JP5930173B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
プリンタ、コピー、ファクシミリ装置などに代表される画像形成装置に関し、例えば特許文献1には、電子写真技術で中間転写方式を採用し、2次転写前に用紙に、トナーと同極性の電荷を付与するという技術が提案されている。
また、例えば特許文献2には、電子写真技術で直接転写方式を採用し、転写前に用紙に、トナーと同極性の電荷を付与するという技術が提案されている。
また、例えば特許文献3には、電子写真技術で中間転写方式を採用し、2次転写前に用紙に、トナーとは逆極性の電荷を付与するという技術が提案されている。
特開2008−262085号公報 特開2009−300929号公報 特開2008−185890号公報
本発明は、第2の転写器による転写性能が高い画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る画像形成装置は、
表面上に像が形成されてその像を保持する像保持体と、
上記像保持体上に帯電したトナーで像を形成する像形成器と、
上記像保持体表面から上記トナーの像を第1の転写位置で被転写体上に転写する第1の転写器と、
上記被転写体上から上記トナーの像を第2の転写位置で記録媒体上に転写する第2の転写器と、
上記第2の転写位置を経由して移動する帯状の搬送部材を有し、上記記録媒体を該搬送部材に吸着させてその第2の転写器へと搬送する搬送器と、
上記搬送器によって上記第2の転写器へ向けて搬送されていく記録媒体に対し、上記トナーの帯電極性とは逆極性の電荷を付与する電荷付与器と、
上記記録媒体上の上記トナーの像をその記録媒体上に定着させる定着器と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、
上記電荷付与器が、上記記録媒体の表面に接触するブラシ電極を有し、そのブラシ電極を介してその記録媒体に電荷を付与するものであることを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、
上記搬送器が、上記搬送部材として、体積抵抗率が9LogΩ・cm以上の搬送部材を有するものであることを特徴とする。
請求項1に係る画像形成装置によれば、上記搬送器および上記電荷付与部を備えていない場合に比較して、第2の転写器による転写性能が高い。
請求項2に係る画像形成装置によれば、ブラシ電極を有さない場合に比較して転写ムラが少ない。
請求項3に係る画像形成装置によれば、上記の体積抵抗率以外の体積抵抗率である場合に比較して、第2の転写器による転写が安定している。
本発明の一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 二次転写位置付近の構造を模式的に表した図である。 用紙の凹部における電位状態を表したグラフである。 別の実施形態における二次転写位置付近の構造を模式的に表した図である。 体積抵抗率が異なる複数種類の搬送ベルトについて用紙凹部における電位を表したグラフである。 搬送ベルトの残留電位と次の転写における画質との関係を表した図である。 搬送ベルトの残留電位と体積抵抗率との関係を表したグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置100は、タンデム型のカラープリンタであり、下部には給紙台10を備え、その給紙台10には用紙Pが積み重ねられた状態に収容されている。画像形成にあたっては、ピックアップロール11によりその給紙台10から用紙Pが1枚送り出され、搬送ロール12により搬送路121上を矢印A方向に搬送される。そして、用紙Pは、待機ロール13によりそれ以降の搬送のタイミングが調整されてさらに搬送される。この待機ロール13以降の搬送については後述する。
また、この画像形成装置100には、4台の画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kが配置されている。各画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ、イエロー(Y)色のトナー、マゼンタ(M)色のトナー、シアン(C)色のトナー、および黒(K)色のトナーを用いてトナー像を形成するエンジンである。これら4台の画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kは、使用されるトナーが異なる点を除き、いずれも同一の構成を有する。ここでは、それら4台の画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kを代表させて、1台の画像形成エンジン20Yを取り挙げてその構成を説明する。
画像形成エンジン20Yは、感光体21Yを有し、その感光体21Yの周囲に、帯電器22Y、露光器23Y、現像器24Y、転写器25Y、除電ランプ26Y、およびクリーナ27Yが配置されている。ここで、転写器25Yは、感光体21Yとの間に後述する中間転写ベルト31を挟んだ位置に配置されている。
感光体21Yは、円筒形状を有し、矢印B方向に回転しながら、その表面に、帯電を受け露光を受けて静電潜像が形成される。この感光体21Yが、本発明にいう像保持体の一例に相当する。
帯電器22Yは、感光体21Yに接触した状態で回転しながら感光体21Yを帯電する接触帯電ロール22Y_1を有する。接触帯電ロール22Y_1は、電源60から−1000Vの電位バイアスの印加を受けて感光体21Yを帯電する。また、帯電器22Yは、接触帯電ロール22Y_1に付着したトナーや外添剤等の汚れを除去する帯電器用クリーナ22Y_2を有している。
また、この帯電の際には、感光体21Yの回転方向について、この帯電器22Yよりも上流側に位置する除電ランプ26Yが点灯状態にある。除電ランプ26Yからの光は、感光体21Yの表面電位を接地電位に近づける働きを担っている。−1000Vの電位バイアスの印加を受けた接触帯電ロール22Y_1によって帯電された感光体21の表面電位は、除電ランプ26Yからの光の作用と相俟って−400Vとなる。
露光器23Yには、後述する制御部50から画像データが入力され、露光器23Yからは、その入力された画像データに応じて変調された露光光231Yが出力される。感光体21Yは、帯電器22Yによる帯電を受けた後で露光器23Yからの露光光231Yの照射を受ける。照射を受けた部分の電位は、若干接地電位に近づいておよそ−200Vの電位となる。これにより、感光体21Yの表面には、−400Vの電位の部分と−200Vの電位の部分とが上記の画像データに従って分布した静電潜像が形成される。
感光体21Yは、露光光231Yの照射を受けて表面に静電潜像が形成された後、現像器24Yにより現像され、その感光体21Yの表面にトナー像が形成される。
現像器24Yは、内部にトナーと磁性キャリアとからなる現像剤を収容したケース241内に、現像剤を攪拌する2本のオーガ242と、現像剤を感光体21Yに対向した位置に運ぶ現像ロール243とを有する。収容したケース241内では、2本のオーガ242の撹拌によって、トナーが磁性キャリアとの間で摩擦帯電する。この摩擦帯電により、トナーは負電荷、磁性キャリアは正電荷を帯びる。現像ロール243は磁性を帯びており、摩擦帯電によって静電的にトナーが付着した状態の磁性キャリアが、この現像ロール243が有する磁力によって現像ロール243上に保持される。
感光体21Y上に形成された静電潜像の現像にあたっては、現像ロール243に−300Vの電位バイアスが印加される。その電位バイアスの作用により、現像剤中のトナーが、感光体21Y上に形成された静電潜像における、−200Vの電位を有する部分に付着し、トナー像が形成される。
帯電器22Yと露光器23Yと現像器24Yとを合わせたものが、本発明にいう像形成器の一例に相当する。
現像器24Yによる現像により感光体21Y上に形成されたトナー像は、転写器25Yにより中間転写ベルト31上に転写される。トナー像の転写にあたっては、転写器25Yに電源60から電位バイアスが印加される。転写器25Yが、本発明にいう第1の転写器の一例に相当する。
トナー像の転写後の感光体21Yの表面は、除電ランプ26Yからの光の作用により一様に接地電位に近づけられる。これにより、転写後の感光体21Yの表面から静電潜像の履歴が消去される。続いて、感光体21Y上に残留する残留トナー等が、クリーナ27Yによって感光体21Y上から除去される。
中間転写ベルト31は、駆動ロール32やその他の複数のロール33に架け回された、無端の、矢印C方向に循環移動するベルトである。中間転写ベルト31が、本発明にいう被転写体の一例に相当する。
画像形成エンジン20Y,20M,20C,20Kのそれぞれで形成されたY,M,C,Kの各トナーによるトナー像は、画像形成エンジン20Yで形成されたYトナーによるトナー像を最下層として順次重なるように中間転写ベルト31上に転写される。そして、二次転写器34が配置された二次転写位置に搬送される。これと同期して、待機ロール13にまで搬送されてきていた用紙が二次転写位置に搬送され、二次転写器34により、中間転写ベルト31上のトナー像が、搬送されてきた用紙上に転写される。二次転写器34が、本発明にいう第2の転写器の一例に相当する。
二次転写位置でのトナー像転写の詳細は後述するが、二次転写位置の近辺には搬送ベルト71と電荷付与ブラシ72が設けられている。搬送ベルト71によって用紙が二次転写位置へと搬送され、電荷付与ブラシ72によって用紙に正電荷が付与される。電荷付与ブラシ72が付与した正電荷は、二次転写器34によるトナー像の転写を助けるものとなる。
トナー像の転写を受けた用紙は、搬送ベルト14上を矢印D方向にさらに搬送され、定着器40による加圧および加熱により用紙上のトナー像がその用紙上に定着される。これにより、定着されたトナー像からなる画像が用紙上に形成される。定着器40が、本発明にいう定着器の一例に相当する。
画像が形成された用紙は、搬送ベルト15により矢印E方向に搬送されて、この画像形成装置100の外部に排出される。
二次転写器34によりトナー像を用紙上に転写した後の中間転写ベルト31はさらに循環移動し、その表面に残存するトナーがクリーナ35によって中間転写ベルト31上から取り除かれる。
また、この画像形成装置100には、制御部50と操作・表示部501と電源60とが設けられている。制御部50には、画像データCinが入力される。そして、制御部50では、画像データCinとともに入力されてきた制御データに従って、あるいは操作・表示部501からの指示に従って、その画像データCinが処理される。これにより、画像データCinは、各露光器23Y,23M,23C,23Kにおける露光光231Y,231M,231C,231Kの照射に適した画像データに変換される。この変換後の画像データは、各露光器23Y,23M,23C,23Kに送信される。各露光器23Y,23M,23C,23Kでは、入力されてきたY,M,C,Kの各色に対応した各画像データに従って各感光体21Y,21M,21C,21Kに各露光光を照射する。
操作・表示部501は、ユーザに向けてこの画像形成装置100に関する様々なメッセージを表示し、また、様々な操作ボタンを表示してユーザからの画像形成に関する指示等の操作を受け付けるマン・マシンインタフェースである。
電源60は、制御部50によって出力レベルが制御され、その制御された出力レベルの電圧を、この画像形成装置100の各要素に印加する。
以下、二次転写位置でのトナー像転写の詳細について説明する。
図2は、二次転写位置付近の構造を模式的に表した図である。
上述したように、二次転写位置には二次転写器34が配置されており、その二次転写位置付近には搬送ベルト71と電荷付与ブラシ72が設けられている。さらに、搬送ベルト71を駆動する駆動ロール73が、搬送ベルト71を挟んで電荷付与ブラシ72に対向する位置に備えられている。搬送ベルト71は駆動ロール73と二次転写器34とに架け回されていて、駆動ロール73によって駆動されることで矢印F方向に循環移動する。電荷付与ブラシ72は搬送ベルト71に接触しており、図示しないモータで駆動されることで矢印G方向に回転する。
中間転写ベルト31が架け回されたロール33の1つは、二次転写位置に、中間転写ベルト31を挟んで二次転写器34に対向するように配置されている。二次転写器34によるトナー像の転写は電位バイアスによって実現されるが、二次転写器34自体は接地電位となっており、二次転写器34に対向したロール33に対して電源60(図1参照)によって−2000Vの電位バイアスが印加されている。
また、電荷付与ブラシ72には電源60によって+2000Vの電位バイアスが印加されており、電荷付与ブラシ72に対向した駆動ロール73は接地電位となっている。このような電位バイアスによって電荷付与ブラシ72はブラシ電極として機能する。また、電荷付与ブラシ72は、搬送されてきた用紙Pの表面に、矢印G方向に回転しながら接触し、この用紙Pに、トナーの帯電極性とは逆極性である正電荷を付与する。電荷付与ブラシ72は、用紙Pがエンボス紙などのように表面に凹凸を有するものであってもその表面に追随する。そして、用紙Pの表面にはムラなく電荷が付与される。
用紙Pに付与された電荷は用紙Pを搬送ベルト71に吸着させる。搬送ベルト71は、用紙Pを吸着した状態で駆動ロール73によって駆動されることで用紙Pを二次転写位置へと搬送する。
電荷付与ブラシ72と上記電源60とを合わせたものが、本発明にいう電荷付与器の一例に相当し、電荷付与ブラシ72が、本発明にいうブラシ電極の一例に相当する。また、搬送ベルト71と駆動ロール73とを合わせたものが、本発明にいう搬送器の一例に相当し、搬送ベルト71が、本発明にいう搬送部材の一例に相当する。なお、本発明にいう電荷付与器としては、ブラシ電極を有するものの他に、用紙の表面に沿って延びたワイヤー電極を有するものや、用紙の表面に向かって突き出した針電極を有するものや、用紙の表面に周面が接触するロール電極を有するものなども採用され得る。
二次転写位置では、電位バイアスによって中間転写ベルト31上のトナー像が用紙Pの表面に転写される。このとき、用紙Pに付与されている正電荷は、電位バイアスによる転写を静電的に補助することになる。その結果、用紙Pがエンボス紙などのように凹凸を有するものであっても、凹部における転写不良が回避されて高い転写性能が得られる。
図3は、用紙の凹部における電位状態を表したグラフである。
図3に示すグラフの縦軸は用紙の凹部における電位を示し、横軸は電荷付与後の経過時間を示している。このグラフは、用紙Pに2000Vの電位バイアスによって電荷が付与された後の、用紙凹部における電位変化を表しており、四角マークが付されたグラフ曲線は、本実施形態のように搬送ベルトを備えている場合の電位変化を表し、三角マークが付されたグラフ曲線は、搬送ベルトを備えていない場合の電位変化を表している。
グラフで示されているように、搬送ベルトを備えていない場合には、用紙の凹部における電位は急激に減少する。例えばプロセス速度が250mm/sで電荷付与ブラシ72から二次転写位置までの距離が50mm程度であると想定するならば、電荷が付与されてから二次転写位置まで到達するのに0.2秒程度を要することになるが、搬送ベルトを備えていない場合には、二次転写位置に到達するまでに凹部における電位は4分の1程度になってしまう。このように凹部の電位が減少すると、二次転写位置における電位バイアスではトナー像転写のための電界が用紙の凹部で不足する恐れがある。
これに対し、搬送ベルトを備えている場合には、グラフで示されているように電位が下げ止まる傾向があり、電荷が付与されて約1秒経過した後であっても、付与電荷による電位の4分の3以上を保っている。このように凹部における電位が保たれることによって、二次転写位置における転写では用紙Pの凹部でもトナー像がきちんと転写されることとなる。つまり、搬送ベルトを備えている場合は搬送ベルトを備えていない場合よりも転写性能が高い。
実際に、表面に凹凸を有する紙(レザック66)を用紙として用いた実施例について説明する。画像形成時の条件は、プロセス速度が250mm/s、電荷付与ブラシ72から二次転写位置までの距離が50mm、二次転写器34におけるニップ幅が6mm、二次転写器34の回転軸方向のニップ長が350mm、搬送ベルト71の厚さが450μm、搬送ベルト71は導電性カーボンブラック含有のクロロプレンから成り体積抵抗率が13.6LogΩ・cmを用いた。また、電荷付与ブラシ72としては、直径26mm、毛の長さ7mm、毛の密度1800本/inchのものを用い、+2000Vの電位バイアスを印加した。この結果、150g/m、203g/m、250g/mといういずれの厚さの用紙についても転写不良は生じず、良好な転写画像が得られた。
このような高い転写性能は、本発明にいう電荷付与器がどのようなタイプであっても得られるが、本実施形態のようにブラシ電極を有するタイプは、用紙表面への追随性が高く用紙P表面にムラなく電荷が付与されることで転写ムラが少ないので特に好ましい。
ここで、本発明の別の実施形態について説明する。この別の実施形態は、上述した実施形態に対し、本発明にいう搬送器の構造が異なる点を除くと同等であるので、重複説明は省略して、相違点のみに着目して説明する。
図4は、別の実施形態における二次転写位置付近の構造を模式的に表した図である。
この別の実施形態では、図2に示す搬送ベルト71に替えてもっと長い搬送ベルト74が採用されている。そして、搬送ベルト74は、駆動ロール73および二次転写器34に架け回されていると共に、二次転写位置を越えた位置に配置されたロール75にも架け回されている。そのため図3に示す搬送ベルト74は、用紙Pを、二次転写位置へと搬送すると共に、その二次転写位置から先へも案内する。このように用紙Pが、二次転写位置までと二次転写位置から先とを同一の搬送ベルト74で案内されることにより、二次転写位置での用紙Pの移動が安定し、その結果、二次転写器34による転写が安定する。
以上説明した各実施形態で採用される搬送ベルト71,74として好適な搬送ベルトの物性値に関し、以下検討する。
図5は、体積抵抗率が異なる複数種類の搬送ベルトについて用紙凹部における電位を表したグラフである。
図5に示すグラフの縦軸は用紙の凹部における電位を示し、横軸は搬送ベルトの体積抵抗率(LogΩ・cm)を示している。このグラフは、2000Vの電位バイアスで電荷が付与された後0.2秒が経過した時の用紙凹部における電位を表している。グラフで示されているように、搬送ベルトの体積抵抗率が高いほど用紙の凹部における電位は高いが、搬送ベルトの体積抵抗率が9LogΩ・cm以上になると電位が頭打ちとなる傾向がある。また、用紙凹部における電位が1500V未満であると用紙の凹部における転写不良が場合によっては生じる恐れがある。従って、搬送ベルトの体積抵抗率は9LogΩ・cm以上であることが望ましい。
一方、搬送ベルトの体積抵抗率が高すぎる場合には、二次転写器34によるトナー像の転写に伴って搬送ベルトに付与される電位の除電が少なすぎることとなり、循環移動によって搬送ベルトが二次転写位置まで戻って来たときに次の転写に影響を及ぼす。
図6は、搬送ベルトの残留電位と次の転写における画質との関係を表した図である。
二次転写器34による転写のための電位バイアスが2000Vである場合には、搬送ベルトが二次転写位置まで戻って来たときの残留電位が200V以下であると次の転写における画質には特に影響はない。しかし、残留電位が200Vを越えると次の転写における画質に影響することになる。
図7は、搬送ベルトの残留電位と体積抵抗率との関係を表したグラフである。
図7のグラフの縦軸は搬送ベルトの残留電位を示しており、横軸は二次転写器34による転写からの経過時間を示している。このグラフには、体積抵抗率が異なる4種類の搬送ベルトそれぞれのグラフ曲線が示されているが、いずれのグラフ曲線でも、除電が進むのは次転写器34による転写から短時間の間だけで、その後はほぼ一定の残留電位となる。そして、残留電位を200V以下に抑えるためには搬送ベルトの体積抵抗率は13LogΩ・cm以下が望ましいことが解る。
但し、図7のグラフに示された残留電位は、電荷付与ブラシ72による電荷付与を考慮しない残留電位であり、電荷付与ブラシ72による電荷付与は、搬送ベルトの除電を促進する方向に働く。このため、上記各実施形態では搬送ベルト71,74における体積抵抗率の上限は13LogΩ・cmよりも高く、図3を参照して説明した電位バイアスの例であれば体積抵抗率が15LogΩ・cmの搬送ベルトであっても残留電位は次の転写における画質に影響しない。なお、搬送ベルトの残留電位は体積抵抗率のみで決まるものではないが、電荷付与ブラシ72による電荷付与によって体積抵抗率の上限が上がることは間違いない。一方で、種々の他の理由から、搬送ベルトの体積抵抗率の上限はせいぜい16LogΩ・cm程度と言われているので、図3,4に示す構成は、搬送ベルトの体積抵抗率に関し特段の上限値を生じないと言える。
なお、上述した各実施形態では、画像形成装置の一例としてプリンタを示して説明したが、本発明の画像形成装置はファクシミリやコピー機や複合機であってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう像形成器として、いわゆる電子写真方式でトナー像を形成するものを例示したが、本発明にいう像形成器としては、像保持体上に潜像を形成せずに直接にトナーを付着させてトナー像を形成するものも採用され得る。
100 画像形成装置
20Y 画像形成エンジン
21Y 感光体
22Y 帯電器
23Y 露光器
24Y 現像器
25Y 転写器
31 中間転写ベルト
34 二次転写器
60 電源
71,74 搬送ベルト
72 電荷付与ブラシ
73 駆動ロール
75 ロール

Claims (3)

  1. 表面上に像が形成されて該像を保持する像保持体と、
    前記像保持体上に帯電したトナーで像を形成する像形成器と、
    前記像保持体表面から前記トナーの像を第1の転写位置で被転写体上に転写する第1の転写器と、
    前記被転写体上から前記トナーの像を第2の転写位置で記録媒体上に転写する第2の転写器と、
    前記第2の転写位置を経由して移動する帯状の搬送部材を有し、前記記録媒体を該搬送部材に吸着させて該第2の転写器へと搬送する搬送器と、
    前記搬送器によって前記第2の転写器へ向けて搬送されていく記録媒体に対し、前記トナーの帯電極性とは逆極性の電荷を付与する電荷付与器と、
    前記記録媒体上の前記トナーの像を該記録媒体上に定着させる定着器と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電荷付与器は、前記記録媒体の表面に接触するブラシ電極を有し、該ブラシ電極を介して該記録媒体に電荷を付与するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送器は、前記搬送部材として、体積抵抗率が9LogΩ・cm以上の搬送部材を有するものであることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
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