JP2014102414A - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯電させる像保持体の電位がより均一となる帯電装置等を提供する。
【解決手段】主走査方向に列状に配され、感光体ドラムを帯電させるための荷電粒子を放出する孔部135を有する複数の放電チップCと、放電チップCにて荷電粒子を発生するために、放電チップCに電圧を印加する電源部と、を備え、放電チップCは、隣接する放電チップCと対向する側の少なくとも一部に副走査方向と交差する方向の辺部H12、H21、H22、H31等を有し、隣接する放電チップCが互いに辺部H12、H21、H22、H31等を共有することで、主走査方向に列状に並ぶことを特徴とする帯電装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、帯電装置、画像形成装置に関する。
特許文献1には、電子写真感光体と、電子写真感光体表面を帯電させる帯電手段と、を備える画像形成装置であって、帯電手段が、隣接する接触帯電部材の帯電領域の端部が重複するように、電子写真感光体表面の移動方向と直行する方向に沿って分布した複数個の接触帯電部材を備えるものであり、かつ、隣接する接触帯電部材と重複する部分の外径(外径A)、および、各接触帯電部材の軸方向中央部の外径(外径B)が(外径B)>(外径A)の関係を満たすものが開示されている。
また特許文献2には、複数の発光素子をそれぞれ主走査方向に一直線上に並べて配置した複数の発光素子列を、1枚の基板上に設ける書込装置であり、その各発光素子列は、いずれも長手方向の長さを、この装置で書き込み可能な最大書込幅よりも短く形成し、その3個の発光素子列を、発光素子の並び方向に最大書込幅が得られるように、発光素子列を、それぞれ発光素子の書込ドットの切り替わり位置で、互いの書込ドットの切り替わり位置を一致させて2列のジグザグ状に平行に並べて配置し、また、各発光素子列に対応させて自己収束性ロッドレンズアレイをそれぞれ設けるものが開示されている。
特開2007−178460号公報 特開2001−130054号公報
帯電装置により帯電される像保持体の電位は、より均一であることが望ましい。
請求項1に記載の発明は、主走査方向に列状に配され、像保持体を帯電させるための荷電粒子を放出する孔部を有する複数の放電基盤と、前記複数の放電基盤にて荷電粒子を発生するために、当該放電基盤に電圧を印加する電源部と、を備え、前記複数の放電基盤を構成する個々の放電基盤は、隣接する放電基盤と対向する側の少なくとも一部に副走査方向と交差する方向の辺部を有し、当該隣接する放電基盤が互いに当該辺部を共有することで、当該複数の放電基盤が主走査方向に列状に並ぶことを特徴とする帯電装置である。
請求項2に記載の発明は、前記放電基盤の前記孔部を配置する数の密度は、前記辺部に隣接する箇所において他の箇所より高いことを特徴とする請求項1に記載の帯電装置である。
請求項3に記載の発明は、前記放電基盤の前記辺部は、副走査方向と予め定められた角度を有して交差する直線状にて形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置である。
請求項4に記載の発明は、前記放電基盤は、前記電源部に電気的に接続され、対向して配される一組の電極層と、前記電極層に挟まれる絶縁層と、をさらに備え、前記孔部は、前記電極層の少なくとも一方および前記絶縁層を貫通して形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の帯電装置である。
請求項5に記載の発明は、前記放電基盤は、当該放電基盤間における前記電極層の最近接孔間の距離の2倍以上の距離にて前記像保持体と離間して配されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の帯電装置である。
請求項6に記載の発明は、主走査方向に列状に配され、像保持体を帯電させるための荷電粒子を放出する孔部を有する複数の放電基盤と、前記複数の放電基盤にて荷電粒子を発生するために、当該放電基盤に電圧を印加する電源部と、を備え、前記複数の放電基盤は、予め定められた矩形形状の領域を埋めて配されるとともに、当該複数の放電基盤を構成する個々の放電基盤は、当該放電基盤間の境界において荷電粒子が疎となる箇所を補うように配されることを特徴とする帯電装置である。
請求項7に記載の発明は、像保持体と、前記像保持体を帯電させる帯電手段と、を備え、前記帯電手段は、主走査方向に列状に配され、像保持体を帯電させるための荷電粒子を放出する孔部を有する複数の放電基盤と、前記複数の放電基盤にて荷電粒子を発生するために、当該放電基盤に電圧を印加する電源部と、を備え、前記複数の放電基盤を構成する個々の放電基盤は、隣接する放電基盤と対向する側の少なくとも一部に副走査方向と交差する方向の辺部を有し、当該隣接する放電基盤が互いに当該辺部を共有することで、当該複数の放電基盤が主走査方向に列状に並ぶことを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、帯電させる像保持体の電位がより均一となる帯電装置が提供できる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、帯電させる像保持体の電位がさらに均一になる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、放電チップの形状が複雑になりにくく、放電チップの製造がより容易になる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、像保持体の表面に対するダメージを低減することができるとともに、オゾンの発生を抑制することができる。
請求項5の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、帯電させる像保持体の電位がさらに均一になる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、帯電させる像保持体の電位がより均一となる帯電装置が提供できる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、より良好な画質の画像を形成することができる画像形成装置が提供できる。
本実施の形態に係る帯電器が適用される画像形成装置について説明した図である。 図1のII方向から見た図であり、本実施の形態の帯電器について説明した図である。 (a)は、図2のIIIa−IIIa断面図であり、放電チップの断面構造を説明した図である。(b)は、(a)の拡大図であり、孔部およびその周辺の構造についてさらに詳しく説明した図である。 (a)は、従来の放電チップCを使用して放電手段を構成した場合を説明した図である。(b)は、本実施の形態の放電チップCの形状と、配列の方法について説明した図である。 図4(a)〜(b)で示した放電チップを使用して、感光体ドラムを帯電させたときの帯電量について説明した図である。 (a)〜(c)は、本実施の形態の放電チップの形状と配列の他の方法について説明した図である。 放電チップの孔部を配置する数の密度を、辺部に隣接する箇所において他の箇所より高くした場合の一例を説明した図である。 放電チップから放出された荷電粒子の拡がりについて説明した図である。 図4(a)に示した放電チップを使用したときの、放電チップと感光体ドラムとの距離と感光体ドラムの帯電量との関係について説明した図である。 本実施の形態の放電チップの形状と配列のさらに他の方法について説明した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施の形態に係る帯電器が適用される画像形成装置1について説明した図である。
画像形成装置1は、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、印刷データに基づき記録媒体(用紙)に画像を形成する画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、印刷データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90とを備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されトナー像を形成するトナー像形成手段の一例としての4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11K(以下、「画像形成ユニット11」)と、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11によって形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写(一次転写)する一次転写ロール21と、を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着させる定着手段(定着装置)の一例としての定着ユニット60と、を備えている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却部の一例としての冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。
なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
<画像形成ユニットの説明>
各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される像保持体の一例としての感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電させる帯電手段(帯電装置)の一例としての帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を印刷データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16とを備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17Y、17M、17C、17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いてほぼ同様に構成され、それぞれがY(イエロー)色、M(マゼンタ)色、C(シアン)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。
<画像形成装置における用紙搬送系の説明>
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A、40Bと、この用紙収容容器40A、40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A、41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
<両面搬送系の説明>
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
<画像形成動作の説明>
次に、図1を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりY色、M色、C色、K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニット11での画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41A、41Bが回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙が繰出しロール41A、41Bにより繰り出される。繰出しロール41A、41Bにより繰り出された用紙は、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙は、中間転写ベルト20から分離され、第4搬送路R4に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙上の合成トナー像は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は、冷却ユニット80にて冷却され、カール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙の第1面上に定着画像が形成された用紙は、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙が繰り出される。繰出しロール45により繰り出された用紙は、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
そして、両面にトナー像が転写された用紙は、第1面の場合と同様に定着ユニット60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<帯電器の説明>
図2は、本実施の形態の帯電器13を説明した図であり、帯電器13を図1のII方向から見た場合を示している。
図示するように帯電器13は、主走査方向に列状に配される複数(この場合n個)の放電基盤の一例としての放電チップC1、C2、C3、…、Cn−2、Cn−1、Cn(C1〜Cn)からなる放電手段を備える。なお以下、各放電チップC1〜Cnを区別しないときは、単に「放電チップC」と言うことがある。
また放電チップCは、感光体ドラム12(図1参照)を帯電させるための荷電粒子を放出する孔部135を有する。
このように複数の放電チップCを並べて配することで、製造費用を低減することができる。つまりこれらの放電チップCを繋げた構造の1つの放電手段とした場合、製造時において歩留まりが大きく低下するため、製造費用が高価になりやすい。またこの場合、画像形成装置1を使用するうちに、経年変化により放電手段の一部に不具合が生じた場合でも、全体を交換する必要がある。対して、本実施の形態のように複数の放電チップCを並べ放電手段を構成する場合は、放電チップCの製造時の歩留まりが向上するため、製造費用を低減することができる。そして放電手段の一部に不具合が生じた場合でも、不具合が生じた箇所の放電チップCを交換すれば足りる。さらに放電チップC毎に電流や電圧を制御することで、放電チップC毎に生じる放電ムラを抑制することが容易となる。
また本実施の形態では、放電チップCを主走査方向に一列に並べている。放電チップCを二列以上にし、これを千鳥状、またはタイル状に敷き詰める配置にする形態も考えられる。ただし、画像形成ユニット11(図1参照)中で、帯電器13を配置することができるスペースはわずかであるため、放電チップCは、一列に配することが好ましい。
図3(a)は、図2のIIIa−IIIa断面図であり、放電チップCの断面構造を説明した図である。また図3(b)は、図3(a)の拡大図であり、孔部135およびその周辺の構造についてさらに詳しく説明した図である。なお図3(a)では、説明の便宜上、放電チップCのみならず、感光体ドラム12についても併せて図示している。
以下、図2、図3を用いて放電チップCについて、さらに詳しく説明する。
図示するように、放電チップCは、導電性基材131と、半導電層132と、絶縁層133と、導電層134とが、感光体ドラム12の方向に向けて積層する構造をとる。また上述した孔部135は、導電層134と絶縁層133を貫通して形成されている。
また導電性基材131と導電層134には電源部140が電気的に接続され、放電チップCにて荷電粒子を発生するために、放電チップCに電圧を印加する。
導電性基材131は、半導電層132、絶縁層133、および導電層134を形成するための支持体となるものである。
導電性基材131には、放電チップCに要求される機械的強度を満たす材料が用いられる。また導電性基材131は、半導電層132に対してより均一に電流を流す必要があるため、良好な導電性を有することが求められる。
これらの条件から、導電性基材131は、例えば、ステンレス(SUS)、アルミニウム等からなる金属板とすることが好ましい。なお本実施の形態では、導電性基材131としてステンレス板を使用している。
半導電層132は、半導体からなる層であり、導電性基材131から流入する電流を予め定められた値の範囲内に制限する。これにより放電チップCから放出する荷電粒子の量を予め定められた範囲内とする。
そのために半導電層132の体積抵抗率は、1×10Ω・cm〜1×1010Ω・cmの範囲内とすることが好ましく、1×10Ω・cm〜1×10Ω・cmの範囲内とすることがさらに好ましい。
半導電層132の体積抵抗率が1×10Ω・cmより小さいと、電流を制限する機能が小さくなりすぎる。そのため荷電粒子の放出が過大になったり、荷電粒子の放出が不安定になる現象が生じやすくなる。また半導電層132の体積抵抗率が1×1010Ω・cmより大きいと、電流を制限する機能が大きくなりすぎる。そのため荷電粒子の放出が連続的に生じなくなったり、荷電粒子の放出が不安定になる現象が生じやすくなる。なお本実施の形態では、体積抵抗率が1×10Ω・cm程度のものを使用している。
また半導電層132の厚さは、10μm以上とすることが好ましく、100μm以上とすることがさらに好ましい。
半導電層132の膜厚が、10μmより小さいと、電圧耐性が確保されず、短絡が生じやすくなる。なお本実施の形態では、半導電層132の厚さを200μm〜1mmの範囲としている。
上記条件を満たす半導電層132として使用される材料として、例えば、樹脂材料やゴム材料に、導電性または半導電性の粒子を分散させたものを使用することができる。
より具体的には、樹脂材料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂、エチレン樹脂、およびこれらの合成樹脂などが使用できる。またゴム材料としては、エチレン−プロピレンゴム、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソブチレン、クロロプレンゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、フロロシリコ−ンゴム、エチレンオキシドゴム、あるいはこれらを発砲させた発泡材や、これらを混合させた混合基材が使用できる。
また導電粒子あるいは半導電性粒子としては、カ−ボンブラック、亜鉛、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、クロム、チタニウム等の金属、ZnO−Al、SnO−Sb、In−SnO、ZnO−TiO、MgO−Al、FeO−TiO、TiO、SnO、Sb、In、ZnO、MgO等の金属酸化物や、第4級アンモニウム塩等のイオン性化合物などが使用できる。
なお本実施の形態では、半導電層132として、ポリイミド樹脂にカーボンブラックを分散させたものを使用している。
絶縁層133は、絶縁体からなる層であり、これを設けることで半導電層132と導電層134との間の電流の流れを孔部135の部分に制限する機能を有する。
絶縁層133の体積抵抗率は、1×1012Ω・cm以上とすることが好ましい。これにより絶縁層133は、十分な絶縁性を発揮することができる。
また絶縁層133の厚さは、4μm〜200μmとすることが好ましく、50μm〜150μmとすることがさらに好ましい。絶縁層133の厚さをこの範囲内とすることで荷電粒子の放電の安定性が向上する。なお本実施の形態では、絶縁層133の厚さを100μmとしている。
絶縁層133として使用される材料は、このような条件を満たす層を形成できるものであれば、特に制限はないが、本実施の形態では、ガラスエポキシ材を使用している。
導電層134は、導電性を有する層であり、半導電層132との間で生じる電圧により、孔部135により生じた荷電粒子を孔部135から感光体ドラム12に向けて放出する。
導電層134の体積抵抗率は、1×10−1Ω・cm以下とすることが好ましい。
また導電層134の厚さは、1μm〜50μmとすることが好ましい。導電層134の膜厚が、1μmより小さいと、荷電粒子により導電層134の損傷が生じやすくなる。また導電層134の膜厚が、50μmより大きいと、荷電粒子が導電層134により捕捉されやすくなり、孔部135からの荷電粒子の取り出し効率が低下しやすくなる。
導電層134として使用される材料は、このような条件を満たす層を形成できるものであれば、特に制限はないが、本実施の形態では、銅を使用している。
孔部135は、放電空間であり、この孔部135を設けることで、半導電層132からの電流が荷電粒子となり、グロー放電を生じさせる。
孔部135は、例えば、円筒形状であり、本実施の形態の場合、その直径を、4μm〜200μmとすることが好ましく、50μm〜150μmとすることがさらに好ましい。孔部135の直径が4μmより小さいと、放電が生じにくくなり、十分な数の荷電粒子が得にくくなる。また孔部135の直径が200μmより大きいと、孔部135内の電界分布が、孔部135の縁部において集中的に生じやすく、放電が不均一となるため放電が不安定になりやすい。
孔部135は、主走査方向において、中心間距離(ピッチP1)(図2参照)が、例えば、400μmで形成される。また副走査方向において、中心間距離(ピッチP2)(図2参照)が、例えば、750μmで形成される。また孔部135は、例えば、格子状になるように形成されるが、これに限るものではなく、千鳥状に配置してもよい。ただし、感光体ドラム12をより均一に帯電させるために、孔部135は、副走査方向に4個以上並べて(4列以上で)配置することが好ましい。なお孔部135の配置は、必ずしも規則的である必要はなく、感光体ドラム12の表面における帯電の均一性が確保されれば、不規則に配置してもよい。
電源部140は、本実施の形態では、直流電源である。電源部140は、導電性基材131と導電層134に接続しており、これにより半導電層132と導電層134の間に電圧を印加する。半導電層132と導電層134との間に印加する電圧は、例えば、−1200Vである。また電源部140は、導電層134と感光体ドラム12との間にも電圧差を生じさせており、これにより孔部135から放出された荷電粒子を加速し、感光体ドラム12に照射する。導電層134と感光体ドラム12との間に生じる電圧差は例えば、−800Vである。
このような構造の放電チップCにおいて、半導電層132および導電層134は、電源部140に電気的に接続され、対向して配される一組の電極層として機能する。なお本実施の形態の場合、半導電層132は、導電性基材131を介して、電源部140と電気的に接続されている。また絶縁層133は、この電極層に挟まれる絶縁層として機能する。
孔部135から放出される荷電粒子は、本実施の形態では、具体的には、電子またはマイナスに帯電したイオンである。そして電子またはマイナスに帯電したイオンを感光体ドラム12に照射することで、例えば、感光体ドラム12の表面を例えば、0Vから−750Vに帯電させることができる。このように本実施の形態の帯電器13は、非接触で感光体ドラム12の表面を帯電させることができる。
帯電器13を感光体ドラム12と非接触とすることで、従来の接触式の帯電装置である例えば、BCR(Bias Charge Roll)を使用した帯電器に比較して、感光体ドラム12に対しダメージを与えにくい。そのため感光体ドラム12に傷等が生じにくく、形成される画像も良好になりやすい。さらに非接触式の従来の帯電装置として、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電方式のものもあるが、この方式は、電圧として4kV〜5kV印加するコロナ放電を利用する必要があり、装置が大型化するとともにコロナ放電によりオゾンが発生しやすいという問題がある。対して本実施の形態の帯電器13では、グロー放電を利用するため、オゾンの発生を抑制することができる。
以上説明したように本実施の形態では、複数の放電チップCを主走査方向に並べることで放電手段を構成している。
しかしながらこのように放電チップCを並べる方式をとると、放電チップCの境界部において、放出される荷電粒子の密度が疎となり、感光体ドラム12に帯電ムラが生じることがある。
図4(a)は、従来の放電チップCを使用して放電手段を構成した場合を説明した図である。
図示した放電チップCは、長方形形状をしている。そしてこの長方形の短辺側を互いに突き合わせるようにして複数の放電チップCを一列に配列させている。またこのとき放電チップCの短辺は、例えば、1.5cm〜2cmであり、長辺は、例えば、4cmである。
この場合、放電チップCの境界部Rでは、孔部135の密度が疎となる。そのため放出される荷電粒子も境界部Rにおいて疎となりやすい。そして境界部Rは、副走査方向、即ち感光体ドラム12の回転方向に延びるため、感光体ドラム12の表面においては、境界部Rの箇所に対応する箇所において、回転方向(周方向)に帯電が十分行なわれない箇所が生じることになる。
そこでこの現象を抑制するため、本実施の形態では、放電チップCは、隣接する放電チップCと対向する側の少なくとも一部に副走査方向と交差する方向の辺部を有し、隣接する放電チップCが互いに辺部を共有することで、複数の放電チップCが主走査方向に列状に並ぶようにする。
以下、この事項についてさらに詳しく説明を行なう。
図4(b)は、本実施の形態の放電チップCの形状と、配列の方法について説明した図である。
図示するように本実施の形態の放電チップCは、端部の放電チップC1、Cnが三角形形状であり、放電チップC1、Cnに挟まれる放電チップC2〜Cn−1は、平行四辺形形状となっている。そして隣接する放電チップC同士は、対向する側の辺部を共有し、これにより主走査方向に一列に配列する。
具体的には、放電チップC1の放電チップC2に対向する側の辺部である辺部H12と放電チップC2の放電チップC1に対向する側の辺部である辺部H21は、副走査方向と予め定められた角度を有して交差する直線状となっている。そしてこの辺部H12と辺部H21とが組み合わさることで、放電チップC1と放電チップC2は、互いに辺部を共有する。また放電チップC2の放電チップC3に対向する側の辺部である辺部H22と放電チップC3の放電チップC2に対向する側の辺部である辺部H31についても、同様の構成となっている。この関係は以降の放電チップCについても同様であり、この構成を採りつつ放電チップCは、主走査方向に一列に配列する。
放電チップCの形状と配列の方法を以上のようにすることで、感光体ドラム12に帯電ムラが生じる現象を抑制することができる。つまりこの構成によれは、放電チップCの境界部Rは、副走査方向に対して予め定められた角度を有し、副走査方向に対し斜めに形成されることになる。この形態においても放電チップCの境界部Rにおいて、放出される荷電粒子は、疎となりやすいが、境界部Rが斜めとなっているため、この疎となる箇所は、主走査方向に分散される。結局感光体ドラム12の表面には、荷電粒子が、分散されて到達するため、上述した感光体ドラム12の回転方向(周方向)に帯電が十分行なわれない箇所が生じるという現象が生じにくくなる。
図5は、図4(a)〜(b)で示した放電チップCを使用して、感光体ドラム12を帯電させたときの帯電量について説明した図である。
図5において横軸は、感光体ドラム12の主走査方向の位置を表わす。また縦軸は、感光体ドラム12の帯電量を表わす。そして点線は、図4(a)で示した従来の放電チップCを使用したときの主走査方向に対する感光体ドラム12の帯電量を示し、実線は図4(b)で示した本実施の形態の放電チップCを使用したときの主走査方向に対する感光体ドラム12の帯電量を示す。なお本実施の形態では、図4(a)〜(b)で示した放電チップCのうち2つのみを使用して感光体ドラム12の帯電を行なっている。そのため境界部Rは、2つの放電チップCの間の1箇所となる。
またこのとき使用した放電チップCは、孔部135の直径を100μmとし、境界部Rの幅を2mmとした。また放電チップCと感光体ドラム12との間の距離は0.75mmとした。さらに感光体ドラム12の直径はφ30mmであり、用紙の搬送速度を175mm/sとした。
図5からわかるように、点線で示す従来の図4(a)で示した放電チップCを使用した場合は、中央部において、感光体ドラム12の帯電量が上がり、不均一となっている。この箇所は、放電チップCの境界部Rが存在する箇所に対応する。
対して実線で示す図4(b)で示した本実施の形態の放電チップCを使用した場合は、感光体ドラム12の帯電量はより均一となる。
なお放電チップCの形状と、配列の方法については、図4(b)で図示した形態に限られるものではない。
図6(a)〜(c)は、本実施の形態の放電チップCの形状と配列の他の方法について説明した図である。
図6(a)〜(b)の放電チップCは、端部の放電チップC1、Cnが三角形形状であるのは、図4(b)の場合と同様である。一方、放電チップC1、Cnに挟まれる放電チップC2〜Cn−1は、図6(a)については、台形形状となっており、図6(b)については、三角形形状となっている。そして双方とも図4(b)の場合と同様に、隣接する放電チップCが互いに対向する側の辺部を共有することで主走査方向に一列に配列する。
上述した例では、隣接する放電チップCと対向する側の辺部は、何れも副走査方向と予め定められた角度を有して交差する直線状となっていた。即ちこの辺部は、副走査方向に対し斜め方向に形成されていた。しかしこれに限られるものではなく、辺部が曲線状となっていてもよい。
また隣接する放電チップCと対向する側の辺部の全ての部分が副走査方向と予め定められた角度を有して交差していなくてもよく、一部のみでもよい。
図6(c)は、この場合の例について説明した図である。
図示するように図6(c)の放電チップCは、端部の放電チップC1、CnをL字形状とし、放電チップC1、Cnに挟まれる放電チップC2〜Cn−1を凸字形状とした場合である。
この場合、放電チップC1の放電チップC2に対向する側の辺部である辺部H11と放電チップC2の放電チップC1に対向する側の辺部である辺部H21は組み合わさっている。そして同様にして放電チップC1の辺部H12と放電チップC2の辺部H22とが組み合わさり、放電チップC1の辺部H13と放電チップC2の辺部H23とが組み合わさる。これにより放電チップC1と放電チップC2とは、それぞれ3つの辺部を共有する。
さらに放電チップC2の放電チップC3に対向する側の辺部である辺部H24と放電チップC3の放電チップC2に対向する側の辺部である辺部H31は組み合わさっている。そして放電チップC2の辺部H25と放電チップC3の辺部H32とが組み合わさり、放電チップC2の辺部H26と放電チップC3の辺部H33とが組み合わさる。これにより放電チップC2と放電チップC3とは、それぞれ3つの辺部を共有する。
この関係は以降の放電チップCについても同様であり、この構成を採りつつ放電チップCは、主走査方向に一列に配列する。
ただしこの場合は、辺部H11、H13、H21、H23、H24、H26、H31、H33は、副走査方向とほぼ平行となっており、交差してはいない。一方、辺部H12、H22、H25、H32は、副走査方向とほぼ直交しており、これらの辺部は、副走査方向と予め定められた角度を有して交差していると言える。つまり隣接する放電チップCと対向する側の辺部は、その一部が、副走査方向と交差する。
この形態の場合、辺部H11(辺部H21)と辺部H13(辺部H23)は、主走査方向にずれている。さらに辺部H24(辺部H26)と辺部H31(辺部H33)は、主走査方向にずれている。即ち、副走査方向に延びる境界部Rは、主走査方向にずれた2箇所となるため、放出される荷電粒子が、疎となる箇所が、主走査方向に分散される。結局この形態においても、感光体ドラム12の表面に、荷電粒子が、分散されて到達し、感光体ドラム12の回転方向(周方向)に帯電が十分行なわれない箇所が生じるという現象が生じにくくなる。
また荷電粒子の放出をさらに均一にするため、放電チップCの孔部135を配置する数の密度を、辺部に隣接する箇所において他の箇所より高くすることもできる。
図7は、放電チップCの孔部135を配置する数の密度を、辺部に隣接する箇所において他の箇所より高くした場合の一例を説明した図である。
図示する放電チップCの形状は、図6(c)で説明した放電チップCとほぼ同様である。ただし、孔部135を配置する数を、辺部H11、H13、H21、H23、H24、H26、H31、H33と隣接する箇所において他の箇所より多くし、密としている。
このような構成とすることで、境界部Rの周囲で荷電粒子の発生が多くなるため、境界部Rにおいて荷電粒子が疎となるのを抑制することができる。
また放電チップCと感光体ドラム12との距離を予め定められた関係の範囲とすることで、感光体ドラム12の帯電をより均一にすることができる。
図8は、放電チップCから放出された荷電粒子の拡がりについて説明した図である。
図示するように、放電チップCの孔部135から放出された荷電粒子は、指向性があるため円錐形状に拡がりつつ、感光体ドラム12に照射される。つまり放電チップCと感光体ドラム12との間の距離が離れるほど、荷電粒子は拡散し、より均一に感光体ドラム12を帯電させる。
そしてこのとき感光体ドラム12の帯電をより均一にする観点から、下記の(1)式を満たすことが好ましい。

a≦2b …(1)
ここでaは、放電チップC間における最近接孔間の距離(放電チップC間の主走査方向における最も近い孔部135同士の中心間距離)である。またbは、放電チップCと感光体ドラム12との距離である。(1)式は、放電チップCは、放電チップC間における電極層の最近接孔間の距離の2倍以上の距離にて感光体ドラム12と離間して配すると言い換えることができる。そしてこの場合、感光体ドラム12の帯電をより均一にすることができる。
なお放電チップCと感光体ドラム12との距離bは、放電チップCから感光体ドラム12表面への直接放電を抑制する観点から200μm以上であることが好ましい。また距離bをあまり大きくすると感光体ドラム12が帯電しにくくなる。そのため例えば、0.5mm〜1mmとすることが好ましい。
図9は、図4(a)に示した放電チップCを使用したときの、放電チップCと感光体ドラム12との距離bと感光体ドラム12の帯電量との関係について説明した図である。
なお試験の条件は、図5で説明した場合とほぼ同様であり、図9は、放電チップCと感光体ドラム12との距離bの条件のみを変更した場合である。
図9に示すように、放電チップCと感光体ドラム12との距離aを、0.75mmから、1mm、1.25mm、1.5mmと変更した場合、感光体ドラム12の帯電量はより均一な方向に向かう。しかしながら1mmを超えると、感光体ドラム12の電位が上昇し、感光体ドラム12が帯電しにくくなることがわかる。
なお以上詳述した本実施の形態の放電チップCにおいて、端部に位置する放電チップC1、Cnと放電チップC1、Cnに挟まれる放電チップC2〜Cn−1とは、形状が異なっていたが、放電チップC1、Cnについても放電チップC2〜Cn−1と同様の形状とすることは、可能である。
図10は、本実施の形態の放電チップの形状と配列のさらに他の方法について説明した図である。
この場合、図4(b)で説明した放電チップC2〜Cn−1を端部の放電チップC1、Cnにも使用している。
ただしこのように放電チップC1〜Cnを配置する場合は、感光体ドラム12を帯電させる幅(主走査方向の帯電範囲)より放電チップC1〜Cnを配置する幅(主走査方向の長さ)を広くし、端部の放電チップC1、Cnの両端の形状の影響を受けないようにすることが必要となる。本実施の形態の場合、使用する放電チップCの形状が2種類から1種類となり、放電チップCの製造費用を低減させやすくなる。
また以上詳述した形態の複数の放電チップCは、予め定められた矩形形状の領域を埋めて配されるとともに、放電チップC間の境界において荷電粒子が疎となる箇所を補うように配されると言うこともできる。
つまり図4(b)、図6(a)〜(c)、図10の形態では、放電チップCは、境界部Rにおいて荷電粒子が疎となる現象を抑制するために、隣接する放電チップCと対向する側の少なくとも一部に副走査方向と交差する方向の辺部を設けるようにして配される。また図8の形態では、放電チップC間の境界部Rにおいて荷電粒子が疎となる箇所を補うために、放電チップCは、放電チップCと感光体ドラム12との距離を予め定められた関係の範囲となるように配される。
また以上詳述した本実施の形態の放電チップCは、説明の便宜上、主走査方向にn個配列するとしたが、各放電チップCの形状等により、この数は変動することはもちろんである。
1…画像形成装置、11…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、13…帯電器、131…導電性基材、132…半導電層、133…絶縁層、134…導電層、135…孔部、140…電源部、C…放電チップ、R…境界部

Claims (7)

  1. 主走査方向に列状に配され、像保持体を帯電させるための荷電粒子を放出する孔部を有する複数の放電基盤と、
    前記複数の放電基盤にて荷電粒子を発生するために、当該放電基盤に電圧を印加する電源部と、
    を備え、
    前記複数の放電基盤を構成する個々の放電基盤は、隣接する放電基盤と対向する側の少なくとも一部に副走査方向と交差する方向の辺部を有し、当該隣接する放電基盤が互いに当該辺部を共有することで、当該複数の放電基盤が主走査方向に列状に並ぶことを特徴とする帯電装置。
  2. 前記放電基盤の前記孔部を配置する数の密度は、前記辺部に隣接する箇所において他の箇所より高いことを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記放電基盤の前記辺部は、副走査方向と予め定められた角度を有して交差する直線状にて形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
  4. 前記放電基盤は、
    前記電源部に電気的に接続され、対向して配される一組の電極層と、
    前記電極層に挟まれる絶縁層と、
    をさらに備え、
    前記孔部は、前記電極層の少なくとも一方および前記絶縁層を貫通して形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の帯電装置。
  5. 前記放電基盤は、当該放電基盤間における前記電極層の最近接孔間の距離の2倍以上の距離にて前記像保持体と離間して配されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の帯電装置。
  6. 主走査方向に列状に配され、像保持体を帯電させるための荷電粒子を放出する孔部を有する複数の放電基盤と、
    前記複数の放電基盤にて荷電粒子を発生するために、当該放電基盤に電圧を印加する電源部と、
    を備え、
    前記複数の放電基盤は、予め定められた矩形形状の領域を埋めて配されるとともに、当該複数の放電基盤を構成する個々の放電基盤は、当該放電基盤間の境界において荷電粒子が疎となる箇所を補うように配されることを特徴とする帯電装置。
  7. 像保持体と、
    前記像保持体を帯電させる帯電手段と、
    を備え、
    前記帯電手段は、
    主走査方向に列状に配され、像保持体を帯電させるための荷電粒子を放出する孔部を有する複数の放電基盤と、
    前記複数の放電基盤にて荷電粒子を発生するために、当該放電基盤に電圧を印加する電源部と、
    を備え、
    前記複数の放電基盤を構成する個々の放電基盤は、隣接する放電基盤と対向する側の少なくとも一部に副走査方向と交差する方向の辺部を有し、当該隣接する放電基盤が互いに当該辺部を共有することで、当該複数の放電基盤が主走査方向に列状に並ぶ
    ことを特徴とする画像形成装置。
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