JP2014101225A - 積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡単な構成で、引っ張り手段の引っ張り量の制御を可能とし、積層シートの引っ張り状態を安定させ剥離作業を確実にする積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法を提供する。
【解決手段】積層シート剥離装置10を、積層シートWを供給する繰り出し手段20と、繰り出し手段20から供給された積層シートWの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段30と、前処理手段30で前処理された積層シートWを順次単層ずつ180°剥離する剥離手段40と、積層シートWの剥離位置を検知する検知手段60と、を備える構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法に関する。特に端材となり廃棄された積層シート等を剥離処理する際に好適な発明に係る。
建築現場、生産現場等において端材となり廃棄された積層シート等は、埋め立て処理を行なっている。端材となり廃棄された積層シート等を剥離処理して再利用することが、資源の有効利用及び環境保護の観点から望まれていた。
従来の塩化ビニル複合シート廃棄物からの塩化ビニル樹脂回収方法として、特許文献1に記載されるものがあった。
これによれば、基布の一方の全面に、接着剤をディッピング法により塗布し、これに塩化ビニルシートを接着してなる長尺の塩化ビニル複合シートの廃棄物を、ヒータで80℃〜150℃に加熱するステップと、加熱した塩化ビニル複合シートの一辺側において基布と塩化ビニルシートとを所定範囲にわたって剥離するステップと、剥離した基布及び塩化ビニルシートの一辺側をそれぞれ剥離ロールを経てピンチロールで引っ張りながら剥離しつつ、巻き取りロールに巻き取るステップと、を経る構成とされていた。
特開2002−1854号公報
上記特許文献1には、塩化ビニルシートの剥離位置が一定に保たれるように調整しながら巻き取る旨の記載があるが、具体的な構成は開示されていない。
また、塩化ビニル複合シートを分離回収する際には、塩化ビニル複合シートを構成する各部材の伸縮率の違いから、塩化ビニルシートの剥離位置を一定に保つのは、剥離ロール(剥離手段)の引っ張り速度の複雑な制御が必要となり、困難であった。
本発明は、上記にかんがみて、より簡単な構成で剥離ロール(剥離手段)の引っ張り量の制御を可能とし、積層シートの引っ張り状態を安定させ剥離作業を確実にする積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法を提供するものである。
本出願人は、鋭意開発に努力する過程で下記構成の積層シート剥離装置に想到した。
本発明では、異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用する積層シート剥離装置であって、積層シートを順次単層ずつ180°剥離する剥離手段と、積層シートの剥離位置を検知する検知手段と、を備え、剥離手段は、積層シートの剥離動作位置を規制する反転部材と、積層シートからの剥離層を後方向に引っ張る剥離層引っ張り手段と、単層剥離後の残余層を前方向に引っ張る残余層引っ張り手段と、を備え、さらに、反転部材は所定範囲を前後方向に移動可能にスライダに保持され、検知手段は、スライダの位置を所定範囲内の前端側および後端側でそれぞれ検知して、スライダが前端側にあるとき残余層引っ張り手段の停止信号を、スライダが後端部にあるとき剥離層引っ張り手段の停止信号をそれぞれ発信するものとしている。
これによれば、反転部材により各部材の伸縮率の違い等から複雑に移動する積層シートの剥離位置の移動を検知しやすい前後方向への移動に規制して、検知手段で検知したスライダの位置の移動に係る信号によって、スライダが前端側にあるとき残余層引っ張り手段の停止信号を、スライダが後端部にあるとき剥離層引っ張り手段の停止信号をそれぞれ発信するといった比較的容易な制御で、積層シートの剥離位置を所定範囲内とすることが可能となる。
よって、簡単な構成で剥離手段の引っ張り量の制御を可能とし、積層シートの各層ごとの材質の伸縮率の違いによる、積層シートのたわみ、よれを抑制して積層シートの引っ張り状態を安定させ積層シートの剥離作業を確実にすることができる。
また、外側に配置される第一の層及び第二の層と、第一の層と第二の層の間に配置される中間層と、の三層で構成される積層シートの剥離に適用され、剥離層引っ張り手段が、後側に配置され積層シートの第一の層を引っ張る第一剥離層引っ張り手段と、前側に配置され積層シートの第二の層を引っ張る第二剥離層引っ張り手段と、を有し、残余層引っ張り手段が、積層シートの送り方向において第一剥離層引っ張り手段と第二剥離層引っ張り手段との間に配置される第一残余層引っ張り手段と、第二剥離層引っ張り手段より前側に配置される第二残余層引っ張り手段と、を有し、反転部材は、第一剥離層引っ張り手段によって剥離される積層シートの第一の層の剥離動作位置を規制する第一反転部材と、第二剥離層引っ張り手段によって剥離される積層シートの第二の層の剥離動作位置を規制する第二反転部材と、を有し、検知手段が、第一反転部材を保持するスライダを検知する第一検知手段と、第二反転部材を保持するスライダを検知する第二検知手段と、を有し、第一反転部材を保持するスライダ及び第二反転部材を保持するスライダのいずれか一方が前端側にあるとき、検知した検知手段が、第一残余層引っ張り手段及び第二残余層引っ張り手段の停止信号を発信し、第一反転部材を保持するスライダ及び第二反転部材を保持するスライダのいずれもが前端側から外れたとき、前記検知手段が、第一残余層引っ張り手段及び第二残余層引っ張り手段の停止解除信号を発信することとしている。
これによれば、第一残余層引っ張り手段及び第二残余層引っ張り手段の駆動、停止を同調させることで、第一残余層引っ張り手段が積層シートの第二の層及び中間層を、第二残余層引っ張り手段が積層シートの中間層を、引っ張りすぎた状態を補正する。また、第一残余層引っ張り手段が止まって、第二残余層引っ張り手段が動いて、第一残余層引っ張り手段と第二残余層引っ張り手段の間に位置する半剥離状態の積層シートを引っ張りすぎたり、第一残余層引っ張り手段が動いて第二残余層引っ張り手段が止まって第一残余層引っ張り手段と第二残余層引っ張り手段との間に位置する半剥離状態の積層シートの送りが余ってたわんだりすることが無くなるので、第一残余層引っ張り手段と第二残余層引っ張り手段との間に位置する積層シートの送り不良を防止することができる。
以上のことより、第一検知手段で検知した第一反転部材を保持するスライダと第二検知手段で検知した第二反転部材を保持するスライダの位置の移動に係る信号によって、剥離手段を停止させる比較的容易な制御で、積層シートの第一の層の剥離位置及び積層シートの第二の層の剥離位置を所定範囲内とすることが可能となる。
また、第一反転部材を保持するスライダ及び第二反転部材を保持するスライダには、前側に付勢する付勢部材をそれぞれ配設すれば、特に積層シートの送り方向が水平方向に沿っている場合に、第一反転部材及び第二反転部材が積層シートの第一の層の剥離位置及び積層シートの第二の層の剥離位置に追随しやすくなるので、第一検知手段及び第二検知手段の検知精度を高めることができる。
また、第一剥離層引っ張り手段の後側に、積層シートの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段を配設すれば、積層シートをヒータにより軟化させ二層間における界面間結合力を減少させてから積層シートを剥離するので、積層シートの引っ張り状態を安定させ剥離作業を確実にすることに寄与する。
また、方法としての本発明は、異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用され、積層シートを順次単層ずつ180°剥離する剥離手段と、積層シートの剥離位置を検知する検知手段と、を備え、剥離手段は、積層シートの剥離動作位置を規制する反転部材と、積層シートからの剥離層を後方向に引っ張る剥離層引っ張り手段と、単層剥離後の残余層を前方向に引っ張る残余層引っ張り手段と、を備え、さらに、反転部材は所定範囲を前後方向に移動可能にスライダに保持される積層シート剥離装置における積層シート剥離方法であって、検知手段が、スライダの位置を所定範囲内の前端側および後端側でそれぞれ検知して、スライダが前端側にあるとき残余層引っ張り手段の停止信号を、スライダが後端部にあるとき剥離層引っ張り手段の停止信号をそれぞれ発信する積層シート剥離方法としている。
さらに、外側に配置される第一の層及び第二の層と、第一の層と第二の層の間に配置される中間層と、の三層で構成される積層シートの剥離に適用され、積層シート剥離装置は、剥離層引っ張り手段が、後側に配置され積層シートの第一の層を引っ張る第一剥離層引っ張り手段と、前側に配置され積層シートの第二の層を引っ張る第二剥離層引っ張り手段と、を有し、残余層引っ張り手段が、積層シートの送り方向において第一剥離層引っ張り手段と第二剥離層引っ張り手段との間に配置される第一残余層引っ張り手段と、第二剥離層引っ張り手段より前側に配置される第二残余層引っ張り手段と、を有し、反転部材は、第一剥離層引っ張り手段によって剥離される積層シートの第一の層の剥離動作位置を規制する第一反転部材と、第二剥離層引っ張り手段によって剥離される積層シートの第二の層の剥離動作位置を規制する第二反転部材と、を有し、検知手段が、第一反転部材を保持するスライダを検知する第一検知手段と、第二反転部材を保持するスライダを検知する第二検知手段と、を有して構成され、第一反転部材を保持するスライダ及び第二反転部材を保持するスライダのいずれか一方が前端側にあるとき、第一残余層引っ張り手段及び第二残余層引っ張り手段の停止信号を発信し、第一反転部材を保持するスライダ及び第二反転部材を保持するスライダのいずれもが前端側から外れたとき、第一残余層引っ張り手段及び第二残余層引っ張り手段の停止解除信号を発信するようにするのが望ましい。
本発明の一実施形態における積層シート剥離装置の平面図である。 図1における積層シート剥離装置の主要部分の拡大側面図である。 本発明に適用される積層シートの断面図である。 近接スイッチ、駆動装置、駆動ローラの接続図である。 同実施形態の積層シート剥離装置の動作説明図である。 同実施形態の積層シート剥離装置の動作説明図である。 同実施形態の積層シート剥離装置の動作説明図である。 同実施形態の積層シート剥離装置の動作説明図である。 同実施形態の積層シート剥離装置の動作説明図である。
本発明における積層シート剥離装置の第一の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、図1、2、5〜9における矢印の、Fを前、REを後ろ、Rを右、Lを左、Uを上、Dを下、とする。
積層シート剥離装置10は、図1に示すように、天板12及び架台13を有して直方体状の枠体に形成された機枠11と、積層シートWを供給する繰り出し手段20と、繰り出し手段20から供給された積層シートWの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段30と、前処理手段30で前処理された積層シートWを順次単層ずつ180°剥離する剥離手段40と、積層シートWの剥離位置X1、X2を検知する検知手段60と、を備えている。
本発明を適用する積層シートWは、図3に示すような、三層構造である。すなわち、積層シートWは、表・裏層が可塑剤入りのPVC層100a、100bで形成され、中間がポリエステル繊維で形成された織布(多孔質層)である極性高分子層101で形成されている。そして、PVC層100a、100bと極性高分子層101とは(熱)溶着で一体化されている。また、PVC層100a、100bと極性高分子層101とが溶着一体化されている必然性はなく、接着一体化されているものにも、本発明は、後述の如く、適用可能である。
繰り出し手段20は、図1に示すように、機枠11に架け渡された架台13に枢軸として取り付けられたリール21が用いられ、リール21に長尺帯状の積層シートWが巻き付けられている。
前処理手段30は、図1に示すように、カートリッジ式加熱ヒータ(以下、「ヒータ」という。)31が用いられ、平板状に形成され内部に熱線が組み込まれた一対の熱板32、32を、積層シートWが通過可能な隙間を設けて、天板12上に前後方向に沿って互いに平行となるように配置されている。
剥離手段40は、図1、2、5〜9に示すように、剥離層引っ張り手段401と、残余層引っ張り手段402と、積層シートWの剥離動作位置を規制する反転部材52を有する検出体手段50と、を備えている。
剥離層引っ張り手段401は、第一剥離層引っ張り手段41と、第二剥離層引っ張り手段42と、を有している。
第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42は、いずれか一方に平歯車が用いられ、一方のローラが駆動ローラ41a、42aとされ、他方のローラが従動ローラ41b、42bとされ、それぞれ対をなして構成されている。図4に示すように、駆動ローラ41aは、駆動装置41cと、駆動ローラ42aは、駆動装置42cと、接続されている。
第一剥離層引っ張り手段41は、前処理手段30の前側に配置され、積層シートWのPVC層100aを左側に引っ張り可能に、駆動ローラ41aが回転する。第二剥離層引っ張り手段42は、第一剥離層引っ張り手段41の前側に配置され、後述する積層シートWのPVC層100bを右側に引っ張り可能に、駆動ローラ42aが回転する。
残余層引っ張り手段402は、第一残余層引っ張り手段43と、第二残余層引っ張り手段44と、を有している。
第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44は、いずれか一方に平歯車が用いられ、いずれか一方のローラが駆動ローラ43a、44aとされ、他方が従動ローラ43b、44bとされ、それぞれ対をなして構成されている。駆動ローラ43aは、図4に示すように、駆動装置43cと接続され、駆動ローラ44aは、図に示すように、駆動装置44cと、接続されている。
第一残余層引っ張り手段43は、積層シートWの送り方向において第一剥離層引っ張り手段41と第二剥離層引っ張り手段42との間に配置され、積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101を前側に引っ張り可能に、駆動ローラ43aが回転する。第二残余層引っ張り手段44は、第二剥離層引っ張り手段42より前側に配置され、積層シートWの極性高分子層101を前側に引っ張り可能に、駆動ローラ44aが回転する。
補助ローラ83a、83bは、円柱状で外周面が滑面に形成され、上下方向に沿って互いに平行となるとともに、積層シートWがヒータ31に向かうように配置されている。
補助ローラ83a、83bは、前後方向における、繰り出し手段20と前処理手段30との間に配置されている。
検出体手段50は、図1、2、5〜9に示すように、積層シートWの第一剥離層引っ張り手段41によって剥離される積層シートWのPVC層100a(特許請求の範囲の第一の層に相当する)の剥離位置X1を検知する第一検出体手段501と、積層シートWの第二剥離層引っ張り手段42によって剥離される積層シートWのPVC層100b(特許請求の範囲の第二の層に相当する)の剥離位置X2を検知する第二検出体手段502と、を有している。
第一検出体手段501と第二検出体手段502は同一な構成で、検知ガイド部51と、検知ガイド部51を支持するスライダ54と、スライダ54を直線運動するようにガイドするガイド部55と、有している。
検知ガイド部51は、反転部材52と、アーム部53と、を有している。
反転部材52は、積層シートWの幅を超える長さの円柱状の棒部材が用いられ、軸線を上下方向に沿わせ、第一検出体手段501の第一反転部材521では、剥離される積層シートWのPVC層100aを、第二検出体手段502の第二反転部材522では剥離される積層シートWのPVC層100bを、積層シートWの送り方向の反対側(後側)に折り返して形成される折り返し部分に配置され、下端部がアーム部53に固着されている。
アーム部53は、平面視においてL字状に形成され、前端側でスライダ54に固着され、左端側で反転部材52を固着している。
スライダ54は、直方体状に形成され、前後方向に沿って貫通する挿通孔54a、54bが、左右方向に沿って二か所形成されている。スライダ54の右側の端面54cが、後述する近接スイッチ61MAX、61MIN、62MAX、62MINに検知される検知部分として形成されている。
ガイド部55は、レール部56と、支持部57と、を有している。
レール部56は、本実施形態では、一対の円柱状のレール部材56a、56bで構成され、スライダ54の挿通孔54a、54bにそれぞれ挿通されるとともに、前後方向に沿って互いに平行となるように配置され、スライダ54を前後方向に沿って移動可能としている。
支持部57、57は、左右方向に長い直方体状に形成されて天板12に固着され、一対のレール部材56a、56bの前側の端部どうし、後側の端部どうしを、それぞれ連結している。
各スライダ54には、付勢手段58が配設されている。本実施形態では、第一検出体手段501のスライダ54と、天板12との間に引っ張りコイルばね58aが架け渡され、第二検出体手段502のスライダ54と、天板12との間に引っ張りコイルばね58bが架け渡され、それぞれのスライダ54を前側に付勢している。
検知手段60は、図1、2、5〜9に示すように、第一剥離層引っ張り手段41の右斜め前方に配置され、第一検出体手段501のスライダ54の右側の端面54cの位置を検知する第一検知手段61と、第二剥離層引っ張り手段42の右斜め前方に配置され、第二検出体手段502のスライダ54の右側の端面54cの位置を検知する第二検知手段62と、を有している。
第一検知手段61は、第一検出体手段501のスライダ54の右側の端面54cの位置を検知可能な、第一検出部としての近接スイッチ61MAXと、第二検出部としての近接スイッチ61MINが用いられている。
近接スイッチ61MAX、61MINは、第一検出体手段501の右側近傍で取付部材63を介して、所定の間隔を設けて前後方向に沿って、近接スイッチ61MAXが後側に、近接スイッチ61MINが前側となるように天板12に固着されている。
第二検知手段62は、第二検出体手段502のスライダ54の右側の端面54cの位置を検知可能な、第一検出部としての近接スイッチ62MAXと、第二検出部としての近接スイッチ62MINが用いられている。
近接スイッチ62MAX、62MINは、第二検出体手段502の右側近傍で取付部材63を介して、所定の間隔を設けて前後方向に沿って、近接スイッチ62MAXが後側に、近接スイッチ62MINが前側となるように天板12に固着されている。
近接スイッチ61MAXは、図4に示すように、駆動ローラ41aに接続される駆動装置41cと接続され、第一検出体手段501のスライダ54の右側の端面54cを検知したら、停止信号を発し駆動装置41cを停止させ、第一検出体手段501のスライダ54の右側の端面54cを検知しなくなったら停止解除信号を発し駆動装置41cの停止を解除させるように設定されている。
近接スイッチ61MINは、図4に示すように、第一残余層引っ張り手段43の駆動ローラ43aを駆動させる駆動装置43c及び第二残余層引っ張り手段44の駆動ローラ44aを駆動させる駆動装置44cと接続され、第一検出体手段501のスライダ54の右側の端面54cを検知したら、停止信号を発し駆動装置43c及び駆動装置44cを停止させるように設定されている。
近接スイッチ62MAXは、図4に示すように、駆動ローラ42aに接続される駆動装置42cと接続され、第二検出体手段502のスライダ54の右側の端面54cを検知したら、停止信号を発し駆動装置42cを停止させ、第二検出体手段502のスライダ54の右側の端面54cを検知しなくなったら停止解除信号を発し駆動装置42cの停止を解除させるように設定されている。
近接スイッチ62MINは、図4に示すように、第一残余層引っ張り手段43の駆動ローラ43aを駆動させる駆動装置43c及び第二残余層引っ張り手段44の駆動ローラ44aを駆動させる駆動装置44cと接続され、第二検出体手段502のスライダ54の右側の端面54cを検知したら、停止信号を発し駆動装置43c及び駆動装置44cを停止させるように設定されている。
近接スイッチ61MINが、第一検出体手段501のスライダ54の右側の端面54cを検知しない状態、及び、近接スイッチ62MINが、第二検出体手段502のスライダ54の右側の端面54cを検知しない状態になったら、停止解除信号を発し駆動装置43c及び駆動装置44cの停止を解除させるように設定されている。
吸引手段70は、図1に示すように、吸引ダクト72を有した吸引装置71が用いられ、吸引ダクト72の吸引口72aが、積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2の近傍に配置されている。積層シートWの剥離時に排出される繊維くずを吸引する。吸引手段70は、積層シートWの剥離作業時に常時吸引するように構成されている。
次に、積層シート剥離装置10の積層シートWの剥離方法について説明する。リール21に巻き付けられた積層シートWを予備的に繋いで捨てしろを作り、積層シートWをヒータ31に導入し、引き出す。
ヒータ31による加熱処理後に積層シートWの捨てしろを外し、積層シートWのPVC層100a(図1の前処理手段30通過時における積層シートWの、左側となる層をPVC層100aとし、右側となる層をPVC層100bとする)の端部を手で剥離させて第一剥離層引っ張り手段41に噛み合わせる。
残った積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101の端部を第一残余層引っ張り手段43に噛み合わせる。
第一残余層引っ張り手段43に噛み合わせた、積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101の端部を手で剥離させて、第二剥離層引っ張り手段42に積層シートWのPVC層100bを噛み合わせ、第二残余層引っ張り手段44に極性高分子層101を噛み合わせる。
そして、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42、第二残余層引っ張り手段44、第二残余層引っ張り手段44を駆動させる。
積層シートWのPVC層100aは第一剥離層引っ張り手段41によって後方向に、積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101は第一残余層引っ張り手段43によって前方向に、引っ張られて積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101から積層シートWのPVC層100aが剥離されるとともに、前処理手段30内を、積層シートWが前後方向に沿って適度な張力を持って移動する。積層シートWのPVC層100aは、ヒータ31に近いところで第一剥離層引っ張り手段41に剥離され、ヒータ31の加熱処理の予熱が多く残っており伸び率が大きくなっているので、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44より引っ張り速度が速めに設定するのが望ましい。
第二剥離層引っ張り手段42によって、積層シートWのPVC層100bは後方向に、第二残余層引っ張り手段44によって、極性高分子層101は前方向に、引っ張られて極性高分子層101から積層シートWのPVC層100bが剥離されるとともに、極性高分子層101が前側に移動する。
この際、積層シートWはヒータ31によって80℃〜120℃程度に加熱処理され、配合されている可塑剤が流動化してPVC層100から、PVC層100のPVCと極性高分子層101のPETの界面の溶着又は接着を解除する。このとき、ヒータ31は溶剤と異なり積層シートWの各層を変質させるようなことはない。
ここで、積層シートWの表側のPVC層100a、100bと極性高分子層101とは、弾性率等の相違から伸び方が違ってくるため、仮に同じ速度引っ張っても、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42、第一残余層引っ張り手段43、第二残余層引っ張り手段44の相互に引っ張り量の違いが生じる。また、PVC層100a、100bのPVCは、加熱温度によっても伸び方が違ってくるので、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42、第一残余層引っ張り手段43、第二残余層引っ張り手段44の相互に引っ張り量の違いが生じる。以上のことより、積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1と、積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2が変動する。
本発明では、第一検出体手段501及び第二検出体手段502の検知ガイド部51の反転部材52が、積層シートWのPVC層100aを折り返して形成される剥離位置X1の近傍と、積層シートWのPVC層100bを折り返して形成される剥離位置X2の近傍と、に配置されている。これにより、図5〜9に示すように、それぞれの反転部材52が対応するPVC層100a、PVC層100bの折り返し部分に接し、レール部56の一対のレール部材56a、56bにより前後方向への移動に規制され、検知ガイド部51と一体化されたスライダ54が前後方向(積層シートWの送り方向)に沿って移動する。
積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1の制御について説明する。
以下の説明では機能作用を明確にするため、図6、7の状態では、第二検出体手段502に配されるスライダ54の右側の端面54cは、近接スイッチ62MAX及び近接スイッチ62MINに検知されていないものとする。
図5に示すように、スライダ54の右側の端面54cが、近接スイッチ61MAXと、近接スイッチ61MINとの間にあり、それぞれに検知されていない状態では、第一剥離層引っ張り手段41が積層シートWのPVC層100aを後方向に、第一残余層引っ張り手段43が積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101を前方向に、それぞれ引っ張る状態となる。
積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1が前側に移動して、第一検出体手段501に配されるスライダ54の右側の端面54cが、図6に示すように、後側に配置された近接スイッチ61MAXに検知されると、第一剥離層引っ張り手段41が積層シートWのPVC層100aを引っ張りすぎた状態にあるので、駆動ローラ41aに接続された駆動装置41cを停止させ、第一剥離層引っ張り手段41の積層シートWのPVC層100aの引っ張りを停止する。この時、第一残余層引っ張り手段43は、引っ張り状態を継続している。
第一剥離層引っ張り手段41を停止させると、第一残余層引っ張り手段43により積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101が前側に引っ張られ、積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1が前側に移動する。この時、前側に付勢された引っ張りコイルばね58aにより、スライダ54に固着された第一反転部材521が、積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1に追随する。
また、積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1が前側に移動して、スライダ54の右側の端面54cが、図7に示すように、前側の近接スイッチ61MINに検知されると、第一残余層引っ張り手段43が積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101を引っ張り過ぎた状態にあるので、第一残余層引っ張り手段43の駆動ローラ43aに接続された駆動装置43cを停止させ、第一残余層引っ張り手段43の積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101の引っ張りを停止する。この時、第二残余層引っ張り手段44の駆動ローラ44aに接続された駆動装置44cも停止する。
第一残余層引っ張り手段43を停止させると、引っ張り状態を継続している第一剥離層引っ張り手段41により、積層シートWのPVC層100aが後側に引っ張られ。積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1が後側に移動する。この時、折り返された積層シートWのPVC層100aにより、スライダ54に固着された第一反転部材521が、積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1に追随する。
積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2の制御について説明する。以下の説明では機能作用を明確にするため、図8、9の状態では、第一検出体手段501に配されるスライダ54の右側の端面54cは、近接スイッチ61MAX及び近接スイッチ61MINに検知されていないものとする。
図5に示すように、スライダ54の右側の端面54cが、近接スイッチ62MAXと、近接スイッチ62MINとの間にあり、それぞれに検知されていない状態では、第二剥離層引っ張り手段42が積層シートWの表側のPVC層100bを後方向に、第二引っ張り手段81が積層シートWの極性高分子層101を前方向に、引っ張る状態となる。
積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2が後側に移動して、第二検出体手段502に配されるスライダ54の右側の端面54cが、図8に示すように、後側に配置された近接スイッチ62MAXに検知されると、第二剥離層引っ張り手段42が積層シートWのPVC層100bを引っ張りすぎた状態にあるので、駆動ローラ42aに接続された駆動装置42cを停止させ、第二剥離層引っ張り手段42の積層シートWのPVC層100bの引っ張りを停止する。この時、第二残余層引っ張り手段44は、引っ張り状態を継続している。
第二剥離層引っ張り手段42を停止させると、第二残余層引っ張り手段44により積層シートWの極性高分子層101が前側に引っ張られ、積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2が前側に移動する。この時、前側に付勢された引っ張りコイルばね58bにより、スライダ54に固着された第二反転部材522が、積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2に追随する。
積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2が前側に移動して、スライダ54の右側の端面54cが、図9に示すように、前側の近接スイッチ62MINに検知されると、積層シートWのPVC層100bを引っ張りすぎた状態にあるので、第二残余層引っ張り手段44の駆動ローラ44aに接続された駆動装置44cを停止させ、第二残余層引っ張り手段44の極性高分子層101の引っ張りを停止する。この時、第一残余層引っ張り手段43の駆動ローラ43aに接続された駆動装置43cも停止する。
第二残余層引っ張り手段44を停止させると、引っ張り状態を継続している第二剥離層引っ張り手段42により、積層シートWのPVC層100bが後側に引っ張られ。積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2が後側に移動する。この時、折り返された積層シートWのPVC層100bにより、スライダ54に固着された第二反転部材522が、積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2に追随する。
図7、9に例示するように、近接スイッチ61MINと、近接スイッチ62MINとの少なくとも一方が、対応するスライダ54の右側の端面54cを検知すると、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44の引っ張りが停止する。
換言すれば、図5、6、8に例示するように、近接スイッチ61MINと、近接スイッチ62MINとの両方から、対応するスライダ54の右側の端面54cが検知されなくなると、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44が引っ張りを開始する。つまり、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44は、引っ張りと停止が同期となっている。
仮に、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44を個別に制御したとすると、第一残余層引っ張り手段43が止まって、第二残余層引っ張り手段44が動いて、半剥離状態の積層シートWを引っ張りすぎて破損させたり、第一残余層引っ張り手段43が動いて、第二残余層引っ張り手段44が止まって、第一残余層引っ張り手段43と第二残余層引っ張り手段44との間に位置する半剥離状態の積層シートWの送りが余ってたわんだりして、第一残余層引っ張り手段43と第二残余層引っ張り手段44との間に位置する半剥離状態の積層シートWの送り不良が生じる。
第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44を同期させて駆動、停止することで上記の不具合を解消することに寄与する。
上記の制御を行い積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1及び積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2が適正な範囲となるよう作動させる。換言すれば、移動する第一検出体手段501及び第二検出体手段502のスライダ54の右側の端面54cが、近接スイッチ61MAX、近接スイッチ61MIN、近接スイッチ62MAX、近接スイッチ62MINに、それぞれ検知され、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44の積層シートWを引っ張りすぎた状態を補正して、移動する第一検出体手段501及び第二検出体手段502のスライダ54の右側の端面54cが、近接スイッチ61MAX、近接スイッチ61MIN間、近接スイッチ62MAX、近接スイッチ62MIN間の範囲内での移動となるように、それぞれ制御される。
剥離作業を継続する場合、ヒータ31に進入させる前に、先の積層シートWの終端と後の積層シートWの始端とを接合して、前処理手段30を通過した後に、再度、積層シートWの端部を手で剥離させ、後の積層シートWの噛み合わせは、上記の手順と同じである。
上記構成の積層シート剥離装置10では、異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートWを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用する積層シート剥離装置であって、積層シートWを順次単層ずつ180°剥離する剥離手段40と、積層シートWの剥離位置X1、X2を検知する検知手段60と、を備え、剥離手段40は、積層シートWの剥離動作位置を規制する反転部材52と、積層シートWからの剥離層を後方向に引っ張る剥離層引っ張り手段41、42と、単層剥離後の残余層を前方向に引っ張る残余層引っ張り手段43、44と、を備え、さらに、反転部材52は所定範囲を前後方向に移動可能にスライダ54に保持され、検知手段60は、スライダ54の位置を所定範囲内の前端側および後端側でそれぞれ検知して、スライダ54が前端側にあるとき残余層引っ張り手段43、44の停止信号を、スライダ54が後端部にあるとき剥離層引っ張り手段41、42の停止信号をそれぞれ発信するものとしている。
これによれば、反転部材52により各部材の伸縮率の違い等から複雑に移動する積層シートWの剥離位置X1、X2の移動を検知しやすい前後方向への移動に規制して、検知手段60で検知したスライダ54の位置の移動に係る信号によって、スライダ54が前端側にあるとき残余層引っ張り手段43、44の停止信号を、スライダ54が後端部にあるとき剥離層引っ張り手段41、42の停止信号をそれぞれ発信するといった比較的容易な制御で、積層シートWの剥離位置X1、X2を所定範囲内とすることが可能となる。
よって、簡単な構成で剥離手段40の引っ張り量の制御を可能とし、積層シートWの各層ごとの材質の伸縮率の違いによる、積層シートWのたわみ、よれを抑制して積層シートWの引っ張り状態を安定させ積層シートWの剥離作業を確実にすることができる。
また、外側に配置されるPVC層100a及びPVC層100bと、PVC層100aとPVC層100bの間に配置される極性高分子層101と、の三層で構成される積層シートWの剥離に適用され、剥離層引っ張り手段401が、後側に配置され積層シートWのPVC層100aを引っ張る第一剥離層引っ張り手段41と、前側に配置され積層シートWのPVC層100bを引っ張る第二剥離層引っ張り手段42と、を有し、残余層引っ張り手段402が、積層シートWの送り方向において第一剥離層引っ張り手段41と第二剥離層引っ張り手段42との間に配置される第一残余層引っ張り手段43と、第二剥離層引っ張り手段42より前側に配置される第二残余層引っ張り手段44と、を有し、反転部材52は、第一剥離層引っ張り手段41によって剥離される積層シートWのPVC層100aの剥離動作位置を規制する第一反転部材521と、第二剥離層引っ張り手段42によって剥離される積層シートWのPVC層100bの剥離動作位置を規制する第二反転部材522と、を有し、検知手段60が、第一反転部材521を保持するスライダ54を検知する第一検知手段61と、第二反転部材522を保持するスライダ54を検知する第二検知手段62と、を有し、第一反転部材521を保持するスライダ54及び第二反転部材522を保持するスライダ54のいずれか一方が前端側にあるとき、検知した第一検知手段61、第二検知手段62が、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44の停止信号を発信し、第一反転部材521を保持するスライダ54及び第二反転部材522を保持するスライダ54のいずれもが前端側から外れたとき、第一検知手段61、第二検知手段62が、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44の停止解除信号を発信することとしている。
これによれば、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44の駆動、停止を同調させることで、第一残余層引っ張り手段43が積層シートWのPVC層100b及び極性高分子層101を、第二残余層引っ張り手段44が積層シートWの極性高分子層101を、引っ張りすぎた状態を補正する。また、第一残余層引っ張り手段43が止まって、第二残余層引っ張り手段44が動いて、第一残余層引っ張り手段43と第二残余層引っ張り手段44の間に位置する半剥離状態の積層シートWを引っ張りすぎたり、第一残余層引っ張り手段43が動いて第二残余層引っ張り手段44が止まって第一残余層引っ張り手段43と第二残余層引っ張り手段44との間に位置する半剥離状態の積層シートWの送りが余ってたわんだりすることが無くなるので、第一残余層引っ張り手段43と第二残余層引っ張り手段44との間に位置する積層シートWの送り不良を防止することができる。
以上のことより、第一検知手段61で検知した第一反転部材521を保持するスライダ54と第二検知手段62で検知した第二反転部材522を保持するスライダ54の位置の移動に係る信号によって、剥離手段40を停止させる比較的容易な制御で、積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1及び積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2を所定範囲内とすることが可能となる。
そして、第一検知手段61の近接スイッチ61MAXが、第一検出体手段501のスライダ54を検知すると、第一剥離層引っ張り手段41の駆動ローラ41aを駆動させる駆動装置41cを停止させ、第二検知手段62の近接スイッチ62MAXが、第二検出体手段502のスライダ54を検知すると、第二剥離層引っ張り手段42の駆動ローラ41aを駆動させる駆動装置41cを停止させることとしている。
これによれば、検知ガイド部51を、第一検出体手段501では剥離される積層シートWのPVC層100aを、第二検出体手段502では剥離される積層シートWのPVC層100bを積層シートWの送り方向の反対側に折り返して形成される折り返し部分に配置して、検知ガイド部51を支持するスライダ54を、ガイド部55で第一検知手段61及び第二検知手段62が検知しやすい積層シートWの送り方向に沿った方向での直線運動するようにガイドすることで、簡易な構成で積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1及び積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2の移動を検知することが可能となる。
また、第一検知手段61の近接スイッチ61MAXが、第一検出体手段501のスライダ54を検知すると、第一剥離層引っ張り手段41の駆動ローラ41aを駆動させる駆動装置41cを停止させることで、第一剥離層引っ張り手段41が積層シートWのPVC層100aを引っ張りすぎた状態を補正し、積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1を所定範囲内にすることができる。
また、第二検知手段62の近接スイッチ61MAXが、第二検出体手段502のスライダ54を検知すると、第二剥離層引っ張り手段42の駆動ローラ42aを駆動させる駆動装置42cを停止させることで、第二剥離層引っ張り手段42が積層シートWのPVC層100bを引っ張りすぎた状態を補正し、積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2を所定範囲内にすることができる。
以上のことより、第一検知手段61で検知した第一検出体手段501のスライダ54と第二検知手段62で検知した第二検出体手段502のスライダ54の位置の移動に係る信号によって、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42の駆動ローラ41a、42aを駆動させる駆動装置41c、42c又は/及び第一残余層引っ張り手段43、第二残余層引っ張り手段44の駆動ローラ43a、44aを駆動させる駆動装置43c、44cを停止、停止解除させるといった比較的容易な制御で、積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1及び積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2を所定範囲内とすることが可能となる。
また、第一反転部材521を保持するスライダ54及び第二反転部材522を保持するスライダ54には、前側に付勢する付勢部材58a、58bをそれぞれ配設しているので、特に積層シートWの送り方向が水平方向に沿っている場合に、第一反転部材521及び第二反転部材522が積層シートWのPVC層100aの剥離位置X1及び積層シートWのPVC層100bの剥離位置X2に追随しやすくなるので、第一検知手段61及び第二検知手段62の検知精度を高めることができる。
また、第一剥離層引っ張り手段41の後側に、積層シートWの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段30としてのヒータ31を配設しているので、積層シートWをヒータ31により軟化させ二層間における界面間結合力を減少させてから積層シートWを剥離するので、積層シートWの引っ張り状態を安定させ剥離作業を確実にすることに寄与する。
また、方法としての本発明は、異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートWを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用され、積層シートWを順次単層ずつ180°剥離する剥離手段40と、積層シートWの剥離位置X1、X2を検知する検知手段60と、を備え、剥離手段40は、積層シートWの剥離動作位置を規制する反転部材52と、積層シートWからの剥離層を後方向に引っ張る剥離層引っ張り手段401と、単層剥離後の残余層を前方向に引っ張る残余層引っ張り手段402と、を備え、さらに、反転部材52は所定範囲を前後方向に移動可能にスライダ54に保持される積層シート剥離装置10における積層シート剥離方法であって、検知手段60が、スライダ54の位置を所定範囲内の前端側および後端側でそれぞれ検知して、スライダ54が前端側にあるとき残余層引っ張り手段402の停止信号を、スライダ54が後端部にあるとき剥離層引っ張り手段401の停止信号をそれぞれ発信する積層シート剥離方法としている。
さらに、外側に配置されるPVC層100a及びPVC層100bと、PVC層100aとPVC層100bの間に配置される極性高分子層101と、の三層で構成される積層シートWの剥離に適用され、積層シート剥離装置10は、剥離層引っ張り手段401が、後側に配置され積層シートWのPVC層100aを引っ張る第一剥離層引っ張り手段41と、前側に配置され積層シートWのPVC層100bを引っ張る第二剥離層引っ張り手段42と、を有し、残余層引っ張り手段402が、積層シートWの送り方向において第一剥離層引っ張り手段41と第二剥離層引っ張り手段42との間に配置される第一残余層引っ張り手段43と、第二剥離層引っ張り手段42より前側に配置される第二残余層引っ張り手段44と、を有し、反転部材52は、第一剥離層引っ張り手段41によって剥離される積層シートWのPVC層100aの剥離動作位置を規制する第一反転部材521と、第二剥離層引っ張り手段42によって剥離される積層シートWのPVC層100bの剥離動作位置を規制する第二反転部材522と、を有し、検知手段60が、第一反転部材521を保持するスライダ54を検知する第一検知手段61と、第二反転部材522を保持するスライダ54を検知する第二検知手段62と、を有して構成され、第一反転部材521を保持するスライダ54及び第二反転部材522を保持するスライダ54のいずれか一方が前端側にあるとき、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44の停止信号を発信し、第一反転部材521を保持するスライダ54及び第二反転部材522を保持するスライダ54のいずれもが前端側から外れたとき、第一残余層引っ張り手段43及び第二残余層引っ張り手段44の停止解除信号を発信するようにしている。
なお、前処理手段30としてヒータ31の代わりに、加圧水蒸気により加熱処理する加熱処理装置を用いることができる。
また、積層シートWを、温水を加熱媒体として加熱処理することができる。
また、積層シートWの各層の品質低下を考慮しなければ、有機溶剤が貯留された有機溶剤槽内に積層シートWを浸漬させて、PVC層100a、100bのPVCの可塑剤を溶出させて、溶着力又は接着力を低減させることも可能である。
また、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42、第一残余層引っ張り手段43、第二残余層引っ張り手段44は、積層シートWを引っ張れるものであれば、外周面に摩擦力の大きい部材を用いたり、シボ加工が施されたりしたローラを用いることができる。
また、使用態様に応じて、第一剥離層引っ張り手段41、第二剥離層引っ張り手段42、第一残余層引っ張り手段43、第二残余層引っ張り手段44を駆動させる駆動装置41c、42c、43c、44cを減速、加速、間欠運動させることによって、制御することも可能である。
また、付勢手段58は、レール部材56a、56bの外側にコイルばねを取り付けて、スライダ54と支持部57との間に配することも可能である。
また、検知手段60は、マイクロセンサ、リミットスイッチ等を用いることができる。
10 積層シート剥離装置
20 繰り出し手段
30 前処理手段
40 剥離手段
41 第一剥離手段
41a 駆動ローラ
41b 従動ローラ
41c 駆動装置
42 第二剥離手段
42a 駆動ローラ
42b 従動ローラ
42c 駆動装置
43 第一引っ張り手段
43a 駆動ローラ
43b 従動ローラ
43c 駆動装置
44 第二引っ張り手段
44a 駆動ローラ
44b 従動ローラ
44c 駆動装置
50 検出体手段
501 第一検出体手段
502 第二検出体手段
51 検知ガイド部
54 スライダ
54c 端面
55 ガイド部
60 検知手段
60MAX 近接スイッチ
60MIN 近接スイッチ
61 検知手段
61MAX 近接スイッチ
61MIN 近接スイッチ
W 積層シート
100a PVC層
100b PVC層
101 極性高分子層
X1 剥離位置
X2 剥離位置

Claims (6)

  1. 異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用する積層シート剥離装置であって、
    前記積層シートを順次単層ずつ180°剥離する剥離手段と、前記積層シートの剥離位置を検知する検知手段と、を備え、
    前記剥離手段は、前記積層シートの剥離動作位置を規制する反転部材と、前記積層シートからの剥離層を後方向に引っ張る剥離層引っ張り手段と、前記剥離手段による単層剥離後の残余層を前方向に引っ張る残余層引っ張り手段と、を備え、さらに、前記反転部材は所定範囲を前後方向に移動可能にスライダに保持され、
    前記検知手段は、前記スライダの位置を前記所定範囲内の前端側および後端側でそれぞれ検知して、前記スライダが前端側にあるとき前記残余層引っ張り手段の停止信号を、前記スライダが後端部にあるとき前記剥離層引っ張り手段の停止信号をそれぞれ発信するものとされている、
    ことを特徴とする積層シート剥離装置。
  2. 外側に配置される第一の層及び第二の層と、前記第一の層と前記第二の層の間に配置される中間層と、の三層で構成される前記積層シートの剥離に適用され、
    前記剥離層引っ張り手段が、後側に配置され前記積層シートの前記第一の層を引っ張る第一剥離層引っ張り手段と、前側に配置され前記積層シートの第二の層を引っ張る第二剥離層引っ張り手段と、を有し、
    前記残余層引っ張り手段が、前記積層シートの送り方向において前記第一剥離層引っ張り手段と前記第二剥離層引っ張り手段との間に配置される第一残余層引っ張り手段と、前記第二剥離層引っ張り手段より前側に配置される第二残余層引っ張り手段と、を有し、
    前記反転部材は、前記第一剥離層引っ張り手段によって剥離される前記積層シートの前記第一の層の剥離動作位置を規制する第一反転部材と、前記第二剥離層引っ張り手段によって剥離される前記積層シートの前記第二の層の剥離動作位置を規制する第二反転部材と、を有し、
    前記検知手段が、前記第一反転部材を保持するスライダを検知する第一検知手段と、前記第二反転部材を保持するスライダを検知する第二検知手段と、を有し、
    前記第一反転部材を保持するスライダ及び前記第二反転部材を保持するスライダの少なくとも一方が前端側にあるとき、検知した前記検知手段が、前記第一残余層引っ張り手段及び前記第二残余層引っ張り手段の停止信号を発信し、
    前記第一反転部材を保持するスライダ及び前記第二反転部材を保持するスライダのいずれもが前端側から外れたとき、前記検知手段が、前記第一残余層引っ張り手段及び前記第二残余層引っ張り手段の停止解除信号を発信することを特徴とする請求項1記載の積層シート剥離装置。
  3. 前記第一反転部材を保持するスライダ及び前記第二反転部材を保持するスライダには、前側に付勢する付勢部材がそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項2記載の積層シート剥離装置。
  4. 前記第一剥離層引っ張り手段の後側には、前記積層シートの二層間における界面間結合力を減少させる前処理を行なう前処理手段が配設されていることを特徴とする請求項2〜3記載のいずれかに積層シート剥離装置。
  5. 異材質の複層からなり可撓性を有する積層シートを同材質の単層毎に分離回収することを目的として使用され、
    前記積層シートを順次単層ずつ180°剥離する剥離手段と、前記積層シートの剥離位置を検知する検知手段と、を備え、
    前記剥離手段は、前記積層シートの剥離動作位置を規制する反転部材と、前記積層シートからの剥離層を後方向に引っ張る剥離層引っ張り手段と、前記剥離手段による単層剥離後の残余層を前方向に引っ張る残余層引っ張り手段と、を備え、さらに、前記反転部材は所定範囲を前後方向に移動可能にスライダに保持される積層シート剥離装置における積層シート剥離方法であって、
    前記検知手段が、前記スライダの位置を前記所定範囲内の前端側および後端側でそれぞれ検知して、前記スライダが前端側にあるとき前記残余層引っ張り手段の停止信号を、前記スライダが後端部にあるとき前記剥離層引っ張り手段の停止信号をそれぞれ発信することを特徴とする積層シート剥離方法。
  6. 外側に配置される第一の層及び第二の層と、前記第一の層と前記第二の層の間に配置される中間層と、の三層で構成される前記積層シートの剥離に適用され、
    前記積層シート剥離装置は、
    前記剥離層引っ張り手段が、後側に配置され前記積層シートの前記第一の層を引っ張る第一剥離層引っ張り手段と、前側に配置され前記積層シートの第二の層を引っ張る第二剥離層引っ張り手段と、を有し、
    前記残余層引っ張り手段が、前記積層シートの送り方向において前記第一剥離層引っ張り手段と前記第二剥離層引っ張り手段との間に配置される第一残余層引っ張り手段と、前記第二剥離層引っ張り手段より前側に配置される第二残余層引っ張り手段と、を有し、
    前記反転部材は、前記第一剥離層引っ張り手段によって剥離される前記積層シートの前記第一の層の剥離動作位置を規制する第一反転部材と、前記第二剥離層引っ張り手段によって剥離される前記積層シートの前記第二の層の剥離動作位置を規制する第二反転部材と、を有し、
    前記検知手段が、前記第一反転部材を保持するスライダを検知する第一検知手段と、前記第二反転部材を保持するスライダを検知する第二検知手段と、を有して構成され、
    前記第一反転部材を保持するスライダ及び前記第二反転部材を保持するスライダのいずれか一方が前端側にあるとき、検知した前記検知手段が、前記第一残余層引っ張り手段及び前記第二残余層引っ張り手段の停止信号を発信し、前記第一反転部材を保持するスライダ及び前記第二反転部材を保持するスライダのいずれもが前端側から外れたとき、前記検知手段が、前記第一残余層引っ張り手段及び前記第二残余層引っ張り手段の停止解除信号を発信することを特徴とする請求項5記載の積層シート剥離方法。
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