JP2014101223A - 物品搬送装置 - Google Patents

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康友 勢井
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Abstract

【課題】本願発明は、搬送ユニットの搬送速度に制限されることなく搬送ユニットによる物品の送り出しを円滑に行うことができる物品搬送装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本願発明の物品搬送装置における搬送ユニット3は、回転可能に軸支された上下2段の回転ローラ対14a,14bと、回転ローラ対14a,14bそれぞれに巻き掛けられた第1及び第2ベルト体13a,13bと、上下2段に配置された第1及び第2ベルト体13a,13bを連結する連結部材15と、第2ベルト体13bと一体に移動するガイドピン17と、を備える。このような構成の搬送ユニット3において、ガイドピン17を物品Mの送り出し方向と同一方向に移動させることで、搬送ユニット3により物品Mが仕分けラインに送り出される。
【選択図】図2

Description

本願発明は、果実や野菜等の物品が載置される多数の搬送ユニットを列状に並べて搬送する物品搬送装置に関するもので、特に、その搬送ユニットの搬送方向に対して交差する方向に分岐した仕分けラインに向けて物品を搬送するとともに仕分けする物品搬送装置に関するものである。
従来から、物品を所定のグループ毎に仕分けるために、搬送ラインにて連続的に物品を搬送するとともに搬送ラインと交差する仕分けラインに物品を送り出す物品搬送装置が採用されている。そして、この種の物品搬送装置として、クロスベルト式コンベヤの構造によるものがよく知られている(特許文献1参照)。このクロスベルト式コンベヤの構造を有する物品搬送装置は、多数のクロスベルトソータによる搬送ユニットを搬送方向に一列状に並べ、この搬送方向に対して直交方向に分岐した仕分けラインに向けて搬送する。搬送ユニットの上面には物品が載置されており、仕分けラインとの分岐点である仕分け箇所に搬送ユニットが搬送されると、搬送ユニットの作動にて物品が仕分けラインに向けて送り出される。
しかしながら、特許文献1の物品搬送装置(果菜自動選別装置)のように、搬送ユニットの搬送方向に垂直な方向(90°直交方向)に物品が送り出される場合、送り出される物品には、搬送ユニットの搬送速度による慣性が作用する。この搬送ユニットの搬送方向に沿った慣性の作用によって、仕分けラインに送り出される物品は、仕分けラインに対して斜め方向に送り出される。そのため、物品が仕分けライン上で斜め方向に勢いよく移動して転倒し易く、物品に傷みを招来するおそれが高いという問題があった。この特許文献1の物品搬送装置において生じていた問題を改善すべく、物品の送り出し方向を搬送ユニットの搬送方向に対して斜め後側に傾斜させた物品搬送装置(果菜搬送装置)が、提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−53275号公報 特許第4469912号公報
ところで、特許文献2に開示される物品搬送装置を含め、従来の物品搬送装置は、搬送ユニットを構成するクロスベルトソータとして、図6(a)に示す構成を備える。即ち、図6(a)に示すように、従来の物品搬送装置における搬送ユニット100は、回転ローラ対102に巻き掛けられた無端帯としてのベルト体(クロスベルト)101によって構成される。そして、ベルト体101の下面側に、ガイドピン103が下向きに突設されたベルト駆動シュー104が、ベルト体101を回行移動させるべく往復動するように取り付けられる。従って、搬送ユニット100のベルト体101上面に載置された物品Mは、ガイドピン103の移動方向と逆方向に送り出される。
一方、特許文献2に開示される物品搬送装置は、搬送ユニットのベルト体上面が、搬送ユニットの搬送方向に対して斜め後方にスライドする。そのため、搬送ユニットが図6(a)のような構成とされることから、搬送ユニットの下側に設けられたガイドピン103は、搬送ユニット100の搬送方向に対して斜め前方にスライドさせる必要がある。従って、図6(b)に示すように、ガイドピン103の搬送ユニット100上での移動速度をVaとし、搬送ユニット100の搬送速度をVxとすると、誘導板等で構成されるガイド105によるガイドピン103の移動速度は、移動速度Va,Vxを合成したV(x+a)となる。
即ち、図6(c)に示すように、ガイドピン103をスライドさせるガイド105は、ベルト体101の傾斜に比べて、その傾斜が搬送方向に近づくよう急傾斜に取り付けられる。そのため、このガイド105による押圧力P1がガイドピン103に対して有効に作用する成分(作用分力)Px1が小さくなる。そのため、ガイド105の傾斜が急になると、ガイド105によるガイドピン103への押圧力P1の作用分力Px1が、ベルト体101の駆動抵抗に打ち勝つことができなくなる。そのため、このベルト体101の駆動抵抗に打ち勝つべく、ガイドピン103への押圧力P1を十分に大きくする必要があるために、搬送ユニット100を搬送する搬送コンベアにおいて、動力の大きなモータを使用しなければならないという問題が生じる。又、ガイド105の傾斜を緩くするために、ベルト体101の傾斜角を小さくしなければならず、結果、搬送ユニット100の搬送速度も制限されてしまうという問題も生じる。
このような問題を鑑みて、本願発明は、搬送ユニットの搬送速度に制限されることなく搬送ユニットによる物品の送り出しを円滑に行うことができる物品搬送装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る物品搬送装置は、物品を載置する多数の搬送ユニットと、当該搬送ユニットを列状に並べて搬送する搬送ラインと、を備え、前記搬送ユニットによる搬送方向と交差する仕分け方向に分岐した仕分けラインに前記搬送ユニットから前記物品を送り出す物品搬送装置において、前記搬送ユニットが、その上面に前記物品が載置されるとともに前記物品を前記搬送方向に対して斜め後方に送り出すベルト体と、該ベルト体と一体的に移動可能な被誘導体と、を備え、前記搬送ラインにより前記搬送ユニットが搬送される際、前記被誘導体を前記仕分けラインに向けて移動させることで、前記ベルト体により前記物品を前記仕分けラインに送り出すというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載した物品搬送装置において、前記搬送ユニットにおいて、前記被誘導体が、前記ベルト体における前記物品の載置面と異なる面に配置されるとともに、前記搬送ユニットが、前記被誘導体の移動方向と同一方向に前記ベルト体における前記物品の載置面を移動させる逆転機構を備えるというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載した物品搬送装置において、前記搬送ラインに、前記被誘導体を前記仕分けライン側に移動させる誘導板を有し、当該誘導板が、前記搬送方向から前記仕分けライン側に傾斜されて配置されるというものである。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載した物品搬送装置において、前記搬送ユニットの前記ベルト体が、その上面に物品が載置されるとともに、前記仕分けラインに向けて前記物品を前記搬送方向に対して斜め後方に送り出す第1ベルト体と、前記第1ベルト体の下段に並列に配置される第2ベルト体と、前記第1ベルト体の下面と前記第2ベルト体の上面とを連結して、前記第1及び第2ベルト体を連動させることで、前記逆転機構を構成する連結部材と、によって構成されるとともに、前記被誘導体が、前記第2ベルト体の下面から下向きに突設されて前記第2ベルト体と一体的に移動可能とされるというものである。
本願発明の物品搬送装置によると、搬送ユニットが、その上面に物品が載置されるとともに物品を搬送方向に対して斜め後方に送り出すベルト体と、該ベルト体と一体的に移動可能な被誘導体と、を備え、搬送ラインにより前記搬送ユニットが搬送される際、前記被誘導体を仕分けラインに向けて移動させることで、前記ベルト体により前記物品を前記仕分けラインに送り出すものであるから、前記物品が前記搬送ユニットによってその搬送方向に対して斜め後方に送り出されることによって、前記物品に付与された前記搬送方向への移動力(慣性)の悪影響がなくなることとなる。
又、前記搬送ユニットにおいて、前記搬送方向に対して斜め後方に前記被誘導体を移動させることで、前記物品が仕分けラインに送り出されるため、前記搬送ラインにおける前記被誘導体の移動量を短くできる。
又、前記搬送ユニットにおいて、前記被誘導体が、前記ベルト体における前記物品の載置面と異なる面に配置されるとともに、前記搬送ユニットが、前記被誘導体の移動方向と同一方向に前記ベルト体における前記物品の載置面を移動させる逆転機構を備えることで、前記被誘導体が前記物品の移動を妨げることなく、前記ベルト体により前記物品を送り出せる。
更に、前記被誘導体が誘導板によって前記仕分けラインに向けて移動されるため、前記誘導板により前記被誘導体に与えられる押圧力は、前記搬送ラインによる搬送を遮る方向のものとなることから、前記ベルト体の駆動抵抗に対して十分に打ち勝つ押圧力を前記被誘導体に与えられる。
は、本発明の物品搬送装置を有する物品仕分装置の概略平面図である。 は、クロスベルトソータの駆動態様を説明する側面図であり、(a)は送り出し前、(b)は送り出し後の状態を示す図である。 は、搬送ユニットを省略した状態での物品仕分装置の概略平面図である。 仕分けコンベヤラインの概略断面図である。 (a)(b)は、図1の物品搬送装置による仕分け態様を説明する概略平面図である。 (a)(b)は、従来の物品搬送装置における仕分け態様を説明する概略平面図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。まず始めに、図1〜図4を参照しながら、物品仕分装置1の概要を説明する。物品仕分装置1は、トマト、桃、梨又はメロンといった物品Mを、等級(品質)や階級(サイズ及び形状)に応じたグループ毎に仕分けるものであり、多数の搬送ユニット3を列状に並べて搬送する搬送コンベヤライン(搬送ライン)2と、当該搬送コンベヤライン2から分岐した少なくとも1つの仕分けコンベヤライン4とを備えている。各仕分けコンベヤライン4は、搬送コンベヤライン2から送り込まれた物品Mを一時的に滞留させながら搬送する目的で、間欠的に駆動するように構成されている。各仕分けコンベヤライン4上に滞留している物品Mは、例えばオペレータの手作業にて透明合成樹脂製の包装パックや段ボール箱等の包装用容器にパッキング(箱詰め)される。
図2及び図3に示すように、搬送コンベヤライン2は、その長手方向に沿って延びる左右一対の走行レール5を備えている。これら走行レール5上に、台車タイプの搬送ユニット3群が走行可能に配置されている。尚、搬送コンベヤライン2と搬送ユニット3群とによって、物品搬送装置が構成される。図示は省略するが、搬送コンベヤライン2の長手両端部には、駆動スプロケットと従動スプロケットとがそれぞれ振り分けて配置されている。両スプロケットに巻き掛けられた無端チェンに、各搬送ユニット3が所定のピッチ間隔で連結されている。両スプロケット及び無端チェンの駆動にて、搬送ユニット3群は搬送コンベヤライン2を循環移動する。実施形態の搬送ユニット3群は、搬送コンベヤライン2の上部側で搬送方向Xに沿って移動する。なお、各搬送ユニット3の位置は、駆動スプロケットの駆動量をロータリエンコーダ(図示省略)でカウントすることによって計測される。
図1〜図3に示すように、各搬送ユニット3は、搬送コンベヤライン2中における所定の仕分け箇所So(仕分けコンベヤライン4との分岐箇所)にて、搬送方向Xに対して傾斜角θ1となる斜め後方(図1の矢印Aの方向)に搬送ユニット3上の物品Mを送り出す仕分け機構としてのクロスベルトソータ10を備えている。実施形態のクロスベルトソータ10は、搬送ユニット3における一対のフレーム板11の間に回転可能に軸支された上下2段の回転ローラ対14a,14bと、当該回転ローラ対14a,14bそれぞれに巻き掛けられた無端帯としての第1及び第2ベルト体(クロスベルト)13a,13bと、上下2段に配置された第1及び第2ベルト体13a,13bを連結する連結部材15とを備えている。
即ち、回転ローラ対14aに巻き掛けられた第1ベルト体13aの下段に、回転ローラ対14bに巻き掛けられた第2ベルト体13bが、第1ベルト体13aと並列に配置される。そして、連結部材15が、第1ベルト体13aの下面側と第2ベルト体13bの上面側とを連結し、第1及び第2ベルト体13a,13bそれぞれの回行移動を連動させる。このとき、回転ローラ対14a,14bは、矢印Aに対して直交する方向に沿って互いに平行状に延びており、第1及び第2ベルト体13a,13bは、矢印Aの方向(物品送り出し方向A)に沿って回行移動可能である。
第2ベルト体13bの下面側には、物品送り出し方向Aに沿って往復動して第2ベルト体13bを回行移動させるベルト駆動シュー16が取り付けられている。ベルト駆動シュー16の下面側にはガイドピン(被誘導体)17が下向きに突設されている。この場合、ベルト駆動シュー16を物品送り出し方向Aに移動させると、これに連動して第2ベルト体13bの上面側が物品送り出し方向Aの逆方向に移動する。この第2ベルト体13bの回行移動に伴い、第2ベルト体13bの上面側と連結部材15により連結される第1ベルト体13aの下面側が、物品送り出し方向Aの逆方向に移動するため、第1ベルト体13aの上面側が物品送り出し方向Aに移動する。
このように、ベルト駆動シュー16を物品送り出し方向Aに移動させると、第1及び第2ベルト体13a,13bが、ベルト駆動シュー16に連動し、結果、第1ベルト体13aの上面側が物品送り出し方向Aに移動する。このとき、第1ベルト体13aの上面側には物品Mが載置される。従って、第1ベルト体13a上の物品Mは、第1ベルト体13a上面側の物品送り出し方向Aへの回行移動にて仕分けコンベヤライン4に向けて搬出される。
なお、クロスベルトソータ10の内部には、第1ベルト体13aの上面側を下方から支持する支持板18が配置されている。支持板18は、第1ベルト体13a上の物品Mの重量を受け止めるためのものであり、一対のフレーム板11の内面側に固着されている。又、第1ベルト体13aの上面側には、回行移動時に物品Mを物品送り出し方向Aに押し出すための押し出し突起19が設けられている。
更に、搬送ユニット3は、クロスベルトソータ10の仕分けライン4側に、第1ベルト体13aの上面と同一面を形成するよう配置されるスライド板12を備える。スライド板12は、フレーム板11の間で挟持されることで固定される。これにより、仕分け箇所Soにおいて、第1ベルト体13aより送り出された物品Mは、このスライド板12の上面をスライドすることで、搬送ユニット3から仕分けライン4に搬出される。
図3に示すように、搬送コンベヤライン2における一対の走行レール5の間のうち仕分けコンベヤライン4から離れた箇所に、搬送方向Xに沿って延びる上向き開放の溝状経路21が設けられている。溝状経路21には、各搬送ユニット3のガイドピン17が上方から嵌り込む。各搬送ユニット3の搬送方向Xに沿った移動によって、ガイドピン17が搬送方向Xに案内される。他方、搬送コンベヤライン2中の仕分け箇所Soには、搬送ユニット3の搬送方向Xに沿った移動によってガイドピン17を物品送り出し方向Aに案内する誘導板22が配置されている。誘導板22は、平面視で搬送コンベヤライン2の搬送下流側に行くに連れて仕分けコンベヤライン4に近づく斜め方向(斜め前方)に傾斜している。誘導板22における仕分けコンベヤライン4から離れた側の一端部は、溝状経路21の適宜箇所に形成された連通隙間23に臨ませている。
連通隙間23の箇所には、電磁ソレノイド25の駆動にて上下回動可能な切換片24が配置されている。誘導板22の近傍には、駆動プーリ27及び従動プーリ28に巻き掛けられた補助ベルト26が配置されている。補助ベルト26において搬送コンベヤライン2の搬送上流側の部分は、誘導板22における前記搬送上流側の平坦面に重なっている。駆動プーリ27に連結された駆動モータ29の駆動にて、補助ベルト26は循環移動するように構成されている。実施形態の補助ベルト26は常時、図3の平面視で時計回りに循環移動する。従って、補助ベルト26のうち誘導板22と重なる部位は、誘導板22に沿った斜め方向に移動する。
切換片24を上向き回動させた場合は、溝状経路21が切換片24にて遮断され、ガイドピン17は切換片24に突き当たる。そうすると、ガイドピン17は、搬送ユニット3の搬送方向Xに沿った移動と補助ベルト26の送り作用とによって、誘導板22に沿った斜め方向にスライド移動する。そして、ガイドピン17の斜め方向の移動に伴い、ベルト駆動シュー16が物品送り出し方向Aに移動するため、これに連動する第1ベルト体13aの上面側も物品送り出し方向Aに移動する。その結果、第1ベルト体13a上の物品Mが仕分けコンベヤライン4に向けて送り出される。切換片24を下向き回動させた場合は、搬送ユニット3の搬送方向Xに沿った移動によって、ガイドピン17がそのまま溝状経路21に沿って進むことになる。
上記図3の構成では、溝状経路21、誘導板22、連通隙間23、切換片24及び補助ベルト26の組合せは、ガイドピン17に対する案内手段20を構成している。このガイドピン17に対する案内手段20において、補助ベルト26を省いた誘導板22だけの構成であっても、ガイドピン17をスムーズに移動させることができるため、図3の構成において、補助ベルト26、駆動プーリ27、従動プーリ28、及び駆動モータ29のそれぞれについては、必要な要素ではない。
なお、搬送コンベヤライン2における最上流の仕分け箇所Soよりも搬送上流側には、物品Mの等級を判定する判定手段30が配置されている。判定手段30は、仕分けの目的や物品Mの種類に応じて採用される。例えばサイズや形状で仕分ける場合は、光学センサや画像処理装置等を採用すればよく、品質で仕分ける場合は糖度計等を採用すれば足りる。又、図示は省略するが、搬送コンベヤライン2における最下流の仕分け箇所Soよりも更に搬送下流側には、各搬送ユニット3のガイドピン17を溝状経路21の位置に戻す戻し誘導板が配置されている。
図1及び図4に示すように、実施形態の仕分けコンベヤライン4は、複数本を仕分け方向Yに対して並列に近接並置して構成されている。各仕分けコンベヤライン4は、一対の略平行なコンベヤフレーム41を備えている。図示は省略するが、各仕分けコンベヤライン4の長手両端部には、駆動プーリと従動プーリとがそれぞれ振り分けて配置されている。両プーリに仕分けベルト42が巻き掛けられている。両プーリ及び仕分けベルト42は、駆動源である電動モータからの動力伝達にて駆動するように構成されていて、仕分けベルト42の上面側が仕分け方向Yに移動することになる。
各仕分けベルト42の表面側には、仕分け箇所Soから送り込まれた物品Mに付与される搬送方向Xに沿った移動力を吸収する移動力吸収部材43が設けられている。実施形態の移動力吸収部材43は、例えばスポンジ状の多孔質材料のように、弾性を有する素材製で断面多角形状のものであり、各仕分けベルト42の表面側のうち仕分け方向Yと直交する横幅の両端部に、その表面全周にわたって貼り付けられている。従って、一本の仕分けコンベヤライン4に対して二列一組の移動力吸収部材43が設けられていることになる。
以上の構成において、仕分け箇所Soに到達した搬送ユニット3上の物品Mが第1ベルト体13aの回行移動にて各仕分けコンベヤライン4に搬出されるに際しては、搬送コンベヤライン2による搬送方向Xの移動力Fx(慣性)と、クロスベルトソータ10による物品送り出し方向Aの押し出し力Faとが物品Mに作用する(図5(a)参照)。このため、物品Mは、移動力Fxと押し出し力Faとの合力F(x+a)に沿った方向にスライド移動しようとして、各仕分けコンベヤライン4の仕分けベルト42上に、両移動力吸収部材43に跨るようにして乗り移る。
このとき、搬送方向Xに対する物品送り出し方向Aの傾斜角θ1が鈍角となることから、物品Mに対する押し出し力Faによる搬送方向Xに沿った成分Fa(sinθ1)が、搬送方向Xの移動力Fxを打ち消す方向に働く。これにより、搬送コンベヤライン2から各仕分けコンベヤライン4に乗り移る際に物品Mに働く合力F(x+a)は、仕分け方向Yに沿う方向に働くこととなる。
従って、搬送コンベヤライン2から各仕分けコンベヤライン4に物品Mを受け渡す際には、搬送コンベヤライン2に沿った移動力Fx(慣性)の作用によって、物品Mが各仕分けコンベヤライン4上を斜め方向に勢いよく進んで転倒するおそれを確実に低減でき、仕分けに際して物品Mに傷みが生じ難くなる。このため、実施形態の物品仕分装置1によれば、転倒や接触にて傷み易い物品M(例えばトマトや桃等)を安全に仕分けできる。
このように物品Mがクロスベルトソータ10により仕分けコンベヤライン4に押し出される際、図5(b)に示すように、ガイドピン17は、搬送方向Xに対して傾斜角θ2だけ傾斜した誘導板22により、仕分けコンベヤライン4に近づくよう、誘導される。図3では、誘導板22を搬送方向Xに対して斜め前方に傾斜させるものとしたが、図3の傾斜に限定されるものではなく、誘導板22の傾斜角θ2は、0<θ2<θ1の範囲で調整可能である。そして、傾斜角θ2を90°に近づけることで、誘導板22の長さを短くできるとともに、ガイドピン17の移動速度を緩めることができる。
一方、誘導板22によるガイドピン17への押圧力Fpは、物品送り出し方向Aに沿う方向に作用する。よって、誘導板22によるガイドピン17への押圧力Fpによる作用成分が、Fp×sin(θ1-θ2)となり、クロスベルト3a,13bの駆動抵抗に打ち勝つだけの押圧力を確保できる。このとき、誘導板22の傾斜を物品送り出し方向Aに対して直交する方向に近づけることによって、ガイドピン17の押圧力を大きくすることができる。即ち、誘導板22の傾斜角θ2を調整することによって、ガイドピン17の移動速度を最適な値に調整することができる。従って、搬送ユニット3の搬送速度(搬送方向Xにおける速度)の大きさにかかわらず、物品Mを仕分けコンベヤライン4に対して、その仕分け方向Yに沿った方向に受け渡すことができる。
そして、物品Mは、両移動力吸収部材43にて安定姿勢に保持された状態で、仕分けコンベヤライン4によって、搬送方向Xと直交する仕分け方向Yに搬送される。以上のように、クロスベルトソータ10により物品Mが物品送り出し方向Aに押し出される構成とすることで、移動力Fx吸収のために例えば電力のような駆動源が不要となり、簡単な構成でありながら、移動力Fx(慣性)吸収作用を確実に発揮できる。製造コストやランニングコストも低廉に抑制できるという利点もある。
更に、各仕分けコンベヤライン4において仕分け方向Yと直交する横幅の寸法を大きくとる必要がないから、実施形態の仕分けコンベヤライン4では、複数本を仕分け方向Yに対して並列に近接並置した構成になっている。その結果、複数本の仕分けコンベヤライン4の配置効率を向上でき、各仕分けコンベヤライン4ひいては物品仕分装置1の設置スペースをコンパクト化できる。
尚、上記移動力吸収部材43は、例えばスポンジ状の多孔質材料のような弾性材製で構成するものとし、当該弾性材の弾性復原力を利用して、物品Mの搬送コンベヤライン2に沿った移動力を吸収するものとしても構わない。この移動力吸収部材43を、実施形態のように、各仕分けコンベヤライン4を構成する仕分けベルト42の表面全周にわたって設けることで、各仕分けコンベヤライン4上での物品Mの姿勢安定性向上にも効果を発揮でき、搬送・仕分け作業による物品Mの品質低下を防止できる。又、仕分けコンベヤライン4について、上記移動力吸収部材43を省いた構成としても構わない。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、農産物以外の様々な種類の物品を搬送・仕分する物品仕分装置における物品搬送装置として広く適用できる。物品の種類や大きさ等に応じて、第1及び第2ベルト体13a,13bの幅寸法及び長さや、第1ベルト体13aによる送り出し方向や、誘導板22の設置傾斜角及び切換片24の個数等は適宜設定できる。又、搬送ユニット3にスライド板12を設ける構成としたが、スライド板12を省いた構成としても構わない。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
A 物品送り出し方向
M 物品
So 仕分け箇所
X 搬送方向
Y 仕分け方向
Fx 慣性
Fa 押し出し力
F(x+a) 合力
1 物品仕分装置
2 搬送コンベヤライン(搬送ライン)
3 搬送ユニット
4 仕分けコンベヤライン
10 クロスベルトソータ(仕分け機構)
11 フレーム板
12 スライド板
13a 第1ベルト体
13b 第2ベルト体
14a,14b 回転ローラ対
15 連結部材
16 ベルト駆動シュー
17 ガイドピン(被誘導体)
18 支持板
19 押し出し突起
20 案内手段
21 溝状経路
22 誘導板
23 連通隙間
24 切換片
26 補助ベルト

Claims (4)

  1. 物品を載置する多数の搬送ユニットと、当該搬送ユニットを列状に並べて搬送する搬送ラインと、を備え、前記搬送ユニットによる搬送方向と交差する仕分け方向に分岐した仕分けラインに前記搬送ユニットから前記物品を送り出す物品搬送装置において、
    前記搬送ユニットが、
    その上面に前記物品が載置されるとともに前記物品を前記搬送方向に対して斜め後方に送り出すベルト体と、
    該ベルト体と一体的に移動可能な被誘導体と、
    を備え、
    前記搬送ラインにより前記搬送ユニットが搬送される際、前記被誘導体を前記仕分けラインに向けて移動させることで、前記ベルト体により前記物品を前記仕分けラインに送り出すことを特徴とする物品搬送装置。
  2. 前記搬送ユニットにおいて、前記被誘導体が、前記ベルト体における前記物品の載置面と異なる面に配置されるとともに、
    前記搬送ユニットが、前記被誘導体の移動方向と同一方向に前記ベルト体における前記物品の載置面を移動させる逆転機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の物品搬送装置。
  3. 前記搬送ラインに、前記被誘導体を前記仕分けライン側に移動させる誘導板を有し、
    当該誘導板が、前記搬送方向から前記仕分けライン側に傾斜されて配置されることを特徴とする請求項2に記載の物品搬送装置。
  4. 前記搬送ユニットの前記ベルト体が、
    その上面に物品が載置されるとともに、前記仕分けラインに向けて前記物品を前記搬送方向に対して斜め後方に送り出す第1ベルト体と、
    前記第1ベルト体の下段に並列に配置される第2ベルト体と、
    前記第1ベルト体の下面と前記第2ベルト体の上面とを連結して、前記第1及び第2ベルト体を連動させることで、前記逆転機構を構成する連結部材と、
    によって構成されるとともに、
    前記被誘導体が、前記第2ベルト体の下面から下向きに突設されて前記第2ベルト体と一体的に移動可能とされることを特徴とする請求項2又は3に記載した物品搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112222006A (zh) * 2020-10-22 2021-01-15 怀化市祺鑫木业股份有限公司 一种圆形板条折弯件圆度检测装置

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