JP2014101445A - 微多孔性フィルムとその製造方法、及びそれを用いた包装体用蓋材 - Google Patents
微多孔性フィルムとその製造方法、及びそれを用いた包装体用蓋材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014101445A JP2014101445A JP2012254036A JP2012254036A JP2014101445A JP 2014101445 A JP2014101445 A JP 2014101445A JP 2012254036 A JP2012254036 A JP 2012254036A JP 2012254036 A JP2012254036 A JP 2012254036A JP 2014101445 A JP2014101445 A JP 2014101445A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyolefin
- film
- microporous film
- sea
- polystyrene elastomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】ポリプロピレン系樹脂にポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを含有する熱可塑性樹脂組成物であり、ポリプロピレン樹脂を含む海部と、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを含む島部とからなる海島構造の微多孔性フィルムであって、リオレフィン・ポリスチレン系エラストマーのメルトフローレートが1.0g/10分以下であり、海部と島部の界面、及び、前記海部中に孔部が形成された微多孔性フィルムであり、厚みが50μm以上500μm以下、透気度が20秒/100cc以上200秒/100cc以下であり、二軸方向に延伸されてなることを特徴とする微多孔性フィルム。
【選択図】図1
Description
すなわち、本発明は、
(1)ポリプロピレン系樹脂100質量部に対し、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマー25〜75質量部を含有する熱可塑性樹脂組成物にて形成され、前記ポリプロピレン樹脂を主成分として含む海部と、前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを主成分として含む島部とからなる海島構造を有する微多孔性フィルムであって、
前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーの230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが1.0g/10分以下であり、
前記海部と前記島部の界面、及び、前記海部中に孔部が形成された微多孔性フィルムであり、厚みが50μm以上500μm以下、透気度が20秒/100cc以上200秒/100cc以下であり、
二軸方向に延伸されてなることを特徴とする微多孔性フィルム。
(2)前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーのスチレン含有量が1〜40質量%である(1)に記載の微多孔性フィルム。
(3)前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを主成分として含む島部の粒径が0.01〜10μmである(1)または(2)のいずれかに記載の微多孔性フィルム。
(4)突刺し強度が400gf以上である(1)から(3)のいずれかに記載の微多孔性フィルム。
(5)(1)から(4)のいずれかに記載の微多孔性フィルムを用いた包装体用蓋材。
(6)ポリプロピレン系樹脂100質量部に対し、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマー25〜75質量部を含有する熱可塑性樹脂組成物にて形成され、前記ポリプロピレン樹脂を主成分として含む海部と、前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを主成分として含む島部とからなる海島構造を有し、前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーの230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが1.0g/10分以下であり、前記海部と前記島部の界面、及び、前記海部中に孔部が形成された微多孔性フィルムであり、厚みが50μm以上500μm以下、透気度が20秒/100cc以上200秒/100cc以下である微多孔性フィルムの製造方法であって、
縦方向に0℃から60℃の温度範囲で1.1倍以上かつ70℃から170℃の温度範囲で1.5倍以上かつ横方向に2倍以上二軸延伸することを特徴とする微多孔性フィルムの製造方法。
さらに本発明によれば、医療用ブリスター包装体等の蓋材等に好適な、前記微多孔性フィルムを用いた、包装体用蓋材を提供することができる。
本発明のフィルムに用いられるポリプロピレン系樹脂は、ホモプロピレン(プロピレン単独重合体)、またはプロピレンとエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネンもしくは1−デセンなどα−オレフィンとのランダム共重合体またはブロック共重合体などが挙げられる。この中でも、微多孔フィルムの透気度、機械的強度などを維持する観点から、ホモポリプロピレンがより好ましい。ポリプロピレン系樹脂は、1種類を単独で又は2種類以上を混合して用いられる。ポリプロピレン系樹脂は、いかなる結晶性や融点を有するものであってもよく、得られる微多孔性フィルムの物性や用途に応じて、異なる性質を有する2種以上のポリプロピレン系樹脂を、任意の配合比率で配合したものであってもよい。
本発明のフィルムに用いられるポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーは、オレフィン系及びスチレン系の重合体あるいは共重合体であって、常温付近でゴム状弾性を示すものであれば良く特に制限はない。具体的には、スチレン−水添イソプレンブロックコポリマー等のスチレン−オレフィンブロックコポリマーや、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー等のスチレン−オレフイン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー等が挙げられる。中でも、スチレン−水添イソプレン−スチレンブロックコポリマーや、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマーが好適に用いられる。
本発明のフィルムの製造方法は、以下の(A)、(B)の各工程を含む方法により製造することができる、この方法によれば、透過性の良好で海島構造を有する微多孔性フィルムを製造することができる。
(A)ポリプロピレン系樹脂100質量部に対し、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマー25〜75質量部を含有する熱可塑性樹脂組成物を0℃以上60℃未満の温度で延伸する冷延伸工程。
(B)前記冷延伸工程の後に、70℃以上170℃未満の温度で前記熱可塑性樹脂組成物を延伸する熱延伸工程。
原料の混合方法は、一軸または二軸押出機、バンバリーミキサー、ミル、ニーダーブレンダーなど、各種公知の方法を採用することができ、これらの方法を用いて、あらかじめ各成分を溶融混合し、ペレット状に加工したものを押出成形に用いてもよいし、溶融混合し直接押出成形を行ってもよい。
押出方法としては、Tダイ押出成形、インフレーション成形、カレンダー成形、スカイフ法等の各種成形方法を採用し得るが、中でも、本発明のフィルムに要求される物性や用途の観点からは、Tダイ押出成形が好ましい。
さらに、本発明のフィルムの製造方法は、縦延伸工程において、(A)冷延伸工程、(B)熱延伸工程の2段階の延伸工程を行う。縦延伸工程を2段階で行うことにより、得られる多孔性フィルムは、高度な透気性を備えたものとなる。またフィルム外観にも優れたものとなる。以下に本実施の形態の微多孔性フィルムの製造方法について一例を挙げて説明するが、本実施の形態がこの例に限定されるものではない。
ポリプロピレン系樹脂、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマー樹脂のそれぞれ特定範囲の混合物からなる樹脂組成物を押出機に供給し、190℃〜240℃、好ましくは200℃〜210℃の温度で溶融混練することで、ポリプロピレン系樹脂中にポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを分散させ、T型ダイよりシート状に押出し、該シートを90〜130℃、好ましくは100℃〜120℃のロールにキャストして冷却固化する。
次いで、上記成形工程で得られたシートを0℃以上60℃未満、好ましくは10℃以上40℃未満の温度で、機械方向に1.1倍以上3.0倍未満、好ましくは、1.2倍以上2.0倍未満の範囲で一軸延伸する。0℃以下で延伸した場合はフィルムが破断する傾向があり、また、60℃以上で延伸した場合は、得られる延伸フィルムの気孔率が低く、透気度が高くなる傾向がある。また、本実施の形態で得られる微多孔性フィルムの透過性が向上することから、上記延伸工程((A)工程)を実施する前に、シート成形工程で得られたシートを一定の温度範囲で一定時間熱処理しても良い。
次いで、該延伸シートを70℃以上170℃未満、好ましくは90℃以上120℃未満の温度で機械方向に1.5倍以上5.0倍未満、好ましくは、1.5倍以上3.0倍の範囲で一軸延伸する。70℃以下で延伸した場合はフィルムが破断する傾向があり、また、170℃以上で延伸した場合は、得られる延伸フィルムの気孔率が低く、透気度が高くなる傾向がある。また、本実施の形態の微多孔性フィルムに要求される物性や用途の観点から、上記したような条件で2段階以上延伸することが好ましい。延伸工程を1段階とすると、得られる延伸フィルムが、要求された物性を満たさない場合がある。
次いで、(A)冷延伸工程と(B)熱延伸工程によって一軸延伸された該延伸シートの端部をテンタークリップで保持し、テンターオーブン内で、幅方向に延伸温度90℃以上170℃未満、好ましくは120℃以上150℃未満の範囲で、延伸倍率2倍以上5倍未満、好ましくは2倍以上4倍未満の範囲で延伸を行い、本実施の形態の微多孔性フィルムを得る。なお、上述の各延伸工程に加えて、更に延伸工程を追加することもできる。
本発明のフィルムは、粉落ちもなく衛生性に優れ、高い突き刺し強度を有し、滅菌処理に必要とされる高度な通気性をムラなく均一かつ十分に有するので、医療用ブリスター包装体用蓋材として好適である。
(1)ガーレー透気度
JIS P8117に準拠し、王研式透気度試験機EGO1型(旭精工製)にて測定した。
島津製万能型試験機AGS−Xを用い、針の直径1.0mm、押し込み速度300mm/minの条件で測定し、膜が破れる時の最大荷重を突刺し強度(針貫通強度)とした。
10cm角に切ったサンプルの表裏面を、5cm角の黒色発泡クロロプレンゴム(イノアックコーポレーション社製、製品番号C−4205)で10往復こすり、目視評価を行った。
・評価基準
○:粉落ちが生じていなかった。 ×:粉落ちが生じた。
各実施例、比較例に用いた原材料は、以下の通りである。各エラストマーの()内の表示は略号である。
(ポリプロピレン系樹脂)
PP :日本ポリプロ社製 商品名「ノバテックPP FY6HA」
MFR=2.4g/10分、融点=158℃
(ポリオレフィン系樹脂)
PO1:プライムポリマー社製 商品名「ハイゼックス 3300F」
MFR=1.1g/10分、融点=132℃
PO2:日本ポリエチ社製 商品名「ノバテック SF240」
MFR=2.0g/10分、融点=126℃
(ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマー)
EL1:クラレ社製 商品名「セプトン1001」
スチレン−水添イソプレンブロックコポリマー(SEP)
EL2:クラレ社製 商品名「セプトン2006」
スチレン−水添イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SEPS)
EL3:クラレ社製 商品名「セプトン8004」
スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)
EL4:クラレ社製 商品名「セプトン8006」
スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)
EL5:旭化成ケミカルズ社製 商品名「タフテックL605」
スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)
EL6:旭化成ケミカルズ社製 商品名「タフテックL606」
スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)
(オレフィン系エラストマー)
EL7:三井化学社製 商品名「タフマーP0480」
エチレン−プロプレンコポリマー(EPM)
EL8:ダウ・ケミカルジャパン社製 商品名「エンゲージ8480」
エチレン−オクテンコポリマー(EOM)
(充填剤)
充填剤1:硫酸バリウム、平均粒径=1.1μm
ポリプロピレン系樹脂として、PPを100質量部、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーとしてEL1を43質量部の割合で配合し、設定温度190℃〜210℃に設定した同方向二軸押出機(東芝機械株式会社製、口径=25mmφ、L/D=40)に投入して溶融混練し、ダイ温度210℃、ダイ幅300mm、リップギャップ1mmとなるTダイから押出し、キャスト温度110℃の設定でキャスティングし、幅=280mm、平均厚み=300μmのシートを得た。
次に、得られた原反シートを、ロール延伸機にて、縦方向に、延伸温度20℃、延伸倍率1.5倍で延伸した後、さらに延伸温度120℃、延伸倍率2倍で延伸し、次いで、この縦延伸フィルムの端部をテンタークリップで保持し、テンターオーブン内で、横方向に延伸温度145℃、延伸倍率3倍で延伸を行い、厚み平均100μmの微多孔性フィルムを得た。これについて評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1において、ポリプロピレン系樹脂「PP」の添加量を100質量部にし、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーEL1の添加量を67質量部にしたこと以外は、実施例1と同様の方法により、厚み平均108μmの微多孔性フィルムを得た。これについて評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL2に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、厚み平均100μmの微多孔性フィルムを得た。これについて評価を行った。結果を表2に示す。
実施例3の原反シートの、ロール延伸機での縦延伸工程において、20℃での延伸倍率を2倍としたこと以外は、実施例3と同様に成形し、厚み平均90μmの微多孔性フィルムを得た。これについて評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL3に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、厚み平均118μmの微多孔性フィルムを得た。これについて評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL4に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、厚み平均90μmの微多孔性フィルムを得た。これについて評価を行った。結果を表2に示す。
実施例6の原反シートの、ロール延伸機での縦延伸工程において、20℃での延伸倍率を2倍としたこと以外は、実施例3と同様に成形し、厚み平均80μmの微多孔性フィルムを得た。これについて評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL5に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、微多孔性フィルムを製造しようとしたが、縦延伸時に良好な均一白化が見られずシートにシワが生じ、さらに横延伸過程でシートが破断し、微多孔性フィルムが得られなかった。結果を表3に示す。
実施例1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL6に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、微多孔性フィルムを製造しようとしたが、縦延伸時に良好な均一白化が見られずシートにシワが生じ、良好な透気特性が得られなかったため、以降の評価は行っていない。結果を表3に示す。
実施例1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL7に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、微多孔性フィルムを製造しようとしたが、縦延伸時に良好な均一白化が見られずシートにシワが生じ、良好な透気特性が得られなかったため、以降の評価は行っていない。結果を表3に示す。
実施例1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL8に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、微多孔性フィルムを製造しようとしたが、縦延伸時に良好な均一白化が見られずシートにシワが生じ、良好な透気特性が得られなかったため、以降の評価は行っていない。結果を表3に示す。
実施例5と同様の方法で原反シートを作製し、この原反シートをシートの縦方向に20℃で3倍延伸したが、延伸中にシートが破断したため、以降の評価は行っていない。結果を表3に示す。
実施例5と同様の方法で原反シートを作製し、この原反シートをシートの縦方向に120℃で3倍、次いで145℃で横方向に3倍の延伸倍率で逐次延伸を行ったが、フィルムに良好な均一白化が見られず、良好な透気性能が得られなかったため、以降の評価は行っていない。結果を表3に示す。
ポリオレフィン系樹脂としてPO100質量部に対し、PO2を233質量部、充填剤1を500質量部の割合で配合し、これに加えて、硬化ひまし油(KFトレーディング社製、商品名「H−COP」)を20質量部、酸化防止剤(BASF社製、商品名「イルガフォス168」)を1.3質量部、熱安定剤(BASF社製、商品名「イルガノックス1010」)0.7質量部を添加し、同方向二軸押出機(東芝機械株式会社製、口径=40mmφ、L/D=32)に投入し、設定温度240℃で溶融混練してストランドダイより押出した後、ストランドを水中で冷却固化し、カッターによりストランドをカットし、ペレット状に加工した樹脂組成物を作製した。
得られた樹脂組成物を240℃の溶融状態で押出し、シートを作製した。
次に、得られた原反シートを、ロール延伸機にて、縦方向に延伸温度20℃、延伸倍率1.5倍で延伸した後、さらに延伸温度110℃、延伸倍率2倍で延伸し、次いで、この縦延伸フィルムの端部をテンタークリップで保持し、テンターオーブン内で、横方向に延伸温度100℃、延伸倍率3倍で延伸を行い、厚み平均150μmの微多孔性フィルムを得た。これについて評価を行った。結果を表3に示す。
Claims (6)
- ポリプロピレン系樹脂100質量部に対し、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマー25〜75質量部を含有する熱可塑性樹脂組成物にて形成され、前記ポリプロピレン樹脂を主成分として含む海部と、前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを主成分として含む島部とからなる海島構造を有する微多孔性フィルムであって、
前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーの230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが1.0g/10分以下であり、
前記海部と前記島部の界面、及び、前記海部中に孔部が形成された微多孔性フィルムであり、厚みが50μm以上500μm以下、透気度が20秒/100cc以上200秒/100cc以下であり、
二軸方向に延伸されてなることを特徴とする微多孔性フィルム。 - 前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーのスチレン含有量が1〜40質量%である請求項1に記載の微多孔性フィルム。
- 前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを主成分として含む島部の粒径が0.01〜10μmである請求項1または2のいずれかに記載の微多孔性フィルム。
- 突刺し強度が400gf以上である請求項1から3のいずれかに記載の微多孔性フィルム。
- 請求項1から4のいずれかに記載の微多孔性フィルムを用いた包装体用蓋材。
- ポリプロピレン系樹脂100質量部に対し、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマー25〜75質量部を含有する熱可塑性樹脂組成物にて形成され、前記ポリプロピレン樹脂を主成分として含む海部と、前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを主成分として含む島部とからなる海島構造を有し、前記ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーの230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが1.0g/10分以下であり、前記海部と前記島部の界面、及び、前記海部中に孔部が形成された微多孔性フィルムであり、厚みが50μm以上500μm以下、透気度が20秒/100cc以上200秒/100cc以下である、微多孔性フィルムの製造法であって、
縦方向に0℃から60℃の温度範囲で1.1倍以上かつ70℃から170℃の温度範囲で1.5倍以上かつ横方向に2倍以上二軸延伸することを特徴とする微多孔性フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012254036A JP6063721B2 (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 微多孔性フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012254036A JP6063721B2 (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 微多孔性フィルムの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016124191A Division JP6206547B2 (ja) | 2016-06-23 | 2016-06-23 | 二軸延伸微多孔性フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014101445A true JP2014101445A (ja) | 2014-06-05 |
JP6063721B2 JP6063721B2 (ja) | 2017-01-18 |
Family
ID=51024252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012254036A Active JP6063721B2 (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 微多孔性フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6063721B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016141786A (ja) * | 2015-02-05 | 2016-08-08 | 三菱樹脂株式会社 | ポリプロピレン系樹脂多孔体、並びに、それを用いた電子部材用セパレータ及び電子部材 |
JP2016203594A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 三菱樹脂株式会社 | 複合シート及びその製造方法 |
WO2017065192A1 (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 三菱樹脂株式会社 | 多孔フィルム |
JP2017185647A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層多孔性フィルム及びその製造方法 |
JP2017222823A (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 三菱ケミカル株式会社 | 延伸多孔フィルムの製造方法 |
JP2018001450A (ja) * | 2016-06-28 | 2018-01-11 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層多孔フィルム及びその製造方法 |
JP2019199529A (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | 三菱ケミカル株式会社 | 延伸多孔フィルム |
WO2022075101A1 (ja) * | 2020-10-05 | 2022-04-14 | 東レ株式会社 | フィルム、積層体および樹脂組成物膜の製造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50111173A (ja) * | 1974-02-06 | 1975-09-01 | ||
JPS62218428A (ja) * | 1986-03-20 | 1987-09-25 | Kohjin Co Ltd | 透湿性フイルム及びその製造方法 |
JPS62297130A (ja) * | 1986-06-17 | 1987-12-24 | Kohjin Co Ltd | 透湿防水性フイルム及びその製造方法 |
JP2001294679A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-23 | Sumitomo Chem Co Ltd | 易突き破り性ポリプロピレン系樹脂フィルムおよびそれよりなる容器用蓋材 |
US20030235681A1 (en) * | 2002-06-21 | 2003-12-25 | 3 M Innovative Properties Company | Biaxially-oriented ink receptive medium |
JP2005145998A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Chisso Corp | 熱可塑性樹脂多孔膜 |
JP2009242693A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 延伸開孔性に優れた樹脂組成物 |
-
2012
- 2012-11-20 JP JP2012254036A patent/JP6063721B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50111173A (ja) * | 1974-02-06 | 1975-09-01 | ||
JPS62218428A (ja) * | 1986-03-20 | 1987-09-25 | Kohjin Co Ltd | 透湿性フイルム及びその製造方法 |
JPS62297130A (ja) * | 1986-06-17 | 1987-12-24 | Kohjin Co Ltd | 透湿防水性フイルム及びその製造方法 |
JP2001294679A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-23 | Sumitomo Chem Co Ltd | 易突き破り性ポリプロピレン系樹脂フィルムおよびそれよりなる容器用蓋材 |
US20030235681A1 (en) * | 2002-06-21 | 2003-12-25 | 3 M Innovative Properties Company | Biaxially-oriented ink receptive medium |
JP2005530635A (ja) * | 2002-06-21 | 2005-10-13 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 二軸配向インク受容媒体 |
JP2005145998A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Chisso Corp | 熱可塑性樹脂多孔膜 |
JP2009242693A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 延伸開孔性に優れた樹脂組成物 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016141786A (ja) * | 2015-02-05 | 2016-08-08 | 三菱樹脂株式会社 | ポリプロピレン系樹脂多孔体、並びに、それを用いた電子部材用セパレータ及び電子部材 |
JP2016203594A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 三菱樹脂株式会社 | 複合シート及びその製造方法 |
WO2017065192A1 (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 三菱樹脂株式会社 | 多孔フィルム |
JP2017185647A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層多孔性フィルム及びその製造方法 |
JP2017222823A (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 三菱ケミカル株式会社 | 延伸多孔フィルムの製造方法 |
JP2018001450A (ja) * | 2016-06-28 | 2018-01-11 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層多孔フィルム及びその製造方法 |
JP2019199529A (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | 三菱ケミカル株式会社 | 延伸多孔フィルム |
JP7214978B2 (ja) | 2018-05-16 | 2023-01-31 | 三菱ケミカル株式会社 | 延伸多孔フィルム |
WO2022075101A1 (ja) * | 2020-10-05 | 2022-04-14 | 東レ株式会社 | フィルム、積層体および樹脂組成物膜の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6063721B2 (ja) | 2017-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6063721B2 (ja) | 微多孔性フィルムの製造方法 | |
WO2014088065A1 (ja) | 透湿性フィルムおよびその製造方法 | |
KR20010078745A (ko) | 유기 충전제를 포함하는 통기성 필름 | |
JPWO2019107555A1 (ja) | 延伸多孔性フィルムおよびその製造方法 | |
US6703439B2 (en) | Polyolefin resin composition and polyolefin film prepared from the same | |
JP6350222B2 (ja) | 透湿性フィルムおよび透湿性フィルム積層体 | |
JP6063709B2 (ja) | 積層型多孔性フィルムおよびそれを用いた包装体用蓋材 | |
JP6337422B2 (ja) | 複合フィルム | |
JP6206547B2 (ja) | 二軸延伸微多孔性フィルム | |
JP2020152424A (ja) | ヒートシール用フィルムおよび収納袋 | |
JP2008150628A (ja) | ポリオレフィン樹脂多孔膜 | |
JP5705605B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂多孔シート及びポリプロピレン系樹脂多孔シートの製造方法 | |
WO2021205805A1 (ja) | 伸縮フィルム及びその製造方法 | |
JP2015229722A (ja) | 透湿性フィルム | |
WO2015186809A1 (ja) | 透湿性フィルム | |
JP2015229721A (ja) | 透湿性フィルム | |
JP2005145999A (ja) | ポリオレフィン樹脂製多孔膜 | |
JP7480550B2 (ja) | 多孔フィルム | |
WO2022153695A1 (ja) | 伸縮フィルム | |
JPS62164739A (ja) | 透湿性フイルム | |
JP4193658B2 (ja) | 吸収性物品用バックシート材 | |
JP2016203594A (ja) | 複合シート及びその製造方法 | |
JP7167580B2 (ja) | 延伸多孔フィルム | |
JP2024133997A (ja) | 延伸多孔フィルム及びその製造方法 | |
JP2023064466A (ja) | 樹脂シート及び樹脂シートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160623 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6063721 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |