JP2014104680A - 射出成形用金型、樹脂の射出成形方法及び射出成形品 - Google Patents

射出成形用金型、樹脂の射出成形方法及び射出成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】PPを用いた場合でも意匠面にヒケや転写ムラが生じたり、変形が生じたりする等の不具合を抑制し、小さいエネルギーロスで、薄肉の射出成形品でも安定して成形を行えるようにする。
【解決手段】意匠面金型110及び非意匠面金型112を型締めして金型キャビティ114が形成され、意匠面金型110が、金型キャビティ114に面する多孔質部118と、多孔質部118を覆うように設けられた非多孔質部120と、を有し、非多孔質部120に多孔質部118に通じる減圧部122が設けられた射出成形用金型100。射出成形用金型100を用いて、キャビティ形成面110a,112aの温度を特定の範囲に調節し、減圧部122内を樹脂組成物の射出充填の完了後5秒以上、冷却完了時までの範囲で減圧し、かつ樹脂組成物の射出充填の完了後7秒以内に樹脂圧力を負圧に到達させる、樹脂の射出成形方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形用金型、樹脂の射出成形方法及び射出成形品に関する。
樹脂製品としては、ポリオレフィン樹脂(ポリプロピレン(PP)等。)、ポリスチレン樹脂(耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等。)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂を射出成形した射出成形品が広く用いられている。このような射出成形品は、例えば、射出成形品の意匠面側を形成する意匠面金型と、非意匠面側を形成する非意匠面金型を型締めすることで内部に金型キャビティが形成される射出成形用金型を用いて、該金型キャビティ内に樹脂を射出充填して成形することで得られる。
射出成形品の表面には、金型キャビティ内に射出充填した樹脂の体積収縮の影響によって、ヒケと呼ばれる凹みが形成されることがある。また、意匠面金型のキャビティ形成面にシボ加工等を施して射出成形品の意匠面にシボ等を転写する場合、樹脂の体積収縮の影響により転写ムラが生じることがある。
結晶性樹脂であるPPは結晶化による体積収縮が大きい。ヒケの発生を抑制するために、ガス注入により非意匠面側の圧力を高める、断熱金型を用いる等の対策も試みられているが、PPを用いた射出成形品でヒケを抑制することは特に難易度が高い。
また、例えば自動車内装品等においては、板状部の非意匠面(裏面)側に、製品としての剛性、構造強度等を付与するためのリブ、あるいは取り付けのためのクリップやボス等(以下、「リブ等」という。)を設けた射出成形品が用いられている。板状部の非意匠面側にリブ等を設ける場合、成形中に板状部におけるリブ等と接続した部分の樹脂がリブ等側に引き寄せられやすく、リブ等を設けた部分の意匠面にヒケや転写ムラが発生しやすい。
さらに、自動車内装品等では軽量化、省エネルギーを目的として、射出成形品の薄肉化が進められている。薄肉の射出成形品では、リブ等を設けた部分と設けない部分の肉厚比が大きく、ヒケの発生が助長される。また、薄肉の射出成形品では、エジェクターピンによる脱型時に、リブの抜き抵抗によって製品に変形が生じやすくなる問題もある。
ヒケの発生を抑制する射出成形方法としては、例えば、射出成形用金型のキャビティ形成面を樹脂のガラス転移温度以上の温度に保持した状態で射出成形を行う方法が提案されている(特許文献1)。
PPを用いた射出成形においては、射出成形用金型のキャビティ形成面の温度を40℃程度にすることが一般的である。また、PPのガラス転移温度は−20℃であることが知られている。すなわち、一般的なPPの射出成形の条件は特許文献1に記載の条件に合致する。しかし、このような条件でPPの射出成形を行っても意匠面でのヒケの発生を抑制できないことは周知の事実である。
一方、2点以上のゲートを持った射出成形用金型を用いる場合や、額縁形状の射出成形品を成形する場合では、ウェルドの発生を抑制することが困難である。ウェルドの発生を抑制する対策としては、射出成形用金型の温度を樹脂の射出充填前に上昇させ、射出充填後に低下させる高速ヒートアンドクール成形が知られている。しかし、高速ヒートアンドクール成形はエネルギーのロスが非常に大きい。
特開平6−315961号公報
本発明は、PPを用いた場合でも意匠面にヒケや転写ムラが生じたり、変形が生じたりする等の不具合を抑制でき、エネルギーロスが小さく、薄肉の射出成形品でも安定して成形できる射出成形用金型、及び樹脂の射出成形方法を提供する。また、本発明は、前記樹脂の射出成形方法により得られる高品質な樹脂の射出成形品を提供する。
本発明の射出成形用金型は、一対の意匠面金型及び非意匠面金型を有し、前記意匠面金型及び非意匠面金型が型締めされて、それら内部に、溶融した樹脂組成物を射出充填して成形する金型キャビティが形成され、前記意匠面金型が、前記金型キャビティに面する多孔質部と、該多孔質部を覆うように設けられた非多孔質部と、を有し、前記非多孔質部に前記多孔質部に通じる減圧部が設けられている。
本発明の樹脂の射出成形方法は、本発明の射出成形用金型を用いて、射出充填前の前記意匠面金型及び前記非意匠面金型のキャビティ形成面の温度を65〜120℃とし、射出充填前の前記意匠面金型のキャビティ形成面の温度を前記非意匠面金型のキャビティ形成面の温度よりも5〜50℃高くし、前記減圧部内を樹脂組成物の射出充填の完了後5秒以上、冷却完了時までの範囲で減圧し、かつ樹脂組成物の射出充填の完了後7秒以内に樹脂圧力を負圧に到達させることを特徴とする方法である。
また、本発明の樹脂の射出成形方法は、前記樹脂組成物がポリプロピレンを含有してもよい。
本発明の射出成形品は、本発明の射出成形方法により成形された射出成形品である。
本発明の射出成形用金型を用いれば、PPを用いた場合でも意匠面にヒケや転写ムラが生じたり、変形が生じたりする等の不具合を抑制でき、エネルギーロスが小さく、薄肉の射出成形品でも安定して成形できる。
本発明の樹脂の射出成形方法によれば、PPを用いた場合でも意匠面にヒケや転写ムラが生じたり、変形が生じたりする等の不具合を抑制でき、エネルギーロスが小さく、薄肉の射出成形品でも安定して成形できる。
本発明の射出成形品は、PPを用いた場合でも意匠面にヒケや転写ムラが生じたり、変形が生じたりする等の不具合が抑制され、高品質である。
本発明の射出成形用金型の一例を示した断面図である。 図1の射出成形用金型を用いて射出成形品を製造する様子を示した断面図である。 図2における射出成形品のリブ近傍を拡大した拡大断面図である。 従来の方法で射出成形品を製造する様子の一例を示した拡大断面図である。 本発明の射出成形用金型の他の例を示した断面図である。 本発明の射出成形用金型の他の例を示した断面図である。
<射出成形用金型>
以下、本発明の射出成形用金型の一例について、図1に基づいて説明する。
射出成形用金型100(以下、「金型100」という。)は、図1に示すように、射出成形品の意匠面側を形成するための意匠面金型110と、射出成形品の非意匠面側を形成するための非意匠面金型112と、を有している。非意匠面金型112のキャビティ形成面112aには、射出成形品の非意匠面側のリブを形成するための複数の凹部(図1では簡素化して2つの凹部116,116を示している。)が形成されている。金型100では、意匠面金型110と非意匠面金型112を型締めすることで金型キャビティ114が形成される。
金型キャビティ114は、板状部と、該板状部における非意匠面側から垂直に延びる複数のリブと、を有する射出成形品と相補的な形状になっている。
意匠面金型110は、金型キャビティ114に面する部分に設けられた多孔質部118と、多孔質部118を覆うように設けられた非多孔質部120と、を有している。
この例の意匠面金型110では、多孔質部118における非意匠面金型112側にキャビティ形成面110aが形成されている。すなわち、意匠面金型110における金型キャビティ114に面する部分は全て多孔質部118となっている。
非多孔質部120は、多孔質部118におけるキャビティ形成面110a及びPL面118a以外の部分を覆うように設けられている。
非多孔質部120には、多孔質部118におけるキャビティ形成面110aと反対側に通じる減圧部122が形成されている。減圧部122は、真空ポンプ等の減圧手段と接続されている。
金型100では、意匠面金型110と非意匠面金型112とを型締めした状態で減圧部122内を減圧することで、金型キャビティ114内の樹脂組成物が多孔質部118側に吸引され、該樹脂組成物が意匠面金型110のキャビティ形成面110aに密着するようになっている。
また、非意匠面金型112には、射出成形後に射出成形品を押し出して脱型するためのエジェクターピン124,124が設けられている。
多孔質部118の材質としては、減圧部122内が減圧された際に、金型キャビティ114内の樹脂組成物が多孔質部118内に侵入せず、該樹脂組成物が多孔質部118側に引き付けられるものであればよく、微細な小孔が無数に形成された金属が好ましい。多孔質部118の材質の具体例としては、例えば、市販のポーラスアルミ等が挙げられる。
非多孔質部120の材質としては、射出成形用金型に通常用いられるものが使用できる。
意匠面金型110のキャビティ形成面110aの単位面積あたりの表面積は、非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの単位面積あたりの表面積よりも大きくなっていることが好ましい。これにより、金型キャビティ114内に充填した樹脂組成物と意匠面金型110のキャビティ形成面110aとの接触面積が、該樹脂組成物と非意匠面金型112のキャビティ形成面112aとの接触面積よりも大きくなる。そのため、樹脂組成物が意匠面金型110のキャビティ形成面110aに密着しやすくなる。その結果、ヒケが射出成形品の非意匠面側に集中しやすくなり、より射出成形品の意匠面にヒケ等の不具合が発生し難くなる。
意匠面金型110のキャビティ形成面110aの単位面積あたりの表面積を、非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの単位面積あたりの表面積よりも大きくする方法としては、加工容易性の点から、シボ加工や梨地加工が好ましい。
(作用効果)
金型100では、金型キャビティ114内に樹脂組成物を射出充填した際に、減圧部122内を減圧することで、金型キャビティ114内の樹脂組成物を意匠面金型110のキャビティ形成面110aに吸引して密着した状態を維持することができる。これにより、射出成形中に樹脂組成物が体積収縮する際に、樹脂組成物と意匠面金型110のキャビティ形成面110aとの間に隙間ができることが抑制され、樹脂組成物と非意匠面金型112のキャビティ形成面112aとの間に集中して隙間が形成される。そのため、ヒケが射出成形品の非意匠面側に集まり、意匠面にヒケ、転写ムラ等の不具合が発生することが抑制される。射出成形品の非意匠面は、通常消費者等の目に触れる面ではないので、非意匠面側でヒケが発生する量が増えても製品としては全く問題がない。
また、金型100を用いて、非意匠面側に集中してヒケを発生させることで、金型キャビティ114内で形成される射出成形品のリブが、凹部116にあまり密着しなくなる。そのため、エジェクターピン124によって射出成形品を脱型する際のリブの抜き抵抗が小さくなることで、薄肉の射出成形品でも変形が生じ難くなる。
さらに、金型100を用いた射出成形では、金型100を繰り返し加熱したり冷却したりする必要がなく、エネルギーロスも小さくできる。
なお、本発明の射出成形用金型は、前記した金型100には限定されない。
例えば、本発明の射出成形用金型は、図5に例示した射出成形用金型100A(以下、「金型100A」)であってもよい。
金型100Aは、意匠面金型110における金型キャビティ114に面する部分のうちの一部分のみに多孔質部118Aが設けられ、多孔質部118Aのキャビティ形成面となる面を除く部分を覆うように非多孔質部120Aが設けられている以外は、金型100と同様の射出成形用金型である。図5における図1と同じ部分は便宜上、同符号を付して説明を省略する。
金型100Aにおいても、金型キャビティ114内に樹脂組成物を射出充填した際に、減圧部122内を減圧することで、金型キャビティ114内の樹脂組成物を意匠面金型110のキャビティ形成面110aに吸引して密着した状態で維持することができる。そのため、金型100の場合と同様の理由で、意匠面にヒケ、転写ムラ等の不具合が発生することが抑制される。
このように、意匠面金型のキャビティ形成面の一部分を多孔質部で形成する態様の場合でも、該多孔質部は、金型キャビティ内で成形される射出成形品の意匠面と接するように設けることが好ましい。
また、本発明の射出成形用金型は、図6に例示した射出成形用金型100B(以下、「金型100B」という。)であってもよい。
金型100Bは、意匠面金型110の非多孔質部120に、多孔質部118におけるキャビティ形成面と反対側の面以外の面に通じるように減圧部122Bが形成されている以外は、金型100と同様の射出成形用金型である。図6における図1と同じ部分は便宜上、同符号を付して説明を省略する。
金型100Bにおいても、金型キャビティ114内に樹脂組成物を射出充填した際に、減圧部122B内を減圧することで、金型キャビティ114内の樹脂組成物を意匠面金型110のキャビティ形成面110aに吸引して密着した状態で維持することができる。そのため、金型100の場合と同様の理由で、意匠面にヒケ、転写ムラ等の不具合が発生することが抑制される。
本発明では、射出成形品の意匠面にヒケ等の不具合が発生することをより抑制しやすい点から、減圧部は、金型100のように、多孔質部におけるキャビティ形成面と反対側の面に通じるように形成されていることが好ましい。
<樹脂の射出成形方法>
以下、本発明の樹脂の射出成形方法の一例として、金型100を用いた樹脂の射出成形方法について説明する。金型100を用いた樹脂の射出成形方法としては、例えば、下記の射出充填工程、成形工程及び脱型工程を有する方法が挙げられる。
射出充填工程:図1に示すように意匠面金型110と非意匠面金型112を型締めして形成した金型キャビティ114内に、溶融した樹脂組成物を射出充填する工程。
成形工程:減圧部122内を前記樹脂組成物の射出充填の完了後5秒以上、冷却完了時までの範囲で減圧し、かつ前記樹脂組成物の射出充填の完了後7秒以内に樹脂圧力を負圧に到達させ、図2に示すように、射出成形品10を得る工程。
脱型工程:意匠面金型110と非意匠面金型112を開き、成形された射出成形品10を脱型する工程。
(樹脂組成物)
本発明で使用する樹脂組成物に含まれる樹脂成分としては、射出成形に通常用いられる樹脂を用いることができ、例えば、PP等のポリオレフィン樹脂、HIPS等のポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
本発明の樹脂の射出成形方法は、結晶性樹脂であるPPを用いても射出成形品にヒケ、転写ムラ等の不具合が生じることを抑制できるため、樹脂組成物がPPを含む場合に特に有効である。
本発明においてPPとは、プロピレンの単独重合体に加えて、プロピレンと、少量のエチレン等のα−オレフィンとの共重合体も含むものとする。
樹脂組成物には、ゴム成分が含有されていてもよい。樹脂組成物がゴム成分を含むことで、樹脂組成物の体積収縮が小さくなり、射出成形品にヒケ等の不具合がより生じ難くなる。
ゴム成分としては、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。
また、樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、前記した樹脂成分及びゴム成分以外の他の成分が含有されていてもよい。他の成分としては、例えば、タルク、ガラス繊維等の補強材や、着色するための顔料、劣化を防止するための老化防止剤等が挙げられる。
(射出充填工程)
射出充填工程では、意匠面金型110と非意匠面金型112で形成される金型キャビティ114内に、溶融した樹脂組成物を射出充填する。
樹脂組成物の射出充填前における意匠面金型110のキャビティ形成面110aの温度Tと、非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの温度Tは、65〜120℃である。
意匠面金型110のキャビティ形成面110aの温度Tは、75〜118℃が好ましく、80〜115℃が特に好ましい。前記温度Tが下限値以上であれば、射出成形品10の意匠面10aにヒケが発生することを抑制しやすい。また、前記温度Tが上限値以下であれば、脱型の際に射出成形品10が変形することを抑制しやすい。
樹脂組成物の射出充填前における意匠面金型110のキャビティ形成面110aの温度Tは、非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの温度Tよりも5〜50℃高くしておく。すなわち、温度Tと温度Tの差(T−T)は、+5〜+50℃である。射出充填する前の温度Tと温度Tを前記条件とすることで、得られる射出成形品の意匠面にヒケが発生することが抑制される。このような効果が得られる要因は以下のように考えられる。
特にPPを含有する樹脂組成物を用いて薄肉の射出成形品を製造する場合、温度Tと温度Tを同じ温度とする従来の方法では、図4に示すように、得られる射出成形品210の意匠面210a側や非意匠面210b側にヒケが発生しやすい。なお、図4に例示した金型200は、多孔質部及び減圧部を有さない意匠面金型130を有する以外は金型100と同じである。
これに対して、意匠面金型110のキャビティ形成面110aの温度Tよりも非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの温度Tを低くすると、金型キャビティ114内に射出充填された樹脂組成物は、意匠面金型110側に比べて非意匠面金型112側が速く冷却される。これにより、金型キャビティ114内においては、樹脂組成物の体積収縮により非意匠面金型112と樹脂組成物の間で隙間が発生しやすくなる。その結果、金型キャビティ114内での体積収縮による樹脂組成物の形状変化が、非意匠面金型112側から意匠面金型110側に向かって縮まるように起こりやすくなると考えられる。以上のことから、図3に示すように、体積収縮によって生じるヒケ等が射出成形品10の非意匠面10b側に集中し、射出成形品10の意匠面10a側にヒケ等が生じることが抑制される。
さらに、意匠面金型110のキャビティ形成面110aの温度T及び非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの温度Tが65〜120℃とされると、通常の射出成形に比べて樹脂の冷却が遅くなる。そのため、成形中に樹脂組成物が意匠面金型110のキャビティ形成面110aに密着した状態が長時間維持される。これにより、ヒケ等が射出成形品10の非意匠面10b側に集中し、射出成形品10の意匠面10a側にヒケ等が生じることが抑制される。また、得られる射出成形品のウェルド外観も向上する。
温度Tと温度Tの差(T−T)は、+5〜+50℃であり、+5〜+30℃が好ましく、+5〜+20℃が特に好ましい。前記差(T−T)が下限値以上であれば、射出成形品10の意匠面10aにヒケ等の不具合が発生することを抑制しやすい。前記差(T−T)が上限値以下であれば、PPを用いた場合でも非意匠面金型112側でPPの結晶化が急速に進行しすぎることを抑制しやすい。これにより、樹脂組成物が非意匠面金型112側から意匠面金型110側に向かって縮まってヒケが非意匠面側に集中しやすくなり、意匠面にヒケが発生することを抑制しやすくなる。
非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの温度Tは、意匠面金型110のキャビティ形成面110aの温度Tに応じて、65〜120℃の範囲内で前記差(T−T)が+5〜+50℃となるように設定する。
意匠面金型110のキャビティ形成面110aの温度Tと非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの温度Tを制御する態様は、特に限定されない。例えば、意匠面金型110と非意匠面金型112のキャビティ形成面110a,112aの近傍のみを加熱して制御してもよい。また、意匠面金型110と非意匠面金型112を全体的に加熱して温度Tと温度Tを制御してもよい。また、加熱方法も特に限定されず、公知の加熱方法を制限なく採用できる。
射出充填する樹脂組成物の温度は、用いる樹脂の種類等に応じて適宜設定すればよく、180〜240℃が好ましい。
また、樹脂組成物の射出充填時間は、0.1〜10秒が好ましい。射出充填時間とは、射出充填の開始から完了までの時間である。
(成形工程)
成形工程では、減圧部122内を樹脂組成物の射出充填の完了後5秒以上、冷却完了時までの範囲で減圧し、かつ樹脂組成物の射出充填の完了後7秒以内に金型内の樹脂圧力を負圧に到達させて成形を行う。
これにより、金型キャビティ内の樹脂組成物が意匠面金型110のキャビティ形成面110aに吸引されて密着した状態で維持され、非意匠面側のスキン層が発達する前に樹脂組成物の非意匠面金型112側が自由表面となる。そのため、樹脂組成物が体積収縮する際に樹脂組成物と意匠面金型110のキャビティ形成面110aとの間に隙間ができることが抑制され、樹脂組成物と非意匠面金型112のキャビティ形成面112aとの間に集中して隙間が形成される。よって、ヒケが射出成形品の非意匠面側に集まり、意匠面にヒケ等の不具合が発生することが抑制される。
成形工程における前記した状態は、樹脂の種類や組成、キャビティ形成面の形状に寄らず安定して作り出すことが可能である。
樹脂組成物の射出充填の完了から減圧部122内を減圧している時間tは、5秒以上であり、7秒以上が好ましい。また、減圧部122内の減圧は、冷却完了時までとする。前記時間tが下限値以上であれば、射出成形品の意匠面にヒケ等の不具合が生じることを抑制しやすい。また、冷却が完了した後も減圧部122内の減圧を続けると、成形品が意匠面金型に密着したままとなり、金型を開いた時の変形要因となる。
なお、冷却完了時とは、意匠面金型と非意匠面金型とを型開きする時点を意味する。
減圧部122内の減圧は、前記時間tが5秒以上であれば、樹脂組成物の射出充填前から行っていてもよく、樹脂組成物の射出充填の完了と同時に開始してもよい。
射出充填の完了から樹脂圧力が負圧に到達するまでの時間tは、7秒以内であり、5秒以内が好ましく、3秒以内がより好ましい。時間tが短いほど、得られる射出成形品の意匠面にヒケ等の不具合が発生することを抑制しやすい。
なお、本発明において、樹脂圧力が負圧に到達するとは、射出充填の完了後に樹脂圧力が0になったときを意味するものとする。
前記時間tは、意匠面金型110と非意匠面金型112の型締力の調節、樹脂組成物の射出充填量の調節、微小な型開動作等によって樹脂組成物の樹脂圧力を制御することで所望の範囲に調節することができる。
なかでも、意匠面金型110と非意匠面金型112の型締力を調節して樹脂組成物の樹脂圧力を制御することで時間tを調節することが好ましい。特に製品の厚みが薄い場合においては、金型キャビティ内に溶融樹脂を充填するのに必要な圧力が高くなり、射出充填が完了した直後の樹脂圧力が高くなる。それに加え、樹脂組成物の厚み方向の収縮量も小さくなるため、樹脂組成物の充填量の制御だけでは所定時間内に樹脂圧力を負圧に到達させることが困難となる場合がある。このような場合においても、型締力により樹脂圧力を制御することで、時間tを所望の時間内にすることが可能となるため、好都合である。
意匠面金型110と非意匠面金型112の型締力を調節する場合、樹脂組成物の射出充填の完了後に、意匠面金型110及び非意匠面金型112の型締力(単位:N)を、金型キャビティ114の製品投影面積(単位:mm)に圧力1〜20MPaを乗じた値まで低下させて樹脂圧力が負圧に到達することを補佐することが好ましい。また、前記製品投影面積に圧力1〜10MPaを乗じた値まで低下させて樹脂圧力が負圧に到達することを補佐することがより好ましい。
また、型締力を低下させた後の樹脂圧力が20MPa以下であれば、その後の樹脂の冷却収縮による圧力低下だけで、所望の時間内に確実に樹脂圧力を負圧に到達させることが容易になる。また、型締力を低下させた後の樹脂圧力が1MPa以上であれば、樹脂圧力が不均一になって、局部的に降圧動作により樹脂圧力が負圧に到達することを抑制しやすい。これにより、確実に非意匠面側に隙間を発生させることが容易になり、意匠面側に隙間が発生してヒケ等の不具合が生じることを抑制しやすい。
前記製品投影面積は、金型キャビティ114内の射出成形品10を意匠面金型110又は非意匠面金型112に投影したときの面積、すなわち金型キャビティ114内の射出成形品10を、意匠面金型110側又は非意匠面金型112側から見たときの面積である。
樹脂組成物の射出充填が完了する前の意匠面金型110及び非意匠面金型112の型締力(単位:N)は、特に限定されず、金型キャビティ114の製品投影面積(単位:mm)に圧力20〜40MPaを乗じた値が好ましい。
成形工程における意匠面金型110のキャビティ形成面110aの温度Tと非意匠面金型112のキャビティ形成面112aの温度Tは、射出充填工程における条件を満たす範囲であれば変化させてもよいが、エネルギーロスを低減する観点から、射出充填工程時の温度のままで維持させることが好ましい。
(脱型工程)
成形工程の後、意匠面金型110と非意匠面金型112を開き、エジェクターピン124によって射出成形品10を押し出して脱型する。
前述したように、従来の射出成形方法では、結晶性樹脂であるPPを用いると、射出成形品の意匠面にヒケ等の不具合が発生することが避けられなかった。また、板状部の非意匠面側にリブ等を設けた射出成形品を製造する場合、図4に示すようにリブ214の大部分が凹部116に密着するため、リブ214の抜き抵抗が大きくなる。そのため、エジェクターピン124による脱型の際に射出成形品210の板状部212が変形することがあった。
これに対し、本発明の樹脂の射出成形方法にあっては、射出成形品に発生するヒケを非意匠面側に集めることで、樹脂組成物にPPを用いる場合でも、射出成形品の意匠面にヒケ等の不具合が発生することを充分に抑制できる。また、樹脂組成物が意匠面金型のキャビティ形成面に密着した状態で成形されるため、射出成形品の意匠面にシボ等を転写する場合でも転写ムラが生じることを抑制でき、高品質な射出成形品が得られる。射出成形品の非意匠面は、通常消費者等の目に触れる面ではないので、非意匠面側でヒケが発生する量が増えても製品としては全く問題がない。
また、本発明では非意匠面側でヒケが多く発生するので、例えば図3に示すように、金型キャビティ114内のリブ14があまり凹部116に密着しない。そのため、エジェクターピンによる脱型時のリブ14の抜き抵抗が小さく、薄肉の板状部12を有する射出成形品10であっても変形が生じ難い。
さらに、本発明では、金型を繰り返し加熱したり冷却したりする必要がなく、意匠面金型及び非意匠面金型のキャビティ形成面の温度を65℃以上とするので、小さなエネルギーロスでウェルドの発生を抑制することも可能である。また、この場合、高温の金型で成形を行うため、通常の射出成形と比べて樹脂組成物の射出充填が容易になる。そのため、意匠面金型と非意匠面金型の型締力をより小さくでき、また薄肉の射出成形品を得ることも容易になる。
また、本発明では、射出充填完了後、樹脂組成物の流動が可能な時間内に樹脂圧力が0に到達するため、成形中に圧力分布が生じることが抑制され、ソリの小さな射出成形品が得られる。
なお、本発明の樹脂の射出成形方法は、前記した金型100を用いる方法には限定されない。例えば、金型110A、金型100B等の他の態様の本発明の射出成形用金型を用いる方法であってもよい。
<射出成形品>
本発明の射出成形品は、本発明の樹脂の射出成形方法で得られ、意匠面と非意匠面を有する。
本発明の射出成形品の用途としては、自動車のピラー等の自動車内装品、洗濯機の天板等の家電製品、トイレの便座カバー等の住宅設備用品等が挙げられる。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[実施例1]
樹脂組成物としてポリプロピレンを使用し、図1に例示した金型100により、肉厚1.5mmのピラー形状の射出成形品の製造を行った。凹部は、リブの板状部側の端部の厚みが1.5mm、先端部の厚みが1.2mmとなるように設計した。
樹脂組成物の射出充填前における意匠面金型のキャビティ形成面の温度Tを100℃、非意匠面金型のキャビティ形成面の温度Tを95℃とし、差(T−T)を5℃とした。前記温度Tと温度Tは、射出充填直前の温度を接触式表面温度測定器により測定した。樹脂組成物を射出充填する際のバレル温度は200℃とし、射出充填時間を3.1秒とした。
また、射出充填前の、意匠面金型と非意匠面金型の型締力(単位:N)を、金型キャビティの製品投影面積(単位:mm)に圧力30MPaを乗じた値とした。そして、射出充填完了後に、意匠面金型と非意匠面金型の型締力(単位:N)を、金型キャビティの製品投影面積に圧力5MPaを乗じた値まで低下させることで樹脂圧力を負圧に到達させ、時間tを4.2秒とした。樹脂圧力は金型に取り付けた樹脂圧力センサー(日本キスラー社製直圧式圧力センサー)により測定し、射出充填完了から樹脂圧力が0に到達したときまでの時間を時間tとした。
また、樹脂組成物の射出充填の完了時から減圧部内を減圧している時間tは15秒とした。また、樹脂組成物の射出充填の完了時から型開きする時点までの冷却時間は15秒とした。
[実施例2〜4]
意匠面金型と非意匠面金型のキャビティ形成面の温度T、T、時間t及び時間tを表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして射出成形品を得た。
[比較例1〜5]
意匠面金型と非意匠面金型のキャビティ形成面の温度T、T、時間t及び時間tを表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして射出成形品を得た。
[意匠面の評価]
各例で得られた射出成形品のリブ上(意匠面におけるリブが形成された領域)のヒケの程度を以下の基準で評価した。
「A」:ヒケが見られない。
「B」:ごくわずかにヒケが見られるが、ほとんど目立たず製品として問題ない。
「C」:多少のヒケが見られるが、あまり目立たず製品として問題ない。
「D」:目立つヒケが見られる。
[変形の評価]
各例で得られた射出成形品の変形の有無を評価した。
各例における温度T、T、時間t、t、冷却時間、並びに意匠面のヒケ及び変形の評価を表1に示す。
Figure 2014104680
表1に示すように、実施例1のリブ上のヒケ評価はAとなり、まったくヒケが観察されなかった。また、実施例2では意匠面金型のキャビティ形成面の温度Tを80℃、非意匠面金型のキャビティ形成面の温度Tを75℃とした以外は実施例1と同様に成形した。このときリブ上のヒケ程度は評価Bとなり、ヒケ低減効果が確認できた。また、実施例4では温度Tを100℃、温度Tを65℃とした以外は実施例1と同様に成形したところ、リブ上のヒケ程度は評価Cとなり、ヒケ低減効果が確認できた。一方、比較例1では温度Tを100℃、温度Tを50℃とした以外は実施例1と同様に成形したところ、リブ上のヒケ程度は評価Dとなり、ヒケ低減効果を確認できなかった。同様に、比較例2においても温度Tを65℃、温度Tを60℃とした以外は実施例1と同様に成形したところ、リブ上のヒケ程度は評価Dとなり、ヒケ低減効果を確認できなかった。
実施例3では樹脂組成物の射出充填の完了時から減圧部内を減圧している時間tを5秒とした以外は実施例1と同様に成形したところ、リブ上のヒケ程度は評価Cとなり、ヒケ低減効果が確認できた。一方比較例3では樹脂組成物の射出充填の完了時から減圧部内を減圧している時間tを4秒とした以外は実施例1と同様に成形したところ、リブ上のヒケ程度は評価Dとなり、ヒケ低減効果を確認できなかった。
比較例4では樹脂組成物の射出充填完了から樹脂圧力が負圧に到達する時間tを8秒となるようにした以外は実施例1と同様に成形したところ、リブ上のヒケ程度は評価Dとなり、ヒケ低減効果を確認できなかった。
比較例5では樹脂組成物の射出充填の完了時から減圧部内を減圧している時間tを、冷却時間の15秒より長い20秒とした以外は実施例1と同様に成形したところ、リブ上のヒケ程度は評価Aとなり、ヒケ低減効果は確認できた。しかしながら、製品取り出しのための型開動作時まで減圧状態であったため、成形品がキャビティに密着したままとなり、型開時に大きく変形した。
10 射出成形品
10a 意匠面
10b 非意匠面
12 板状部
14 リブ
100,100A,100B 射出成形用金型
110 意匠面金型
112 非意匠面金型
110a,112a キャビティ形成面
114 金型キャビティ
116 凹部
118,118A 多孔質部
120,120A 非多孔質部
122,122B 減圧部
124 エジェクターピン

Claims (4)

  1. 一対の意匠面金型及び非意匠面金型を有し、
    前記意匠面金型及び非意匠面金型が型締めされて、それら内部に、溶融した樹脂組成物を射出充填して成形する金型キャビティが形成され、
    前記意匠面金型が、前記金型キャビティに面する多孔質部と、該多孔質部を覆うように設けられた非多孔質部と、を有し、
    前記非多孔質部に前記多孔質部に通じる減圧部が設けられている、射出成形用金型。
  2. 請求項1に記載の射出成形用金型を用いた樹脂の射出成形方法であって、
    射出充填前の前記意匠面金型及び前記非意匠面金型のキャビティ形成面の温度を65〜120℃とし、
    射出充填前の前記意匠面金型のキャビティ形成面の温度を前記非意匠面金型のキャビティ形成面の温度よりも5〜50℃高くし、
    前記減圧部内を樹脂組成物の射出充填の完了後5秒以上、冷却完了時までの範囲で減圧し、
    かつ樹脂組成物の射出充填の完了後7秒以内に樹脂圧力を負圧に到達させることを特徴とする樹脂の射出成形方法。
  3. 前記樹脂組成物がポリプロピレンを含有する、請求項2に記載の樹脂の射出成形方法。
  4. 請求項2又は3に記載の樹脂の射出成形方法により成形された射出成形品。
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JP2003011213A (ja) * 2001-06-05 2003-01-15 Inoac Packaging Group Inc 側部ゲート付き射出成形用金型を真空助成と共に用いる成形システム及び方法及びそれを用いて得られる射出吹込み成形された物品
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