JP2014108261A - 棺桶 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】棺桶は、蓋板13の外側面に化粧布Daが張り付けられる。蓋板13の内側面における蓋体13の外周部に沿って枠体21が設けられる。枠体21の枠内には、入れ子22が着脱可能に収められる。化粧布Daは、蓋板13の外側面から内側面に向けて折り返される。枠体21に入れ子22が収められるとき、枠体21と入れ子22との間に、折り返された化粧布Daの端部が挟まれることにより、蓋板13に化粧布Daが固定される。
【選択図】図10
Description
従来、このような化粧布を張り付けた棺桶は、箱状に組まれる底板、側板、妻板および蓋板のうち、底板を除く各板の外側面に化粧布が張り付けられる。化粧布を張り付ける固定手段としては、針(ステープル)、釘などの留め具や、接着剤を用いるのが一般的である。
また、予め棺桶のサイズに合わせて化粧布を袋状に縫い付けておき、棺桶に被せる方法もあるが、このような棺桶では、棺桶の表面と化粧布との間に緩みや弛みが生じて、外観が不格好になってしまう。
本発明の目的は、棺表面に化粧布を簡単に張り付けることができ、しかも、張り付けた後の化粧布を簡単に取り替えることができる棺桶を提供することにある。
前記課題を解決するための第1発明の棺桶は、
底板と、
この底板の左右に立ち上げられる側板と、
前記底板の前後に立ち上げられる妻板と、
前記側板および前記妻板の上方に載置される蓋板とを備え、
前記側板、前記妻板および前記蓋板のうち少なくとも前記蓋板の外側面に化粧布が張り付けられてなる棺桶において、
前記蓋板の内側面における外周部に沿って設けられる枠体と、
前記枠体の枠内に着脱可能に収められる入れ子と、
前記蓋板の外側面から当該蓋板の内側面に向けて折り返される前記化粧布とを備え、
前記枠体に前記入れ子が収められるとき、前記枠体と前記入れ子との間に、折り返された前記化粧布の端部が挟まれることにより、前記蓋板に前記化粧布が固定される構成とした。
枠体に対して入れ子が着脱可能であるため、枠体と入れ子とにより蓋板に化粧布を張り付けた後であっても、化粧布を取り外して張り替えることができる。
枠体と入れ子とによる化粧布の張り付け作業は、何度も繰り返し行えるものであり、必ずしも棺桶の製造工場で行う必要はない。葬儀場や棺桶の販売店で好みの化粧布を選択してから蓋板に張り付けることもできる。さらには、故人の思い出や縁のある布地を化粧布として蓋板に張り付けるといった要請にも容易に応えることが可能になる。
前記課題を解決するための第2発明の棺桶は、
底板と、
この底板の左右に立ち上げられる側板と、
前記底板の前後に立ち上げられる妻板と、
前記側板および前記妻板の上方に載置される蓋板とを備え、
前記側板、前記妻板および前記蓋板のうち少なくとも前記側板の外側面に化粧布が張り付けられてなる棺桶において、
前記側板の内側面における外周部に沿って設けられる枠体と、
前記枠体の枠内に着脱可能に収められる入れ子と、
前記側板の外側面から前記側板上部の内側面に向けて折り返される前記化粧布とを備え、
前記枠体に前記入れ子が収められるとき、前記枠体と前記入れ子との間に、折り返された前記化粧布の端部が挟まれることにより、前記側板に前記化粧布が固定される構成とした。
枠体に対して入れ子が着脱可能であるため、枠体と入れ子とにより側板に化粧布を張り付けた後であっても、化粧布を取り外して張り替えることができる。
加えて、第1発明と同様に、葬儀場や販売店で好みの化粧布を選択して側板に張り付けたり、故人の思い出や縁のある布地を化粧布として側板に張り付けることも可能になる。
前記課題を解決するための第3発明の棺桶は、
底板と、
この底板の左右に立ち上げられる側板と、
前記底板の前後に立ち上げられる妻板と、
前記側板および前記妻板の上方に載置される蓋板とを備え、
前記側板、前記妻板および前記蓋板のうち少なくとも前記側板の外側面に化粧布が張り付けられてなる棺桶において、
前記底板の下側面における外周部に沿って設けられる枠体と、
前記枠体の枠内に着脱可能に収められる入れ子と、
前記側板の外側面から前記底板の下側面に向けて折り返される前記化粧布とを備え、
前記枠体に前記入れ子が収められるとき、前記枠体と前記入れ子との間に、折り返された前記化粧布の端部が挟まれることにより、前記底板に前記化粧布が固定される構成とした。
化粧布の下端部は、底板の下側面に沿って折り曲げ、折り曲げた化粧布の端部を枠体の内側に入れる。この状態で枠体に入れ子を押し込み、化粧布を引っ張りながら底板に固定する。
枠体に対して入れ子が着脱可能であるため、枠体と入れ子とにより側板に化粧布を張り付けた後であっても、化粧布を取り外して張り替えることができる。
加えて、葬儀場や販売店で好みの化粧布を選択して側板に張り付けたり、故人の思い出や縁のある布地を化粧布として側板に張り付けることも可能になる。
前記課題を解決するための第4発明の棺桶は、第2発明または第3発明の棺桶であって、前記側板に代えて、前記妻板に前記化粧布が張り付けられる構成とした。
枠体に対して入れ子が着脱可能であるため、枠体と入れ子とにより妻板に化粧布を張り付けた後であっても、化粧布を取り外して張り替えることができる。
加えて、葬儀場や販売店で好みの化粧布を選択して妻板に張り付けたり、故人の思い出や縁のある布地を化粧布として妻板に張り付けることも可能になる。
前記課題を解決するための第5発明の棺桶は、第1〜4発明のいずれか一に記載の棺桶であって、
前記入れ子を構成する一対の割り板と、
前記一対の割り板が隣り合う位置でこれらの割り板同士を連結するヒンジとを備え、
前記一対の割り板が前記ヒンジを介して同一平面上に連なる展開状態と、前記ヒンジを介してそれぞれ異なる平面上に折り曲げられる折曲状態とが切り替え可能になっており、
加えて、
前記枠体の互いに向き合う内向きの枠面に、それぞれ当該枠面の長さ方向に沿って形成される一対の受け溝と、
前記一対の割り板の前記ヒンジと反対側の端部に、前記一対の受け溝に挿入可能な形状をもって形成される一対の突出部とを備え、
前記枠体と前記入れ子との間に前記化粧布の端部が挟まれるとき、前記割り板が屈曲状態から展開状態に切り替わって前記一対の受け溝に前記一対の突出部が嵌め込まれる構成とした。
さらには、受け溝と突出部との間に化粧布が咬まれるように留められることから、棺表面(蓋板、側板または妻板)からの化粧布の脱落を効果的に防止することができる。
第1〜5発明において、棺の用途(人用、ペット用等)や種類(寝棺、座棺等)は、特に限定されることはない。蓋形状は、平板状(平棺)の他、蒲鉾状(アール棺)であってもよい。
底板、側板、妻板および蓋板の材料は、木材(合成材や集成材)、段ボール材等を採用することができる。
化粧布の材料については、特に限定されず、綿、絹などの天然繊維の他、合成繊維または半合成繊維を採用してもよい。紙、樹脂等からなるシートまたはフィルムを化粧布として採用することも可能である。これらのシートまたはフィルムにはメッセージや写真、送り絵などをプリントしてよい。
割り板のヒンジは、金属や樹脂等からなる蝶番を採用する他、段ボール材や布材を折り曲げてなるものを採用してもよい。
実施形態による棺桶の外観を図1に示した。
棺桶10は、箱状の棺本体12と、前後2枚の蓋板13,13とからなるもので、これらの外側面に化粧布Da〜Dcが張り付けられる。棺本体12の内側には、フリル状の内布Fが取り付けられる。
棺桶10の寸法は、例えば長さ(長辺)が170〜200cm程度、幅(短辺)が50〜70cm程度、棺本体12と蓋板13を含めた高さが40〜50cm程度である。
本実施形態では、棺本体12が組立式になっている。すなわち、図3に示すように、側板12Bは、所定の高さ位置で内向きに折り畳み可能になっており、図3実線の状態から二点鎖線の起立姿勢に立ち上げられる。このように起立姿勢に保持された状態でその前後端に妻板12Cが後述の係合手段を介して継ぎ合わされることにより、棺本体12が完成する。
具体的には、強化段ボール材の原板を所定の縦横サイズにカットし、側板12Bの上部と下部との境界線に平面状(断面I字状)の切り込みを入れる。この切り込みは、強化段ボール材を構成する厚板Rb,Rfおよび波板r1,r2(図3(B))のうち、棺内側になる厚板(内板Rf)を残して他の板を段ボール紙面に対しほぼ垂直に切断して形成する。この厚板(内板Rf)の残部を側板12Bの上部と下部との境界線(ヒンジ回動軸)に合わせて折り曲げることにより、この折り曲げ線部分がヒンジH1となる。
強化段ボール材を折り曲げる場合は、段ボール層のうち厚板Rf,Rbのいずれかを残して他の層に回転刃等を用いてV溝を形成し、残した片方の厚板(ライナー)のみを折り曲げて、V溝の傾斜する溝面を互いに密着させる(図3参照)。V溝の溝角がほぼ90゜になるようにV溝加工を施せば、隣り合う板同士がほぼ垂直に折れ曲がる。V溝を形成するための他の手段としては、プレス機等で段ボール板を断面V字状に圧縮してもよい。
なお、本実施形態において、2列のV溝の間には強化段ボール材の厚みにほぼ等しい隙間が空けられており、この隙間部分に強化段ボール材からなる中間板16aが挟まれる。これにより折返し板16を含む棺本体12の上端が強化段ボール材の3枚分の厚さになり、棺本体12の上に蓋板13の載置面を広く確保することができる。
上部係合突起17は、側板12Bの前後の端面に高さ方向に沿って設けられ、下部係合突起18は、側板12Bの前後の端面に上部係合突起17と同一線上に設けられる。そして、妻板12Cの内側面の左右端部に係合溝19が設けられている。
妻板12Cが側板12Bと前後外側に隣り合う位置に落とし込まれると、係合溝19が上部係合突起17から下部係合突起18にかけてスライド挿入され、起立姿勢の側板12Bに妻板12Cが継ぎ合わされる。
係合溝19が上部係合突起17から下部係合突起18にかけてスライド挿入されるとき、空隙部17sに被せ部19tが収まって係合溝19の内側に上部係合突起17および下部係合突起18が隠れる。
次に、棺桶10の組立手順について説明する。
棺桶10の使用前は、棺本体12の側板12Bが内向きに折り畳まれて(図3参照)、妻板12Cが外れた状態にある。棺本体12を組み立てる場合、まず、図3で左右の側板12B,12Bを外向きに立ち上げ、これらを起立姿勢に保って補助板(図示省略)等で仮止めする。
上記のように棺本体12を組み立てた後、図1に示すように、棺本体12の上方に蓋板13を載せることで、棺桶10の組立が完了する。
棺本体12を折り畳む場合には、前述と逆の手順で、まず妻板12Cを上方に抜き出し、次いで、左右の側板12B,12Bを左右内向きに折り畳む。
次に、蓋板13に化粧布を張り付けるための構成とその手順について説明する。なお、本実施形態において、前後の蓋板13,13は同一であるため、片方の構造のみを図示する。
図5〜図8に示すように、蓋板13は、その内側(裏側)に枠体21および入れ子22を備えている。枠体21は、蓋板13の外周部に沿って矩形をなすもので、図5で上下に並んだ枠片と、左右に並んだ枠片とにより形成される。これらの枠片に囲まれる矩形の枠内に入れ子22が着脱可能に収納される。
蓋板13に張り付けられる化粧布Daは、枠体21と入れ子22との間に挟まれて固定される。
ヒンジH2が閉じると、割り板22a,22aが同一平面上に連なって展開状態となる(図9(A)参照)。ヒンジH2が開くと、割り板22a,22aがヒンジ軸を中心として山状に折れ曲がり屈曲状態となる(図9(B)参照)。
具体的には、強化段ボール材の原板を所定の縦横サイズにカットし、割り板22a,22aの境界線に平面状(断面I字状)の切り込みを入れる。この切り込みは、強化段ボール材を構成する厚板Rb,Rfおよび波板r1,r2(図3(B)参照)のうち、図9で下側になる厚板(内板Rf)を残して他の板を段ボール紙面に対しほぼ垂直に切断して形成する。この厚板(内板Rf)の残部を割り板22a,22aの境界線(ヒンジ回動軸)に合わせて折り曲げることにより、この折り曲げ線部分がヒンジH2となる。
本実施形態では、突出部22y,22yの先端が、ヒンジH2の図9で下向きになるように形成される。図9(A)に示す割り板22a,22aの展開状態では、突出部22y,22yの先端が最も左右外側にあり、図9(B)に示す割り板22a,22aの屈曲状態では、突出部22y,22yの先端が最も下側にある。
このような状態で、割り板22a,22aを屈曲状態から展開状態に切り替えると、突出部22y,22yが受け溝21x,21xに嵌まり込み、これに伴って化粧布Daが蓋板13の板面に沿って引っ張られる(図10(B)および図11(B)参照)。これにより、突出部22y,22yと受け溝21x,21xとの間に化粧布Daが挟まって固定される。
このように蓋裏空間S1,S2を確保しておくことで、化粧布Daが蓋板13の板面よりも必要以上に長い場合でも、化粧布Daを裁断することなくそのまま使用することが可能となる。
枠体21に入れ子22を収納すると、面ファスナ25a,25bが互いに位置決めされて密着する。これにより、枠体21から入れ子22が脱落するのが防止される。
続いて、図10に示すように、枠体21に入れ子22を配置し、その割り板22a,22aを屈曲状態から展開状態に切り替えるようにして枠内に入れ子22を収納する。このとき、前述したように、枠体21の受け溝21xと、割り板22aの突出部22yとの間に布端部が引っ張られることで、蓋板13の外側面に沿って化粧布Daに適度な張りが生まれて皺や弛みが解消される。
その後、入れ子22の中央付近を押さえることにより、面ファスナ25aおよび25bを貼り付かせて、枠体21からの入れ子22の脱落を防止する。
枠体21から入れ子22が着脱可能であるため、蓋板13に化粧布Daを張り付けた後であっても、化粧布Daを取り外して張り替えることができる。
枠体21と入れ子22とによる化粧布Daの張り付け作業は、比較的簡単で、何度も繰り返し行えるから、棺桶10の製造工場で行う必要はない。葬儀場や販売店で好みの化粧布Daを選択してから蓋板13に張り付けることもできる。故人の思い出や縁のある布地を化粧布Daとして蓋板13に張り付けることも可能になる。
さらに、本実施形態では、受け溝21xと突出部22yとの間に化粧布Daを挟むことにより、化粧布Daを受け溝21x側に引っ張りながら固定することができる。この結果、化粧布Daの張り付け作業を行う際に、布面に皺や弛みが生じにくくなり、棺桶10の仕上がりが良好になる。
さらには、受け溝21xと突出部22yとの間に化粧布Daが咬まれるように留められることから、蓋板13からの化粧布Dbの脱落を効果的に防止することができる。
棺本体12では、底板12A、側板12Bおよび妻板12Cのうち、側板12Bへの化粧布Dbの張り付けに本発明が適用される。
図12に示すように、棺本体12の底板12Aには、枠体31と入れ子32とが設けられており、枠体31に入れ子32が着脱可能に収納されている。枠体31に入れ子32が収納されるとき、側板12Bの化粧布Dbが両者に挟まれて固定される。
次いで、入れ子32を屈曲状態に保ちながら、枠体31の上方に持っていき、展開状態に切り替えて枠体31内に挿入する。これにより、化粧布Dbの端部が枠体31と入れ子32との間に挟まれて底板12Aに固定される。
なお、図13では、化粧布Dbが側板12Bの下に回り込んでいるが、この段階では、側板12Bの左右外側に拡げた状態にしてもよい。
上記の化粧布Dbの固定箇所は、側板12Bの長さ方向に概ね等しい間隔で8〜10箇所程度に設定すれば足りる。
葬儀場や販売店で好みの化粧布Dbを選択して側板12Bに張り付けたり、故人の思い出や縁のある布地を化粧布Dbとして側板12Bに張り付けることも可能になる。
なお、底板12Aの枠体31および入れ子32の構成において、前述の蓋板13と同様に、各板の接触部に面ファスナ35aおよび35bを設けておけば、枠体31から入れ子32の脱落防止を図ることができる。
以上、本発明の実施形態による棺桶を説明したが、本発明の実施形態は、これらの構成に限定されることなく、種々の変形や変更を伴ってもよい。
前記実施形態では、割り板タイプの入れ子を採用しているが、割り板でない平板状の入れ子を採用してもよい。
図14に示す変形例1では、蓋板13の入れ子22が割り板になっておらず、一枚の平板を矩形にカットして形成される。入れ子22を屈曲状態にするためのヒンジも存在しない。枠体21と入れ子22の嵌め合わせ面は、蓋板13に対しほぼ垂直に形成されており、前記実施形態の受け溝21xおよび突出部22yは採用されない。
枠体21と入れ子22との間に面ファスナ25aおよび25bを取り付けておけば入れ子22の脱落を効果的に防ぐこともできる。
図16に示す変形例2では、側板12Bの内側に枠体51と入れ子52とが設けられる。枠体51および入れ子52は、蓋板13の枠体21および入れ子22と実質的に同一の構成である。面ファスナ等の構成についても、前記実施形態と同様である。
図17に示す変形例3は、割り板22aの突出部22yにフック61を採用したものである。突出部22yの先端に上向きのフック61が形成される。受け溝21xには、フック61を受け入れる空間が図17で上方に拡大形成される。
受け溝21xに突出部22yを押し込むと、枠体21が弾性的に変形し、受け溝21xの拡大された空間にフック61が嵌まる。受け溝21xに突出部22yが収まると、フック61が突出部22yの抜け止めの役割を果たす。
12・・棺本体 13・・蓋板
12A・・底板 12B・・側板 12C・・妻板
15・・端材 16・・折返し板
17,18・・係合突起 19・・係合溝 17s・・空隙部 19t・・被せ部
21・・枠体 22・・入れ子 22a・・割り板
21x・・受け溝 22y・・突出部 24・・台板、25a,25b・・面ファスナ
Da,Db,Dc・・化粧布 F・・内布 H1〜H3・・ヒンジ
S1,S2・・蓋裏空間
本発明の目的は、棺表面に化粧布を簡単に張り付けることができ、しかも、張り付けた後の化粧布を簡単に取り替えることができる棺桶を提供することにある。
Claims (5)
- 底板と、
この底板の左右に立ち上げられる側板と、
前記底板の前後に立ち上げられる妻板と、
前記側板および前記妻板の上方に載置される蓋板とを備え、
前記側板、前記妻板および前記蓋板のうち少なくとも前記蓋板の外側面に化粧布が張り付けられてなる棺桶において、
前記蓋板の内側面における外周部に沿って設けられる枠体と、
前記枠体の枠内に着脱可能に収められる入れ子と、
前記蓋板の外側面から当該蓋板の内側面に向けて折り返される前記化粧布とを備え、
前記枠体に前記入れ子が収められるとき、前記枠体と前記入れ子との間に、折り返された前記化粧布の端部が挟まれることにより、前記蓋板に前記化粧布が固定されるように構成されたことを特徴とする棺桶。 - 底板と、
この底板の左右に立ち上げられる側板と、
前記底板の前後に立ち上げられる妻板と、
前記側板および前記妻板の上方に載置される蓋板とを備え、
前記側板、前記妻板および前記蓋板のうち少なくとも前記側板の外側面に化粧布が張り付けられてなる棺桶において、
前記側板の内側面における外周部に沿って設けられる枠体と、
前記枠体の枠内に着脱可能に収められる入れ子と、
前記側板の外側面から前記側板上部の内側面に向けて折り返される前記化粧布とを備え、
前記枠体に前記入れ子が収められるとき、前記枠体と前記入れ子との間に、折り返された前記化粧布の端部が挟まれることにより、前記側板に前記化粧布が固定されるように構成されたことを特徴とする棺桶。 - 底板と、
この底板の左右に立ち上げられる側板と、
前記底板の前後に立ち上げられる妻板と、
前記側板および前記妻板の上方に載置される蓋板とを備え、
前記側板、前記妻板および前記蓋板のうち少なくとも前記側板の外側面に化粧布が張り付けられてなる棺桶において、
前記底板の下側面における外周部に沿って設けられる枠体と、
前記枠体の枠内に着脱可能に収められる入れ子と、
前記側板の外側面から前記底板の下側面に向けて折り返される前記化粧布とを備え、
前記枠体に前記入れ子が収められるとき、前記枠体と前記入れ子との間に、折り返された前記化粧布の端部が挟まれることにより、前記底板に前記化粧布が固定されるように構成されたことを特徴とする棺桶。 - 請求項2または3記載の棺桶であって、前記側板に代えて、前記妻板に前記化粧布が張り付けられる、棺桶。
- 請求項1〜4のいずれか一項記載の棺桶であって、
前記入れ子を構成する一対の割り板と、
前記一対の割り板が隣り合う位置でこれらの割り板同士を連結するヒンジとを備え、
前記一対の割り板が前記ヒンジを介して同一平面上に連なる展開状態と、前記ヒンジを介してそれぞれ異なる平面上に折り曲げられる折曲状態とが切り替え可能になっており、
加えて、
前記枠体の互いに向き合う内向きの枠面に、それぞれ当該枠面の長さ方向に沿って形成される一対の受け溝と、
前記一対の割り板の前記ヒンジと反対側の端部に、前記一対の受け溝に挿入可能な形状をもって形成される一対の突出部とを備え、
前記枠体と前記入れ子との間に前記化粧布の端部が挟まれるとき、前記割り板が屈曲状態から展開状態に切り替わって前記一対の受け溝に前記一対の突出部が嵌め込まれるように構成されたことを特徴とする棺桶。
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