JP2014105533A - 建築用取付材及びその外囲体 - Google Patents

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Abstract

【目的】屋根,壁等の嵌合タイプの外囲体において、力学的強度及び耐久性に優れ、且つ太陽光発電ユニット等の種々の構造物を極めて設置し易い構造にするための建築用取付材及びその外囲体を提供すること。
【構成】頂部11の幅方向中間箇所に位置する開口溝部14と、前記頂部11の下方に形成され且つ前記開口溝部14よりも幅広とした拡大溝部15とからなる上接続支持部1と、該上接続支持部1の幅方向両側より形成された脚状片21からなる下接続支持部2とからなること。前記頂部11の裏面側で且つ前記開口溝部14の幅方向両側位置には該開口溝部14の長手方向に沿って押え面部16が形成されること。前記上接続支持部1と前記下接続支持部2とは一体形成された形鋼材とすること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、屋根,壁等の嵌合タイプの外囲体において、力学的強度及び耐久性に優れ、且つ太陽光発電ユニット等の種々の構造物を極めて設置し易い構造にすることができる建築用取付材及びその外囲体に関する。
従来、金属製の折板タイプの建築用板材とキャップ材からなり、複数の前記建築用板材が並設され、その隣接する建築用板材の対向する被嵌合部にキャップ材を嵌合させて、屋根、壁等の外囲体を構成するものが多く存在し、盛んに施工されている。そして、現在、この種の屋根(又は壁)に、太陽光発電ユニット等の装置や構造物を装着することが多くなり始めている。
特開2011―185014号公報 特開2006―307567号公報
前述したように、建築用板材及びキャップ材によって構成される屋根,壁等の外囲体では、強風等に十分に耐えられるように、部材を強固にする必要があるが、強固にすることで部材が重くなり、施工が困難となる問題点が生じる。また、屋根,壁等の外囲体に太陽光発電ユニット等の装置や構造物を装着する必要性もあり、そのための手段は、種々存在する。たとえば、外囲体に対して、建築用取付具等の金具を介して太陽光発電ユニット等の装置や構造物を装着する手段が一般的である。その一例として、特許文献1,2等が存在する。
しかし、この種のものでは、屋根や壁等の外囲体を構成するための部材以外に太陽光発電ユニット等の装置や構造物を固着するための部材や金具が必要である。したがって、外囲体を構成する部材が増えると共に、工程も増えることになる。本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、外囲体を構成するほとんど建築用板材とキャップ材のみで、太陽光発電ユニット等の装置や構造物を外囲体に装着し、これによって、部品数及び工程を少なくし、しかも作業効率を向上させることにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、頂部の幅方向中間箇所に位置する開口溝部と、前記頂部の下方に形成され且つ前記開口溝部よりも幅広とした拡大溝部とからなる上接続支持部と、該上接続支持部の幅方向両側より形成された脚状片からなる下接続支持部とからなり、前記頂部の裏面側で且つ前記開口溝部の幅方向両側位置には該開口溝部の長手方向に沿って押え面部が形成され、前記上接続支持部と前記下接続支持部とは一体形成された形鋼材としてなる建築用取付材としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記押え面部は前記頂部の裏面側で且つ前記開口溝部の幅方向両側箇所に形成される突起条としてなる建築用取付材としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1において、前記押え面部は前記開口溝部の幅方向両側箇所に形成される段差面部としてなる建築用取付材としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記上接続支持部内には螺合用溝条が形成されてなる建築用取付材としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記頂部の表面は平坦状に形成されてなる建築用取付材としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明を、頂部の幅方向中間箇所に位置する開口溝部と、前記頂部の下方に形成され且つ前記開口溝部よりも幅広とした拡大溝部とからなる上接続支持部と、該上接続支持部の幅方向両側より形成された下接続支持部とからなり、前記頂部の裏面側で且つ前記開口溝部の幅方向両側位置には該開口溝部の長手方向に沿って押え面部が形成され、前記上接続支持部と前記下接続支持部とは一体形成された形鋼材としてなる建築用取付材と、主板の幅方向両側に半山形状部が形成された建築用板材とからなり、隣接する前記建築用板材の半山形状部上に前記建築用取付材の下接続支持部が固着されてなる外囲体としたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項6において、前記建築用取付材の前記頂部には、太陽光発電ユニットが載置固定されてなる外囲体としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、建築用取付材は、頂部の幅方向中間箇所に位置する開口溝部と、前記頂部の下方に形成され且つ前記開口溝部よりも幅広とした拡大溝部とからなる上接続支持部と、該上接続支持部の幅方向両側より形成された下接続支持部とからなり、前記上接続支持部と前記下接続支持部とは一体形成された形鋼材としたものである。
このように、建築用取付材は、上接続支持部と下接続支持部とが一体形成された形鋼材であるため、力学的強度が良好で、耐久性のあるものにでき、ひいては、建築用取付材を使用して施工された外囲体も力学的強度に優れたものにできる。
さらに、建築用取付材は大量生産に好適であり、長尺な状態で建築現場に持ち込んで、そのまま使用することもできるし、また必要な長さに切断して使用することもできる。また、このような構造を備えた建築用取付材を屋根,壁等の外囲体を構成する部材として使用することによって、太陽光発電ユニット或いはその他の装置或いは構造物を外囲体に装着することが、極めて容易且つ効率的にできる。
従来では、嵌合タイプの折板屋根(或いは壁)等によって施工された屋根,壁等の外囲体では、その構造又は外形において太陽光発電ユニット等の構造物を取り付けるための部位が存在しておらず、そのために、外囲体に別の取付具を装着し、該取付具を介して両者を連結しなくてはならないものであった。また、このような取付具を外囲体に装着するために、外囲体の一部を加工する等の必要があり、装着作業は極めて手間取り、面倒なものであった。
これに対して、本発明における建築用取付材では、上接続支持部に開口溝部と、該開口溝部よりも幅方向寸法が大きい拡大溝部とを形成したものである。つまり開口溝部と拡大溝部とによって形成される空隙の断面形状は、略蟻溝又は略鳩尾形状としたものである。
そのために、拡大溝部の内部にたとえばボルト材の頭部、或いは板片に螺子軸部を溶接固着した係止具の板片を挿入し、開口溝部から上接続支持部の外部に螺子軸部を突出するように設置しておくことによって、これらの螺子軸部を利用することで、建築用取付材には一切加工することなく、太陽光発電ユニット等の種々の構造物を極めて容易に装着することができる。
さらに、頂部の裏面側で且つ開口溝部の幅方向両側位置には該開口溝部の長手方向に沿って押え面部が形成されることにより、前述したボルト材の六角頭部を拡大溝部内に挿入し、前記六角頭部の最小幅となる対向する頭部側面を両突起条間に配置することで、頭部が回転しないように係止状態に固定することができ、ボルト材の軸周方向の空転することを防止することができる。
これによって、前述したように、建築用取付材にボルト材を装着し、該ボルト材を利用して太陽光発電ユニット等の構造物を固定する作業を行う場合において、ボルト材の空転を防止することができるので、太陽光発電ユニットを固定するブラケット,金具等をボルト材とナット等にて締め付けることが容易且つ効率的にできる。
さらに、屋根,壁等の外囲体を建築用板材と、その隣接する建築用板材同士を連結するキャップ材から構成されるタイプでは、本発明の建築用取付材の下接続支持部を前記キャップ材の嵌合部分と略同等形状とすることによって、前記建築用取付材を前記キャップ材の上方から押えこむのみで、極めて簡単にキャップ材を装着することができ、外囲体に太陽光発電ユニット等の構造物を設置するための、作業効率を向上させることができる。
また、屋根,壁等の外囲体を建築用板材と、その隣接する建築用板材同士を連結するキャップ材から構成されるタイプとした場合には、本発明の建築用取付材を前記キャップ材としての役目を兼用することができる。具体的には、建築用取付材の下接続支持部を、外囲体の並設された建築用板材の端部箇所同士に嵌合固定するためのキャップ材の嵌合部分と略同等形状とすることによって、前記建築用取付材を並設された建築用板材の端部箇所同士に容易に嵌合固定することができ、外囲体を新設する場合等において、作業効率を向上させることができる。
請求項2の発明では、前記押え面部は前記頂部の裏面側で且つ前記開口溝部の幅方向両側箇所に形成される突起条としたことにより、突起条を形鋼材の一部分とすることによって、形鋼材製造時に形成することができ、また、突起条は突起した部分であるために、補強リブとしての役目もなし、本発明の建築用取付材の力学的強度も向上させることができる。請求項3の発明では、前記押え面部は前記開口溝部の幅方向両側箇所に形成さえる段差面部としたことにより、該段差面部は形状が極めて簡単な形鋼材として、低価格に提供することができる。
請求項4の発明では、前記上接続支持部内には螺合用溝条が形成されたことにより、建築用取付材は多様的に使用することができる。請求項5の発明では、建築用取付材の頂部は平坦状(略平坦状も含む)に形成されているので、太陽光発電ユニット等の構造物を極めて安定した状態で設置することができる。
請求項6の発明では、主板の幅方向両側に半山形状部が形成された建築用板材とからなり、隣接する前記建築用板材の半山形状部上に本発明の建築用取付材の下接続支持部を固着することにより、太陽光発電ユニット等の構造物を容易に装着することができる外囲体を施工することができる。
つまり、外囲体において並設された建築用板材の端部同士をキャップ材にて嵌合固着する嵌合タイプとした場合には、前記キャップ材上に本発明の建築用取付材の下接続支持部を被せるように嵌合固定するのみで、前述したような太陽光発電ユニット等の構造物を容易に装着することができる外囲体を施工することができる。また、本発明の建築用取付材は、そのまま前記キャップ材としての役目もなし、建築用取付材をキャップ材として使用する場合には、外囲体を構成する部品点数を減らすことができる。
請求項6発明では、外囲体に装着した前記建築用取付材の前記頂部に太陽光発電ユニットが載置したことで、外囲体を構成する建設用板材及びキャップ材等には何ら加工することなく、最少部品数にて太陽光発電ユニットを外囲体に装着することができ、しかも簡易且つ迅速にできる。
(A)は本発明における外囲体の正面略示図、(B)は (A)の(ア)部拡大断面図である。 (A)は本発明における第1実施形態の建築用取付材の斜視図、(B)は第1実施形態の建築用取付材の縦断正面視図、(C)は(B)の(イ)部拡大図、(D)は(C)のX1―X1矢視断面図である。 本発明における建築用取付材を外囲体のキャップ材に嵌合手段にて装着しようとする状態の要部縦断正面図。 (A) は本発明の建築用取付材を外囲体のキャップ材の兼用として並設された建築用板材の端部同士に装着しようとする状態の要部縦断正面図、(B)は本発明の建築用取付材を外囲体の並設された建築用板材の端部同士に装着した状態の要部縦断正面図である。 (A)は本発明の建築用取付材の第2実施形態の縦断正面図、(B)は (A)の(ウ)部拡大断面図である。 (A)は外囲体に太陽光発電ユニットを装着した状態の側面略示図、(B)は外囲体の前後方向に隣接する太陽光発電ユニットを装着した状態の側面略示図である。 (A)外囲体に太陽光発電ユニットを装着した状態の平面略示図、(B)は建築用取付材の長手方向に端部にて太陽光発電ユニットの装着を支持する側面略示図、(C)は(B)の一部切除したY1―Y1矢視図である。 (A)は本発明に建築用取付材と係止具の斜視図、 (B)は本発明における建築用取付材の拡大溝部に係止具を装着しようとする工程を示す平面略示図、(C)は建築用取付材の拡大溝部に係止具を装着した状態の平面略示図である。
以下、本発明を図面に基づいて説明する。まず、本発明における建築用取付材Aから説明し、そのあとに外囲体について説明する。建築用取付材Aは、複数の実施形態が存在し、まず第1実施形態の建築用取付材Aを説明すると、上接続支持部1と下接続支持部2とから構成される。
上接続支持部1と下接続支持部2とは、一体形成された形鋼材として形成され、その長手方向に長尺物として形成される〔図2(A)参照〕。使用される形鋼材の材質は、鋼材等の金属及びアルミニウム等の軽金属が使用される。
上接続支持部1は、図1(B),図2(A),(B)等に示すように、内部が中空状に形成されたものである。そして、該上接続支持部1の長手方向に直交する断面形状は、略長方形状に形成され、頂部11,底部12及び幅方向両側の側面部13,13から構成される。前記頂部11の表面は、平坦状の面として形成され、後述する太陽光発電ユニット等の構造物が設置し易いようになっている〔図1(B),図2(A),(B)参照〕。
また、上接続支持部1の内部は中空状に形成され、前記上部受部材1の幅方向中間箇所には開口溝部14が形成されている。該開口溝部14は、一定の溝幅を有し、上接続支持部1の長手方向に沿って直線状の溝形状の開口として形成されたものである〔図2(A)参照〕。前記開口溝部14の溝幅は、後述するボルト材3又は係止具4の螺子軸部32(又は42)の直径よりも大きく、ボルト材3の頭部31又は係止具4の係止部41の長手方向寸法より小さく形成される。
前記上接続支持部1の内部で、前記頂部11の下方には拡大溝部15が形成されている〔図1(A),図2(A),(B)等参照〕。該拡大溝部15は、上接続支持部1の幅方向において、前記開口溝部14よりも幅広とした空隙室として形成されたものである。また、拡大溝部15は、上接続支持部1内において形成された2個の仕切り板1a,1aによって区切られた部屋である。
両仕切り板1a,1aは、前記開口溝部14を中心として該開口溝部14の幅方向両側に形成される。前記両仕切り板1a,1aによって、拡大溝部15は、上接続支持部1の長手方向に直交する断面形状が略長方形状に形成される。拡大溝部15において、頂部11の裏面側で且つ前記開口溝部14の幅方向両側箇所には、押え面部16,16が形成されている。
前記両押え面部16,16は、建築用取付材Aに装着される取付具Bのボルト材3の空転防止の役目をなすものである。両押え面部16,16の間隔は、前記拡大溝部15内に挿入されるボルト材3の頭部31の最小幅寸法と同一としたものである。両押え面部16,16の間隔とは、対向する面側同士の間隔である。前記頭部31は、通常のボルトと同様に六角形状であり、その最小幅寸法とは、対向する2つの頭部側面31a,31aの間隔となる。
したがって、両押え面部16,16の間隔Waは、頭部31の対向する2面の頭部側面31a,31aの間隔Wbと近似した略同一寸法であるが、この同一は、実際には両押え面部16,16の間隔Waが,頭部31の対向する2つの頭部側面31a,31aの間隔Wb(最小幅寸法)よりも僅かに大きく構成されることも含むものである。
つまり、頭部31の2つの頭部側面31a,31aは、両押え面部16,16に対して多少の隙間を有して挿入されることができるようにすることが好ましい。したがって、両押え面部16,16の間隔Waは、頭部31の対向する2つの頭部側面31a,31aの間隔Wbと近似した略同一であり、且つ間隔Waは間隔Wbよりも僅かに大きい寸法である。
すなわち、
Figure 2014105533
である。
両押え面部16,16には、複数の実施形態が存在し、その第1実施形態としては、突起条16a,16aとしたものである。該突起条16aは、前記開口溝部14の長手方向と平行に突起条16a,16aが形成されている〔図1(A),図2(A),(B)等参照〕。そして、両突起条16a,16aの対向する側面同士が押え面部16,16として使用されるものである。
また、押え面部16の第2実施形態では、段差形状としたものである、前記頂部11の裏面で且つ開口溝部14に段差面部16b,16bが形成されたものである(図5参照)。さらに、具体的には、それぞれの段差面部16bは、前記開口溝部14の幅方向両端縁の下方側に略「Γ」字形状の段差として形成され、その対向する垂直面同士を押え面部16,16としたものである。両段差面部16b,16bの間隔は、開口溝部14の溝幅よりも広く、また前述した突起条16a,16aと同様に間隔Waとなる〔図5(B)参照〕。
そして、頭部31の対向する2つの頭部側面31a,31aが前記両押え面部16,16間に収まり、ボルト材3を利用して建築用取付材Aに種々の構造物を装着するときに、両突起条16a,16aが頭部31を固定し、ボルト材3を軸周方向に空転しないようにすることができる〔図2(C),(D),図5参照〕。
下接続支持部2は、上接続支持部1の底部12から下方に向かって脚状に形成されたものであり、2本の脚状片21,21から構成される。そして、2本の脚状片21,21は、略「ハ」字形状となるように配置され、相互に対向する側に嵌合突起21a,21aが形成されている。
それぞれの嵌合突起21aは、脚状片21の上下方向の中間箇所に形成されたり、或いは脚状片21の下端箇所に形成される。下接続支持部2の両脚状片21,21は、後述する外囲体を構成するキャップ材を幅方向に挟持しつつ、前記両嵌合突起21a,21aによって嵌合固定するものである〔図1(B),図3,図4等参照〕。
また、前記上接続支持部1内の空隙部で且つ前記拡大溝部15の両側よりも外側には、螺合用溝条17,17が形成されている〔図2(A),(B)参照〕。該螺合用溝条17は、建築用取付材Aの長手方向に沿って形成されたものである。両螺合用溝条17,17は、タッピングビス又はドリルビス等をねじ込むことにより雌螺子が形成される。
これによって、建築用取付材Aの長手方向端部に種々の部品をビス等の固着具によって固着できる。具体的には、建築用取付材Aの長手方向端部箇所に、後述する太陽光発電ユニット8等を固定するための押え具7を装着する場合に、螺合用溝条17,17が利用されるものである。この場合では、押え具7は螺子孔が形成され、タッピングビス又はドリルビス等の固着具9を締め付けて、押え具7を建築用取付材Aの長手方向端部に装着することができる〔図7(B),(C)参照〕。
本発明における建築用取付材Aは、前述したように、形鋼材であり、上接続支持部1と下接続支持部2とが一体的に構成されたものである。上接続支持部1には開口溝部14及び拡大溝部15が一体化され、製造が極めて容易にできる。
取付具Bは、ボルト材3及び係止具4が存在する。ボルト材3は、前述した頭部31と、螺子軸部32とから構成される。頭部31は、前述したように、一般のボルトと同様に六角形状をなしているが、四角形状のものであってもかまわない。螺子軸部32の直径は、前記建築用取付材Aの開口溝部14の溝幅寸法よりも小さい。
そして、頭部31が、拡大溝部15内に挿入され、螺子軸部32は、開口溝部14から頂部11の外部に突出する〔図2(A),図3(A)等参照〕。そして、前述したように、頭部31の最小幅部分が前記両押え面部16,16間に収まる。
次に、取付具Bの別の実施形態である係止具4は、係止部41と螺子軸部42とから構成され、係止部41に対して螺子軸部42が垂直状に溶接等にて固着されたものである〔図8(A)参照〕。前記係止部41は、金属製の板片として形成され、長手方向両端が傾斜端辺41a,41aに形成されて、略平行四辺形として形成されたものである。
前記係止部41は、その長手方向に直交する幅方向の寸法が、前記開口溝部14の溝幅よりも小さく形成され、係止部41の長手方向を前記拡大溝部15の長手方向と一致させることで、開口溝部14から拡大溝部15内に遊挿可能(余裕又は隙間を有して挿入可能な状態)となる〔図8(B)参照〕。
この状態で前記螺子軸部42を軸周方向に回転させることにより、係止部41は拡大溝部15内で回転し、係止部41の長手方向両端箇所が拡大溝部15の幅方向両端に当接し、係止部41は拡大溝部15に係止可能な状態となる。
次に、建築用板材5は、主板51の幅方向両端箇所に半山形状部52,52が形成され、該両半山形状部52,52の上端より被嵌合部53,53が形成されている。前記半山形状部52は、前記主板51に対して幅方向両端より上向きで外方に傾斜状として形成されている(図1参照)。
被嵌合部53,53は、前記半山形状部52の上端より外方に向かって水平片53a,53aが形成され、該水平片53a,53aの外端より垂直状片53b,53bが形成され、該垂直状片53b,53bの上端より内方側(主板51側)に向かって被嵌合屈曲片53c,53cが形成されたものである。
隣接する建設用板材5,5の対向する被嵌合部53,53には、キャップ材54が嵌合され、隣接する両建設用板材5,5が連結される。前記キャップ材54は、上部54aの幅方向両側に嵌合片54b,54bが形成されたものである。両嵌合片54b,54bには嵌合屈曲片54c,54cが形成されている。
次に、建築用取付材Aと、建築用板材5とから屋根,壁等の外囲体を施工することについて説明する。まず、母屋,胴縁等の構造材61に受具62が所定間隔をおいて固着される〔図1(A)参照〕。受具62は、略台形状に形成され、頂部62aの幅方向両側から脚部62b,62bが形成されたものである。
そして、隣接する受具62,62,…間に、建築用板材5,5,…が配置され、半山形状部52が受具62上に配置される。受具62上で隣接する半山形状部52,52は、左右対称に対向する構成となる。次いで、受具62の頂部62a上に吊子63,63がボルト・ナット等の固着具を介して固着される。該吊子63,63は、吊子本体63aの幅方向両側に舌片63b,63bが形成されている〔図1(B)参照〕。
吊子63の両舌片63b,63bが受具62上で隣接対向する被嵌合部53,53に巻き付けられる〔図1(B)参照〕。これによって、受具62に両被嵌合部53,53と共に建築用板材5,5が受具62に固定される。そして、両建設用板材5,5の両被嵌合部53,53にキャップ材54が嵌合固定される。このとき、キャップ材54の両嵌合屈曲片54c,54cが隣接対向する被嵌合部53,53に嵌合するものである。
そして、前記キャップ材54上に本発明における建築用取付材Aが被せられ、該建築用取付材Aの下接続支持部2の脚状片21,21が前記キャップ材54の両嵌合片54b,54bに重合し、嵌合突起21a,21aが嵌合屈曲片54c,54cに嵌合し、建築用取付材Aが外囲体のキャップ材54上に嵌合装着される。
また、外囲体において、並設された建設用板材5,5の対向する被嵌合部53,53にキャップ材54が装着されず、本発明の建築用取付材Aをキャップ材54の代わりとして使用することもある〔図4(A)参照〕。この場合では、建築用取付材Aの下接続支持部2の嵌合突起21a,21aが並設された建設用板材5,5の対向する被嵌合部53,53に直接嵌合固定される〔図4(B)参照〕。3これが順次繰り返されることにより、後述する太陽光発電ユニット8等の構造物を装着可能な屋根,壁等の外囲体が施工される。
次に、建築用取付材Aと建築用板材5,5,…にて構成された屋根,壁等の外囲体に太陽光発電ユニット8を装着することについて説明する。まず、建築用取付材Aの拡大溝部15へボルト材3の頭部31を挿入しつつ、螺子軸部32は開口溝部14から突出させておく。次に、複数の建築用取付材A,A,…上に太陽光発電ユニット8が載置される。
一方、前記ボルト材3の螺子軸部32には、押え具7が装着され、太陽光発電ユニット8の枠部81を押さえる押え具7にて押え、押え具7を前記螺子軸部32とナット33によって固着する。そして、太陽光発電ユニット8の対向する枠部81,81を前記ボルト材3と押え具7によって固定することで、太陽光発電ユニット8を外囲体に強固に装着することができる(図1参照)。
前記押え具7は、複数のタイプが存在し、その第1タイプとしては、断面略逆L字形状をなし、押え片71と支持片72とから構成され、前記押え片71にはボルト材3の螺子軸部32が貫通する貫通孔71aが形成されている〔図6(A)参照〕。そして、建築用取付材Aに装着されたボルト材3の螺子軸部32を前記押え具7の貫通孔71aに貫通させて、ナット33によって押え具7を固定する。
また、押え具7の第2タイプとしては、複数の太陽光発電ユニット8,8,…が前後方向に隣接して配置されたものに適応するものである〔図6(B)参照〕。このタイプでは、前後方向に左右対称となる押え片71が形成され、両押え片71,71の間に一段低くなる位置に支持片72が形成されたものである。支持片72には貫通孔72aが形成され、ボルト材3の螺子軸部32が貫通し、ナット33にて押え具7の両押え片71,71が隣接する太陽光発電ユニット8,8の対向する枠部81,81を押さえて固定する。
本発明では、外囲体に装着する構造物を太陽光発電ユニット8としたが、前記構造物は、太陽光発電ユニット8に限定されるものではなく、たとえば緑化屋根を構成するための緑化パレットをボルト材3(又は係止具4)及び押え具7によって固定し、外囲体を緑化屋根とすることもできる。また、構造物として雪止め部材を係止具4にて固着することも可能である。
A…建築用取付材、1…上接続支持部、11…頂部、14…開口溝部、
15…拡大溝部、16…押え面部、16a…突起条、16b…段差面部、
17…螺合用溝条、2…下接続支持部、21…脚状片、8…太陽光発電ユニット。

Claims (7)

  1. 頂部の幅方向中間箇所に位置する開口溝部と、前記頂部の下方に形成され且つ前記開口溝部よりも幅広とした拡大溝部とからなる上接続支持部と、該上接続支持部の幅方向両側より形成された脚状片からなる下接続支持部とからなり、前記頂部の裏面側で且つ前記開口溝部の幅方向両側位置には該開口溝部の長手方向に沿って押え面部が形成され、前記上接続支持部と前記下接続支持部とは一体形成された形鋼材としてなることを特徴とする建築用取付材。
  2. 請求項1において、前記押え面部は前記頂部の裏面側で且つ前記開口溝部の幅方向両側箇所に形成される突起条としてなることを特徴とする建築用取付材。
  3. 請求項1において、前記押え面部は前記開口溝部の幅方向両側箇所に形成される段差面部としてなることを特徴とする建築用取付材。
  4. 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記上接続支持部内には螺合用溝条が形成されてなることを特徴とする建築用取付材。
  5. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記頂部の表面は平坦状に形成されてなることを特徴とする建築用取付材。
  6. 頂部の幅方向中間箇所に位置する開口溝部と、前記頂部の下方に形成され且つ前記開口溝部よりも幅広とした拡大溝部とからなる上接続支持部と、該上接続支持部の幅方向両側より形成された下接続支持部とからなり、前記頂部の裏面側で且つ前記開口溝部の幅方向両側位置には該開口溝部の長手方向に沿って押え面部が形成され、前記上接続支持部と前記下接続支持部とは一体形成された形鋼材としてなる建築用取付材と、主板の幅方向両側に半山形状部が形成された建築用板材とからなり、隣接する前記建築用板材の半山形状部上に前記建築用取付材の下接続支持部が固着されてなることを特徴とする外囲体。
  7. 請求項6において、前記建築用取付材の前記頂部には、太陽光発電ユニットが載置固定されてなることを特徴とする外囲体。
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