光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅をチャネル4の幅と同一にするのが好ましく、無視できない誤差が生じる場合には、その誤差に応じて、光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅をチャネル4の幅よりも広くするのが好ましい。なお、製造された側面格子導波路型光変調器5において、電気容量Cが小さくなりすぎた場合には、光導波路コア2に含まれるダイオード(pn接合部1)に、順方向のバイアス電圧を印加することで、電気容量Cをf>f3dBを満たすように大きくすることができる。
以下、上述の側面格子導波路型光変調器5を、マッハツェンダ型光変調器6に備えられる位相変調器として用い、それを構成する半導体材料としてシリコンを用いる場合を例に挙げて、図1(A)〜図1(C)、図3を参照しながら、具体的に説明する。なお、図1(A)は、図3中、点線で囲まれた領域Xの拡大図、即ち、マッハツェンダ型光変調器6の位相変調器部分の拡大図である。
本マッハツェンダ型光変調器6は、図3に示すように、2本のアーム7を備え、これらの2本のアーム7のそれぞれに、位相変調器として、上述の側面格子導波路型光変調器5を備え、一方の側から入力された連続光が、他方の側から変調光として出力されるようになっている。ここでは、2本のアーム7のそれぞれに設けられた上述の側面格子導波路型光変調器5では、一方の電極3を共通電極としている。また、2本のアーム7の一方に設けられた上述の側面格子導波路型光変調器5に備えられた電極3に電圧信号源8を接続し、変調信号としての高周波電圧を印加するようになっている。なお、位相変調器を位相変調素子ともいう。また、側面格子導波路型光変調器5を側面格子導波路型光変調素子ともいう。また、2本のアーム7のそれぞれに設けられた上述の側面格子導波路型光変調器5に備えられる電極3に、それぞれ、電圧信号源8を接続し、変調信号としての高周波電圧を印加するようにしても良い。
この場合、位相変調器として用いられる上述の側面格子導波路型光変調器5では、電極3から複数のチャネル4を介して光導波路コア2に印加する電圧を変化させる。これにより、pn接合部1の電子、ホールのフリー・キャリアの濃度を変化させ、フリー・キャリア・プラズマ効果によって光導波路コア2の屈折率を変化させて、光導波路コア2に閉じ込められて伝搬する光の位相を変調することになる。この場合、キャリア濃度が変化する領域はpn接合部1(pn接合面)の近傍の領域であるため、pn接合部1と伝搬光の強度分布との空間的な重なりを大きくすることで、変調効率を高めることが可能である。
ここでは、本マッハツェンダ型光変調器6は、図1(A)〜図1(C)に示すように、シリコン基板10上に、厚さ約2μmの埋め込み酸化膜(BOX;buried oxide)層11、膜厚約220nmの結晶シリコン(SOI;silicon on insulator)層12が形成されたSOI基板13を用い、SOI層(シリコン層)12を部分的にn型又はp型にドーピングし、エッチングしてパターニングすることで、2本のアーム7(図3参照)及び上述の側面格子導波路型光変調器5に備えられる光導波路コア2、チャネル4(格子)、パッド9が形成されている。特に、光導波路コア2は、光の伝搬方向に沿って部分的にドーピングされている。つまり、光導波路コア2は、光の伝搬方向に沿って交互に設けられたドーピング領域2X及び非ドーピング領域2Yを有する。ここでは、光導波路コア2の両側にチャネル4が接続されている領域がドーピング領域2Xとなっており、光導波路コア2の両側にチャネル4が接続されていない領域が非ドーピング領域2Yとなっている。また、パッド9は、光導波路コア2を挟んで両側に、光導波路コア2に平行に設けられている。ここでは、光導波路コア2の一方の側に第1パッド9Aが設けられており、他方の側に第2パッド9Bが設けられている。そして、光導波路コア2とパッド9との間に複数のチャネル4(格子)が間隔をあけて周期的に設けられている。つまり、光導波路コア2の両側に、内側の光導波路コア2の側面から外側のパッド9の側面まで、光導波路コア2が延びる方向に対して直交する方向へ向けて延びるように、複数のチャネル4(格子)が形成されている。そして、パッド9の直上に例えばアルミニウムなどの金属からなる電極3が設けられている。
ここでは、2本のアーム7(図3参照)及び上述の側面格子導波路型光変調器5に備えられる光導波路コア2は、シリコンからなる。つまり、2本のアーム7(図3参照)及び上述の側面格子導波路型光変調器5に備えられる光導波路コア2は、シリコン導波路コアである。特に、光導波路コア2を構成するシリコンは、両側にチャネル4が接続されている領域の一方の側がn型にドーピングされ、他方の側がp型にドーピングされており、両側にチャネル4が接続されていない領域はドーピングされていない。また、2本のアーム7(図3参照)、及び、上述の側面格子導波路型光変調器5に備えられる光導波路コア2は、その幅が約450nmであり、厚さが約220nmである。また、光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅は、約100nmであり、後述のチャネル4の幅よりも広くなっている。つまり、光導波路コア2のドーピング領域2Xは、その中心位置(光の伝搬方向の中心位置)が両側に接続されるチャネル4の中心位置(幅方向中心位置)と一致しており、その幅が約100nmで後述のチャネル4の幅よりも広くなっている。
また、上述の側面格子導波路型光変調器5に備えられる複数のチャネル4及び両側のパッド9は、n型又はp型にドーピングされたシリコンからなる。つまり、複数のチャネル4及び両側のパッド9のうち一方の側に設けられたものはn型にドーピングされており、他方の側に設けられたものはp型にドーピングされている。また、各チャネル4の幅は、約70nmである。また、各チャネル4の長さ、即ち、光導波路コア2が延びる方向(光の伝搬方向)に対して直交する方向の長さは、約2μmである。また、複数のチャネル4の周期は、約285nmである。また、各チャネル4の厚さは、約220nmであり、光導波路コア2の厚さと同じである。
ここでは、パッド9及び各チャネル4のパッド9側の領域(外側領域)4AA,4BAは、各チャネル4A,4Bの光導波路コア2側の領域(内側領域)4AB,4BB及び光導波路コア2のドーピング領域2X(2A,2B)よりも高濃度にn型又はp型にドーピングされている。例えば、パッド9及び各チャネル4のパッド9側の領域4AA,4BAは、ドーピング濃度約1020/cmの高濃度ドーピング領域であり、各チャネル4の光導波路コア2側の領域4AB,4BB及び光導波路コア2のドーピング領域2X(2A,2B)は、ドーピング濃度約5×1018/cmの低濃度ドーピング領域である。つまり、一方の側のパッド9A及び各チャネル4Aのパッド9A側の領域4AAは、ドーピング濃度約1020/cmの高濃度でn型にドーピングされており、他方の側のパッド9B及び各チャネル4Bのパッド9B側の領域4BAは、ドーピング濃度約1020/cmの高濃度でp型にドーピングされている。また、一方の側の各チャネル4Aの光導波路コア2側の領域4AB及び光導波路コア2のドーピング領域2Aは、ドーピング濃度約5×1018/cmの低濃度でn型にドーピングされており、他方の側の各チャネル4Bの光導波路コア2側の領域4BB及び光導波路コア2のドーピング領域2Bは、ドーピング濃度約5×1018/cmの低濃度でp型にドーピングされている。なお、高濃度でn型にドーピングされた領域を、n型ドーピング領域といい、低濃度でn型にドーピングされた領域を、n型ドーピング領域といい、高濃度でp型にドーピングされた領域を、p型ドーピング領域といい、低濃度でp型にドーピングされた領域を、p型ドーピング領域という。
そして、2本のアーム7(図3参照)、上述の側面格子導波路型光変調器5に備えられる光導波路コア2及び複数のチャネル4は、その周囲がクラッドとして機能するSiO膜(シリコン酸化膜;酸化膜;オーバークラッド酸化膜)18によって覆われている。
次に、本マッハツェンダ型光変調器6の製造方法について、上述の側面格子導波路型光変調器5の部分を中心に、図4(A)〜図4(M)を参照しながら説明する。
まず、図4(A)、図4(B)に示すように、シリコン基板10上に、厚さ約2μmの埋め込み酸化膜(BOX)層11、膜厚約220nmの結晶シリコン(SOI)層12が形成されたSOI基板(ウェハ)13を用意する。
次に、図4(C)、図4(D)に示すように、SOI層(シリコン層)12のパッド9となる領域及び各チャネル4のパッド9側の領域4AA,4BAとなる領域を、例えばリソグラフィー及びイオン注入技術を用いて、高濃度にn型又はp型にドーピングする。ここでは、一方の側のパッド9Aとなる領域及び各チャネル4Aのパッド9A側の領域4AAとなる領域を、ドーピング濃度約1020/cmの高濃度でn型にドーピングし、他方の側のパッド9Bとなる領域及び各チャネル4Bのパッド9B側の領域4BAとなる領域を、ドーピング濃度約1020/cmの高濃度でp型にドーピングする。なお、図4(C)、図4(D)では、高濃度でn型にドーピングした領域をn型ドーピング領域14として示し、高濃度でp型にドーピングした領域をpドーピング領域15として示している。
次に、図4(E)〜図4(G)に示すように、SOI層12の各チャネル4の光導波路コア2側の領域4AB,4BBとなる領域及び光導波路コア2のドーピング領域2X(2A,2B)となる領域を、例えばリソグラフィー及びイオン注入技術を用いて、低濃度にn型又はp型にドーピングする。ここでは、一方の側の各チャネル4Aの光導波路コア2側の領域4ABとなる領域及び光導波路コア2のドーピング領域2Aとなる領域は、ドーピング濃度約5×1018/cmの低濃度でn型にドーピングし、他方の側の各チャネル4Bの光導波路コア2側の領域4BBとなる領域及び光導波路コア2のドーピング領域2Bとなる領域は、ドーピング濃度約5×1018/cmの低濃度でp型にドーピングする。このようにして、光導波路コア2となる領域は、各チャネル4となる領域とともに、光の伝搬方向(導波方向)に沿って部分的にn型又はp型にドーピングされることになる。つまり、光導波路コア2となる領域は、各チャネル4となる領域の延長線上の領域が部分的にn型又はp型にドーピングされることになる。なお、図4(E)〜図4(G)では、低濃度でn型にドーピングした領域をn型ドーピング領域16として示し、低濃度でp型にドーピングした領域をpドーピング領域17として示している。
ここでは、p型にドーピングする際にリソグラフィー技術を用いて形成されるp型ドーピング領域形成用マスクの位置と、n型にドーピングする際にリソグラフィー技術を用いて形成されるn型ドーピング領域形成用マスクの位置と、後述のエッチングの際にリソグラフィー技術を用いて形成される側面格子形成用マスク(チャネル形成用マスク)の位置との位置合わせのためのマージンを考慮して、各チャネル4となる領域及び光導波路コア2のドーピング領域2X(2A,2B)となる領域として、幅約100nmの領域をドーピングするようにしている。なお、位置合わせのためのマージンを考慮しなくても良いのであれば、幅約70nmの領域をドーピングすれば良い。
次に、図4(H)〜図4(J)に示すように、例えばリソグラフィー技術及びエッチング技術を用いて、SOI層12の不要な部分を完全に除去する。これにより、残されたSOI層12、即ち、部分的にn型又はp型にドーピングされたSOI層12によって、マッハツェンダ型光変調器6を構成する2本のアーム7(図3参照)、側面格子導波路型光変調器5を構成するパッド9(9A,9B)、各チャネル4(4A,4B)及び光導波路コア2が形成される。
特に、光の伝搬方向に沿って部分的にドーピングされた光導波路コア2が形成される。ここでは、両側にチャネル4A,4Bが接続されている領域の一方の側に低濃度にn型にドーピングされたn型ドーピング領域2A、他方の側に低濃度にp型にドーピングされたp型ドーピング領域2Bを有するドーピング領域2Xと、両側にチャネル4A,4Bが接続されておらず、n型又はp型にドーピングされていない非ドーピング領域2Yと光の伝搬方向に沿って交互に有する光導波路コア2が形成される。この光導波路コア2のドーピング領域2Xの幅は、約100nmであり、チャネル4の幅(約70nm)よりも広くなる[図1(A)参照]。
また、各チャネル4は、約70nmの幅、約2μmの長さに形成される[図1(A)参照]。また、複数のチャネル4は、約285nmの周期を持つように形成される[図1(A)参照]。また、一方の側に形成される複数のチャネル4Aは、高濃度にn型にドーピングされた領域4AAと低濃度にn型にドーピングされた領域4ABとを含むように形成される。また、他方の側に形成される複数のチャネル4Bは、高濃度にp型にドーピングされた領域4BAと低濃度にp型にドーピングされた領域4BBとを含むように形成される。
また、一方の側に、高濃度にn型にドーピングされたパッド9Aが形成され、他方の側に、高濃度にp型にドーピングされたパッド9Bが形成される。
また、光導波路コア2の厚さと各チャネル4の厚さは、同一であり、約220nmである。また、2本のアーム7(図3参照)及び光導波路コア5は、約450nmの幅に形成される[図1(A)参照]。
そして、図4(K)〜図4(M)に示すように、全体を例えば約1μm程度のSiO膜18によって覆う。これにより、2本のアーム7(図3参照)、光導波路コア2及び複数のチャネル4の周囲がSiO膜18によって覆われる。
その後、パッド9の直上のSiO膜18を除去して、例えばアルミニウムなどの金属からなる電極3を形成する。ここでは、一方の側に設けられた第1パッド9A上に第1電極3Aを形成し、他方の側に設けられた第2パッド9B上に第2電極3Bを形成する。
このようにして、上述の側面格子導波路型光変調器5を位相変調器として含むマッハツェンダ型光変調器6を製造することができる。
このようなマッハツェンダ型光変調器6を動作させる場合、即ち、マッハツェンダ型光変調器6に含まれる側面格子導波路型光変調器5を動作させる場合、動作時のDCバイアス電圧として、pn接合部1に順方向に+0.8Vの電圧を与える。この場合、側面格子導波路型光変調器5の電気容量Cは非常に大きくなるため、遮断周波数f3dBは通常100MHz程度の低周波数となる。これに対して、本側面格子導波路型光変調器5は、約12.5Gb/s以上の高速広帯域動作(最大動作周波数f=約12.5GHz)を行なう。つまり、本側面格子導波路型光変調器5においては、プリエンファシス信号(例えば非特許文献1参照)などの予め光変調器の周波数特性を補償した駆動信号を用いることで、遮断周波数f3dBよりも高い動作周波数による駆動を行なうことで、高速広帯域動作が可能である。
次に、上述の側面格子導波路型光変調器5の動作波長について説明する。
上述の側面格子導波路型光変調器5の透過スペクトルにおけるストップバンドは、チャネル(格子)4の周期で決まる。上述の側面格子導波路型光変調器5では、チャネル(格子)4が周期約285nmで周期的に設けられている。このため、上述の側面格子導波路型光変調器5の透過スペクトルでは、図5に示すように、この側面格子構造に起因するストップバンド(反射波長帯)が約1470nm近傍の波長に見られる。一方、ストップバンドよりも長波側の波長、即ち、ストップバンド以外の透過波長帯においては、比較的平坦な透過特性が得られている。このため、この透過特性が比較的平坦になる透過波長帯に含まれる波長を動作波長として用いれば良い。例えば、上述の側面格子導波路型光変調器5の動作波長を約1550nmに設定すれば良い。ここで、動作波長を約1550nmに設定するには、本側面格子導波路型光変調器5に入力される連続光の波長(入力波長)を約1550nmにすれば良い。例えば、連続光を出力する半導体レーザと、半導体レーザからの連続光を変調する光変調器5とを備える光送信器において、半導体レーザが出力する連続光の波長を約1550nmに設定すれば良い。このように、透過波長帯に含まれる波長を動作波長として設定した場合、上述の側面格子導波路型光変調器5の光導波路コア2を伝搬する伝搬光の強度分布は、図6に示すように、概ね伝搬方向に一様になる。
これに対し、上述の側面格子導波路型光変調器5の動作波長を、上述の側面格子導波路型光変調器5の透過スペクトルのストップバンドの長波長側のバンドエッジ近傍の波長に設定することで、より変調効率を向上させることが可能である。上述の側面格子導波路型光変調器5では、チャネル(格子)4が周期約285nmで周期的に設けられており、ストップバンドの長波長側のバンドエッジ近傍の波長は約1470nmである。このため、動作波長を約1470nmに設定することで、上述の側面格子導波路型光変調器5の光導波路コア2を伝搬する伝搬光の強度分布は、図7に示すように、光伝搬方向において、チャネル(格子)4が接続されている領域に集中する。この伝搬光の強度分布は、本側面格子導波路型光変調器5において電荷が高速で変化する領域、即ち、光導波路コア2内のpn接合部1が形成されている領域の分布と一致する。このため、光導波路コア2内の電荷量の変化が、伝搬光の位相変調に対して、より効果的に寄与することになる。つまり、本側面格子導波路型光変調器5においては、変調器に与える一定の電圧変化に対して、変調器の効率が増大するという効果が得られる。ここで、動作波長を、上述のストップバンドの長波長側のバンドエッジ近傍の波長、ここでは約1470nmに設定するには、本側面格子導波路型光変調器5に入力される連続光の波長を約1470nmにすれば良い。例えば、連続光を出力する半導体レーザと、半導体レーザからの連続光を変調する光変調器5とを備える光送信器において、半導体レーザが出力する連続光の波長を約1470nmに設定すれば良い。なお、上述の側面格子導波路型光変調器5のチャネル(格子)4の周期を変化させることで、上述のストップバンドの長波長側のバンドエッジ近傍の波長を、光通信において一般的な動作波長である約1550nmに等しくすることも可能である。
したがって、本実施形態にかかる光変調器及び光送信器によれば、伝搬損失が増大しないようにしながら、より高速で動作しうる側面格子導波路型光変調器及びこれを備える光送信器を実現することができるという利点がある。
なお、本発明は、上述した実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述の実施形態では、n型ドーピング領域2Aと非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、p型ドーピング領域2Bと非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられているが、これに限られるものではない。つまり、n型ドーピング領域2A及びp型ドーピング領域2Bの少なくとも一方と非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられていれば良い。
例えば、図8に示すように、n型ドーピング領域2Aと非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、p型ドーピング領域2Bは、光の伝搬方向に沿って連続的に設けられていても良い。つまり、ドーピング領域2Xの一方の側面側に設けられたn型ドーピング領域2Aは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて部分的(ここでは周期的)に設けられており、他方の側面側に設けられたp型ドーピング領域2Bは、光の伝搬方向に沿って全体的に(即ち、一様に;均一に)設けられていても良い。この場合も、ドーピング領域2Xは、n型にドーピングされたn型ドーピング領域2Aと、n型ドーピング領域2Aに接合され、p型にドーピングされたp型ドーピング領域2Bとを含むことになる。また、光導波路コア2の一方の側面側がn型ドーピング領域2Aになり、他方の側面側がp型ドーピング領域2Bになる。そして、光導波路コア2の幅方向中央位置又はその近傍でn型ドーピング領域2Aとp型ドーピング領域2Bとが接合されてpn接合部1が形成される。なお、これを第1変形例という。このような第1変形例の構成によれば、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と比較して、同等の変調効率を維持しながら、伝搬損失を低減することができる。また、上述の実施形態のもの[図1(A)参照]と比較して、p型ドーピング領域2Bが伝搬方向に全体的に設けられるため、製造工程が容易になるという利点がある。つまり、上述の実施形態のもの[図1(A)参照]では、製造工程において、p型にドーピングする際にリソグラフィー技術を用いて形成されるp型ドーピング領域形成用マスクの位置と、n型にドーピングする際にリソグラフィー技術を用いて形成されるn型ドーピング領域形成用マスクの位置と、後述のエッチングの際にリソグラフィー技術を用いて形成される側面格子形成用マスク(チャネル形成用マスク)の位置との位置合わせ(主に光の伝搬方向に沿う方向の位置合わせ)を精度良く行なう必要がある。これに対し、この第1変形例のもの(図8参照)では、p型ドーピング領域2Bが伝搬方向に全体的に設けられるため、製造工程において、n型にドーピングする際にリソグラフィー技術を用いて形成されるn型ドーピング領域形成用マスクの位置と、後述のエッチングの際にリソグラフィー技術を用いて形成される側面格子形成用マスクの位置との位置合わせ(主に光の伝搬方向に沿う方向の位置合わせ)を精度良く行なえば良い。このため、この第1変形例のものでは、上述の実施形態のものと比較して、製造工程が容易になるという利点がある。
また、例えば、p型ドーピング領域2Bと非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、n型ドーピング領域2Aは、光の伝搬方向に沿って連続的に設けられていても良い。つまり、ドーピング領域2Xの一方の側面側に設けられたn型ドーピング領域2Aは、光の伝搬方向に沿って全体的に(即ち、一様に;均一に)設けられており、他方の側面側に設けられたp型ドーピング領域2Bは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて部分的(ここでは周期的)に設けられていても良い。この場合も、ドーピング領域2Xは、n型にドーピングされたn型ドーピング領域2Aと、n型ドーピング領域2Aに接合され、p型にドーピングされたp型ドーピング領域2Bとを含むことになる。また、光導波路コア2の一方の側面側がn型ドーピング領域2Aになり、他方の側面側がp型ドーピング領域2Bになる。そして、光導波路コア2の幅方向中央位置又はその近傍でn型ドーピング領域2Aとp型ドーピング領域2Bとが接合されてpn接合部1が形成される。このような構成によれば、光導波路コア2の全体をドーピングする場合(例えば図2参照)と比較して、同等の変調効率を維持しながら、伝搬損失を低減することができる。また、上述の実施形態のもの[図1(A)参照]と比較して、n型ドーピング領域2Aが伝搬方向に全体的に設けられるため、製造工程が容易になるという利点がある。つまり、上述の実施形態のものでは、製造工程において、p型にドーピングする際にリソグラフィー技術を用いて形成されるp型ドーピング領域形成用マスクの位置と、n型にドーピングする際にリソグラフィー技術を用いて形成されるn型ドーピング領域形成用マスクの位置と、後述のエッチングの際にリソグラフィー技術を用いて形成される側面格子形成用マスク(チャネル形成用マスク)の位置との位置合わせ(主に光の伝搬方向に沿う方向の位置合わせ)を精度良く行なう必要がある。これに対し、この変形例のものでは、n型ドーピング領域2Aが伝搬方向に全体的に設けられるため、製造工程において、p型にドーピングする際にリソグラフィー技術を用いて形成されるp型ドーピング領域形成用マスクの位置と、後述のエッチングの際にリソグラフィー技術を用いて形成される側面格子形成用マスクの位置との位置合わせ(主に光の伝搬方向に沿う方向の位置合わせ)を精度良く行なえば良い。このため、この変形例のものでは、上述の実施形態のものと比較して、製造工程が容易になるという利点がある。
また、上述の実施形態では、ドーピング領域2Xは、n型にドーピングされたn型ドーピング領域2Aと、p型にドーピングされたp型ドーピング領域2Bとを含み、ドーピング領域2Xと非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、複数のチャネル4は、n型ドーピング領域2Aに接続されている複数のn型チャネル4Aと、p型ドーピング領域2Bに接続されている複数のp型チャネル4Bとを含むものとしているが、これに限られるものではない。
例えば、ドーピング領域2Xが、p型にドーピングされたp型ドーピング領域2Bを含み、ドーピング領域2Xと非ドーピング領域2Yとが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、複数のチャネル4が、ドーピング領域2Xの一方の側に接続されている複数の第1n型チャネル4AXと、ドーピング領域2Xの一方の側の反対側に接続されている複数の第2n型チャネル4AYとを含むものとしても良い。この場合、複数の第1n型チャネル4AXは、n型にドーピングされた半導体材料からなり、光導波路コア2と第1電極3Aとを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられる。また、複数の第2n型チャネル4AYは、n型にドーピングされた半導体材料からなり、光導波路コア2と第2電極3Bとを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられる。特に、複数の第1n型チャネル4AXは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けるのが好ましく、複数の第2n型チャネル4AYは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けるのが好ましい。具体的には、光導波路コア2の幅方向中央領域をp型ドーピング領域2Bとし、その両側をそれぞれ第1n型ドーピング領域2AX及び第2n型ドーピング領域2AYとし、光導波路コア2を挟んでその両側にそれぞれ第1n型チャネル4AX及び第2n型チャネル4AYを設ければ良い。この場合、第1n型チャネル4AX及び第2n型チャネル4AYは、それぞれ、パッド9A,9B側の領域4AAを、ドーピング濃度約1020/cmの高濃度でn型にドーピングし、光導波路コア2側の領域4ABを、ドーピング濃度約5×1018/cmの低濃度でn型にドーピングすれば良い。また、光導波路コア2の幅方向中央領域を、ドーピング濃度約1×1018/cmの低濃度でp型にドーピングしたp型ドーピング領域2Bとし、その両側の領域を、ドーピング濃度約5×1018/cmの低濃度でn型にドーピングした第1n型ドーピング領域2AX及び第2n型ドーピング領域2AYとすれば良い。なお、これを第2変形例という。このような第2変形例のものでも、光導波路コア2を挟んで両側に設けられた電極3A,3B間に電圧を印加することで、光導波路コア2の内部のp型ドーピング領域2Bと第1n型ドーピング領域2AXとが接合されたpn接合部1及びp型ドーピング領域2Bと第2n型ドーピング領域2AYとが接合されたpn接合部1のキャリアの濃度を変化させることができ、上述の実施形態の場合と同様に動作させることができる。また、このような第2変形例の構成によれば、同じドーピング濃度にした場合、より低抵抗になるn型にドーピングしたチャネル(格子)4を光導波路コア2の両側のチャネルとして用いているため、上述の実施形態のものと比較して、一定の損失の比較では、より低抵抗が得られるという利点がある。
このように、上述の実施形態のように、光導波路コア2の一方の側にn型チャネル4A及びn型ドーピング領域2Aを設け、他方の側にp型チャネル4B及びp型ドーピング領域2Bを設けて、n型ドーピング領域2Aとp型ドーピング領域2Bとをpn接合するようにしても良いし、この第2変形例のように、光導波路コア2の幅方向中央領域をp型ドーピング領域2Bとし、その両側をn型ドーピング領域2AX,2AYとし、光導波路コア2の両側にn型チャネル4AX,4AYを設けて、2つのpn接合部1を含むnpn構造としても良い。つまり、上述の実施形態のように、光導波路コア2を挟んでその両側にそれぞれ設けられるチャネル4のドーピングが、互いに異なる極性で行なわれていても良いし、この第2変形例のように、光導波路コア2を挟んでその両側にそれぞれ設けられるチャネル4のドーピングが、同じ極性で行なわれていても良い。
また、上述の実施形態では、光変調器5の光導波路コア2、チャネル4、パッド9を構成する材料としてシリコン(Si)を用いる場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、他の材料を用いても良い。例えば、Ge、SiGeなどの材料、又は、GaInAsP、InGaAs、GaAs、InPなどのGaAs基板やInP基板上に結晶成長可能な材料を用いても良い。なお、上述の実施形態では、シリコンにおけるフリー・キャリア・プラズマ効果を用いた光変調器を例に挙げて説明しているが、これらの他の材料におけるフリー・キャリア・プラズマ効果、フランツ・ケルディッシュ効果、量子閉じ込めシュタルク効果などの電気光学効果を用いて光変調器を構成しても良い。
また、上述の実施形態及び変形例では、本側面格子導波路型光変調器5を位相変調器として用いたマッハツェンダ型光変調器6を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、本側面格子導波路型光変調器5は、他の光変調器に適用することも可能である。
例えば、図10に示すように、本側面格子導波路型光変調器5を、吸収型光変調器21として用いても良い。この場合、光導波路コア2に注入された電子/ホールのプラズマ効果による光の吸収係数の変化を利用して光の変調を行なうことになる。また、この場合、本側面格子導波路型光変調器5は、上述の実施形態のようなマッハツェンダ型干渉計の2本のアーム7(図3参照)に設けるのではなく、図10に示すように、単一の導波路20に設けることになる。また、本側面格子導波路型光変調器5に備えられた電極3に電圧信号源8を接続し、変調信号としての高周波電圧を印加するようにすれば良い。そして、光導波路コア2内部のキャリア濃度を変化させることで、光導波路コア2の吸収係数を変化させ、これにより、光導波路コア2から出力される光の強度を変調することになる。なお、図10中、点線で囲まれた領域Xの拡大図は、上述の実施形態の側面格子導波路型光変調器5の構成[図1(A)参照]、上述の実施形態の変形例の構成[図8、図9(A)参照]のいずれかと同一である。また、これを第3変形例という。このような第3変形例の吸収型光変調器21は、マッハツェンダ型光変調器6と比較して、構成が簡便になるという利点がある。例えば、マッハツェンダ型光変調器6では、マッハツェンダ干渉計の2本のアーム7の間で初期位相差の調整を行なう必要があるのに対し、吸収型光変調器21では、このような調整を必要としないという利点がある。但し、一般に、本側面格子導波路型光変調器5を用いてシリコン中のプラズマ効果を利用する場合、吸収係数の変化を利用するよりも屈折率の変化を利用する方が、得られる光の変調は大きくなる。このため、吸収型光変調器21として用いた場合、その変調効率は、マッハツェンダ型光変調器6に用いた場合よりも一般に小さくなる。
以下、上述の実施形態及び各変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
半導体材料からなる光導波路コアと、
電極と、
n型又はp型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記電極とを電気的に接続する複数のチャネルとを備え、
前記複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられており、
前記光導波路コアは、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域及び非ドーピング領域を光の伝搬方向に沿って交互に有し、
前記複数のチャネルは、それぞれ、前記ドーピング領域に接続されていることを特徴とする光変調器。
(付記2)
前記複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられていることを特徴とする、付記1に記載の光変調器。
(付記3)
前記電極は、前記光導波路コアを挟んで両側に設けられた第1電極及び第2電極であり、
前記ドーピング領域は、
n型にドーピングされたn型ドーピング領域と、
前記n型ドーピング領域に接合され、p型にドーピングされたp型ドーピング領域とを含み、
前記n型ドーピング領域及び前記p型ドーピング領域の少なくとも一方と前記非ドーピング領域とが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、
前記複数のチャネルは、
n型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記第1電極とを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、前記n型ドーピング領域に接続されている複数のn型チャネルと、
p型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記第2電極とを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、前記p型ドーピング領域に接続されている複数のp型チャネルとを含むことを特徴とする、付記1に記載の光変調器。
(付記4)
前記n型ドーピング領域と前記非ドーピング領域とが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、
前記p型ドーピング領域と前記非ドーピング領域とが光の伝搬方向に沿って交互に設けられていることを特徴とする、付記3に記載の光変調器。
(付記5)
前記n型ドーピング領域と前記非ドーピング領域とが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、
前記p型ドーピング領域は、光の伝搬方向に沿って連続的に設けられていることを特徴とする、付記3に記載の光変調器。
(付記6)
前記p型ドーピング領域と前記非ドーピング領域とが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、
前記n型ドーピング領域は、光の伝搬方向に沿って連続的に設けられていることを特徴とする、付記3に記載の光変調器。
(付記7)
前記複数のn型チャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられており、
前記複数のp型チャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられていることを特徴とする、付記3〜6のいずれか1項に記載の光変調器。
(付記8)
前記電極は、前記光導波路コアを挟んで両側に設けられた第1電極及び第2電極であり、
前記ドーピング領域は、p型にドーピングされたp型ドーピング領域を含み、
前記複数のチャネルは、
n型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記第1電極とを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、前記ドーピング領域の一方の側に接続されている複数の第1n型チャネルと、
n型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記第2電極とを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、前記ドーピング領域の前記一方の側の反対側に接続されている複数の第2n型チャネルとを含むことを特徴とする、付記1に記載の光変調器。
(付記9)
前記複数の第1n型チャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられており、
前記複数の第2n型チャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられていることを特徴とする、付記8に記載の光変調器。
(付記10)
前記光導波コアと前記複数のチャネルは、厚さが同一であることを特徴とする、付記1〜9のいずれか1項に記載の光変調器。
(付記11)
連続光を出力する半導体レーザと、
前記半導体レーザからの連続光を変調する光変調器とを備え、
前記光変調器は、
半導体材料からなる光導波路コアと、
電極と、
n型又はp型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記電極とを電気的に接続する複数のチャネルとを備え、
前記複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられており、
前記光導波路コアは、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域及び非ドーピング領域を光の伝搬方向に沿って交互に有し、
前記複数のチャネルは、それぞれ、前記ドーピング領域に接続されており、
前記複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられており、
前記半導体レーザが出力する連続光の波長が、前記光変調器の透過スペクトルのストップバンドの長波長側のバンドエッジ近傍の波長に設定されていることを特徴とする光送信器。
1 pn接合部
2 光導波路コア
2X ドーピング領域
2Y 非ドーピング領域
2A n型ドーピング領域
2B p型ドーピング領域
2AX 第1n型ドーピング領域
2AY 第2n型ドーピング領域
3 電極
3A 第1電極
3B 第2電極
4 チャネル(格子)
4A n型チャネル
4B p型チャネル
4AA,4BA チャネルのパッド側の領域(高濃度ドーピング領域)
4AB,4BB チャネルの光導波路コア側の領域(低濃度ドーピング領域)
4AX 第1n型チャネル
4AY 第2n型チャネル
5 側面格子導波路型光変調器
6 マッハツェンダ型光変調器
7 アーム
8 電圧信号源
9 パッド
9A 第1パッド
9B 第2パッド
10 シリコン基板
11 埋め込み酸化膜(BOX)層
12 結晶シリコン(SOI)層
13 SOI基板
14 n型ドーピング領域
15 pドーピング領域
16 n型ドーピング領域
17 pドーピング領域
18 SiO
20 単一の導波路
21 吸収型光変調器

Claims (6)

  1. 半導体材料からなる光導波路コアと、
    電極と、
    n型又はp型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記電極とを電気的に接続する複数のチャネルとを備え、
    前記複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられており、
    前記光導波路コアは、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域及び非ドーピング領域を光の伝搬方向に沿って交互に有し、
    前記複数のチャネルは、それぞれ、前記ドーピング領域に接続されていることを特徴とする光変調器。
  2. 前記複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記電極は、前記光導波路コアを挟んで両側に設けられた第1電極及び第2電極であり、
    前記ドーピング領域は、
    n型にドーピングされたn型ドーピング領域と、
    前記n型ドーピング領域に接合され、p型にドーピングされたp型ドーピング領域とを含み、
    前記n型ドーピング領域及び前記p型ドーピング領域の少なくとも一方と前記非ドーピング領域とが光の伝搬方向に沿って交互に設けられており、
    前記複数のチャネルは、
    n型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記第1電極とを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、前記n型ドーピング領域に接続されている複数のn型チャネルと、
    p型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記第2電極とを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、前記p型ドーピング領域に接続されている複数のp型チャネルとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の光変調器。
  4. 前記電極は、前記光導波路コアを挟んで両側に設けられた第1電極及び第2電極であり、
    前記ドーピング領域は、p型にドーピングされたp型ドーピング領域を含み、
    前記複数のチャネルは、
    n型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記第1電極とを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、前記ドーピング領域の一方の側に接続されている複数の第1n型チャネルと、
    n型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記第2電極とを電気的に接続し、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、前記ドーピング領域の前記一方の側の反対側に接続されている複数の第2n型チャネルとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の光変調器。
  5. 前記光導波コアと前記複数のチャネルは、厚さが同一であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光変調器。
  6. 連続光を出力する半導体レーザと、
    前記半導体レーザからの連続光を変調する光変調器とを備え、
    前記光変調器は、
    半導体材料からなる光導波路コアと、
    電極と、
    n型又はp型にドーピングされた半導体材料からなり、前記光導波路コアと前記電極とを電気的に接続する複数のチャネルとを備え、
    前記複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って互いに間隔をあけて設けられており、
    前記光導波路コアは、n型又はp型にドーピングされたドーピング領域及び非ドーピング領域を光の伝搬方向に沿って交互に有し、
    前記複数のチャネルは、それぞれ、前記ドーピング領域に接続されており、
    前記複数のチャネルは、光の伝搬方向に沿って一定の間隔をあけて周期的に設けられており、
    前記半導体レーザが出力する連続光の波長が、前記光変調器の透過スペクトルのストップバンドの長波長側のバンドエッジ近傍の波長に設定されていることを特徴とする光送信器。
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