JP2014105448A - フィールド管理装置及びスタジアム - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根への重量負担を軽くして、フィールドを効率的に屋根の高さまで上昇させるためのフィールド管理装置及びスタジアムを提供する。
【解決手段】スタジアム10は、基礎部14の上にフィールド可動部20を配置したフィールドを備えている。このフィールド可動部20は、天然芝が上面に密に植えられた土壌部21と、この土壌部21を保持するフィールド保持部22とを備えている。フィールド可動部20の周囲には、伸縮可能な架設用柱40が配置されており、フィールド可動部20を昇降するためのウインチ30が配置されている。フィールドを使用しない場合には、架設用柱40を伸長して、スタジアム10の屋根13に連結し、ウインチ30を用いてフィールド保持部22を屋根13の高さまで上昇させて、屋根13に連結する。
【選択図】図1

Description

本発明は、天然芝等の植物を植える土壌部を備えたフィールドの管理を行なうためのフィールド管理装置及びこれを備えたスタジアムに関する。
サッカー、ラグビーや陸上競技等を行なうフィールドと、これら競技等を観覧する観客席とを備えたスタジアムにおいて、周辺への観客騒音に対する配慮や天候に左右されない開催を目的に、屋根付きスタジアムが建設されている。この場合、観客席の上部は雨を防ぐために屋根で覆われている。
一方、フィールドに天然芝等を植えたスタジアムもある。この天然芝の育成のためには、長時間の日照が必要である。しかしながら、屋根があると、フィールド面への日射量が減る。このため、天然芝のフィールドを備えた屋根付きスタジアムでは、開閉方式の屋根を採用していることが多い。
そこで、フィールドを天然芝養生のためにスタジアムの外に出し日照を確保するスタジアムが検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献に記載された技術においては、屋根付スタジアム内の競技用フィールドを、スタジアム内において競技が行なわれない場合には屋外に搬送し、屋外において天然芝を育成する。この場合、スタジアムの近くに、天然芝を育成するための広い敷地が必要になる。
そこで、天然芝養生のために、スタジアムのフィールドを固定屋根の高さまで上昇させて、屋外において天然芝を育成する技術も検討されている(例えば、特許文献2参照。)。この文献に記載された技術においては、フィールドを固定屋根の高さまで上昇させてフィールドに植えた天然芝を育成し、フィールドを使用する場合には、固定屋根からフィールドを地上に降下させる。
特開平04−327868号公報 特開平07−48941号公報
特許文献2に記載された技術においては、フィールドの天然芝を育成する場合には、固定屋根の高さまで上昇させたフィールドを固定屋根に連結する。このため、天然芝の育成時には、固定屋根によってフィールド重量を支持することになる。この場合、スタジアム等の屋根の重量負担が大きくなる。特に、スタジアム等の大空間を形成する建造物の屋根は、片持ち梁形式により支持されるため、片持ち梁の端部に重量が加わる。この重量を支持するために、屋根部材を太くし、スタンド高さを高くする必要が生じ、コストアップに繋がる。
また、フィールドの昇降に伴う横揺れが生じた場合、他部に接触する可能性があり、水平力を制御する手段がない。しかしながら、特許文献2に記載の技術では、この課題に対応することは難しかった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、屋根への重量負担を軽くして、フィールドを効率的に屋根の高さまで上昇させるためのフィールド管理装置及びスタジアムを提供することにある。
上記課題を解決するフィールド管理装置は、植物を植える土壌部を備えたフィールドと、このフィールドの周囲に配置された観客席と、この観客席の上方を覆う屋根とを備えたスタジアムに設置され、前記フィールドの管理を行なうためのフィールド管理装置において、前記土壌部と、この土壌部を保持するフィールド保持部とを備えたフィールド可動部と、前記フィールド可動部を、前記フィールドの上方が開放された前記屋根の高さまで上昇させる昇降部と、前記屋根の高さまで上昇させた状態で、前記フィールド可動部の重量を支持する伸縮可能な複数の架設用柱とを備えたこと要旨とする。
この構成によれば、フィールド可動部を屋根の高さまで上昇させて、フィールドの土壌部に植えた植物(天然芝等)に日光を十分に当てることができるとともに、通風を確保することができるので、フィールドに植えた植物を効率よく生育することができる。また、フィールド可動部の重量を、屋根だけではなく架設用柱によっても支持することができるので、屋根にかかる重量増加を抑制することができる。更に、フィールド可動部が屋根に位置する状態で、スタンドの中央においてイベントを開催することもできる。また、フィールドを使用する場合には、架設用柱を縮小させて収納されているので、フィールドで行なうイベントの開催中は、架設用柱が邪魔ならずに、フィールド内のイベント(例えば競技)を観覧することができる。
上記フィールド管理装置について、前記架設用柱には、前記フィールド可動部の昇降をガイドするためのガイド部材が更に設けられていることが好ましい。この構成によれば、昇降する際には、フィールド可動部の昇降が架設用柱によってガイドされるので、フィールド可動部の昇降時の横揺れを抑えることができる。
上記フィールド管理装置について、前記フィールド保持部の着地時に、前記架設用柱を収納する収納部を更に備え、前記収納部の上端を、前記着地時のフィールドの上面以下の位置に設けたことが好ましい。この構成によれば、架設用柱を屋根に設置しないため、架設用柱の重量を屋根が支持する必要がない。
上記フィールド管理装置について、前記架設用柱を前記屋根に連結する柱連結部材を更に備えていることが好ましい。この構成によれば、架設用柱を屋根と連結することにより、架設用柱を強固に支持することができるので、フィールド可動部の昇降時やフィールド可動部が屋根に位置した場合には、地震の揺れや昇降時の横揺れを抑えることができる。
上記フィールド管理装置について、前記架設用柱は、前記屋根に連結された収納部に収納されており、前記架設用柱を前記フィールドの基礎部に連結する柱連結部材を更に備えていることが好ましい。この構成によれば、架設用柱をフィールドの基礎部と連結することにより、架設用柱を強固に支持することができるので、フィールド可動部の昇降時やフィールド可動部が屋根に位置した場合には、地震の揺れや昇降時の横揺れを更に抑えることができる。
上記フィールド管理装置について、前記フィールド可動部を前記屋根に連結するフィールド連結部材を更に備えていることが好ましい。この構成によれば、屋根の高さまで上昇させてフィールド可動部を屋根と連結することにより、屋根の高さまで上昇させたフィールド可動部を更に強固に支持し、フィールド可動部の揺れを抑えることができる。
上記課題を解決するスタジアムは、植物を植える土壌部を備えたフィールドと、このフィールドの周囲に配置された観客席と、この観客席の上方を覆う屋根とを備えたスタジアムにおいて、前記土壌部と、この土壌部を保持するフィールド保持部とを備えたフィールド可動部と、前記フィールド可動部を、前記フィールドの上方が開放された前記屋根の高さまで上昇させる昇降部と、前記屋根の高さまで上昇させた状態で、前記フィールド可動部の重量を支持する伸縮可能な複数の架設用柱とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、フィールド可動部を屋根の高さまで上昇させて、フィールドの土壌部に植えた植物(天然芝等)に日光を十分に当てることができるとともに、通風を確保することができるので、フィールドに植えた植物を効率よく生育することができる。また、フィールド可動部の重量を、屋根だけではなく架設用柱によっても支持することができるので、屋根にかかる重量増加を抑制することができる。更に、フィールド可動部が屋根に位置する状態で、スタンドの中央においてイベントを開催することもできる。また、フィールドを使用する場合には、架設用柱を縮小させて収納されているので、フィールドで行なうイベントの開催中は、架設用柱が邪魔ならずに、フィールド内のイベント(例えば競技)を観覧することができる。
本発明によれば、屋根への負担を軽くして、フィールドを効率的に屋根の高さまで上昇させることができる。
第1実施形態のスタジアムの構成の説明図であって、(a)は概略正面断面図、(b)は屋根を除いた平面図。 フィールド可動部及び架設用柱と屋根との連結を説明する要部断面図。 第1実施形態においてフィールド可動部を上昇させる場合の説明図であり、(a)は上昇させる前の状態、(b)は架設用柱を伸長した状態を示す。 第1実施形態においてフィールドを上昇させる場合の説明図であり、(a)はウインチのロープがフィールド可動部に固定された状態、(b)は上昇中の状態、(c)はフィールド可動部を屋根の高さ近傍まで上昇させた状態を示す。 第2実施形態におけるスタジアムの構成の説明図であって、(a)はフィールド可動部を上昇させる前の状態、(b)はフィールド可動部を屋根の高さまで上昇させている途中の状態を示す。 第3実施形態のスタジアムの構成の概略正面断面図。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図4に従って、本発明を具体化した第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態のスタジアム10は、フィールド管理装置15と、フィールドの周囲を囲む環状のスタンド11と、スタンド11の上方を覆う屋根13とを備えている。フィールド管理装置15は、後述するフィールド可動部20、ウインチ30及び架設用柱40を備える。
スタンド11は、階段式の観客席であって、フィールド側から外側になるにつれて高くなるように構成されている。スタンド11の外周上部には複数の屋根柱12が配置されており、この屋根柱12によって屋根13が支持されている。この屋根13は、例えばトラス構造によって構成されており、スタンド11の上方を覆うとともにフィールドの上方を開放する形状をした固定屋根である。
フィールドは、サッカー等の競技やイベントを行なう長方形形状の領域である。本実施形態では、この領域に、基礎部14が埋設されており、この基礎部14の上にフィールド可動部20が配置されている。このフィールド可動部20は、後述するように昇降可能になっており、土壌部21と、この土壌部21を保持するフィールド保持部22とを備えている。土壌部21には、表面に土壌が敷き詰められ、この土壌の上面には天然芝が育生される。なお、フィールド保持部22には、土壌部21の土壌が流出しないためのシートや給排水管(図示せず)等が設けられている。
更に、図2に示すように、フィールド保持部22の各端部(四角付近)の側面には、それぞれ横孔22aが設けられている。各横孔22aは、後述する連結固定装置50のロックピン52が挿入されて嵌合できる大きさで形成されている。
更に、このフィールド保持部22には、各架設用柱40に対向して、架設用柱40側に突出する各ガイド部材(図示せず)が設けられている。
更に、図1(b)に示すように、フィールド可動部20の四角付近には、伸縮可能な各架設用柱40が配置されている。この架設用柱40は、複数段階の中空柱に分割されており、柱の上層部がその下層部よりも、大きな径で構成される。そして、この架設用柱40は、縮小時には、上層部が下層部の中空に、入れ子状に重なって収納部45に収納される。また、図1(a)に示すように、伸長時には、伸縮駆動部により、上方に突出するように伸ばす。不使用時には、この架設用柱40は、伸縮駆動部により縮小されて、地中に埋設された収納部45に収納される。この収納部45の上面は、フィールド可動部20が降下して基礎部14上に着地したときの土壌部21の上面の位置よりも低くなる位置に設けられている。
更に、図2に示すように、各架設用柱40の最上部材41の上面には、係合孔41aが設けられている。この係合孔41aは、後述する連結固定装置50のロックピン51が挿入されて嵌合できる大きさで形成されている。
更に、各架設用柱40には、フィールド保持部22の昇降をガイドする一列のガイド溝が形成されている。具体的には、このガイド溝は、フィールド保持部22のガイド部材に摺動可能に嵌合する。
また、図1(a)に示すように、屋根13には、昇降部として機能するウインチ30が設置されている。本実施形態では、各ウインチ30は、各架設用柱40の上方に配置されている。各ウインチ30は、ロープ及びロープを巻き取るためのモータ等を備えている。
更に、図2に示すように、屋根13には、柱連結部材及びフィールド連結部材としての連結固定装置50が配置されている。本実施形態では、この連結固定装置50は、前述したウインチ30が設置された位置よりも下方に設置されている。この連結固定装置50は、下方に突出して架設用柱40を固定するロックピン51と、水平方向に突出してフィールド保持部22を固定するロックピン52と、各ロックピン(51,52)の突出や引込みを駆動する駆動部とを備えている。連結固定装置50は、フィールド可動部20を屋根13の高さまで上昇させた場合に、フィールド保持部22の横孔22aにロックピン51を挿入してフィールド保持部22を固定支持する。更に、連結固定装置50は、屋根13の高さまで伸長している架設用柱40の最上部材41の係合孔41aに、ロックピン52を挿入して架設用柱40を固定支持する。
次に、図3及び図4を参照して、上述したフィールド管理装置15の動作について説明する。
図3(a)に示すように、土壌部21を用いて行なうイベント開催時には、架設用柱40は、収納部45に収納される。
そして、図3(b)に示すように、フィールド可動部20に植えている天然芝の全面に日光を照射する場合には、まず、架設用柱40の伸縮駆動部を駆動して、架設用柱40を収納部45から上方に伸長させる。この場合、図2に示すように、連結固定装置50のロックピン51と、架設用柱40の係合孔41aとが整合するように、フィールド可動部20を上昇させる。
そして、図3の連結固定装置50の駆動部を駆動して、ロックピン51を下方に突出させて、架設用柱40の最上部材41の係合孔41aに挿入する。これにより、連結固定装置50のロックピン51を介して、架設用柱40と屋根13とを連結固定する。
次に、図4(a)に示すように、各ウインチ30のモータを回転駆動して、各ウインチ30からロープを垂らす。そして、ロープの先端部をフィールド保持部22に掛止する。
次に、図4(b)に示すように、各ウインチ30のモータを回転駆動して、ロープを巻き取ることにより、ロープの先端部を引き上げる。これにより、フィールド可動部20が上昇する。フィールド可動部20の重量は、主に架設用柱40によって支持されており、フィールド保持部22のガイド部材は、架設用柱40のガイド溝にガイドされるので、フィールド可動部20の水平方向の揺れ(横揺れ)は、架設用柱40のガイドによって規制される。
そして、図4(c)に示すように、フィールド可動部20を屋根13の高さまで上昇させる。具体的には、フィールド保持部22の横孔22aと、連結固定装置50のロックピン52とが対向する位置まで、フィールド可動部20を上昇させる。
次に、図2の連結固定装置50の駆動部を駆動する。これにより、ロックピン52が水平方向に突出して、フィールド保持部22の横孔22aに挿入する。更に、連結固定装置50のロックピン52を介して、フィールド可動部20と屋根13とが連結固定する。この場合、フィールド可動部20の重量は、架設用柱40によって支持されて、フィールド可動部20の水平方向の揺れは、屋根によって規制される。
一方、屋根13の高さにあるフィールド可動部20を降下させる場合には、連結固定装置50の駆動部を駆動して、ロックピン52を引き込み、フィールド可動部20と屋根13との係合を解く。そして、各ウインチ30のモータを回転駆動して、フィールド可動部20を降下させる。この場合にも、フィールド可動部20は、そのガイド部材が架設用柱40のガイド溝によってガイドされて降下する。そして、フィールド可動部20が着地した場合には、各ウインチ30のロープの先端をフィールド可動部20から取り外し、ロープを巻き上げる。次に、連結固定装置50の駆動部を駆動して、ロックピン51を引き込み、架設用柱40と屋根13との係合を解く。そして、伸縮駆動部を駆動して、架設用柱40を縮小させて、収納部45に収納する。以上により、図3(a)に示す状態に戻る。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のスタジアム10は、基礎部14の上のフィールド可動部20、ウインチ30及び架設用柱40を備えたフィールド管理装置15を有している。フィールド可動部20は、天然芝が上面に育生されている土壌部21と、この土壌部21を保持するフィールド保持部22とを備えている。フィールド可動部20の周囲には、伸縮可能な架設用柱40が配置されており、フィールド可動部20を昇降するためのウインチ30が配置されている。フィールドを使用しない場合には、架設用柱40を伸長して、スタジアム10の屋根13に連結し、ウインチ30を用いてフィールド保持部22を屋根13の高さまで上昇させて、屋根13に連結する。これにより、フィールド可動部20の土壌部21に植えられた天然芝を効率よく育成することができる。また、フィールド保持部22の重量を、架設用柱40によって支持するので、屋根13にかかる重量増加を抑制することができる。更に、フィールド保持部22を屋根13の位置まで上昇させた状態であっても、基礎部14において、イベントを開催することができる。また、土壌部21を降下させる場合には、フィールド保持部22を基礎部14に着地させるとともに、架設用柱40を縮小して収納部45に収納する。これにより、土壌部21を使用するイベントの開催中は、架設用柱40が邪魔ならずに、フィールド内のイベントを観覧することができる。
(2)本実施形態のフィールド管理装置15においては、伸縮可能な架設用柱40を収納する収納部45を埋設している。これにより、収納時の架設用柱40の重量を屋根13が支持する必要がない。
(3)本実施形態のフィールド管理装置15においては、フィールド保持部22と屋根13とを連結する。これにより、フィールド可動部20を屋根13に強固に支持することができ、フィールド可動部20の横揺れを抑えることができる。
(4)本実施形態のフィールド管理装置15においては、架設用柱40と屋根13とを連結する連結固定装置50を屋根13に配置する。これにより、架設用柱40がフィールド可動部20を更に強固に支持することができる。従って、フィールド可動部20の昇降時やフィールド可動部20が屋根13に位置した場合には、地震等の外力による揺れを、抑制することができる。
(5)本実施形態のフィールド保持部22には、ガイド部材を設け、架設用柱40には、フィールド保持部22のガイド部材に摺動可能に嵌合するガイド溝をも設ける。これにより、フィールド保持部22の昇降時に、フィールド保持部22が架設用柱40によってガイドされるので、横揺れを抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、図5に従って、本発明を具体化した第2の実施形態を説明する。本実施形態においては、上記第1実施形態の架設用柱40の収納部45を屋根13に設置するように変更した構成であり、同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態のスタジアム60は、フィールド管理装置65と、フィールドの周囲を囲む環状のスタンド11と、スタンド11の上方を覆う屋根13とを備えている。フィールド管理装置65は、後述するフィールド可動部20、ウインチ30及び架設用柱70を備える。
更に、本実施形態の屋根13には、架設用柱70を収納する収納部75が取り付けられている。この架設用柱70は、架設用柱40と同様に、複数段階の中空柱に分割されており、柱の上層部がその下層部よりも、大きな径で構成される。そして、この架設用柱70は、縮小時には、上層部が下層部の中空に、入れ子状に重なって収納部75に収納される。また、伸長時には、伸縮駆動部により、下方に突出するように伸ばす。不使用時には、この架設用柱70は、伸縮駆動部により縮小されて、屋根13の収納部75に収納される。
更に、各架設用柱70には、架設用柱40と同様に、フィールド保持部22のガイド部材に摺動可能に嵌合して、このガイド部材の昇降をガイドするガイド溝が形成されている。
また、図5(b)に示すように、本実施形態におけるフィールド領域の基礎部14の端部には、柱連結部材としての嵌合部14aが形成されている。この嵌合部14aは、各架設用柱70の最下部材71が嵌合することにより、架設用柱70を、地面の基礎部14に固定する。
更に、フィールド可動部20と屋根13とを連結するための連結固定装置が屋根13に配置されている。本実施形態の連結固定装置は、第1の実施形態と異なり、架設用柱70の側部に配置されている。この連結固定装置は、水平方向に突出可能なロックピンと、このロックピンの突出や引込みを駆動する駆動部とを備えている。連結固定装置は、上記実施形態と同様に、フィールド可動部20を屋根13の高さまで上昇させた場合に、フィールド保持部22の横孔22aに挿入してフィールド保持部22を固定支持する。
次に、図5を用いて、本実施形態のフィールド管理装置65の動作について説明する。
図5(a)に示すように、土壌部21を用いて行なうイベント開催時には、架設用柱70は、収納部75に収納される。
そして、フィールド可動部20に植えている天然芝の全面に日光を照射する場合には、まず、架設用柱70の伸縮駆動部を駆動して、架設用柱70を収納部75から下方に伸長させる。そして、図5(b)に示すように、架設用柱70の最下部材71を基礎部14の嵌合部14aに嵌合させて、架設用柱70を固定する。
次に、上記実施形態と同様に、各ウインチ30のモータを回転駆動して、各ウインチ30からロープを垂らして、ロープの先端部をフィールド保持部22に掛止する。そして、各ウインチ30のモータを回転駆動して、ロープを巻き取ることにより、ロープの先端部を引き上げる。これにより、フィールド保持部22のガイド部材が架設用柱70のガイド溝にガイドされながら、フィールド可動部20が上昇する。
そして、フィールド可動部20を屋根13の高さまで上昇させると、連結固定装置50のロックピン52をフィールド保持部22の横孔22aに挿入することにより、フィールド可動部20と屋根13とを連結固定する。
なお、フィールド可動部20を降下させる場合には、連結固定装置のロックピンを引き込み、フィールド可動部20と屋根13との係合を解く。そして、各ウインチ30のモータを回転駆動して、ロープを介して、フィールド保持部22を降下させる。フィールド可動部20が着地した場合には、ロープをフィールド可動部20から取り外し巻き上げる。そして、伸縮駆動部を駆動して、架設用柱70を縮小させて収納部75に収納する。以上により、図4(a)に示す状態に戻る。
本実施形態によれば、上記(1)、(3)〜(5)と同様な効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(6)本実施形態のフィールド管理装置65においては、伸縮可能な架設用柱70を収納する収納部75を屋根13に設ける。これにより、架設用柱70を収納する収納部75を埋設する必要がなく、効率よく架設用柱70を配置することができる。
(7)本実施形態のフィールド管理装置65においては、フィールドの基礎部14の端部に、架設用柱70の最下部材71と嵌合する嵌合部14aを設ける。これにより、架設用柱70が降下して嵌合部14aに嵌合することにより、簡単な構成で、架設用柱40を更に強固に支持することができる。
(第3の実施形態)
次に、図6に従って、本発明を具体化した第3の実施形態を説明する。本実施形態においては、上記第1実施形態のウインチ30の代わりに、昇降部としてジャッキ90を用いるように変更した構成であり、同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態のスタジアム80は、フィールド管理装置85と、フィールドの周囲を囲む環状のスタンド11と、スタンド11の上方を覆う屋根13とを備えている。フィールド管理装置85は、後述するフィールド可動部20、昇降部としてのジャッキ90及び架設用柱40を備える。
本実施形態においては、フィールド可動部20から水平に突出した昇降用突出部を設ける。また、各架設用柱40の収納部45の近傍において、フィールド保持部22の昇降用突出部に対向する位置にジャッキ90を設ける。各ジャッキ90は、例えば、複動油圧ジャッキを用いることが可能であり、油圧によりラム(ピストン)を昇降させる。更に、このラムは、フィールド可動部20の昇降用突出部と連結固定されており、本実施形態では、第1実施形態と異なり、フィールド可動部20にはガイド部材がなく、架設用柱40にはガイド溝が設けられていない。
次に、図6を用いてフィールド管理装置の作用について説明する。
図6に示すように、土壌部21を用いて行なうイベント開催時には、架設用柱40は、収納部45に収納されている。
そして、フィールド可動部20に植えている天然芝の全面に日光を照射する場合には、上記第1実施形態と同様に、まず、架設用柱70を収納部75から上方に伸長させ、連結固定装置50のロックピン51を突出させて、架設用柱40の係合孔41aに連結固定する。
次に、各ジャッキ90の駆動源を駆動して、各ジャッキ90のラムを昇降させる。これにより、ラムに連結しているフィールド可動部20がガイドされながら屋根13の高さまで上昇する。そして、フィールド可動部20が屋根13の高さまで上昇した場合には、ロックピン52を水平方向に突出し、フィールド保持部22の横孔22aに挿入する。
なお、フィールド可動部20を降下させる場合には、連結固定装置のロックピンを引き込み、フィールド可動部20と屋根13との係合を解く。そして、ジャッキ90を動作させて、フィールド保持部22を降下させる。更に、伸縮駆動部を駆動して、架設用柱70を縮小させて収納部75に収納する。
本実施形態によれば、上記(1)〜(4)と同様な効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(8)本実施形態においては、各架設用柱40の収納部45の近傍に、フィールド可動部20を昇降するためのジャッキ90を設置する。これにより、屋根13にウインチ30を設ける必要がないので、屋根13にかかる重量増加を抑制することができる。
(9)本実施形態においては、ジャッキ90のラムと、フィールド可動部20の昇降用突出部とを連結して、一体固定する。これにより、ラムによって固定された状態で、フィールド可動部20は昇降するので、水平方向の揺れを規制することができる。従って、フィールド可動部20におけるガイド部材や、架設用柱40におけるガイド溝を設けることなく、構成を簡単にすることができる。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ 上記実施形態においては、フィールド領域に、それぞれ架設用柱(40,70)を配置した。架設用柱(40,70)の数や配置位置は、これに限定されるものではない。ただし、フィールド可動部20が屋根13に連結された状態でイベントを開催する場合には、架設用柱が邪魔になるため、架設用柱の数は少ない方がよい。
・ 上記各実施形態においては、フィールド可動部20と屋根13とを連結するために、ロックピン51の突出や引込みを制御する構成の連結固定装置50を用いた。架設用柱70と屋根13とを連結するために、上記第1実施形態においては、ロックピン52を突出や引込みを制御する構成の連結固定装置50を用い、第2実施形態においては、架設用柱70の下部を基礎部14の嵌合部14aに嵌合させた。フィールド可動部20と屋根13とを連結するフィールド連結部材や、架設用柱(40,70)と屋根13とを連結する柱連結部材の構成は、これらに限定されるものではない。例えば、フィールド可動部20を屋根13の高さまで上昇させたときに、フィールド可動部20と屋根13との接触部を同時に下方から支持するフィールド連結部材を用いることも可能である。また、架設用柱70の先端を着地させた場合に、架設用柱70と基礎部14とを外部から一体固定させる柱連結部材を用いることも可能である。
・ 上記実施形態においては、フィールド可動部20の土壌部21の上面に天然芝を植えた。フィールド可動部20の土壌部21の上面に植えられる植物は、天然芝に限らず、その他、地面を覆うための植物(いわゆるグランドカバー)等に適用することもできる。
10,60,80…スタジアム、11…スタンド、12…屋根柱、13…屋根、14…基礎部、14a…嵌合部、15,65,85…フィールド管理装置、20…フィールド可動部、21…土壌部、22…フィールド保持部,22a…横孔、30…ウインチ、40,70…架設用柱、41…最上部材、41a…係合孔、45,75…収納部、50…連結固定装置、51,52…ロックピン、71…最下部材、90…ジャッキ。

Claims (7)

  1. 植物を植える土壌部を備えたフィールドと、このフィールドの周囲に配置された観客席と、この観客席の上方を覆う屋根とを備えたスタジアムに設置され、前記フィールドの管理を行なうためのフィールド管理装置において、
    前記土壌部と、この土壌部を保持するフィールド保持部とを備えたフィールド可動部と、
    前記フィールド可動部を、前記フィールドの上方が開放された前記屋根の高さまで上昇させる昇降部と、
    前記屋根の高さまで上昇させた状態で、前記フィールド可動部の重量を支持する伸縮可能な複数の架設用柱とを備えたことを特徴とするフィールド管理装置。
  2. 前記架設用柱には、前記フィールド可動部の昇降をガイドするためのガイド部材が更に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフィールド管理装置。
  3. 前記フィールド保持部の着地時に、前記架設用柱を収納する収納部を更に備え、
    前記収納部の上端を、前記着地時のフィールドの上面以下の位置に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィールド管理装置。
  4. 前記架設用柱を前記屋根に連結する柱連結部材を更に備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィールド管理装置。
  5. 前記架設用柱は、前記屋根に連結された収納部に収納されており、
    前記架設用柱を前記フィールドの基礎部に連結する柱連結部材を更に備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィールド管理装置。
  6. 前記フィールド可動部を前記屋根に連結するフィールド連結部材を更に備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィールド管理装置。
  7. 植物を植える土壌部を備えたフィールドと、このフィールドの周囲に配置された観客席と、この観客席の上方を覆う屋根とを備えたスタジアムにおいて、
    前記土壌部と、この土壌部を保持するフィールド保持部とを備えたフィールド可動部と、
    前記フィールド可動部を、前記フィールドの上方が開放された前記屋根の高さまで上昇させる昇降部と、
    前記屋根の高さまで上昇させた状態で、前記フィールド可動部の重量を支持する伸縮可能な複数の架設用柱とを備えたことを特徴とするスタジアム。
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