JP6371231B2 - 光波長変換回路 - Google Patents

光波長変換回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6371231B2
JP6371231B2 JP2015023947A JP2015023947A JP6371231B2 JP 6371231 B2 JP6371231 B2 JP 6371231B2 JP 2015023947 A JP2015023947 A JP 2015023947A JP 2015023947 A JP2015023947 A JP 2015023947A JP 6371231 B2 JP6371231 B2 JP 6371231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
photonic crystal
impurity region
light
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015023947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016148703A (ja
Inventor
謙悟 野崎
謙悟 野崎
松尾 慎治
慎治 松尾
拓郎 藤井
拓郎 藤井
浩司 武田
浩司 武田
納富 雅也
雅也 納富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015023947A priority Critical patent/JP6371231B2/ja
Publication of JP2016148703A publication Critical patent/JP2016148703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6371231B2 publication Critical patent/JP6371231B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

本発明は、フォトニック結晶構造の光変調器とフォトニック結晶構造の光検出器とを組み合わせた光波長変換回路に関するものである。
近年の光素子の作製技術向上により、サブマイクロメートルのサイズに加工された様々な光素子が実現可能になってきている。そのようなナノフォトニクス技術の一つとしてフォトニック結晶と呼ばれる微細構造がある。特に、数百nm厚の半導体薄膜(スラブ)に周期的に円孔を形成した構造は、フォトニック結晶スラブ構造と呼ばれ、これを利用した光導波路や光共振器を基盤として、非常に微小なサイズ、かつ低消費パワーで動作可能な様々な光素子が実現されている。
光信号の波長を変換する技術は、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方式を利用した光ルーティング回路において非常に重要であり、電子回路に比べて高いビットレートをもつ光信号の処理を可能にする。しかし、半導体中で光波長変換を行うためには一般的にミリメートルオーダの半導体導波路などが必要とされているため、これまで波長変換回路の小型化が困難であり、また消費パワーもミリワットオーダと大きい。
小型化の困難性や消費パワーの大きさの問題は、光素子を高密度に集積し、微小面積で光ルーティング回路を構成する上で大きなボトルネックである。上記のような微小なフォトニック結晶構造を用いることで、このような光波長変換がミクロンオーダのサイズやマイクロワットオーダの消費パワーで可能になれば、様々な光回路の構成に向けて極めて有用である。
光素子と電気素子の組み合わせにより光信号の入力と出力を行う機能素子として、図6のような光入出力型スイッチ回路がある(特許文献1)。図6において、80は光変調部、81は増幅部、82は受光部である。この光入出力型スイッチ回路は、光検出器(PD:Photo Detector)85と負荷抵抗86の組み合わせにより光信号Pinを信号電圧に変換して、電界効果型トランジスタ(FET)84により信号増幅を行った後に、量子井戸型の光変調器(もしくは半導体レーザ)83により再度光信号Poutに変換して送信するものである。
つまり、図6の光入出力型スイッチ回路は、光変調器83の動作波長を任意に設計すれば、光波長変換回路として機能する。このとき、光入出力型スイッチ回路の動作波長は、光変調器83に入射する無変調光であるバイアス光Pbiasの波長もしくは半導体レーザの発振波長によって決まる。
しかし、図6の光入出力型スイッチ回路は、光変調器83で十分な光変調を行うために電気信号を増幅する必要があるため、消費パワーがミリワットオーダと大きくなる。また、素子サイズに関しても数百ミクロン程度と大きく、回路素子のキャパシタンスが大きいため、RC帯域が数百MHzと制限されるという問題があった。したがって、このような光入出力型素子を低消費パワーかつ高速に動作させるためには、微小かつ低キャパシタンスの光素子が必要であり、上記のフォトニック結晶構造のようなナノフォトニクス技術を導入することが有用である。
フォトニック結晶導波路を利用すると、PD素子を微小化できる(特許文献2)。図7(A)は特許文献2に開示されたPDの平面図、図7(B)は図7(A)のPDのb−b’線(光導波路の光軸方向)断面図、図7(C)は図7(A)のPDのc−c’線(光軸と垂直な方向)断面図である。図7(A)〜図7(C)において、41はフォトニック結晶、42は吸収層、43はnドープ領域、44はpドープ領域、45はInPからなる媒質に設けられた円孔である。
特許文献2に開示されたPDは、図7(A)〜図7(C)のように、厚さ250nm程度の非常に薄いInPのフォトニック結晶41中にInGaAs吸収層42を埋め込んだ構造であり、フォトニック結晶41による光閉じ込めと、吸収層42によるキャリア拡散の抑制とが可能である。このPDは、フォトニック結晶41とInGaAs吸収層42の両者の効果により、3μm以下の素子長でも高効率に光から電流へ変換することができる。
さらに、このPDは、InGaAs吸収層42が短い分、pn接合自体も短くできるため、接合キャパシタンスの低減が可能である。これらの高効率性や低キャパシタンスという特徴を利用すると、PDにトランスインピーダンス増幅器(TIA:Transimpedance amplifier)やその他の電圧増幅器を接続するのではなく、PDに負荷抵抗を接続して光電流を電圧へ変換することにより、十分大きいトランスインピーダンスが可能な光受信回路が実現可能になる。
例えば、PDのキャパシタンスが1fFのとき、負荷抵抗20kΩを接続することにより、RC帯域10GHz、受光感度−20dBmというTIA回路を用いる際と同等の受光性能を得ることができる。PDのキャパシタンスが大きいと、RC帯域の制限により動作速度が制限されてしまうため、フォトニック結晶導波路のような微小な構造が必要である。
図8(A)のように、PD100に対して直列に、負荷抵抗101と光変調器102とを並列化した回路を接続すれば、光波長変換回路を実現することができる。このときの負荷抵抗101の値RloadはPD100および光変調器102の逆バイアス時の抵抗よりも小さいものとする(1GΩ以下)。
図8(B)は図8(A)の光波長変換回路の等価回路図である。なお、この等価回路図では、PD100および光変調器102におけるp,nドープ層による直列抵抗は無視している。
図8(A)の光波長変換回路に外部からバイアス電圧Vbiasを加えると、ほぼ全てPD100への逆バイアス電圧として印加されるため、PD100は高速に動作する。光信号をPD100へ入射させると光信号電流が生成され、この光信号電流が負荷抵抗101に流れることにより信号電圧Vが発生し、この信号電圧Vが光変調器102へ直接印加される。
この信号電圧Vにより光変調器102が駆動され、光変調器102に別途入射させたバイアス光であるCW(Continuous Wave)光が変調されて出力される。すなわち、光変調器102の動作波長が所望の値になるように設計すれば、PD100へ入射された光信号が、光変調器102において任意の波長へ変換(すなわちCW光の波長へ変換)されて出力される。
PD100でのキャリア引き抜き速度が十分に高速であると仮定すると、光波長変換回路の波長変換動作の帯域は、負荷抵抗101と光変調器102のキャパシタンスCjmとによるRC帯域でほぼ制限される。PD100での光信号電流IPDに対して光変調器両端でのトランスインピーダンスの計算結果を図9に示す。このときの計算では、負荷抵抗101の値Rload=10kΩとして、光変調器102のキャパシタンスCjmを変化させている。
図9によれば、負荷抵抗101の値Rloadと光変調器102のキャパシタンスCjmで決まる動作帯域よりも十分に低速の光信号であれば、トランスインピーダンスとして10kV/Aが得られることが分かる。このトランスインピーダンス10kV/Aは、100μAの光電流に対して1Vの信号電圧が生成できることを表している。RC動作帯域はCjm=1fFのときに約8GHzであり、またキャパシタンスCjmが小さいほど動作帯域が広くなる。すなわち、10GHz以上の動作帯域を得るためには、光変調器102のキャパシタンスCjmが1fFを下回る必要がある。
光波長変換回路として、このような広帯域が実現できれば、10Gb/s以上の高速なビットレートの光信号に対して波長変換を行うことが可能になると言える。また、図8(A)の光波長変換回路では、電気増幅器を用いていないことから、消費パワーに関しては光信号自体のパワーのみで決まるため、1mWを下回るような非常に低い消費パワーの値が期待できる。
また、図7を改良したものとして、図10や図11のような構造も提案されている(特許文献2、特許文献3)。図10(A)はフォトニック結晶共振器型の光変調器の平面図、図10(B)は図10(A)の光変調器のb−b’線(光軸方向)断面図、図10(C)は図10(A)の光変調器のc−c’線(光軸と垂直な方向)断面図である。図11(A)はフォトニック結晶導波路型の光変調器の平面図、図11(B)は図11(A)の光変調器のb−b’線断面図、図11(C)は図11(A)の光変調器のc−c’線断面図である。
ここでは、最も代表的な適用例として、基板(半導体薄膜)51となるフォトニック結晶スラブ材料をInP、埋め込み層52をInGaAsPバルクもしくはInGaAsP多重量子井戸とする。InPからなる基板51の上下は空気層であり、基板51を上下に貫通する円孔55,56が平面視三角格子状に配列されている。
この例では、円孔55,56の周期をa[nm]としたとき、円孔55,56の直径は0.5a以下の範囲、基板51の厚さは1a以下の範囲、埋め込み層52の厚さは1a以下の範囲、埋め込み層52の幅(図10(A)、図11(A)上下方向)は(√3)a以下の範囲となる。
図10(A)〜図10(C)のフォトニック結晶共振器型の光変調器の場合では埋め込み層52の長さ(図10(A)左右方向)を20a以下の範囲とし、図11(A)〜図11(C)のフォトニック結晶導波路型の光変調器の場合では埋め込み層52の長さを1000a以下の範囲である。
図10(A)〜図10(C)のフォトニック結晶共振器型の光変調器では、埋め込み層52で光が繰り返し往復する共振構造になっている。すなわち、円孔45がミラーとして機能し光を反射する。それに対して、図11(A)〜図11(C)のフォトニック結晶導波路型の光変調器では、光が埋め込み層52を1回しか通過しない導波路構造になっている。すなわち、埋め込み層52の端面にミラーとして光を反射する円孔45が形成されていない。埋め込み層52の長さは、以下で説明する変調器長さLmodに相当する。変調器長さLmodは、共振器型の光変調器の方が短くなっている。
図10(A)〜図10(C)、図11(A)〜図11(C)の53はnドープ領域、54はpドープ領域である。nドープ領域53およびpドープ領域54の埋め込み層52近傍の長さは、埋め込み層52の長さと同等である。
基板51上の光変調器の光軸(b−b’線)近傍のInPの領域のうち円孔46によって挟まれた入力側(図10(A)、図11(A)左側)の領域が入力導波路57、光軸近傍のInpの領域のうち円孔46によって挟まれた出力側(図10(A)、図11(A)右側)の領域が出力導波路61、入力側の円孔46および入力導波路57と埋め込み層52との間にある円孔45の領域がミラー領域58、出力側の円孔46および出力導波路61と埋め込み層52との間にある円孔45の領域がミラー領域60、光軸近傍の領域のうち円孔45によって挟まれ且つ埋め込み層52が形成されている領域が変調領域59である。
均一に円孔が配列された基板51において、埋め込み層52の光軸上の円孔を1列だけ形成せずに、光導波路とした場合の導波路の幅(図10(A)、図11(A)上下方向)をW0と定義すると、入力導波路57または出力導波路61を挟んで対向する円孔46の間隔W1は1.0W0から1.2W0の範囲であり、変調領域59を挟んで対向する円孔45の間隔W2は0.7W0から1.0W0の範囲である。
図10(A)〜図10(C)のフォトニック結晶共振器型の光変調器の場合、入力導波路57の出力端から変調領域59(埋め込み層52)の入力端までの距離、および変調領域59の出力端から出力導波路61の入力端までの距離は、円孔20列以内の範囲となっている。また、図11(A)〜図11(C)のフォトニック結晶導波路型の光変調器の場合、入力導波路57の出力端から変調領域59(埋め込み層52)の入力端までの距離、および変調領域59の出力端から出力導波路61の入力端までの距離は、円孔2列以内の範囲となっている。
図12(A)〜図12(F)は図10(A)〜図10(C)、図11(A)〜図11(C)の光変調器の作製方法を示す工程断面図である。まず、InP基板71上に厚さ1μmのInAlAs犠牲層72と厚さ50nmのInP層73と厚さ150nmのInGaAsP層74と厚さ50nmのInP層75とをエピタキシャル成長した基板を用意する(図12(A))。
次に、厚さ300nmのSiO2層76をエッチングマスクとして堆積させ、電子ビーム描画とドライエッチング、ウェットエッチングによりInGaAs埋め込み領域74aを形成する(図12(B))。InGaAs埋め込み領域74aの周囲にInP層77を再成長させる(図12(C))。
Zn拡散法によりnドープ領域77aを形成し、Siイオン注入法によりpドープ領域77bを形成する(図12(D))。電子ビーム描画とドライエッチングにより、フォトニック結晶の円孔78の配列を形成する(図12(E))。金属電極79a,79bを形成した後、ウェットエッチングによりフォトニック結晶下部のInAlAs犠牲層72を除去する(図12(F))。これにより、上下が空気層となるフォトニック結晶からなる光変調器を得ることができる。
図10(A)〜図10(C)、図11(A)〜図11(C)のような光変調器における効果を説明する。InPとInGaAsPを材料とした光変調器では、フランツケルディッシュ効果、量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE効果)、ポッケルス効果、カー効果といった非線形電気光学効果や、キャリアの注入や引き抜きによるキャリア非線形効果によって、屈折率や光吸収が変調される現象を利用する。
ここでは例として、非線形電気光学効果による屈折率変化係数を2.5×10-172/V2、InGaAsPからなる埋め込み層52への光閉じ込め係数を0.8、基板51(フォトニック結晶スラブ)の厚さを250nm、pin接合の空乏層幅を500nmと仮定したときに、光変調器として必要な信号電圧の計算結果を示す。
図10(A)〜図10(C)のフォトニック結晶共振器型の光変調器を用いた場合、共振スペクトルの半値幅分の波長シフトに必要な信号電圧Vmod(共振型の場合には、信号電圧=波長シフト電圧)と共振器Q値との関係は図13(A)のように計算することができる。
共振器Q値が高いほど波長シフトに必要な信号電圧Vmodは低くなる。実現可能な共振器Q値の上限は、共振器(ミラー領域58とミラー領域60の間の領域)中の内部損失や、pin接合での吸収損失などで決まるが、現実的には106以下である。それでも2×103以上の共振器Q値であれば、波長シフトに必要な信号電圧Vmodは5V以下と現実的に動作可能なレベルとなり、105以上の共振器Q値であれば必要な信号電圧Vmodは1V以下と低くできる。
一方、図11(A)〜図11(C)のフォトニック結晶導波路型の光変調器を用いた場合、光信号の180度位相変化に必要な信号電圧Vmod(導波路型の場合には、信号電圧=180度位相変化電圧)と変調器長さLmodとの関係は図13(B)のように計算することができる。
一般の半導体導波路で期待される群屈折率ng=4程度の場合は、光信号の180度位相変化に必要な信号電圧Vmodを5V以下に抑えるためには400μm以上の変調器長さが必要である。ただし、フォトニック結晶導波路ではバンド端近辺でのスローライト効果を利用することができ、群屈折率ngを大きくすることができるので、変調器を短くできる。例えば、ng=50の場合、信号電圧Vmodを5V以下にするために必要な変調器長さLmodは30μm程度と短くできることが分かる。
また、有限要素法を用いて光変調器のpin接合のキャパシタンスを計算した結果を図14に示す。ここでの計算では、図10(A)〜図10(C)のフォトニック結晶共振器型の光変調器を対象として、変調器長さLmodを8a(=3.3μm)以下の範囲で計算している。また、光変調器の幅(図10(A)の上端と下端との距離)を10μmとしている。
図14より、期待されるpin接合のキャパシタンス値は1fF以下であり、上記のように、Rload=10kΩの負荷抵抗を接続した場合でも10GHz以上のRC帯域が期待できると言える。図11(A)〜図11(C)のフォトニック結晶導波路型の光変調器の場合では、変調器長さLmodはフォトニック結晶共振器型の光変調器に比べて10倍かそれ以上となるため、pin接合のキャパシタンスも変調器長さLmodに比例して増加するが、負荷抵抗を下げることにより、トランスインピーダンス値は下がってしまうものの、RC帯域を確保する設計が可能である。
特開平6−324366号公報 特開2014−216549号公報 国際公開WO2011/027555
以上のようにフォトニック結晶構造を用いることで微小かつ低キャパシタンスのPDや光変調器を実現することができる。
しかしながら、従来はフォトニック結晶構造の光変調器と負荷抵抗とを同一基板上に形成する構造は実現されていなかった。このような構造は図8(A)に示したような光波長変換回路において必要となるが、従来は基板外部の負荷抵抗をフォトニック結晶構造の光変調器に接続するようにしていた。
また、従来はフォトニック結晶構造のPDとフォトニック結晶構造の光変調器とを同一基板上に形成する構造は実現されていなかった。
本発明は、フォトニック結晶構造のPDとフォトニック結晶構造の光変調器とを同一基板上に形成する構造を実現することを目的とする。
本発明の光波長変換回路は、光変調器と光検出器とを備え、前記光変調器は、第1の媒質からなる基板に、前記第1の媒質よりも屈折率の小さい空気孔が第2の媒質として周期的に配列されたフォトニック結晶と、前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第3の媒質からなる光変調層と、光変調器の光軸と平行な前記光変調層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第1の不純物領域と、前記光軸と平行な前記光変調層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたp型の第2の不純物領域と、前記フォトニック結晶に形成された負荷抵抗となるn型またはp型の第3の不純物領域と、前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第1の電極と、前記第2の不純物領域と前記第3の不純物領域の他端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第2の電極とを備え、前記光検出器は、前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第3の媒質または前記第3の媒質と異なる、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第4の媒質からなる光吸収層と、光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第4の不純物領域と、前記光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたp型の第5の不純物領域と、前記第4の不純物領域上に形成された第3の電極とを備え、前記第1の電極は、前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端と前記第5の不純物領域とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の光波長変換回路は、光変調器と光検出器とを備え、前記光変調器は、第1の媒質からなる基板に、前記第1の媒質よりも屈折率の小さい空気孔が第2の媒質として周期的に配列されたフォトニック結晶と、前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第3の媒質からなる光変調層と、光変調器の光軸と平行な前記光変調層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第1の不純物領域と、前記光軸と平行な前記光変調層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたp型の第2の不純物領域と、前記フォトニック結晶に形成された負荷抵抗となるn型またはp型の第3の不純物領域と、前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第1の電極と、前記第2の不純物領域と前記第3の不純物領域の他端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第2の電極とを備え、前記光検出器は、前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第3の媒質または前記第3の媒質と異なる、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第4の媒質からなる光吸収層と、光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶上に形成された第1のショットキー電極と、前記光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶上に形成された第2のショットキー電極とを備え、前記第2のショットキー電極は、前記第1の電極と一体で形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の光波長変換回路は、光変調器と光検出器とを備え、前記光変調器は、第1の媒質からなる基板に、前記第1の媒質よりも屈折率の小さい空気孔が第2の媒質として周期的に配列されたフォトニック結晶と、前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第3の媒質からなる光変調層と、光変調器の光軸と平行な前記光変調層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第1の不純物領域と、前記光軸と平行な前記光変調層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたp型の第2の不純物領域と、前記フォトニック結晶に形成された負荷抵抗となるn型またはp型の第3の不純物領域と、前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第1の電極と、前記第2の不純物領域と前記第3の不純物領域の他端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第2の電極とを備え、前記光検出器は、前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第3の媒質または前記第3の媒質と異なる、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第4の媒質からなる光吸収層と、光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第4の不純物領域と、前記光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第5の不純物領域と、前記第4の不純物領域上に形成された第3の電極とを備え、前記第1の電極は、前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端と前記第5の不純物領域とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の光波長変換回路の1構成例は、さらに、前記光変調層よりも出力側に配置された前記フォトニック結晶からなる第1のミラー領域と、前記光変調層を挟んで前記出力側と反対側に配置された前記フォトニック結晶からなる第2のミラー領域とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光波長変換回路の1構成例は、さらに、前記光変調層よりも入力側の前記光変調器の光軸方向に沿った前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域である第1の入力導波路と、前記光変調層よりも出力側の前記光変調器の光軸方向に沿った前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域である出力導波路とを備え、前記第1の入力導波路および前記出力導波路の幅は、前記光変調層の幅よりも広く、前記第1の入力導波路にCW光が入力され、前記出力導波路から変調出力光が出力されることを特徴とするものである。
本発明によれば、光変調器を、第1の媒質からなる基板に、第1の媒質よりも屈折率の小さい空気孔が第2の媒質として周期的に配列されたフォトニック結晶と、第2の媒質を第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第3の媒質からなる光変調層と、n型の第1の不純物領域と、p型の第2の不純物領域と、フォトニック結晶に形成されたn型またはp型の第3の不純物領域と、第1の電極と、第2の電極とを備えた構造とすることにより、光変調器のpin接合(第2の不純物領域、光変調層、第1の不純物領域)を作製する際に負荷抵抗を同時に形成することができ、フォトニック結晶構造の変調器と負荷抵抗とを同一基板上に形成することができる。その結果、本発明では、変調器と負荷抵抗とを並列に接続した構造を従来よりも小さいサイズで実現することができる。
また、本発明では、光変調層よりも出力側に配置されたフォトニック結晶からなる第1のミラー領域と、光変調層を挟んで出力側と反対側に配置されたフォトニック結晶からなる第2のミラー領域とを設けることにより、フォトニック結晶共振器型の光変調器を実現することができる。
また、本発明では、光波長変換回路を、光変調器と、第2の媒質を第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、第3の媒質または第3の媒質と異なる、第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第4の媒質からなる光検出器の光吸収層と、n型の第4の不純物領域と、p型の第5の不純物領域と、第3の電極とを備えた構造とすることにより、フォトニック結晶構造の光検出器とフォトニック結晶構造の変調器と負荷抵抗とを同一基板上に形成することができる。その結果、本発明では、光波長変換回路を従来よりも小さいサイズで実現することができる。
また、本発明では、光波長変換回路を、光変調器と、光吸収層と、第1のショットキー電極と、第2のショットキー電極とを備えた構造とすることにより、フォトニック結晶構造の光検出器とフォトニック結晶構造の変調器と負荷抵抗とを同一基板上に形成することができる。その結果、本発明では、光波長変換回路を従来よりも小さいサイズで実現することができる。また、本発明では、光検出器の低い接合抵抗が期待でき、光波長変換回路の高速動作の実現性を高めることができる。
また、本発明では、光波長変換回路を、光変調器と、光吸収層と、n型の第4の不純物領域と、n型の第5の不純物領域と、第3の電極とを備えた構造とすることにより、フォトニック結晶構造の光検出器とフォトニック結晶構造の変調器と負荷抵抗とを同一基板上に形成することができる。その結果、本発明では、光波長変換回路を従来よりも小さいサイズで実現することができる。また、本発明では、光波長変換回路の動作に必要な光検出器への光入射パワーの低減の実現性を高めることができる。
また、本発明では、光波長変換回路を、フォトニック結晶と、光変調層と、p型の第1の不純物領域と、n型の第2の不純物領域と、光吸収層と、n型の第3の不純物領域と、p型の第4の不純物領域と、第1の電極と、第2の電極とを備えた構造とすることにより、フォトニック結晶構造の光検出器とフォトニック結晶構造の変調器とを同一基板上に形成することができる。その結果、本発明では、光波長変換回路を従来よりも小さいサイズで実現することができる。また、本発明では、光波長変換回路の動作に必要な光信号パワーの低減の実現性を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光変調器の構造を示す平面図および断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光波長変換回路の構造を示す平面図および断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光波長変換回路の構造を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光波長変換回路の構造を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光波長変換回路の構造を示す平面図である。 従来の光入出力型スイッチ回路の構成を示す回路図である。 フォトニック結晶導波路を利用した従来の光検出器の構造を示す平面図および断面図である。 光波長変換回路の構成を示す回路図および等価回路図である。 光波長変換回路における光検出器から光変調器へのトランスインピーダンス値を計算した結果を示す図である。 従来のフォトニック結晶共振器型の光変調器の構造を示す平面図および断面図である。 従来のフォトニック結晶導波路型の光変調器の構造を示す平面図および断面図である。 図10、図11の光変調器の作製方法を示す工程断面図である。 図10、図11の光変調器に必要な信号電圧の計算結果を示す図である。 図10の光変調器に用いられるpin接合に対するキャパシタンスの計算結果を示す図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1(A)は本発明の第1の実施の形態に係る光変調器の平面図、図1(B)は図1(A)の光変調器のb−b’線(光軸方向)断面図、図1(C)は図1(A)の光変調器のc−c’線(光軸と垂直な方向)断面図である。本実施の形態の光変調器は、フォトニック結晶共振器型の変調器10と負荷抵抗7とを同一基板上に形成したものである。
図1(A)〜図1(C)に示すように、変調器10は、InPのフォトニック結晶からなる基板1中に形成された光変調層(埋め込み層)2と、nドープ領域3(第1の不純物領域)と、pドープ領域4(第2の不純物領域)と、円孔5,6と、金属電極8,9とを有する。光変調層2は、InPよりも大きな屈折率を有する第3の媒質、具体的にはInGaAsPバルクもしくはInGaAsP多重量子井戸からなる。
基板1の上下は空気層であり、基板1を上下に貫通する円孔5,6が平面視三角格子状に配列されている。これにより、円孔5,6が第1の媒質(InP)よりも屈折率の小さい第2の媒質となる。
本実施の形態では、従来と同様に、円孔5,6の周期をa[nm]としたとき、円孔5,6の直径は0.5a以下の範囲、基板1の厚さは1a以下の範囲、光変調層2の厚さは1a以下の範囲、光変調層2の幅(図1(A)上下方向)は(√3)a以下の範囲となる。光変調層2の長さ(図1(A)左右方向)は20a以下である。nドープ領域3およびpドープ領域4の光変調層2近傍の長さは、光変調層2の長さと同等である。
基板1上の変調器10の光軸(b−b’線)近傍のInPの領域のうち円孔6によって挟まれた入力側(図1(A)左側)の領域が入力導波路57、光軸近傍のInPの領域のうち円孔6によって挟まれた出力側(図1(A)右側)の領域が出力導波路61、入力側の円孔6および入力導波路57と光変調層2との間にある円孔5の領域がミラー領域58、出力側の円孔6および出力導波路61と光変調層2との間にある円孔5の領域がミラー領域60、光軸近傍のInPの領域のうち円孔5によって挟まれ且つ光変調層2が形成されている領域が変調領域59である。
従来と同様に、均一に円孔が配列された基板1において、光変調層2の光軸上の円孔を1列だけ形成せずに、光導波路とした場合の導波路の幅(図1(A)上下方向)をW0と定義すると、入力導波路57または出力導波路61を挟んで対向する円孔6の間隔W1は1.0W0から1.2W0の範囲であり、変調領域59を挟んで対向する円孔5の間隔W2は0.7W0から1.0W0の範囲である。したがって、入力導波路57および出力導波路61の幅は、変調領域59(光変調層2)の幅よりも広い。
また、入力導波路57の出力端から変調領域59(光変調層2)の入力端までの距離、および変調領域59の出力端から出力導波路61の入力端までの距離は、円孔20列以内の範囲となっている。
以上のような光変調器の作製方法は図12(A)〜図12(F)で説明した従来の作製方法と同様であるが、異なる点は、Zn拡散法によりnドープ領域3を形成する際に、同時に負荷抵抗7の形成予定領域にZnをドープしてn−InPからなる負荷抵抗7(第3の不純物領域)を形成する点である。
そして、従来と同様に基板1に円孔5,6を形成した後に、基板1の上に、nドープ領域3と負荷抵抗7の一端とを接続するように金属電極8(カソード電極)を形成し、pドープ領域4と負荷抵抗7の他端とを接続するように金属電極9(アノード電極)を形成すればよい。こうして、図1(A)〜図1(C)のような構造の光変調器を作製することができる。
以上のように、本実施の形態では、光変調器のpin接合(pドープ領域4、光変調層2、nドープ領域3)を作製する際に負荷抵抗7を同時に形成することができ、フォトニック結晶共振器型の変調器と負荷抵抗とを同一基板上に形成することができる。その結果、本実施の形態では、光変調器と負荷抵抗とを並列に接続した構造を従来よりも小さいサイズで実現することができる。
特許文献1に開示されたような構成では、例えば50Ωの負荷抵抗を光変調器に並列に接続して外部信号源とのインピーダンス整合をとるような構成となっている。これに対して、本実施の形態の負荷抵抗7は例えば1kΩ以上の高抵抗となる。負荷抵抗7が1kΩ以上の高抵抗になると、従来の光変調器のような外部信号源からの駆動には適していないが、本実施の形態では光変調器の直近にPDを形成することを想定しているので、PDからの信号電流を負荷抵抗7で信号電圧に変換して、この信号電圧で光変調器を駆動することは可能である。
なお、本実施の形態では、負荷抵抗7の材料としてnドープされたn−InPを用いたが、n−InPを用いた理由は、p−InPよりもn−InPの方が一般的に光損失が小さいためである。負荷抵抗7が入力導波路57または出力導波路61と交叉する面積が十分に小さい場合には、負荷抵抗7の材料としてpドープされたp−InPを用いても構わない。この場合には、Siイオン注入法によりpドープ領域4を形成する際に、同時に負荷抵抗7の形成予定領域にSiイオンをドープしてp−InPからなる負荷抵抗7を形成すればよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2(A)は本発明の第2の実施の形態に係る光波長変換回路の平面図、図2(B)は図2(A)の光波長変換回路のc−c’線(光軸と垂直な方向)断面図であり、図1(A)〜図1(C)と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の光波長変換回路は、フォトニック結晶共振器型の変調器10と負荷抵抗7とフォトニック結晶構造のPD11とを同一基板上に形成したものである。
図2(A)、図2(B)に示すように、PD11は、基板1中に形成された光吸収層(埋め込み層)12と、nドープ領域13(第4の不純物領域)と、pドープ領域14(第5の不純物領域)と、円孔15,16と、金属電極17,18とを有する。
光吸収層12は、InPよりも大きな屈折率を有する第3の媒質、具体的にはInGaAsPからなる。なお、後述のように、光変調層2と異なる第4の媒質(InGaAsまたは光変調層2と組成の異なるInGaAsP)を光吸収層12として用いてもよい。
第1の実施の形態で説明したとおり、基板1の上下は空気層であり、円孔5,6と同様に、基板1を上下に貫通する円孔15,16が平面視三角格子状に配列されている。円孔15,16の周期は円孔5,6の周期aと同じで構わない。このとき、円孔15,16の直径は0.5a以下の範囲、光吸収層12の厚さは1a以下の範囲、光吸収層12の幅(図2(A)上下方向)は(√3)a以下の範囲となる。光吸収層12の長さ(図2(A)左右方向)は20a以下である。nドープ領域13およびpドープ領域14の光吸収層12近傍の長さは、光吸収層12の長さと同等である。
基板1上のPD11の光軸(d−d’線)近傍のInPの領域のうち円孔16によって挟まれた入力側(図2(A)左側)の領域が入力導波路62、PD11の光軸近傍のInPの領域のうち円孔15によって挟まれ且つ光吸収層12が形成されている領域が光吸収領域である。
第1の実施の形態と同様に、均一に円孔が配列された基板1において、光吸収層12の光軸上の円孔を1列だけ形成せずに、光導波路とした場合の導波路の幅(図2(A)上下方向)をW0と定義すると、入力導波路62を挟んで対向する円孔16の間隔W3は1.0W0から1.2W0の範囲であり、光吸収領域を挟んで対向する円孔15の間隔W4は0.7W0から1.0W0の範囲である。したがって、入力導波路62の幅は、光吸収領域(光吸収層12)の幅よりも広い。
以上のような光波長変換回路の作製方法は第1の実施の形態と同様であるが、異なる点は、光変調層2の形成と同時に、または光変調層2とは別に光吸収層12を形成し、nドープ領域3の形成と同時にnドープ領域13を形成し、pドープ領域4の形成と同時にpドープ領域14を形成し、円孔5,6の形成と同時に円孔15,16を形成する点である。
そして、pドープ領域4と負荷抵抗7の他端とを接続するように金属電極9(変調器10のアノード電極)を形成し、nドープ領域3とpドープ領域14と負荷抵抗7の一端とを接続するように金属電極17(変調器10のカソード電極およびPD11のアノード電極)を形成し、nドープ領域13の上に金属電極18(PD11のカソード電極)を形成すればよい。こうして、図2(A)、図2(B)のような構造の光波長変換回路を作製することができる。
この光波長変換回路の回路図は図8(A)と同様になる。動作原理は図8(A)で説明したとおりである。以上のように、本実施の形態では、フォトニック結晶構造のPDとフォトニック結晶共振器型の変調器と負荷抵抗とを同一基板上に形成することができる。その結果、本実施の形態では、光波長変換回路を従来よりも小さいサイズで実現することができる。
従来のPDや光変調器は数十μmから長ければmmオーダの長さをもっており、接合キャパシタンスが大きいため、10kΩを超えるような負荷抵抗を接続すると、RC時定数の制限により光波長変換回路の動作帯域がMHzオーダとなってしまう。しかし、本実施の形態のようなフォトニック結晶構造を用いると、1fFを下回るような接合キャパシタンスが実現可能であるため、光波長変換回路の動作帯域を10GHz以上まで引き上げることが可能である。
しかも、フォトニック結晶による光閉じ込めの効果により、PD11に関しては微小サイズでも吸収効率が高めることができ、また変調器10に関しても共振器構造やスローライト効果をもつ導波路を利用することによって微小サイズでも変調効率を高めることができる。結果として、光波長変換回路全体として20×20μm2に収まる程度の非常に微小な面積で動作が可能である。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図3は本発明の第3の実施の形態に係る光波長変換回路の平面図であり、図1(A)〜図1(C)、図2(A)、図2(B)と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第2の実施の形態のPD11の代わりに、PD11aを設けるものである。
本実施の形態では、PD11で用いているpin接合(pドープ領域14、光吸収層12、nドープ領域13)を形成する代わりに、光吸収層12の近傍の基板1上に金属(典型的にはTi/Au)からなるショットキー電極19(PD11aのカソード電極)およびショットキー電極20(PD11aのアノード電極)を形成する。こうして、光吸収層12にショットキー電極19,20を結合させる。
このとき、ショットキー電極20については、nドープ領域3と負荷抵抗7の一端とを接続するように基板1上に形成され、PD11aのアノード電極として機能すると同時に、変調器10のカソード電極としても機能する。
本実施の形態のようなショットキー電極型のPD11では、pin型のPD11に比べると暗電流が高くなり易いという問題点があるが、低い接合抵抗が期待でき、高速化につながる可能性がある。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図4は本発明の第4の実施の形態に係る光波長変換回路の平面図であり、図1(A)〜図1(C)、図2(A)、図2(B)と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第2の実施の形態のPD11の代わりに、PD11bを設けるものである。
本実施の形態の光波長変換回路は、PD11で用いているpin接合(pドープ領域14、光吸収層12、nドープ領域13)をnin接合(nドープ領域21、光吸収層12、nドープ領域13)に変更した構造であり、フォトコンダクタと呼ばれるPDを用いるものである。
本実施の形態の光波長変換回路の作製方法は第2の実施の形態と同様であるが、異なる点はpドープ領域14の代わりに、nドープ領域21(第5の不純物領域)をnドープ領域3,13と同時に形成する点である。金属電極17(変調器10のカソード電極およびPD11bのアノード電極)は、nドープ領域3とnドープ領域21と負荷抵抗7の一端とを接続するように基板1上に形成すればよい。
本実施の形態では、光入射によってnin接合部のコンダクタンスが変化することで信号電流が流れる。この場合、同一の光入射パワーに対してpin接合の場合よりも高い信号電流が発生することが期待されるため、動作に必要な光入射パワーを低減できる可能性がある。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図5は本発明の第5の実施の形態に係る光波長変換回路の平面図であり、図1(A)〜図1(C)、図2(A)、図2(B)と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第2の実施の形態の変調器10のpin接合を逆転させた変調器10aを用い、負荷抵抗7を取り除いたものである。
すなわち、変調器10aは、pドープ領域22(第1の不純物領域)と光変調層2とnドープ領域23(第2の不純物領域)とからなるpin接合を有する。本実施の形態の光波長変換回路の作製方法は第2の実施の形態と同様であるが、異なる点はnドープ領域13(第3の不純物領域)と同時にnドープ領域23を形成し、pドープ領域14(第4の不純物領域)と同時にpドープ領域22を形成する点である。このとき、pドープ領域22を、pドープ領域14と一体となるように形成する。
したがって、本実施の形態では、変調器10aのカソード(pドープ領域22)とPD11のアノード(pドープ領域14)とを接続する電極(図2(A)の例では金属電極17)は不要である。そして、nドープ領域23の上に金属電極24(変調器10aのアノード電極)を形成すればよい。
本実施の形態の場合、PD11に光信号を入射することで生成された信号電流がそのまま変調器10aへ流れ込むため、キャリア注入型の光変調器として動作させることができる。一般的に、キャリア注入による非線形効果は、電界の印可による非線形電気光学効果に比べて強いため、動作に必要な光信号パワーを低減できることが期待される。
なお、第2〜第5の実施の形態において光変調層2および光吸収層12の組成は、以下の2つの場合がある。
(1)光吸収層12がInGaAsもしくはInGaAsPからなり、光変調層2が光吸収層12とは異なる組成のInGaAsPからなる場合。
(2)光変調層2と光吸収層12が同じ組成のInGaAsPからなる場合。
上記の(1)の場合には、PD11,11a,11bの光吸収層12の材料として、InGaAsもしくは吸収端波長が動作波長に近い組成のInGaAsP(動作波長を1.55μmとすると、吸収端波長が1.3μm以上になるような組成のInGaAsP)を用いる。吸収端波長が短くても高い逆バイアス電圧をPD11,11a,11bに印加することでフランツ−ケルディッシュ効果が起こり、波長1.55μm帯での吸収係数が上がり、PDとして使用できる。
一方で、変調器10,10aの光変調層2には吸収端波長の制限はない。光変調層2の吸収端波長が動作波長に近い場合には吸収変調型の変調器、吸収端波長が動作波長から遠い場合には屈折率変調型の変調器として使用できる。
一方、(2)の場合には、(1)の場合でPD11,11a,11bの光吸収層12と変調器10,10aの光変調層2の組成が同じになる場合に相当する。ただし、(1)の場合で光吸収層12と光変調層2の組成が異なる場合は、バットジョイント再成長が一つ追加されるので、作製プロセスが増える。
これに対し、(2)の場合にはPD11,11a,11bの光吸収層12と変調器10,10aの光変調層2とを同時に形成できる利点がある。光吸収層12と光変調層2を同時に形成する場合には、動作波長1.55μmに対して、光吸収層12と光変調層2共に例えば1.45μmの吸収端波長をもつInGaAsPとする。
なお、第1〜第5の実施の形態では、変調器10,10aとして、フォトニック結晶共振器型の光変調器を用いているが、これに限るものではなく、フォトニック結晶導波路型の変調器を用いてもよい。この場合には、第1〜第5の実施の形態の変調器10,10aからミラー領域を取り除けばよい。
この場合、変調器10,10aにおける円孔5の配置は、図11(A)〜図11(C)のフォトニック結晶導波路型の光変調器における円孔45の配置と同一になり、変調器10,10aにおける円孔6の配置は、フォトニック結晶導波路型の光変調器における円孔46の配置と同一になる。
また、第2〜第5の実施の形態では、PD11,11a,11bに対して基板面内方向から光信号が入射するものとして説明しているが、これに限るものではなく、基板1に対して垂直な方向から光信号を入射させるようにしてもよい。
本発明は、フォトニック結晶構造を用いた光変調器および光波長変換回路に適用することができる。
1…基板、2…光変調層、3,13,21,23…nドープ領域、4,14,22…pドープ領域、5,6,15,16…円孔、7…負荷抵抗、8,9,17,18,24…金属電極、10,10a…変調器、11,11a,11b…光検出器、12…光吸収層、19,20…ショットキー電極、57,62…入力導波路、58,60…ミラー領域、59…変調領域、61…出力導波路。

Claims (5)

  1. 光変調器と光検出器とを備え、
    前記光変調器は、
    第1の媒質からなる基板に、前記第1の媒質よりも屈折率の小さい空気孔が第2の媒質として周期的に配列されたフォトニック結晶と、
    前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第3の媒質からなる光変調層と、
    光変調器の光軸と平行な前記光変調層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第1の不純物領域と、
    前記光軸と平行な前記光変調層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたp型の第2の不純物領域と、
    前記フォトニック結晶に形成された負荷抵抗となるn型またはp型の第3の不純物領域と、
    前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第1の電極と、
    前記第2の不純物領域と前記第3の不純物領域の他端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第2の電極とを備え、
    前記光検出器は、
    前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第3の媒質または前記第3の媒質と異なる、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第4の媒質からなる光吸収層と、
    光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第4の不純物領域と、
    前記光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたp型の第5の不純物領域と、
    前記第4の不純物領域上に形成された第3の電極とを備え、
    前記第1の電極は、前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端と前記第5の不純物領域とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成されることを特徴とする光波長変換回路
  2. 光変調器と光検出器とを備え、
    前記光変調器は、
    第1の媒質からなる基板に、前記第1の媒質よりも屈折率の小さい空気孔が第2の媒質として周期的に配列されたフォトニック結晶と、
    前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第3の媒質からなる光変調層と、
    光変調器の光軸と平行な前記光変調層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第1の不純物領域と、
    前記光軸と平行な前記光変調層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたp型の第2の不純物領域と、
    前記フォトニック結晶に形成された負荷抵抗となるn型またはp型の第3の不純物領域と、
    前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第1の電極と、
    前記第2の不純物領域と前記第3の不純物領域の他端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第2の電極とを備え、
    前記光検出器は、
    前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第3の媒質または前記第3の媒質と異なる、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第4の媒質からなる光吸収層と、
    光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶上に形成された第1のショットキー電極と、
    前記光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶上に形成された第2のショットキー電極とを備え、
    前記第2のショットキー電極は、前記第1の電極と一体で形成されることを特徴とする光波長変換回路。
  3. 光変調器と光検出器とを備え、
    前記光変調器は、
    第1の媒質からなる基板に、前記第1の媒質よりも屈折率の小さい空気孔が第2の媒質として周期的に配列されたフォトニック結晶と、
    前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第3の媒質からなる光変調層と、
    光変調器の光軸と平行な前記光変調層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第1の不純物領域と、
    前記光軸と平行な前記光変調層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたp型の第2の不純物領域と、
    前記フォトニック結晶に形成された負荷抵抗となるn型またはp型の第3の不純物領域と、
    前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第1の電極と、
    前記第2の不純物領域と前記第3の不純物領域の他端とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成された第2の電極とを備え、
    前記光検出器は、
    前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域に埋め込まれた、前記第3の媒質または前記第3の媒質と異なる、前記第1の媒質よりも大きな屈折率を有する第4の媒質からなる光吸収層と、
    光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の一方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第4の不純物領域と、
    前記光検出器の光軸と平行な前記光吸収層の他方の辺に近接するように、前記フォトニック結晶に形成されたn型の第5の不純物領域と、
    前記第4の不純物領域上に形成された第3の電極とを備え、
    前記第1の電極は、前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域の一端と前記第5の不純物領域とを接続するように前記フォトニック結晶上に形成されることを特徴とする光波長変換回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光波長変換回路において、
    さらに、前記光変調層よりも出力側に配置された前記フォトニック結晶からなる第1のミラー領域と、
    前記光変調層を挟んで前記出力側と反対側に配置された前記フォトニック結晶からなる第2のミラー領域とを備えることを特徴とする光波長変換回路
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光波長変換回路において、
    さらに、前記光変調層よりも入力側の前記光変調器の光軸方向に沿った前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域である第1の入力導波路と、
    前記光変調層よりも出力側の前記光変調器の光軸方向に沿った前記第2の媒質を前記第1の媒質に置換した領域である出力導波路とを備え、
    前記第1の入力導波路および前記出力導波路の幅は、前記光変調層の幅よりも広く、
    前記第1の入力導波路にCW光が入力され、前記出力導波路から変調出力光が出力されることを特徴とする光波長変換回路
JP2015023947A 2015-02-10 2015-02-10 光波長変換回路 Active JP6371231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015023947A JP6371231B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 光波長変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015023947A JP6371231B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 光波長変換回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016148703A JP2016148703A (ja) 2016-08-18
JP6371231B2 true JP6371231B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=56691852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015023947A Active JP6371231B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 光波長変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6371231B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6813388B2 (ja) * 2017-02-22 2021-01-13 日本電信電話株式会社 光トポロジカルデバイス
CN110989213B (zh) * 2019-12-30 2022-05-27 武汉光谷信息光电子创新中心有限公司 一种超小型光子晶体调制器及其制作方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5662494B2 (ja) * 2013-01-31 2015-01-28 日本電信電話株式会社 フォトニック結晶デバイス
JP5513659B1 (ja) * 2013-04-26 2014-06-04 日本電信電話株式会社 フォトニック結晶光検出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016148703A (ja) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8994004B2 (en) Hybrid silicon optoelectronic device and method of formation
JP6020096B2 (ja) 光変調器及び光送信器
US7199441B2 (en) Optical module device driven by a single power supply
Sato et al. Photonic crystal lasers for chip-to-chip and on-chip optical interconnects
WO2020062662A1 (zh) 电吸收调制集成激光器芯片及其制作方法
US20180138658A1 (en) Optical amplifier including multi-section gain waveguide
JP5513659B1 (ja) フォトニック結晶光検出器
Spuesens et al. Improved design of an InP-based microdisk laser heterogeneously integrated with SOI
Duan et al. Integrated hybrid III–V/Si laser and transmitter
US20130207140A1 (en) Semiconductor Optical Element Semiconductor Optical Module and Manufacturing Method Thereof
JP6371231B2 (ja) 光波長変換回路
JP2019008179A (ja) 半導体光素子
JP5662494B2 (ja) フォトニック結晶デバイス
JP6939411B2 (ja) 半導体光素子
JP2018041957A (ja) 光電変換デバイスおよび光電変換デバイスの動作波長の制御方法
JPWO2019156189A1 (ja) 光集積素子および光モジュール
JP2017016020A (ja) 光変調器および光変調器の製造方法
Sasahata et al. Tunable DFB laser array integrated with Mach–Zehnder modulators for 44.6 Gb/s DQPSK transmitter
JP5483655B1 (ja) 光記憶装置
Takeda et al. Integrated on-chip optical links using photonic-crystal lasers and photodetectors with current blocking trenches
JP5521678B2 (ja) 半導体光波形整形装置
WO2023233508A1 (ja) 半導体受光器および半導体素子
JP7444290B2 (ja) 半導体光素子
US10069274B2 (en) Tunable optical device
Aihara et al. Heterogeneously integrated membrane DFB laser and Si Mach-Zehnder modulator on Si photonics platform

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6371231

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150