JP2014104312A - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性及び耐久性に優れたファスニングテープを備えるテープ型使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】後身頃1,前身頃2,及び後身頃1と前身頃2の間に位置する股下部3に長手方向に区分され,後身頃1又は前身頃2には,左右の側方部のそれぞれに,少なくとも左右一対のファスニングテープ10が取り付けられる。ファスニングテープ10は,左右の側方部に接合された基端部と,おむつの幅方向外側に向かって基端部から延出した延出部と,を有する。そして,ファスニングテープ10は,股下部3側の下縁辺及び下縁辺とは反対側の上縁辺の少なくともいずれか一方であって,基端部と延出部の境界を含む位置に,切欠き部20が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は,着用者の股下に装着され,尿などの液体を吸収し保持するための使い捨ておむつに関する。具体的に説明すると,本発明は,前身頃又は後身頃の側方部にファスニングテープが取付けられたテープ型の使い捨ておむつに関するものあり,そのファスニングテープの構成に特徴を有する。
従来から,例えば後身頃の左右の側方部にファスニングテープが取り付けられ,前身頃にフロントパッチが設けられたテープ型使い捨ておむつが知られている。ファスニングテープとフロントパッチは,例えばフック材(雄部材)とループ材(雌部材)の面ファスナーにより機械的に結合できるようになっている。このため,後身頃に設けられたファスニングテープを前身頃に設けられたフロントパッチに止め付けることで,使い捨ておむつを着用者の身体に装着することが可能である。
上記のようなテープ型使い捨ておむつを着用者に装着させる際には,ファスニングテープの先端部分付近を摘持し,フック材をフロントパッチに係合させる位置を調節しながら,おむつが着用者の身体に適切にフィットするように操作を行う。このため,ファスニングテープには,装着時における操作性と,フロントパッチに対するフィット性が求められる。そこで,従来から,操作性とフィット性を向上させることを目的として種々の工夫がなされたファスニングテープが提案されている(特許文献1及び特許文献2等)。
例えば,特許文献1には,ファスニングテープを備えるテープ型使い捨ておむつであって,ファスニングテープの基端側の角部のうち,止着部の中心から遠い方の角部が斜めに切り欠かれたものが開示されている。
また,特許文献2には,テープ型使い捨ておむつの前身頃に設けられたフロントパッチに,ファスニングテープを斜めに止め付けやすくするためのガイド線が描画されたものが開示されている。
特開2010−227507号公報 特開2012−100752号公報
ところで,例えば上記特許文献1や特許文献2に開示されているように,使い捨ておむつの後身頃に,ファスニングテープが左右二対ずつ取り付けられている場合,この二対のファスニングテープは,前身頃のフロントパッチに対して,斜め向きに止め付けられることが好ましいとされている。このように,左右二対のファスニングテープを,それぞれ斜めにしてフロントパッチに止め付けることで,ファスニングテープが,着用者の張り出している腰骨を挟むようになり,おむつが着用者の身体に密着し易くなるとされている。
しかしながら,一般的な使い捨ておむつにおいて,各ファスニングテープは,おむつの後身頃の左右端縁から,おむつと幅方向と平行になるように突出しているため,フロントパッチに止め付ける際も,このフロントパッチに対して平行に止め付けられ易くなっている。このように,ファスニングテープは,フロントパッチと平行に配置されるのが一般的である。
従って,従来のテープ型使い捨ておむつは,後身頃に設けられた左右二対のファスニングテープを,前身頃のファスニングテープに対して斜めに係合させると,ファスニングテープに対して無理な力が加わり,ファスニングテープが歪んだり,シワが生じたりするという問題があった。このように,装着時において,ファスニングテープにシワが生じると,使い捨ておむつのフィット性が低下してしまう。
また,従来から,ファスニングテープの基端部の一部は,おむつを構成する不織布等に対して接合されているものであるため,このようなファスニングテープを,フロントパッチに対して,無理に斜め止めしようとすると,ファスニングテープの基端部と延出部の境界に高い負荷がかかる。このため,従来の使い捨ておむつでは,ファスニングテープを無理に斜め止めしようとすると,ファスニングテープが止め付けられているおむつの不織布や,ファスニングテープ自体に,損傷や破損が生じるという不具合があった。
このため,現在では,テープ型使い捨ておむつであって,装着時に斜め止めを行い易く,また,斜め止めをしても無理な負荷がかかることを防止でき,さらには,シワや破損の発生を防止できる,操作性及び耐久性に優れたファスニングテープを備えるものが求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,おむつの側方部に接合されるファスニングテープの基端部と,この基端部から延出した延出部の境界を含む位置に,切欠き部を形成することにより,ファスニングテープが,この切欠き部を基点として上下に曲がり易くなるため,装着時に斜め止めがし易く,また斜め止めをしても無理な負荷がかかることを防止できるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,ファスニングテープの操作性と耐久力が向上し,従来技術の課題を解決できることに想到して,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は,以下の構成を有する。
本発明は,テープ型使い捨ておむつに関する。
本発明のテープ型使い捨ておむつは,後身頃1,前身頃2,及び後身頃1と前身頃2の間に位置する股下部3に長手方向に区分されている。また,本発明のテープ型使い捨ておむつは,後身頃1又は前身頃2のいずれか一方には,左右の側方部のそれぞれに,少なくとも左右一対のファスニングテープ10が取り付けられ,このファスニングテープ10を,後身頃1又は前身頃2の他方に止め付けることにより,着用者の身体に装着される。
ここで,ファスニングテープ10は,左右の側方部に接合された基端部11と,おむつの幅方向外側に向かって基端部11から延出した延出部12と,を有する。
さらに,ファスニングテープ10は,股下部3側の下縁辺13及び下縁辺13とは反対側の上縁辺14の少なくともいずれか一方であって,基端部11と延出部12の境界を含む位置に,切欠き部20が形成されている。
上記構成のように,各ファスニングテープ10の基端部11と延出部12の境界部分に,切欠き部20を形成し,ファスニングテープ10を部分的に幅狭とすることにより,おむつを装着する際に,延出部12を摘み持って,この延出部12を比較的自由に上下に曲げ伸ばし易くなる。このため,例えば,おむつの後身頃に取付けられたファスニングテープ10を,前身頃のフロントパッチに止め付ける際に,延出部12を斜め方向に曲げた状態で,フロントパッチに止め付けることが容易になる。また,基端部11と延出部12の境界には切欠き部20が形成されているため,ファスニングテープ10の延出部12を,斜めに曲げた状態としたままであっても,基端部11と延出部12の境界部分に生じるシワを抑制できるとともに,この境界部分にかかる負荷が低減される。従って,ファスニングテープ10が破損したり,このファスニングテープ10が接合された不織布が損傷したりする事態を防止できる。
本発明のテープ型使い捨ておむつにおいて,切欠き部20は,各ファスニングテープ10の下縁辺13及び上縁辺14の両方に形成されていることが好ましい。
上記構成のように,基端部11と延出部12の境界を含む位置において,各ファスニングテープの下縁辺13及び上縁辺14の両方に切欠き部20を形成することで,延出部12を摘み持って上下に曲げ伸ばしする操作が,より容易になる。これにより,ファスニングテープ10の操作性がさらに向上する。
本発明のテープ型使い捨ておむつにおいて,ファスニングテープ10は,左右の側方部のそれぞれに,少なくとも左右二対ずつ設けられていることが好ましい。この少なくとも二対のファスニングテープ10は,相対的に股下部3に近い位置に取付けられた一対の第1ファスニングテープ10aと,相対的に股下部3から遠い位置に取付けられた一対の第2ファスニングテープ10bと,を含む。
ここで,第1ファスニングテープ10aは,下縁辺13aに形成された第1下側切欠き部21aの切欠きの深さをD1とし,上縁辺14aに形成された第1上側切欠き部22aの切欠きの深さをD2とした場合に,D1>D2を満たすものであることが好ましい。
さらに,第2ファスニングテープ10bは,下縁辺13bに形成された第2下側切欠き部21bの切欠きの深さをD3とし,上縁辺14bに形成された第2上側切欠き部22bの切欠きの深さをD4とした場合に,D3<D4を満たすものであることが好ましい。
上記構成のように,下方に取付けられた第1ファスニングテープ10aの下側の切欠き部21aの深さを,上側の切欠き部22aの深さよりも深くすることで,この第1ファスニングテープ10aは,上方に向かって曲がり易くなる。他方,上方に取付けられた第2ファスニングテープ10bの下側の切欠き部21bの深さを,上側の切欠き部22bの深さよりも浅くすることで,この第2ファスニングテープ10bは,下側に向かって曲がり易くなる。これにより,フロントパッチ等に止め付ける際に,第1ファスニングテープ10aと第2ファスニングテープ10bを,互いに交差する方向に傾斜させて止め付けることが容易になる。このようなファスニングテープを,互いに交差する方向に斜めに止め付けることにより,使い捨ておむつが,着用者の身体に密着して装着されるようになるため,おむつがずれ落ちにくくなる。
本発明のテープ型使い捨ておむつにおいて,ファスニングテープ10は,使い捨ておむつの長手方向におけるファスニングテープ10の長さ(以下,幅という)が最も広い部分の最大幅をWmaxとし,切欠き部20が形成された基端部11と延出部12の境界における幅をWminとした場合に,Wminは,Wmaxの50%以上90%以下であることが好ましい。
本発明において,基端部11と延出部12の境界部位には,切欠き20が形成されているため,この境界部位は,他の部位と比較して破断しやすくなっている。そこで,上記構成のように,最大幅Wmaxを100%とした場合において,切欠き20が形成された基端部11と延出部12の境界部位における幅Wminを,最大幅Wmaxの50%以上として,比較的広めに確保しておくことで,例えば延出部12が引っ張られて,この境界部位に引っ張る力が強めに加わったとしても,ファスニングテープ10が,不用意に破断してしまうような事態を防止できる。他方,基端部11と延出部12の境界部位における幅Wminが,最大幅Wmaxに対して90%以下であることにより,上述した通り,ファスニングテープ10は,優れた操作性及び耐久性を発揮する。
本発明のテープ型使い捨ておむつにおいて,ファスニングテープ10は,延出部12の下縁辺13及び上縁辺14の少なくともいずれか一方に,副切欠き部23がさらに形成されていることが好ましい。
上記構成のように,ファスニングテープ10に,基端部11と延出部12の境界を含む位置に切欠き部20を形成し,その上で,延出部12に副切欠き部23をさらに形成することで,ファスニングテープ10が,切欠き部20と,副切欠き部23の両方で,二段階で曲がるようになる。このため,着用者は,ファスニングテープ10を好ましい位置に止め付け易くなる。
本発明は,装着時に斜め止めを行い易く,また,斜め止めをしても無理な負荷がかかることを防止でき,さらには,シワや破損の発生を防止できる,操作性及び耐久性に優れたファスニングテープを備えるテープ型使い捨ておむつを提供できる。
図1は,本発明の第1の実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図である。 図2は,本発明の第1の実施形態に係る使い捨ておむつを示す展開図である。 図3は,第1の実施形態に係るファスニングテープを拡大して示している。 図4は,第1の実施形態に係るファスニングテープの動作例を示している。 図5は,第2の実施形態に係るファスニングテープを示している。 図6は,第3の実施形態に係るファスニングテープを示している。 図7は,第4の実施形態に係るファスニングテープを示している。 図8は,第5の実施形態に係るファスニングテープを示している。 図9は,第6の実施形態に係るファスニングテープを示している。 図10は,第7の実施形態に係るファスニングテープを示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,「おむつの長手方向」とは,縦長に形成された使い捨ておむつの長手方向であって,使い捨ておむつの前身頃と後身頃を結ぶ方向(図2の上下方向)を意味する。また、「おむつの幅方向」とは,縦長に形成された使い捨ておむつの幅方向であって,前記長手方向に平面的に直交する方向(図2の左右方向)を意味する。
また,本願明細書において,「A〜B」との表記は,「A以上B以下」であることを意味する。
(1.使い捨ておむつの基本構成)
図1は,本発明に係るテープ型使い捨ておむつの例を示す斜視図である。また,図2は,本発明に係るテープ型使い捨ておむつの例を示す展開図であり,使い捨ておむつを,装着時において着用者の肌に対向しない面(肌非対向面)側から見た状態を示している。
図1や図2に示されるように,本発明のテープ型使い捨ておむつ100は,装着時に着用者の背部を覆う後身頃1,着用者の腹部を覆う前身頃2,及び着用者の股下にあてがわれる股下部3の各部から構成される。
本実施形態において,テープ型の使い捨ておむつ100の後身頃1及び前身頃2には,左右両方向にサイドフラップが延設されている。また,後身頃1のサイドフラップ1aには,おむつの幅方向の側縁1bから突出するように少なくとも左右一対のファスニングテープ10が取り付けられている。本実施形態において,ファスニングテープ10は,左右二対で設けられている。一方,前身頃2の肌非対向面側には,ファスニングテープ10を止め付けるためのフロントパッチ30が設けられている。このため,テープ型の使い捨ておむつ100は,後身頃1を着用者の背部にあてがい,前身頃2を着用者の腹部にあてがった状態で,後身頃1に取り付けられているファスニングテープ10を,前身頃2に設けられたフロントパッチ30に止め付けることにより,着用者の身体に装着することが可能である。なお,本実施形態では,後身頃1にファスニングテープ10を取り付け,前身頃2にフロントパッチ30を設けることとしているが,後身頃1にフロントパッチ30を設け,前身頃2にファスニングテープ10を取り付けることも可能である。
また,図2に示されるように,各ファスニングテープ10は,使い捨ておむつ100の後身頃1のサイドフラップ1aに接合した基端部11と,おむつの幅方向外側に向かって基端部11から延出した延出部12と,を含んでいる。基端部11は,後身頃1のサイドフラップ1aの肌対向面側又は肌非対向面側に固定されるものであってもよいし,後身頃1が2枚以上のシート部材を重ね合わせて形成されたものである場合,そのシート部材の間に挟み込んで固定されたものであってもよい。また,延出部12は,後身頃1のサイドフラップ1aに接合されずに自由端となっている部分であり,特におむつの幅方向の側縁1bから突出していることが好ましい。また,図1に示されるように,延出部12の先端近傍には,フロントパッチ30と係合する基端部15が設けられている。さらに,本発明において,各ファスニングテープ10の基端部11と延出部12の境界を含む位置には,切欠き部20が形成されている。本実施形態において,切欠き部20は,ファスニングテープ10の下縁辺と上縁辺のそれぞれに形成されている。
後身頃1と前身頃2の間には股下部3が位置する。図1に示されるように,この股下部3を中心として後身頃1から前身頃2にかけて,尿などの液体を吸収し保持するための吸収体41が配設されている。この吸収体41は,着用者の肌に対向する面(肌対向面)側から液透過性のトップシート42によって被覆され,反対側の肌非対向面側から液不透過性のバックシート43によって被覆されている。従って,尿などの液体は,トップシート42を透過して,吸収体41に吸収保持され,液不透過性のバックシート43によって外部への漏出が阻止される。
また,トップシート42の左右両側にはサイドシート44を配設することとしてもよい。サイドシート44は,疎水性を有しながらも通気性の高い材料によって形成されていることが好ましい。また,サイドシート44の一端をトップシート42の表面上に固定し,その他端に弾性伸縮材(立体ギャザー伸縮材)を伸長状態で配設することにより,立体ギャザー45を形成することとしてもよい。この立体ギャザー45は,立体ギャザー伸縮材が収縮すると,その収縮力を利用して起立する。起立した立体ギャザー45は,トップシート42の側方から液体が漏洩することを防止するための防漏壁として機能する。
また,バックシート43の外表面には,バックシート43を補強し,その手触りを良くするために,カバーシート46を貼り合わせることとしてもよい。カバーシート46を形成する材料としては,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布,又は湿式不織布を用いることができる。
(2.使い捨ておむつの各部構成)
以下,本発明に係るテープ型使い捨ておむつの各部の構成について説明する。
(2−1.ファスニングテープ)
ファスニングテープ10は,フロントパッチ30に係合する基端部15を備えた部材である。このファスニングテープ10は,前身頃2に設けられたフロントパッチ30と共にファスニング機構を構成する。図2に示されるように,本実施形態において,ファスニングテープ10は,後身頃1のサイドフラップ1aの側縁1bから延出するように取り付けられている。
ファスニングテープ10は,前身頃2に配置されたフロントパッチ30に届く程度の長さを有するものであればよい。また,図1や図2においては,ファスニングテープ10が後身頃1の左右の各側縁に2つずつ設けられた例が示されている。ただし,ファスニングテープ10の数は,左右の各側縁に1つずつ設けられたものであってもよいし,3つ以上設けられていてもよい。
各ファスニングテープ10の先端近傍には,基端部15が設けられている。基端部15は,例えば,粘着剤や粘着テープにより固定を行うものであってもよいし,フロントパッチ30に機械的に結合される面状ファスナーであってもよい。ファスニングテープ10とフロントパッチ30と固定するファスニング機構としては,フック材(雄部材)とループ材(雌部材)の機械的結合により固定を行う面状ファスナー用いることが特に好ましい。面状ファスナーは,例えば,表面に多数の突起(鉤状,きのこ状等)が形成されたフック材と,表面にループ状の繊維が配置されたループ材との組み合わせにより構成される。例えば,ファスニングテープ10の基端部15としてフック材を採用し,フロントパッチ30にはループ材を形成すればよい。面状ファスナーは,ループ材の表面にフック材を貼り合わせた際,フック材の多数の突起をループ材の表面に係合させる。このため,面状ファスナーは,フック材とループ材を剥離可能な状態で,かつ強固に固着させることができるものであり,繰り返しの使用が可能である点,及び固着強度が高いという点において好ましい。
ファスニングテープ10の基材を構成する材料としては,例えば,織布,不織布,その他布,紙,又はプラスチックフィルムを用いることができる。また,布を構成する素材としては,例えば,ポリエチレン系,ポリプロピレン系,ポリアミド系,ポリエステル系,ポリ塩化ビニル系,又はポリスチレン系の合成樹脂を好適に用いることができる。
(2−1−1.ファスニングテープ:第1の実施形態)
図3は,図2に示したファスニングテープ10を拡大して示したものである。図3(a)は,図2と同様に,ファスニングテープ10を肌非対向面側から見た平面図であり,図3(b)は,ファスニングテープ10の断面図を示している。特に,図3は,本発明の第1の実施形態に係るファスニングテープ10の構成を示している。
図3に示されるように,本実施形態において,ファスニングテープ10は,後身頃1の片側のサイドフラップ1aに,それぞれ2つずつ取付けられている。本願明細書では,2つ設けられたファスニングテープ10のうち,相対的に,使い捨ておむつ100の股下部3(図中下側)に近い位置に取付けられたファスニングテープ10を,第1ファスニングテープ10aと称する。また,2つ設けられたファスニングテープ10のうち,相対的に,使い捨ておむつ100の股下部3から遠い位置に取付けられたファスニングテープ10を,第2ファスニングテープ10bと称する。
第1ファスニングテープ10a及び第2ファスニングテープ10bは,それぞれ,後身頃1のサイドフラップ1aに接合される基端部11a,11bを有している。図3(a)に示されるように,本実施形態において,後身頃1のサイドフラップ1aは,吸収体41の左右側方に配置されたサイドシート44により構成されている。また,図3(b)に示されるように,サイドシート44は,肌対向面側に位置する表面シート51と,肌非対向面側に位置する裏面シート52とを重ね合わせて構成されている。このような場合,第1ファスニングテープ10a及び第2ファスニングテープ10bの基端部11a,11bは,表面シート51と裏面シート52の間に挟み込まれた状態で,表面シート51と裏面シート52に対し接合されていることが好ましい。基端部11a,11bは,ホットメルト等の公知の接着剤や,ヒートシール又は超音波シール等によって,後身頃1のサイドフラップ1aに接合すればよい。
また,第1ファスニングテープ10a及び第2ファスニングテープ10bは,それぞれ,基端部11a,11bに連接し,おむつの幅方向外側に向かって延出した延出部12a,12bを有する。このように,第1ファスニングテープ10a及び第2ファスニングテープ10bは,基端部11a,11b及び延出部12a,12bから構成される。延出部12a,12bは,基端部11a,11bと一体となった一つの部材によって構成されているものであってもよいし,基端部11a,11bと一体となった部材に他の部材を連結して構成されているものであってもよい。延出部12a,12bは,少なくとも,サイドフラップ1aの側縁1bよりも幅方向外側に突出する長さを有する。延出部12a,12bが突出する長さは,適宜調節すればよいが,例えば10mm〜150mm,又は50mm〜100mm程度であることが好ましい。また,図3(b)の断面図に示されるように,延出部12a,12bの先端近傍には,その肌対向面側に,止着部15が設けられている。止着部15の例は,面状ファスナーのフック材である。
また,図示は省略するが,第1ファスニングテープ10a及び第2ファスニングテープ10bの延出部12a,12bの肌非対向面側(基端部15が設けられた面とは反対側の面)には,他のファスニングテープの止着部(フック材)と係合可能なループ材が設けられていてもよい。このように,各ファスニングテープ10a,10bの延出部12a,12bに面状ファスナーのループ材を貼り付けることで,ファスニングテープの上に,他のファスニングテープを重ね付けすることが可能になる。
図3(a)の平面図に示されるように,本発明において,第1ファスニングテープ10a及び第2ファスニングテープ10bは,基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界を含む位置に,切欠き部を有している。すなわち,第1ファスニングテープ10aは,股下部3側(図中下方)の縁を形成する下縁辺13aに,第1下側切欠き部21aを有する。また,第1ファスニングテープ10aは,使い捨ておむつ100の後身頃1の長手方向の端縁側(図中上方)の縁を形成する上縁辺14aに,第1上側切欠き部22aを有する。同様に,第2ファスニングテープ10bは,股下部3側(図中下方)の縁を形成する下縁辺13bに,第2下側切欠き部21bを有する。また,第2ファスニングテープ10aは,使い捨ておむつ100の後身頃1の長手方向の端縁側(図中上方)の縁を形成する上縁辺14bに,第2上側切欠き部22bを有している。このように,本実施形態において,第1ファスニングテープ10a及び第2ファスニングテープ10bは,それぞれ二箇所ずつ切欠き部が形成されている。
ここにいう切欠き部とは,ファスニングテープの縁が内側に向かって部分的に窪むように湾曲若しくは屈折した形状となっている箇所,又は部分的に切り込み線又はミシン目線が形成された箇所を意味している。本実施形態において,各切欠き部21a,22a,21b,22bは,円弧状に形成されている。切欠き部を円弧状にすることで,ファスニングテープの耐久性が低下することを防止できると共に,この切欠き部を基点として,ファスニングテープを上下に自由に曲げ伸ばしし易くなる。なお,各ファスニングテープ10a,10bに形成された各切欠き部21a,22a,21b,22bの形状は,統一されていることが好ましいが,それぞれ異なる形状となっていてもよい。
図3(a)の平面図に示されるように,本実施形態において,下方に配置された第1ファスニングテープ10aを見ると,下縁辺13aに形成された第1下側切欠き部21aの方が,上縁辺14aに形成された第1上側切欠き部22aよりも,切欠きの深さが,深くなっている。なお,ここにいう「切欠きの深さ」とは,切欠き部が,使い捨ておむつの長手方向(図の上下方向)に延びる長さである。すなわち,第1下側切欠き部21aの切欠きの深さをD1とし,第1上側切欠き部22aの切欠きの深さをD2とした場合に,式:D1>D2の関係を満たすものであることが好ましい。例えば,第1下側切欠き部21aの深さD1の値は,第1上側切欠き部22aの深さD2の値を100%とした場合に,110%〜300%,130%〜250%,又は150%〜200%であることが好ましい。
また,図3(a)の平面図に示されるように,本実施形態において,上方に配置された第2ファスニングテープ10bを見ると,上縁辺14bに形成された第2上側切欠き部22bの方が,下縁辺13bに形成された第2下側切欠き部21bよりも,切欠きの深さが,深くなっている。すなわち,第2下側切欠き部21bの切欠きの深さをD3とし,第2上側切欠き部22bの切欠きの深さをD4とした場合に,式:D3<D4の関係を満たすものであることが好ましい。例えば,第2上側切欠き部22bの深さD4の値は,第2下側切欠き部22aの深さD3の値を100%とした場合に,110%〜300,130%〜250%,又は150%〜200%であることが好ましい。
このように,本発明では,ファスニングテープが左右二対以上取付けられている場合に,2つのファスニングテープは,互いに近い方の辺に形成された切り欠きが比較的浅く形成されて,互いに離れた方の辺に形成された切り欠きが比較的深く形成されることが好ましい。このようにすることで,二対のファスニングテープを,フロントパッチに止め付ける際に,斜め方向に傾けて止め付けやすくなる。例えば,図4には,上記図3に示されたファスニングテープの動作例が示されている。図4に示されるように,下方に配置された第1ファスニングテープ10aは,下縁辺13aに形成された第1下側切欠き部21aの深さが,上縁辺14aに形成された第1上側切欠き部22aの深さよりも,深くなっているため,下縁辺13a側が伸び易く,上縁辺14a側が縮み易くなっている。このため,下方に配置された第1ファスニングテープ10aは,その延出部12aを,上方に向かって斜めに傾けて,フロントパッチに止め付ける作業を簡単に行うことができる。他方,上方に配置された第2ファスニングテープ10bは,上縁辺14bに形成された第2上側切欠き部22bの深さが,下縁辺13bに形成された第2下側切欠き部21bの深さよりも,深くなっているため,上縁辺14b側が伸び易く,下縁辺13b側が縮み易くなっている。このため,上方に配置された第2ファスニングテープ10bは,その延出部12bを,下方に向かって斜めに傾けて,フロントパッチに止め付ける作業を簡単に行うことができる。従って,上下に配置された第1ファスニングテープ10aと第2ファスニングテープ10bを,互いに近づく方に斜めに傾けて止め付ける作業が容易になる。このように,上下のファスニングテープをそれぞれ斜めにして止め付ける,いわゆるクロス止めを行うことにより,ファスニングテープが,着用者の張り出している腰骨を挟むようになり,おむつが着用者の身体に密着し易くなる。
続いて,図3を参照して,各ファスニングテープ10a,10bの幅について説明する。ここにいうファスニングテープの幅とは,おむつの長手方向(図中上下方向)におけるファスニングテープの長さである。ここで,図3に示されるように,各ファスニングテープ10a,10bの最大幅をWmaxとする。また,各ファスニングテープ10a,10bにおいて,切欠き部が形成された基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界における幅を,Wminとする。そして,各ファスニングテープ10a,10bの境界における幅Wminの値は,最大幅Wmaxの値を100%とした場合に,50%〜90%であることが好ましい。また,境界における幅Wminの値は,最大幅Wmaxの値に対して,55%〜80%であってもよく,60%〜70%であってもよい。このように,境界における幅Wminの値を,最大幅Wmaxの値に対して少なくとも50%以上とすることで,この境界部分に,切り欠きを形成したとしても,ファスニングテープが不用意に破断するような事態を防止できる。また,境界における幅Wminの値を,最大幅Wmaxの値に対して90%以下とすることで,切り欠きを形成したことによる操作性向上の作用が効果的に発揮される。なお,第1ファスニングテープ10aの最大幅Wmaxの値と,第2ファスニングテープ10bの最大幅Wmaxの値は,等しいものである必要はなく,互いに異なる値であってもよい。同様に,第1ファスニングテープ10aの幅Wminの値と,第2ファスニングテープ10bの幅Wminの値は,等しいものである必要はなく,互いに異なる値であってもよい。また,各ファスニングテープ10a,10bの幅Wminは,単に,基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界における幅を意味しており,必ずしも,この境界における幅Wminが,各ファスニングテープ10a,10bの最小幅である必要はない。
また,図3(a)では,第1下側切欠き部21a,第1上側切欠き部22a,第2下側切欠き部21b,及び第2上側切欠き部22bの幅が,それぞれ,符号B1,B2,B3,B4で示されている。ここで,各切欠き部の幅B1,B2,B3,B4の値は,それぞれ,その切欠き部の深さD1,D2,D3,D4の値よりも小さいものであることが好ましい。すなわち,B1≦D1,B2≦D2,B3≦D3,B4≦D4となることが好ましい。このように,各切欠き部の幅を,その深さよりも小さくすることで,ファスニングテープをさらに自由に上下に曲げ伸ばしすることが出来るようになると共に,ファスニングテープの耐久性を維持することができる。
また,第1ファスニングテープ10aにおいて,第1下側切欠き部21aの幅B1と,第1上側切欠き部22aの幅B2を比較すると,幅B1の方が,幅B2よりも幅広となっていることが好ましい(B1>B2)。他方,第2ファスニングテープ10bにおいて,第2下側切欠き部21bの幅B3と,第2上側切欠き部22aの幅B4を比較すると,幅B4の方が,幅B3よりも幅広となっていることが好ましい(B3<B4)。このようにすることで,このように各切欠き部の幅の値を調節することで,上述した各切欠き部の切欠きの深さを調節した理由と同様に,上下に配置された第1ファスニングテープ10aと第2ファスニングテープ10bを,互いに近づく方に斜めに傾けて止め付ける作業が容易になる。
また,図3(a)の平面図に示されるように,各ファスニングテープ10a,10bに形成される各切欠き部21a,22a,21b,22bは,局所的に形成されているものであることが好ましい。すなわち,図3(a)では,各ファスニングテープ10a,10bの全長が,符号Lで示されている。このとき,各切欠き部の幅B1,B2,B3,B4それぞれの値は,ファスニングテープの全長Lの値を100%とした場合に,0.5%〜30%であることが好ましく,1%〜20%又は1%〜10%であることがより好ましく,1%〜5%であることが特に好ましい。具体的には,各切欠き部の幅B1,B2,B3,B4は,0.5mm〜10mm,又は1mm〜5mm程度であることが好ましい。このように,ファスニングテープに形成される切欠き部が局所的なものであることにより,ファスニングテープの耐久性の低下を防止できる。また,ファスニングテープに形成される切欠き部が局所的なものであっても,本発明によるファスニングテープの操作性向上の作用は十分に発揮しうる。
さらに,図3(a)に示した実施形態では,各ファスニングテープ10a,10bの基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界が,サイドフラップ1aの側縁1bに一致している。これは,サイドフラップ1aの側縁1bに至る位置まで接着剤等が塗布されて,各ファスニングテープ10a,10bが,接合されているからである。このように,各ファスニングテープ10a,10bの基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界を,サイドフラップ1aの側縁1bに一致させることで,ファスニングテープの固定性及び操作性が良化される。ただし,本発明において,基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界は,必ずしも,サイドフラップ1aの側縁1bに一致している必要はない。例えば,各ファスニングテープ10a,10bの基端部11a,11bは,側縁1bよりも幅方向内側の位置で,サイドフラップ1aに接合されていてもよい。この場合,基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界は,サイドフラップ1aの側縁1bよりも,幅方向内側に位置することとなる。
(2−1−2.ファスニングテープ:第2の実施形態)
続いて,図5を参照して,本発明の第2の実施形態に係るファスニングテープについて説明する。第2の実施形態については,上記第1の実施形態と同様な点については説明を割愛し,上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図5に示されるように,下方に位置する第1ファスニングテープ10aと,上方に位置する第2ファスニングテープ10bは,それぞれ,基端部11a,11bと,延出部12a,12bの境界を含む位置に,切欠き部を有している。すなわち,第1ファスニングテープ10aは,下縁辺13aに形成された第1下側切欠き部21aと,上縁辺14aに形成された第1上側切欠き部22aを有する。また,第2ファスニングテープ10bは,下縁辺13bに形成された第2下側切欠き部21bと,上縁辺14bに形成された第2上側切欠き部22bを有する。この点は,第1の実施形態と同様である。
ここで,図5に示されるように,第2の実施形態において,各ファスニングテープ10a,10bに形成された各切欠き部21a,22a,21b,22bは,略三角形状に形成されている。このように,各切欠き部21a,22a,21b,22bの形状は,円弧状のものに限定されず,三角形状のものであってもよい。また,各切欠き部21a,22a,21b,22bには,三角形の頂点に相当する位置に,略円状に切り抜かれた丸抜き部24が形成されている。このように,切欠き部が形成する角に相当する位置に,丸抜き部24を形成することで,その切欠き部の角に引っ張る力が強めに加わったとしても,ファスニングテープが裂けにくいものとなる。
(2−1−3.ファスニングテープ:第3の実施形態)
次に,図6を参照して,本発明の第3の実施形態に係るファスニングテープについて説明する。
図6に示されるように,第3の実施形態において,各ファスニングテープ10a,10bに形成された各切欠き部21a,22a,21b,22bは,略四角形状に形成されている。このように,このように,各切欠き部21a,22a,21b,22bの形状は,四角形状のものであってもよい。四角形状には,正方形,長方形,及び台形が含まれる。図6に示された例では,各切欠き部21a,22a,21b,22bは,略台形に形成されている。また,各切欠き部21a,22a,21b,22bには,四角形の角に相当する位置に,略円状に切り抜かれた丸抜き部24が形成されている。このように,丸抜き部24を形成することで,その切欠き部の角に引っ張る力が加わっても,ファスニングテープが不用意に裂けてしまう事態を防止できる。
(2−1−4.ファスニングテープ:第4の実施形態)
次に,図7を参照して,本発明の第4の実施形態に係るファスニングテープについて説明する。
図7に示されるように,第4の実施形態では,各ファスニングテープ10a,10bの基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界線上に,直線状の切欠き部21a,22a,21b,22bが形成されている。本実施形態において,直線状の切欠き部21aは,ファスニングテープの幅方向(図上下方向)に沿って真っ直ぐに延びる。直線状の切欠き部21aは,切れ目が連続したスリットであってもよいし,切れ目が間欠的に形成されたミシン目であってもよい。各切欠き部21a,22a,21b,22bを,ミシン目状に形成することで,ミシン目線が必要なときにだけ破断して切れ目となるため,必要のないときに,ファスニングテープ10a,10bがヒラヒラすることを防止できる。また,直線状に形成された各切欠き部21a,22a,21b,22bの先端には,丸抜き部24を形成することが好ましい。
(2−1−5.ファスニングテープ:第5の実施形態)
次に,図8を参照して,本発明の第5の実施形態に係るファスニングテープについて説明する。
図8に示されるように,第5の実施形態において,各ファスニングテープ10a,10bに形成された各切欠き部21a,22a,21b,22bは,直線状部分と円弧状部分を含む形状とされている。各切欠き部において,直線部分は,2辺設けられ,ファスニングテープの上縁辺及び/又は下縁辺から,ファスニングテープの内側にむかって徐々に幅狭になるように傾斜しており,円弧状部分は,2辺の直線部分の先端側に位置している。本発明において,各切欠き部は,直線状部分と円弧状部分を組み合わせて形成されたものであってもよい。
(2−1−5.ファスニングテープ:第6の実施形態)
続いて,図9を参照して,発明の第6の実施形態に係るファスニングテープについて説明する。
図9に示されるように,第6の実施形態において,各ファスニングテープ10a,10bは,上述した切欠き部に加え,副切欠き部23を有している。ここにいう,副切欠き部とは,切り欠かれた領域が,ファスニングテープの基端部と延出部の境界に形成されておらず,副切欠き部の始端が,サイドフラップの側縁よりも,おむつの幅方向外側に位置しているものを意味する。図9に示されるように,副切欠き部23は,ファスニングテープ10a,10bの延出部12a,12bに形成される。具体的に説明すると,副切欠き部23は,延出部12a,12bの下縁辺13a,13b及び上縁辺14a,14bの両方,又はいずれか一方に形成される。図9に示された例は,副切欠き部23が,延出部12a,12bの下縁辺13a,13b及び上縁辺14a,14bの両方に形成されたものである。副切欠き部23に関し,切欠きの深さや,切欠き幅については,上述した第1の実施形態の各切欠き部21a,22a,21b,22bと同様の構成を採用することができる。
第6の実施形態のように,各ファスニングテープ10a,10bに対し,切欠き部21a,22a,21b,22bに加え,副切欠き部23を形成することにより,各ファスニングテープは,切欠き部と,副切欠き部の両方を基点として曲がるようになる。このように,各ファスニングテープを二段階で曲がるようにすることで,ファスニングテープをフロントパッチに止め付ける操作がさらに容易になる。
(2−1−6.ファスニングテープ:第7の実施形態)
次に,図10を参照して,本発明の第7の実施形態に係るファスニングテープについて説明する。図10は,図3と同様にファスニングテープ10を拡大して示したものである。
図10に示されるように,第7の実施形態において,後身頃1のサイドフラップ1aには,使い捨ておむつ100の股下部3(図中下側)に近い位置に取付けられた第1ファスニングテープ10aと,股下部3から遠い位置に取付けられた第2ファスニングテープ10bと,を有する。
図10の平面図に示されるように,第1ファスニングテープ10a及び第2ファスニングテープ10bのそれぞれは,基端部11a,11bと延出部12a,12bの境界を含む位置に,切欠き部を有している。すなわち,第1ファスニングテープ10aは,使い捨ておむつ100の後身頃1の長手方向の端縁側(図中上方)の縁を形成する上縁辺14aに,第1上側切欠き部22aを有する。他方,第2ファスニングテープ10bは,股下部3側(図中下方)の縁を形成する下縁辺13bに,第2下側切欠き部21bを有する。ただし,第1ファスニングテープ10aは,上記した第1の実施形態とは異なり,下縁辺13aに,第1下側切欠き部21aを有していない。また,第2ファスニングテープ10bも,上記した第1の実施形態とは異なり,上縁辺14bに,第2上側切欠き部22bを有してはいない。
その代わりに,第1ファスニングテープ10aは,延出部12aにおける下縁辺13aに,第1副切欠き部23aを有する。また,第2ファスニングテープ10bは,延出部12bにおける上縁辺14bに,第2副切欠き部23bを有している。
ここにいう,副切欠き部とは,切り欠かれた領域が,ファスニングテープの基端部と延出部の境界に形成されておらず,副切欠き部の始端が,サイドフラップの側縁よりも,おむつの幅方向外側に位置しているものを意味する。
すなわち,図10に示されるように,第1ファスニングテープ10aの下縁辺13aに形成された第1副切欠き部23aは,その始端が,サイドフラップ1aの側縁1bよりも,おむつの幅方向外側に向かって,所定幅M1だけずれて形成されている。同様に,第2のファスニングテープ10bの上縁辺に形成された第2副切欠き部23bも,その始端が,サイドフラップ1aの側縁1bよりも,おむつの幅方向外側に向かって,所定幅M2だけずれて形成されている。この第1副切欠き部23aのずれ幅M1と,第2副切欠き部23bのずれ幅M2は,同一であってもよいし,異なっていてもよい。
なお,本実施形態において,第1上側切欠き部22a,第2下側切欠き部21b,第1副切欠き部23a,及び第2副切欠き部23bは,円弧状に形成されている。
上記構成のように,各ファスニングテープ10a,10bにおいて,切欠き部22a,21bと,副切欠き部23a,23bの位置をずらして形成することで,各ファスニングテープ10a,10bを,斜め方向に曲げ伸ばし易くなる。すなわち,図10に示されるように,下方に配置された第1ファスニングテープ10aは,下縁辺13aには,基端部と延出部の境界からずれた位置に第1副切欠き部23aが形成され,上縁辺14aには,基端部と延出部の境界を含む位置に第1上側切欠き部22aが形成されているため,その延出部12aを,上方に向かって斜めに傾けて伸ばし易くなっている。他方,上方に配置された第2ファスニングテープ10bは,上縁辺14bには,基端部と延出部の境界からずれた位置に第2副切欠き部23bが形成され,下縁辺13bには,基端部と延出部の境界を含む位置に第2下側切欠き部21bが形成されているため,その延出部12aを,下方に向かって斜めに傾けて伸ばし易くなっている。従って,上下に配置された第1ファスニングテープ10aと第2ファスニングテープ10bを,互いに近づく方に斜めに傾けて止め付ける作業が容易になる。このように,上下のファスニングテープをそれぞれ斜めにして止め付ける,いわゆるクロス止めを行うことにより,ファスニングテープが,着用者の張り出している腰骨を挟むようになり,おむつが着用者の身体に密着し易くなる。
さらに,第7の実施形態においては,第1の実施形態とは異なり,切欠き部が互いに対向する位置になく,おむつの幅方向にずれて配置されている。このため,第7の実施形態に係る各ファスニングテープ10a,10bは,その最小幅が,第1の実施形態に係るファスニングテープと比較し,広くなっている。このように,各ファスニングテープ10a,10bの最小幅を比較的広く確保することにより,各ファスニングテープ10a,10bの耐久性能が向上する。
以下,第7の実施形態に係るファスニングテープの寸法について,さらに詳しく説明する。
図10に示されるように,第1ファスニングテープ10aにおいて,第1副切欠き部23aのずれ幅M1の値は,第1上側切欠き部22aの幅B2の値よりも,小さいことが好ましい(M1<B2)。同様に,第2ファスニングテープ10bにおいて,第2副切欠き部23bのずれ幅M2の値は,第2下側切欠き部21bの幅B3の値よりも,小さいことが好ましい(M2<B3)。このようにすることで,各切欠き部22a,21bと,各副切欠き部23a,23bの,おむつ幅方向における距離が近くなるため,各ファスニングテープ10a,10bを斜めに傾斜するように曲げ伸ばしし易くなる。具体的に説明すると,ずれ幅M1及びM2は,0.5mm〜15mm,1mm〜10mm,又は2mm〜5mm程度であることが好ましい。
また,図10に示されるように,下方に配置された第1ファスニングテープ10aを見ると,下縁辺13aに形成された第1副切欠き部23aの深さD5の方が,上縁辺14aに形成された第1上側切欠き部22aの深さD2よりも,深くなっている(D5>D2)。例えば,第1副切欠き部23aの深さD5の値は,第1上側切欠き部22aの深さD2の値を100%とした場合に,110%〜300%,130%〜250%,又は150%〜200%であることが好ましい。
また,上方に配置された第2ファスニングテープ10bを見ると,上縁辺14bに形成された第2副切欠き部23bの深さD6の方が,下縁辺13bに形成された第2下側切欠き部21bの深さD3よりも,深くなっている(D6>D3)。例えば,第2副切欠き部23bの深さD6の値は,第2下側切欠き部22aの深さD3の値を100%とした場合に,110%〜300,130%〜250%,又は150%〜200%であることが好ましい。
また,下方に配置された第1ファスニングテープ10aにおいて,下縁辺13aに形成された第1副切欠き部23aの深さD5と,上縁辺14aに形成された第1上側切欠き部22aの深さD2の合計値は,ファスニングテープの最大幅Wmaxを100%とした場合に,50%〜90%であることが好ましく,55%〜80%であってもよく,60%〜70%であることが特に好ましい。
同様に,上方に配置された第2ファスニングテープ10bにおいて,上縁辺14bに形成された第2副切欠き部23bの深さD6と,下縁辺13bに形成された第2下側切欠き部21bの深さD3の合計値は,ファスニングテープの最大幅Wmaxを100%とした場合に,50%〜90%であることが好ましく,55%〜80%であってもよく,60%〜70%であることが特に好ましい。
また,図10では,第1上側切欠き部22a,第2下側切欠き部21b,第1副切欠き部23a,及び第2副切欠き部23bの幅が,それぞれ,符号B2,B3,B5,B6で示されている。ここで,各切欠き部の幅B2,B3,B5,B6の値は,それぞれ,その切欠き部の深さD2,D3,D5,D6の値よりも小さいものであることが好ましい。すなわち,B2≦D2,B3≦D3,B5≦D5,B6≦D6となることが好ましい。
また,第1ファスニングテープ10aにおいて,第1上側切欠き部22aの幅B2と,第1副切欠き部23aの幅B5を比較すると,幅B5の方が,幅B2よりも幅広となっていることが好ましい(B5>B2)。同様に,第2ファスニングテープ10bにおいて,第2下側切欠き部21bの幅B3と,第2副切欠き部23bの幅B6を比較すると,幅B6の方が,幅B3よりも幅広となっていることが好ましい(B6>B3)。
また,図10に示されるように,各ファスニングテープ10a,10bに形成される各切欠き部22a,21b,23a,23bは,局所的に形成されているものであることが好ましい。すなわち,図10では,各ファスニングテープ10a,10bの全長が,符号Lで示されている。このとき,各切欠き部の幅B2,B3,B5,B6それぞれの値は,ファスニングテープの全長Lの値を100%とした場合に,0.5%〜30%であることが好ましく,1%〜20%又は1%〜10%であることがより好ましく,1%〜5%であることが特に好ましい。具体的には,各切欠き部の幅B2,B3,B5,B6は,0.5mm〜10mm,又は1mm〜5mm程度であることが好ましい。
さらに,図10に示されるように,第1ファスニングテープ10aにおいて,第1上側切欠き部22aの最凹部と,第1副切欠き部23aの最凹部を結ぶ直線(一点鎖線)は,サイドフラップ1aの側縁1bに対して,所定角度θ1で傾斜している。同様に,第2ファスニングテープ10bにおいて,第2下側切欠き部21bの最凹部と,第2副切欠き部23bの最凹部を結ぶ直線(一点鎖線)は,サイドフラップ1aの側縁1bに対して,所定角度θ2で傾斜している。なお,ここにいう「最凹部」とは,切欠き部がファスニングテープの内方に向かって最も窪んだ点を意味している。例えば,所定角度θ1及びθ2は,1度〜60度であることが好ましく,30度〜45度であることが特に好ましい。なお角度θ1と角度θ2は,同一の値であってもよいし,異なる値であってもよい。切欠き部の最凹部と副切欠き部の最凹部を結ぶ直線が,サイドフラップ1aの側縁1bに対して傾斜していることにより,上下のファスニングテープをそれぞれ斜めにして止め付ける,いわゆるクロス止めを行うことが容易になり,ファスニングテープが,着用者の張り出している腰骨を挟んで,着用者の身体に密着し易くなる。
(2−2.フロントパッチ)
図1及び図2に示されるように,フロントパッチ30は,後身頃1に設けられたファスニングテープ10を,前身頃2に止め付けて保持するための部材である。フロントパッチ30は,前身頃2の外表面(肌非対向面側)に取り付けられており,上述したファスニングテープ10とともに,ファスニング機構を構成する。例えば,ファスニングテープ10の基端部15として粘着テープが採用された場合には,フロントパッチ30は,表面が平滑なプラスチックフィルム等で形成すればよい。一方,ファスニングテープ10の基端部15として,面状ファスナーのフック材が採用された場合には,フロントパッチ30としては面状ファスナーのループ材を採用すればよい。フロントパッチ30には,テープ型使い捨ておむつに用いられる公知のものを用いることができる。
(2−3.吸収体)
図1に示されるように,吸収体41は,着用者の尿を吸収し保持するための部材である。吸収体41は,着用者の尿や体液を吸収し保持するために,吸収性材料によって構成される。吸収性材料としては,例えば,フラッフパルプ,高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;「SAP」),親水性シート等を採用することができる。フラッフパルプの例は,木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものである。高吸水性ポリマーの例は,ポリアクリル酸ナトリウムである。親水性シートとしては,例えば,ティシュ,吸収紙,親水化処理を行った不織布を用いることができる。吸収体41は,トップシート42とバックシート43の間に挟み込まれ,トップシート42とバックシート43との間に封入される。吸収体41の形状は,図示された砂時計型に制限されるものではなく,例えば,矩形状,ひょうたん型,又はT字型とすることができる。
(2−4.トップシート)
トップシート42は,吸収体41の肌対向面側を被覆するように配置される液透過性のシートである。トップシート42は,尿などの液体を,その下面側に配置された吸収体41に浸透させる。トップシート42を構成する液透過性材料として,例えば,織布,不織布,多孔性フィルムを採用することができる。特に,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,ナイロンのような熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。トップシート42は,単一のシート材によって構成されていてもよいが,複数のシート材によって構成されていてもよい。例えば,吸収体41の表面部に配置されるシートと,サイドフラップの部分に配置されるシートを組み合わせた構成であってもよい。
(2−5.バックシート)
バックシート43は,吸収体41を肌非対向面側から被覆するように配置される液不透過性のシートである。バックシート43は,吸収体41により保持されている液体が,おむつ外部に漏洩してしまうことを防止する。バックシート43を構成する液不透過性材料としては,例えば,ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を採用することができる。特に,微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは,0.1μm程度の微細な孔が多数形成されており,液不透過性ではあるが透湿性を有するためおむつ内部の蒸れを防止することができるという点において好ましい。また,バックシート43の外表面には,バックシート43を補強し,その手触りを良くするために,カバーシート46を貼り合わせることとしてもよい。カバーシート46を形成する材料としては,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布,又は湿式不織布を用いることができる。
(2−6.立体ギャザー)
図1に示されるように,立体ギャザー45は,着用者の排泄した尿などがおむつ外部へ漏出することを防止するための防漏壁として機能する部材である。立体ギャザー45は,トップシート42やバックシート43とは異なるサイドシート44により形成されることとしてもよい。例えば,サイドシート44の一端側をトップシート42の表面に固着し,他端側に立体ギャザー伸縮部材を伸長状態で配設する。これにより,立体ギャザー45は,立体ギャザー伸縮材の収縮力により起立し,おむつの脚周り開口部等から尿などの液体が漏出する横漏れを有効に防止することができる。立体ギャザー45は,股下部3からの漏れを防止するため,少なくとも股下部3に形成されていればよいが,後身頃1や前身頃2にかけて形成されていてもよい。また,立体ギャザー45は,股下部の左右側方に,少なくとも1対以上形成されていればよく,例えば,股下部の左右側方に2対以上形成することとしてもよい。
(2−7.各種ギャザー)
図1及び図2に示されるように,本発明に係るテープ型の使い捨ておむつにおいては,上記立体ギャザー45の他に,脚部周りギャザー47や,腰周りギャザー48を形成することが好ましい。
脚部周りギャザー47は,使い捨ておむつの脚部周りの開口部から,尿などの液体が漏出する事態を防止するための部材である。脚部周りの開口部に沿って,脚部周り伸縮材が伸長状態で配置され,この脚部周り伸縮材の収縮力を利用して,脚部周りギャザー47が形成される。これにより,脚周りに隙間が形成され難くなり,脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。また,脚部周りギャザー47を形成すると,おむつを交換する際に吸収体41の両側で脚部周り伸縮材が収縮するため,股下部3が全体として椀状に変形する。このため,尿や体液が椀状に形成された股下部3に溜まり,尿をこぼすことなく容易におむつの交換を行うこともできるようになる。
また,腰周りギャザー48は,使い捨ておむつの腰周りの開口部からの尿漏れを防止するとともに,使い捨ておむつのフィット性を向上させ,おむつのずり下がりが防止するための部材である。腰周りの開口部に沿って,腰周り伸縮材が伸長状態で配置され,この腰周り伸縮材の収縮力を利用して,腰周りギャザー48が形成される。これにより,使い捨ておむつの腰周り開口部が,着用者の腹部と背部に密着するため,尿漏を防止するとともに,フィット感を向上させることができる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態を中心に説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
例えば,本願明細書では,ファスニングテープ10に形成された切欠き部20が,すべて同一種類の形状となっている実施形態を説明したが,ファスニングテープ10に形成される切欠き部20は,異なる種類の形状となっていても良い。例えば,あるファスニングテープ10の下縁辺に円弧状の切欠き部20を形成し,そのファスニングテープ10の上縁辺に三角形状の切欠き部20を設けることも可能である。
また,ファスニングテープ10が,後身頃1又は前身頃2の左右のサイドフラップに二対以上取付けられている場合,必ずしも,全てのファスニングテープ10に切欠き部20を形成する必要はなく,少なくとも左右一対のファスニングテープ10に切欠き部20を形成すればよい。
本発明は,乳幼児用或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のテープ型使い捨ておむつに適用することができる。従って,本発明は,育児産業や介護産業等において好適に利用し得る。
1…後身頃 1a…サイドフラップ 1b…側縁 2…前身頃 3…股下部
10…ファスニングテープ 10a…第1ファスニングテープ 10b…第2ファスニングテープ 11…基端部 12…延出部 13…下縁辺 14…上縁辺 15…止着部 20…切欠き部 21a…第1下側切欠き部 21b…第2下側切欠き部 22a…第1上側切欠き部 22b…第2上側切欠き部 23…副切欠き部 24…丸抜き部
30…フロントパッチ
41…吸収体 42…トップシート 43…バックシート 44…サイドシート 45…立体ギャザー 46…カバーシート 47…脚部周りギャザー 48…腰周りギャザー
51…表面シート 52…裏面シート

Claims (5)

  1. 後身頃(1),前身頃(2),及び前記後身頃(1)と前記前身頃(2)の間に位置する股下部(3)に長手方向に区分され,
    前記後身頃(1)又は前記前身頃(2)のいずれか一方には,左右の側方部のそれぞれに,少なくとも左右一対のファスニングテープ(10)が取り付けられ,
    前記ファスニングテープ(10)を,前記後身頃(1)又は前記前身頃(2)の他方に止め付けることにより,着用者の身体に装着されるテープ型使い捨ておむつにおいて,
    前記ファスニングテープ(10)は,
    前記左右の側方部に接合された基端部(11)と,
    前記おむつの幅方向外側に向かって,前記基端部(11)から延出した延出部(12)と,を有し,
    前記股下部(3)側の下縁辺(13)及び当該下縁辺(13)とは反対側の上縁辺(14)の少なくともいずれか一方には,前記基端部(11)と前記延出部(12)の境界を含む位置に,切欠き部(20)が形成されている
    テープ型使い捨ておむつ。
  2. 前記切欠き部(20)は,
    前記下縁辺(13)及び前記上縁辺(14)の両方に形成されている
    請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記ファスニングテープ(10)は,
    前記左右の側方部のそれぞれに,少なくとも左右二対ずつ設けられており,
    前記少なくとも二対のファスニングテープ(10)は,
    相対的に前記股下部(3)に近い位置に取付けられた一対の第1ファスニングテープ(10a)と,
    相対的に前記股下部(3)から遠い位置に取付けられた一対の第2ファスニングテープ(10b)と,を含み,
    前記第1ファスニングテープ(10a)は,
    下縁辺(13a)に形成された第1下側切欠き部(21a)の切欠きの深さをD1とし,
    上縁辺(14a)に形成された第1上側切欠き部(22a)の切欠きの深さをD2とした場合に,
    D1>D2を満たすものであり,
    前記第2ファスニングテープ(10b)は,
    下縁辺(13b)に形成された第2下側切欠き部(21b)の切欠きの深さをD3とし,
    上縁辺(14b)に形成された第2上側切欠き部(22b)の切欠きの深さをD4とした場合に,
    D3<D4を満たすものである
    請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記ファスニングテープ(10)は,
    前記おむつの長手方向におけるファスニングテープ10の長さ(以下,幅という)が最も広い部分の最大幅をWmaxとし,
    前記切欠き部(20)が形成された前記基端部(11)と前記延出部(12)の境界における幅をWminとした場合に,
    minは,Wmaxの50%以上90%以下である
    請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記ファスニングテープ(10)は,
    前記延出部(12)の前記下縁辺(13)及び前記上縁辺(14)の少なくともいずれか一方に,副切欠き部(23)が,さらに形成されている
    請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつ。
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