JP2014101226A - 積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡単な構成で、引っ張り手段の引っ張り量の制御を可能とし、積層シートの引っ張り状態を安定させ剥離作業を確実にする積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法を提供する。
【解決手段】積層シート剥離装置10を、積層シートWを供給する繰り出し手段20と、繰り出し手段20から供給された積層シートWの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段30と、前処理手段30で前処理された積層シートWを単層ずつT形剥離する剥離手段40と、積層シートWの剥離位置Xを検知する検知手段70と、を備える構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法に関する。特に端材となり廃棄された積層シート等を剥離処理する際に好適な発明に係る。
建築現場、生産現場等において端材となり廃棄された積層シート等は、埋め立て処理を行なっている。端材となり廃棄された積層シート等を剥離処理して再利用することが、資源の有効利用及び環境保護の観点から望まれていた。
従来の塩化ビニル複合シート廃棄物からの塩化ビニル樹脂回収方法として、特許文献1に記載されるものがあった。
これによれば、基布の一方の全面に、接着剤をディッピング法により塗布し、これに塩化ビニルシートを接着してなる長尺の塩化ビニル複合シートの廃棄物を、ヒータで80℃〜150℃に加熱するステップと、加熱した塩化ビニル複合シートの一辺側において基布と塩化ビニルシートとを所定範囲にわたって剥離するステップと、剥離した基布及び塩化ビニルシートの一辺側をそれぞれ剥離ロールを経てピンチロールで引っ張りながら剥離しつつ、巻き取りロールに巻き取るステップと、を経る構成とされていた。
特開2002−1854号公報
上記特許文献1には、塩化ビニルシートの剥離位置が一定に保たれるように調整しながら巻き取る旨の記載があるが、具体的な構成は開示されていない。
また、塩化ビニル複合シートを分離回収する際には、塩化ビニル複合シートを構成する各部材の伸縮率の違いから、塩化ビニルシートの剥離位置を一定に保つのは、剥離ロール(剥離手段)の引っ張り量の複雑な制御が必要となり、困難であった。
本発明は、上記にかんがみて、より簡単な構成で剥離ロール(剥離手段)の引っ張り量の制御を可能とし、積層シートの引っ張り状態を安定させ剥離作業を確実にする積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法を提供するものである。
本出願人は、鋭意開発に努力する過程で下記構成の積層シート剥離装置に想到した。
本発明では、異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用する積層シート剥離装置であって、積層シートを単層ずつ積層シートの送り方向に直交する方向にT形剥離する剥離手段と、積層シートの剥離位置を検知する検知手段と、を備え、剥離手段は、積層シートの送り方向に直交する方向の一方側に配置され積層シートの一の層を引っ張る第一剥離層引っ張り手段と、積層シートの送り方向に直交する方向の他方側に配置され積層シートの他の層を引っ張る第二剥離層引っ張り手段と、積層シートの剥離動作位置を規制する規制部材と、を備え、さらに、規制部材は所定範囲を積層シートの送り方向に直交する方向に移動可能にスライダに保持され、検知手段は、スライダの位置を所定範囲の第一剥離層引っ張り手段側および第二剥離層引っ張り手段側でそれぞれ検知して、スライダが所定範囲の第一剥離層引っ張り手段側にあるとき第一剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号を、スライダが所定範囲の第二剥離層引っ張り手段側にあるとき第二剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号をそれぞれ発信するものとしている。
これによれば、規制部材で、検知手段が検知しやすい積層シートの送り方向に直交する方向に沿って直線運動させ積層シートの剥離動作位置を規制する。
また、スライダが所定範囲の第一剥離層引っ張り手段側にあるとき第一剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号を発信することで、第一剥離層引っ張り手段が一の積層シートの層を引っ張りすぎた状態を補正し、積層シートの剥離位置を所定範囲内にすることができる。
また、スライダが所定範囲の第二剥離層引っ張り手段側にあるとき第二剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号を発信することで、第二剥離層引っ張り手段が他の積層シートの層を引っ張りすぎた状態を補正し、積層シートの剥離位置を所定範囲内にすることができる。
よって、検知手段で検知したスライダの位置の移動に係る信号で、第一剥離層引っ張り手段および第二剥離層引っ張り手段を停止又は間欠駆動させるといった、比較的簡単な構成及び制御で剥離手段の引っ張り量の制御を可能とし、積層シートの各層ごとの材質の伸縮率等の違いによる、積層シートのたわみ、よれを抑制して積層シートの引っ張り状態を安定させ積層シートの剥離作業を確実にすることができる。
また、規制部材を、剥離される一の積層シートの層と剥離される他の積層シートの層を、第一剥離層引っ張り手段と、第二剥離層引っ張り手段と、に向けてそれぞれガイドする一対のガイドローラで構成している。
これによれば、一対のガイドローラで、一の積層シートの層と他の積層シートの層を第一剥離層引っ張り手段と、第二剥離層引っ張り手段と、に向けてそれぞれ面接触でガイドするとともに、積層シートの剥離位置の移動を検知することが可能となるので、剥離した積層シート各層の送りを良好なものとすることができる。
また、スライダに、スライダを第二剥離層引っ張り手段側に付勢する第一付勢部材と、第一剥離層引っ張り手段側に付勢する第二付勢部材と、を配設すれば、規制部材が積層シートの剥離位置に追随しやすくなるので、検知手段の検知精度を高めることができる。
また、一の積層シートの層と、他の積層シートの層との間に配置される中間層を有して三層で構成される積層シートの剥離に適用され、積層シートの送り方向に沿って中間層を引っ張り可能に配置される補助引っ張り手段を有する構成とすれば、第一剥離層引っ張り手段及び第二剥離層引っ張り手段引っ張られずに残った中間層が、補助引っ張り手段により、散乱するのを防止して積層シートの剥離作業の付帯作業を減らすことができる。
また、規制部材より積層シートの送り方向の上流側に、積層シートの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段を配設すれば、積層シートをヒータにより軟化させ二層間における界面間結合力を減少させてから積層シートを剥離するので、積層シートの引っ張り状態を安定させ剥離作業を確実にすることに寄与する。
また、方法としての本発明は、異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用され、積層シートを単層ずつ積層シートの送り方向に直交する方向にT形剥離する剥離手段と、積層シートの剥離位置を検知する検知手段と、を備え、剥離手段は、積層シートの送り方向に直交する方向の一方側に配置され積層シートの一の層を引っ張る第一剥離層引っ張り手段と、積層シートの送り方向に直交する方向の他方側に配置され積層シートの他の層を引っ張る第二剥離層引っ張り手段と、積層シートの剥離動作位置を規制する規制部材と、を備え、さらに、規制部材は所定範囲を積層シートの送り方向に直交する方向に移動可能にスライダに保持される積層シート剥離装置における積層シート剥離方法であって、検知手段は、スライダの位置を所定範囲の第一剥離層引っ張り手段側および第二剥離層引っ張り手段側でそれぞれ検知して、スライダが所定範囲の第一剥離層引っ張り手段側にあるとき第一剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号を、スライダが所定範囲の第二剥離層引っ張り手段側にあるとき第二剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号をそれぞれ発信する積層シート剥離方法としている。
本発明の一実施形態における積層シート剥離装置の平面図である。 図1における積層シート剥離装置の主要部分の拡大斜視図である。 近接スイッチ、駆動装置、駆動ローラの接続図である。 本発明における検知ガイド部の背面図である。 本発明に適用される積層シートの(a)は断面図であり、(b)は、分解斜視図である。 位置検出手段の動作説明図である。 位置検出手段の動作説明図である。 本発明における検知ガイド部の変形例の斜視図である。
本発明における積層シート剥離装置の第一の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、図1、2、4、6〜8における矢印の、Fを前、REを後ろ、Rを右、Lを左、Uを上、Dを下、とする。なお、図1、6、7においては、説明のため極性高分子層101を省略してある。
積層シート剥離装置10は、図1に示すように、天板12を有して直方体状の枠体に形成された機枠11と、積層シートWを供給する繰り出し手段20と、繰り出し手段20から供給された積層シートWの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段30と、前処理手段30で前処理された積層シートWを単層ずつT形剥離する剥離手段40と、積層シートWの剥離位置Xを検知する検知手段70と、を備えている。
本発明を適用する積層シートWは、図5に示すような、三層構造である。すなわち、積層シートWは、表・裏層が可塑剤入りのPVC層100a、100bで形成され、中間がポリエステル繊維で形成された織布(多孔質層)である格子状の極性高分子層101で形成されている。そして、PVC層100a、100bと極性高分子層101とは(熱)溶着で一体化されている。また、PVC層100a、100bと極性高分子層101とが溶着一体化されている必然性はなく、接着一体化されているものにも、本発明は、適用可能である。また、極性高分子層101が、格子状でなくシート状となるものにも適用可能である。
繰り出し手段20は、図1、6、7に示すように、機枠11に架け渡された天板12に枢軸として取り付けられたリール21が用いられ、リール21に長尺帯状の積層シートWが巻き付けられている。
前処理手段30は、図1、6、7に示すように、カートリッジ式加熱ヒータ(以下、「ヒータ」という。)31が用いられ、平板状に形成され内部に熱線が組み込まれた一対の熱板32、32を、積層シートWが通過可能な隙間を設けて、天板12上に前後方向に沿って互いに平行となるように配置されている。
剥離手段40は、図1、2、6、7に示すように、第一剥離層引っ張り手段41と、第二剥離層引っ張り手段42と、積層シートWの剥離動作位置を規制する規制部材としての後述するガイドローラ52、53を有する検出体手段50と、を備えている。
第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42は、いずれか一方に平歯車が用いられ、一方のローラが駆動ローラ41a、42aとされ、他方のローラが従動ローラ41b、42bとされ、それぞれ対をなして構成されている。図3に示すように、駆動ローラ41aは駆動装置41cと、駆動ローラ42aは駆動装置42cと、接続されている。
第一剥離層引っ張り手段41は、前処理手段30の左前側に配置され、積層シートWのPVC層100aを左側に引っ張り可能に、駆動ローラ41aが回転する。第二剥離層引っ張り手段42は、第一剥離層引っ張り手段41の右前側に配置され、積層シートWのPVC層100bを右側に引っ張り可能に、駆動ローラ42aが回転する。
補助引っ張り手段80は、図1、2、6、7に示すように、いずれか一方に平歯車が用いられ、一方のローラが駆動ローラ80aとされ、他方が従動ローラ80bとされ、それぞれ対をなして構成されている。駆動ローラ80aは、図示しない駆動装置と接続されている。駆動ローラ80aは、積層シートWの剥離作業中は常時駆動するように設定されている。
補助引っ張り手段80は、側面視において、後上方が拡開する筒状に形成されたガイドカバー81を介して、検知手段70の前側に配設されている。
駆動ローラ80aは、ガイドカバー81の左側壁81a、右側壁81b間に左右方向に沿って架け渡され、左右方向を軸として左右の端部において、左側壁81a、右側壁81bにそれぞれ軸支されている。
従動ローラ80bは、左側壁81a、右側壁81b間に左右方向に沿って架け渡された軸82に取り付けられた平板状のブラケット83に、右側の端部において左右方向を軸として軸支されている。従動ローラ80bは、軸82を軸心として回動可能に形成されている。
駆動ローラ80aと、従動ローラ80bの少なくとも一方の外周面の摩擦力を少なく形成して、所定負荷以上になると空転して、極性高分子層101を引っ張り過ぎないようにするのが望ましい。
補助ローラ90a、90bは、図1、6、7に示すように、繰り出し手段20と前処理手段30との間に、配置され、円柱状で外周面が滑面に形成され、上下方向に沿って互いに平行となるとともに、積層シートWがヒータ31に向かうように配置されている。
検出体手段50は、図1、2、4、6、7に示すように、検知ガイド部51と、検知ガイド部51を支持するスライダ58と、スライダ58を直線運動するようにガイドするガイド部59と、有している。
検知ガイド部51は、剥離される積層シートWのPVC層100aと剥離される積層シートWのPVC層100bを、第一剥離層引っ張り手段41と、第二剥離層引っ張り手段42と、に向けてそれぞれガイドする規制部材としての一対のガイドローラ52、53とガイドローラ52、53を支持するフレーム部54と、で構成されている。
ガイドローラ52、53は、円柱状で外周面が滑面に形成され、上下方向に沿って互いに平行となるように配置されている。
フレーム部54は、左枠部55と、右枠部56と、左枠部55と、右枠部56とを連結する連結板57で構成され、スライダ58から上方に延設されている。
左枠部55及び右枠部56は、縦枠55a、56aと、上横枠55b、56bと、下横枠55c、56cと、をそれぞれ有している。
上横枠55bの左側の端部が縦枠55aの上端部に、下横枠55cの左側の端部が縦枠56aの中央部に、それぞれ固着され、上横枠56bの右側の端部が縦枠56aの上端部に、及び下横枠56cの右側の端部が、縦枠56aの中央部にそれぞれに固着され、左枠部55と右枠部56とが、対称となるように配置、形成されている。
上横枠55b及び下横枠55cの右側の端部でガイドローラ52が、上下方向を軸として回動可能に支持されている。
上横枠56b及び下横枠56cの左側の端部でガイドローラ53が、上下方向を軸として回動可能に支持されている。
連結板57は、矩形平板状に形成され、縦枠55a、56aの下側部分を連結するとともに、取付部材64を介してスライダ58に取り付けられている。
左枠部55及び右枠部56は、それぞれに装着されるガイドローラ52、53間に積層シートWを通過可能な隙間が生じるように、形成されている。
スライダ58は、直方体状に形成され、左右方向に沿って貫通する挿通孔58a、58bが、前後方向に沿って二か所形成されている。スライダ58の前側の端面58cが、後述する近接スイッチ70a、70bに検知される検知部分として形成されている。
ガイド部59は、レール部60と、支持部61、62と、を有している。
レール部60は、本実施形態では、一対の円柱状のレール部材60a、60bで構成され、スライダ58の挿通孔58a、58bにそれぞれ挿通されるとともに、左右方向に沿って互いに平行となるように配置され、スライダ58を左右方向に沿って移動可能としている。
支持部61、62は、前後方向に長い直方体状に形成されて天板12に固着され、一対のレール部材60a、60bの左側の端部どうし、右側の端部どうしを、それぞれ連結している。
スライダ58には、付勢手段63が配設されている。本実施形態では、圧縮コイルばね63a(特許請求の範囲の第一付勢部材に相当する)が、レール部材60aの外側に嵌められ スライダ58と支持部61との間に配され、右側にスライダ58を付勢している。圧縮コイルばね63b(特許請求の範囲の第二付勢部材に相当する)が、レール部材60aの外側に嵌められ スライダ58と支持部62との間に配され、左側にスライダ58を付勢している。
検出体手段50は、ヒータ31の前方に配置されている。
検知手段70は、図1、2、3、6、7に示すように、スライダ58の右側の端面54cの位置を検知可能な、第一検出部としての近接スイッチ70aと、第二検出部としての近接スイッチ70bが用いられている。
近接スイッチ70a、70bは、検出体手段50の前側近傍で取付部材71を介して、所定の間隔を設けて前後方向に沿って、近接スイッチ70aが左側に、近接スイッチ70bが右側となるように天板12に固着されている。
近接スイッチ70aは、駆動ローラ41aに接続される駆動装置41cと接続され、検出体手段50のスライダ58の右側の端面58cを検知したら、停止信号を発し駆動装置41cを停止させ、検出体手段50のスライダ58の前側の端面58cを検知しなくなったら停止解除信号を発し駆動装置41cの停止を解除させるように設定されている。
近接スイッチ70bは、駆動ローラ42aに接続される駆動装置42cと接続され、検出体手段50のスライダ58の右側の端面58cを検知したら、停止信号を発し駆動装置42cを停止させ、第二検出体手段502のスライダ58の前側の端面58cを検知しなくなったら停止解除信号を発し駆動装置42cの停止を解除させるように設定されている。
検知手段70は、検出体手段50の前側に配置されている。
次に、積層シート剥離装置10の積層シートWの剥離方法について説明する。リール21に巻き付けられた積層シートWを予備的に繋いで捨てしろを作り、積層シートWをヒータ31に導入し、引き出す。
ヒータ31による加熱処理後に、検知ガイド部51のガイドローラ52、53間の隙間部分に積層シートWを配した後、積層シートWの捨てしろを外す。そして、積層シートWの(図1のヒータ31通過時における積層シートWの、左側となる層をPVC層100aとし、右側となる層をPVC層100bとする)PVC層100aの端部を手で剥離させて、積層シートWのPVC層100aの端部を第一剥離層引っ張り手段41に噛み合わせるとともに、反対側の積層シートWのPVC層100bの端部を第二剥離層引っ張り手段42に噛み合わせる。
残った極性高分子層101の端部を補助引っ張り手段80に噛み合わせる。
そして、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42、補助引っ張り手段80を駆動させる。
第一剥離層引っ張り手段41によって、積層シートWのPVC層100aは左方向に、積層シートWのPVC層100bは右方向に、補助引っ張り手段80によって極性高分子層101は前方向に、剥離されるとともに引っ張られて、ヒータ31内を、積層シートWが前後方向に沿って適度な張力を持って移動する。
この際、積層シートWはヒータ31による加熱処理により、配合されている可塑剤が流動化してPVC層100a、100bから、PVC層100a、100bのPVCと極性高分子層101のPETの界面の溶着又は接着を解除する。このとき、ヒータ31は溶剤と異なり積層シートWのPVC層100a、100bを変質させるようなことはない。
ここで、積層シートWの表側のPVC層100a、100bと極性高分子層101とは、接着状態や弾性率等の相違から伸び方が違ってくるため、仮に同じ速度引っ張っても、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42の相互に引っ張り量の違いが生じる。また、PVC層100a、100bのPVCは、加熱温度によっても伸び方が違ってくるので、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42の相互に引っ張り量の違いが生じる。以上のことより、積層シートWの剥離位置Xが変動する。
本発明では、検出体手段50の検知ガイド部51のガイドローラ52、53が、積層シートWの剥離位置Xの近傍に配置されている。これにより、図1、2、6、7に示すように、ガイドローラ52、53が、対応するPVC層100a、PVC層100bの折れ曲がり部分にそれぞれ接し、積層シートWのPVC層100aと積層シートWのPVC層100bを、第一剥離層引っ張り手段41と、第二剥離層引っ張り手段42と、に向けてそれぞれガイドする。また、第一剥離層引っ張り手段41のPVC層100aの引っ張り量と、第二剥離層引っ張り手段42のPVC層100bの引っ張り量との違いから生じる積層シートWの剥離位置Xの移動を、レール部60の一対のレール部材60a、60bにより左右方向への移動に規制して、検知ガイド部51と一体化されたスライダ58が左右方向(積層シートWの送り方向に直交する方向)に沿って移動する。
積層シートWの剥離位置Xの制御について説明する。図1、6、7においては、説明のためヒータ31の熱板32、32の隙間、スライダ58の移動を強調してある。
図1に示すように、スライダ58の前側の端面58cが、近接スイッチ70aと、近接スイッチ70bとの間にあり、それぞれに検知されていない状態では、第一剥離層引っ張り手段41が積層シートWのPVC層100aを左方向に、第二剥離層引っ張り手段42が積層シートWのPVC層100bを右側に、それぞれ引っ張る状態となる。この時、図2に示すように、補助引っ張り手段80は、補助的に極性高分子層101を前方向に引っ張っている。
積層シートWの剥離位置Xが左側に移動して、スライダ58の前側の端面58cが、図6に示すように、左側に配置された近接スイッチ70aに検知されると、第一剥離層引っ張り手段41が積層シートWのPVC層100aを引っ張りすぎた状態にあるので、駆動ローラ41aに接続された駆動装置41cを0.4秒間隔の間欠駆動させ、第一剥離層引っ張り手段41の積層シートWのPVC層100aの引っ張りを緩やかにする。この時、第二剥離層引っ張り手段42は、引っ張り状態を継続しているとともに、補助引っ張り手段80は、補助的に極性高分子層101を前方向に引っ張っている。
第一剥離層引っ張り手段41の引っ張りを間欠駆動により緩やかにすると、第二剥離層引っ張り手段42により積層シートWのPVC層100bが右側に引っ張られ、積層シートWの剥離位置Xが右側に移動する。この時、右側に付勢された圧縮コイルばね63aにより、スライダ58に固着された検知ガイド部51のガイドローラ52、53が、積層シートWの剥離位置Xに追随する。
また、積層シートWの剥離位置Xが右側に移動して、スライダ58の前側の端面58cが、図7に示すように、右側の近接スイッチ70bに検知されると、第二剥離層引っ張り手段42が積層シートWのPVC層100bを引っ張り過ぎた状態にあるので、第二剥離層引っ張り手段42の駆動ローラ42aに接続された駆動装置42cを0.4秒間隔で間欠駆動させ、第二剥離層引っ張り手段42の積層シートWのPVC層100bの引っ張りを緩やかにする。この時、第一剥離層引っ張り手段41は、引っ張り状態を継続しているとともに、補助引っ張り手段80は、補助的に極性高分子層101を前方向に引っ張っている。
第二剥離層引っ張り手段42の引っ張りを間欠駆動により緩やかにすると、引っ張り状態を継続している第一剥離層引っ張り手段41により、積層シートWのPVC層100aが左側に引っ張られ、積層シートWの剥離位置Xが左側に移動する。この時、左側に付勢された圧縮コイルばね63bにより、検知ガイド部51のガイドローラ52、53が、積層シートWの剥離位置Xに追随する。
上記の制御を行い積層シートWの剥離位置Xが適正な範囲となるよう作動させる。換言すれば、移動する検出体手段50のスライダ58の右側の端面58cが、近接スイッチ70a、近接スイッチ70b、に検知され、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42の積層シートWを引っ張りすぎた状態を補正して、移動する検出体手段50のスライダ58の右側の端面58cが、近接スイッチ70a、近接スイッチ70b間の範囲内での移動となるように、それぞれ制御される。
剥離作業を継続する場合、ヒータ31に進入させる前に、先の積層シートWの終端と後の積層シートWの始端とを接合して、ヒータ31を通過した後に、再度、積層シートWの端部を手で剥離させ、後の積層シートWの噛み合わせは、上記の手順と同じである。
上記構成の積層シート剥離装置10では、異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートWを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用する積層シート剥離装置であって、積層シートWを単層ずつ積層シートWの送り方向(前後方向)に直交する方向(左右方向)にT形剥離する剥離手段40と、積層シートWの剥離位置Xを検知する検知手段70と、を備え、剥離手段40は、左側に配置され積層シートWのPVC層100aを引っ張る第一剥離層引っ張り手段41と、右側に配置され積層シートWのPVC層100bを引っ張る第二剥離層引っ張り手段42と、積層シートWの剥離動作位置を規制する規制部材としてのガイドローラ52、53と、を備え、さらに、ガイドローラ52、53は所定範囲を左右方向に移動可能にスライダ58に保持され、検知手段70は、スライダ58の位置を所定範囲の左側(近接スイッチ70a)および右側(近接スイッチ70b)でそれぞれ検知して、スライダ58が所定範囲の第一剥離層引っ張り手段41側にあるとき第一剥離層引っ張り手段41の間欠運動信号を、スライダ58が所定範囲の第二剥離層引っ張り手段42側にあるとき第二剥離層引っ張り手段42の間欠運動信号をそれぞれ発信するものとしている。
これによれば、規制部材としてのガイドローラ52、53で、検知手段70が検知しやすい積層シートWの送り方向に直交する方向に沿って直線運動させ積層シートWの剥離動作位置を規制する。
また、スライダ58が所定範囲の第一剥離層引っ張り手段41側にあるとき第一剥離層引っ張り手段41の間欠運動信号を発信することで、第一剥離層引っ張り手段41がPVC層100aを引っ張りすぎた状態を補正し、積層シートWの剥離位置Xを所定範囲内にすることができる。
また、スライダ58が所定範囲の第二剥離層引っ張り手段42側にあるとき第二剥離層引っ張り手段42の間欠運動信号を発信することで、第二剥離層引っ張り手段42が積層シートWのPVC層100bを引っ張りすぎた状態を補正し、積層シートWの剥離位置Xを所定範囲内にすることができる。
よって、検知手段70で検知したスライダ58の位置の移動に係る信号で、第一剥離層引っ張り手段41および第二剥離層引っ張り手段42を間欠駆動させるといった、比較的簡単な構成及び制御で剥離手段40の引っ張り量の制御を可能とし、積層シートWの各層ごとの材質の伸縮率等の違いによる、積層シートWのたわみ、よれを抑制して積層シートWの引っ張り状態を安定させ積層シートWの剥離作業を確実にすることができる。
また、規制部材を、剥離される積層シートWのPVC層100aと剥離されるW積層シートのPVC層100bを、第一剥離層引っ張り手段41と、第二剥離層引っ張り手段42と、に向けてそれぞれガイドする一対のガイドローラ52、53で構成している。
これによれば、一対のガイドローラ52、53で、積層シートWのPVC層100aと積層シートWのPVC層100bを第一剥離層引っ張り手段41と、第二剥離層引っ張り手段42と、に向けてそれぞれ面接触でガイドするとともに、積層シートWの剥離位置Xの移動を検知することが可能となるので、剥離した積層シートWの各層の送りを良好なものとすることができる。
また、スライダ58に、スライダ58を第二剥離層引っ張り手段42側に付勢する第一付勢部材63aと、第一剥離層引っ張り手段41側に付勢する第二付勢部材63bと、を配設しているので、規制部材としてのガイドローラ52、53が積層シートWの剥離位置Xに追随しやすくなり、検知手段70の検知精度を高めることができる。
また、積層シートWのPVC層100aと、積層シートWのPVC層100bとの間に配置される極性高分子層101を有して三層で構成される積層シートWの剥離に適用され、積層シートWの送り方向に沿って極性高分子層101を引っ張り可能に配置される補助引っ張り手段80を有する構成とすれば、第一剥離層引っ張り手段41及び第二剥離層引っ張り手段42に引っ張られずに残った極性高分子層101が、補助引っ張り手段80により、散乱するのを防止して積層シートWの剥離作業の付帯作業を減らすことができる。
また、ガイドローラ52、53より積層シートWの送り方向の上流側に、積層シートWの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段30を配設すれば、積層シートWを軟化させ二層間における界面間結合力を減少させてから積層シートWを剥離するので、積層シートWの引っ張り状態を安定させ剥離作業を確実にすることに寄与する。
また、第一剥離層引っ張り手段41と、第二剥離層引っ張り手段42を、積層シートWの送り方向に直交する方向、かつ、積層シートWを互いに反対方向に引っ張り可能に対向して配しているので、積層シート剥離装置10の積層シートWの送り方向(前後方向)の長さを短くすることができ、設置面積を減少させることができる。
また、方法としての本発明は、異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートWを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用され、積層シートWを単層ずつ積層シートWの送り方向に直交する方向にT形剥離する剥離手段40と、積層シートWの剥離位置Xを検知する検知手段70と、を備え、剥離手段40は、左側に配置され積層シートWのPVC層100aを引っ張る第一剥離層引っ張り手段41と、右側に配置され積層シートWのPVC層100bを引っ張る第二剥離層引っ張り手段42と、積層シートWの剥離動作位置を規制する規制部材としてのガイドローラ52、53と、を備え、さらに、規制部材は所定範囲を積層シートWの送り方向に直交する方向に移動可能にスライダ58に保持される積層シート剥離装置における積層シート剥離方法であって、検知手段70は、スライダ58の位置を所定範囲の第一剥離層引っ張り手段41側および第二剥離層引っ張り手段42側でそれぞれ検知して、スライダ58が所定範囲の第一剥離層引っ張り手段41側にあるとき第一剥離層引っ張り手段41の間欠運動信号を、スライダ58が所定範囲の第二剥離層引っ張り手段42側にあるとき第二剥離層引っ張り手段42の間欠運動信号をそれぞれ発信する積層シート剥離方法としている。
検知ガイド部51の変形例として、ガイドローラ52、53の代わりに、図8に示すように、規制部材として左ガイド部材65及び右ガイド部材66を用いることができる。左ガイド部材65及び右ガイド部材66は、それぞれ、前側壁65a、66aと、左側壁65b、66bと、右側壁65c、66cと、を有し、平面視において、断面コ字状、かつ、上下方向に沿って長尺に形成されている。
左ガイド部材65及び右ガイド部材66は、開口部分が後側となるように配置され、左ガイド部材65は左側壁65bで縦枠55aにボルト締め等されて装着され、右ガイド部材66は右側壁66cで縦枠56aにボルト締め等されて装着されている。
左ガイド部材65の右側壁65cと右ガイド部材66の左側壁66bとは、互いに対向して積層シートWを通過可能な隙間が生じるように配置されている。
左ガイド部材65の右側壁65cと右ガイド部材66の左側壁66bとの隙間部分に積層シートWを通過させて、左ガイド部材65の前側壁65aと左側壁65bとで形成される角部65dにより、積層シートWのPVC層100aを第一剥離層引っ張り手段41に向けて、右ガイド部材66の前側壁66aと左側壁66bとで形成される角部66dにより、積層シートWのPVC層100bを第二剥離層引っ張り手段42に向けて、それぞれガイドさせる。
このような構成によっても、積層シートWのPVC層100aと積層シートWのPVC層100bを第一剥離層引っ張り手段41と、第二剥離層引っ張り手段42と、に向けてそれぞれガイドするとともに、積層シートWの剥離位置Xの移動を検知することが可能となるので、剥離した積層シートWのPVC層100a、100bの送りを良好なものとすることができる。
なお、前処理手段30として温水器を用いて、温水を加熱媒体として積層シートWを加熱処理することができる。
また、前処理手段30としてヒータ31の代わりに、加圧水蒸気により加熱処理する加熱処理装置を用いることができる。
また、積層シートWのPVC層100a、100bの品質低下を考慮しなければ、有機溶剤が貯留された有機溶剤槽内に積層シートWを浸漬させて、PVC層100a、100bのPVCの可塑剤を溶出させて、溶着力又は接着力を低減させることも可能である。
また、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42、補助引っ張り手段80は、平歯車が用いられているが、積層シートWを引っ張れるものであれば、外周面に摩擦力の大きい部材を用いたり、シボ加工が施されたりしたローラを用いることができる。
また、駆動装置41c、42cを停止させることによっても、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42を制御することも可能である。
また、付勢手段63は、引っ張りコイルばねを用いて、スライダ58の左右の端部と、天板12との間に左右方向に沿ってそれぞれ架け渡すこともできる。
また、検知手段70は、マイクロセンサ、リミットスイッチ等を用いることができる。
10 積層シート剥離装置
20 繰り出し手段
30 前処理手段
31 カートリッジ式加熱ヒータ(ヒータ)
40 剥離手段
41 第一剥離層引っ張り手段
41a 駆動ローラ
41b 従動ローラ
41c 駆動装置
42 第二剥離層引っ張り手段
42a 駆動ローラ
42b 従動ローラ
42c 駆動装置
50 検出体手段
51 検知ガイド部
52 ガイドローラ
53 ガイドローラ
54 フレーム部
58 スライダテーブル
58c 端面
59 ガイド部
63 付勢手段
63a 圧縮コイルばね
63b 圧縮コイルばね
70 検知手段
70a 近接スイッチ
70b 近接スイッチ
80 補助引っ張り手段
80a 駆動ローラ
80b 従動ローラ
100a PVC層
100b PVC層
101 極性高分子層
W 積層シート
X 剥離位置

Claims (6)

  1. 異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用する積層シート剥離装置であって、
    前記積層シートを単層ずつ前記積層シートの送り方向に直交する方向にT形剥離する剥離手段と、前記積層シートの剥離位置を検知する検知手段と、を備え、
    前記剥離手段は、前記積層シートの送り方向に直交する方向の一方側に配置され前記積層シートの一の層を引っ張る第一剥離層引っ張り手段と、前記積層シートの送り方向に直交する方向の他方側に配置され前記積層シートの他の層を引っ張る第二剥離層引っ張り手段と、前記積層シートの剥離動作位置を規制する規制部材と、を備え、さらに、前記規制部材は所定範囲を前記積層シートの送り方向に直交する方向に移動可能にスライダに保持され、
    前記検知手段は、前記スライダの位置を前記所定範囲の第一剥離層引っ張り手段側および第二剥離層引っ張り手段側でそれぞれ検知して、前記スライダが前記所定範囲の第一剥離層引っ張り手段側にあるとき前記第一剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号を、前記スライダが前記所定範囲の第二剥離層引っ張り手段側にあるとき前記第二剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号をそれぞれ発信するものとされている、
    ことを特徴とする積層シート剥離装置。
  2. 前記規制部材が、剥離される一の積層シートの層と剥離される他の積層シートの層を、第一剥離層引っ張り手段と、第二剥離層引っ張り手段と、に向けてそれぞれガイドする一対のガイドローラで構成されていることを特徴とする請求項1記載の積層シート剥離装置。
  3. 前記スライダには、前記スライダを前記第二剥離層引っ張り手段側に付勢する第一付勢部材と、前記第一剥離層引っ張り手段側に付勢する第二付勢部材と、が配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の積層シート剥離装置。
  4. 一の前記積層シートの層と、他の前記積層シートの層との間に配置される中間層を有して三層で構成される前記積層シートの剥離に適用され、
    前記積層シートの送り方向に沿って前記中間層を引っ張り可能に配置される補助引っ張り手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層シート剥離装置。
  5. 前記規制部材より前記積層シートの送り方向の上流側には、前記積層シートの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段が配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層シート剥離装置。
  6. 異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用され、
    前記積層シートを単層ずつ前記積層シートの送り方向に直交する方向にT形剥離する剥離手段と、前記積層シートの剥離位置を検知する検知手段と、を備え、
    前記剥離手段は、前記積層シートの送り方向に直交する方向の一方側に配置され前記積層シートの一の層を引っ張る第一剥離層引っ張り手段と、前記積層シートの送り方向に直交する方向の他方側に配置され前記積層シートの他の層を引っ張る第二剥離層引っ張り手段と、前記積層シートの剥離動作位置を規制する規制部材と、を備え、さらに、前記規制部材は所定範囲を前記積層シートの送り方向に直交する方向に移動可能にスライダに保持される積層シート剥離装置における積層シート剥離方法であって、
    前記検知手段は、前記スライダの位置を前記所定範囲の一端側および他端側でそれぞれ検知して、前記スライダが前記所定範囲の一端側にあるとき前記第一剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号を、前記スライダが前記所定範囲内の他端側にあるとき前記第二剥離層引っ張り手段の停止又は間欠運動信号をそれぞれ発信するものとされている、
    ことを特徴とする積層シート剥離方法。
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