JP2009251184A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写チリの発生を抑制して、良好で高画質の画像を得られる画像形成装置を提供する。
【解決手段】ベルト部材9の走行方向と逆方向を上流側と呼称する。導電性の電極部材24を、転写部材14がベルト部材9の内周面9bに接触した位置Qよりも上流側であってベルト部材9に近接した位置に配設する。そして、電極部材24に所定の電圧を印加することにより、転写ニップN1の上流側において像担持体2上のトナーをベルト部材9側へ移動させる向きの電界を抑制するように構成した。
【選択図】図2
【解決手段】ベルト部材9の走行方向と逆方向を上流側と呼称する。導電性の電極部材24を、転写部材14がベルト部材9の内周面9bに接触した位置Qよりも上流側であってベルト部材9に近接した位置に配設する。そして、電極部材24に所定の電圧を印加することにより、転写ニップN1の上流側において像担持体2上のトナーをベルト部材9側へ移動させる向きの電界を抑制するように構成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において、像担持体の表面に形成したトナー画像を中間転写体又は記録材へ転写する転写方式として、静電転写方式が知られている。以下、図15に示す画像形成装置を例に、この静電転写方式による画像形成方法を説明する。
図15に示す画像形成装置は、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の各色の画像を形成する作像部100Y,100M,100C,100Bkを備える。各作像部100Y,100M,100C,100Bkは、表面にトナー画像を担持する像担持体としての感光体200と、感光体200を帯電させる帯電手段300と、感光体200にトナーを供給する現像手段400等を有している。
4つの作像部100Y,100M,100C,100Bkの図の下方には、各感光体200に静電潜像を形成するための露光装置500が配設されている。また、各作像部100Y,100M,100C,100Bkの図の上方には、中間転写装置600が配設してある。中間転写装置600は、周回走行する中間転写ベルト700と、各感光体200に対向する4つの一次転写ローラ810を備える。この中間転写ベルト700の外周面に各感光体200が接触して一次転写ニップを形成している。
また、上記中間転写ベルト700を張架するローラの1つである二次転写バックアップローラ830に対向して、二次転写ローラ820が配設されている。この二次転写ローラ820は、中間転写ベルト700の外周面と接触して二次転写ニップを形成している。
また、二次転写ローラ820の図の上方には、加熱ローラ910と加圧ローラ920を有する定着装置900が配設してある。
上記画像形成装置の作像動作について説明すると、まず、作像部100Yにおいて、帯電手段300によって、図の矢印の方向に回転する感光体200の表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光装置500から感光体200の表面にレーザビームが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この感光体200の表面の静電潜像が形成された部分に、現像手段400によって帯電させたトナーを静電的に転移させ、イエローのトナー画像を形成(可視画像化)する。
一次転写ニップにおいて、一次転写ローラ810に、トナーの帯電電荷と逆極性の電圧を印加することによって転写電界を形成する。そして、回転する感光体200上のトナー画像が一次転写ニップに至ったとき、上記転写電界によって、感光体200上のトナーを中間転写ベルト700へ移動させて、トナー画像を感光体200から中間転写ベルト700へ一次転写する。
同様に、その他の各作像部100M,100C,100Bkにおいても、感光体200上にトナー画像を形成し、4色のトナー画像を互いに重なり合うように中間転写ベルト700に転写してカラー画像を形成する。
次に、二次転写ニップにおいて、二次転写ローラ820に中間転写ベルト700上のトナーの帯電電荷と逆極性の電圧を印加して転写電界を形成する。この転写電界が形成された二次転写ニップに、中間転写ベルト700上のカラー画像とタイミングを合わせて記録材Pを搬入する。そして、二次転写ニップにおいて形成した転写電界によって、中間転写ベルト700上のトナーを記録紙P側へ移動させて、カラー画像を記録紙P上に一括して二次転写する。
その後、記録材Pに転写されたカラー画像は、定着装置900において定着され、図示しない排紙トレイへ搬出される。
ところで、一次転写時に上記転写電界を形成した際、一次転写ニップの中間転写ベルトの搬送方向上流側(以下、入口側という)で形成される感光体と中間転写ベルトとの間の微小間隙において放電(電界)が発生する。そして、この放電によって、感光体上のトナーの一部が中間転写ベルト上に飛翔するいわゆるプレ転写が生じる。プレ転写によって、トナーが転写先の本来転写されるべき箇所と異なる箇所に付着すると、それが転写チリとなって画像品質を低下させる問題が生じる。
また、二次転写時においても、二次転写ニップの入口側において、中間転写ベルトと記録材との間に形成される微小間隙に放電(電界)が生じるため、一次転写時と同様にプレ転写が生じる問題がある。
従来の画像形成装置には、上記プレ転写を抑制し得る構成を備えたものがある。例えば、特許文献1の画像形成装置は、転写ニップの入口側において、中間転写ベルトに接触するカウンターバイアスブレードを配設している。そして、このカウンターバイアスブレードに所定の電圧を印加することによって、転写ニップの入口側において、トナーを感光体側へ引き寄せる向きの電界を発生させる。これにより、転写ニップの入口側において、トナーが感光体から中間転写ベルトへ飛翔(プレ転写)するのを抑制している。
特許文献2又は3に記載の画像形成装置は、記録材を案内するガイド部材を、転写ニップの入口側に設けている。このガイド部材によって記録材を案内することにより、プレ転写が発生し得る領域において、記録材と中間転写ベルトとを密着させて微小間隙をなくし、プレ転写の原因となる放電の発生を防止している。
特許文献4の画像形成装置は、中間転写ベルトを挟むように配設した二次転写バイアスローラ及び二次転写ローラのうち、二次転写バイアスローラを二次転写ローラよりも中間転写ベルトの走行方向の上流側に配設したものである。これにより、転写ニップに搬送される記録材を、中間転写ベルトのプレ転写が発生し得る領域において密着させるようにしている。
特許文献5の画像形成装置は、転写ニップの上流側において、中間転写ベルトを平面状に走行させる平面部形成部材を設けている。そして、中間転写ベルトの平面部のほぼ全面に転写材を密着するように搬送することによって、プレ転写が発生し得る領域で、記録材と中間転写ベルトとを密着させて微小間隙をなくすようにしている。
特開2004−85753号公報
特開2001−356538号公報
特許第3488328号公報
特開2002−72709号公報
特開2002−99162号公報
しかしながら、上記特許文献1〜5に記載の画像形成装置には、以下の問題がある。
特許文献1の画像形成装置は、中間転写ベルトにカウンターバイアスブレードを接触させているため、中間転写ベルトとカウンターバイアスブレード間に不均一な摩擦が生じる。このため、これら部材間の接触電気抵抗のムラが大きくなり、中間転写ベルトに対して過剰な電流が局所集中的に流れる場合がある。そして、中間転写ベルトの過剰な電流が流れる箇所において、ジュール熱が発生し温度上昇することにより、転写性が悪化する問題がある。
特許文献1の画像形成装置は、中間転写ベルトにカウンターバイアスブレードを接触させているため、中間転写ベルトとカウンターバイアスブレード間に不均一な摩擦が生じる。このため、これら部材間の接触電気抵抗のムラが大きくなり、中間転写ベルトに対して過剰な電流が局所集中的に流れる場合がある。そして、中間転写ベルトの過剰な電流が流れる箇所において、ジュール熱が発生し温度上昇することにより、転写性が悪化する問題がある。
特許文献2又は3の画像形成装置は、転写ニップの入口側でガイド部材が記録材を案内するときに、ガイド部材と記録材との摩擦による双方の摩擦帯電、摩耗、傷等が発生する虞がある。また、転写材が紙である場合は、ガイド部材との摩擦によって紙粉が発生し、それが感光体の表面に付着することによる画像不良や、紙粉がクリーニング部材に付着することによるクリーニング不良が生じる虞がある。また、上記紙粉が、現像装置内のトナーに付着すると、トナー帯電不良によるトナー画像の地肌汚れ等の問題も生じる。
特許文献4の画像形成装置は、二次転写バイアスローラを二次転写ローラよりも中間転写ベルトの走行方向の上流側に配設しているため、転写ニップ付近において記録材の搬送経路が湾曲する。従って、特にコシの強い厚紙等の記録材や、反対にコシの弱い記録材を搬送する場合、転写ニップ通過時に記録材がジャム化したり、シワが生じたりする問題がある。
特許文献5の画像形成装置は、中間転写ベルトが平面部形成部材に摺接するときの摩擦抵抗によって、中間転写ベルトの走行トルクが大きくなる。これにより、中間転写ベルトの走行性にムラが生じ、転写画像の位置ずれ等が発生する問題がある。また、中間転写ベルトと平面部形成部材が摺接することよる中間転写ベルトの摩耗、傷、汚れ等が生じることによって、画像品質の低下が懸念される。
本発明は、斯かる事情に鑑み、プレ転写による転写チリの発生を抑制して、良好で高画質の画像を得られる画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、表面にトナー画像を担持する像担持体と、複数の張架部材に張架されて周回走行しつつ前記像担持体に対して外周面を接触させて転写ニップを形成する無端状のベルト部材と、前記像担持体に対向すると共に前記ベルト部材の内周面に接触又は近接して配設された転写部材とを備え、前記像担持体と前記ベルト部材との間に、前記像担持体上の帯電したトナーを前記ベルト部材側へ移動させる向きの転写電界を形成して、前記像担持体上のトナー画像を前記ベルト部材又はこれに保持される記録材に転写するように構成した画像形成装置において、前記ベルト部材の走行方向と逆方向を上流側と呼称するとき、導電性の電極部材を、前記転写部材が前記ベルト部材の内周面に接触した位置又は近接した位置よりも上流側であって前記ベルト部材に近接した位置に配設し、前記電極部材に所定の電圧を印加することにより、前記転写ニップの上流側において前記像担持体上のトナーをベルト部材側へ移動させる向きの電界を抑制するように構成したものである。
これにより、転写ニップの上流側において、像担持体からベルト部材又はこれに保持される記録材へのトナーの飛翔(以下、プレ転写という)を抑制することができる。また、電極部材はベルト部材に近接した位置に配設されている。すなわち、電極部材はベルト部材に対して非接触状態で配設されているため、電極部材とベルト部材との間に摩擦が生じるのを防止できる。これにより、ベルト部材の摩耗を抑制することができると共に、ベルト部材の走行を円滑に維持することが可能である。また、電極部材とベルト部材との間に不均一な摩擦が生じるのを防止することができるため、ベルト部材への局所集中的な通電、及び、これに伴って発生するベルト部材の局所的な温度上昇を防止することができ、ベルト部材の転写性を良好に維持すること可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記電極部材に印加する所定の電圧を、前記トナーの帯電電位と、前記転写電界を形成するために転写部材に印加する電圧の電位の間の電位に設定したものである。
これにより、転写ニップの上流側においてプレ転写の発生を抑制することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記電極部材に印加する所定の電圧を、前記像担持体の帯電電位と、前記転写電界を形成するために転写部材に印加する電圧の電位の間の電位に設定したものである。
これにより、電極部材へ電圧を印加するための電源を独自に設ける必要がなくなる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材を、前記転写ニップの上流側近傍に配設したものである。
プレ転写は、転写ニップの上流側近傍の像担持体とベルト部材との間に形成される微小間隙において生じやすい。このプレ転写が生じやすい箇所に対応して、電極部材を配設することによって、プレ転写の発生を効果的に抑制することが可能となる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材を、前記ベルト部材の内周側に配設したものである。
電極部材を、ベルト部材の内周面側に配設したことにより、装置のコンパクト化を図ることが可能である。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材を、前記ベルト部材の内周側に配設すると共に、当該電極部材と前記転写部材との間に絶縁性部材を介在させたものである。
電極部材と転写部材との間に、絶縁性部材を介在させたことによって、電極部材と転写部材との間での放電を防止又は抑制することができる。これにより、電極部材を転写部材に近接して配設することができ、コンパクト化を図り得る。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記転写部材が前記ベルト部材の内周面に接触した位置又は近接した位置よりも上流側において、前記電極部材を、前記ベルト部材の走行方向へ複数並設したものである。
電極部材をベルト部材の走行方向へ複数並設することによって、プレ転写の発生を広い範囲に渡って効果的に抑制することが可能となる。
請求項8の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記転写部材が前記ベルト部材の内周面に接触した位置又は近接した位置よりも上流側において、前記電極部材を、前記ベルト部材の走行方向に延在させて配設したものである。
電極部材をベルト部材の走行方向に延在させることによって、プレ転写の発生を広い範囲に渡って効果的に抑制することが可能となる。
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材と前記ベルト部材との最短距離を200μm以下に設定したものである。
電極部材とベルト部材との最短距離を200μm以下に設定したことにより、電極部材とベルト部材との間の電位差が小さい場合であっても、プレ転写の発生を効果的に抑制することができる。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材の前記ベルト部材に近接した面に、前記ベルト部材側へ突出した凸曲面を形成すると共に、当該凸曲面の曲率半径を100μm以下に設定したものである。
電極部材の凸曲面の曲率半径を100μm以下に小さくすることによって、電極部材とベルト部材との間の電位差が小さい場合であっても電極部材から放電しやすくなり、プレ転写の発生を効果的に抑制することができる。
請求項11の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材を、導電性ワイヤで構成したものである。
電極部材を導電性ワイヤで構成することによって、省スペース化が図れる。
請求項12の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記電極部材を構成する導電性ワイヤの直径を200μm以下にしたものである。
電極部材を構成する導電性ワイヤの直径を200μm以下に小さくすることによって、電極部材とベルト部材との間の電位差が小さい場合であっても電極部材から放電しやすくなり、プレ転写の発生を効果的に抑制することができる。
請求項13の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記転写部材が前記ベルト部材の内周面に接触した位置又は近接した位置よりも上流側であって前記ベルト部材に近接した位置に基材を配設し、当該基材の前記ベルト部材側の面に金属薄膜を形成して前記電極部材を構成したものである。
電極部材を金属薄膜で構成することによって、電極部材をその厚さ方向にコンパクト化することが可能である。
請求項14の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材を、金属板で構成したものである。
電極部材を金属板で構成することによって、電極部材をその厚さ方向にコンパクト化することができる。しかも、電極部材の剛性を確保することができるため、電極部材をベルト部材に近接した位置に安定して配設することができる。また、この場合、電極部材は、これを保持する部材等の剛性に依存する必要がないため、保持する部材をコンパクト化したり、省略したりすることができ、省スペース化が図れる。
請求項15の発明は、請求項1から14のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材を、柔軟性又は可撓性を有する導電性部材で構成したものである。
電極部材を柔軟性又は可撓性を有する導電性部材で構成することによって、電極部材がベルト部材に接触することがあっても、電極部材とベルト部材の接触抵抗を軽減することができ、ベルト部材の走行を円滑に維持することが可能である。
請求項16の発明は、請求項1から15のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記電極部材の少なくとも前記ベルト部材側の面を、絶縁性部材から成る絶縁層で被覆したものである。
電極部材の少なくともベルト部材側の面を、絶縁層で被覆したことにより、電極部材がベルト部材に直接接触するのを防止することができる。これにより、ベルト部材に付与された電荷が電極部材を介してリークすることによる転写不良を防止することが可能である。
請求項17の発明は、請求項16に記載の画像形成装置において、前記絶縁層を、柔軟性又は可撓性を有する絶縁性部材で構成したものである。
絶縁層を柔軟性又は可撓性を有する絶縁性部材で構成することによって、絶縁層がベルト部材に接触することがあっても、絶縁層とベルト部材の接触抵抗を軽減することができ、ベルト部材の走行を円滑に維持することが可能である。
請求項18の発明は、請求項1から17のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記転写部材を、前記ベルト部材の内周面に近接して配設したコロナチャージャとしたものである。
転写部材としてコロナチャージャを用いた画像形成装置は、ベルト部材に対して接触するタイプの転写ローラを用いた画像形成装置に比べて、中抜け画像等の不良画像が発生しにくい利点がある。
請求項19の発明は、請求項1から18のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記転写部材を、前記ベルト部材の内周面に近接して配設したスコロトロンコロナチャージャとすると共に、当該スコロトロンコロナチャージャのグリッド電極の開口部の隙間を2mm以下に設定したものである。
グリッド電極の開口部の隙間を2mm以下に設定することによって、転写チリ等の画像不良を抑制することが可能である。また、グリッド電極の開口部の隙間を2mm以下に小さくすることによって、コンパクト化を図ることができる。
請求項20の発明は、請求項1から17のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記転写部材を、前記ベルト部材の内周面に接触する転写ローラで構成すると共に、前記転写ローラを前記ベルト部材側へ押圧する加圧ローラを配設したものである。
加圧ローラによって転写ローラを押圧することによって、転写ローラが小径のものであっても、その転写ローラに撓みを生じさせずに転写ベルトに接触させることができる。また、小径の転写ローラを採用することにより、省スペース化を図れる。
請求項21の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記像担持体を、複数の張架部材に張架されて周回走行すると共に外周面にトナー画像を担持する無端状のベルト部材で構成すると共に、前記転写部材を当該ベルト部材の外周面に接触させて転写ニップを形成した画像形成装置であって、前記転写部材と前記ベルト部材との間に、前記ベルト部材上のトナーが前記転写部材側へ移動する向きの電界を形成して、前記ベルト部材上のトナー画像を前記転写ニップに搬入される記録材に転写するように構成した画像形成装置において、前記ベルト部材の走行方向と逆方向を上流側と呼称するとき、導電性の電極部材を、前記転写ニップよりも上流側であって前記ベルト部材に近接した位置に配設し、前記電極部材に所定の電圧を印加することにより、前記転写ニップの上流側において前記ベルト部材上のトナーを転写部材側へ移動させる向きの電界を抑制するように構成したものである。
これにより、転写ニップの上流側においてベルト部材から記録材へのトナーの飛翔(プレ転写)の発生を抑制することができる。また、電極部材はベルト部材に近接した位置に配設されている。すなわち、電極部材はベルト部材に対して非接触状態で配設されているため、電極部材とベルト部材との間に摩擦が生じるのを防止できる。これにより、ベルト部材の摩耗を抑制することができると共に、ベルト部材の走行を円滑に維持することが可能である。また、電極部材とベルト部材との間に不均一な摩擦が生じるのを防止することができるため、ベルト部材への局所集中的な通電、及び、これに伴って発生するベルト部材の局所的な温度上昇を防止することができ、ベルト部材の転写性を良好に維持すること可能となる。
本発明の画像形成装置によれば、プレ転写を抑制することができる。これにより、転写チリの発生を大幅に抑制して、良好で高画質の画像を提供することが可能となる。また、電極部材をベルト部材に近接した非接触状態に配設したことにより、ベルト部材の摩耗を抑制することができると共に、ベルト部材の走行を円滑に維持することが可能である。また、電極部材とベルト部材との間に不均一な摩擦が生じるのを防止して、ベルト部材の転写性を良好に維持することも可能である。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施の一形態を示す概略構成図である。本発明の画像形成装置は、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色の現像剤によって画像を形成するための4つの作像部1Y,1M,1C,1Bkを備えている。
各作像部1Y,1M,1C,1Bkは、互いに異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。そこで、1つの作像部1Yを例にそれらの構成を説明する。
作像部1Yは、表面にトナー画像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段3と、感光体2に対してトナーを供給してトナー画像を形成する現像手段4と、感光体2の表面の残留電荷を除電する除電手段5と、感光体2の表面に付着した残留トナーを除去するクリーニング手段6を備えている。図1の実施形態では、感光体2をドラム形状の感光体ドラムとしているが、周回走行するベルト部材から成る感光体ベルトで構成してもよい。
各作像部1Y,1M,1C,1Bkの図の下方には、感光体2の表面に静電潜像を形成する露光装置7が配設されている。また、各作像部1Y,1M,1C,1Bkの図の上方には、中間転写装置8が配設されている。中間転写装置8は、トナー画像を担持する像担持体としての中間転写ベルト9と、転写部材としての4つの一次転写ローラ14等を備える。
中間転写ベルト9は、無端状のベルト部材であり、駆動ローラ10、従動ローラ11、二次転写バックアップローラ12及び4つの巻き付けローラ13等の複数の張架部材によって張架されて周回走行するようになっている。中間転写ベルト9の外周面には各感光体2が接触しており、その接触部において一次転写ニップを形成している。4つの一次転写ローラ14は、各感光体2に対向する共に、中間転写ベルト9の内周面に接触して配設されている。
二次転写バックアップローラ12に対向する位置に、転写部材としての二次転写ローラ17が配設されている。二次転写ローラ17は、中間転写ベルト9の外周面に接触しており、その接触部において二次転写ニップを形成している。
また、中間転写ベルト9の図の左端には、中間転写ベルト9上のトナー等を除去するベルトクリーニング手段15と、中間転写ベルト9を除電するベルト除電手段16が配設されている。
二次転写ローラ17の図の上方には、互いに対向して配設した加熱ローラ18a及び加圧ローラ18b等を有する定着装置18が配設されている。定着装置18の図の上方には、排紙ローラ19及び排紙トレイ20が設けてある。
画像形成装置の図の下部には、記録材としての記録紙Pが複数枚重ねて収納可能な給紙カセット21、給紙カセット21から記録紙Pを用紙搬送経路Rへ送り出す給紙ローラ22が配設されている。また、用紙搬送経路Rの上記二次転写ニップに至る手前には、レジストローラ23が配設されている。
また、上記中間転写ベルト9の素材としては、伸縮し難い素材を用いることが望ましい。例えば、本実施形態では、単層のPI(ポリイミド)製ベルト基体から成る単層ベルトを中間転写ベルト9として採用している。中間転写ベルト9の他の材料として、公知の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー及び熱硬化製樹脂等を挙げることができる。例えば、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PC(ポリカーボネート)、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニル系樹脂等である。これらの樹脂に、導電性粒子や導電性粉末を分散して電気抵抗を調整した混合・合成材料を、中間転写ベルト9の素材として用いる。中間転写ベルト9の体積抵抗率としては、一次転写時に与える一次転写バイアスの電圧レベルが1kV程度であれば、107Ω・cm〜1013Ω・cmが好ましく、中間転写ベルト9の一次転写バイアスが印加される裏面(内周面)の表面抵抗は109Ω/□程度が好ましい。電気抵抗の測定時に用いる電極としては、主電極外径が5.9mm、ガード電極内径が11.0mm、ガード電極外径が17.8mm、厚さが50μm〜200μm程度の薄厚で曲がりやすいものを用いることが望ましい。
また、中間転写ベルト9の抵抗を調整するための導電材料としては、カーボン、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化チタン等の金属酸化物、4級アンモニウム塩含有ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアニリン、ポリビニルピロール、ポリジアセチレン、ポリエチレンイミン、含硼素高分子化合物及びポリピロール等の導電性高分子化合物等から1種類あるいは2種類以上混合して用いることができる。
また、本発明の画像形成装置で用いるトナーとしては、ポリエステル、ポリオール、スチレンアクリル等の粒子母材樹脂に帯電制御剤(CCA)や色剤を混合し、その粒子の周りにシリカ、酸化チタン等の物質を外添することでその帯電特性及び流動性を向上させたものを用いる。添加剤の粒径は、0.1μm〜1.5μmの範囲が好適である。色剤としては、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、キナクリドン、カーミン等が挙げられる。
また、トナーとして、ワックス等を分散混合した母体樹脂に、上記添加剤を外添したものを用いてもよい。また、トナーは、粉砕法で製造されたものでも、重合法で製造されたものでもよいが、重合法等で製造されたものは、球形度や円形度が比較的高いので、高画質を得ることが可能である。
また、形状係数が90%以上のトナーを採用することが望ましい。前記形状係数とは、本来ならば球形度となって、「粒子と同体積の球の表面積/実粒子の表面積×100%」で定義されるが、測定がかなり困難になるため、円形度で算出する。そして、「粒子と同じ投影面積を持つ円の周長/実粒子の投影輪郭長さ×100%」という公式で求めることができる。かかる円形度の解は、トナー粒子を投影した円像が真円に近づくほど、100%に近づくことになる。トナー粒子の体積平均粒径は、3〜12μmの範囲が好適である。本画像形成装置は、体積平均粒径が6μmであるトナーを用いており、1200dpi以上の高解像度の画像にも十分対応できるようになっている。
磁性キャリアとしては、金属又は樹脂をコアとしてフェライト等の磁性材料を含有し、表層がシリコン樹脂等で被覆された磁性粒子を用いている。磁性キャリアの粒径は、20μm〜50μmの範囲であることが好ましい。また、磁性粒子の抵抗は、ダイナミック抵抗で104Ω〜106Ωの範囲であることが最適である。ダイナミック抵抗は、次のように測定することが可能である。まず磁石を内包したローラ(φ20;600RPM)に磁性粒子を担持させる。そして、幅65mm、長さ1mmの電極を、0.9mmのギャップを介して磁性粒子に対向させ、耐圧上限レベル(高抵抗シリコンコートキャリアでは400Vから鉄粉キャリアでは数ボルト)の電圧を印加した際に流れる電流値に基づいてダイナミック抵抗を測定する。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
まず、作像動作について1つの作像部1Yを例にして説明する。帯電手段3によって、図の矢印の方向に回転する感光体2の表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光装置7から感光体2の表面にレーザビームが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この感光体2の表面の静電潜像が形成された部分に、現像手段4によって帯電させたトナーを静電的に転移させ、イエローのトナー画像を形成(可視画像化)する。
まず、作像動作について1つの作像部1Yを例にして説明する。帯電手段3によって、図の矢印の方向に回転する感光体2の表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光装置7から感光体2の表面にレーザビームが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この感光体2の表面の静電潜像が形成された部分に、現像手段4によって帯電させたトナーを静電的に転移させ、イエローのトナー画像を形成(可視画像化)する。
作像部1Yの感光体2に対向する一次転写ローラ14に、トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して、一次転写ニップにおいて転写電界を形成する。そして、回転する感光体2上のトナー画像が一次転写ニップに至ったとき、一次転写ニップに形成した転写電界によって、感光体2上のトナーを中間転写ベルト9側へ移動させて、トナー画像を感光体2から中間転写ベルト9に一次転写する。
同様に、その他の各作像部1C,1M,1Bkにおいても、感光体2上にトナー画像を形成し、4色のトナー画像を互いに重なり合うように中間転写ベルト9に一次転写してカラー画像を形成する。
その後、一次転写行程を経た後の各感光体2は、除電手段5によって残留電荷が除電されると共に、クリーニング手段6によって残留トナーが除去される。
一方、給紙ローラ22を回転させて、給紙カセット21から転写紙Pを用紙搬送路Rへ送り出す。給紙カセット21から送り出された転写紙Pは、レジストローラ23によって一旦停止される。
二次転写ニップにおいて、二次転写ローラ17に中間転写ベルト9上のトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して転写電界を形成する。あるいは、二次転写バックアップローラ12にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加して、同様の転写電界を形成してもよい。
その後、レジストローラ23の駆動を再開し、中間転写ベルト9上のカラー画像とタイミング(同期)をとって転写紙Pを二次転写ニップへ送る。そして、二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト9上のトナーを記録紙P側へ移動させて、カラー画像を記録紙P上に一括して二次転写する。
カラー画像を転写した転写紙Pは定着装置18へと搬送される。定着装置18に送り込まれた転写紙Pは、定着装置18の加熱ローラ18aと加圧ローラ18b間に挟まれて加熱・加圧され、カラー画像が転写紙P上に定着される。その後、転写紙Pは排紙ローラ19によって、排紙部20に排出されストックされる。
また、二次転写後、中間転写ベルト9は、ベルトクリーニング手段15によって残留トナーが除去されると共に、ベルト除電手段16によって残留電荷が除電される。
以下、本発明の特徴部分の構成について詳しく説明する。
図2の(a)と(b)に本発明の第1実施形態を示す。図2の(a)は図1に示す画像形成装置の作像部1Yの一部を示す図であって、(b)は(a)の要部を拡大した図である。また、各作像部1Y,1M,1C,1Bkは、それぞれ同様に構成されているため、1つの作像部1Yを例にそれらの構成を説明する。
図2の(a)と(b)に本発明の第1実施形態を示す。図2の(a)は図1に示す画像形成装置の作像部1Yの一部を示す図であって、(b)は(a)の要部を拡大した図である。また、各作像部1Y,1M,1C,1Bkは、それぞれ同様に構成されているため、1つの作像部1Yを例にそれらの構成を説明する。
図2において、中間転写ベルト9の下側の面が外周面9a、上側の面が内周面9bである。また、同図の符号N1で示す範囲は、中間転写ベルト9の外周面9aと感光体2とが接触した一次転写ニップを示す。また、同図の符号Qは、中間転写ベルト9の内周面9bと一次転写ローラ14とが接触した接触部を示している。
以下、中間転写ベルト9の図の矢印に示す走行方向と逆方向を上流側と呼称すると、中間転写ベルト9と一次転写ローラ14との接触部Qの上流側に、導電性の電極部材24が配設されている。詳しくは、電極部材24は、一次転写ニップN1の範囲内に対応した位置に配設している。
電極部材24は、中間転写ベルト9の内周面9bに近接して配設されている。この実施形態では、電極部材24が、例えばSUSやタングステン等の導電性ワイヤで構成されており、このワイヤを中間転写ベルト9の幅方向(又は感光体2の軸方向)に延在させている。詳しくは、そのワイヤの少なくとも一端にバネ等の引張部材を取り付け(図示省略)、この引張部材による引張力をワイヤに付与することによって、ワイヤを中間転写ベルト9と平行に、かつ、中間転写ベルト9(の内周面9b)と所定距離Lだけ離間して配設している。また、ワイヤには、所定の電圧を印加するための図示しない電源部が接続されている。
電極部材24と一次転写ローラ14との間には、絶縁性部材25を介在させている。電極部材24及び一次転写ローラ14間に絶縁性部材25を介在させたことにより、これら部材間での放電を防止又は抑制するようにしている。
図3の(a)と(b)は、本発明の第2実施形態を示す。図3の(a)では、上記図2で説明したのと同様の電極部材24を、中間転写ベルト9と一次転写ローラ14との接触部Qの上流側に、2つ配設している。これら2つの電極部材24は、保持部材26に付設されており、互いに平行を成すように中間転写ベルト9の搬送方向へ(前後に)並設されている。また、図3に示す各電極部材24も、上記第1実施形態と同様に、中間転写ベルト9の内周面9bに対して、所定距離Lだけ離間した状態で配設されている(図3の(b)参照)。
2つの電極部材24のうち、一方(図の右側)の電極部材24は、一次転写ニップN1の範囲内に対応した位置に配設されている。また、他方(図の左側)の電極部材24は、一次転写ニップN1よりも上流側近傍、詳しくは感光体2と中間転写ベルト9との間に形成された微小間隙Sに対応した位置に配設されている。なお、電極部材24の数は、2つに限らず、3つ以上並設してもよい。
図4の(a)と(b)は、本発明の第3実施形態を示す。図4の(a)に示す第3実施形態は、電極部材24を金属板(板状導電性部材)で構成し、その金属板を保持部材26の中間転写ベルト9側の面に付設している。この板状の電極部材24は、一次転写ニップN1の上流端部を前後に跨ぐように配設されている。すなわち、電極部材24は、一次転写ニップN1の範囲内に対応した位置から、一次転写ニップN1の上流側近傍(感光体2と中間転写ベルト9との間の微小間隙S)に対応した位置まで延在している。
また、図4に示す各電極部材24も、上記第1実施形態と同様に、中間転写ベルト9の内周面9bに対して、所定距離Lだけ離間した状態で配設されている(図4の(b)参照)。
また、電極部材24を金属薄膜で構成することも可能である。例えば、中間転写ベルト9と一次転写ローラ14との接触位置Qの上流側に、基材(図示省略)を中間転写ベルト9に近接して配設し、その基材の中間転写ベルト9側の面にメッキ等を施して前記金属薄膜を形成する。また、この基材及び上記図3及び図4における保持部材26は、電極部材24と一次転写ローラ14相互間の放電を防止又は抑制するために、絶縁性部材で構成してもよい。
図5と図6に、本発明の第4実施形態と第5実施形態を示す。これらの実施形態は、上記電極部材24を、柔軟性又は可撓性を有する導電性部材で構成している。例えば、図5に示す実施形態は、電極部材24を導電性繊維又は導電性不織布にて構成している。また、図6に示す実施形態では、電極部材24をブラシ状の導電性部材で構成している。
図7と図8に、本発明の第6実施形態と第7実施形態を示す。これらの実施形態は、電極部材24を絶縁性部材から成る絶縁層27で被覆している。図7の実施形態は、ワイヤで構成した電極部材24の外周面を、絶縁層27で被覆したものである。図8の実施形態は、板状の電極部材24の中間転写ベルト9側の面(の一部)を絶縁層27で被覆したものである。
また、上記絶縁層27を、柔軟性を有する絶縁性部材で構成してもよい。柔軟性を有する絶縁性部材としては、例えば軟質樹脂、発泡樹脂等が適用可能である。あるいは、図9の本発明の第8実施形態に示すように、絶縁層27を可撓性を有するブラシ状の絶縁性部材で構成してもよい。
なお、図5〜図6において、上記説明した以外の符号の箇所は、図3又は図4と同様の構成となっている。
また、図10は本発明の第9実施形態を示す。この第9実施形態は、電極部材24の中間転写ベルト9に近接した面に、中間転写ベルト9側へ向かって突出した微小な凸曲面24aを有している。図10では、電極部材24は、複数の凸曲面24aを有する断面鋸歯状に形成されている。
以下、図2に示す第1実施形態の作用・効果について説明する。
本発明の画像形成装置の基本動作で説明したように、一次転写時、一次転写ローラ14にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することによって、一次転写ニップにおいて、感光体2上のトナーを中間転写ベルト9へ移動させる向きの電界を発生させている。このとき、図2に示す一次転写ニップN1の上流側近傍の中間転写ベルト9と感光体2との間に形成された微小間隙Sにも、感光体2上のトナーを中間転写ベルト9へ移動させる電界が発生する。
本発明の画像形成装置の基本動作で説明したように、一次転写時、一次転写ローラ14にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することによって、一次転写ニップにおいて、感光体2上のトナーを中間転写ベルト9へ移動させる向きの電界を発生させている。このとき、図2に示す一次転写ニップN1の上流側近傍の中間転写ベルト9と感光体2との間に形成された微小間隙Sにも、感光体2上のトナーを中間転写ベルト9へ移動させる電界が発生する。
そこで、一次転写時に、上記電極部材24に所定の電圧を印加する。具体的には、電極部材24に、感光体2上のトナーの帯電電位と、一次転写ローラ14に印加する電圧の電位の間の電位の電圧を印加する。本実施形態では、トナーをマイナス極性に帯電させ、一次転写ローラ14にプラス極性の電圧を印加するので、電極部材24に印加する電圧の電位をA、トナーの帯電電位をB、一次転写ローラ14の印加電圧の電位をCとすると、これらの関係はB<A<Cとなる。また、反対に、トナーをプラス電極に帯電させ、一次転写ローラ14にマイナス極性の電圧を印加する場合、上記各電位の関係は、B>A>Cとなる。
このように、電極部材24に所定の電圧を印加することによって、微小間隙Sにおいて上記感光体2上のトナーを中間転写ベルト9へ移動させる向きの電界の発生を抑制することができる。これにより、微小間隙Sにおける感光体2から中間転写ベルト9へのトナーの飛翔(プレ転写)を抑制することができ、転写チリの発生を大幅に抑制することが可能である。
一般に、プレ転写は、一次転写ニップN1の上流側近傍、詳しくは、感光体2と中間転写ベルト9との間に形成された微小間隙Sで発生しやすい。そのため、電極部材24を、一次転写ニップN1の上流側近傍(又は、前記微小間隙S)に対応して配設することにより、プレ転写の発生を効果的に抑制することが可能となる。
また、電極部材24をアース接続することにより、電極部材24の電位を、トナーの帯電電位と一次転写ローラ14の印加電圧の電位の間の電位(0V)になるようにしてもよい。この場合、電極部材24に電圧を印加する電源部を省略できるため、コスト削減が図れる。
また、電極部材24の電位を、感光体2の帯電電位と、一次転写ローラ14の印加電圧の電位との間に設定することにより、電極部材24へ電圧を印加する電源を独自に設ける必要がなくなる。この場合、電極部材24に印加する電圧を、i)一次転写ローラ14の印加電圧と同極性でかつ0Vに近い電圧、又はii)0V(接地電位)、あるいはiii)感光体2の帯電電位より0Vに近い電圧のいずれかに設定する。上記i)の場合は、一次転写ローラ14の電源の出力と接地間の電気回路に安価な定電圧素子(素子を流れる電流が変化しても、その端子間に発生する電圧は変化しない素子)を挿入して、一次転写ローラ14の印加電圧又は接地から一定電圧差の電圧を電極部材24に印加することができるため、電極部材24の独自の電源部は不要となる。ii)の場合は、電極部材24は接地されているため、電極部材24の独自の電源部は不要である。iii)の場合は、i)と同様に、感光体2を帯電させるための電源の出力と接地間の電気回路に安価な定電圧素子を挿入して、感光体2を帯電させる電源の出力電圧又は接地から一定電圧差の電圧を電極部材24に印加することができるため、電極部材24の独自の電源部は不要となる。
更に、本実施例では、電極部材24の電位を、マイナス極性に帯電している感光体2の静電潜像部の電位(本実施例では−50V〜−300V)より低い電位にしている。また、通常、感光体2の表面の大部分を占める静電潜像部以外の表面電位(本実施例では−500V〜−1000V)と、電極部材24の電位との電位差は、小さい方がプレ転写を抑制するために好ましいことから、電極部材24の電位は、−300V〜−1000Vの範囲に設定するとよい。
また、本発明の構成は、電極部材24が中間転写ベルト9に非接触状態で配設されているため、電極部材24と中間転写ベルト9との間に不均一な摩擦が生じるのを防止することができる。これにより、中間転写ベルト9への局所集中的な通電、及び、これに伴って発生するジュール熱による中間転写ベルト9の局所的な温度上昇を防止することができ、転写性を良好に維持することが可能となる。また、電極部材24を中間転写ベルト9に対して非接触状態で配設したことにより、中間転写ベルト9の摩耗を抑制することができると共に、中間転写ベルト9の走行を円滑に維持することも可能である。また、電極部材24は、中間転写ベルト9の内周面側に配設されているため、装置のコンパクト化を図ることが可能である。
また、電極部材24を中間転写ベルト9(の内周面9b)に対して近接して配設したことによって、電極部材24と中間転写ベルト9との間の電位差が小さくても、上記微小間隙Sにおけるプレ転写の発生を効果的に抑制することができる。しかも、図2の(b)、図3の(b)、図4の(b)のそれぞれに示す電極部材24と中間転写ベルト9の内周面9bとの間の所定距離(最短距離)Lが、小さいほどプレ転写をより効果的に抑制することが可能である。具体的には、前記所定距離(最短距離)Lを200μmに設定することが好ましい。
また、図2に示す実施形態では、電極部材24に導電性ワイヤを適用しているが、このワイヤの直径が小さい方が、所定の電圧を印加したときのワイヤからの放電が行いやすくなる。具体的には、ワイヤの直径は、200μm以下であることが好ましい。その中でも、直径が40μm〜100μmの範囲にあるワイヤが好適である。このように直径の小さいワイヤで電極部材24を構成することによって、電極部材24に所定の電圧を印加した際に、電極部材24と中間転写ベルト9との間の電位差が小さい場合であっても、電極部材24から放電しやすくなる。これにより、上記微小間隙Sにおけるプレ転写の発生を効果的に抑制することができる。
また、図10に示す微小な凸曲面24aを有する電極部材24の場合、上記ワイヤで構成した場合と同様の放電を行いやすくなるといった理由で、その凸曲面24aの曲率半径rを100μm以下に設定することが好ましい。
また、巻き付けローラ13によって、中間転写ベルト9を感光体2に対して、中間転写ベルト9と一次転写ローラ14との接触部Qよりも上流側で密着(接触)させている。これにより、中間転写ベルト9と感光体2の密着範囲(一次転写ニップN1)を、プレ転写が生じる領域まで広げることができ、プレ転写の発生を一層効果的に抑制することが可能である。
また、図2に示すように、電極部材24と一次転写ローラ14との間に、絶縁性部材25を介在させていることによって、電極部材24と一次転写ローラ14との間での放電を防止又は抑制することができる。これにより、電極部材24を一次転写ローラ14に近接して配設することができ、コンパクト化を図り得る。
また、図3〜図9に示す本発明の各実施形態においても、電極部材24に上記所定の電圧を印加することによって、上記第1実施形態と同様の作用・効果を発揮することができる。さらに、この作用・効果に加えて、図3〜図9の各実施形態は、以下の作用・効果を発揮することが可能である。
図3に示す第2実施形態は、電極部材24を、中間転写ベルト9の走行方向へ複数(図では2つ)並設したことによって、広い範囲でプレ転写の抑制を行うことができる。
同様に、図4に示す第3実施形態も、電極部材24を、中間転写ベルト9の走行方向に延在させているので、広い範囲でプレ転写の抑制を行うことができる。また、電極部材24を金属板(板状導電性部材)で構成することによって、電極部材24を厚さ方向にコンパクト化することが可能である。しかも、この場合、電極部材24の剛性を確保することができ、中間転写ベルト9に近接した位置に安定して配設することができる。また、電極部材24が保持部材26の剛性に依存する必要がないため、保持部材26を薄くてコンパクト化したり、省略したりすることができ、省スペース化が図れる。また、電極部材24をメッキ等の金属薄膜によって形成した場合も、電極部材24を厚さ方向にコンパクト化することが可能である。
上述したように、コンパクト化及びプレ転写の抑制を効果的に図るために、電極部材24は、中間転写ベルト9に対してできるだけ近接した位置に配設することが好ましい。しかし、電極部材24を中間転写ベルト9に近接させると、画像形成装置の動作時の振動などによって、電極部材24が中間転写ベルト9と接触する虞がある。
そのため、図5に示す第4実施形態、図6に示す第5実施形態は、電極部材24を、柔軟性を有する導電性部材で構成している。これにより、画像形成装置の動作時の振動などによって、電極部材24が中間転写ベルト9と接触することがあっても、電極部材24と中間転写ベルト9との接触抵抗を軽減することができ、中間転写ベルト9の走行を円滑に維持することが可能である。
また、電極部材24が中間転写ベルト9と直接接触して、中間転写ベルト9に与えられた電荷が電極部材24を介して多量にリークすると、転写不良を起こす虞がある。
そこで、図7〜図9に示す第6〜第8実施形態のように、電極部材24を絶縁層27で被覆することによって、電極部材24と中間転写ベルト9が直接接触するのを防止することができる。すなわち、この絶縁層27が中間転写ベルト9と接触しても、中間転写ベルト9に付与された電荷が大量にリークして転写不良を起こすことがない。また、絶縁層27を、柔軟性又は可撓性を有する絶縁性部材で構成することによって、絶縁層27が中間転写ベルト9に接触したときの接触抵抗を軽減することができる。
また、図11及び図12に示すように、本発明の構成を、非接触型の転写部材を備えた画像形成装置に適用することも可能である。
図11は、非接触型の転写部材(一次転写部材)として、コロトロンコロナチャージャ28を採用した画像形成装置である。一般的に、コロトロンコロナチャージャ28は、シールドケース28aと、シールドケース28aの内部に設けられた放電ワイヤ28b等を有する。コロトロンコロナチャージャ28は中間転写ベルト9の内周面9bに近接して配設されており、放電ワイヤ28bからコロナ放電することによって、中間転写ベルト9に電圧を印加する。図11に示す実施形態では、このコロトロンコロナチャージャ28と中間転写ベルト9が近接した位置よりも上流側に、電極部材24を配設している。
図11は、非接触型の転写部材(一次転写部材)として、コロトロンコロナチャージャ28を採用した画像形成装置である。一般的に、コロトロンコロナチャージャ28は、シールドケース28aと、シールドケース28aの内部に設けられた放電ワイヤ28b等を有する。コロトロンコロナチャージャ28は中間転写ベルト9の内周面9bに近接して配設されており、放電ワイヤ28bからコロナ放電することによって、中間転写ベルト9に電圧を印加する。図11に示す実施形態では、このコロトロンコロナチャージャ28と中間転写ベルト9が近接した位置よりも上流側に、電極部材24を配設している。
図12は、非接触型の転写部材(一次転写部材)として、スコロトロンコロナチャージャ29を採用した画像形成装置である。スコロトロンコロナチャージャ29は、シールドケース29aと、シールドケース28aの内部に設けられた放電ワイヤ29bと、複数のグリッドワイヤ等から成るグリッド電極29c等を有する。スコロトロンコロナチャージャ29は、グリッド電極29cを中間転写ベルト9に近接させて配設される。この場合、スコロトロンコロナチャージャ29と中間転写ベルト9が近接した位置よりも上流側に、電極部材24を配設している。
上記スコロトロンコロナチャージャ29は、放電ワイヤ29aから発されるコロナ電荷を、グリッドワイヤ29cによって制御して、中間転写ベルト9を均一に帯電させるようにしている。しかし、グリッド電極29cと中間転写ベルト9との間隔D(本実施例では、当該隙間は1mm〜2mmとする)に対して、グリッド電極29cの開口部(グリッドワイヤの相互間)の隙間Wが大きすぎると、放電ワイヤ29aから発されたコロナ電荷をグリッド電極29cによって制御しにくくなり、中間転写ベルト9に過剰電流が流れて転写チリ等の画像不良が生じる場合がある。このため、グリッド電極29cの開口部の隙間Wは2mm以下に設定することが好ましい。これにより、上記転写チリ等の画像不良を抑制することができる。また、グリッド電極29cの開口部の隙間Wを小さくすることによって、コンパクト化も図れる。
また、図13に示すように、一次転写ローラ14を加圧ローラ30によって中間転写ベルト9側へ押圧するように構成してもよい。加圧ローラ30によって一次転写ローラ14を押圧することによって、一次転写ローラ14が小径のもの(例えば、直径4mm〜10mm程度)であっても、その一次転写ローラ14に撓みを生じさせずに中間転写ベルト9に接触させることができる。また、小径の一次転写ローラ14を採用することによって、感光体2近傍の省スペース化を図れる。
なお、図11〜図13において、上記説明した以外の符号の箇所は、上記図4と同様の構成となっているので説明を省略する。
また、上記説明した本発明の実施形態は、全ての作像部1Y,1M,1C,1Bkにおいて電極部材24を設けているが、これら4つの作像部のうち、1つの作像部(例えば、最下流に配設した作像部1Bk)、又は、2つあるいは3つ等の一部の作像部にのみ電極部材24を設けてもよい。
また、図1の二次転写ニップ周辺部を拡大した図14に示すように、電極部材24を、二次転写ニップN2よりも上流側であって、中間転写ベルト9に近接した位置に配設することも可能である。また、図14では、電極部材24は、二次転写ニップN2の上流側近傍、詳しくは、二次転写ニップN2に進入する中間転写ベルト9と記録材Pとの間に形成される微小間隙Sに対応した位置に配設されている。
また、本発明の構成を、中間転写ベルトを有する中間転写方式の画像形成装置に適用する場合に限らず、周回走行するベルト部材によって保持した記録紙(記録材)に各色のトナー画像を転写するように構成した直接転写方式の画像形成装置にも適用可能である。また、1つの作像部(1つの像担持体及び1つの一次転写ローラ)を備える画像形成装置にも、本発明の構成を適用可能である。
2 感光体
9 中間転写ベルト
14 一次転写ローラ
17 二次転写ローラ
24 電極部材
24a 凸曲面
27 絶縁層
28 コロトロンコロナチャージャ
29 スコロトロンコロナチャージャ
29c グリッド電極
30 加圧ローラ
L 所定距離
N1 一次転写ニップ
N2 二次転写ニップ
Q 接触部
P 記録紙
r 曲率半径
9 中間転写ベルト
14 一次転写ローラ
17 二次転写ローラ
24 電極部材
24a 凸曲面
27 絶縁層
28 コロトロンコロナチャージャ
29 スコロトロンコロナチャージャ
29c グリッド電極
30 加圧ローラ
L 所定距離
N1 一次転写ニップ
N2 二次転写ニップ
Q 接触部
P 記録紙
r 曲率半径
Claims (21)
- 表面にトナー画像を担持する像担持体と、複数の張架部材に張架されて周回走行しつつ前記像担持体に対して外周面を接触させて転写ニップを形成する無端状のベルト部材と、前記像担持体に対向すると共に前記ベルト部材の内周面に接触又は近接して配設された転写部材とを備え、
前記像担持体と前記ベルト部材との間に、前記像担持体上の帯電したトナーを前記ベルト部材側へ移動させる向きの転写電界を形成して、前記像担持体上のトナー画像を前記ベルト部材又はこれに保持される記録材に転写するように構成した画像形成装置において、
前記ベルト部材の走行方向と逆方向を上流側と呼称するとき、
導電性の電極部材を、前記転写部材が前記ベルト部材の内周面に接触した位置又は近接した位置よりも上流側であって前記ベルト部材に近接した位置に配設し、前記電極部材に所定の電圧を印加することにより、前記転写ニップの上流側において前記像担持体上のトナーをベルト部材側へ移動させる向きの電界を抑制するように構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 前記電極部材に印加する所定の電圧を、前記トナーの帯電電位と、前記転写電界を形成するために転写部材に印加する電圧の電位の間の電位に設定した請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材に印加する所定の電圧を、前記像担持体の帯電電位と、前記転写電界を形成するために転写部材に印加する電圧の電位の間の電位に設定した請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材を、前記転写ニップの上流側近傍に配設した請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材を、前記ベルト部材の内周側に配設した請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材を、前記ベルト部材の内周側に配設すると共に、当該電極部材と前記転写部材との間に絶縁性部材を介在させた請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材が前記ベルト部材の内周面に接触した位置又は近接した位置よりも上流側において、前記電極部材を、前記ベルト部材の走行方向へ複数並設した請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材が前記ベルト部材の内周面に接触した位置又は近接した位置よりも上流側において、前記電極部材を、前記ベルト部材の走行方向に延在させて配設した請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材と前記ベルト部材との最短距離を200μm以下に設定した請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材の前記ベルト部材に近接した面に、前記ベルト部材側へ突出した凸曲面を形成すると共に、当該凸曲面の曲率半径を100μm以下に設定した請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材を、導電性ワイヤで構成した請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材を構成する導電性ワイヤの直径を200μm以下にした請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材が前記ベルト部材の内周面に接触した位置又は近接した位置よりも上流側であって前記ベルト部材に近接した位置に基材を配設し、当該基材の前記ベルト部材側の面に金属薄膜を形成して前記電極部材を構成した請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材を、金属板で構成した請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材を、柔軟性又は可撓性を有する導電性部材で構成した請求項1から14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記電極部材の少なくとも前記ベルト部材側の面を、絶縁性部材から成る絶縁層で被覆した請求項1から15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記絶縁層を、柔軟性又は可撓性を有する絶縁性部材で構成した請求項16に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材を、前記ベルト部材の内周面に近接して配設したコロナチャージャとした請求項1から17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材を、前記ベルト部材の内周面に近接して配設したスコロトロンコロナチャージャとすると共に、当該スコロトロンコロナチャージャのグリッド電極の開口部の隙間を2mm以下に設定した請求項1から18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材を、前記ベルト部材の内周面に接触する転写ローラで構成すると共に、前記転写ローラを前記ベルト部材側へ押圧する加圧ローラを配設した請求項1から17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体を、複数の張架部材に張架されて周回走行すると共に外周面にトナー画像を担持する無端状のベルト部材で構成すると共に、前記転写部材を当該ベルト部材の外周面に接触させて転写ニップを形成した画像形成装置であって、
前記転写部材と前記ベルト部材との間に、前記ベルト部材上のトナーが前記転写部材側へ移動する向きの電界を形成して、前記ベルト部材上のトナー画像を前記転写ニップに搬入される記録材に転写するように構成した画像形成装置において、
前記ベルト部材の走行方向と逆方向を上流側と呼称するとき、
導電性の電極部材を、前記転写ニップよりも上流側であって前記ベルト部材に近接した位置に配設し、前記電極部材に所定の電圧を印加することにより、前記転写ニップの上流側において前記ベルト部材上のトナーを転写部材側へ移動させる向きの電界を抑制するように構成した請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008097424A JP2009251184A (ja) | 2008-04-03 | 2008-04-03 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008097424A JP2009251184A (ja) | 2008-04-03 | 2008-04-03 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009251184A true JP2009251184A (ja) | 2009-10-29 |
Family
ID=41311986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008097424A Withdrawn JP2009251184A (ja) | 2008-04-03 | 2008-04-03 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009251184A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018004961A (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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2008
- 2008-04-03 JP JP2008097424A patent/JP2009251184A/ja not_active Withdrawn
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