JP2014101258A - セラミック複合材料の製造方法 - Google Patents

セラミック複合材料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粒子を好適に分散し、より高い断熱効果を期待することができるセラミック複合材料の製造方法を提供する。
【解決手段】中空ポリマー粒子3をセラミック前駆体2に分散させた分散材4を、中空ポリマー粒子3の炭化温度以上で焼成することにより、分散材4に分散した中空ポリマー粒子3を、中空炭素粒子3Aに変化させるとともに、セラミック前駆体2を、中空炭素粒子3Aが分散されたセラミックマトリクス2Aに変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックマトリクスに粒子が分散されたセラミック複合材料の製造方法に関する。
従来から、内燃機関の燃焼室など、高温ガスに晒される金属部材には、高温ガスからの熱伝達を抑制する(すなわち断熱性を高める)ために、金属基材の表面に断熱膜を成膜することがなされている。このような断熱膜の素材として、耐熱性の観点からも、たとえばアルミナ、シリカなどのセラミックなどが利用されることが一般的である。
例えば、このような断熱膜として、金属製母材の表面に、アルミナバブル、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、シリカバルーン、エアロゲルバルーン等のセラミック系中空粒子が密に充填された状態で、これらの中空粒子にろう材を含漬した中空粒子層を成形し、中空粒子層を金属酸化物等の皮膜で覆ったセラミック複合材料の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。断熱構造体によれば、多数のセラミック系中空粒子が密に充填された状態になっている中空粒子層によって高い空気断熱効果が得られる。
特開2010−037622号公報 特開平05−079086号公報
しかしながら、特許文献1に記載のセラミック複合材料の場合には、セラミック系中空粒子自体が、脆性材料からなるので、このような粒子を中空粒子層となるように、密に充填した場合には、粒子自体が破損するおそれがあり、所望の断熱効果を得ることができないおそれがあった。
このような点を鑑みると、セラミック系中空粒子の代わりにセラミック系中実粒子を用いたほうが、構造上好ましいとも考えられるが、中実粒子では、十分な断熱効果を期待することが難しくなる。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、粒子を好適に分散し、より高い断熱効果を期待することができるセラミック複合材料の製造方法を提供することにある。
上記課題を鑑みて、発明者らが鋭意検討を重ねた結果、炭素粒子の黒体放射の特性に着眼し、この黒体放射により、炭素粒子は、他の粒子に比べて、材料の断熱特性を高めることができると考えた。しかしながら、炭素粒子自体は他の粒子に比べて脆く、セラミックに分散させることは難しい。そこで発明者らは、セラミック複合材料を製造する段階で、ポリマー粒子を焼成することにより、セラミック複合材料に、炭素粒子を分散できるとの新たな知見を得た。
本発明は、このような新たな知見に基づくものであり、本発明に係るセラミック複合材料は、ポリマー粒子をセラミック前駆体に分散させた分散材を、前記ポリマー粒子の炭化温度以上で焼成することにより、前記分散材中に分散したポリマー粒子を、炭素粒子に変化させるとともに、前記セラミック前駆体を、該炭素粒子が分散されたセラミックマトリクスに変化させることを特徴とする。
本発明によれば、ポリマー粒子をセラミック前駆体に分散させた分散材には、炭素粒子よりも弾性を有するポリマー粒子が分散されているので、ポリマー粒子自体が、分散材中で欠損等することがない。このような分散材を、ポリマー粒子の炭化温度以上で焼成することにより、分散材に分散したポリマー粒子を、炭素粒子に変化させるとともに、セラミック前駆体を、該炭素粒子が分散されたセラミックマトリクスに変化させる。
これにより、ポリマー粒子のポリマーが炭化して炭素粒子として、セラミックマトリクス内に分散されることになる。このようにして得られたセラミック複合材料は、炭素粒子の黒体放射により断熱性を有し、セラミック複合材料の熱伝導率をこれまでのものに比べて低下させることができる。
さらに、ポリマー粒子のポリマーが炭化して炭素粒子となる際には、この反応によりガスが生成されるとともに、粒子が収縮するので、炭素粒子の周りには空隙が形成されることがある。この空隙により、セラミック複合材料の断熱性をさらに高めることができる。
より好ましい態様としては、前記ポリマー粒子に中空ポリマー粒子を用い、前記焼成時に、前記中空ポリマー粒子を中空炭素粒子に変化させる。この態様によれば、中空ポリマー粒子が中空炭素粒子に変化するので、粒子内の中空空間において、フォノンをトラップし、断熱性を高めることができる(熱伝導率を小さくすることができる)。一般的に、中空粒子自体は極めて脆いため、中空炭素粒子を直接セラミック前駆体に分散させることは難しいが、この態様によれば、セラミック前駆体に分散させる際には、中空ポリマー粒子の状態であるので、中空炭素粒子を破損させることなく、セラミックマトリクスに中空炭素粒子を分散させることができる。
本発明として、上述したセラミック複合材料の製造方法を含む断熱部材の製造方法をも提案する。断熱部材の製造方法は、前記分散材を金属基材の表面に塗布し、該塗布後の分散材を前記ポリマー粒子の炭化温度以上で焼成することにより、前記金属基材の表面に前記セラミック複合材料からなる断熱膜を成膜することを特徴とする。
本発明よれば、金属基材の表面に上述したセラミック複合材料からなる断熱膜を成膜することができるので、金属基材の断熱性を高めることができる。
本発明のセラミック複合材料によれば、炭素粒子をセラミックマトリクスに分散し、より高い断熱効果を期待することができる。
本発明の実施形態に係るセラミック複合材料の製造方法を説明するための図であり、(a)は、焼成前のセラミック複合材料の状態を説明するための図であり、(b)は、焼成後のセラミック複合材料の状態を説明するための図。 実施例および比較例に係るセラミック複合材料の焼成温度と熱伝導率との関係を示した実験結果を示した図。
以下に本発明の実施形態に係るセラミック複合材料の製造方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るセラミック複合材料の製造方法を説明するための図であり、(a)は、焼成前のセラミック複合材料の状態を説明するための図であり、(b)は、焼成後のセラミック複合材料の状態を説明するための図である。
まず、実施形態では、焼成前の出発材料として、セラミック前駆体2と中空ポリマー粒子3を、準備し、これを必要に応じて溶媒を加えて、セラミック前駆体2に中空ポリマー粒子3が分散した分散材4を製作する。中空炭素粒子自体は極めて脆いため、中空炭素粒子を直接セラミック前駆体に分散させることは難しいが、セラミック前駆体2に分散させる際には、中空炭素粒子3Aよりも弾性を有する中空ポリマー粒子3が分散材4に分散されているので、中空ポリマー粒子3は破損することなく、そのままの形態で炭化して、中空炭素粒子3Aとして、セラミックマトリクス2Aに分散させることができる。
たとえば、金属基材の表面に、焼成により断熱膜としてセラミック複合材料1を成膜する場合には、金属基材の所望の領域に分散材4を容易に塗布するためにも、分散材4は、後述する材料を選択してスラリー状(ペースト状)に作製することが好ましい。
ここで、本実施形態におけるセラミック前駆体2は、加熱(焼成)により、炭化物セラミック、窒化物セラミック、酸化物セラミック、またはこれらを複合したセラミックなどのセラミックマトリクス2A(中空炭素粒子3A同士のバインダー)となるものであり、後述するポリマー粒子の炭化温度以下で、セラミックマトリクス2Aとなるものが好ましい。また、セラミック前駆体2は、必要に応じて加水分解用の水、均質溶液調製用の溶媒、触媒、その他の添加物を組み合わせて調製されてもよい。具体的には、金属アルコキシド、金属アセチルアセトネート、金属カルボキシレート、金属錯体、金属塩、これらを含有した粒子、コロイド分散液などを挙げることができる。
金属アルコキシドとしては、アルミニウムブトキシド、チタンブトキシド、シリコンプロポキシド、シリコンメトキシド、バナジルエトキシド、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン等を挙げることができる。金属アセチルアセトネートとしては、インジウムアセチルアセトネート、亜鉛アセチルアセトネート等を挙げることができる。さらに、粒子としては、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタン、コーディエライト、ムライト、スピネル、ジルコンなどのセラミック粒子、等を挙げることができる。コロイド分散液としては、たとえばコロイダルシリカ、アルミナゾル等を挙げることができる。ここで、本実施形態としてより好ましいセラミック前駆体としては、塩化ジルコニウム、水酸化アルミニウムを挙ることができ、これらは、焼成することにより、ジルコニア(熱伝導率が小さい)、アルミナ(耐摩耗性が高い)のセラミックマトリクスとなる。
さらに必要に応じて分散材4に添加される溶媒は、セラミック前駆体2および中空ポリマー粒子3と反応せず、セラミック前駆体2に中空ポリマー粒子3が分散できるものであればよい。例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エトキシエチルアルコール、アリルアルコール、エチレングリコール等の1価又は多価アルコール;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、メチルペンタン、ヘプタン、イソヘプタン、オクタン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素;シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ブロモホルム、塩化エチレン、塩化エチリデン、トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素;エチルエーテル、イソプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、ブチルエーテル、1,2−ジオキシエタン、シオキタサン、ジメチルジオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル類等が挙げられる。これらの溶媒は1種を用いてもよく、2種以上の混合物を用いてもよい。
中空ポリマー粒子3は、粒子内部に空隙を有するポリマーからなる粒子のこといい、加熱(焼成)により、炭化して中空炭素粒子3Aとなる粒子である。ポリマーとしては、例えば、スチレンアクリル系樹脂(400℃(以下括弧内の温度は炭化温度))、PVC(286℃)、ポリスチレン系樹脂(406℃)、ポリアセタール系樹脂(313℃)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(430℃)、ポリプロピレン樹脂(445℃)などを挙げることができる。このような中空ポリマー粒子3は、たとえば、特開2004−202770号公報、特開2002−241448号公報、特開2002−105104号公報などに示される一般的な製造方法により製造することができる。
ここで、中空炭素粒子の平均粒径は、0.1〜100μmとなり、前記セラミック複合材料に対して前記炭素粒子が5〜40体積%含有するように、中空ポリマー粒子をセラミック前駆体中に分散させることが好ましい。
この態様によれば、中空粒子の粒径および粒子の割合を上述した範囲とすることにより、セラミック複合材料の断熱性を高めることができる。中空炭素粒子の平均粒径が、0.1μm未満の場合には、中空炭素粒子のシェルの厚みに対して中空炭素粒子の中空空間が少なくなるため、セラミック複合材料の断熱性が低下してしまい、100μmを越えた場合には、中空炭素粒子が大きくなるためこれに伴いセラミック複合材料の厚さを厚くしなければならない。
一方、中空炭素粒子が、5体積%未満の場合には、中空炭素粒子の割合が少ないため、セラミック複合材料の断熱性が低下してしまい、40体積%を越えた場合には、セラミックマトリクスの割合が少なくなるため、セラミック複合材料の強度が低下するおそれがある。
このようにして作製された分散材4から、セラミック複合材料からなる断熱材を製造する場合には、所望の成形型に分散材4を流し込む。一方、金属基材の表面に、セラミック複合材料からなる断熱膜を形成する場合には、ディッピング、スプレー、スピンコーティング、ロールコーティング、バーコート等の方法で塗布する。
そして分散材4を、中空ポリマー粒子3を構成するポリマーの炭化温度以上で焼成することにより、分散材4に分散した中空ポリマー粒子3を、中空炭素粒子3Aに変化させるとともに、セラミック前駆体2を、中空炭素粒子3Aが分散されたセラミックマトリクス2Aに変化させる。
これにより、中空ポリマー粒子3のポリマーが炭化して中空炭素粒子3Aとして、セラミックマトリクス2A内に分散されることになる。このような結果、得られたセラミック複合材料1は、中空炭素粒子3Aの黒体放射により断熱性を有し、セラミック複合材料の熱伝導率をこれまでのものに比べて低下させることができる。さらに、中空ポリマー粒子3のポリマーが炭化して中空炭素粒子3Aとなる際には、この反応によりガスが生成されるとともに、粒子が収縮するので、中空炭素粒子3Aの周りには空隙が形成されることがある。この空隙があれば、セラミック複合材料1の断熱性をさらに高めることができる。さらに中空炭素粒子内の中空空間により、セラミック複合材料1の断熱性を高めることができる(熱伝導率を小さくすることができる)。
本発明を以下の実施例に基づき説明する。
〔実施例〕
セラミック前駆体として、コロイダルシリカ(オーディック(株)製セラコート)50g中に、直径3mmのスチレンアクリル製の中空ポリマー粒子(JSR(株)製)1gを混合し、中空ポリマー粒子をセラミック前駆体に分散させた分散材を作製する。なお、中空ポリマー粒子を構成するスチレンアクリルの炭化温度は、330℃であり、コロイダルシリカが、シリカマトリクスとなる温度は、250℃である。
次に、アルミニウム材試料(20mm×40mm×厚さ2mm)の表面に、塗布後の膜厚が100μmとなるように、分散材を塗布する。分散材が塗布したアルミニウム材試料を400℃、500℃、600℃で3時間焼成する。このようにして、各焼成温度に対して、3水準のセラミック複合材料からなる皮膜が形成されたアルミニウム材試料を作製した。
〔比較例〕
実施例と同じようにセラミック複合材料からなる皮膜が形成されたアルミニウム材試料を作成した。実施例1と相違する点は、分散材が塗布したアルミニウム材試料を100℃、200℃、300℃で3時間焼成した点である。
<熱伝導率の測定>
実施例および比較例のアルミニウム材試料に形成された被膜に対して、以下の式を用いて、熱伝導率λを算出した。なお、熱伝導率λを算出するにあたっては、以下に示すように、密度ρ、熱拡散率α、比熱容量Cpを測定した。
λ=Cp・ρ・α(λ:熱伝導率、Cp:比熱容量、ρ:密度、α:熱拡散率)
[密度ρの測定]
実施例および比較例の皮膜を形成したアルミニウム材試料の重量および体積を測定し、これらの測定値から、皮膜形成前のアルミニウム材試料の重量および体積を差し引いて、皮膜の密度を算出した。
[熱拡散率αの測定]
実施例および比較例のアルミニウム材試料を直径10mm、厚さ2mmの測定用試料に切り出して、レーザーフラッシュ法(NETZSCH製LFA457)により、各実施例および各比較例の皮膜の熱拡散率αを測定した。測定温度は、300K(27℃)である。
[比熱容量Cpの測定]
実施例および比較例のアルミニウム材試料を塩酸で溶解しセラミック複合材料からなる皮膜のみを抽出し、DSC法(NETZSCH製DSC404)により、各実施例および各比較例の皮膜の比熱容量Cpを測定した。測定温度は、300K(27℃)である。
図2は、実施例および比較例に係るセラミック複合材料(皮膜)の焼成温度と熱伝導率との関係を示した実験結果を示した図である。
[結果]
図2に示すように、実施例に係る皮膜は、比較例のものに比べて熱伝導率が低くなった。これは、中空ポリマー粒子が焼成温度400℃以上で中空炭素粒子に変化し、中空炭素粒子の黒体放射により皮膜が断熱性を有し、実施例に係る皮膜の熱伝導率が比較例のものに比べて低下したと考えられる。この結果から、実施例に係る皮膜は、断熱膜として有効であることがわかる。なお、実施例の場合には、中空炭素粒子のバインダーとしてセラミックマトリクスが作用していることも確認できた。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
本実施形態では、中空ポリマー粒子を中空炭素粒子に炭化させたが、中実ポリマー粒子を中実炭素粒子に炭化させても、黒体放射による皮膜の断熱性を確保できることはもちろんである。
1:セラミック複合材料、2:セラミック前駆体、2A:セラミックマトリクス、3:中空ポリマー粒子、3A:中空炭素粒子、4:分散材

Claims (3)

  1. ポリマー粒子をセラミック前駆体に分散させた分散材を、前記ポリマー粒子の炭化温度以上で焼成することにより、
    前記分散材に分散したポリマー粒子を、炭素粒子に変化させるとともに、
    前記セラミック前駆体を、該炭素粒子が分散されたセラミックマトリクスに変化させることを特徴とするセラミック複合材料の製造方法。
  2. 前記ポリマー粒子に中空ポリマー粒子を用い、前記焼成時に、前記中空ポリマー粒子を中空炭素粒子に変化させることを特徴とする請求項1に記載のセラミック複合材料の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のセラミック複合材料の製造方法を含む断熱部材の製造方法であって、前記分散材を金属基材の表面に塗布し、該塗布後の分散材を前記ポリマー粒子の炭化温度以上で焼成することにより、前記金属基材の表面に前記セラミック複合材料からなる断熱膜を成膜することを特徴とする断熱部材の製造方法。
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