JP5428987B2 - マッハツェンダー型光変調素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体光素子及びマッハツェンダー型光変調素子に関するものである。
特許文献1には、導波型光干渉計が記載されている。この導波型光干渉計は、基板と、基板上に設けられたガラス製若しくはプラスチック製の2本の光導波路と、互いに異なる位置でこれらの光導波路同士を結合する2つの光結合部と、これらの光結合部間に位置する光導波路に設けられ、光導波路の光路長を変化させる光位相シフト部とを備えている。光位相シフト部は、光導波路上に設けられたヒータからなり、光導波路の温度を制御して光導波路の光路長を変化させる。
特開昭62−183406号公報
近年、上部クラッド層、下部クラッド層、及びこれらの間に挟まれクラッド層より高い屈折率を有するコア層からなる光導波路構造が、例えばマッハツェンダー型光変調素子といった種々の半導体光素子において採用されている。多くの場合、このような光導波路構造では、上部クラッド層及び下部クラッド層の一方がn型半導体によって構成され、他方がp型クラッド層によって構成され、コア層がアンドープ半導体によって構成される。
図14及び図15は、このような所謂pin構造を有する半導体光素子の一例として、マッハツェンダー型光変調素子100の構成を示す図である。図14はマッハツェンダー型光変調素子100の平面図であり、図15(a)は図14におけるXVa−XVa断面を示す断面図であり、図15(b)は図14におけるXVb−XVb断面を示す断面図である。
図14に示すように、このマッハツェンダー型光変調素子100は、位相制御部110、入射側分波器120、出射側合波器130、及び2本の光導波路140,150を備えている。これらは、共通のn型半導体基板101(図15(a)及び図15(b)を参照)上に形成されている。光導波路140,150の一端は入射側分波器120に結合されており、他端は出射側合波器130に結合されている。位相制御部110は入射側分波器120と出射側合波器130との間に配置されており、この位相制御部110を通過する光導波路140,150の上にはそれぞれアノード電極111a,111bが設けられている。
図15(a)及び図15(b)を参照すると、マッハツェンダー型光変調素子100は、n型下部クラッド層103と、コア層104a,104bと、p型上部クラッド層105a,105bと、p型コンタクト層106a,106bとを有する。コア層104aはn型下部クラッド層103とp型上部クラッド層105aとの間に設けられており、コア層104bはn型下部クラッド層103とp型上部クラッド層105bとの間に設けられている。p型コンタクト層106a,106bはそれぞれp型上部クラッド層105a,105b上に設けられ、アノード電極111a,111bとオーミック接触を構成している。n型半導体基板101の裏面上には、カソード電極112が設けられている。
また、n型下部クラッド層103の一部と、コア層104aと、p型上部クラッド層105aと、p型コンタクト層106aとは一つのメサ構造107aを成しており、光導波路140を構成する。同様に、n型下部クラッド層103の別の一部と、コア層104bと、p型上部クラッド層105bと、p型コンタクト層106bとは別の一つのメサ構造107bを成しており、光導波路150を構成する。メサ構造107a及び107bの側面は、BCBやポリイミドといった誘電体樹脂層108によって埋め込まれている。
このマッハツェンダー型光変調素子100では、アノード電極111a,111bとカソード電極112との間に逆バイアス電圧を印加してコア層104a,104bに電界を発生させ、この電界により誘起される電気光学効果やQCSE(量子閉じ込めシュタルク)効果を利用してコア層104a,104bの屈折率を変化させることで、コア層104a,104bを導波する光の位相を変化させる。
しかしながら、マッハツェンダー型光変調素子100では、p型上部クラッド層105a,105bのドープ濃度が比較的高く(例えば1018〜1019cm−3)、また、p型コンタクト層106a,106bのドープ濃度は更に高い(例えば1019〜1020cm−3)。ドープ濃度が高いp型半導体層では、導波光の吸収損が大きく、光導波路140,150を伝搬する光が大幅に減衰されてしまう。また、電気信号に対する導波損も高く、電気信号が大幅に減衰されてしまう。したがって、このマッハツェンダー型光変調素子100のような構成では、導波光の吸収損の低減や変調速度の更なる高速化が難しいという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、光の吸収損や電気信号の導波損を低減し得る半導体光素子及びマッハツェンダー型光変調素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による半導体光素子は、n型半導体領域、n型半導体領域上に設けられn型半導体領域より屈折率が大きいコア層、及びコア層上に設けられコア層より屈折率が小さいクラッド層を含む光導波路構造と、クラッド層上に設けられた電極とを備え、クラッド層は、コア層上に配置された第一領域と、第一領域上において光導波路構造の光導波方向と交差する方向に並んで配置された第二領域及び第三領域とを含み、第一領域及び第二領域はp型半導体からなり、第三領域はアンドープ半導体からなることを特徴とする。
この半導体光素子では、クラッド層が第一領域、第二領域および第三領域を含んでいる。p型半導体からなる第一領域はコア層上に配置されており、n型半導体領域との間にコア層を挟んでpin構造を構成する。また、p型半導体からなる第二領域は第一領域上に配置されており、アノード電極へ印加された電気信号を第一領域へ伝える。第三領域は、第二領域と並んで第一領域上に設けられている。この第三領域はアンドープ半導体からなるので、p型半導体からなる第二領域と比較して光の吸収損や電気信号の導波損が格段に小さい。したがって、この半導体光素子によれば、クラッド層の全体がp型半導体からなる場合(図14,図15を参照)と比較して、光の吸収損および電気信号の導波損を低減することができる。
また、本発明によるマッハツェンダー型光変調素子は、第1及び第2の光導波路と、入射光を第1及び第2の光導波路それぞれに分波する入射側分波器と、第1及び第2の光導波路それぞれを伝搬した光を合波する出射側合波器と、第1及び第2の光導波路それぞれの屈折率を変化させることにより光の位相を制御する位相制御部とを備え、位相制御部は、第1及び第2の光導波路の一部を各々構成し、n型半導体領域、n型半導体領域上に設けられn型半導体領域より屈折率が大きいコア層、及びコア層上に設けられコア層より屈折率が小さいクラッド層を含む第1及び第2の光導波路構造と、第1及び第2の光導波路構造の各クラッド層上にそれぞれ設けられた第1及び第2の電極とを備え、第1の光導波路構造のクラッド層は、第1の光導波路構造のコア層上に配置された第一領域と、第一領域上において第1の光導波路構造の光導波方向と交差する方向に並んで配置された第二領域及び第三領域とを含み、第2の光導波路構造のクラッド層は、第2の光導波路構造のコア層上に配置された第四領域と、第四領域上において第2の光導波路構造の光導波方向と交差する方向に並んで配置された第五領域及び第六領域とを含み、第一領域、第二領域、第四領域、及び第五領域はp型半導体からなり、第三領域及び第六領域はアンドープ半導体からなることを特徴とする。
このマッハツェンダー型光変調素子では、位相制御部の第1の光導波路構造が有するクラッド層が、第一領域、第二領域および第三領域を含んでいる。p型半導体からなる第一領域はコア層上に配置されており、n型半導体領域との間にコア層を挟んでpin構造を構成する。また、p型半導体からなる第二領域は第一領域上に配置されており、第1のアノード電極へ印加された電気信号を第一領域へ伝える。第三領域は、第二領域と並んで第一領域上に設けられている。また位相制御部の第2の光導波路構造が有するクラッド層が、第四領域、第五領域および第六領域を含んでいる。p型半導体からなる第四領域はコア層上に配置されており、n型半導体領域との間にコア層を挟んでpin構造を構成する。また、p型半導体からなる第五領域は第四領域上に配置されており、第2のアノード電極へ印加された電気信号を第四領域へ伝える。第六領域は、第五領域と並んで第四領域上に設けられている。これら第三領域及び第六領域はアンドープ半導体からなるので、p型半導体からなる第二領域、及び第五領域と比較して光の吸収損や電気信号の導波損が格段に小さい。したがって、このマッハツェンダー型光変調素子によれば、クラッド層の全体がp型半導体からなる場合と比較して、位相制御部における光の吸収損および電気信号の導波損を低減することができる。
また、マッハツェンダー型光変調素子は、位相制御部を除く第1及び第2の光導波路、入射側分波器、並びに出射側合波器のうち少なくとも一つが、コア層と、コア層上に設けられコア層より屈折率が小さいクラッド層とを含む第3の光導波路構造を有し、第3の光導波路構造のクラッド層は、第3の光導波路構造のコア層上に配置された第七領域と、第七領域上に配置された第八領域とを含み、第七領域はp型半導体からなり、第八領域はアンドープ半導体からなることを特徴としてもよい。
位相制御部を除く第1及び第2の光導波路、入射側分波器、及び出射側合波器においては、コア層に電界を印加しないのでクラッド層に導電性を確保する必要がない。したがって、製造過程において位相制御部のクラッド層の第一領域と共に必然的に形成される第七領域を除き、残る領域(第八領域)の全域をアンドープとすることにより、位相制御部を除く第1及び第2の光導波路、入射側分波器、及び出射側合波器における光の吸収損および電気信号の導波損を格段に低減することができる。
また、マッハツェンダー型光変調素子は、第二領域上に設けられ該第二領域よりドーパント濃度が高い第1のp型コンタクト層と、第五領域上に設けられ該第五領域よりドーパント濃度が高い第2のp型コンタクト層とを更に備えることを特徴としてもよい。これにより、第1のアノード電極に印加された電気信号を第一領域及び第二領域へ、第2のアノード電極に印加された電気信号を第四領域及び第五領域へ、それぞれ効率的に伝えることができる。
また、マッハツェンダー型光変調素子は、第1のp型コンタクト層が第二領域上から第三領域上にわたって設けられており、第2のp型コンタクト層が第五領域上から第六領域上にわたって設けられていることを特徴としてもよい。これにより、第1のアノード電極と第1のp型コンタクト層との接触面積が増し、コンタクト抵抗を低減できる。同様に、第2のアノード電極と第2のp型コンタクト層との接触面積が増し、コンタクト抵抗を低減できる。このため、素子抵抗が低減し、電気信号を第四領域及び第五領域へより低電圧にて伝えることができ、より低電圧、低消費電力での動作が可能となる。
また、マッハツェンダー型光変調素子は、第1及び第2の光導波路構造のコア層が、InP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAs、及びGaInAsのうちいずれかの半導体材料によって構成されていることを特徴としてもよい。
また、マッハツェンダー型光変調素子は、第1及び第2の光導波路構造のクラッド層及びn型半導体領域がInPによって構成されていることを特徴としてもよい。
本発明によれば、光の吸収損や電気信号の導波損を低減し得る半導体光素子及びマッハツェンダー型光変調素子を提供できる。
図1は、本発明による半導体光素子の一実施形態として、マッハツェンダー型光変調素子1Aの構成を示す平面図である。 図2は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1AのII−II線に沿った断面を示す図である。 図3は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1AのIII−III線に沿った断面を示す図である。 図4は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1AのIV−IV線に沿った断面を示す図である。 図5(a)及び図5(b)は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。 図12(a)及び図12(b)は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。 図13は、変形例として、位相制御部60の構成を示す断面図である。 図14は、pin構造を有する半導体光素子の一例として、マッハツェンダー型光変調素子の構成を示す平面図である。 図15(a)は図14におけるXVa−XVa断面を示す断面図であり、図15(b)は図14におけるXVb−XVb断面を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による半導体光素子及びマッハツェンダー型光変調素子の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
外部から付与された電気信号に応じて光を変調する光変調器は、光通信システムや光情報処理システムを構成する上での必須のコンポーネントの一つであり、近年その需要が急増している。中でもマッハツェンダー型の光変調器は、40Gbps超といった極めて高速な変調が可能であることに加え、動作条件を適宜調整することにより、波長のチャープ量を正から負に至る広範な範囲で任意に設定でき、個々の伝送毎に最適なチャープ量を選択できることから、今後の超高速かつ大容量通信のための変調器として有望である。特に、半導体によって構成されるマッハツェンダー型光変調素子は、小型かつ低消費電力であり、レーザダイオードといった他の半導体光素子とのモノリシック集積による多機能化も可能であることから、今後大きな需要が見込まれる素子である。以下、本発明に係る半導体光素子の一実施形態として、このようなマッハツェンダー型光変調素子について説明する。図1〜図4は第1の実施の形態におけるマッハツェンダー型光変調素子1Aの構造を示す図面である。図1は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの構成を示す平面図である。図2、図3、図4は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1AのII−II線、III−III線、及びIV−IV線に沿った断面を各々示す図である。
図1を参照すると、本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Aは、位相制御部10、光導波領域20A及び20B、入射側分波器30、並びに出射側合波器40を備えている。位相制御部10は入射側分波器30と出射側合波器40との間に配置されており、光導波領域20Aは入射側分波器30と位相制御部10との間に配置されており、光導波領域20Bは位相制御部10と出射側合波器40との間に配置されている。位相制御部10、光導波領域20A及び20B、入射側分波器30、並びに出射側合波器40は、図2〜図4に示された共通のn型半導体基板4上に形成されている。n型半導体基板4としては、例えばn型InP基板が好適である。
また、マッハツェンダー型光変調素子1Aは2本の光導波路2及び3を備えている。光導波路2は本実施形態における第1の光導波路であり、光導波路3は本実施形態における第2の光導波路である。光導波路2,3は、光導波領域20A、位相制御部10、及び光導波領域20Bにわたって延在しており、且つその延在方向と交差する方向に並んで配置されている。光導波路2,3の一端は入射側分波器30と結合されており、他端は出射側合波器40と結合されている。位相制御部10を通過する光導波路2,3の上にはそれぞれアノード電極11a,11bが設けられている。
入射側分波器30は、外部からマッハツェンダー型光変調素子1Aに入射した入射光L1を、光導波路2,3それぞれに分波する。出射側合波器40は、光導波路2,3それぞれを伝搬した光を合波する。入射側分波器30及び出射側合波器40は、例えばMMIカプラによって好適に構成される。位相制御部10は、光導波路2,3それぞれの屈折率を変化させることにより、光の位相を制御する。
図2を参照すると、位相制御部10は、上述したアノード電極11a,11bに加え、n型下部クラッド層13と、カソード電極18と、2つのメサ構造部19a,19bとを有している。n型下部クラッド層13は、n型半導体基板4と共に本実施形態におけるn型半導体領域を構成し、n型半導体基板4の主面4a上の全面にわたって設けられている。メサ構造部19aは、n型下部クラッド層13上の領域のうち光導波路2に対応する一部の領域上に設けられている。メサ構造部19bは、n型下部クラッド層13上の領域のうち光導波路3に対応する別の一部の領域上に設けられている。
メサ構造部19aは、本実施形態における光導波路構造(第1の光導波路構造)である。メサ構造部19aは、n型下部クラッド層13の一部と、コア層14aと、上部クラッド層15aと、p型コンタクト層16aとを含む。
コア層14aはn型下部クラッド層13上に設けられており、上部クラッド層15aはコア層14a上に設けられている。コア層14aの屈折率はn型下部クラッド層13の屈折率より大きく、上部クラッド層15aの屈折率はコア層14aの屈折率より小さい。メサ構造部19aのこれらの層は、コア層14aを中心として光導波路2の一部を構成する。
コア層14aは、InP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAs、及びGaInAsのうちいずれかの半導体材料によって構成されることが好ましい。これらの半導体材料はInPと格子整合できるので、良好な結晶性を有するコア層14aを、InP基板であるn型半導体基板4上に容易に成長できる。また、これらの半導体材料は1.3μm〜1.55μmといった光通信波長帯に対応するバンドギャップを有するので、これらの半導体材料によってコア層14aを構成することにより、光通信用途に好適な光変調素子を実現できる。コア層14aは、単一の層(バルク層)から成ってもよく、井戸層を該井戸層よりバンドギャップが大きいバリア層によって挟み込んだ量子井戸構造を有しても良い。
上部クラッド層15aは、第一領域151a、第二領域152aおよび第三領域153aを含んで構成されている。第一領域151aは、コア層14a上に配置されており、上部クラッド層15aとコア層14aとの界面の全域上に配置されている。第二領域152a及び第三領域153aは、第一領域151a上において、光導波路2の光導波方向(すなわちメサ構造部19aの配設方向)と交差する方向に並んで配置されている。本実施形態では、第二領域152aは他方のメサ構造部19bと対向するメサ構造部19aの側面に沿って配置されており、第三領域153aはメサ構造部19bと対向する側面とは反対側のメサ構造部19aの側面に沿って配置されている。
第一領域151a及び第二領域152aはp型半導体からなり、第三領域153aはアンドープ半導体からなる。本実施形態において、p型半導体とは例えば亜鉛(Zn)といったp型のドーパント濃度が1×1017cm−3以上であることをいい、アンドープ半導体とはp型やn型のドーパント濃度が0cm−3以上1×1016cm−3以下であることをいう。なお、後述する製造方法において、第二領域152aは第一領域151aと一体として形成され、第三領域153aは第一領域151a及び第二領域152aとは別工程にて作成される。
また、n型下部クラッド層13及び上部クラッド層15aは、例えばInP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAsのうちいずれかの半導体材料であって、屈折率がコア層14aより小さく、且つバンドギャップがコア層14aより大きい材料によって構成されることが好ましい。特に、InPは、InPに格子整合するGaInAsP系の半導体材料の中で最大のバンドギャップと最小の屈折率とを有している。したがって、n型下部クラッド層13及び上部クラッド層15aをInPによって構成することにより、コア層14aにキャリアや光を強く閉じ込めることができる。また、InPはAlを含まないので酸化されにくく、クラッド用の材料として好適である。
p型コンタクト層16aは、本実施形態における第1のp型コンタクト層であり、第二領域152a上に設けられている。p型コンタクト層16aは、第二領域152aよりドーパント濃度が高く、その直上に設けられたアノード電極11aとの間でオーミック接触を実現する。なお、アノード電極11aは本実施形態における第1の電極であり、上部クラッド層15a上(本実施形態ではp型コンタクト層16a上)に設けられる。p型コンタクト層16aを構成する半導体材料としては、例えばバンドギャップが小さいGaInAsやGaInAsPが好適である。なお、n型半導体基板4の裏面4b上には、カソード電極18が全面に設けられている。
メサ構造部19bは、本実施形態における第2の光導波路構造である。メサ構造部19bは、n型下部クラッド層13の一部と、コア層14bと、上部クラッド層15bと、p型コンタクト層16bとを含む。
コア層14bはn型下部クラッド層13上に設けられており、上部クラッド層15bはコア層14b上に設けられている。コア層14bの屈折率はn型下部クラッド層13の屈折率より大きく、上部クラッド層15bの屈折率はコア層14bの屈折率より小さい。メサ構造部19bのこれらの層は、コア層14bを中心として光導波路3の一部を構成する。
コア層14bは、上述したコア層14aと同様の半導体材料によって構成されることが好ましい。これにより、良好な結晶性を有するコア層14bをn型半導体基板4上に成長できるとともに、光通信用途に好適な光変調素子を実現できる。コア層14bは、単一の層から成ってもよく、量子井戸構造を有しても良い。
上部クラッド層15bは、第四領域151b、第五領域152bおよび第六領域153bを含んで構成されている。第四領域151bは、コア層14b上に配置されており、上部クラッド層15bとコア層14bとの界面の全域上に配置されている。第五領域152b及び第六領域153bは、第四領域151b上において、光導波路3の光導波方向(すなわちメサ構造部19bの配設方向)と交差する方向に並んで配置されている。本実施形態では、第五領域152bは他方のメサ構造部19aと対向するメサ構造部19bの側面に沿って配置されており、第六領域153bはメサ構造部19aと対向する側面とは反対側のメサ構造部19bの側面に沿って配置されている。
第四領域151b及び第五領域152bはp型半導体からなり、第六領域153bはアンドープ半導体からなる。なお、後述する製造方法において、第五領域152bは第四領域151bと一体として形成され、第六領域153bは第四領域151b及び第五領域152bとは別工程にて作成される。
また、上部クラッド層15bは、上述した上部クラッド層15aと同様の半導体材料であって、屈折率がコア層14bより小さく、且つバンドギャップがコア層14bより大きい材料によって構成されることが好ましい。特に、上部クラッド層15bをInPによって構成することにより、コア層14bにキャリアや光を強く閉じ込めることができる。
p型コンタクト層16bは、本実施形態における第2のp型コンタクト層であり、第五領域152b上に設けられている。p型コンタクト層16bは、第五領域152bよりドーパント濃度が高く、その直上に設けられたアノード電極11bとの間でオーミック接触を実現する。なお、アノード電極11bは本実施形態における第2の電極であり、上部クラッド層15b上(本実施形態ではp型コンタクト層16b上)に設けられる。p型コンタクト層16bは、上述したp型コンタクト層16aと同様の半導体材料によって好適に構成される。
これらのメサ構造部19a及び19bの両側面は、BCBやポリイミドといった誘電体樹脂層17によって埋め込まれている。すなわち、誘電体樹脂層17は、メサ構造部19a及び19bの高さと等しい厚さでもって、メサ構造部19a及び19bが設けられていないn型半導体基板4上の領域に設けられている。
次に、図3を参照すると、光導波領域20A及び20Bは、n型下部クラッド層23と、2つのメサ構造部29a,29bとを有している。n型下部クラッド層23は、上述した位相制御部10のn型下部クラッド層13と一体として構成されてもよい。メサ構造部29a及び29bは、本実施形態における第3のメサ構造部であり、n型下部クラッド層23上の領域のうちそれぞれ光導波路2及び3に対応する一部の領域上に設けられている。
メサ構造部29a及び29bは、本実施形態における第3の光導波構造である。メサ構造部29aは、n型下部クラッド層23の一部と、コア層24aと、上部クラッド層25aとを含む。また、メサ構造部29bは、n型下部クラッド層23の他の一部と、コア層24bと、上部クラッド層25bとを含む。メサ構造部29a及び29bの両側面は、位相制御部10のメサ構造部19a及び19bと同様に、誘電体樹脂層17によって埋め込まれている。
コア層24a,24bはn型下部クラッド層23上に設けられており、上部クラッド層25a,25bはコア層24a,24b上にそれぞれ設けられている。コア層24a,24bの屈折率はn型下部クラッド層23の屈折率より大きく、上部クラッド層25a,25bの屈折率はコア層24a,24bの屈折率より小さい。メサ構造部29a,29bのこれらの層は、コア層24a,24bを中心として光導波路2,3の一部をそれぞれ構成する。なお、コア層24a,24bを構成する半導体材料やコア層24a,24bの内部構成は、上述したコア層14a,14bと同様である。
上部クラッド層25aは、第七領域251aおよび第八領域252aを含んで構成されている。同様に、上部クラッド層25bは、第七領域251bおよび第八領域252bを含んで構成されている。第七領域251a,251bはコア層24a,24b上にそれぞれ配置されており、第八領域252a,252bは第七領域251a,251b上にそれぞれ配置されている。第七領域251a,251bはp型半導体からなり、第八領域252a,252bはアンドープ半導体からなる。なお、n型下部クラッド層23及び上部クラッド層25a,25bを構成する半導体材料は、上述したn型下部クラッド層13及び上部クラッド層15a,15bと同様である。
次に、図4を参照すると、入射側分波器30及び出射側合波器40は、n型下部クラッド層33と、メサ構造部39とを有している。n型下部クラッド層33は、上述した位相制御部10のn型下部クラッド層13と一体として構成されてもよい。メサ構造部39は、本実施形態における第3のメサ構造部であり、n型下部クラッド層33上の領域の一部の上に設けられている。
メサ構造部39は、本実施形態における第3の光導波構造である。メサ構造部39は、n型下部クラッド層33の一部と、コア層34と、上部クラッド層35とを含む。メサ構造部39の両側面は、位相制御部10のメサ構造部19a及び19bと同様に、誘電体樹脂層17によって埋め込まれている。
コア層34はn型下部クラッド層33上に設けられており、上部クラッド層35はコア層34上に設けられている。コア層34の屈折率はn型下部クラッド層33の屈折率より大きく、上部クラッド層35の屈折率はコア層34の屈折率より小さい。入射側分波器30のコア層34は、上述した光導波領域20Aのコア層24a,24bと光結合(本実施形態では一体で形成)されている。同様に、出射側合波器40のコア層34は、上述した光導波領域20Bのコア層24a,24bと光結合(本実施形態では一体で形成)されている。なお、コア層34を構成する半導体材料やコア層34の内部構成は、上述したコア層14a,14bと同様である。
上部クラッド層35は、第七領域351および第八領域352を含んで構成されている。第七領域351はコア層34上に配置されており、第八領域352は第七領域351上に配置されている。第七領域351はp型半導体からなり、第八領域352はアンドープ半導体からなる。なお、n型下部クラッド層33及び上部クラッド層35を構成する半導体材料は、上述したn型下部クラッド層13及び上部クラッド層15a,15bと同様である。
なお、本実施形態では、入射側分波器30や出射側合波器40としてMMIカプラを例示しているが、入射側分波器30や出射側合波器40は、Y分岐や方向性結合器等であってもよい。
続いて、マッハツェンダー型光変調素子1Aの動作について説明する。マッハツェンダー型光変調素子1Aの外部から入射光L1(図1を参照)が入射側分波器30のコア層34に入射されると、この入射光L1は、光導波領域20Aの光導波路2,3のそれぞれへ分波される。その後、これらの光は、位相制御部10及び光導波領域20Bの光導波路2,3を経て、出射側合波器40に達する。これらの光は出射側合波器40のコア層34において互いに合波され、出射光L2としてマッハツェンダー型光変調素子1Aの外部へ出射される。
ここで、位相制御部10のアノード電極11a及び11bの一方又は双方とカソード電極18との間に逆バイアス電圧を印加し、コア層14a及び14bの一方又は双方に電界を印加する。これにより生じる電気光学効果やQCSE(量子閉じ込めシュタルク)効果によってコア層14a及び14bの一方又は双方の屈折率が変化し、光導波路2,3それぞれを導波する光に位相差が生じる。その結果、出射側合波器40では、これらの光の位相差による干渉が生じ、強度変調された出射光L2が生成される。
本実施形態によるマッハツェンダー型光変調素子1Aが奏する効果について説明する。位相制御部10において、アノード電極11aとコア層14aとが、p型コンタクト層16aと、上部クラッド層15aの第一領域151a及び第二領域152aとによって電気的に接続されている。同様に、アノード電極11bとコア層14bとが、p型コンタクト層16bと、上部クラッド層15bの第四領域151b及び第五領域152bによって電気的に接続されている。これらの構成によって、アノード電極11a,11bとカソード電極18との間に逆バイアス電圧(すなわち、アノード電極11a,11bに対してカソード電極18が高電位となるような電圧)を印加した場合に、コア層14a,14bに十分な電界を印加することができる。そして、この電界により誘起される電気光学効果やQCSE効果を利用し、コア層14a,14bの屈折率を変化させることにより、マッハツェンダー型光変調素子としての好適な動作を実現できる。
また、マッハツェンダー型光変調素子1Aにおいては、上部クラッド層15a,15bの一部(第三領域153a及び第六領域153b)がアンドープ半導体によって構成されている。アンドープ半導体は光の吸収損や電気信号の導波損がp型半導体と比べて顕著に小さい。従って、例えば図15(a)のような構造と比較して、p型半導体に起因する光の吸収損や電気信号の導波損を効果的に低減させることができる。
ここで、図15(a)に示した構成において、p型上部クラッド層105a、105bに起因する吸収損を低減するためには、p型上部クラッド層105a、105bにおけるp型ドーパント濃度を一様に低減することが、最も簡易な方式である。しかし、p型ドーパント濃度を一様に低減するとp型上部クラッド層105a、105bの抵抗率が増すので、単純にp型ドーパント濃度を低減する方法には限界がある。そこで本発明者は、アノード電極とコア層との間の抵抗値を抑制しつつ、p型半導体に起因する光吸収損を低減できる構造について検討し、その結果、上述したような構成に辿り着いた。本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Aによれば、上部クラッド層15a,15bの一部(第三領域153a及び第六領域153b)がアンドープ半導体からなることによって、光吸収損を効果的に低減できる。また、残る第二領域152a及び第五領域152bに対してp型ドーパントを十分に添加することにより、図15(a)に示した構成と同程度の抵抗値を実現することが可能であり、抵抗値の増加を効果的に抑制できる。すなわち、本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Aによれば、p型半導体に起因する光吸収損の低減と抵抗値の抑制とを両立することが可能となる。
なお、コア層14a,14bにアンドープ半導体が直接接触すると、逆バイアス電圧印加時に、アンドープ半導体を経由して漏れ電流が流れてしまう。これに対し、本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Aによれば、上部クラッド層15a,15bのうちコア層14a,14bと接触する領域(第一領域151a,第四領域151b)をp型半導体で構成することにより、このような漏れ電流を効果的に防ぐことができる。
また、光導波領域20A及び20B、入射側分波器30、並びに出射側合波器40では、上部クラッド層25a,25b及び35において、コア層24a,24b又は34と接する領域(第七領域251a,251b又は351)に限ってp型半導体により構成されている。この第七領域251a,251b及び351は、製造過程において位相制御部10の上部クラッド層15a,15bの第一領域151a及び第四領域151bと共に必然的に形成される領域である。そして、それ以外の領域(第八領域252a,252b又は352)は、アンドープ半導体によって構成されている。また、p型コンタクト層も設けられていない。このように、上部クラッド層25a,25b及び35の大きな部分をアンドープ半導体によって構成することにより、p型半導体に起因する光の吸収損や電気信号の導波損を大幅に低減できる。なお、光導波領域20A及び20B、入射側分波器30、並びに出射側合波器40では、コア層24a,24b及び34に電界を印加しないので上部クラッド層25a,25b及び35に導電性を確保する必要がないことから、このような構成が可能となる。
また、光導波領域20A及び20B、入射側分波器30、並びに出射側合波器40では、上述したように、上部クラッド層25a,25b及び35の大きな部分がアンドープ半導体によって構成され、またp型コンタクト層が設けられていないので、例えば図15(b)に示した構成と比較してこれらの領域がより高抵抗化される。従って、位相制御部10へ電圧を印加する際に、光導波領域20A,20B、入射側分波器30、及び出射側合波器40を伝って、一方の光導波路から他方の光導波路へ流れるリーク電流を効果的に低減でき、このリーク電流による素子特性の劣化を軽減できる。
以上に説明したとおり、本実施形態に係るマッハツェンダー型光変調素子1Aにおいては、位相制御部10の上部クラッド層15a,15bの一部をアンドープ半導体で構成することにより、p型半導体に起因する光の吸収損や電気信号の導波損を効果的に低減できる。また、光導波領域20A及び20B、入射側分波器30、並びに出射側合波器40の各上部クラッド層の一部をアンドープ半導体で構成することにより、p型半導体に起因する光の吸収損や電気信号の導波損、更には光導波路間のリーク電流を効果的に低減できる。従って、マッハツェンダー型光変調素子1Aによれば、例えば図15に示した構造と比較して、低損失で高速かつ高性能なマッハツェンダー型光変調素子を容易に実現できる。
なお、本実施形態のように、位相制御部10の上部クラッド層15aの第二領域152a上に、第二領域152aよりドーパント濃度が高いp型コンタクト層16aが設けられることが好ましい。これにより、アノード電極11aに印加された電気信号を、第一領域151a及び第二領域152aへ効率的に伝えることができる。同様に、上部クラッド層15bの第五領域152b上に、第五領域152bよりドーパント濃度が高いp型コンタクト層16bが設けられることが好ましい。これにより、アノード電極11bに印加された電気信号を、第四領域151b及び第五領域152bへ効率的に伝えることができる。
また、本実施形態のような、メサ構造部19a,19b,29a及び29bが誘電体樹脂層17によって埋め込まれた構造(所謂ハイメサ構造)においては、メサ構造部19a,19b,29a及び29bの横幅(光導波方向と交差する方向の幅。以下同じ)が1μm以上であることが好ましい。これにより、基本横モードでの導波を好適に実現できる。また、メサ構造部19a,19b,29a及び29bの横幅は、2μm以下であることが好ましい。これにより、高次横モードの発生を抑制し、基本横モードのみでの単一モード導波を好適に実現でき、マッハツェンダー型光変調素子1Aを光通信に供することができる。
また、第二領域152a及び第五領域152b、並びに第三領域153a及び第六領域153bの好適な横幅に関しては、次のとおりである。光導波方向と交差する方向におけるメサ構造部19a及び19bの中央部では、導波光の分布強度が最も大きくなる。したがって、該中央部にp型半導体層(第二領域152a及び第五領域152b)が存在すると、光吸収損が比較的大きくなってしまう。すなわち、p型半導体層に起因する光吸収損を効果的に低減するためには、第二領域152a及び第五領域152bの横幅が充分に狭められることにより、これらの領域が当該メサ構造部19a又は19bの中央部から充分離れた位置に配置されることが好ましい。例えば、第二領域152a及び第五領域152bの横幅が、当該メサ構造部19a又は19bの横幅の10%以上30%以下の範囲内であれば、導波光の分布強度が大きい範囲を避け得ると考えられる。一例として、メサ構造部19a又は19bの横幅が1μmである場合、第二領域152a及び第五領域152bの横幅は0.1μm以上0.3μm以下であることが好ましく、また、メサ構造部19a又は19bの横幅が2μmである場合、第二領域152a及び第五領域152bの横幅は0.2μm以上0.6μm以下であることが好ましい。なお、第三領域153a及び第六領域153bの横幅は、当該メサ構造部19a又は19bの横幅から第二領域152a及び第五領域152bの横幅を差し引いた値となる。
また、第一領域151a及び第四領域151bの好適な厚さに関しては、次のとおりである。コア層14a,14b上に設けられるp型半導体層であるこれらの領域は、例えば0.1μmといった或る程度の厚さを有することが好ましい。これにより、pn接合のポテンシャル障壁を十分に得ることができるので、トンネル電流等のリーク電流を効果的に抑制し、コア層14a,14bに充分な電界を印加することができる。一方、光導波路2,3において、導波光は、上部クラッド層15a,15bの中を、コア層14a,14bとの界面から1μmといった範囲まで広がりながら導波する。したがって、p型半導体からなる第一領域151a及び第四領域151bがこの範囲と同程度以上に厚くなると、p型半導体に起因する吸収損が比較的大きくなってしまう。このことから、吸収損をより効果的に抑えるためには、第一領域151a及び第四領域151bの厚さを、例えば上記範囲の半分(0.5μm)以下に抑えることが好ましい。
ここで、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造方法の一例について説明する。図5〜図12は、マッハツェンダー型光変調素子1Aの製造工程を示す断面図である。各図において、(a)は位相制御部10の製造工程を示しており、図1のII−II断面に対応する。また、(b)は光導波領域20A,20Bの製造工程を示しており、図1のIII−III断面に対応する。なお、入射側分波器30及び出射側合波器40の製造工程は、メサ構造部の数を除いて光導波領域20A,20Bの製造工程と同様である。
まず、図5(a)及び図5(b)に示すように、n型InPといったn型半導体基板4を用意し、その主面4a上に、n型半導体層51、アンドープ半導体層52、p型半導体層53、及び高濃度p型半導体層54を順に成長させる。これらの層51〜54は、例えばOMVPEやMBE等の結晶成長法を用いて好適に成長される。n型半導体層51及びp型半導体層53は、例えばInP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAsのうちいずれかの半導体材料からなる。アンドープ半導体層52は、例えばInP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAs、及びGaInAsのうちいずれかの半導体材料であって、n型半導体層51及びp型半導体層53よりバンドギャップが小さい半導体材料からなる。n型半導体層51を成長させる際には、例えばSiやSeといったn型ドーパントを添加する。p型半導体層53及び高濃度p型半導体層54を成長させる際には、例えばZnといったp型ドーパントを添加する。
次に、図5(a)に示すように、位相制御部10に対応するn型半導体基板4上の領域において、高濃度p型半導体層54の表面の一部を誘電体マスク55によって覆う。このとき、誘電体マスク55の一方の側面55aが光導波路2の光導波方向に沿って延び、誘電体マスク55の他方の側面55bが光導波路3の光導波方向に沿って延びるように、誘電体マスク55を形成する。また、これらの側面55a及び55bが、それぞれ光導波路2及び3が形成されるべき領域上に位置するように、誘電体マスク55を形成する。なお、誘電体マスク55の構成材料としては、例えばSiNやSiOが好適である。
続いて、図6(a)及び図6(b)に示すように、高濃度p型半導体層54及びp型半導体層53に対してエッチングを施す。このとき、p型半導体層53の一部が残存する程度にエッチング深さを設定する。図6(a)に示すように、高濃度p型半導体層54及びp型半導体層53のうち誘電体マスク55に覆われた部分は、エッチングされずに残る。エッチング方法としては、例えばドライエッチングが好適である。
続いて、図7(a)及び図7(b)に示すように、p型半導体層53のエッチングされた領域上に、アンドープ半導体層56を再成長させる。アンドープ半導体層56は、例えばInP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAs、及びGaInAsのうちいずれかの半導体材料であって、p型半導体層53と同一の組成を有することが好ましい。なお、このとき、図7(a)に示すように、誘電体マスク55が存在する領域では、アンドープ半導体層56は成長しない。
続いて、誘電体マスク55を除去したのち、図8(a)及び図8(b)に示すように、n型半導体基板4上の光導波路2,3が形成されるべき領域上に、誘電体マスク57a,57bをそれぞれ形成する。このとき、誘電体マスク57a,57bは、p型半導体層53のエッチングされた領域とエッチングされなかった領域との境界上に設けられる。なお、誘電体マスク57a,57bの構成材料としては、例えばSiNやSiOが好適である。また、このとき、入射側分波器30及び出射側合波器40となるべき領域においては、図4に示したメサ構造部39が形成されるべき領域上に誘電体マスクを形成する。
続いて、図9(a)及び図9(b)に示すように、誘電体マスク57a及び57bを介してエッチングを施す。このときのエッチング深さは、メサ構造部とその周辺部との屈折率差を大きくして、メサ構造部へ導波光を充分に閉じ込める必要上、少なくともn型半導体層51の一部に達するまでエッチングすることが好ましい。また必要に応じて、更にn型半導体基板4の一部領域に達するまでエッチングしても良い。エッチング方法としては、例えばドライエッチングが好適である。この工程により、位相制御部10となるべき領域にn型下部クラッド層13が形成されるとともに、光導波領域20A,20Bとなるべき領域にn型下部クラッド層23が形成される。また、誘電体マスク57aに覆われた部分がメサ構造部19a及び29aとして残り、誘電体マスク57bに覆われた部分がメサ構造部19b及び29bとして残る。図9(a)に示すように、メサ構造部19aには、n型下部クラッド層13の一部、コア層14a、上部クラッド層15a(第一領域151a、第二領域152a、第三領域153a)、及びp型コンタクト層16aが含まれる。同様に、メサ構造部19bには、n型下部クラッド層13の一部、コア層14b、上部クラッド層15b(第四領域151b、第五領域152b、第六領域153b)、及びp型コンタクト層16bが含まれる。また、図9(b)に示すように、メサ構造部29aには、n型下部クラッド層23の一部、コア層24a、上部クラッド層25a(第七領域251a、第八領域252a)が含まれる。同様に、メサ構造部29bには、n型下部クラッド層23の一部、コア層24b、上部クラッド層25b(第七領域251b、第八領域252b)が含まれる。
続いて、図10(a)及び図10(b)に示すように、誘電体樹脂層17をn型半導体基板4上の全面に塗布し、メサ構造部19a,19b,29a及び29bを埋め込む。誘電体樹脂層17としては、BCBやポリイミドが好適である。そして、図11(a)及び図11(b)に示すように、ドライエッチング等のエッチング処理を誘電体樹脂層17の表面に施すことによって誘電体樹脂層17の表層部を除去し、メサ構造部19a,19b,29a及び29bの頂部を露出させる。その後、図12(a)に示すように、位相制御部10のメサ構造部19a及び19bの上にアノード電極11a及び11bをそれぞれ形成する。アノード電極11a及び11bの形成方法としては、例えば蒸着法やスパッタ法が好適である。
最後に、n型半導体基板4の裏面側を研磨して、n型半導体基板4を劈開可能な厚さ(100μm以下)まで薄くしたのち、n型半導体基板4の裏面4bの全面にカソード電極18を形成する。カソード電極18の形成方法としては、例えば蒸着法やスパッタ法が好適である。こうして、本実施形態に係るマッハツェンダー型光変調素子1Aが完成する。
(変形例)
上述したマッハツェンダー型光変調素子1Aの変形例について説明する。図13は、一変形例として、位相制御部60の構成を示す断面図である。
位相制御部60は、アノード電極11a,11bと、n型下部クラッド層13と、カソード電極18と、2つのメサ構造部69a,69bとを有している。これらのうち、2つのメサ構造部69a,69bを除く他の構成は、上記実施形態と同様である。
メサ構造部69aは、本変形例における第1の光導波路構造であり、n型下部クラッド層13上の領域のうち光導波路2に対応する一部の領域上に設けられている。メサ構造部69bは、本実施形態における第2の光導波路構造であり、n型下部クラッド層13上の領域のうち光導波路3に対応する別の一部の領域上に設けられている。
メサ構造部69aは、コア層14aと、上部クラッド層65aと、p型コンタクト層66aとを有する。同様に、メサ構造部69bは、コア層14bと、上部クラッド層65bと、p型コンタクト層66bとを有する。コア層14a,14bの構成は、上記実施形態のコア層14a,14bと同様である。
上部クラッド層65aは、第一領域651a、第二領域652a及び第三領域653aを含んで構成されている。第一領域651a及び第二領域652aの構成は、上記実施形態の第一領域151a及び第二領域152aと同様である。また、第三領域653aの構成は、下記の点を除いて上記実施形態の第三領域153aと同様である。すなわち、上記実施形態の第三領域153aはその最上部がメサ構造部19aの頂部まで達していたが、本変形例の第三領域653aは、その最上部が第二領域652aと同じ高さとなっている。そして、p型コンタクト層66aは、第二領域652a上から第三領域653a上にわたって設けられている。
上部クラッド層65bは、第四領域651b、第五領域652b及び第六領域653bを含んで構成されている。第四領域651b及び第五領域652bの構成は、上記実施形態の第四領域151b及び第五領域152bと同様である。また、第六領域653bの構成は、下記の点を除いて上記実施形態の第六領域153bと同様である。すなわち、上記実施形態の第六領域153bはその最上部がメサ構造部19bの頂部まで達していたが、本変形例の第六領域653bは、その最上部が第五領域652bと同じ高さとなっている。そして、p型コンタクト層66bは、第五領域652b上から第六領域653b上にわたって設けられている。
本変形例によれば、アンドープ半導体からなる第三領域653a上にもp型コンタクト層66aを設けることによって、p型コンタクト層66aとアノード電極11aとの接触面積が増し、コンタクト抵抗を低減できる。また、アンドープ半導体からなる第六領域653b上にもp型コンタクト層66bを設けることによって、p型コンタクト層66bとアノード電極11bとの接触面積が増し、コンタクト抵抗を低減できる。したがって、本変形例によれば、コンタクト抵抗を低減し、上記実施形態と比較して更に低電圧、低消費電力での動作が可能となる。
本発明による半導体光素子及びマッハツェンダー型光変調素子は、上述した実施形態や変形例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態及び変形例においては、入射側分波器、光導波領域、及び出射側合波器それぞれの上部クラッド層(第2のクラッド層)において、p型半導体からなる層(第七領域)がコア層と接する領域のみに形成されており、それ以外の領域(第八領域)はアンドープ半導体からなり、コンタクト層が設けられていない構成を例示した。入射側分波器、光導波領域、及び出射側合波器それぞれの第2のクラッド層の構成はこれに限定されず、例えば図15(b)のように、第2のクラッド層がp型半導体によって構成されてもよく、更にその上にp型コンタクト層を備える構成であってもよい。または、第2のクラッド層全体が、アンドープ半導体のみで構成されていても良い。
また、上記実施形態及び変形例においては、光導波路構造の一例としていわゆるハイメサ構造を示したが、本発明の光導波路構造はこれに限定されず、例えばリッジ構造や埋め込みヘテロストラクチャー構造といった他の任意の光導波路構造を適用できる。何れの光導波路構造においても、本発明の構成を備えることにより、低損失で高速かつ高性能な半導体光素子及びマッハツェンダー型光変調素子を容易に実現することができる。
また、上記実施形態及び変形例においては、基板の一例としてn型半導体基板を示したが、本発明に係る半導体光素子及びマッハツェンダー型光変調素子に用いられる基板はこれに限定されず、他の電気的特性を有する基板、例えばアンドープの半導体基板や半絶縁性の半導体基板が用いられても良い。
また、上記実施形態に示したマッハツェンダー型光変調素子の製造方法において、p型半導体(第一領域、第二領域、p型コンタクト層等)を成長させる際にp型ドーパントを添加する方法を例示したが、例えばアンドープ半導体を成長した後に、イオン注入や熱拡散等の方法によりp型ドーパントを添加するなど、他の方法によってp型半導体を形成してもよい。
また、上記実施形態及び変形例においては、本発明に係る半導体光素子の一例としてマッハツェンダー型光変調素子について説明したが、本発明の構成は、例えば半導体レーザ素子、半導体光増幅器(SOA)、EA変調器、若しくはフォトダイオードといった他の光デバイス、またはこれらのうち二以上の光デバイスを集積した素子など、pin構造を有する全ての半導体光素子に対して適用可能である。何れの半導体光素子においても、本発明の構成を備えることにより、p型半導体層に起因する光の吸収損や電気信号の導波損を低減でき、低損失化及び高性能化を図ることができる。
1A…マッハツェンダー型光変調素子、2,3…光導波路、4…n型半導体基板、10,60…位相制御部、11a,11b…アノード電極、13,23,33…n型下部クラッド層、14a,14b,24a,24b,34…コア層、15a,15b,25a,25b,35…上部クラッド層、16a,16b,26a,26b…p型コンタクト層、17…誘電体樹脂層、18…カソード電極、19a,19b,29a,29b,39…メサ構造部、20A,20B…光導波領域、30…入射側分波器、40…出射側合波器、151a…第一領域、151b…第四領域、152a…第二領域、152b…第五領域、153a…第三領域、153b…第六領域、251a,251b,351…第七領域、252a,252b,352…第八領域、L1…入射光、L2…出射光。

Claims (6)

  1. 第1及び第2の光導波路と、
    入射光を前記第1及び第2の光導波路それぞれに分波する入射側分波器と、
    前記第1及び第2の光導波路それぞれを伝搬した光を合波する出射側合波器と、
    前記第1及び第2の光導波路それぞれの屈折率を変化させることにより光の位相を制御する位相制御部と
    を備え、
    前記位相制御部は、
    前記第1及び第2の光導波路の一部を各々構成し、n型半導体領域、該n型半導体領域上に設けられ該n型半導体領域より屈折率が大きいコア層、及び該コア層上に設けられ該コア層より屈折率が小さいクラッド層を含む第1及び第2の光導波路構造と、
    前記第1及び第2の光導波路構造の各クラッド層上にそれぞれ設けられた第1及び第2の電極と
    を備え、
    前記第1の光導波路構造の前記クラッド層は、該第1の光導波路構造の前記コア層上に配置された第一領域と、該第一領域上において前記第1の光導波路構造の光導波方向と交差する方向に並んで配置された第二領域及び第三領域とを含み、
    前記第2の光導波路構造の前記クラッド層は、該第2の光導波路構造の前記コア層上に配置された第四領域と、該第四領域上において前記第2の光導波路構造の光導波方向と交差する方向に並んで配置された第五領域及び第六領域とを含み、
    前記第一領域、前記第二領域、前記第四領域、及び前記第五領域はp型半導体からなり、前記第三領域及び前記第六領域はアンドープ半導体からなることを特徴とする、マッハツェンダー型光変調素子。
  2. 前記位相制御部を除く前記第1及び第2の光導波路、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器のうち少なくとも一つが、コア層と、該コア層上に設けられ該コア層より屈折率が小さいクラッド層とを含む第3の光導波路構造を有し、
    前記第3の光導波路構造の前記クラッド層は、該第3の光導波路構造の前記コア層上に配置された第七領域と、該第七領域上に配置された第八領域とを含み、
    前記第七領域はp型半導体からなり、前記第八領域はアンドープ半導体からなることを特徴とする、請求項に記載のマッハツェンダー型光変調素子。
  3. 前記第二領域上に設けられ該第二領域よりドーパント濃度が高い第1のp型コンタクト層と、
    前記第五領域上に設けられ該第五領域よりドーパント濃度が高い第2のp型コンタクト層と
    を更に備えることを特徴とする、請求項またはに記載のマッハツェンダー型光変調素子。
  4. 前記第1のp型コンタクト層が前記第二領域上から前記第三領域上にわたって設けられており、
    前記第2のp型コンタクト層が前記第五領域上から前記第六領域上にわたって設けられていることを特徴とする、請求項に記載のマッハツェンダー型光変調素子。
  5. 前記第1及び第2の光導波路構造の前記コア層が、InP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAs、及びGaInAsのうちいずれかの半導体材料によって構成されていることを特徴とする、請求項のいずれか一項に記載のマッハツェンダー型光変調素子。
  6. 前記第1及び第2の光導波路構造の前記クラッド層及び前記n型半導体領域がInPによって構成されていることを特徴とする、請求項のいずれか一項に記載のマッハツェンダー型光変調素子。
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