JP2014104709A - 射出成形機ノズル - Google Patents

射出成形機ノズル Download PDF

Info

Publication number
JP2014104709A
JP2014104709A JP2012261079A JP2012261079A JP2014104709A JP 2014104709 A JP2014104709 A JP 2014104709A JP 2012261079 A JP2012261079 A JP 2012261079A JP 2012261079 A JP2012261079 A JP 2012261079A JP 2014104709 A JP2014104709 A JP 2014104709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection molding
molding machine
resin material
nozzle
molten resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012261079A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014104709A5 (ja
JP5766681B2 (ja
Inventor
Yasuhiko Takeuchi
康彦 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Plastic Industrial Co Ltd filed Critical Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority to JP2012261079A priority Critical patent/JP5766681B2/ja
Publication of JP2014104709A publication Critical patent/JP2014104709A/ja
Publication of JP2014104709A5 publication Critical patent/JP2014104709A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5766681B2 publication Critical patent/JP5766681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】多数個取りした成形品における溶融樹脂材料の流れの履歴に起因する欠陥の発生を抑制し得て、しかも、成形機コストの高騰を抑制することができる射出成形機ノズルを提供する。
【解決手段】溶融樹脂材料を分岐部26cで分岐してキャビティへと供給するホットランナ26a,26bに接続されてホットランナ26a,26bに溶融樹脂材料を射出する射出成形機ノズル11であって、射出成形機ノズル11は、ホットランナ26a,26bの分岐数と同数でかつ分岐部26cよりも上流側で溶融樹脂材料を分流して分岐された各ホットランナ26a,26bに溶融樹脂材料を射出する分流部19a,19bを備えている
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形機ノズル、特に、溶融樹脂材料を射出成形機ノズルで分岐して複数の分岐流路(ホットランナ)へと溶融樹脂材料を同時に供給する射出成形機ノズルに関する。
従来から、溶融樹脂材料を材料とした成形業界では、生産効率を向上するために、所謂ハイサイクル化や多数個取りによる生産能力の増強が検討されている。
一般的に、ハイサイクル化は、1成形サイクルにおける一部の工程の同時動作を除き、成形品の出来栄えに大きく影響することから、劇的な生産効率の向上は望めないのが実情であった。
一方、成形品の取り数を増やす多数個取りでは、実質的な生産効率の向上が1成形サイクルにおける成形品の取り個数に比例することから、大幅な生産効率の向上を期待することができるものの、溶融樹脂材料を均等に供給するためのゲートバランスや流路形状等の設定に工夫が必要となる。例えば、多数個取りの射出成形金型において、分岐前の共通流路から分岐部を経由して分岐流路(ホットランナ)へと溶融樹脂材料を供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した射出成形機ノズルにあっては、共通流路から溶融樹脂材料を分岐すると、分岐部で溶融樹脂材料の流れに停滞や配向が発生してしまい易く、この際の溶融樹脂材料の流れの履歴がそのまま成形品の一筋状の欠陥として残ってしまい、製品の外観上の見栄えを損なったり、機械強度を損ねてしまうという問題が生じていた。
また、多数個取りした成形品がブロー成形用のプリフォームであった場合には、次工程のブロー成形の段階で成形品に破裂が発生し易くなったり、破裂に至らないとしても延伸不良で一筋状の外観的欠陥を生じるという問題が生じていた。
したがって、多数個取り構造の射出成形機ノズルで成形される成形品には、例えば、見栄えや強度に対して、溶融樹脂材料の流れの履歴に起因する欠陥を不問とする製品に適用せざるを得ず、汎用性に劣るという問題が生じていた。また、見栄えや強度に対してシビアな製品やブロー成形用のプリフォームの場合には、依然として1個取り構造を採用せざるを得ず、ハイサイクル化を含む生産効率の向上への限界要因となっていた。
さらに、多数個取りのために複数の射出装置を用いた場合には、装置全体の大型化やコストの高騰の要因となるため、費用対効果の観点で問題が生じていた。
そこで、本願出願人は、多数個取りした成形品における溶融樹脂材料の流れの履歴に起因する欠陥の発生を抑制することができる射出成形金型を先に提案している(特願2011−243033号)。
実開平07−037617号公報
しかしながら、射出成形金型、すなわち、スプルの溶融樹脂材料の流入口付近から溶融樹脂材料を分岐させる構造を採用した場合、射出成形金型毎にスプルを製作し、製品毎に金型とスプルとを差し替える必要が発生し、成形機コストが高騰するうえ、多数のスプルを管理・交換するためのコストも高騰してしまうという問題が生じていた。
しかも、スプル内での分岐構造では、樹脂材料を変えた場合のパージ作業が金型構造によって限定されるため、パージ条件が限られてしまううえ、複数キャビティあるいは複数ゲートによる溶融樹脂材料の充填バランスを調整(例えば、分岐後に金型内で合流する溶融樹脂材料のウエルド位置の調整)を行うためには、スプル側での流路径の変更をする必要があるが、その設計が複雑であるうえ、さらに複数のスプルが必要となるという問題が生じていた。
そこで、本発明は、多数個取りした成形品における溶融樹脂材料の流れの履歴に起因する欠陥の発生を抑制し得て、また複数ゲートを持つ成形品に対する充填バランスを変更することが可能で、しかも、成形機コストの高騰を抑制することができる射出成形機ノズルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の射出成形機ノズルは、溶融樹脂材料を分岐部で分岐してキャビティへと供給するホットランナに接続されて前記ホットランナに溶融樹脂材料を射出する射出成形機ノズルであって、前記射出成形機ノズルは、前記ホットランナの分岐数と同数でかつ前記分岐部よりも上流側で溶融樹脂材料を分流して分岐された前記各ホットランナに溶融樹脂材料を射出する分流部を備えていることを特徴とする。
本発明の射出成形機ノズルによれば、溶融樹脂材料を分岐部で分岐してキャビティへと供給するホットランナに射出成形機ノズルが接続され、その溶融樹脂材料は分岐部よりも上流側でホットランナに向けて射出成形機ノズルから射出される。また、射出成形機ノズルは、分岐部よりも上流側にてホットランナの分岐数と同数で溶融樹脂材料を分流したうえで各ホットランナに溶融樹脂材料を射出する分流部を備えている。
これにより、多数個取りした成形品における溶融樹脂材料の流れの履歴に起因する欠陥の発生を抑制し得て、しかも、成形機コストの高騰を抑制することができる。
また、本発明の射出成形機ノズルは、前記分流部の下流側開口端は、前記分岐部よりも下流側で前記各ホットランナに直接開口していることにより、各ホットランナに直接溶融樹脂材料を射出することがでる。
さらに、前記分流部は、前記射出成形機ノズルの先端部分を構成するノズル本体から構成され、前記ノズル本体は、前記射出成形機ノズルの他の部分を構成する部材に対して着脱可能とされていることにより、金型やホットランナの変更に対して先端部分のみの交換でホットランナの開口径や溶融樹脂材料の供給量に対応することができ、汎用性を向上することができる。
また、前記分流部の上流側開口端は、前記ノズル本体の上流側端面に形成されていることにより、複雑な分流部とすることなく、ノズル本体の加工の容易性を確保することができる。
また、前記ノズル本体は、前記分流部の下流側開口端と前記分岐部における前記各ホットランナとの相対位置が調整可能となるように、前記射出成形機ノズルの他の部分を構成する部材に対して位置調整可能とされていることにより、ホットランナとの相対位置調整を容易に行うことができる。
さらに、前記ノズル本体の各分流部の開口径は、その全ての分流部が同一径又は全ての分流部の少なくとも一つが他よりも異径に形成されていることにより、ホットランナへの溶融樹脂材材料の流量調整をノズル本体のみで対応することができ、汎用性を向上することができる。この際、分流部の上流側から下流側に向かって徐々に小径としてもよい。
本発明の射出成形機ノズルは、多数個取りした成形品における溶融樹脂材料の流れの履歴に起因する欠陥の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る射出成形機ノズルを搭載した射出成形機を示し、(A)は射出成形機ノズルを金型に挿入した状態の一部を破断した要部の説明図、(B)は射出成形機ノズルを金型から退避させた状態の一部を破断した要部の説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機ノズル周辺部の要部の拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る変形例1の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る変形例2の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る変形例3の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る変形例4の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る変形例4の射出成形機ノズルを用いた場合の作用説明図である。 本発明の一実施形態に係る変形例4の射出成形機ノズルを用いた場合のウエルド位置調整作用の説明図である。 本発明の一実施形態に係る変形例5の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る射出成形機ノズルについて、図面を参照して説明する。尚、以下に示す実施例は本発明の射出成形機ノズルにおける好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は本発明の一実施形態に係る射出成形機ノズルを搭載した射出成形機を示し、(A)は射出成形機ノズルを金型に挿入した状態の一部を破断した要部の説明図、(B)は射出成形機ノズルを金型から退避させた状態の一部を破断した要部の説明図、図2は本発明の一実施形態に係る射出成形機ノズル周辺部の拡大断面図である。
図1において、10は射出成形装置、20は型締装置(全体図省略)、21は型締装置20の固定盤、22は固定盤21の四隅付近に位置して圧受盤(図示せず)と固定盤21との間に架設された四本のタイバーである。タイバー22は、圧受盤と固定盤21との間を変位する可動盤23(図2参照)をガイド可能に支持している。図2に示すように、可動盤23と固定盤21との間には、例えば、固定盤21に保持された凹型24Aと、可動盤23に保持された凸型24Bとで構成される金型24が保持されている。金型24のキャビティ24Cで形成される成形品としては、例えば、ブロー成形用のプリフォームである。なお、固定盤21と凹型24Aとの間には、断熱板25が配置されている。凹型24Aには、金型24の一種であるホットランナ金型26が配置されている。
ホットランナ金型26には、射出成形装置10の射出成形機ノズル11が進退動可能に臨むとともに図示上下(符号基準)に分割されたホットランナ(スプルー・ランナー)26a,26bの分岐開始点である分岐部26c(図1(B)にのみ図示)が形成され、これらにより断面略T字形状とされている。ホットランナ26a,26bは二次ノズル26d,26eと連通しており、この二次ノズル26d,26eからキャビティ24Cに溶融樹脂材料が供給される。
射出成形装置10は、円筒状の加熱筒12と、加熱筒12の内部に設けられたスクリュー13と、スクリュー13を回転させるモータ14と、加熱筒12の内部に樹脂材料を投入するための材料ホッパ15と、加熱筒12の先端に着脱可能に設けられた射出成形機ノズル11と、を備えている。なお、加熱筒12、スクリュー13、モータ14、材料ホッパ15は、図示例のものに限定されるものではなく、図1(A),(B)に示すように、射出成形装置10の全体が金型24(ホットランナ金型26)に対して接近・離反可能であって、樹脂材料を投入して溶融樹脂材料をスクリュー13にて射出するものであれば公知のものを適用することができる。
射出成形機ノズル11は、図2に示すように、加熱筒12の先端面に複数のボルト16により着脱可能に装着されたヘッド17と、ヘッド17の先端に複数のボルト18により着脱可能に装着されたノズル本体19と、を備えている。
ヘッド17は、その外周の複数個所(例えば、4箇所)をボルト16により加熱筒12の先端面に固定されている。ヘッド17は、加熱筒12に形成されてスクリュー13により圧縮されつつ図示を略すヒータにより加熱された溶融樹脂材料の搬送経路12aと同軸上に連通する連通経路17aが形成されている。この連通経路17aは、先端に向けて先細りとなる断面漏斗状に形成されている。
ノズル本体19は、ヘッド17よりも小径とされ、その外周の複数個所(例えば、4箇所)をボルト18によりヘッド17の先端に固定されている。したがって、必要に応じてノズル本体19のみをヘッド17に対して着脱(交換)可能としている。ノズル本体19は、連通経路17aと連通されると共に各ホットランナ26a,26bと独立(分岐)して溶融樹脂材料を射出するための分流部19a,19bが形成されている。ノズル本体19の先端は、ホットランナ金型26の分岐部26cに開口するように形成された凹陥部26fに臨んでいる。これにより、ノズル本体19をホットランナ金型26に挿入した状態では、分岐部26cは、ノズル本体19のテーパ部分によって密閉状態で閉じた状態となっている。分流部19a,19bはホットランナ26a,26bと同じ数だけ形成されている。分流部19a,19bの上流側の開口端は、ノズル本体19の上流側端面と面一で開口しており、分岐部26cよりも上流側で溶融樹脂材料を分流する。また、分流部19a,19bの下流側の開口端は、分岐部26cよりも下流側でホットランナ26a,26bに直接開口している。これにより、分流部19a,19bは、分岐部26cよりも上流側でホットランナ26a,26bに向けて溶融樹脂材料を直接射出する。
上記の構成において、材料ホッパ15から投入された樹脂材料は、加熱筒12の内部(搬送経路12a)にてスクリュー13により圧縮されつつ加熱され、ヘッド17の連通経路17aから各分流部19a,19bを経由して各ホットランナ26a,26bへと噴射される。
ここで、例えば、ホットランナ金型26を交換してホットランナ26a,26bの開口径が変わった場合、射出成形装置10を図1(B)に示すようにホットランナ金型26から退避させた状態にて、ボルト18を緩めてホットランナ26a,26bに対応する分流部19a,19bを備えたノズル本体19のみを交換すればよい。
したがって、射出成形装置10では、ホットランナ金型26の種類等に対応したノズル本体19のみを用意すれば良く、汎用性を向上しつつ、射出成形機ノズル11の全体を用意する必要が無くなる。これにより、在庫管理や交換作業においても、射出成形機ノズル11よりも小さいノズル本体19のみの在庫管理や交換作業を行えば良く、製作コスト、管理コスト、作業コストの全般にわたってコスト削減に貢献することができる。
(変形例1)
図3は本発明の一実施形態に係る変形例1の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。上記実施の形態では、ノズル本体19をヘッド17に複数のボルト18で直接固定する構成を開示したが、図3に示すように、ノズル本体29を分割構成としても良い。なお、以下に示す各変形例において、上記実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図3において、ノズル本体29は、ヘッド17の先端に複数のボルト18により着脱可能に装着された略環状のホルダ27と、ホルダ27との協働によってヘッド17に支持されたノズル28と、を備えている。
ノズル28は、ヘッド17よりも小径とされ、その外周に形成されたフランジ状の嵌合部28aがホルダ27を嵌合することでヘッド17に支持されている。したがって、必要に応じてノズル28のみをヘッド17に対して着脱(交換)可能としているとともに、ラジアル方向の回転が可能となっている。ノズル28は、連通経路17aと連通されると共に各ホットランナ26a,26bと独立(分岐)して溶融樹脂材料を射出するための分流部29a,29bが形成されている。ノズル28の先端は、ホットランナ金型26の分岐部26cに開口するように形成された凹陥部26fに臨んでいる。これにより、ノズル28をホットランナ金型26に挿入した状態では、分岐部26cは、ノズル28のテーパ部分によって密閉状態で閉じた状態となっている。分流部29a,29bはホットランナ26a,26bと同じ数だけ形成されている。分流部29a,29bの上流側の開口端は、ノズル28の上流側端面と面一で開口しており、分岐部26cよりも上流側で溶融樹脂材料を分流する。また、分流部29a,29bの下流側の開口端は、分岐部26cよりも下流側でホットランナ26a,26bに直接開口している。これにより、分流部29a,29bは、分岐部26cよりも上流側でホットランナ26a,26bに向けて溶融樹脂材料を直接射出する。この際、ホットランナ26a,26bと分流部29a,29bとの相対位置は、ノズル28をラジアル方向に回転させることで位置調整が可能となっている。
(変形例2)
図5は本発明の一実施形態に係る変形例2の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。上記実施の形態では、ホットランナ26a,26bの開口径と分流部19a,19bの開口径とが、その全長(図示の範囲において)にわたって略同一径としていたが、例えば、ノズル本体39の分流部39a,39bのうち、上流側(スクリュー13の軸線と略平行な方向)の径を下流側(図示上下に屈曲してホットランナ26a,26bとの接続部分)よりも小径とし、溶融樹脂材料の流量を調整するようにすることも可能である。
(変形例3)
図6は本発明の一実施形態に係る変形例3の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。上記変形例2では、スクリュー13の軸線と略平行な方向の分流部39a,39bの径を下流側よりも小径としたものを開示した。これに対して、ノズル本体49の分流部49a,49bのうち、上流側(スクリュー13の軸線と略平行な方向)の径を下流側(図示上下に屈曲してホットランナ26a,26bとの接続部分)に向かって徐々に小径とし、溶融樹脂材料の流量を調整するようにすることも可能である。
(変形例4)
図7は本発明の一実施形態に係る変形例4の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。上記実施の形態では、分流部19a,19bの径を互いに同一径としたものを開示したが、例えば、ノズル本体59の分流部59a,59bにおいて、キャビティ24Cに供給する溶融樹脂材料が上下等で異なる場合に、一方(例えば、上方に向かう分流部59a)を小径、他方(例えば、下方に向かう分流部59b)を大径とることも可能である。
このような構成を採用すると、例えば、図8に示すように、キャビティ24Cへの溶融樹脂材料の流量を容易に変更調整することができ、ホットランナ26a,26bの下流側の製品形成部分における溶融樹脂の充填バランス、例えば、図9(A)に示すように、上下で同一の場合におけるウエルド位置(図示二点差線参照)に対して、図9(B)に示すように、上下等で大きさの異なる場合におけるウエルド位置(図示二点鎖線参照)、すなわち、キャビディ24Cで溶融樹脂で満たされる時期を同一にすることや、多点ゲートの場合の合流位置(ウエルド位置)を容易に調整することができる。
(変形例5)
図10は本発明の一実施形態に係る変形例5の射出成形機ノズルの要部の拡大断面図である。上記実施の形態では、分流部19a,19bの下流側の開口端をノズル本体19の上流側端面と面一で開口したものを開示したが、例えば、ノズル本体69の分流部69a,69bの上流側の開口端を、ノズル本体69の上流側の端面よりも下流側に位置させて分流部69a,69bの経路長を短くすることも可能である。
このように、本発明は、溶融樹脂材料を分岐部26cで分岐してホットランナ金型26へと供給するホットランナ26a,26bに接続されてホットランナ26a,26bに溶融樹脂材料を射出する射出成形機ノズル11であって、射出成形機ノズル11は、ホットランナ26a,26bの分岐数と同数でかつ分岐部26cよりも上流側で溶融樹脂材料を分流して分岐された各ホットランナ26a,26bに溶融樹脂材料を射出する分流部19a,19bを備えていることを特徴とする。
本発明の射出成形機ノズル11によれば、溶融樹脂材料を分岐部26cで分岐して金型24へと供給するホットランナ26a,26bに射出成形機ノズル11が接続され、その溶融樹脂材料は分岐部26cよりも上流側でホットランナ26a,26bに向けて射出成形機ノズル11から射出される。また、射出成形機ノズル11は、分岐部26cよりも上流側にてホットランナ26a,26bの分岐数と同数で溶融樹脂材料を分流したうえで各ホットランナ26a,26bに溶融樹脂材料を射出する分流部19a,19bを備えている。
これにより、多数個取りした成形品における溶融樹脂材料の流れの履歴に起因する欠陥の発生を抑制し得て、しかも、成形機コストの高騰を抑制することができる。
また、本発明の射出成形機ノズル11は、分流部19a,19bの下流側開口端は、分岐部26cよりも下流側で各ホットランナ26a,26bに直接開口していることにより、各ホットランナ26a,26bに直接溶融樹脂材料を射出することがでる。
さらに、分流部19a,19bは、射出成形機ノズル11の先端部分を構成するノズル本体19を備え、ノズル本体19は、射出成形機ノズル11のヘッド17に対して着脱可能とされていることにより、金型24やホットランナ26a,26bの変更に対して先端部分のみの交換でホットランナ26a,26bの開口径や溶融樹脂材料の供給量に対応することができ、汎用性を向上することができる。また、樹脂材料を変えた場合のパージ作業を容易に行うことができる。
また、分流部19a,19bの上流側開口端は、ノズル本体19の上流側端面に形成されていることにより、複雑な分流部19a,19bとすることなく、ノズル本体19の加工の容易性を確保することができる。
また、ノズル本体19は、分流部19a,19bの下流側開口端と分岐部26cにおける各ホットランナ26a,26bとの相対位置が調整可能となるように、射出成形機ノズル11のヘッド17に対して位置調整可能とされていることにより、ホットランナ26a,26bとの相対位置調整を容易に行うことができる。
さらに、ノズル本体19の各分流部19a,19bの開口径は、その全ての分流部19a,19bが同一径又は全ての分流部19a,19bの少なくとも一つが他よりも異径に形成されていることにより、ホットランナ26a,26bへの溶融樹脂材材料の流量調整をノズル本体19のみで対応することができ、汎用性を向上することができる。この際、分流部19a,19bの少なくとも一つを他よりも小径とした場合、その分流部19a,19bの上流側から下流側に向かって徐々に小径としてもよい。
10…射出成形装置
11…射出成形機ノズル
12…加熱筒
12a…搬送経路
13…スクリュー
14…モータ
15…材料ホッパ
16…ボルト
17…ヘッド
17a…連通経路
18…ボルト
19…ノズル本体
19a…分流部
19b…分流部
20…トグル式型締装置
21…固定盤
22…タイバー
23…可動盤
24…金型
24A…凹型
24B…凸型
24C…キャビティ
25…断熱板
26…ホットランナ金型
26a…ホットランナ(スプルー・ランナー)
26b…ホットランナ(スプルー・ランナー)
26c…分岐部
26d…二次ノズル
26f…凹陥部
27…ホルダ
28…ノズル
28a…嵌合部
29…ノズル本体
29a…分流部
29b…分流部
39…ノズル本体
39a…分流部
39b…分流部
49…ノズル本体
49a…分流部
49b…分流部
59…ノズル本体
59a…分流部
59b…分流部
69…ノズル本体
69a…分流部
69b…分流部

Claims (7)

  1. 溶融樹脂材料を分岐部で分岐してキャビティへと供給するホットランナに接続されて前記ホットランナに溶融樹脂材料を射出する射出成形機ノズルであって、
    前記射出成形機ノズルは、前記ホットランナの分岐数と同数でかつ前記分岐部よりも上流側で溶融樹脂材料を分流して分岐された前記各ホットランナに溶融樹脂材料を射出する分流部を備えている
    ことを特徴とする射出成形機ノズル。
  2. 前記分流部の下流側開口端は、前記分岐部よりも下流側で前記各ホットランナに直接開口しており、前記各ホットランナに直接溶融樹脂材料を射出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機ノズル。
  3. 前記分流部は、前記射出成形機ノズルの先端部分を構成するノズル本体から構成され、
    前記ノズル本体は、前記射出成形機ノズルの他の部分を構成する部材に対して着脱可能とされている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の射出成形機ノズル。
  4. 前記分流部の上流側開口端は、前記ノズル本体の上流側端面に形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の射出成形機ノズル。
  5. 前記ノズル本体は、前記分流部の下流側開口端と前記分岐部における前記各ホットランナとの相対位置が調整可能となるように、前記射出成形機ノズルの他の部分を構成する部材に対して位置調整可能とされている
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の射出成形機ノズル。
  6. 前記ノズル本体の前記各分流部の開口径は、その全ての分流部が同一径又は全ての分流部の少なくとも一つが他よりも異径に形成されている
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載の射出成形機ノズル。
  7. 前記キャビティで形成される成形品がブロー成形用のプリフォームである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の射出成形機ノズル。
JP2012261079A 2012-11-29 2012-11-29 射出成形機ノズル Active JP5766681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012261079A JP5766681B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 射出成形機ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012261079A JP5766681B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 射出成形機ノズル

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014104709A true JP2014104709A (ja) 2014-06-09
JP2014104709A5 JP2014104709A5 (ja) 2014-07-17
JP5766681B2 JP5766681B2 (ja) 2015-08-19

Family

ID=51026594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012261079A Active JP5766681B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 射出成形機ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5766681B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH519983A (fr) * 1970-08-14 1972-03-15 Commercial Ind And Invest Serv Dispositif d'injection de résines synthétiques dans un moule
JPS55140426U (ja) * 1979-03-29 1980-10-07
JPS63137821A (ja) * 1986-11-29 1988-06-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形用ノズル
JPH0976293A (ja) * 1995-09-08 1997-03-25 Meiko Kasei Kogyo Kk 射出成形機におけるノズル部の糸引き防止構造
JP2000000855A (ja) * 1998-06-18 2000-01-07 Sekisui Chem Co Ltd 射出成形型及び射出成形品の製造方法
JP2000094475A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
JP2000313033A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Canon Inc 射出成形用ノズル、射出成形機、射出成形用金型および射出成形方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH519983A (fr) * 1970-08-14 1972-03-15 Commercial Ind And Invest Serv Dispositif d'injection de résines synthétiques dans un moule
JPS55140426U (ja) * 1979-03-29 1980-10-07
JPS63137821A (ja) * 1986-11-29 1988-06-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形用ノズル
JPH0976293A (ja) * 1995-09-08 1997-03-25 Meiko Kasei Kogyo Kk 射出成形機におけるノズル部の糸引き防止構造
JP2000000855A (ja) * 1998-06-18 2000-01-07 Sekisui Chem Co Ltd 射出成形型及び射出成形品の製造方法
JP2000094475A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
JP2000313033A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Canon Inc 射出成形用ノズル、射出成形機、射出成形用金型および射出成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5766681B2 (ja) 2015-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN206614746U (zh) 一种手机背光胶框的热流道注塑成型设备
EP2397302A1 (en) Injection molding method and injection molding machine
CN103826777A (zh) 蜡模射出成型机用夹具装置
KR20100113463A (ko) 생산성 향상 사출성형장치
JP5766681B2 (ja) 射出成形機ノズル
JP5791709B2 (ja) ノズルハウジングによって摺動支持される弁ステムを有する金型工具システム
CN201309233Y (zh) 注塑机械流道射嘴改进结构
JP5374569B2 (ja) 射出成形用金型
WO2020196462A1 (ja) 射出成形用金型、樹脂製容器製造装置、およびプラグユニット
KR101008092B1 (ko) 사출 성형 장치
CN113829576A (zh) 一种密封件的双色注塑成型工艺
JP2013252533A (ja) 金属射出成形機の金型装置
JP2014201041A (ja) 射出成形機
US8932507B2 (en) Molding system including shooting-pot assembly and valve assembly in which hold pressure not provided by shooting pot assembly
JP5831908B2 (ja) 射出成形機用ホットランナユニット
CN104626450A (zh) 适用于多穴模具的注塑工艺及其注塑设备
JP5860058B2 (ja) 途切れのない溶融物チャネルを画定するマニホールド本体を有する金型工具システム
US8419416B2 (en) Nozzle assembly for supporting slide movement of a valve assembly
JP5901823B1 (ja) 樹脂射出成形方法及び樹脂射出成形装置
JP5359500B2 (ja) 射出成形装置
CN105437468A (zh) 快速冷却的注塑模具
CN105150464A (zh) 带绝热流道的注塑模具
KR20160126774A (ko) 사출 성형기
CN105172046A (zh) 带嵌件的注塑模具
WO2015105817A1 (en) Molding material distributor

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140515

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5766681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250