JP2014107178A - 車両用電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】防水性を確保しながらも、内部でガスが発生したときに、当該ガスを外部へ確実に排気することができる車両用電池パックを提供することにある。
【解決手段】電動車両に搭載される電池モジュール5を収容するトレイ部材20と、前記トレイ部材20の開口部を覆うカバー部材10とを備えた車両用電池パックであって、前記カバー部材10の天板11に内部のガスを排気可能なガス排気孔である貫通孔11bが設けられ、前記貫通孔11bを閉塞するように、前記トレイ部材20および前記カバー部材10よりも融点の低い材料からなる閉塞部材31が設けられるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電池パックに関する。
ハイブリット車や電気自動車などの電動車両は、複数の電池セルで構成される電池モジュールを複数収納する車両用電池パックを備えている。
車両用電池パックは、強固な筐体であり、電動車両の車室外、例えば、床下やトランクの下部などに搭載されている。このような部位では防水性が要求されることから、車両用電池パックの多くは、密閉構造となっている。
電池セルは、例えば、車両事故などによる変形に起因して内部短絡などが生じ、発熱すると共にガスを発生することがある。ガスが車両用電池パック内に充満し内部圧力が上昇すると、当該車両用電池パックが変形していき最終的には破裂してしまうおそれがある。そのため、車両用電池パックは、排気性を確保する必要がある。
電池内部に発生したガスを排気する技術として、例えば、下記の特許文献1は、安全弁を電池容器に設けた電池を開示している。
バッテリケース内で発生したガスを外部に良好に排出する技術として、例えば、下記の特許文献2は、バッテリカバーの上面における所定の領域に、当該バッテリカバーの他の部分よりも剛性の弱い脆弱部が設けられたバッテリケースを開示している。下記の特許文献3は、ハウジングを構成する蓋体にバルブ部材が設けられた電池モジュールを開示している。
特開平10−64497号公報(例えば、明細書の段落[0005]、[図1]など参照) 特開2011−198570号公報(例えば、明細書の段落[0038]−[0050]、[図3],[図4]など参照) 特開2012−104471号公報(例えば、明細書の段落[0027],[0031]−[0036]、[図1],[図2]など参照)
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術は、電池を対象とするものであり、電動車両に搭載する電池を収容する車両用電池パックを対象とするものではなかった。
また、上述の特許文献2および特許文献3に記載の技術は、脆弱部またはバルブ部材により内部圧力の上昇を抑制することができるものの、ガスの排気性のさらなる向上が求められていた。
以上のことから、本発明は、上述したような問題を解決するために為されたものであって、防水性を確保しながらも、内部でガスが発生したときに、当該ガスを外部へ確実に排気することができる車両用電池パックを提供することを目的としている。
上述した課題を解決する第1の発明に係る車両用電池パックは、電動車両に搭載されるバッテリを収容するトレイ部材と、前記トレイ部材の開口部を覆うカバー部材とを備えた車両用電池パックであって、前記トレイ部材または前記カバー部材における少なくとも1箇所に内部のガスを排気可能なガス排気孔が設けられ、前記ガス排気孔を閉塞するように、前記トレイ部材および前記カバー部材よりも融点の低い材料からなる閉塞部材が設けられることを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る車両用電池パックは、前述した第1の発明に係る車両用電池パックであって、前記閉塞部材に内外を貫通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔を封止するようにシール部材が設けられることを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る車両用電池パックは、前述した第1の発明に係る車両用電池パックであって、前記閉塞部材に内外を貫通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔を閉塞するように逆流防止弁が設けられることを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る車両用電池パックは、前述した第1から第3の何れか一つの発明に係る車両用電池パックであって、前記バッテリが、安全弁を備えるものであり、前記ガス排気孔が、前記トレイ部材または前記カバー部材における前記安全弁に対向する箇所にて開口していることを特徴とする。
第1の発明に係る車両用電池パックによれば、前記バッテリを収納し、前記カバー部材で前記トレイ部材の開口部を覆い、前記カバー部材を前記トレイ部材に固定するだけで、内部を密閉する構造とすることができる。前記トレイ部材または前記カバー部材の少なくとも一部にガス排気孔が設けられ、前記ガス排気孔が、前記トレイ部材および前記カバー部材よりも融点の低い材料からなる前記閉塞部材で閉塞されたことで、前記バッテリに不具合が生じ、高温のガスが発生したときに、前記高温のガスにより前記閉塞部材が溶けて開口し、この箇所を通って外部へ前記高温のガスが排気されることになる。よって、防水性を確保しながらも、内部でガスが発生したときに、当該ガスを外部へ確実に排気することができ、防水性と排気性を両立することができる。
第2の発明に係る車両用電池パックによれば、上述の第1の発明に係る車両用電池パックと同じ作用効果を奏することに加え、前記閉塞部材に内外を貫通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔をシール部材で封止するようにしたことで、高温のガスが発生し内部の圧力が上昇すると、前記シール部材が破れ、または変形して開口することになる。開口した箇所が前記内部のガスを外部へ誘導することから、前記ガスが前記閉塞部材に至るまでに冷えたとしても、開口した箇所が無い場合と比べて内部のガスが流動し易いため、前記高温のガスが能動的に前記開口した箇所に向けて流動することになり、前記高温のガスによって前記閉塞部材近傍を加熱し当該閉塞部材が溶けて開口し、この箇所を通って外部へ前記高温のガスを排気することになる。よって、防水性を確保しながらも、内部でガスが発生したときに、当該ガスを外部へより一層確実に排気することができ、防水性と排気性を両立することができる。
第3の発明に係る車両用電池パックによれば、上述の第1の発明に係る車両用電池パックと同じ作用効果を奏することに加え、前記閉塞部材に内外を貫通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔に逆流防止弁を設けたことで、高温のガスが発生し内部の圧力が上昇すると、前記逆流防止弁を通じて内部のガスを外部へ排気することになり、前記逆流防止弁が内部のガスを外部へ誘導する箇所になる。よって、前記ガスが前記閉塞部材に至るまでに冷えたとしても、開口した箇所が無い場合と比べて内部のガスが流動し易いため、前記高温のガスが能動的に前記逆流防止弁へ向けて流動することになり、前記高温のガスによって前記閉塞部材近傍を加熱し当該閉塞部材が溶けて開口し、この箇所を通って外部へ前記高温のガスを排気することになる。この結果、防水性を確保しながらも、内部でガスが発生したときに、当該ガスを外部へより一層確実に排気することができ、防水性と排気性を両立することができる。
第4の発明に係る車両用電池パックによれば、上述の第1〜第3の発明に係る車両用電池パックと同じ作用効果を奏することに加え、前記バッテリが、安全弁を備えるものであり、前記ガス排気孔が、前記トレイ部材または前記カバー部材における前記安全弁に対向する箇所にて開口していることで、前記バッテリに不具合が生じ高温のガスが生じたときに、前記高温のガスの発生初期段階にて前記高温のガスが前記閉塞部材に作用して、当該閉塞部材を溶かすことができることから、内部の圧力が高い状態を短くすることができ、安全性をより一層高めることができる。
本発明の第1の実施例に係る車両用電池パックを分解した状態を示す図である。 図1におけるA−A線に沿う縦断面図である。 図1におけるA−A線に沿う縦断面の他例を示すであって、図3(a)に閉塞部材をボルト固定する場合を示し、図3(b)に閉塞部材を同時成型する場合を示す。 本発明の第2の実施例に係る車両用電池パックが具備するカバー部材のガス排気孔近傍の縦断面図である。 本発明の第3の実施例に係る車両用電池パックが具備するカバー部材のガス排気孔近傍の縦断面図である。 本発明の第4の実施例に係る車両用電池パックの概略斜視図である。 図6におけるB−B線に沿う縦断面図である。
本発明に係る車両用電池パックを実施するための形態について、各実施例にて説明する。
本発明の第1の実施例に係る車両用電池パックをについて、図1〜図3を参照して説明する。
本実施例に係る車両用電池パックは、図1に示すように、電動車両に搭載されるバッテリである電池モジュール5を複数(図示例では12個)収納するものであって、電池モジュール5を収容するトレイ部材20と、トレイ部材20の開口部を覆うカバー部材10とを備える。なお、車両用電池パックは、電動車両の車室外であって、例えば、車室の床下、トランクルームの床下に配置される。
電池モジュール5は、複数(図示例では4個)の電池セル1で構成される。電池モジュール5は直方体状をなしている。
トレイ部材20は、平面視で長方形状をなす底板21と、底板21の縁部に接続し上方に向けて延在する側板22とを備える。なお、隣接する側板22,22同士も接続している。
カバー部材10は、平面視で長方形状をなす天板11と、天板11の縁部に接続し下方に向けて延在する側板12とを備える。なお、隣接する側板12,12同士も接続している。天板11には、図1および図2に示すように、内外を貫通し、トレイ部材20に固定したときに内部のガスを排気可能なガス排気孔をなす貫通孔11bが設けられる。貫通孔11bを閉塞するように、天板11の上面部11aに閉塞部材31が設けられる。閉塞部材31は、貫通孔11bよりも大きい形状をなしている。閉塞部材31は、当該車両用電池パックとしての剛性を有し、後述する高温のガスで溶けて内外が貫通する状態になることが可能な厚さを有するものである。
閉塞部材31は、超音波による溶着41により天板11に固定される。閉塞部材31の天板11への固定方法として、接着剤を用いることも可能である。
カバー部材10が樹脂製または金属製であるときには、図3(a)に示すように、固定部材50であるボルト51およびナット52により、閉塞部材31を天板11に固定することも可能である。これにより、閉塞部材31を容易に交換することが可能となる。また、カバー部材10の天板11と閉塞部材31を同時成型で作製することも可能である。これにより、天板11の貫通孔11bと閉塞部材31の端部31cとを接続し、閉塞部材31の上面部31aと天板11の上面部11aとで同一面をなすことができる。
閉塞部材31は、カバー部材10およびトレイ部材20よりも低融点の材料で作製されるものである。閉塞部材31の材料としては、電池セル1に不具合が生じた場合に発生するガス(例えば、300℃〜400℃程度)よりも低い温度で、且つ通常動作時の温度(例えば、60℃程度)よりも高い温度で溶融するものであれば良く、例えば、ポリエチレンや、ポリプロピレンにガラスやカーボンを混ぜたものなどを用いることが可能である。
例えば、カバー部材10およびトレイ部材20が樹脂製である場合は、カバー部材10およびトレイ部材20にはポリプロピレンを用い、閉塞部材31にはポリプロピレンよりも融点の低いポリエチレンを用いることが好ましい。また、カバー部材10およびトレイ部材20が鉄やアルミなどの金属製である場合は、閉塞部材31には樹脂製材料(例えば、ポリエチレンなど)を用いればよい。ただし、カバー部材10と閉塞部材31とにそれぞれ用いる材料の組み合わせは、これに限られず、閉塞部材31は、カバー部材10およびトレイ部材20よりも低融点の材料で作製されていればよい。
トレイ部材20に電池モジュール5を複数収納し、トレイ部材20の開口部をカバー部材10で覆い、トレイ部材20とカバー部材10との間にパッキン(図示せず)を配置し、トレイ部材20とカバー部材10を固定具(図示せず)で固定することで、内部を密閉状態に保持することが可能であり、密閉構造をなしている。
ここで、上述した構成の車両用電池パックにて、電池セル1に、例えば、車両事故などによる変形に起因して内部短絡などが生じ、発熱すると共にガスが発生した場合について以下に説明する。
車両用電池パックの内部にて高温のガスが発生すると、当該車両用電池パック自体が密閉構造をなしていることから、高温のガスが当該車両用電池パック内に充満し、内部の圧力が上昇する一方、内部の温度が上昇していき、閉塞部材31の融点よりも高くなると、当該閉塞部材31が溶けて開口し、車両用電池パックの内外が連通することになる。これにより、車両用電池パック内の高温のガスは貫通孔11bを通じて外部に排気されることになる。
したがって、本実施例に係る車両用電池パックによれば、トレイ部材20内に電池モジュール5を複数収納し、カバー部材10でトレイ部材20の開口部を覆い、カバー部材10とトレイ部材20を固定具で固定するだけで、内部を密閉する構造とすることができる。カバー部材10の天板11の一部に貫通孔11bが設けられ、貫通孔11bを閉塞部材31で閉塞したことで、電池セル1に不具合が生じ、高温のガスが発生したときに、高温のガスにより閉塞部材31が溶けて開口し、この箇所を通って外部へ高温のガスが排気されることになる。よって、防水性を確保しながらも、内部でガスが発生したときに、当該ガスを外部へ確実に排気することができ、防水性と排気性を両立することができる。
本発明の第2の実施例に係る車両用電池パックをについて、図4を参照して説明する。なお、本実施例では、上述した第1の実施例に係る車両用電池パックと同一の部材には同一の符号を付記しその説明を適宜省略する。
本実施例に係る車両用電池パックでは、図4に示すように、天板11の貫通孔11bを閉塞するように天板11の上面部11aに閉塞部材31が設けられる。閉塞部材31に内外を貫通する貫通孔31bが設けられる。閉塞部材31の上面部31aには、貫通孔31bを封止するようにシール部材32が設けられる。シール部材32は、電池セル1に不具合が生じて高温のガスが生じ、内部の圧力が上昇したときに、内部のガスを外部に排気可能なように破れる厚さを有する、または閉塞部材31から剥がれるものであって、例えば、閉塞部材31と同様な材料で構成することが可能である。
シール部材32の端部32a,32b近傍は、接着剤(図示せず)により閉塞部材31に接着し固定される。シール部材32の閉塞部材31への固定方法として、超音波による溶着を用いることも可能である。
ここで、上述した構成の車両用電池パックにて、電池セル1に、例えば、車両事故などによる変形に起因して内部短絡などが生じ、発熱すると共にガスが発生した場合について以下に説明する。
車両用電池パックの内部にて高温のガスが発生すると、当該車両用電池パック自体が密閉構造をなしていることから、高温のガスが当該車両用電池パック内に充満し、内部の温度が上昇する一方、内部の圧力が上昇し、シール部材32で封止可能な圧力よりも高くなると、当該シール部材32が破れ、または変形してこの箇所が開口することになる。開口した箇所が車両用電池パックの内外を連通し、内部のガスが開口した箇所を通って外部に排気されることになり、開口した箇所が無い場合と比べて内部のガスの流動性が増し、高温のガスが能動的に開口した箇所に向けて流動する。これにより、高温のガスが閉塞部材31と接触することになり、当該高温のガスによって当該閉塞部材31を加熱し当該閉塞部材31が溶けて開口し、この箇所を通って外部へ高温のガスが排気されることになる。
したがって、本実施例に係る車両用電池パックによれば、閉塞部材31の一部に貫通孔31bが設けられ、貫通孔31bをシール部材32で封止するようにしたことで、閉塞部材31と離れた箇所にて、電池セル1に不具合が生じ高温のガスが発生したとしても、内部の圧力の上昇によりシール部材32が破れ、または変形してこの箇所が開口し、高温のガスを誘導し、高温のガスにより閉塞部材31が溶けて開口し、この箇所から高温のガスが排気されることから、防水性と排気性を両立することができる。よって、密閉構造であることに起因する安全性の低下を抑制することができる。
本発明の第3の実施例に係る車両用電池パックをについて、図5を参照して説明する。なお、本実施例では、上述した第1の実施例に係る車両用電池パックと同一の部材には同一の符号を付記しその説明を適宜省略する。
本実施例に係る車両用電池パックでは、図5に示すように、天板11の貫通孔11bを閉塞するように天板11の上面部11aに閉塞部材31が設けられる。閉塞部材31に内外を貫通する貫通孔31bが設けられる。閉塞部材31の上面部31aには、貫通孔31bを封止するように逆流防止弁33が設けられる。逆流防止弁33は、内部の圧力が所定値より大きくなったときに、一方の端部33a側が閉塞部材31の上面部31aに固定すると共に、他方の端部33b側が閉塞部材31の上面部31aから離れて隙間が生じることで開状態となり、この箇所から内部のガスを外部に排気するように作動する弁である。
ここで、上述した構成の車両用電池パックにて、電池セル1に、例えば、車両事故などによる変形に起因して内部短絡などが生じ、発熱すると共にガスが発生した場合について以下に説明する。
車両用電池パックの内部にて高温のガスが発生すると、当該車両用電池パック自体が密閉構造をなしていることから、高温のガスが当該車両用電池パック内に充満し、内部の温度が上昇する一方、内部の圧力が上昇し所定値よりも高くなると、逆流防止弁33を通じて内部のガスを外部へ排気することになり、逆流防止弁33が内部のガスを外部へ誘導する箇所になる。開口した箇所が無い場合と比べて内部のガスの流動性が増し、高温のガスが能動的に逆流防止弁33に向けて流動する。これにより、高温のガスが閉塞部材31と接触することになり、当該高温のガスによって当該閉塞部材31を加熱し当該閉塞部材31が溶けて開口し、この箇所を通って外部へ高温のガスが排気されることになる。
したがって、本実施例に係る車両用電池パックによれば、閉塞部材31の一部に貫通孔31bが設けられ、貫通孔31bに逆流防止弁33を設けるようにしたことで、閉塞部材31と離れた箇所にて、電池セル1に不具合が生じ高温のガスが発生したとしても、内部の圧力の上昇により逆流防止弁33を通じて外部へ内部のガスを排気し、高温のガスを誘導し、高温のガスにより閉塞部材31が溶けて開口し、この箇所から高温のガスが排気されることから、防水性と排気性を両立することができる。よって、密閉構造であることに起因する安全性の低下を抑制することができる。
本発明の第4の実施例に係る車両用電池パックをについて、図6および図7を参照して説明する。なお、本実施例では、上述した第1の実施例に係る車両用電池パックと同一の部材には同一の符号を付記しその説明を適宜省略する。
本実施例に係る車両用電池パックでは、図6および図7に示すように、上部1aに電極2が設けられると共に、安全弁3が設けられる電池セル1を内部に収容している。内部に収納した電池セル1の安全弁3に対向するカバー部材10の天板11に貫通孔11bが開口している。貫通孔11bは、天板11の上面部11aに設けられた閉塞部材31により閉塞される。つまり、貫通孔11bおよび閉塞部材31は、電池セル1の安全弁3に対向する箇所に設けられる。閉塞部材31は、複数の電池セル1に対し近接した箇所に配置されることになる。
ここで、上述した構成の車両用電池パックにて、電池セル1に、例えば、車両事故などによる変形に起因して内部短絡などが生じ、発熱すると共にガスが発生した場合について以下に説明する。
車両用電池パック自体が密閉構造をなし、電池セル1の安全弁3に近接した箇所に閉塞部材31を配置していることから、車両用電池パックの内部にて高温のガスが発生すると、高温のガスの発生初期段階にて高温のガスが閉塞部材31に接触して作用することから、閉塞部材31が閉塞部材31の融点よりも高くなると、閉塞部材31が溶けて開口し、車両用電池パックの内外が連通することになる。これにより、車両用電池パック内の高温のガスは貫通孔11bを通じて外部に排気されることになる。
したがって、本実施例に係る車両用電池パックによれば、内部に収納する電池セル1の安全弁3に近接して貫通孔11bおよび閉塞部材31を設けたことで、電池セル1に不具合が生じ高温のガスが生じたときに、高温のガスの発生初期段階にて高温のガスを閉塞部材31に作用させることができることから、内部の圧力が高い状態を短くすることができ、安全性をより一層高めることができる。
なお、上記では、天板11の1箇所に貫通孔11bを形成し、貫通孔11bを閉塞部材31で閉塞した車両用電池パックを用いて説明したが、貫通孔11bを複数設け、各貫通孔11bを閉塞部材31で閉塞した車両用電池パックとすることも可能である。カバー部材10の側板12やトレイ部材20の底板21や側板22などに、内外を貫通する貫通孔を形成し、貫通孔を閉塞部材で閉塞した車両用電池パックとすることも可能である。
閉塞部材31を固定部材50で天板11に固定する車両用電池パックに上述の第2の実施例や第3の実施例を適用することも可能である。閉塞部材31を天板11と同時成型する車両用電池パックに上述の第2の実施例や第3の実施例を適用することも可能である。上述の第2の実施例や第3の実施例に上述の第4の実施例を適用することも可能である。
本発明に係る車両用電池パックは、防水性を確保しながらも、内部でガスが発生したときに、当該ガスを外部へ確実に排気することができるため、自動車産業などにおいて、極めて有益に利用することができる。
1 電池セル
2 電極
3 安全弁
5 電池モジュール(バッテリ)
10 カバー部材
11 天板
11b 貫通孔(ガス排気孔)
12 側板
20 トレイ部材
21 底板
22 側板
31 閉塞部材
31b 貫通孔
32 シール部材
33 逆流防止弁
41 溶着箇所
50 固定部材
51 ボルト
52 ナット

Claims (4)

  1. 電動車両に搭載されるバッテリを収容するトレイ部材と、前記トレイ部材の開口部を覆うカバー部材とを備えた車両用電池パックであって、
    前記トレイ部材または前記カバー部材における少なくとも1箇所に内部のガスを排気可能なガス排気孔が設けられ、
    前記ガス排気孔を閉塞するように、前記トレイ部材および前記カバー部材よりも融点の低い材料からなる閉塞部材が設けられる
    ことを特徴とする車両用電池パック。
  2. 請求項1に記載された車両用電池パックであって、
    前記閉塞部材に内外を貫通する貫通孔が設けられ、
    前記貫通孔を封止するようにシール部材が設けられる
    ことを特徴とする車両用電池パック。
  3. 請求項1に記載された車両用電池パックであって、
    前記閉塞部材に内外を貫通する貫通孔が設けられ、
    前記貫通孔を閉塞するように逆流防止弁が設けられる
    ことを特徴とする車両用電池パック。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載された車両用電池パックであって、
    前記バッテリが、安全弁を備えるものであり、
    前記ガス排気孔が、前記トレイ部材または前記カバー部材における前記安全弁に対向する箇所にて開口している
    ことを特徴とする車両用電池パック。
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