JP2014108009A - 回転電機 - Google Patents

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薫 吉川
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Abstract

【課題】ハウジングとステータコアの外周面との間に設けられた冷媒流路を流れる冷媒により、ステータコアを効率良く冷却する。
【解決手段】回転電機(モータ10)は、ハウジング11内にステータ12が設けられ、ステータコア13の内側にロータ14が設けられるとともに、ハウジング11とステータコア13の外周面13aとの間に冷媒流路21が設けられている。冷媒流路21は、少なくとも一部がハウジング11の内部と対向する開口部21aを有する状態でハウジング11に設けられている。ステータコア13は、外周面13aから突出する複数のフィン22を有し、フィン22が開口部21aから冷媒流路21に突出する状態で、外周面13aとハウジング11とが少なくとも軸方向の一方で嵌合し、ステータコア13の少なくとも冷媒流路21に露出する部分は止水膜24で被覆されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動モータや発電機等の回転電機に係り、詳しくは冷媒が流れる冷媒流路を備えた回転電機に関する。
回転電機の放熱性を高めるため、ステータコアの外周面と、ステータコアを収容するハウジングとの間に冷却液流路を設け、その冷却液流路を流れる冷却液によりステータコアを直接冷却するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のモータは、図11に示すように、ハウジング51内にステータコア52が収容されており、ステータコア52の外周面に溝52aが形成されている。溝52aは螺旋状に形成されている。ハウジング51の内周面にはステータコア52の両端と対向する位置に溝が形成され、その溝にOーリング53が嵌入されている。そして、ハウジング51の内周面、ステータコア52の外周面及びOーリング53によって囲繞された領域が冷却液流路54となる。ハウジング51には冷却液取り入れ口55a及び冷却液排出口55bが設けられ、冷却液取り入れ口55aから流入した冷却液が螺旋状の溝52aに沿って移動して冷却液排出口55bから排出されるようになっている。
特開平7−264810号公報
特許文献1では、ステータコア52は、その外周面とハウジング51の内周面との間にOーリング53が介在する状態で固定されており、冷却液流路54はステータコア52の外周面に形成された溝52aで構成されている。そのため、同じ外径のステータコア52において溝52aの幅が同じ状態で、ステータコア52と、冷却液流路54内を流れる冷却液との接触面積を大きくするには、溝52aの深さを深くする必要がある。しかし、ステータコア52の内側には、コイルを巻回するためのステータティースが存在するため、溝52aの深さを深くできない。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ハウジングとステータコアの外周面との間に設けられた冷媒流路を流れる冷媒により、ステータコアを効率良く冷却することができる回転電機を提供することにある。
上記課題を解決する回転電機は、ハウジング内にステータが設けられ、ステータコアの内側にロータが設けられるとともに、前記ハウジングと前記ステータコアの外周面との間に冷媒流路が設けられた回転電機である。そして、前記冷媒流路は、少なくとも一部が前記ハウジングの内部と対向する開口部を有する状態で前記ハウジングに設けられ、前記ステータコアは、前記外周面から突出する複数のフィンを有し、前記フィンが前記開口部から前記冷媒流路に突出する状態で、前記外周面と前記ハウジングとが少なくとも軸方向の一方で嵌合し、前記ステータコアの少なくとも前記冷媒流路に露出する部分は止水膜で被覆されている。
この構成によれば、ステータコアはその外周面から突出するフィンが冷媒流路を流れる冷媒と接触し、冷媒との接触面積を増やすためにフィンの突出量を大きくしてもステータティースに影響を与えない。したがって、ハウジングとステータコアの外周面との間に設けられた冷媒流路を流れる冷媒により、ステータコアを効率良く冷却することができる。
前記ハウジングは、前記冷媒流路内に突出する突起を有することが好ましい。この構成によれば、冷媒流路内に突出する突起が存在することにより、冷媒流路内を流れる冷媒に乱流を発生させることが可能になり、冷却効率が高くなる。
前記フィンは、一部が切り欠かれていることが好ましい。この構成によれば、フィンの一部が切り欠かれていない場合に比べて冷媒流路内を流れる冷媒に乱流が発生し易くなり、冷却効率が高くなる。
前記突起は、プレート状に形成されていることが好ましい。この構成によれば、突起が棒状の場合に比べて形成が容易になる。
前記突起及び前記フィンは、前記ハウジング及び前記ステータコアを少なくとも相対回動させた状態で軸方向から見た場合に重ならない形状に設けられていることが好ましい。なお、相対回動させない状態で軸方向から見た場合に突起及びフィンが重ならない形状に設けられている場合でも、ハウジング及びステータコアを360度相対回動させても軸方向から見た場合に突起及びフィンが重ならないので、相対回動させた状態で軸方向から見た場合に重ならない形状に設けられていることになる。この構成によれば、ハウジングがその軸心を通る平面で分割可能に形成されていなくても、ハウジングとステータコアとの軸方向への相対移動と、相対回動とを組み合わせることにより両者を組み付けることが可能になる。
本発明によれば、ハウジングとステータコアの外周面との間に設けられた冷媒流路を流れる冷媒により、ステータコアを効率良く冷却することができる。
(a)は第1の実施形態の回転電機の断面図、(b)は(a)の部分拡大図。 ステータコアの模式斜視図。 第2の実施形態の回転電機の断面図。 (a)は図3の4−4線断面図、(b)は(a)の部分拡大図。 第3の実施形態の回転電機の断面図。 図5の6−6線における縮小断面図。 別の実施形態の回転電機の断面図。 別の実施形態のフィンの形状を示すステータコアの模式図。 別の実施形態のフィンの配置を示すステータコアの模式側面図。 別の実施形態の回転電機の断面図。 従来技術のモータの冷却構造の断面図。
(第1の実施形態)
以下、回転電機としてのモータの第1の実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、モータ10は、ハウジング11内にステータ12が設けられ、ステータコア13の内側にロータ14が設けられている。ハウジング11は、フロントハウジング15、フロントプレート16、リヤハウジング17及びリヤプレート171とから構成されており、ステータ12はフロントハウジング15とリヤハウジング17との間に固定されている。リヤハウジング17はフロントハウジング15より小径に形成されるとともに、先端にフランジ部17aを有する。フロントハウジング15及びリヤハウジング17は、フランジ部17aに形成された雌ねじ部にフロントハウジング15を貫通して螺合するボルト18により締め付け固定されている。フロントハウジング15、フロントプレート16及びリヤハウジング17は、金属材料(例えばアルミニウム)により形成されるとともに、ダイカスト成形で製造されている。
ハウジング11内にはロータ14と一体回転する回転軸19が収容されている。フロントプレート16は、フロントハウジング15の内側にボルト20により締め付け固定されている。リヤプレート171は同様にリヤハウジング17の内側にボルト20により締め付け固定されている。回転軸19は、出力側がフロントプレート16に嵌合された軸受B1を介してフロントプレート16に回転可能に支持され、基端側がリヤプレート171に嵌合された軸受B2を介してリヤプレート171に回転可能に支持されている。
フロントハウジング15及びリヤハウジング17の内周面は同径に形成され、フロントハウジング15及びリヤハウジング17の内周面にはステータコア13が固定されている。フロントハウジング15及びリヤハウジング17の間には、少なくとも一部がハウジング11の内部と対向する開口部21aを有する冷媒流路21が設けられている。冷媒流路21は、ステータコア13の長さより長い幅を有する環状に形成され、開口部21aは幅がステータコア13の長さより短い。リヤハウジング17には冷媒流入口17b及び冷媒排出口17cが設けられている。
ステータ12は、ステータコア13と、図示しないティースに巻回されたコイル23とで構成されている。ステータコア13は、その外周面13aから突出する複数のフィン22を有し、フィン22が開口部21aから冷媒流路21に突出する状態で、外周面13aがハウジング11の内周面と嵌合する状態で固定されている。詳述すると、ステータコア13は、軸方向の一端側がフロントハウジング15の内周面と嵌合し、他端側がリヤハウジング17の内周面と嵌合する状態で固定されている。ハウジング11とステータコア13とは焼き嵌めにより嵌合されている。
図2に示すように、フィン22は円環状に形成されている。この実施形態では、ステータコア13は、磁性体製(例えば電磁鋼板製)の複数枚のコア板を積層して構成されるとともに、一部のコア板がステータコア13の外径より大径に形成されることにより、ステータコア13の外周面13aから複数のフィン22が突出するように形成されている。なお、図2はステータコア13の概略形状を模式的に示したものであり、フィン22の数や大きさは正確ではない。
図1(a),(b)に示すように、ステータコア13の少なくとも冷媒流路21に露出する部分は止水膜24で被覆されている。止水膜24は熱伝導性樹脂コーティングにより形成されている。この実施形態では、止水膜24はステータコア13の外周面全体に被覆されている。フロントハウジング15のリヤハウジング17との当接面にはボルト18の挿通孔より内側に環状溝25が形成され、環状溝25内にはOーリング26が収容されている。また、ステータコア13の両端面とフロントハウジング15及びリヤハウジング17の内周面との間にはシール樹脂27が塗布されている。
前記のように構成されたモータ10を組み立てる場合は、先ずフロントハウジング15及びリヤハウジング17とステータ12とを組み付ける。ステータ12はステータコア13を外周面13aにおいてフロントハウジング15及びリヤハウジング17と焼き嵌めにより嵌合される。焼き嵌めは、フロントハウジング15及びリヤハウジング17をモータ10の使用状態における発熱で上昇する温度より高温に加熱した状態で行う。ステータコア13とフロントハウジング15及びリヤハウジング17との組み付けが完了した後、ステータコア13の両端面とフロントハウジング15及びリヤハウジング17の内周面との間にシール樹脂27を塗布する。
次にロータ14が組み付けられた状態の回転軸19の組み付けが行われる。まず軸受B2が嵌合されたリヤプレート171をリヤハウジング17にボルト20により締め付け固定する。そして、軸受B2に回転軸19の基端側(出力側と反対側)を嵌合させた後、軸受B1が取り付けられたフロントプレート16をフロントハウジング15にボルト20により締め付け固定する。
次に前記のように構成された実施形態の作用について説明する。
モータ10は、冷媒流入口17b及び冷媒排出口17cが図示しない冷却装置と冷媒通路を介して連通された状態で使用され、冷却装置で冷却された冷媒が冷媒流入口17bから冷媒流路21に流入する。冷媒流路21に流入した冷媒は冷媒流路21内を周方向に流れ、ステータコア13を冷却することにより自身は加熱された後、冷媒排出口17cから排出され、冷媒通路を経て冷却装置に戻り、冷却装置で冷却されて循環使用される。
ステータコア13は、フィン22及び開口部21aと対向する部分の外周面13aが冷媒流路21内を流れる冷媒によって冷却される。また、開口部21aと対向しない部分の外周面13aはフロントハウジング15及びリヤハウジング17を介して冷媒によって冷却される。ステータコア13がフロントハウジング15及びリヤハウジング17に焼き嵌めにより嵌合されている。そのため、通常の嵌合に比べてステータコア13の外周面13aがフロントハウジング15及びリヤハウジング17の内面と強固に固定されており、外周面13aからフロントハウジング15及びリヤハウジング17への熱伝達が通常の嵌合に比べて良好に行われる。
外周面13aからフィン22が冷媒流路21内に突出しているため、ステータコア13の冷媒流路21に対する接触面積が広くなり、フィン22が無い場合に比べて冷却効率が向上する。フィン22の突出量を大きくしても、ステータ12のステータティースには影響がないため、フィン22の突出量を大きくすることにより従来技術に比較して容易に冷却効率を向上させることができる。
ステータコア13の少なくとも冷媒流路21に露出する部分は止水膜24で被覆されているため、冷媒がステータコア13を構成するコア板の間からステータコア13の内側に侵入すること(染み出ること)が防止される。また、フロントハウジング15とリヤハウジング17との間にOーリング26が設けられているため、冷媒流路21内の冷媒が外部に漏洩することが回避される。さらに、ステータコア13の端面の外周寄りの部分と、フロントハウジング15及びリヤハウジング17の内周面との対向する部分にシール樹脂27が塗布されているため、外周面13aとフロントハウジング15及びリヤハウジング17との隙間からの冷媒の漏洩が防止される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)回転電機(モータ10)は、ハウジング11内にステータ12が設けられ、ステータコア13の内側にロータ14が設けられるとともに、ハウジング11とステータコア13の外周面13aとの間に冷媒流路21が設けられている。冷媒流路21は、少なくとも一部がハウジング11の内部と対向する開口部21aを有する状態でハウジング11に設けられている。ステータコア13は、外周面13aから突出する複数のフィン22を有し、フィン22が開口部21aから冷媒流路21に突出する状態で、外周面13aとハウジング11とが少なくとも軸方向の一方で嵌合している。したがって、ハウジング11とステータコア13の外周面13aとの間に設けられた冷媒流路21を流れる冷媒により、ステータコア13を効率良く冷却することができる。
(2)ステータコア13がフロントハウジング15及びリヤハウジング17に焼き嵌めにより嵌合されている。したがって、外周面13aからフロントハウジング15及びリヤハウジング17への熱伝達が通常の嵌合に比べて良好に行われ、冷却効率が向上する。
(3)ステータコア13の少なくとも冷媒流路21に露出する部分は止水膜24で被覆されている。そのため、冷媒がステータコア13を構成するコア板の間からステータコア13の内側に侵入すること(染み出ること)を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図3及び図4にしたがって説明する。この実施形態は、ハウジングの構成が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図3に示すように、この実施形態では、ハウジング11は、冷媒流路21内に突出する突起28を複数有する点が前記実施形態と大きく異なっている。突起28は円環状のプレート状に形成され、ステータコア13のフィン22と、突起28とが交互に位置するように設けられている。
ハウジング11の有する突起28がステータコア13のフィン22の間に位置する状態に設けられているため、前記実施形態と異なり、ハウジング11を組み立てる際、突起28を有する部分を軸方向に移動させてステータコア13の外周と嵌合する状態に組み付けることができない。そのため、ハウジング11は、環状のフロントハウジング15と環状のリヤハウジング17との間に配設され、かつハウジング11の中心軸を含む平面で2分割された中間ハウジング29a,29bを備えている。
図3及び図4(a)に示すように、中間ハウジング29a,29bはそれぞれ略半円筒状に形成されるとともに、その両端部内面がフロントハウジング15及びリヤハウジング17の外周面と当接するように形成されている。図3に示すように、中間ハウジング29a,29bの内面は冷媒流路21を区画し、その部分の両端に形成された段差部30においてフロントハウジング15及びリヤハウジング17の外面と当接している。中間ハウジング29a,29bの内面には、ステータコア13のフィン22と交互に位置するように突起28が形成されている。突起28は半円環状に形成されており、両中間ハウジング29a,29bが所定位置に組み付けられた状態で円環状になるように形成されている。
中間ハウジング29a,29bは、図3に示すように、中間ハウジング29a,29bを貫通してフロントハウジング15及びリヤハウジング17に螺合するボルト31及び図4に示すように、中間ハウジング29a,29bに形成された凸部32を貫通してナット33と螺合するボルト31により締め付け固定されている。中間ハウジング29a,29bは、段差部30に設けられた液状成型ガスケット(FIPG)34を介してフロントハウジング15及びリヤハウジング17に圧接されている。なお、冷媒流入口17b及び冷媒排出口17cは、リヤハウジング17のボルト31と干渉しない位置に形成されているため、図3には図示しない。
この実施形態のモータ10を組み立てる場合は、ステータ12をフロントハウジング15及びリヤハウジング17との間に組み付けた後、中間ハウジング29a,29bをフロントハウジング15及びリヤハウジング17間に組み付ける。その後、回転軸19及びロータ14を第1の実施形態と同様に組み付ける。なお、中間ハウジング29a,29bの組み付けを回転軸19及びロータ14との組み付けより後にしてもよい。
この実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(3)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(4)ハウジング11は、冷媒流路21内に突出する突起28を有するため、冷媒流路21内を流れる冷媒に乱流が発生し、冷却効率が高くなる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を図5及び図6にしたがって説明する。この実施形態は、ハウジング11に突起28が設けられている点は第2の実施形態と同じであるが、中間ハウジング29a,29bを設けずに、ハウジング11を組み立てる際、突起28を有する部分を軸方向に移動させてステータコア13の外周と嵌合する状態に組み付けることができる点が大きく異なっている。第2の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
ハウジング11は、第1の実施形態と同様にフロントハウジング15、フロントプレート16及びリヤハウジング17で構成されている。図6に示すように、ステータコア13に設けられたフィン22及びリヤハウジング17に設けられた突起28は共に円環状ではなく、一部が切り欠かれたプレート状に形成されている。この実施形態では4個のフィン22及び4個の突起28が、それぞれ周方向に等間隔で、かつハウジング11及びステータコア13を相対回動させた状態で軸方向から見た場合に重ならない形状に設けられている。
この実施形態のモータ10を組み立てる場合は、第1の実施形態と同様に、ステータ12はステータコア13を外周面13aにおいてフロントハウジング15及びリヤハウジング17と焼き嵌めにより嵌合する。ステータコア13とリヤハウジング17とを嵌合する際は、リヤハウジング17が高温の状態で、フィン22及び突起28が干渉しない状態においてステータコア13及びリヤハウジング17を軸方向に相対移動させてフィン22と突起28が交互に位置する状態まで挿入する。そして、その状態で両者を相対回動させてフィン22及び突起28を所定の組み付け位置に配置した後、リヤハウジング17の温度を下げてステータコア13とリヤハウジング17とを嵌合させる。その他は、第1の実施形態と同様にしてステータコア13とフロントハウジング15との組み付けや、回転軸19やフロントプレート16の組み付けが行われる。
この実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(3)及び第2の実施形態の(4)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(5)フィン22及び突起28は円環状ではなく一部が切り欠かれているため、フィン22及び突起28の一部が切り欠かれていない場合に比べて冷媒流路21内を流れる冷媒に乱流が発生し易くなり、冷却効率が高くなる。
(6)フィン22及び突起28は、ハウジング11及びステータコア13を相対回動させた状態で軸方向から見た場合に重ならない形状に設けられているため、ハウジング11の中心軸を含む平面で2分割された中間ハウジング29a,29bを設けずに、ハウジング11を構成することができる。したがって、第2の実施形態に比べてハウジング11の構成が簡単になる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図7に示すように、ステータ12のコイルエンド外周面と、ハウジング11の内周面との間に樹脂モールド部35を設けてもよい。樹脂モールド部35は、樹脂と熱伝導性の良いフィラーとの混合物で構成され、例えば、樹脂には熱硬化性樹脂が使用され、フィラーとしては、アルミナ、窒化アルミニウム、炭化ケイ素などが使用される。この場合、コイル23で発生した熱を、ステータコア13を介さず、直接ハウジング11に逃がすことができる。また、ステータコア13とハウジング11間の冷媒に対するシールも同時に行うことができるため、シール樹脂27が不要になる。
○ ステータコア13から突出したコイル23の一部だけでなく、ステータコア13から突出した部分全てを囲繞するように、樹脂モールド部35を設けてもよい。
○ フィン22の一部を切り欠く構成は、ハウジング11に突起28が設けられた場合に、ハウジング11とステータコア13とを軸方向への相対移動及び相対回動によりハウジング11に対してステータコア13を組み付け可能にする場合に限らない。例えば、ハウジング11に突起28が設けられていない場合にフィン22に切り欠きを設けたり、ハウジング11に突起28が設けられていても、ハウジング11とステータコア13とを軸方向への相対移動不能な大きさのフィン22を設けたりしてもよい。ハウジング11側の突起28の有無に拘わらず、フィン22の一部が切り欠かれていれば、フィン22の一部が切り欠かれていない場合に比べて冷媒流路21内を流れる冷媒に乱流が発生し易くなり、冷却効率が高くなる。また、フィン22の一部が切り欠かれている場合、軽量化が可能になる。
○ 円環状のフィン22の一部が切り欠かれた円弧状のフィン22を設ける場合、フィン22の数は第3の実施形態の場合のように4個に限らず、例えば、図8に示すように、3個にしたり、あるいは2個や5個以上としたりしてもよい。また、切り欠きを1箇所として1個の円弧状のフィン22としてもよい。
○ ステータコア13に設けられるフィン22の形状は一種類に限らず、形状の異なるフィン22を有するコア板を組み合わせてステータコア13を構成してもよい。
○ フィン22をステータコア13のコア板に形成する場合、フィン22を有するコア板と、フィン22を有しないコア板とに分けずに、図9に示すように、フィン22の位置を軸方向にずらして配置し、フィン22が設けられる範囲の全てのコア板にフィン22を形成してもよい。なお、図9においては、フィンの配置を分かり易くするため、コア板の区画線の図示を省略している。
○ 突起28の形状はプレート状に限らず、例えば、棒状としたり、棒状とプレート状のものが存在したりしてもよい。しかし、プレート状の方が棒状の場合に比べて形成が容易になる。
○ 第1の実施形態において、ステータコア13の両端面とフロントハウジング15及びリヤハウジング17の内周面との間にシール樹脂27を塗布する代わりに、図10に示すように、フロントハウジング15及びリヤハウジング17におけるステータコア13の両端面の外周寄りと対向する位置に、環状凸条36を設ける。そして、ステータコア13の両端面と環状凸条36との間に液状成型ガスケット34を設けてもよい。
○ コア板を積層してステータコア13を製造する場合、フィン22を有さないコア板と、フィン22を有するコア板を別々に製造した後、積層工程で積層してもよいが、フィン22を有するコア板と、フィン22を有さないコア板とを打ち抜き形成するたびに、順次、積層及びカシメを行うようにしてもよい。
○ ステータコア13の外周面13aとフロントハウジング15及びリヤハウジング17との嵌合、即ち外周面13aとハウジング11との嵌合は、焼き嵌めではなく圧入嵌合でもよい。しかし、焼き嵌めの方が、外周面13aに形成された止水膜24が傷つき難いため、好ましい。
○ ステータコア13は、外周面13aから突出する複数のフィン22を有し、フィン22が開口部21aから冷媒流路21に突出する状態で、外周面13aとハウジング11とが少なくとも軸方向の一方で嵌合していればよい。例えば、ステータコア13の他端側の外周面13aをリヤハウジング17に焼き嵌めで嵌合し、一端側の外周面13aはフロントハウジング15に遊嵌する。そして、フロントハウジング15には、ステータコア13の一端側の端面の外周寄りと対向する位置に、図10の場合と同様に環状凸条36を設け、ステータコア13の端面と環状凸条36との間に液状成型ガスケット34を設けてもよい。
10…回転電機としてのモータ、11…ハウジング、12…ステータ、13…ステータコア、13a…外周面、14…ロータ、21…冷媒流路、21a…開口部、22…フィン、24…止水膜、28…突起。

Claims (5)

  1. ハウジング内にステータが設けられ、ステータコアの内側にロータが設けられるとともに、前記ハウジングと前記ステータコアの外周面との間に冷媒流路が設けられた回転電機であって、
    前記冷媒流路は、少なくとも一部が前記ハウジングの内部と対向する開口部を有する状態で前記ハウジングに設けられ、
    前記ステータコアは、前記外周面から突出する複数のフィンを有し、前記フィンが前記開口部から前記冷媒流路に突出する状態で、前記外周面と前記ハウジングとが少なくとも軸方向の一方で嵌合し、
    前記ステータコアの少なくとも前記冷媒流路に露出する部分は止水膜で被覆されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記ハウジングは、前記冷媒流路内に突出する突起を有する請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記フィンは、一部が切り欠かれている請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記突起は、プレート状に形成されている請求項2又は請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記突起及び前記フィンは、前記ハウジング及び前記ステータコアを少なくとも相対回動させた状態で軸方向から見た場合に重ならない形状に設けられている請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
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