JP2014106323A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー像が被転写部材に転写された後に残留した残り現像剤を像担持体上から確実に除去する。
【解決手段】湿式画像形成装置100は、感光体10と、感光体10の回転に伴って転写部よりも下流側に移動する残り現像剤を堰き止める堰止ブレード16と、転写部よりも下流側であって堰止ブレード16よりも上流側に配置され、感光体10の表面に圧接しながら回転する回収ローラー17と、感光体10の表面のうちの堰止ブレード16よりも上流側の部分に担持された残り現像剤に向けてクリーニング液を供給する供給装置18とを備える。堰止ブレード16によって堰き止められた残り現像剤は、クリーニング液が供給されることによって希釈化されて液溜まりを形成する。回収ローラー17は、液溜まりを形成した残り現像剤を回収する。
【選択図】図1

Description

本発明は、湿式電子写真方式を用いて記録媒体上に画像を形成する湿式画像形成装置に関する。
特開2005−025083号公報(特許文献1)および特開平03−152586号公報(特許文献2)に開示されているように、一般的な湿式画像形成装置は、トナー像が被転写部材に転写された後に像担持体上に残留した残り現像剤を像担持体上から除去するクリーニング装置を備えている。
特開2005−025083号公報 特開平03−152586号公報
本発明は、トナー像が被転写部材に転写された後に像担持体上に残留した残り現像剤を、より確実に像担持体上から除去することが可能な湿式画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく湿式画像形成装置は、トナー像を表面に担持して回転する像担持体と、上記像担持体からトナー像を被転写部材に転写する転写部と、上記像担持体の上記表面に当接するように配置され、上記像担持体の上記表面に担持され上記像担持体の回転に伴って上記像担持体の回転方向の上記転写部よりも下流側に移動する残り現像剤を堰き止める堰止手段と、上記像担持体の回転方向において、上記転写部よりも下流側であって上記堰止手段よりも上流側に配置され、上記像担持体の上記表面に圧接しながら回転する回収手段と、上記像担持体の上記表面のうちの上記堰止手段よりも上記像担持体の回転方向における上流側の部分に担持された上記残り現像剤に向けてクリーニング液を供給する供給手段と、を備え、上記堰止手段によって堰き止められた上記残り現像剤は、上記クリーニング液が供給されることによって希釈化され、上記堰止手段と上記回収手段との間の上記像担持体の上記表面上において液溜まりを形成し、上記回収手段は、上記液溜まりを形成し上記堰止手段と上記回収手段との間の上記像担持体の上記表面上に貯留された上記残り現像剤を回収する。
好ましくは、上記供給手段は、上記像担持体の上記表面のうちの上記回収手段よりも上記像担持体の回転方向における下流側の部分に担持された上記残り現像剤に向けて上記クリーニング液を供給する。
好ましくは、上記供給手段は、上記像担持体の上記表面のうちの上記回収手段よりも上記像担持体の回転方向における上流側の部分に担持された上記残り現像剤に向けて上記クリーニング液を供給する。
好ましくは、上記堰止手段と上記回収手段との間に配置され、上記堰止手段と上記回収手段との間の上記残り現像剤に接触しながら回転する撹拌手段をさらに備える。
好ましくは、上記回収手段は、上記像担持体の上記表面に対してウィズ方向に回転し、上記撹拌手段は、上記像担持体の上記表面に対してカウンター方向に回転する。
好ましくは、上記回収手段の表層は、発泡体を含み、板状の形状を有し、上記回収手段の上記表層に押圧するように配置され、上記回収手段から上記残り現像剤を除去する除去手段をさらに備える。
好ましくは、上記除去手段のうちの上記回収手段の上記表層に押圧している部位は、曲面状の形状を有する。
好ましくは、上記除去手段は、上記回収手段の上記表層のうちの上記回収手段の中心を通る水平線よりも下方側の部分を押圧しており、上記除去手段の板状の部分または上記除去手段を支持する板状の支持部材は、上記回収手段の鉛直方向最下部の下方を傾斜して横切るように配置されている。
好ましくは、上記回収手段に接触しながら回転し、上記回収手段から上記残り現像剤を受け取って搬送する搬送手段と、上記搬送手段に押圧するように配置され、上記搬送手段から上記残り現像剤を除去する除去手段とをさらに備える。
好ましくは、上記搬送手段は、上記回収手段に対してカウンター方向に回転し、上記搬送手段の線速は、上記回収手段の線速よりも小さい。
好ましくは、上記回収手段は、画像形成が開始されてから所定の時間の間の線速よりも、上記画像形成が行なわれてから上記所定の時間が経過した後の線速の方が小さくなるように駆動される。
本発明によれば、トナー像が被転写部材に転写された後に像担持体上に残留した残り現像剤を、像担持体上からより確実に除去することが可能な湿式画像形成装置を得ることができる。
実施の形態1における湿式画像形成装置を模式的に示す図である。 実施の形態1における湿式画像形成装置に用いられるクリーニング装置を模式的に示す図である。 実施の形態2における湿式画像形成装置に用いられるクリーニング装置を模式的に示す図である。 実施の形態3における湿式画像形成装置に用いられるクリーニング装置を模式的に示す図である。 実施の形態4における湿式画像形成装置に用いられるクリーニング装置を模式的に示す図である。 実施の形態5における湿式画像形成装置に用いられるクリーニング装置を模式的に示す図である。 実施の形態6における湿式画像形成装置に用いられるクリーニング装置を模式的に示す図である。
本発明に基づいた各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数および量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数およびその量などに限定されない。各実施の形態の説明において、同一の部品および相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(湿式画像形成装置100)
図1を参照して、本実施の形態における湿式画像形成装置100について説明する。湿式画像形成装置100は、感光体10(像担持体)、帯電装置11、露光装置12、液体現像装置13、紙搬送機構14、クリーニング装置15、定着装置14Fおよび用紙トレイ14Tを備える。
感光体10は、ドラム状(円筒状)の形状を有する。感光体10は、矢印AR10方向に回転する。帯電装置11、露光装置12、液体現像装置13(現像ローラー13C)、紙搬送機構14およびクリーニング装置15は、感光体10の周りに、感光体10の回転方向(矢印AR10方向)に沿って順に配置される。
帯電装置11は、感光体10の表面を所定の電位に一様に帯電させる。露光装置12は、感光体10の表面に所定の画像情報に基づく光を照射する。露光装置12からの光によって、感光体10の表面は露光される。感光体10の表面には、所定の画像情報に基づく静電潜像が形成される。
液体現像装置13は、現像液13Wを貯留する現像液槽13V、汲上ローラー13A、供給ローラー13B、現像ローラー13C、クリーニング部材13Lおよび図示しない帯電装置を含む。現像液13Wは、キャリア液およびトナーを含む。汲上ローラー13Aの一部は、現像液13Wの中に浸される。汲上ローラー13Aが回転することによって、現像液13Wは、汲上ローラー13Aの表面に汲み上げられる。
汲上ローラー13Aが回転することによって、現像液は、汲上ローラー13Aから供給ローラー13Bに受け渡される。供給ローラー13Bが回転することによって、現像液は、供給ローラー13Bから現像ローラー13Cに受け渡される。現像ローラー13Cの表面には、適量の現像液が、均一な厚さを有する層となって担持される。
図示しない帯電装置は、現像ローラー13C上に保持された現像液(現像液の薄層)を帯電させる。帯電された現像液は、現像ローラー13Cの回転によって現像ローラー13Cと感光体10との間の現像位置13Dに搬送される。現像位置13Dには、現像バイアスの印加によって電界が形成されている。現像液は、この電界の作用によって現像ローラー13Cから感光体10上に静電移動する。
感光体10に担持されていた静電潜像は、現像ローラー13Cからの現像液によって現像される。感光体10の表面には、静電潜像の形状に対応したトナー像が形成される。感光体10の表面に静電移動せずに現像ローラー13C上に残留した現像液は、クリーニング部材13Lによって現像ローラー13Cから除去される。
紙搬送機構14は、支持ローラー14A,14B、転写ローラー14Cおよび搬送ベルト14Sを含む。搬送ベルト14Sは、支持ローラー14A,14Bに巻回され、用紙トレイ14Tからの記録用紙P(記録媒体)を矢印AR方向に搬送する。感光体10と転写ローラー14Cとの間には、転写部14Uが形成される。感光体10に担持されたトナー像は、感光体10の回転によって転写部14Uに搬送される。
トナーと逆極性を有する転写バイアスがトナー像に付与されることによって、トナー像は感光体10の表面から記録用紙P(被転写部材)上に転写される。トナー像が転写された記録用紙Pは、紙搬送機構14によって定着装置14Fに搬送される。記録用紙Pは、定着装置14Fによって加熱および加圧される。記録用紙P上に転写されたトナー像は、記録用紙P上に画像として定着する。
感光体10は、トナー像が記録用紙Pに転写された後、記録用紙Pに転写されずに感光体10の表面に残留した残り現像剤(キャリア液およびトナー粒子)を担持しながら回転する。残り現像剤は、クリーニング装置15に向かって搬送された後、クリーニング装置15によって感光体10の表面から除去される(詳細は後述する)。クリーニングされた感光体10の表面は、図示しないイレーサーランプ等によって除電され、新たな画像形成に供される。
(現像液)
本実施の形態に用いられる現像液(液体現像剤)は、溶媒であるキャリア液と、着色されたトナー粒子とを含有している。現像液には、分散剤および荷電制御剤などが添加されていてもよい。キャリア液としては、絶縁性を有し、常温下では揮発しない不揮発性の溶媒が用いられる。不揮発性の溶媒としては、たとえばシリコンオイル、ミネラルオイル、または、パラフィンオイルを用いることができる。
トナー粒子は、樹脂と、着色のための顔料または染料とから構成される。樹脂は、顔料または染料を樹脂中に均一に分散させる機能と、トナー粒子が記録用紙Pに定着される際のバインダーとしての機能を有している。樹脂としては、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、または、ポリウレタン樹脂等の、熱可塑性を有する樹脂を用いることができる。トナー粒子に用いる樹脂としては、これらのうちから選択された複数の樹脂が、混合された状態で用いられても良い。
トナーを着色するために用いられる顔料または染料としては、一般的に市販されているものを用いることができる。顔料としては、カーボンブラック、ベンガラ、酸化チタン、シリカ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー、ベンジジンイエロー、または、レーキレッドD等を用いることができる。染料としては、ソルベントレッド27、またはアシッドブルー9等を用いることができる。
現像液の調製方法としては、一般に用いられる方法を用いることができる。たとえば、樹脂と顔料とを、所定の配合比で、加圧ニーダーまたはロールミルなどを用いて溶融および混練する。樹脂と顔料とを均一に分散させることによって得られた分散体を、ジェットミル等によって微粉砕する。微粉砕によって得られた微粉末を、風力分級機などにより分級する。所定の粒径を有する着色トナーが得られる。得られた着色トナーとキャリア液としての絶縁性液体とを、所定の配合比で混合する。この混合物を、ボールミル等の分散手段により均一に分散させる。以上の方法によって、現像液が得られる。
キャリア液の粘度は、たとえば、1mPa・s以上、40mPa・s以下である。現像液中におけるトナー粒子の体積平均粒子径は、0.1μm以上5μm以下であるとよい。現像液中におけるトナー粒子の体積平均粒子径が0.1μm以上であると、そのトナー粒子は静電潜像を現像しやすくなる。現像液中におけるトナー粒子の体積平均粒子径が5μm以下であると、そのトナー粒子から形成されるトナー像の品質が向上する。
現像液の質量に対するトナー粒子の質量の割合は、10%以上50%以下であるとよい。現像液の質量に対するトナー粒子の質量の割合が10%以上であると、トナー粒子の沈降が生じにくくなり、現像液を長期保管する際の経時的な安定性が向上する。現像液の質量に対するトナー粒子の質量の割合が10%以上であると、所望の画像濃度を得るために多量の現像液を供給する必要がなくなる。記録用紙P上に供給されるキャリア液の量も増加しなくなるため、トナー像を定着させる際に多くのキャリア液を乾燥させる必要もなくなる。キャリア液を乾燥させる際に、キャリア液から多くの蒸気が発生しなくなるため、好ましい。現像液の質量に対するトナー粒子の質量の割合が50%以下であると、現像液の粘度が適切な値となり、製造上および取り扱い上において都合がよい。
(クリーニング装置15)
上述のとおり、記録用紙Pに転写されずに感光体10の表面に残留した残り現像剤(キャリア液およびトナー粒子)は、感光体10の回転によってクリーニング装置15に向かって搬送された後、クリーニング装置15によって感光体10の表面から除去される。
図2は、本実施の形態の湿式画像形成装置100に用いられるクリーニング装置15を模式的に示す図である。図2を参照して、本実施の形態におけるクリーニング装置15は、堰止ブレード16、回収ローラー17、供給装置18、除去ブレード19および現像剤受け20を含む。
堰止ブレード16は、感光体10の表面に当接または圧接するように配置される。堰止ブレード16は、板状の形状を有し、好適にはゴム製または樹脂製の部材から構成される。堰止ブレード16は、堰止手段として機能する。堰止ブレード16は、感光体10の回転に伴って感光体10の回転方向(矢印AR10方向)の下流側に移動する残り現像剤13Rの移動を堰き止める。堰止ブレード16の形状および材質は、残り現像剤13Rの移動を堰き止めることが可能なものであれば、上記の形状および材質に限られるものではない。
回収ローラー17は、感光体10の回転方向(矢印AR10方向)において、転写ローラー14Cよりも下流側であって堰止ブレード16よりも上流側に配置され、感光体10の表面に圧接しながら矢印AR17方向に回転する。本実施の形態の回収ローラー17は、感光体10の表面に対してウィズ方向(連れ回り方向)に回転する。回収ローラー17の表層は、発泡体、ゴム、樹脂または金属などを含む部材から構成される。本実施の形態の回収ローラー17は、感光体10の表面上における堰止ブレード16よりも重力方向の下方側に設けられる。
回収ローラー17は、回収手段として機能する。回収ローラー17は、感光体10上の残り現像剤13Rを回転することによって感光体10の表面から剥離するという機能(剥離機能)と、クリーニング液18Wが供給されて液溜まりを形成する機能(貯留機能)と、液溜まりを形成した残り現像剤13Sを回転することによって感光体10の表面から回収するという機能(回収機能)とを有する。(詳細は後述する)。回収ローラー17の表層の材質は、剥離機能、貯留機能および回収機能を発揮可能なものであれば、上記の材質に限られるものではない。回収ローラー17の表層が発泡体を含む場合、回収ローラー17の感光体10に対するニップ圧が高くならず、さらに発泡体中に形成された空隙を利用して残り現像剤13Rが回収ローラー17と感光体10との間を通過しやすくなる。回収ローラー17と感光体10との間のニップ部において残り現像剤13Rの移動が堰き止められにくくなるため、回収ローラー17の下流側に良好な液溜まりを形成することが可能となる。
供給装置18(供給手段)は、感光体10の表面のうちの堰止ブレード16よりも感光体10の回転方向(矢印AR10方向)における上流側の部分から感光体10の表面に向けてクリーニング液18Wを供給する。クリーニング液18Wは、残り現像剤13Rを希釈化可能な液体であれば任意の液体を使用することができ、好適にはキャリア液と同様のものが使用される。
本実施の形態の供給装置18は、堰止ブレード16と回収ローラー17との間に配置される。供給装置18は、パイプ状またはノズル状の形状を有する吐出口を含み、感光体10の表面のうちの回収ローラー17よりも感光体10の回転方向における下流側の部分から感光体10の表面に向けてクリーニング液18Wを滴下する。好適には、供給装置18は、パイプ状またはノズル状の形状を有する部位(吐出口)が、感光体10の長手方向に沿って複数並べられるように配置されているとよい。感光体10の長手方向において、クリーニング液18Wを感光体10の表面に向けて均一に供給することが可能となる。
除去ブレード19(除去手段)は、回収ローラー17の表層(表面)に押圧するように配置される。除去ブレード19は、板状の形状を有し、ゴム製、樹脂製または金属製の部材から構成される。除去ブレード19は、感光体10の表面から回収ローラー17の表面に汲み上げられた残り現像剤13Tを回収ローラー17の表面から除去可能であれば、円筒状または円柱状の形状を有していてもよい。本実施の形態の除去ブレード19は、重力方向に対して傾斜するように配置され、現像剤受け20は、除去ブレード19の下端の下方に配置される。なお、除去ブレード19は、備えられていなくてもよく、必要に応じて設けられるとよい。
(クリーニング装置15の動作)
記録用紙に転写されずに感光体10の表面に残留した残り現像剤13R(キャリア液およびトナー粒子)は、感光体10の回転に伴って回収ローラー17と感光体10との間を通過する時に回収ローラー17によって感光体10の表面から剥離され、その後、堰止ブレード16によってその移動が堰き止められる。感光体10の表面から剥離され堰止ブレード16によって堰き止められた残り現像剤には、供給装置18からクリーニング液18Wが供給される。クリーニング液18Wは、残り現像剤の中で均一に広がる。残り現像剤は、増量されて希釈化され、堰止ブレード16と回収ローラー17との間の感光体10の表面上において液溜まり(残り現像剤13S)を形成する。
クリーニング液18Wによって希釈化された残り現像剤の液溜まり(残り現像剤13S)が回収ローラー17と感光体10との間のニップ部の上流側に形成されている状態で、回収ローラー17は感光体10上に存在(浮遊)しているトナー粒子を感光体10上から回収する。この時、液溜まり中においてはトナー濃度が希釈化によって低下しているため、感光体10上に存在しているトナーは液溜まり中に再分散され易い状態を形成している。
液溜まり中に再分散されたトナーは、その液溜まり中において比較的に長い粒子間距離を持って互いに離間した状態で分散されるため、感光体10の表面に再び付着してしまうことはほとんどない。希釈化によりトナー濃度が低くなった液溜まり中においては、トナー粒子間の相互作用が小さいため、液溜まりの全体としての粘度も低くなる。したがって回収ローラー17は、感光体10上に付着しているトナーおよび液溜まり中に分散したトナーを、クリーニング液18Wが供給されない場合に比べて感光体10の表面上からスムーズに回収する(汲み上げる)ことができる。回収ローラー17に汲み上げられた残り現像剤13Tは、除去ブレード19によって回収ローラー17上から除去され、除去ブレード19を伝ったり自重で落下したりして、現像剤受け20にて回収液13Uとして回収される。上述のとおり、除去ブレード19は、備えられていなくてもよく、必要に応じて設けられるとよい。
冒頭で説明した特開2005−025083号公報(特許文献1)は、高粘度の現像液を用いることを開示しているに留まり、クリーニング液を付与して残り現像剤を希釈化したり、回収手段と堰止手段との間に液溜まりを形成したりする旨の記載は無い。同公報には、パドル状の形状を有する回収手段を用いる旨の記載がある。パドル状の形状を有する回収手段は、残り現像剤を搬送することはできたとしても、小径トナー(トナー粒子の総表面積が大きくトナー粒子間の相互作用が大きい)、または分散性の悪いトナー(定着性が優先されており、トナー粒子同士が凝集しやすい)が用いられる場合には、感光体上から残り現像剤を適切に剥離することが困難となったり、感光体上にトナーが再付着しやすくなったりする。したがって、パドル状の形状を有する回収手段では、クリーニング不良が発生したり、感光体上にトナーフィルミングが発生したりすることを効果的に抑制することはできない。
冒頭で説明した特開平03−152586号公報(特許文献2)においては、低粘度のキャリア液からなる現像液が用いられ、像担持体の表面から除去ローラーを用いて残り現像剤を剥離し、除去ローラー上に液を付与して除去ローラーを清掃したのち、除去ローラーに絞りローラーを設けて残り現像剤を除去している。除去ローラーの周速は、像担持体の1〜1.5倍に設定される。しかしながら同公報にも、クリーニング液を付与して残り現像剤を希釈化したり、回収手段と堰止手段との間に液溜まりを形成したりする旨の記載は無い。したがって、同公報に開示された発明においても、特開2005−025083号公報(特許文献1)の場合と同様に、小径トナーまたは分散性の悪いトナーが用いられる場合には、感光体上から残り現像剤を適切に剥離することが困難となったり、感光体上にトナーが再付着しやすくなったりする。
これに対して本実施の形態の湿式画像形成装置100においては、堰止ブレード16と回収ローラー17との間、ならびに回収ローラー17と感光体10との間のニップ部における下流側に、トナー濃度の低い液溜まりが形成される。小径トナーまたは分散性の悪いトナーが用いられる場合であっても、残り現像剤は回収ローラー17によって感光体10上から適切に回収され、堰止ブレード16と感光体10との間を残り現像剤がすり抜けたり、感光体10の表面にトナーが再付着したりすることは効果的に抑制できるものとなっている。したがって湿式画像形成装置100によれば、トナー像が被転写部材に転写された後に感光体10上に残留した残り現像剤を、従来に比べてより確実に感光体10上から除去することが可能となっている。
上述のとおり、本実施の形態における回収ローラー17は、感光体10の表面上における堰止ブレード16よりも重力方向の下方側に設けられる。回収ローラー17および堰止ブレード16の配置関係は、この構成に限られるものではない。回収ローラー17と堰止ブレード16との間で液溜まりを適切に形成可能であれば、回収ローラー17は、感光体10の表面上における堰止ブレード16よりも重力方向の上方側に設けられていてもよい。回収ローラー17と堰止ブレード16との間で液溜まりを適切に形成可能であれば、感光体10の回転方向において、回収ローラー17は、転写部14Uよりも下流側であって堰止ブレード16よりも上流側に配置されていてもよい。
回収ローラー17が感光体10の表面上における堰止ブレード16よりも重力方向における上方側に設けられる場合、回収ローラー17と堰止ブレード16との間に良好な液溜まりが形成されるように、回収ローラー17と堰止ブレード16との間の間隔、回収ローラー17の感光体10に対する回転方向、回収ローラー17の回転速度、回収ローラー17の感光体10に対する圧接力、および、回収ローラー17の表層の材質などが、適宜最適化されるとよい。
上述のとおり、本実施の形態の回収ローラー17は、感光体10の表面に対してウィズ方向(連れ回り方向)に回転する。回収ローラー17と堰止ブレード16との間に良好な液溜まりが形成可能な場合、回収ローラー17は、感光体10の表面に対してカウンター方向に回転していてもよい。回収ローラー17が感光体10の表面に対してカウンター方向に回転する場合、回収ローラー17と堰止ブレード16との間に良好な液溜まりが形成されるように、回収ローラー17と堰止ブレード16との間の間隔、回収ローラー17の感光体10に対する回転速度、回収ローラー17の感光体10に対する圧接力、および、回収ローラー17の表層の材質などが、適宜最適化されるとよい。
液の堰き止めに係る弾性流体潤滑理論に基づけば、円筒の線接触の場合の最小油膜厚さは、大気圧下での液体粘度および線速に比例し、圧接力に反比例することが知られている。したがって低粘度のキャリア液を用いる場合、回収ローラー17の回転速度を速く設定し、回収ローラー17の感光体10に対する圧接力を低く設定することにより、回収ローラー17と堰止ブレード16との間に良好な液溜まりが形成可能となる。また、堰止ブレード16によって形成された液溜まりの戻りに関しても、回収ローラー17の回転速度を速く設定し、上流側から供給されるの残り現像剤(残り現像剤13R)の流れを用いることにより、回収ローラー17と堰止ブレード16との間に液溜まりを適切に形成することができる。
[実施の形態2]
図3を参照して、本実施の形態のクリーニング装置15Aは、供給装置18A(供給手段)を備える。供給装置18Aは、回収ローラー17よりも感光体10の回転方向における上流側に配置される。供給装置18Aは、感光体10の表面のうちの回収ローラー17よりも感光体10の回転方向における上流側の部分から感光体10の表面に向けてクリーニング液18Vを供給する。
図3では、クリーニング液18Vが感光体10上の残り現像剤13Rに向けてスプレー状に供給される構成が図示されているが、たとえば樋形状を有する部材等を用いてクリーニング液18Vは液体状のままで感光体10上の残り現像剤13Rに供給されてもよい。本実施の形態のクリーニング装置15Aによれば、回収ローラー17と感光体10との間のニップ部に残り現像剤13Rが到達する前に、その残り現像剤13Rが希釈化される。回収ローラー17と感光体10との間のニップ部にて回収ローラー17によって剥離されるトナーは、その剥離時において、トナー濃度が低下している分だけクリーニング液(液溜まり(残り現像剤13S))中に再分散しやすくなる。したがってクリーニング装置15Aを備えた湿式画像形成装置によっても、トナー像が被転写部材に転写された後に感光体10上に残留した残り現像剤を、従来に比べて感光体10上からより確実に除去することが可能となっている。
[実施の形態3]
図4を参照して、本実施の形態のクリーニング装置15Bは、撹拌ローラー21(撹拌手段)をさらに備える。撹拌ローラー21は、堰止ブレード16と回収ローラー17との間において感光体10の表面に圧接するように配置され、堰止ブレード16と回収ローラー17との間に位置する残り現像剤13Sに接触しながら回転する。上述の実施の形態1,2における回収ローラー17は、剥離機能、貯留機能および回収機能を有する。本実施の形態における撹拌ローラー21は、これらのうちの剥離機能を発揮し、回収ローラー17の剥離機能をサポートまたは代理することができる。
図4に示すように、好適には、回収ローラー17は感光体10の表面に対してウィズ方向(矢印AR17方向)に回転し、撹拌ローラー21は感光体10の表面に対してカウンター方向(矢印AR21方向)に回転する。上述のとおり、液の堰き止めに係る弾性流体潤滑理論に基づけば、円筒の線接触の場合の最小油膜厚さは、大気圧下での液体粘度および線速に比例し、圧接力に反比例することが知られている。したがって低粘度のキャリア液を用いる場合、回収ローラー17の回転速度を速く設定し、回収ローラー17の感光体10に対する圧接力を低く設定することにより、回収ローラー17と堰止ブレード16との間に良好な液溜まりが形成可能となる。
したがって、回収ローラー17と堰止ブレード16との間に良好な液溜まり形成すること(貯留の程度)を考慮した場合、回収ローラー17は感光体10に対してウィズ方向に回転し、且つ回収ローラー17は感光体10に低い圧接力で圧接するように設定すればよい。一方で、回収ローラー17に低密度な発泡体が用いられる場合には、回収ローラー17の剥離機能が十分に発揮されにくくなる可能性がある。本実施の形態においては、撹拌ローラー21が剥離機能を発揮し、回収ローラー17の剥離機能をサポートまたは代理する。
撹拌ローラー21が感光体10の表面に対してカウンター方向に回転することによって、堰止ブレード16と回収ローラー17との間における感光体10の表面に位置する残り現像剤中のトナーには大きなせん断力が与えられ、そのトナーは感光体10の表面から効果的に剥離されることができる。
上述の実施の形態1,2においては感光体10が像担持体として機能するが、いわゆる中間転写体も、像担持体として上記の実施の形態1,2と同様に用いられることができる。この場合、クリーニング装置は中間転写体に対向するように設けられる。中間転写体の表層はゴムまたは樹脂等の部材から構成されているため、撹拌ローラー21の中間転写体に対する圧接力としては、回収ローラー17の中間転写体に対する圧接力よりも大きな値に設定することが望ましい。この場合、回収ローラー17を中間転写体の表層に形成された凹凸に対してよりいっそう追従できるように、回収ローラー17には、撹拌ローラー21に比べて極端に密度が小さく(空隙率が大きく)柔らかい発泡体を用いてもよい。回収ローラー17が中間転写体の表層に形成された凹凸に追従することによって、回収ローラー17の貯留機能および回収機能を向上させることが可能となる。
撹拌ローラー21が用いられる場合には、クリーニング液18Wは、撹拌ローラー21と堰止ブレード16との間における感光体10の表面に向かって供給されること(図4に示す構成)が好ましい。この場合、低トナー濃度の液が撹拌ローラー21と感光体10との間のニップ部に供給され、高トナー濃度の液が回収ローラー17の側に向かってローラーの回転で送られ、回収ローラー17によって回収および搬送されていくことが可能となる。クリーニング液18Wが撹拌ローラー21に直接供給される場合、およびクリーニング液18Wが堰止ブレード16に直接供給される場合においても同様の効果を得ることができる。
[実施の形態4]
図5を参照して、本実施の形態のクリーニング装置15Cは、除去ブレード19A(除去手段)を備える。本実施の形態の除去ブレード19Aは、板状の形状を有する板状部19Sと、回収ローラー17の表層にされる押圧部19Tとを有し、押圧部19Tは外側に向かって湾曲する曲面状の形状を有する。
上述のとおり、回収ローラー17の表層が発泡体を含む場合、回収ローラー17の感光体10に対するニップ圧が高くならず、さらに発泡体中に形成された空隙を利用して残り現像剤13Rが回収ローラー17と感光体10との間を通過しやすくなる。回収ローラー17と感光体10との間のニップ部において残り現像剤13Rの移動が堰き止められにくくなるため、回収ローラー17の下流側に良好な液溜まりを形成することが可能となる。一方で回収ローラー17の表層が発泡体を含む場合、除去ブレードとしては、発泡体を小さな接触領域で大きく変形させ、さらに残り現像剤13Tを発泡体から適切に除去する機能を有していることが望ましい。
上述の実施の形態1〜3のような板状の形状を有する除去ブレード19(図2等参照)は、発泡体を小さな接触領域で大きく変形させることができ、さらに残り現像剤13Tを発泡体から適切に除去するという状態を形成することができる。除去ブレード19を回収ローラー17に対して適切な角度を持って配置することで、発泡体としての回収ローラー17から搾り出した残り現像剤13Tを、除去ブレード19の傾斜を使って重力で流し出し、残り現像剤13Tを発泡体から適切に除去することが可能となる。ただし、板状の除去手段(除去ブレード19)を用いた場合、発泡体(回収ローラー17の表層)を傷めやすくなるため、耐久面での向上を図ることが難しくなる。
一方、円筒状の形状を有する除去手段を用いて回収ローラー17から残り現像剤13Tを除去することもできる。ただし、その除去手段の外径が小さく、除去手段の回収ローラー17に対する押し込み量を増やした場合には、発泡体としての回収ローラー17の表層に除去手段が埋没してしまい、残り現像剤13Tを発泡体から適切に除去することが難しくなる可能性もある。反対に、その除去手段の径が大きい場合、発泡体としての回収ローラー17の表層が、除去手段と回収ローラー17との間のニップ部で順次変形することとなり、残り現像剤13Tが発泡体内を移動したり、残り現像剤13Tが発泡体内から流れ出にくくなったりして、残り現像剤13Tを発泡体から適切に除去することが難しくなる可能性もある。
これに対して本実施の形態のように、押圧部19Tが外側に向かって湾曲する曲面状の形状を有する除去ブレード19Aが用いられることによって、発泡体(回収ローラー17の表層)を傷めることもなく、発泡体を小さな接触領域で大きく変形させることにより、さらに残り現像剤13Tを発泡体から適切に除去することが可能となる。
[実施の形態5]
図6を参照して、本実施の形態におけるクリーニング装置15Dについて説明する。回収ローラー17の表層が発泡体を含む場合には、湿式画像形成装置100の停止後、および複数の連続した画像形成が行なわれた後等には、回収ローラー17の中に残った残り現像剤13Tが重力の作用によって下方に向かって垂れてくることがある。
本実施の形態のクリーニング装置15Dに用いられる除去ブレード19B(除去手段)は、回収ローラー17の表層のうちの回収ローラー17の中心を通る水平線CLよりも下方側の部分を押圧するように配置され、さらに、除去ブレード19Bの板状の部分(板状部19S)または除去ブレード19B支持する板状の支持部材22が、回収ローラー17の鉛直方向最下部の下方を傾斜して横切るように配置されている。除去ブレード19Bの材質は、ゴム、樹脂または金属などが望ましい。支持部材22は、除去ブレード19Bを表面側に保持する形状、または除去ブレード19Bを両側から挟み込める形状などを有している。
当該構成によれば、回収ローラー17の中に残った残り現像剤13Tが重力の作用によって下方に向かって垂れてきたとしても、その残り現像剤13Tは、除去ブレード19Bまたは支持部材22を伝って現像剤受け20内に流れることとなる。残り現像剤13Tが下方に向かって落下して他の機器に付着することを効果的に抑制することが可能となる。
除去ブレード19Bが回収ローラー17の表層(発泡体)に押圧される場所は、好適には、回収ローラー17の表層が感光体10に接触する直前(図6中における回収ローラー17の第四象限)であるほうが望ましい。回収ローラー17と感光体10との間のニップ部から遠い場所で残り現像剤13Tを絞り出す場合、回収ローラー17中の残り現像剤13Tがその絞った部分に移動してしまうことがあるからである。
[実施の形態6]
図7を参照して、本実施の形態におけるクリーニング装置15Eについて説明する。クリーニング装置15Eは、搬送ローラー23(搬送手段)と、除去ブレード19C(除去手段)とをさらに備える。搬送ローラー23は、回収ローラー17に接触しながら回転し、回収ローラー17から残り現像剤13Tを受け取って搬送する。除去ブレード19Cは、搬送ローラー23に押圧するように配置され、搬送ローラー23から残り現像剤13Qを除去する。搬送ローラー23の表層の材質は、ゴム、樹脂、または金属製の部材であることが望ましい。除去ブレード19Cの材質は、ゴム、樹脂または金属などが望ましい。
回収ローラー17の線速が、感光体10の線速よりも大きい値に設定されたとする。回収ローラー17に除去手段を直接押圧するように構成し、且つ回収ローラー17の表層がソリッド状の部材である場合、回収ローラー17と除去手段との間を残り現像剤13Tがすり抜けることがある。一方、回収ローラー17に除去手段を直接押圧するように構成し、且つ回収ローラー17の表層が発泡体を含む場合、回収ローラー17の表層が劣化しやすくなる場合がある。
本実施の形態のクリーニング装置15Eにおいては、一旦、回収ローラー17から搬送ローラー23に液を受け渡される。この時、好適には、搬送ローラー23は、回収ローラー17に対してカウンター方向(矢印AR23方向)に回転し、搬送ローラー23の線速は、回収ローラー17の線速よりも小さい値に設定される。搬送ローラー23が回収ローラー17に対してウィズ方向に回転する場合、回収ローラー17と搬送ローラー23との間のニップ部では、残り現像剤13Tのすり抜けが発生しやすくなる。
したがって、搬送ローラー23を回収ローラー17に対してカウンター方向に回転させ、ニップ部でローラー同士の間に歪変形(圧接力)を発生させることで、残り現像剤のすり抜けを極力減らすことが可能となり、ひいては除去ブレード19Cによって残り現像剤13Qを搬送ローラー23から適切に除去することが可能となる。
[変形例]
上述の各実施の形態1〜6において、回収ローラー17の線速を、堰止ブレード16と回収ローラー17との間に液溜まりが形成される前を大きくし(回転速度が速い状態)、堰止ブレード16と回収ローラー17との間に液溜まりが形成された後の方が小さくなる(回転速度が遅い状態)ように駆動するとよい。湿式画像形成装置の起動直後、または複数の連続した画像形成が行なわれる初期の段階においては、回収ローラー17と堰止ブレード16との間には、未だ液溜まりが形成されていない。液が溜まる前は、回収ローラー17の回転を速くして、希釈状態が十分でなくともトナーの剥離および搬送性を上げておき、液が溜まった後は、回収ローラー17からの液の搬送を遅くして溜まった状態を保持することができる。
したがって、たとえば、回収ローラー17の線速を、複数の連続した画像形成が開始されてから所定の時間の間の線速よりも、複数の連続した画像形成が行われてから所定の時間が経過した後の線速の方が小さくなるようにするとよい。または、湿式画像形成装置の起動後若しくはスリープ状態からの復帰後、ある一定枚数の画像形成を行なう間の線速よりも、ある一定枚数の画像形成を行なった後の線速の方が小さくなるようにするとよい。
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 感光体(像担持体)、11 帯電装置、12 露光装置、13 液体現像装置、13A 汲上ローラー、13B 供給ローラー、13C 現像ローラー、13D 現像位置、13L クリーニング部材、13Q,13R,13S,13T 残り現像剤、13U 回収液、13V 現像液槽、13W 現像液、14 紙搬送機構、14A,14B 支持ローラー、14C 転写ローラー、14F 定着装置、14S 搬送ベルト、14T 用紙トレイ、14U 転写部、15,15A,15B,15C,15D,15E クリーニング装置、16 堰止ブレード(堰止手段)、17 回収ローラー(回収手段)、18,18A 供給装置、18V,18W クリーニング液、19,19A,19B,19C 除去ブレード(除去手段)、19S 板状部、19T 押圧部、21 撹拌ローラー(撹拌手段)、22 支持部材、23 搬送ローラー(搬送手段)、100 湿式画像形成装置、CL 水平線、P 記録用紙。

Claims (11)

  1. トナー像を表面に担持して回転する像担持体と、
    前記像担持体からトナー像を被転写部材に転写する転写部と、
    前記像担持体の前記表面に当接するように配置され、前記像担持体の前記表面に担持され前記像担持体の回転に伴って前記像担持体の回転方向の前記転写部よりも下流側に移動する残り現像剤を堰き止める堰止手段と、
    前記像担持体の回転方向において、前記転写部よりも下流側であって前記堰止手段よりも上流側に配置され、前記像担持体の前記表面に圧接しながら回転する回収手段と、
    前記像担持体の前記表面のうちの前記堰止手段よりも前記像担持体の回転方向における上流側の部分に担持された前記残り現像剤に向けてクリーニング液を供給する供給手段と、を備え、
    前記堰止手段によって堰き止められた前記残り現像剤は、前記クリーニング液が供給されることによって希釈化され、前記堰止手段と前記回収手段との間の前記像担持体の前記表面上において液溜まりを形成し、
    前記回収手段は、前記液溜まりを形成し前記堰止手段と前記回収手段との間の前記像担持体の前記表面上に貯留された前記残り現像剤を回収する、
    湿式画像形成装置。
  2. 前記供給手段は、前記像担持体の前記表面のうちの前記回収手段よりも前記像担持体の回転方向における下流側の部分に担持された前記残り現像剤に向けて前記クリーニング液を供給する、
    請求項1に記載の湿式画像形成装置。
  3. 前記供給手段は、前記像担持体の前記表面のうちの前記回収手段よりも前記像担持体の回転方向における上流側の部分に担持された前記残り現像剤に向けて前記クリーニング液を供給する、
    請求項1に記載の湿式画像形成装置。
  4. 前記堰止手段と前記回収手段との間に配置され、前記堰止手段と前記回収手段との間の前記残り現像剤に接触しながら回転する撹拌手段をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  5. 前記回収手段は、前記像担持体の前記表面に対してウィズ方向に回転し、
    前記撹拌手段は、前記像担持体の前記表面に対してカウンター方向に回転する、
    請求項4に記載の湿式画像形成装置。
  6. 前記回収手段の表層は、発泡体を含み、
    板状の形状を有し、前記回収手段の前記表層に押圧するように配置され、前記回収手段から前記残り現像剤を除去する除去手段をさらに備える、
    請求項1から5のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  7. 前記除去手段のうちの前記回収手段の前記表層に押圧している部位は、曲面状の形状を有する、
    請求項6に記載の湿式画像形成装置。
  8. 前記除去手段は、前記回収手段の前記表層のうちの前記回収手段の中心を通る水平線よりも下方側の部分を押圧しており、
    前記除去手段の板状の部分または前記除去手段を支持する板状の支持部材は、前記回収手段の鉛直方向最下部の下方を傾斜して横切るように配置されている、
    請求項6または7に記載の湿式画像形成装置。
  9. 前記回収手段に接触しながら回転し、前記回収手段から前記残り現像剤を受け取って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段に押圧するように配置され、前記搬送手段から前記残り現像剤を除去する除去手段とをさらに備える、
    請求項1から5のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  10. 前記搬送手段は、前記回収手段に対してカウンター方向に回転し、
    前記搬送手段の線速は、前記回収手段の線速よりも小さい、
    請求項9に記載の湿式画像形成装置。
  11. 前記回収手段は、画像形成が開始されてから所定の時間の間の線速よりも、前記画像形成が行なわれてから前記所定の時間が経過した後の線速の方が小さくなるように駆動される、
    請求項1から10のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
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