JP2014098589A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 検出素子と弾性部材との離間部位にてリード線が径方向に揺れ動くのを抑制し、ガスセンサの検出精度が低下することを抑制できるガスセンサを提供する。
【解決手段】 リード線81と接続金具20とが、検出素子6の筒孔69内にて接続しており、また、主体金具5とグロメット9との間に、リード線81を挿通させる挿通孔81を有する絶縁部材8を配置すると共に、この絶縁部材8の挿通孔81の最小の直径Aを、検出素子6の筒穴69の開口の直径Bよりも小さくなる酸素センサ1である。これにより、リード線81が酸素センサ1の径方向に揺れ動こうとしても、絶縁部材8の挿通孔81が規制することで、接続金具20とリード線81との接続部位にかかる応力が小さくなり、リード線81と接続金具20とが接触不良を生じたり、リード線81が接続金具20から脱落することを抑制できる。その結果、酸素センサ1の検出精度が低下することを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸素センサなど、測定対象となるガス中の被検出成分を検出するためのガスセンサに関する。
従来、被検出成分を検出する検出部が先端に形成された筒型の検出素子を、金属製のケーシングの内側に配置したガスセンサが知られている(特許文献1参照)。このようなガスセンサでは、検出素子から検出信号を取り出すための端子金具の先端側を、検出素子の筒穴内に挿通すると共に、端子金具の後端側を、検出素子よりも後端側に配置している。また、この端子金具の後端側を取り囲み、端子金具を保持するセパレータが、ケーシングの内部に設けられている。さらに、ケーシングの後端側には、ケーシングを閉塞すると共に、リード線を挿通する弾性部材(グロメット)が設けられている。そして、リード線と端子金具の後端側を、セパレータの内部で接続している。
特開2010−223750号公報
しかしながら、近年、ガスセンサの小型化の要求により、リード線をより先端側に配置し、リード線と端子金具とを検出素子の筒穴内にて接続することが考えられている。これにより、端子金具の全長を短くできるだけでなく、セパレータを設ける必要がなくなるため、検出素子と弾性部材との距離をできるだけ近づけることが可能となる。
これに対し、検出素子と弾性部材とを接触させることで、ガスセンサの小型化を最も達成することができる。しかしながら、検出素子を介して弾性部材に排気ガスや内燃機関等の熱が伝熱するため、弾性部材が熱劣化する虞がある。そこで、検出素子と弾性部材との間には、(従来よりも先端側には配置するものの)一定距離離間させる必要がある。
このとき、検出素子と弾性部材とが離間した領域には、リード線のみが配置されることとなるが、ガスセンサに振動や衝撃が生じたときに、リード線がガスセンサの径方向に揺れ動き、その結果、端子金具とリード線との接続部位に応力がかかり、リード線と端子金具とが接触不良を生じたり、リード線が端子金具から脱落してしまい、その結果、ガスセンサの検出精度が低下する虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、検出素子と弾性部材との離間部位にてリード線が径方向に揺れ動くのを抑制し、ガスセンサの検出精度が低下することを抑制できるガスセンサを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るガスセンサは、軸線方向に延び、測定対象に向けられる先端側が閉じた筒状をなし、自身の外周面に外側電極、および自身の内周面に内側電極が設けられた検出素子と、前記検出素子の周囲を取り囲み、前記検出素子を保持する主体金具と、前記検出素子の筒穴内に挿入され、前記検出素子の前記内側電極と電気的に接続する筒状の端子金具と、前記端子金具に接続され、前記端子金具から後端側に延びるリード線と、前記主体金具の後端側に配置され、前記リード線を取り囲む金属筒状体と、該金属筒状体の後端側を閉塞すると共に、前記リード線を前記軸線方向に挿通させた弾性部材と、を備えるガスセンサであって、前記リード線と前記接続端子とは、前記検出素子の前記筒穴内にて接続されており、前記金属筒状体の内側であり、且つ前記主体金具と前記弾性部材との間には、リード線を軸線方向に挿通させる挿通孔を有する絶縁部材が配置されており、前記絶縁部材の前記挿通孔における最小の直径は、前記筒穴の後端に位置する開口の直径よりも小さいことを特徴とする。
本発明の一態様に係るガスセンサによれば、主体金具と弾性部材との間には、リード線を挿通させる挿通孔を有する絶縁部材を配置すると共に、この絶縁部材の挿通孔の最小の直径を、検出素子の筒穴の開口の直径よりも小さくしている。これにより、リード線がガスセンサの径方向に揺れ動こうとしても、絶縁部材の挿通孔が規制することで、端子金具とリード線との接続部位にかかる応力が小さくなり、リード線と端子金具とが接触不良を生じたり、リード線が端子金具から脱落することを抑制できる。その結果、ガスセンサの検出精度が低下することを抑制できる。特に、絶縁部材の挿通孔の最小の直径を、検出素子の筒穴の開口の直径よりも小さくしているので、リード線がガスセンサの径方向に揺れ動くことを規制することが効果的に達成できる。
また、主体金具と弾性部材とは、絶縁部材により一定距離離間している。これにより、検出素子を介して弾性部材に排気ガスや内燃機関等の熱が伝熱することを抑制でき、その結果、弾性部材が熱劣化することを抑制できる。
さらに、リード線と接続端子とが検出素子の筒穴内にて接続されているため、端子金具を検出素子よりも後端側に配置する必要がなく、端子金具の全長を短くでき、検出素子と弾性部材との距離をできるだけ近づけることが可能となる。その結果、ガスセンサを小型化できる。
なお、絶縁部材の挿通孔は、軸線方向に沿ってストレート形状(つまり、同径)に設けられていてもよいし、例えば、先端側に向かって窄むテーパ形状や後端側に向かって窄むテーパ形状を一部に有していてもよい。そして、挿通孔がテーパ形状の場合には、挿通孔の最小となる直径と検出素子の筒穴の開口の直径とを比較する。
また、検出素子の筒穴についても、軸線方向に沿ってストレート形状(つまり、同径)に設けられていてもよいし、例えば、先端側に向かって窄むテーパ形状に設けられていてもよい。そして、筒穴が先端側に向かって窄むテーパ形状の場合には、筒穴の最後端の開口の直径と絶縁部材の挿通孔の直径とを比較する。
また、本発明の一態様に係るガスセンサにおいて、前記絶縁部材は、前記金属筒状体から離間して配置されていることが好ましい。このように、絶縁部材が金属筒状体から離間して配置することで、外部からの飛石等により金属筒状体が変形したとしても、絶縁部材が金属筒状体の変形による影響を受けず、絶縁部材が変形や破損することを抑制できる。
また、本発明の一態様に係るガスセンサにおいて、前記絶縁部材は、前記主体金具と前記弾性部材とによって挟持されていることが好ましい。これにより、絶縁部材を金属筒状体内に容易に配置することが可能となる。特に、絶縁部材が金属筒状体から離間して配置される場合には、この構成を採用することで、絶縁部材を容易に金属筒状体内に配置することが可能となる。
また、本発明の一態様に係るガスセンサにおいて、前記リード線と前記端子金具とは、前記端子金具の先端部にて接続されていることが好ましい。端子金具の先端側にてリード線を接続しているので、端子金具を単に検出素子の筒穴内に挿入するだけで、リード線と端子金具とを検出素子の筒穴内にて接続する構成を採ることが可能となる。その結果、ガスセンサを小型化できる。
酸素センサ1の縦断面図である。 下部アセンブリ200を説明するための図である。 下側アセンブリ200に上側アセンブリ300を配置する工程を説明するための図である。 加締部102、103、104を形成する工程を説明するための図である。
以下、本発明を具体化したガスセンサの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照し、ガスセンサの一例としての酸素センサ1の構造について説明する。図1に示す酸素センサ1は自動車等の内燃機関のエンジンから排出される排気ガスの排気管(図示外)やエンジンヘッドに取り付けられて使用されるものである。以下では、酸素センサ1の軸線O方向において、排気管やエンジンヘッド内に挿入される検出素子6の先端に向かう側(閉じている側であり図中下側)を先端側とし、これと反対方向に向かう側(図中上側)を後端側として説明する。また、軸線O方向と直交する方向を、酸素センサ1の径方向として説明する。
図1に示す酸素センサ1は、排気管内を流通する排気ガス中の酸素の有無を検出するためのセンサである。酸素センサ1は、細長で先が閉じられた筒状の検出素子6を主体金具5で取り囲んで保持した構造を有する。酸素センサ1からは、検出素子6の出力する信号を取り出すリード線18が引き出されている。リード線18は、酸素センサ1とは離れた位置に設けられる図示外のセンサ制御装置あるいは自動車の電子制御装置(ECU)に、電気的に接続されている。
検出素子6は、ジルコニアを主成分とする固体電解質体61を、軸線O方向に延び、先端が閉じた筒状に形成し、内周側に基準電極62を設け、外周側に検出電極63を設けたものである。基準電極62はPtまたはPt合金からなり、固体電解質体61の内面のほぼ全面を覆うように多孔質状に形成されている。検出電極63も同様にPtまたはPt合金からなり、固体電解質体61の外面に多孔質状に形成されている。これにより、検出素子6の先端側(閉じた側)が、検出部64として機能する。検出部64を、排気管(図示外)内を流通する排気ガス中に晒すことで、ガス濃度検出を行う。図示しないが、検出電極63は耐熱性セラミックスよりなる多孔質状の電極保護層により被覆されており、排気ガスによる被毒から保護されている。なお、検出素子6の軸線O方向の略中間位置には、径方向外側に向かって周方向に突出する拡径部65が設けられている。
検出素子6は、自身の径方向周囲を筒状の主体金具5に取り囲まれた状態で、主体金具5の筒孔55内に保持されている。主体金具5はSUS430等のステンレス鋼やS17C等の炭素鋼からなる筒状の部材であり、先端側に、排気管やエンジンヘッドの取付部(図示外)に螺合する雄ねじ部52が形成されている。先述の検出部64は、筒孔55内から先端側に突出されている。主体金具5の雄ねじ部52の後端側には、径方向に拡径された工具係合部53が形成されている。工具係合部53には、酸素センサ1を排気管やエンジンヘッドの取付部(図示外)に取り付ける際に使用される取り付け工具が係合される。工具係合部53と雄ねじ部52との間の部位には、排気管やエンジンヘッドの取付部を介したガス抜けを防止するための環状のガスケット11が嵌挿されている。主体金具5の後端部には、検出素子6や後述の内筒3を固定するための加締部57が設けられている。検出素子6の後端部66は、加締部57よりも後端側に突出されている。
主体金具5の筒孔55内には、その内周を径方向内側に向けて突出させた段部59が設けられている。先述の拡径部65は、後述するプロテクタ4の後端部46を介して、段部59に係止されている。言い換えると、段部59は、拡径部65との間でプロテクタ4の後端部46を軸線O方向に挟持している。筒孔55内には、拡径部65の後端側で検出素子6の周囲を取り囲むように、滑石粉末からなる充填部材15が充填されている。さらに筒孔55内には、充填部材15の後端側で検出素子6の周囲を取り囲むように、アルミナ製で筒状のスリーブ16が配置されている。このスリーブ16の後端側には、後述する内筒3の先端部31をスリーブ16との間で挟持するように、環状のパッキン17が配置されている。
主体金具5の後端部を内側先端方向に加締めて加締部57を形成することで、先端部31およびスリーブ16がパッキン17を介して充填部材15に対して押し付けられる。主体金具5の段部59に向けて検出素子6の拡径部65を押圧するよう、充填部材15が主体金具5の筒孔55内に圧縮充填される。筒孔55の内周面と検出素子6の外周面との間の間隙は、充填部材15によって気密に埋められる。このように、検出素子6は、主体金具5の加締部57と段部59との間において挟持された各部材を介し、主体金具5の筒孔55内で固定される。
主体金具5の筒孔55から先端側に突出する検出素子6の検出部64は、有底筒状のプロテクタ4によって覆われている。プロテクタ4は、酸素センサ1が排気管やエンジンヘッド(図示外)に取り付けられるまでに、検出素子6の検出部64に対する外部からの衝突を防止する。プロテクタ4の開放された側の周縁部である後端部46は、テーパ状に曲げ加工されている。先述のように後端部46が拡径部65と段部59とによって挟持されることで、プロテクタ4は検出部64を内部に収容した状態で固定される。プロテクタ4の周面には、内部に排気ガスを導入し、検出素子6の検出部64へと導く導入口42が形成されている。プロテクタ4の底面には、内部に入り込んだ水滴や排気ガスを排出するための排出口43が形成されている。
主体金具5の後端側には、SUS304等のステンレス鋼やS17C等の炭素鋼からなる筒状の内筒3(特許請求の範囲の「金属筒状体」に相当)が組み付けられている。内筒3は、軸線O方向に沿って延びる筒状に形成したものである。内筒3の先端部31は、テーパ状に曲げ加工されている。内筒3は、先述のように加締部57が形成されることで、先端部31がスリーブ16とパッキン17とによって挟持されて、主体金具5の筒孔55から後端側に突出した状態で固定される。筒孔55から後端側へ向けて延びる内筒3は、検出素子6の後端部66や後述の絶縁部材8の外周を取り囲んでいる。さらに、内筒3の周面を貫通する複数の孔部は、内筒3の内部に基準ガスとしての大気(外気)を導入するための第一導入孔34である。第一導入孔34は、内筒3の内部への外気導入を確保するために、内筒3とグロメット9の当接位置よりも先端側に形成されている。
内筒3に取り囲まれた検出素子6の筒穴69には、リード線18の先端部に設けられた接続金具(特許請求の範囲の「端子金具」に相当)20が挿入されている。接続金具20は、リード線18内の導線(撚り線)を加締めて電気的な接続を行う接続部21(特許請求の範囲の先端部に相当)と、接続部21から後端側に延びるテーパ状の連設部22と、連設部22から後端側に延びる略円筒状の当接部23と、当接部23から径方向外側へ放射状に延びる突出部24とを有する。つまり、接続金具20の接続部21は、接続金具20の最先端側に設けられている。このとき、当接部23が基準電極62と接続され、ひいてはリード線18が基準電極62と電気的に接続される。
検出素子6の後端部66の後端側には、内筒3と離間した状態で、絶縁部材8が配置されている。絶縁部材8は絶縁性セラミックスを筒状に形成したものであり、自身を軸線O方向に貫通する挿通孔81を有する。挿通孔81には、検出素子6内に配置された接続金具20から後端側に延びるリード線18が挿通される。
そして、この挿通孔81の最小の直径Aは、検出素子6の筒穴69の開口の直径Bよりも小さくしている。なお、本実施形態では、検出素子6の筒穴69の開口には、端子金具20の挿入性を考慮し、面取りが施されているが、その場合、直径Bは、面取りの後端側に設けられる開口を指す。
セパレータ8の後端側には、フッ素系ゴムやEPDM等からなるグロメット9(特許請求の範囲の「弾性部材」に相当)が配置されている。グロメット9は、軸線O方向に延びる略円柱状をなし、軸線O方向の略中央位置から径方向外側へ周状に突出する鍔部92を有する。グロメット9のうちで鍔部92よりも先端側の前柱部95が、内筒3の後端側の開口33に嵌められている。そして、後述するように開口33付近が外側から加締められることにより、グロメット9が内筒3に固定される。言い換えると、前柱部95が内筒3を径方向外側に押圧することで、グロメット9は内筒3を自身に固定する。
これにより、内筒3の内部では、絶縁部材8がグロメット9と検出素子6とによって軸線O方向に挟持される。そして、絶縁部材8は、グロメット9で支持されて後端側への移動が規制され、且つ、接続金具20の突出部24を介して検出素子6で支持されて先端側への移動が規制される。また、絶縁部材8の後端面がグロメット9の先端面と面接触し、しかもグロメット9の先端面の弾性変形によって絶縁部材8の後端面との密着性が高いため、セパレータ8の周方向(つまり、径方向)への移動も規制される。
さらに、内筒3の内部では、絶縁部材8がグロメット9に対して押し付けられた状態で保持されると共に、グロメット9は絶縁部材8の後端部に対応して弾性変形する。このとき、グロメット9の先端部中央には、絶縁部材8の後端部が埋まる凹部93が形成される。グロメット9の先端部周縁には、凹部93の輪郭に沿って先端側に突出し、絶縁部材8と内筒3との間隙に配置されるエッジ部94が形成される。これにより、絶縁部材8はその後端部が凹部93に収容された状態で、エッジ部94によって径方向への移動がさらに規制される。
グロメット9も、絶縁部材8と同様に、自身を軸線O方向に貫通する貫通孔91を有する。貫通孔91には、絶縁部材8の挿通孔81から後端側に延びるリード線18が挿通される。つまり、検出素子6内で接続金具20を介して基準電極62に接続されたリード線18は、挿通孔81、貫通孔91を介して、酸素センサ1の外部に引き出されている。
内筒3の径方向外側において、第一導入孔34を塞ぐように筒状のフィルタ7が配置されている。フィルタ7は、例えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体等により、水滴等を主体とする液体の透過は阻止し、かつ空気及び/又は水蒸気などの気体の透過は許容する撥水性フィルタである。
内筒3の径方向外側には、内筒3との間にフィルタ7を介在させると共に、内筒3の周囲を取り囲む筒状の金属部材である外筒100が設けられている。外筒100の後端部には、その内部にグロメット9の全体が嵌め込まれるとともに、環状の加締部104が形成されている。加締部104は、グロメット9のうちで鍔部92よりも後端側の後柱部96に対して、外筒100を圧着固定する。
また、外筒100の周面を貫通する複数の孔部は、外筒100の内部に基準ガスとしての大気(外気)を導入するための第二導入孔101である。第二導入孔101は、フィルタ7への外気供給を確保するために、フィルタ7に対応する位置に形成されている。外筒100の周面のうちで第二導入孔101の先端側および後端側には、それぞれ環状の加締部102、103が形成されている。加締部102、103は、第二導入孔101を挟んだ軸線O方向の両側で、外筒100を内筒3に向けて圧着固定するとともに、フィルタ7を外筒100と内筒3との間で挟持させる。
上記の構造によって、第二導入孔101から外筒100の内部に導入された外気は、さらに第一導入孔34から内筒3の内部に導入される。このとき、外気に含まれる水滴等は、フィルタ7によって内筒3内に侵入することが阻止される。なお、絶縁部材8と検出素子6の後端部66との間には、放射状をなす接続金具20の突出部24によって、外気を導入可能な隙間19が形成されている。内筒3内に導入された外気は、隙間19を経由して検出素子6の筒穴69内に導入される。
このように、本実施形態の酸素センサ1では、検出素子6の内部に基準ガスとして外気が導入される一方、検出素子6の外面(詳細には、検出部64)には導入口42から導入された排気ガスが接触する。そして、検出素子6の内外面の酸素濃度差に応じて、酸素濃淡電池起電力が生じる。この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度の検出信号として基準電極62からリード線18を介して取り出すことにより、排気ガス中の酸素濃度を検出できる。
次に、図2〜図4を参照し、酸素センサ1の製造工程について説明する。
まず、主体金具5の後端側開口から、プロテクタ4を筒孔55内に圧入する。このとき、プロテクタ4の後端部46が段部59に係止される位置まで、排出口43を先端向きに圧入して、プロテクタ4を主体金具5内で仮固定する。
次に、主体金具5の後端側開口から、検出素子6を筒孔55内に挿入する。このとき、検出素子6の拡径部65がプロテクタ4の後端部46に係止される位置まで、検出部64を先端向きに挿入して、検出素子6を主体金具5内で仮固定する。
次に、主体金具5の後端側開口から、充填部材15を検出素子6の周囲に充填する。これにより、充填部材15は拡径部65の後端側で、主体金具5と検出素子6との隙間を埋める。さらに、主体金具5の後端側開口から、スリーブ16、内筒3、パッキン17を順に検出素子6の周囲に装着する。これにより、スリーブ16は充填部材15に後端側から当接するとともに、内筒3の先端部31がスリーブ16とパッキン17とで軸線O方向に挟持されて、内筒3はスリーブ16から後端側に向けて立設された状態となる。
そして、主体金具5の後端側を内筒3の外周面に接触する位置まで径方向内側に加締めて、加締部57を形成する。加締部57の形成によってパッキン17に付与される外圧が、内筒3の先端部31を介してスリーブ16、充填部材15を先端側に押圧する。これにより、充填部材15と段部59との間で拡径部65が強固に挟持されて、検出素子6が固定される。また、拡径部65と段部59と間で後端部46が強固に挟持されて、プロテクタ4が固定される。さらに、スリーブ16とパッキン17との間で先端部31が強固に挟持されて、内筒3が固定される。以上の工程により、図2に示すような、主体金具5、プロテクタ4、検出素子6、内筒3等が一体に組み付けられた下側アセンブリ200が作製される。
次に、加締部57の後端側で内筒3の外周面を覆うように、下側アセンブリ200にフィルタ7を装着する。さらに、図3に示すように、予め作製された上側アセンブリ300を、フィルタ7が装着された下側アセンブリ200に組み付ける。上側アセンブリ300は、グロメット9、外筒100、リード線18、絶縁部材8等が一体に組み付けられた部材であり、次のようにして作製されればよい。
組み付け前の外筒100は、後柱部96と略同径の筒状部である後筒部106と、後筒部106よりも先端側に設けられた、鍔部92と略同径の筒状部である前筒部105と、後筒部106の先端縁から径方向外側に延び、前筒部105の後端縁に接続される連設部107とを有する。先述の第二導入孔101は、前筒部105に形成されている。連設部107の先端側開口を介して、グロメット9を外筒100内に挿入する。このとき、グロメット9の鍔部92が外筒100の連設部107に係止される位置まで、後柱部96を後端向きに挿入して、後柱部96を後筒部106内に嵌め込む。
そして、リード線18を貫通孔91に後端側から挿入して、グロメット9の先端側にリード線18を引き出す。さらに、グロメット9から引き出したリード線18を挿通孔81に後端側から挿入して、絶縁部材8の先端側にリード線18を引き出す。絶縁部材8から引き出したリード線18内の導線(撚り線)に接続部21を加締めて、接続金具20をリード線18に固定する。これにより、接続金具20の突出部24とグロメット9との間で絶縁部材8が挟持されて、上側アセンブリ300が作製される。
図3に示すように、上側アセンブリ300を下側アセンブリ200に組み付ける場合、内筒3の開口33を介して、リード線18の先端側に取り付けられた接続金具20を、検出素子6の筒穴69に挿入する。このとき、接続金具20の突出部24が検出素子6の後端部66に係止される位置まで、接続部21を先端向きに挿入する。当接部23は、径方向外側に作用する自身のバネ力によって、検出素子6の内周面に接触した状態で筒穴69に固定される。
一方、上記の接続金具20の挿入に伴って、フィルタ7が取り付けられた内筒3が、前筒部105の先端側開口を介して外筒100内に挿入されて、前筒部105とグロメット9の前柱部95との隙間に進入する。そして、接続金具20の突出部24が検出素子6の後端部66に係止された状態では、内筒3の後端部がグロメット9の鍔部92に係止される位置まで、上側アセンブリ300を更に先端側に押し込むことができる。このように上側アセンブリ300を押し込むと、グロメット9が絶縁部材8に押圧されて弾性変形して、前柱部95に凹部93およびエッジ部94が形成される。なお、本実施形態では、グロメット9が絶縁部材8に押圧されて弾性変形することで、前柱部95に凹部93およびエッジ部94が形成されているが、グロメット9が絶縁部材8に押圧される前から、前柱部95に凹部93およびエッジ部94が形成されていてもよい。
最後に、図3に示す組み付け状態のもと、図4に示すように、前筒部105における第二導入孔101の先端側および後端側を、それぞれ径方向内側に向けて周方向に加締めて、環状の加締部102、103を形成する。これにより、外筒100が内筒3に対して圧着されて、上側アセンブリ300が下側アセンブリ200に固定されるとともに、外筒100と内筒3との間でフィルタ7が固定される。さらに、後筒部106を径方向内側に向けて周方向に加締めて、環状の加締部104を形成する。これにより、外筒100がグロメット9(詳細には、後柱部96)に対して圧着固定されて、酸素センサ1が完成する。
以上説明したように、本実施形態に係る酸素センサ1によれば、主体金具5とグロメット9との間には、リード線81を挿通させる挿通孔81を有する絶縁部材8を配置すると共に、この絶縁部材8の挿通孔81の最小の直径Aを、検出素子6の筒穴69の開口の直径Bよりも小さくしている。これにより、リード線81が酸素センサ1の径方向に揺れ動こうとしても、絶縁部材8の挿通孔81が規制することで、接続金具20とリード線81との接続部位にかかる応力が小さくなり、リード線81と接続金具20とが接触不良を生じたり、リード線81が接続金具20から脱落することを抑制できる。その結果、酸素センサ1の検出精度が低下することを抑制できる。
特に、絶縁部材8の挿通孔81の最小の直径Aを、検出素子6の筒穴69の開口の直径Bよりも小さくしているので、リード線81が酸素センサ1の径方向に揺れ動くことを規制することが効果的に達成できる。
また、主体金具5とグロメット9とは、絶縁部材8により一定距離離間している。これにより、検出素子6を介してグロメット9に排気ガスや内燃機関等の熱が伝熱することを抑制でき、その結果、グロメット9が熱劣化することを抑制できる。
さらに、リード線81と接続金具20とが検出素子6の筒穴69内にて接続されているため、接続金具20を検出素子6よりも後端側に配置する必要がなく、接続金具20の全長を短くでき、検出素子6とグロメット9との距離をできるだけ近づけることが可能となる。その結果、酸素センサ1を小型化できる。
また、本実施形態に係る酸素センサ1によれば、絶縁部材8が内筒3から離間して配置しているので、外部からの飛石等により内筒3が変形したとしても、絶縁部材8が内筒3の変形による影響を受けず、絶縁部材8が変形や破損することを抑制できる。
また、本実施形態に係る酸素センサ1によれば、絶縁部材8は、主体金具5とグロメット9とによって挟持されているので、絶縁部材8を内筒3内に容易に配置することが可能となる。特に、絶縁部材8が内筒3から離間して配置される場合には、この構成を採用することで、絶縁部材8を容易に内筒3内に配置することが可能となる。
また、本実施形態に係る酸素センサ1によれば、リード線81と接続金具20とは、端子金具20の先端側に設けられた接続部21にて接続されていることが好ましい。接続金具20の接続部21にてリード線81を接続しているので、接続金具20を単に検出素子6の筒穴69内に挿入するだけで、リード線81と接続金具20とを検出素子6の筒穴69内にて接続する構成を採ることが可能となる。その結果、酸素センサ1を小型化できる。
尚、本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係るセンサの一態様として、酸素センサである酸素センサ1を例示した。しかしながら、本発明は、検出素子から検出信号を取り出すためのリード線を保持するセラミック部材がケーシングの内部に設けられるセンサに適用できる。よって、酸素センサ以外のガスセンサ、例えばHCセンサやNOxセンサなどに、本発明を適用してもよい。
1 酸素センサ
3 内筒
5 主体金具
6 検出素子
7 フィルタ
8 絶縁部材
9 グロメット
18 リード線
20 接続金具
34 第一導入孔
62 基準電極
63 検出電極
72 鍔部
81 挿通孔
91 挿通孔
100 外筒
101 第二導入孔

Claims (4)

  1. 軸線方向に延び、測定対象に向けられる先端側が閉じた筒状をなし、自身の外周面に外側電極、および自身の内周面に内側電極が設けられた検出素子と、
    前記検出素子の周囲を取り囲み、前記検出素子を保持する主体金具と、 前記検出素子の筒穴内に挿入され、前記検出素子の前記内側電極と電気的に接続する筒状の端子金具と、
    前記端子金具に接続され、前記端子金具から後端側に延びるリード線と、
    前記主体金具の後端側に配置され、前記リード線を取り囲む金属筒状体と、
    該金属筒状体の後端側を閉塞すると共に、前記リード線を前記軸線方向に挿通させた弾性部材と、
    を備えるガスセンサあって、
    前記リード線と前記端子金具とは、前記検出素子の前記筒孔内にて接続されており、
    前記金属筒状体の内側であり、且つ前記主体金具と前記弾性部材との間には、リード線を軸線方向に挿通させる挿通孔を有する絶縁部材が配置されており、
    前記絶縁部材の前記挿通孔における最小の直径は、前記筒孔の後端に位置する開口の直径よりも小さいことを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記絶縁部材は、前記金属筒状体から離間して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記絶縁部材は、前記主体金具と前記弾性部材とによって挟持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガスセンサ。
  4. 前記リード線と前記端子金具とは、前記端子金具の先端側にて接続されていること特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガスセンサ。
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