JP2014100126A - モーアユニット - Google Patents

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JP2014100126A JP2012256296A JP2012256296A JP2014100126A JP 2014100126 A JP2014100126 A JP 2014100126A JP 2012256296 A JP2012256296 A JP 2012256296A JP 2012256296 A JP2012256296 A JP 2012256296A JP 2014100126 A JP2014100126 A JP 2014100126A
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悟志 松木
Harumi Honda
春美 本多
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Abstract

【課題】刈草が後ガイドで落下し易くし円滑なマルチング作業を行えるモーアユニットの提供。
【解決手段】回転しながら草を刈る第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23と、これら回転刈り刃が回転可能に収納された、底面側が開放された箱状体のモーアデッキ20と、モーアデッキ20の前側部において、各回転刈り刃の外端部の第1回転軌跡21b〜第3回転軌跡23bの外側であってモーアデッキ20の天面20tに設けられた第1前ガイド31〜第3前ガイド33とを備えたモーアユニット2であって、モーアデッキ20の後側部において、各回転刈り刃の回転軌跡の外側であってモーアデッキ20の天面20taに第1後ガイド41〜第3後ガイド43が取り付けられたとき、各回転刈り刃の第1回転中心〜第3回転中心からの放射状に延びるそれぞれの半径方向を基準とする、各回転刈り刃の回転軌跡と第1後ガイド〜第3後ガイドとの間隔が少なくとも一部で異なる。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗用型の草刈機として走行車体の前部に配置される、リアディスチャージ型のモーアユニット(草刈装置)に関する。
従来、乗用型の草刈機として走行車体の前部に配置される、リアディスチャージ型のモーアユニットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のモーアユニットでは、デッキ部の内側の空間部に、3つの同一方向に回転する回転刈り刃が設けられており、そのデッキ部の前側部において、回転刈り刃の外端部の回転軌跡に沿った円弧状の前ガイドが、デッキ部の天面に設けられている。
更に、そのデッキ部の後側部において、回転刈り刃の外端部の回転軌跡に沿った円弧状の後ガイドが、マルチング作業用としてデッキ部の天面に設けられている(特許文献1の図1、図3参照)。
この前ガイドは、デッキ部の天板からデッキ部の内部空間において下向きに突出した状態であって、上記デッキ部の天面を基準として、前ガイドの突出長さ、即ち、前ガイドの高さが、回転刈り刃の最下面の高さより少し高く形成されている(特許文献1の図4参照)。
また、後ガイドは、デッキ部の天板からデッキ部の内部空間において下向きに突出した状態であって、上記デッキ部の天面を基準として、前ガイドの突出長さと、同じ長さに設定されている(特許文献1の図4参照)。
すなわち、特許文献1のモーアデッキでは、後ガイドの下端部の上記天面からの高さが、回転刈り刃の最下面の上記天面からの高さより高くなっている。
特許EP1731013号公報
しかしながら、特許文献1に示すモーアユニットでは、後ガイドの天面からの高さが高いので、マルチング作業時に刈草が前ガイドと後ガイドで形成されたケーシング内を周回し続けて地上に落下し難く、ケーシング内が刈草でいっぱいになり詰まってしまうという課題があった。
本発明の目的は、従来のモーアユニットの上記の課題を考慮し、ケーシング内を周回した刈草が後ガイドで落下し易くして円滑なマルチング作業を行えるモーアユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
回転しながら草を刈るブレードと、
前記ブレードが回転可能に収納された、底面側が開放された箱状体のデッキ部と、
前記デッキ部の前側部において、前記ブレードの外端部の回転軌跡の外側に設けられた前ガイドと、を備えたモーアユニットであって、
前記デッキ部の後側部において、前記ブレードの外端部の回転軌跡の外側に後ガイドが取り付けられた場合、
前記ブレードの外端部の回転軌跡と前記後ガイドとの間隔が、少なくとも一部で異なる、ことを特徴とするモーアユニットである。
これにより、ブレードの外端部の回転軌跡と後ガイドとの間隔を、ブレードの外端部の回転軌跡と前ガイドとの間隔より長くする領域を設けることが可能となり、前ガイドと後ガイドで形成されたケーシング内を周回して細かく裁断された刈草が、後ガイド側で落下し易くなるため、円滑なマルチング作業を行うことが出来る。
また、第2の本発明は、
前記後ガイドの最も後側より前側にいくにつれて前記間隔が狭くなっている、ことを特徴とする上記第1の本発明のモーアユニットである。
これにより、前ガイドと後ガイドで形成されたケーシング内を周回して細かく裁断された刈草が、後ガイドで順次落下し易くすることが出来る。
また、第3の本発明は、
前記後ガイドは、平面視で円の一部を形成する円弧形状であり、
前記円弧形状の後ガイドが、前記ブレードの外端部の回転軌跡より後方にずれていることを特徴とする、上記第2の本発明のモーアユニットである。
これにより、前ガイドと後ガイドで形成されたケーシング内を周回して細かく裁断された刈草が、後ガイドで順次落下し易くすることが出来る。
また、第4の本発明は、
前記後ガイドは、平面視で真円の一部を形成する円弧形状であり、
前記真円の中心が、前記ブレードの回転中心より後方にずれていることを特徴とする、上記第1〜第3の何れかの本発明のモーアユニットである。
これにより、後ガイドの形状が、平面視で真円の一部を形成する円弧形状であるため、楕円の一部を形成する円弧形状に比べて加工がし易い。
また、第5の本発明は、
前記前ガイドは、前記前ガイドの高さを補充するための追加前ガイドが、前記前ガイドに沿って取り付け可能に構成されていることを特徴とする、上記第1〜4の何れかの本発明のモーアユニットである。
これにより、マルチングで刈草が細かく裁断される前に、刈草が前ガイド側から外に出てしまうことを抑制出来る。
本発明によれば、前ガイドと後ガイドで形成されたケーシング内を周回した刈草が後ガイドで落下し易くして円滑なマルチング作業を行えるモーアユニットを提供することが出来る。
本発明にかかる実施の形態1における乗用型草刈機の左側面図 本発明にかかる実施の形態1における乗用型草刈機の平面図 (a):本実施の形態1におけるモーアユニットの平面図、(b):本実施の形態1におけるモーアユニットの背面図、(c):本実施の形態1のモーアユニットの左側面図 本実施の形態1のモーアユニットの概略平面図 (a):第1回転刈り刃の一方端側に第1フィン部を備えた構成の部分平面図、(b):図5(a)で示した第1回転刈り刃の一方端側の側面図、(c):図5(b)で示した第1フィン部の部分拡大図、(d):第1回転刈り刃の一方端側に第2フィン部を備えた構成の部分平面図、(e):図5(d)で示した第1回転刈り刃の一方端側の側面図、(f):図5(e)で示した第2フィン部の部分拡大図 本実施の形態のモーアデッキを裏面側から視た図であり、第1排出ガイド及び第2排出ガイドの取り付け位置を示す概略図 モーアデッキの後端に回動自在に設けられた回動型排出プレートを説明するための左側面図 モーアデッキを裏面側から視た図であり、3分割された回動型排出プレートを説明するための概略図 モーアデッキを裏面側から視た図であり、移動取り付け型のマルチングキットの一例を説明する概略図 モーアデッキを裏面側から視た図であり、移動取り付け型のマルチングキットの他の例を説明する概略図 本実施の形態の第1前ガイド〜第3前ガイドの変形例を説明するための、モーアユニットを裏面側から視た概略斜視図
以下に、図面を参照しながら本発明のモーアユニットの一実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
ここでは、図1〜図4を用いて、本実施の形態1のモーアユニットを備えた乗用型草刈機について、その構成と動作を説明する。
図1は、本発明にかかる実施の形態1における乗用型草刈機の左側面図である。図2は、本発明にかかる実施の形態1における乗用型草刈機の平面図である。
尚、本明細書において、前方向とは、草を刈る際の進行方向(矢印F参照)を前方向として示し、左方向とは、乗用型草刈機に作業者が乗って進行方向を見たときの左手方向(矢印L参照)、右方向とは、乗用型草刈機に作業者が乗って進行方向を見たときの右手方向(矢印R参照)を示す。また、上方向は、矢印Tで示す。
図1及び図2に示す通り、本実施の形態1の乗用型草刈機は、作業者が乗る走行車体1と、走行車体1の前側に左右一対のリンク機構のリフトアーム11L、11Rを介して連結されたリアディスチャージ型のモーアユニット2を備えている。走行車体1は、左右一対の前輪3と、左右一対の後輪4を有し、走行車体1の後部には、エンジン5が設けられている。又、走行車体1の前部には、ステップフロア6が設けられており、ステップフロア6の上方には運転座席7が配置されている。運転座席7の前方には、ステアリングポスト8が設けられており、ステアリングポスト8の上部にはハンドル9が配置されている。
また、ステップフロア6の下方には、ミッションケース10が設けられている。エンジン5からの駆動力は、このミッションケース10の動力取り出し軸(図示省略)に連結された回転軸12を介してモーアユニット2に伝達するべく構成されている。
また、このモーアユニット2は、芝刈りや草刈り作業を行うものであり、昇降シリンダー(図示省略)の伸縮操作に左右一対のリンク機構のリフトアーム11L、11Rが連動することにより、上昇下降が可能に構成されている。
左右一対のリンク機構のリフトアーム11L、11Rが下降すると、モーアユニット2の左右一対の接地ゲージ輪26が地面に接地した状態となり、芝刈りや草刈り作業が可能となる。尚、この場合、モーアユニット2の後部は、左右一対の後部リンク13L,13Rにより、走行車体1の前下部に連結されており、モーアユニット2の後部の上下動を規制している。
一方、左右一対の後部リンク13L、13Rによる連結を解除して、左右一対のリンク機構のリフトアーム11L、11Rを上昇させることにより、モーアユニット2の内部が走行車体1の前方を向いた起立姿勢の状態(フリップアップ状態)となり、モーアユニット2の刈り刃ハウジング(後述するモーアデッキ20参照)の内部の清掃や点検、及び、後付けキットの取り付け取り外しなどが可能となる。後付けキットに関しては更に後述する。
次に、主として図3、図4を参照しながら本実施の形態のモーアユニット2について、更に説明する。
図3(a)は、本実施の形態1におけるモーアユニット2の平面図であり、図3(b)は、本実施の形態1におけるモーアユニット2の背面図であり、図3(c)は、本実施の形態1のモーアユニット2の左側面図である。
また、図4は、本実施の形態1のモーアユニット2の概略平面図であり、同図は、モーアユニットの内部構造を見易くすべく、モーアユニット2の天井部分を大きく切り欠いた状態を示している。
モーアユニット2は、図3、図4に示す通り、第1回転刈り刃21、第2回転刈り刃22、第3回転刈り刃23(図4参照)と、これら回転刈り刃を回転可能に収納し、底面側が開放された箱状体のモーアデッキ20と、モーアデッキ20の上部に設けられた、回転軸12(図1参照)からの駆動力を3つの回転刈り刃に伝達する伝達ベルト(図示省略)と、伝達ベルトを覆うベルトカバー24とを有している。そして、図4に示す通り、第1回転刈り刃21、第2回転刈り刃22、及び第3回転刈り刃23は、それぞれ第1回転軸21a、第2回転軸22a、第3回転軸23aを中心に同一方向(矢印E方向)に回転する。
また、図3,図4に示す通り、モーアデッキ20の前後には、接地ローラ25、27、28が回転可能に設けられている。また、モーアデッキ20の左右両端側のそれぞれの側壁20L、20Rには、モーアデッキ20を保護するためのプロテクタ29が設けられている(図3参照)。
また、図4に示す通り、モーアデッキ20の前側部において、i)第1回転刈り刃21の外端部21eの第1回転軌跡21bに沿って、モーアデッキ20の天板20tの第1回転刈り刃21側に面した天面20taに溶接等で固定されて下方に向かって所定高さ突出する、平面視で円弧状の第1前ガイド31と、ii)第2回転刈り刃22の外端部22eの第2回転軌跡22bに沿って、モーアデッキ20の天板20tの第2回転刈り刃22側に面した天面20taに溶接等で固定されて下方に向かって所定高さ突出する、平面視で円弧状の第2前ガイド32と、iii)第3回転刈り刃23の外端部23eの第3回転軌跡23bに沿って、モーアデッキ20の天板20tの第3回転刈り刃23側に面した天面20taに溶接等で固定されて下方に向かって所定高さ突出する、平面視で円弧状の第3前ガイド33と、が設けられている。
尚、図4に示す通り、第1前ガイド31の左後側には、第1回転刈り刃21の外端部21eの第1回転軌跡21bに沿って、天面20taに溶接等で固定されて下方に向かって所定高さ突出する左湾曲ガイド34が設けられ、第3前ガイド33の右後側には、第3回転刈り刃23の外端部23eの第3回転軌跡23bに沿って、天面20taに溶接等で固定されて下方に向かって所定高さ突出する右湾曲ガイド35が設けられている。
これら第1前ガイド31〜第3前ガイド33の天面20taからの高さは、刈り残しを避けるために、何れもモーアデッキ20の下端の天面20taからの高さより一律に低く構成されている。
次に、3枚ブレードのリアディスチャージ型モーアユニットを、ユーザ自身がマルチングモーアユニットに切り替えることが出来る後付けのマルチングキットである、第1後ガイド41〜第3後ガイド43について説明する。
マルチング作業を行う時は、ユーザは、左右一対のリンク機構のリフトアーム11L、11Rを上昇させることにより、モーアユニット2を、その内部が走行車体1の前方を向いた起立姿勢の状態にして、第1後ガイド41〜第3後ガイド43を取り付ける。
尚、図4は、ユーザが、これら後付けマルチングキットを取り付けた後の状態を示す図である。
図4に示す通り、モーアデッキ20の後側部において、i)第1回転刈り刃21の外端部21eの第1回転軌跡21bに沿って、モーアデッキ20の天板20tの天面20taに予め設けられた孔(図示省略)を利用して、締結部材等(図示省略)で着脱自在に固定されて、下方に向かって所定高さ突出する、平面視で円弧状の第1後ガイド41と、ii)第2回転刈り刃22の外端部22eの第2回転軌跡22bに沿って、モーアデッキ20の天板20tの天面20taに予め設けられた孔(図示省略)を利用して、締結部材等(図示省略)で着脱自在に固定されて、下方に向かって所定高さ突出する、平面視で円弧状の第2後ガイド42と、iii)第3回転刈り刃23の外端部23eの第3回転軌跡23bに沿って、モーアデッキ20の天板20tの天面20taに予め設けられた孔(図示省略)を利用して、締結部材等(図示省略)で着脱自在に固定されて下方に向かって所定高さ突出する、平面視で円弧状の第3後ガイド43と、が配置されている。
次に、第1後ガイド41〜第3後ガイド43と、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23の第1回転軌跡21b〜第3回転軌跡23bとの平面視での位置関係について説明する。
即ち、第1後ガイド41〜第3後ガイド43は、平面視で真円の一部を形成する円弧であり、それら真円の中心が、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23のそれぞれの回転中心より後方にずれた位置に取り付けられている。
尚、第1後ガイド41〜第3後ガイド43は、平面視で前後方向に長い楕円の一部を形成する円弧形状であっても良いが、上述した通り、真円の一部を形成する円弧形状の方が加工が容易であるので好ましい。また、本願発明の円の一例が、本実施の形態の真円や楕円などに該当する。
この構成により、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23の各回転中心からの放射状に延びるそれぞれの半径方向を基準として、第1回転軌跡21b〜第3回転軌跡23bと、第1後ガイド41〜第3後ガイド43の内壁との間隔が、後方に行くほど広くなっている。換言すれば、第1後ガイド41〜第3後ガイド43の最も後側より前側に行くにつれて上記間隔が狭くなっている。
具体的には、図4に示す通り、第2回転軌跡22bと第2後ガイド42の内壁との間隔に関しては、最も後側の位置における第2回転軌跡の第1間隔をL22−1とし、そこから少し前側に寄った位置における第2回転軌跡の第2間隔をL22−2とし、更に前側に寄った位置における第2回転軌跡の第3間隔をL22−3とした際の大小関係は、L22−3<L22−2<L22−1である。また、第2回転軌跡22bと第2前ガイド32の内壁との間隔をL22とすると、L22(約10mm)<L22−3(約20mm)である。
また、同様に、第1回転軌跡21bと第1後ガイド41の内壁との間隔に関しては、最も後側の位置における第1回転軌跡の第1間隔をL21−1とし、そこから少し前側に寄った位置における第1回転軌跡の第2間隔をL21−2とし、更に前側に寄った位置における第1回転軌跡の第3間隔をL21−3とした際の大小関係は、L21−3<L21−2<L21−1である。また、第1回転軌跡21bと第1前ガイド31の内壁との間隔をL21とすると、L21(約10mm)<L21−3(約20mm)である。
また、同様に、第3回転軌跡23bと第3後ガイド43の内壁との間隔に関しては、最も後側の位置における第3回転軌跡の第1間隔をL23−1とし、そこから少し前側に寄った位置における第3回転軌跡の第2間隔をL23−2とし、更に前側に寄った位置における第3回転軌跡の第3間隔をL23−3とした際の大小関係は、L23−3<L23−2<L23−1である。また、第3回転軌跡23bと第3前ガイド33の内壁との間隔をL23とすると、L23(約10mm)<L23−3(約20mm)である。
これにより、ユーザが後付けのマルチングキットである第1後ガイド41〜第3後ガイド43をモーアデッキ20の天面20ta側に取り付けて、刈草作業とともにマルチング作業も同時に行う際には、マルチング作業により上記前ガイド(第1前ガイド31〜第3前ガイド33)と後ガイド(第1後ガイド41〜第3後ガイド43)で形成された平面視で略円形の各ケーシング内を周回して細かく裁断された刈草は、第1後ガイド41〜第3後ガイド43と、第1回転軌跡21b〜第3回転軌跡23bとの間隔の最も広い箇所(図4中の間隔L21−1、L22−1、L23−1参照)とその周辺から、適量が刈り幅全体において均一に落下されるという顕著な効果を発揮する。
尚、第1後ガイド41、左右両端の所定範囲42a、42bを除く第2後ガイド42、及び第3後ガイド43の、モーアデッキ20の天面20taからの高さ、及び、左湾曲ガイド34,右湾曲ガイド35の天面20taからの高さは、何れもモーアデッキ20の下端の天面20taからの高さと同じである。
これに対して、第2後ガイド42の左右両端から後方に向かう所定範囲42a、42bは、第1回転刈り刃21の外端部21e、及び第3回転刈り刃23の外端部23eとの干渉を避けるために、モーアデッキ20の天面20taからの高さを、モーアデッキ20の下端の天面20taからの高さよりも低く設定している。
次に、図4を用いて、上述した第1前ガイド31〜第3前ガイド33のモーアデッキ20の天面20taからの高さを更に高くするために、第1前ガイド31〜第3前ガイド33に対して着脱自在に固定可能な後付け前ガイドについて説明する。
これら後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53は、上述した通り、3枚ブレードのリアディスチャージ型モーアユニットを、ユーザ自身がマルチングモーアユニットに切り替える際に、後付けで取り付けることが可能な後付けのマルチングキットに含まれる部品である。
マルチング作業を行う時は、ユーザは、モーアユニット2を起立姿勢の状態にして、上述した通り、第1後ガイド41〜第3後ガイド43をモーアデッキ20の天面20taに後付けするとともに、後付け第1前ガイド51、後付け第2前ガイド52、及び後付け第3前ガイド53も、締結部品55により、それぞれ独立して第1前ガイド31〜第3前ガイド33に対して取り付ける。
ここで、後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53を取り付ける理由は次の通りである。
即ち、上述した通り、後付けのマルチングキットの一つである第1後ガイド41〜第3後ガイド43をモーアデッキ20の天面20taに後付けして、マルチング作業をする際、後付けの第1後ガイド41〜第3後ガイド43の天面20taからの高さが、第1前ガイド31〜第3前ガイド33の天面20taからの高さより高くなるので、マルチングにより刈草が細かく裁断される前に、刈草が高さの低い第1前ガイド31〜第3前ガイド33の側から外に出てしまうことがある。
そこで、これを防止するために、第1前ガイド31〜第3前ガイド33の天面20taからの高さを補充して、第1後ガイド41〜第3後ガイド43の天面20taからの高さと同じにするための後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53が着脱可能に構成されている。
また、第1前ガイド31の右側周端部31Rと第2前ガイド32の左側周端部32Lとが隣接する第1領域36では、後付け第1前ガイド51及び後付け第2前ガイド52による高さの補充は行わない構成である。即ち、後付け第1前ガイド51の右側端縁部51R、及び後付け第2前ガイド52の左側端縁部52Lが、第1領域36に入らない構成となっている。
また、これと同様に、第2前ガイド32の右側周端部32Rと第3前ガイド33の左側周端部33Lとが隣接する第2領域37では、後付け第2前ガイド52及び後付け第3前ガイド53による高さの補充は行わない構成である。即ち、後付け第2前ガイド52の右側端縁部52R、及び後付け第3前ガイド53の左側端縁部53Lが、第2領域37に入らない構成となっている。
これにより、最も刈り残しの出やすい第1領域36と第2領域37では、後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53による高さの補充を行わないので、刈り残し防止性能を確保することが出来るという顕著な効果を発揮する。
尚、通常の草刈作業(リヤディスチャージ)の際は、上述した後付けのマルチングキットは取り付けられていないので、モーアユニット2を下降作業状態にして走行車体1を走行させ、モーアユニット2が、モーアデッキ20に収納された3枚の回転刈り刃21、22、23によって芝刈りや草刈りを行うことにより、刈草はモーアデッキ20の後端部のほぼ全横幅にわたって設けられた刈草排出口14から、モーアデッキ20の後方に排出される構成である。尚、刈草排出口14の上側には、刈草を効率良く排出するための、モーアデッキ20の天板20tの後端から後方に向けて斜め下方に突き出した排出プレート20Eが設けられている。
本実施の形態の第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23は、本発明のブレードの一例に該当し、本実施の形態のモーアデッキ20は、本発明のデッキ部の一例に該当する。また、本実施の形態の第1前ガイド31〜第3前ガイド33は、本発明の前ガイドの一例に該当し、本実施の形態の第1後ガイド41〜第3後ガイド43は、本発明の後ガイドの一例に該当する。また、本実施の形態の後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53は、本発明の追加前ガイドの一例に該当する。
次に、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23の両端側の形状について図5を参照しながら説明する。第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23は、同じ形状であり、且つ、回転軸を中心に対称形状であるので、第1回転刈り刃21の両端側の内の一方端側を例にとり説明する。
図5(a)は、第1回転刈り刃21の一方端側に第1フィン部121aを備えた構成の部分平面図であり、図5(b)は、図5(a)で示した第1回転刈り刃21の一方端側の側面図であり、図5(c)は、図5(b)で示した第1フィン部121aの部分拡大図である。
また、図5(d)は、第1回転刈り刃21の一方端側に第2フィン部121bを備えた構成の部分平面図であり、図5(e)は、図5(d)で示した第1回転刈り刃21の一方端側の側面図であり、図5(f)は、図5(e)で示した第2フィン部121bの部分拡大図である。
これらの図に示す通り、第1フィン部121aは、鋸歯状であり、第2フィン部121bは、平板状であるが、双方ともに共通した特徴は、フィン部の立ち上がりの高さが、先端側に行くほど低くなっていることである。
ここで、図5(c)に示す通り、第1フィン部121aの鋸歯の各先端部の高さをHa1、Ha2、Ha3、Ha4、Ha5とすると、Ha1>Ha2>Ha3>Ha4>Ha5なる関係がある。
また、図5(f)に示す通り、第2フィン部121bの平板状の高さの最も高いところ(先端側から最も遠いところ)の高さをHb1とし、最も低いところ(先端側に最も近いところ)の高さをHb2とすると、Hb1>Hb2なる関係がある。
ところで、第1回転刈り刃21と第2回転刈り刃22のそれぞれの回転軌跡内には、刈草をスムーズに後方の刈草排出口14から排出するための第1排出ガイド61と、第2排出ガイド62が設けられている(図6参照)。そのため、従来の構成では、第1回転刈り刃21や第2回転刈り刃22が回転中において、それらが石や切り株等の異物に当たった時に、それらの先端部が上方、即ち、モーアデッキ20の天面20ta側に反って、第1排出ガイド61や第2排出ガイド62と干渉し、双方にダメージを与えることがあった。ここで、図6は、本実施の形態のモーアデッキ20を裏面側から視た図であり、第1排出ガイド61及び第2排出ガイド62の取り付け位置を示す概略図である。同図では、後付けのマルチングキット等は図示を省略した。
しかし、各回転刈り刃の先端部を図5(c)、図5(f)に示す構成を採用することで、先端部が上方に反っても、第1排出ガイド61や第2排出ガイド62と干渉し難くなり、且つ、先端部から第1回転軸21a側に近づくに従って、各フィン部の立ち上がり高さを高くしているので、刈草を排出させるための排出風の発生も効果的に確保することが出来る。また、風切り音の低減の効果もある。
尚、上記実施の形態では、モーアデッキ20の天板20tの後端から後方に向けて斜め下方に突き出した排出プレート20Eが回動可能では無く固定されている構成について説明したが、これに限らず例えば、回動可能に構成されていても良い。この構成について、図7を用いて具体的に説明する。
図7は、モーアデッキ20の後端に回動自在に設けられた回動型排出プレート200を説明するための左側面図である。
図7に示す通り、ヒンジ210は、一方のプレート210aが、モーアデッキ20の天面20taに固定されており、他方の可動プレート210bが回動型排出プレート200の前端部の裏面に固定されている。回動型排出プレート200の上面には、回動型排出プレート200の左右方向の幅と同じ幅のゴム製のシート部材205が取り付けられている。
また、モーアデッキ20の天板20tの後端部の左右両端側には、後方に傾斜しながら上方向に突き出した板状部材であって、その先端側に第1貫通孔220aが設けられた左右一対のリフティングプレート220L、220Rが固定されている。
一方、回動型排出プレート200の前端部の表面の、上記左右一対のリフティングプレート220L、220Rに対応する位置には、先端側に第2貫通孔230aが設けられた左右一対の支持プレート230L、230Rが立設されている。そして、複数の貫通孔が所定の間隔で設けられた左右一対の連結プレート240L、240Rの一端側が、第2貫通孔230aを利用して、左右一対の支持プレート230L、230Rに対して、回動可能に固定されている。
図7に示す通り、左右一対の連結プレート240L、240Rに設けられた複数の貫通孔は、図中の左上方側から右下方側に向かう順番で、第1固定孔240a、第2固定孔240b、第3固定孔240c、第4固定孔240dとする。これら第1固定孔240a〜第4固定孔240dの何れかと第1貫通孔220aとを位置合わせして、固定ピン250を挿入することにより、回動型排出プレート200の傾斜角度を変更することが出来る。
即ち、図7において実線で示した通り、第3固定孔240cと第1貫通孔220aとを位置合わせして、固定ピン250を挿入した状態が、通常の草刈作業における回動型排出プレート200の標準の傾斜位置である。
これに対して、作業状態に合わせて、例えば、第4固定孔240dと第1貫通孔220aとを位置合わせして、固定ピン250を挿入すれば、回動型排出プレート200を上方側に上昇させることが出来、また、第2固定孔240bと第1貫通孔220aとを位置合わせして、固定ピン250を挿入すれば、回動型排出プレート200を下方側に降下させることが出来る。
これにより、作業状態に合わせて、刈草の後方への吹き出し具合を調整出来る。
また、図7において二点鎖線で示した通り、第1固定孔240aと第1貫通孔220aとを位置合わせして、固定ピン250を挿入すれば、回動型排出プレート200が最下げ位置で固定されるので、刈草の吹き出しが抑制されて、マルチング作業が可能となる。
これにより、上記実施の形態で説明した後付けのマルチングキットを取り付けなくても、簡単にリヤディスチャージとマルチング作業を切り替えることが出来る。
また、図7では、回動型排出プレート200は、刈草排出口14の左右幅方向に対応する一枚の板部材であるとして説明したが、これに限らず例えば、図8に示す通り、左右幅方向において、3分割された、回動型左排出プレート200a、回動型中央排出プレート200b、及び回動型右排出プレート200cを、それぞれ独立して回動可能に設けても良い。これにより、作業状態に合わせて、刈草の吹き出し具合を、3分割された回動型排出プレート毎に異なる調整が出来る。図8は、モーアデッキ20を裏面側から視た図であり、3分割された回動型排出プレートを説明するための概略図である。同図では、後付けのマルチングキット等は図示を省略した。
また、上記実施の形態では、後付けのマルチングキットとして図4に示した第1後ガイド41〜第3後ガイド43が別途用意されている構成について説明したが、それに限らず例えば、モーアデッキ20の内側にマルチングキットが予め備えられている構成であっても良い。この構成について、移動取り付け型のマルチングキットとして、図9、図10を用いて説明する。尚、上記実施の形態と基本的に同じ構成については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
図9は、モーアデッキ20を裏面側から視た図であり、移動取り付け型のマルチングキットの一例であるネジ式第1後ガイド310、ネジ式第2後ガイド320、ネジ式第3後ガイド330を説明する概略図である。
図10は、モーアデッキ20を裏面側から視た図であり、移動取り付け型のマルチングキットの他の例であるスライド式第1後ガイド410、スライド式第2後ガイド420、スライド式第3後ガイド430を説明する概略図である。
図9に示す通り、ネジ式第1後ガイド310〜ネジ式第3後ガイド330は、予め、第1前ガイド31〜第3前ガイド33の内周面に沿ってネジ300で着脱可能に固定されている。リヤディスチャージを行う時は、この状態で使用する。
一方、マルチング作業を行う時は、ユーザは、左右一対のリンク機構のリフトアーム11L、11Rを上昇させることにより、モーアユニット2を、その内部が走行車体1の前方を向いた起立姿勢の状態にして、ネジ300を緩めて、ネジ式第1後ガイド310〜ネジ式第3後ガイド330を取り外す。そして、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23の外端部のそれぞれの回転軌跡に沿った状態であって、それら回転軌跡の後方側をカバーする位置に配置して、ネジ300で固定する。尚、図9では、移動後のネジ式第1後ガイド310、ネジ式第2後ガイド320、ネジ式第3後ガイド330に、それぞれ、符号310a、符号320a、符号330aを付して、二点鎖線で表した。
これにより、予めモーアデッキ20に備えられているネジ式第1後ガイド310〜ネジ式第3後ガイド330を、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23の外端部の回転軌跡に沿った位置に移動させて固定することで、マルチング作業が行えるので、リヤディスチャージとマルチング作業を一台のモーアユニットで適宜切り替えて行える。
また、ネジ式第1後ガイド310〜ネジ式第3後ガイド330が、予めモーアデッキ20に備えられているので、後付けのマルチングキットとして別途用意しておいて、必要に応じて搬送する等の手間が省ける。
尚、マルチング作業時における、ネジ式第1後ガイド310a〜ネジ式第3後ガイド330aの取り付け位置として、図9において二点鎖線で示した位置より更に後方側にずらせた位置にネジ300で固定する構成としても良い。この構成によれば、マルチング作業時において、更に後方側にずらした位置に固定されたネジ式第1後ガイド310a〜ネジ式第3後ガイド330aと(図示省略)、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23の外端部のそれぞれの回転軌跡との間隔を、後方側にずらさずに固定されたとき(図9参照)に比べて広く設定することが出来るので、細かく裁断された刈草が、その広く設定された間隔の周辺から、適量が刈り幅全体において均一に落下されるという顕著な効果を発揮する。
次に、図10に示す通り、第1前ガイド31〜第3前ガイド33の内周面に沿った位置であって、モーアデッキ20の天板20tを貫通して形成された、真円の一部を構成する円弧状の第1スリット415、第2スリット425、及び第3スリット435が設けられている。そして、スライド式第1後ガイド410〜スライド式第3後ガイド430は、その両端近傍において、モーアデッキ20の天板20tに形成された第1スリット415〜第3スリット435を貫通すべくスライド支持ボルト440が予め立設されている。そして、その貫通したスライド支持ボルト440の先端に取り付けられたナット(図示省略)を締め付けることにより天板20tに固定されている。リヤディスチャージを行う時は、この状態で使用する。
一方、マルチング作業を行う時は、ユーザは、モーアユニット2を起立姿勢の状態にすることなく、モーアデッキ20の天板20tの上面側において、スライド支持ボルト440の先端に取り付けられたナットを全て緩めて、スライド式第1後ガイド410〜スライド式第3後ガイド430を、図10の矢印A〜Cで示す方向に、第1スリット415〜第3スリット435に沿ってその終端までスライド移動させて、再び全てのナットを締め付けることにより、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23の外端部のそれぞれの回転軌跡に沿った状態であって、それら回転軌跡の後方側をカバーする位置に簡単に配置することが出来る。尚、図10では、スライド移動後のスライド式第1後ガイド410、スライド式第2後ガイド420、スライド式第3後ガイド430に、それぞれ、符号410a、符号420a、符号430aを付して、二点鎖線で表した。
これにより、予めモーアデッキ20に備えられているスライド式第1後ガイド410〜スライド式第3後ガイド430を、第1スリット415〜第3スリット435に沿って移動させて固定することで、マルチング作業が行えるので、リヤディスチャージとマルチング作業を一台のモーアユニットで切り替えて行える。
また、スライド式第1後ガイド410〜スライド式第3後ガイド430が、予めモーアデッキ20に備えられているので、後付けのマルチングキットとして別途用意しておいて、必要に応じて搬送する等の手間が省ける。
更にまた、スライド式第1後ガイド410〜スライド式第3後ガイド430の固定位置を変更する際に、モーアユニット2を起立姿勢の状態にする必要が無いので、切り換え作業が容易に行える。
尚、マルチング作業時において、スライド移動後のスライド式第1後ガイド410a〜スライド式第3後ガイド430aを、図10において二点鎖線で示した位置より更に後方側にずらせることが可能な構成として、上記スライド移動後のスライド式第1後ガイド410a〜スライド式第3後ガイド430aのそれぞれの両端に配置されているスライド支持ボルト440に対応する、第1スリット415〜第3スリット435のそれぞれの一端部と中央部の位置から更に後方に向けてスリットが延長して形成された構成としても良い。この構成によれば、マルチング作業時において、更に後方側にずらせた位置に固定されたスライド式第1後ガイド410a〜スライド式第3後ガイド430aと(図示省略)、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23の外端部のそれぞれの回転軌跡との間隔を、後方側にずらさずに固定したときに比べて広く設定することが出来るので、細かく裁断された刈草が、その広く設定された間隔の周辺から、適量が刈り幅全体において均一に落下されるという顕著な効果を発揮する。
尚、上記実施の形態では、第1前ガイド31〜第3前ガイド33の天面20taからの高さが、刈り残しを避けるために、何れもモーアデッキ20の下端の天面20taからの高さより一律に低く構成されているものとして説明したが、これに限らず例えば、刈り残し防止機能を更に向上させるために、図11に示す通り、第1前ガイド31〜第3前ガイド33の天面20taからの高さを場所に合わせて異ならせる構成であっても良い。図11は、第1前ガイド31〜第3前ガイド33の変形例を説明するための、モーアユニット20を裏面側から視た概略斜視図であり、前ガイド及び回転刈り刃以外の構成については図示が省略されている。尚、上記実施の形態で説明したものと基本的に同じ構成のものには同じ符号を付した。
図11に示す構成例では、変形第1前ガイド131の左側の周端部を変形第1前ガイド左側周端部131Lとし、変形第1前ガイド131の右側の周端部を変形第1前ガイド右側周端部131Rとする。また、変形第2前ガイド132の左側の周端部を変形第2前ガイド左側周端部132Lとし、変形第2前ガイド132の右側の周端部を変形第2前ガイド右側周端部132Rとする。また、変形第3前ガイド133の左側の周端部を変形第3前ガイド左側周端部133Lとし、変形第3前ガイド133の右側の周端部を変形第3前ガイド右側周端部133Rとする。尚、変形第1前ガイド131〜変形第3前ガイド133の平面視の形状は、上述した第1前ガイド31〜第3前ガイド33の形状と同じである。また、変形第1前ガイド131の第1最前部131a、変形第2前ガイド132の第2最前部132a、変形第3前ガイド133の第3最前部133aのそれぞれの天面20taからの高さは、上述した第1前ガイド31〜第3前ガイド33の天面20taからの高さと同じである。
また、図11に示す構成例では、変形第1前ガイド131の第1最前部131aから変形第1前ガイド左側周端部131Lに向かうに従って、変形第1前ガイド131の天面20taから突出している高さが徐々に低くなっている。また、変形第1前ガイド131の第1最前部131aから、変形第1前ガイド右側周端部131Rに向かうに従って、変形第1前ガイド131の天面20taから突出している高さが徐々に低くなっており、変形第1前ガイド右側周端部131Rの近傍においては、その高さが急に低くなっている。また、変形第2前ガイド132の第2最前部132aから、変形第2前ガイド右側周端部132R及び変形第2前ガイド左側周端部132Lに向かうに従って、変形第2前ガイド132の天面20taから突出している高さが徐々に低くなっており、変形第2前ガイド右側周端部132R及び変形第2前ガイド左側周端部132Lの近傍においては、その高さが急に低くなっている。また、変形第3前ガイド133の第3最前部133aから変形第3前ガイド左側周端部133Lに向かうに従って、変形第3前ガイド133の天面20taから突出している高さが徐々に低くなっており、変形第3前ガイド左側周端部133Lの近傍においては、その高さが急に低くなっている。また、変形第3前ガイド133の第3最前部133aから変形第3前ガイド右側周端部133Rまでの間は、変形第3前ガイド133の天面20taから突出している高さは変化しない。
即ち、第1最前部131a、第2最前部132a、及び第3最前部133aから変形第3前ガイド右側周端部133Rまでの間は、天面20taからの高さが最も高く、その他の場所では、前側から後側に向かうに従ってその高さが徐々に低くなり、変形第1前ガイド右側周端部131Rと変形第2前ガイド左側周端部132Lとの接合部分、及び、変形第2前ガイド右側周端部132Rと変形第3前ガイド左側周端部133Lとの接合部分における天面20taからの高さが最も低くなる構成である。尚、これら接合部分の近傍は、刈り残しの最も発生し易い場所であり、その次に刈り残しの発生し易い場所は、変形第1前ガイド左側周端部131L近傍である。これにより、上記実施の形態の図4で示した構成例に比べて、更に刈り残しが抑制出来るという格別の効果を発揮する。また、図11で示した変形第1前ガイド131〜変形第3前ガイド133は、上述した通り天面20taからの高さが場所に対応して変化しているため、上述した後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53(図4参照)を取り付けることにより、高さ補充の機能がより一層効果的に作用するものである。
また、上記実施の形態では、本発明のブレードの一例として、第1回転刈り刃21〜第3回転刈り刃23、即ち3つの回転刈り刃が設けられている構成について説明したが、これに限らず例えば、回転刈り刃は2つであっても良い。
また、上記実施の形態では、第1回転軌跡21b〜第3回転軌跡23bと、第1後ガイド41〜第3後ガイド43の内壁との間隔が、後方に行くほど広くなっている構成について説明したが、これに限らず例えば、後方の少なくとも一部の範囲における間隔が、第1回転軌跡21b〜第3回転軌跡23bと、第1前ガイド31〜第3前ガイド33の内壁との間隔より広く設定された構成であれば良い。
また、上記実施の形態では、後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53が着脱可能な構成について説明したが、これに限らず例えば、後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53が着脱可能な構成でなくても良い。
また、上記実施の形態では、後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53を、第1前ガイド31〜第3前ガイド33に締結部品で取り付けられる構成について説明したが、これに限らず例えば、後付け第1前ガイド51〜後付け第3前ガイド53をモーアデッキ20の天板20tの天面20ta側に締結部品で取り付ける構成であっても良い。
本発明のモーアユニットによれば、ケーシング内を周回した刈草が後ガイドで落下し易くして円滑なマルチング作業を行えるモーアユニットを提供することが出来るという効果を発揮し、乗用型の草刈機として走行車体の前部に配置される、リアディスチャージ型のモーアユニットなどとして有用である。
1 走行車体
2 モーアユニット(草刈装置)
3 前輪
4 後輪
5 エンジン
6 ステップフロア
7 運転座席
8 ステアリングポスト
9 ハンドル
10 ミッションケース
11 リンク機構
20 モーアデッキ
31〜33 第1前ガイド〜第3前ガイド
41〜43 第1後ガイド〜第3後ガイド
51〜53 後付け第1前ガイド〜後付け第3前ガイド

Claims (5)

  1. 回転しながら草を刈るブレードと、
    前記ブレードが回転可能に収納された、底面側が開放された箱状体のデッキ部と、
    前記デッキ部の前側部において、前記ブレードの外端部の回転軌跡の外側に設けられた前ガイドと、を備えたモーアユニットであって、
    前記デッキ部の後側部において、前記ブレードの外端部の回転軌跡の外側に後ガイドが取り付けられた場合、
    前記ブレードの外端部の回転軌跡と前記後ガイドとの間隔が、少なくとも一部で異なる、ことを特徴とするモーアユニット。
  2. 前記後ガイドの最も後側より前側にいくにつれて前記間隔が狭くなっている、ことを特徴とする請求項1に記載のモーアユニット。
  3. 前記後ガイドは、平面視で円の一部を形成する円弧形状であり、
    前記円弧形状の後ガイドが、前記ブレードの外端部の回転軌跡より後方にずれていることを特徴とする、請求項2に記載のモーアユニット。
  4. 前記後ガイドは、平面視で真円の一部を形成する円弧形状であり、
    前記真円の中心が、前記ブレードの回転中心より後方にずれていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のモーアユニット。
  5. 前記前ガイドは、前記前ガイドの高さを補充するための追加前ガイドが、前記前ガイドに沿って取り付け可能に構成されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載のモーアユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018174813A (ja) * 2017-04-13 2018-11-15 株式会社クボタ 草刈装置
US11044846B2 (en) 2019-04-01 2021-06-29 Honda Motor Co., Ltd. Cutter housing assembly for a lawnmower, lawnmower having same, and convertible lawnmower

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