JP2014098562A - 計器取替用の無停電工具 - Google Patents

計器取替用の無停電工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2014098562A
JP2014098562A JP2012248996A JP2012248996A JP2014098562A JP 2014098562 A JP2014098562 A JP 2014098562A JP 2012248996 A JP2012248996 A JP 2012248996A JP 2012248996 A JP2012248996 A JP 2012248996A JP 2014098562 A JP2014098562 A JP 2014098562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
wire
push
insertion portion
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012248996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6081777B2 (ja
Inventor
Hiroo Kawasaki
博雄 川崎
Kazuhiko Shono
和彦 荘野
Makoto Abe
阿部  誠
Shigeki Koyama
茂樹 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOHOKU KEIKI KOGYO KK
Original Assignee
TOHOKU KEIKI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOHOKU KEIKI KOGYO KK filed Critical TOHOKU KEIKI KOGYO KK
Priority to JP2012248996A priority Critical patent/JP6081777B2/ja
Publication of JP2014098562A publication Critical patent/JP2014098562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6081777B2 publication Critical patent/JP6081777B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】電線の径や被覆の厚さに関わらず、確実に押し切り電極を電線に電気的に接続させることができる計器取替用の無停電工具を提供する。
【解決手段】複数の電線挿入部12が計器1の各電線2をそれぞれ挿入可能に工具本体11に設けられる。受け部材13が各電線挿入部12の開口を塞ぐよう設けられる。複数の電線用押さえ部材14がそれぞれ先端にV字溝を有し、先端から後端にかけて貫通孔29を有する。各電線用押さえ部材14は、各電線挿入部12に挿入された各電線2を先端で受け部材13との間に挟んで固定するよう、貫通孔29を移動方向に沿わせて各電線挿入部12の奥側に形成された奥部孔12aから開口側に向かって移動可能である。複数の押し切り電極15が各電線用押さえ部材14により固定された各電線2の被覆を破って電気的に接続するよう、各電線用押さえ部材14の貫通孔29を通って各電線挿入部12に突出可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力量計などの計器取替用の無停電工具に関する。
従来、電力量計などの計器を、交換や修理、点検などのために取り替えるとき、必要に応じて電力量計などの計器取替用の無停電工具を使用して、電力供給を停止することなく無停電で作業することが行われている。このような計器取替用の無停電工具として、工具本体の一側辺部に凹入形成されて電力量計の各電線を側方から差込み可能な複数の挿入溝と、各挿入溝の開口部を閉鎖して各挿入溝に差込まれた各電線を受け止める受け部材と、各挿入溝の幅方向の寸法よりも僅かに小さい外径を有し、各挿入溝の奥側から開口側へ向かっての螺進操作にともない、その先端刃部で各挿入溝に差込まれた各電線の被覆を破って各電線の導体に接触し電気的に接続される押し切り電極とを備えたものがある(例えば、特許文献1または2参照)。
特開平8−75791号公報 特開平8−75788号公報
特許文献1に記載の無停電工具は、押し切り電極と電線とを確実に接続するよう、押し切り電極の外径を、挿入溝の幅より僅かに小さい程度まで大きくしているため、被覆の厚い電線の場合、押し切る力が足らず電線の被覆を破りにくいという課題があった。被覆を破るために押し切り電極に加える力を大きくすると、それに耐えるように工具本体の強度を上げる必要があり、高価なものになってしまう。
そこで、押し切り電極に加える力を変えずに押し切る力を上げるため、押し切り電極の外径を細くした場合、押し切り電極の回転作用により電線が横に逃げてしまい、押し切り電極が電線の被覆を破れない、または、横にずれた状態で被覆を破き、電極と導体とが正対せず、接触不完全になるという課題があった。
また、特許文献2に記載の無停電工具は、押し切り電極先端の四つ割り刃部により電線の被覆を破る構造になっており、被覆の厚い電線の場合、刃部の深さが足りず破れないという課題があった。四つ割り刃部の長さを延ばすと、強度が低下して刃部が破損してしまう。また、四つ割り部によってより線の素線を破断してしまう。更に、刃部の長さを延ばしたまま四つ割りを設けない場合には、四つ割り部の削り作用が無くなり、被覆を破れなくなってしまう。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、電線の径や被覆の厚さに関わらず、確実に押し切り電極を電線に電気的に接続させることができる計器取替用の無停電工具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る計器取替用の無停電工具は、計器を無停電で取り替えるための無停電工具であって、工具本体と、前記工具本体に設けられた押さえ部材挿入部と、前記工具本体の前部に設けられた電線挿入部と、前記電線挿入部の開口を塞ぐための受け部材と、前記電線挿入部に挿入された電線を、先端で前記受け部材との間に挟んで固定するよう、前記押さえ部材挿入部に備えられて、前記電線挿入部に突出可能に設けられた電線用押さえ部材と、前記工具本体の後部に設けられた押し切り電極挿入部と、前記電線用押さえ部材により固定された前記電線の被覆を破って電気的に接続するよう、前記押し切り電極挿入部に挿入されて、前記電線挿入部に突出可能に設けられた押し切り電極とを有し、前記電線用押さえ部材は、前記電線が前記電線挿入部の幅の中心部に配置されるよう、先端にV字溝を有していることを特徴とする。
また、本発明に係る計器取替用の無停電工具は、計器を無停電で取り替えるために、前記計器に接続された互いに対応する電源側の複数の電線と負荷側の複数の電線とを電気的に接続させるのに使用される計器取替用の無停電工具であって、工具本体と、前記計器の各電線をそれぞれ挿入可能に前記工具本体に設けられた複数の電線挿入部と、各電線挿入部の開口を塞ぐための受け部材と、前記電線が前記電線挿入部の幅の中心部に配置されるようそれぞれ先端にV字溝を有し、先端から後端にかけて貫通孔を有し、各電線挿入部に挿入された各電線を先端で前記受け部材との間に挟んで固定するよう、それぞれ前記貫通孔を移動方向に沿わせて各電線挿入部の奥側に形成された奥部孔から開口側に向かって移動可能に設けられた複数の電線用押さえ部材と、各電線用押さえ部材により固定された各電線の被覆を破って電気的に接続するよう、それぞれ各電線用押さえ部材の前記貫通孔を通って各電線挿入部に突出可能に設けられた複数の押し切り電極とを有していてもよい。この場合、前記貫通孔は前記V字溝の中心に貫通していることが好ましい。
本発明に係る計器取替用の無停電工具は、計器に接続された互いに対応する電源側の電線と負荷側の電線とを電気的に接続させるために、以下のようにして使用される。まず、計器の各電線を工具本体の複数の電線挿入部にそれぞれ挿入し、受け部材で各電線挿入部の開口を塞ぐ。各電線挿入部に設けられた複数の電線用押さえ部材を、各電線挿入部の奥側に形成された奥部孔から開口側に向かって移動させて、各電線挿入部に挿入された各電線を、先端のV字溝で受け部材との間に挟んで固定する。
この状態で、各電線挿入部に対応して設けられた複数の押し切り電極を各電線挿入部の開口側に向かって移動させ、各電線用押さえ部材の貫通孔を通して各電線挿入部に突出させる。このとき、各押し切り電極の先端が、各電線用押さえ部材で固定された各電線の被覆を破るまで各押し切り電極を移動させることにより、各押し切り電極と各電線とを電気的に接続することができる。互いに対応する電源側の電線と負荷側の電線とが電気的に接続するよう、あらかじめ対応する押し切り電極同士を工具本体内部で接続しておくことにより、計器の手前でバイパス回路を形成することができ、無停電で計器の取替を行うことができる。
本発明に係る計器取替用の無停電工具は、各電線用押さえ部材のV字溝により、各電線の径が細いものであっても、各電線をV字溝の中心に寄せて配置することができる。このため、貫通孔から突出する各押し切り電極を、各電線の中心に確実に電気的に接続することができる。また、各押し切り電極を細くすることができ、被覆が厚い電線であっても、押し切り電極で電線の被覆を破りやすくすることができる。V字溝の内壁により各電線が横方向に移動するのを抑制することができるため、各押し切り電極で各電線の被覆を破る際にも各電線が動かず、各押し切り電極を確実に各電線に接続することができる。このように、本発明に係る計器取替用の無停電工具は、電線の径や被覆の厚さに関わらず、確実に押し切り電極を電線に電気的に接続させることができる。なお、V字溝は、開き角度が60乃至95度であることが好ましい。この場合、各電線の径の大きさに関わらず、確実に各電線をV字溝の中心に寄せて固定することができる。
各電線用押さえ部材および各押し切り電極は、各電線挿入部の奥側の奥部孔から開口側に向かって、いかなる構成で移動可能であってもよい。例えばスライドして移動可能になっていてもよく、工具本体に螺合した状態で、移動方向に沿った中心軸周りに回転しながら移動可能になっていてもよい。また、各電線用押さえ部材および各押し切り電極は、計器の取替作業終了後、各電線挿入部の開口側から奥側の奥部孔に向かって、元の位置まで戻るようになっていることが好ましい。また、各電線用押さえ部材は、すべりの良い材質から成ることが好ましい。各電線挿入部は、U字溝などの開口を有する溝形状を成していることが好ましい。
本発明に係る計器取替用の無停電工具は、工具本体の表面に、各押し切り電極が各電線と電気的に接続してバイパス回路が確実に形成されたことを知らせるための表示部を有していてもよい。表示部は、例えばLEDから成り、バイパス回路の形成を光で知らせるよう構成されていてもよい。
本発明に係る計器取替用の無停電工具で、各電線用押さえ部材は、各押し切り電極と共に移動可能に弾性部材を介して各押し切り電極に取り付けられており、各電線挿入部の前記奥部孔から開口側に向かって各押し切り電極と共に移動するよう構成され、各押し切り電極は、各電線用押さえ部材が前記受け部材との間に各電線を挟んで移動を停止したとき、前記弾性部材の弾性力に抗して前記貫通孔から突出するよう構成されていることが好ましい。この場合、各押し切り電極を移動させるだけで、各電線用押さえ部材で各電線を固定し、各押し切り電極で各電線の被覆を破り、各押し切り電極を導体と接触させて電気的に接続させることができる。弾性部材により、各電線用押さえ部材で各電線を受け部材に弾性的に押し付けて固定することができる。弾性部材は、圧縮バネが好適であるが、ゴム材で形成されていてもよい。
本発明に係る計器取替用の無停電工具で、各押し切り電極は、細い径の方が小さい力で電線の被覆を破ることができるが、V字溝の開き角度の制約を考慮すると、径が3mm乃至7mmであることが好ましい。
本発明によれば、電線の径や被覆の厚さに関わらず、確実に押し切り電極を電線に電気的に接続させることができる計器取替用の無停電工具を提供することができる。
本発明の実施の形態の計器取替用の無停電工具を示す(a)正面図、(b)底面図、(c)A−A’線断面図、(d)電線用押さえ部材の斜視図である。 図1に示す計器取替用の無停電工具の、押し切り電極と発光表示部と電流検出部との接続状態を示す回路図である。 図1に示す計器取替用の無停電工具の使用状態を示す斜視図である。 図1に示す計器取替用の無停電工具の使用状態を示す、工具本体の内部の底面図である。 本発明の実施の形態の計器取替用の無停電工具の、単相2線式計器用の変形例を示す斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図5は、本発明の実施の形態の計器取替用の無停電工具を示している。
図1に示すように、計器取替用の無停電工具10は、工具本体11と複数の電線挿入部12と受け部材13と複数の電線用押さえ部材14と複数の押し切り電極15と発光表示部16と電流検出部17とを有している。
計器取替用の無停電工具10は、低圧電力量計などの計器1を無停電で取り替えるために、計器1に接続された互いに対応する電源側の電線2と負荷側の電線2とを電気的に接続させるのに使用される。なお、具体的な一例では、計器1の電源側の電線2および負荷側の電線2はそれぞれ3本ずつから成り、電線挿入部12、各電線用押さえ部材14および各押し切り電極15は6つから成っている。
図1(a)〜(c)に示すように、工具本体11は、絶縁性の素材で形成されたケーシングから成り、厚みがある箱型の回路収納部21と、回路収納部21から一方に向かって伸びる薄い箱型の押さえ部材挿入部22とを有している。工具本体11は、回路収納部21の端面に、左右に並んだ6つの押し切り電極挿入部23を有している。また、工具本体11は、回路収納部21の内部に、各押し切り電極挿入部23に対応して配置され、内側に雌ネジが形成された6つの螺合孔24を有している。
各電線挿入部12は、工具本体11の押さえ部材挿入部22の先端側の側縁部に、各押し切り電極挿入部23に対応するよう並んで設けられている。各電線挿入部12は、所定の深さのU字溝から成り、押さえ部材挿入部22の厚みに沿って、押さえ部材挿入部22の表面側から裏面側まで貫通して設けられている。各電線挿入部12は、計器1の各電線2をそれぞれ1本ずつ別々に挿入可能に、各電線2のそれぞれに対応して設けられている。また、各電線挿入部12は、最深部が押さえ部材挿入部22の内部に連通するよう、奥側に奥部孔12aが形成されている。
工具本体11は、押さえ部材挿入部22の先端部に、一方の側面から他方の側面まで、側縁に沿って各電線挿入部12を貫通するよう形成された挿入孔25を有している。挿入孔25は、押さえ部材挿入部22の先端面からやや内側に入った位置に設けられている。受け部材13は、2本の円柱状の絶縁体から成っている。各受け部材13は、それぞれ左右から挿入孔25に挿入して、全ての電線挿入部12の開口を塞ぐよう設けられている。
図1(d)に示すように、各電線用押さえ部材14は、やや細長い角柱状を成し、先端に左右に貫通するV字溝26と、V字溝26に垂直に交わるU字溝27とを有している。V字溝26は、開き角度が60乃至95度であり、最深部が一方の端面の中心を通るよう形成されている。U字溝27は、受け部材13の径と同じ大きさの曲率を有している。また、各電線用押さえ部材14は、他方の端部に左右に突出したフランジ部28を有している。各電線用押さえ部材14は、長さ方向に沿って、先端から後端にかけて中央部を貫通する貫通孔29を有している。貫通孔29は、V字溝26の中心を貫通している。
図1(a)〜(c)に示すように、各押し切り電極15は、細長く、導電性の金属材料から成っている。各押し切り電極15は、先端側に各電線用押さえ部材14の貫通孔29に挿入可能な径を有する接続部30と、中央付近に周方向に沿って側方に突出するよう設けられた留め部31と、後端側の側面に工具本体11の螺合孔24に螺合可能な雄ネジが形成された螺合部32とを有している。また、各押し切り電極15は、後端側の端面にマイナスドライバーを係合可能に構成されている。
各電線用押さえ部材14および各押し切り電極15は、それぞれ各電線挿入部12に対応して、工具本体11の内部に設けられている。各電線用押さえ部材14は、貫通孔29を移動方向に沿わせて各電線挿入部12の奥側に形成された奥部孔12aから開口側に向かって移動可能である。各電線挿入部12の奥部孔12aは、各押し切り電極挿入部23に連通している。各電線用押さえ部材14および各押し切り電極15は、フランジ部28と留め部31との間に圧縮バネ33を挟んで、貫通孔29に接続部30を挿入した状態で取り付けられている。各電線用押さえ部材14および各押し切り電極15は、各押し切り電極挿入部23から工具本体11の内部を通って各電線挿入部12に向かって挿入され、工具本体11の螺合孔24に螺合部32を螺合させている。各押し切り電極15は、V字溝26が各電線挿入部12の奥に配置され、後端側の端面が各押し切り電極挿入部23に配置されるよう取り付けられている。このとき、V字溝26が各電線挿入部12の長さ方向に沿うようにして取り付けられている。
これにより、各押し切り電極15の後端側の端面にマイナスドライバーを係合して締める方向に回転させると、各電線挿入部12の奥部孔12aから開口側に向かって、各押し切り電極15と各電線用押さえ部材14とが共に移動するようになっている。また、その移動中に、各電線用押さえ部材14が先端のV字溝26で受け部材13との間に各電線2を挟んで固定し、移動を停止したとき、各押し切り電極15が圧縮バネ33の弾性力に抗して貫通孔29を通って各電線挿入部12に突出するよう構成されている。なお、各押し切り電極15は、対応する電源側の電線2と負荷側の電線2とが挿入される電線挿入部12に配置されたもの同士が、工具本体11の内部であらかじめ互いに電気的に接続されている。
なお、各電線用押さえ部材14のV字溝26は、径が細い電線2を確実にV字溝26の中心へ誘導するため、極力小さい開き角度を有していることが好ましいが、その場合、V字溝26の深さが大きくなるため、電線用押さえ部材14の長さおよび圧縮バネ33の長さを調整し、対象となる電線2の外径から最も適した開き角度にする必要がある。例えば、一般家屋の電気配線に使用されている電線の中で最も細い外径3.2mmの電線を押さえるためには、V字溝26の開き角度は、電線用押さえ部材14の機械的強度を勘案すると、60乃至95度が好適である。
各押し切り電極15は、細い径のほうが押し切り電極に加える力が小さく済むが、そのためには、より正確にV字溝26の中心に電線2を誘導する必要があり、V字溝26の開き角度を小さくしなければならない。しかし、V字溝26の開き角度には制約があるため、各押し切り電極15の径は、3mm乃至7mmが好適である。
図1(a)、(c)および図2に示すように、発光表示部16は、3つのLEDから成り、回路収納部21の端面に設けられている。図2に示すように、電流検出部17は、3つから成り、互いに接続された3つの押し切り電極15の組および各発光表示部16のそれぞれに対応して設けられている。電流検出部17は、各押し切り電極15の組に電流が流れるのを検出可能になっている。各発光表示部16は、対応する電流検出部17が電流を検出したとき発光するようになっている。
次に、作用について説明する。
計器取替用の無停電工具10は、計器1に接続された互いに対応する電源側の電線2と負荷側の電線2とを電気的に接続させるために、以下のようにして使用される。まず、図3(a)および図4(a)に示すように、受け部材13を外した状態で、計器1の各電線2を工具本体11の各電線挿入部12に1本ずつ別々に挿入する。次に、図3(b)および図4(b)に示すように、受け部材13を工具本体11の挿入孔25に挿入して、各電線挿入部12の開口を塞ぐ。
図4(c)に示すように、各押し切り電極15の後端側の端面にマイナスドライバーを係合して締める方向に回転させ、各押し切り電極15を各電線挿入部12の奥側から開口側に向かって螺進させる。これにより、各電線用押さえ部材14も各電線挿入部12の奥側から開口側に向かって移動し、奥部孔12aを通って各電線挿入部12に突出し、受け部材13との間に各電線2を挟む。このとき、各電線用押さえ部材14のV字溝26により、各電線2をV字溝26の中心、すなわち各電線挿入部12の幅の中心部に寄せて配置することができる。また、U字溝27により、受け部材13がV字溝26の奥まで入り込むことができるため、電線2の径が細く、たとえV字溝26の深さよりも小さいものであっても、その電線2をV字溝26の中心に寄せて配置することができる。V字溝26の開き角度が60乃至95度であるため、各電線2の径の大きさに関わらず、確実に各電線2をV字溝26の中心に寄せて固定することができる。また、圧縮バネ33により、各電線用押さえ部材14で各電線2を受け部材13に弾性的に押し付けて固定することができる。
図4(d)に示すように、各電線用押さえ部材14が受け部材13との間に各電線2を挟んで移動を停止しても、引き続き各押し切り電極15を締める方向に回転させる。これにより、圧縮バネ33の弾性力に抗して、各押し切り電極15の接続部30の先端を貫通孔29から突出させることができる。各押し切り電極15の接続部30の先端が、各電線用押さえ部材14で固定された各電線2の被覆を破るまで各押し切り電極15を各電線挿入部12の開口側に向かって螺進させることにより、各押し切り電極15と各電線2とを電気的に接続することができる。このとき、各電線2をV字溝26の中心に寄せて固定しているため、各押し切り電極15を細くすることができ、押し切り電極15で電線2の被覆を破りやすくすることができる。また、V字溝26の内壁により各電線2が横方向に移動するのを抑制することができるため、各押し切り電極15で各電線2の被覆を破る際にも各電線2が動かない。このため、各押し切り電極15で確実に各電線2の長さ方向に沿った中心軸付近の被膜を破り、各押し切り電極15を各電線2の導体と最も安定した状態である正対した状態で接触させて接続させることができる。
互いに対応する電源側の電線2と負荷側の電線2とが電気的に接続するよう、あらかじめ対応する押し切り電極15同士を工具本体11の内部で接続しているため、全ての押し切り電極15と電線2とを接続することにより、計器1の手前でバイパス回路を形成することができる。このとき、発光表示部16により、各押し切り電極15が各電線2と電気的に接続してバイパス回路が確実に形成されたことを知らせることができる。このため、各発光表示部16の発光を確認して、安全かつ確実に無停電で計器1の取替を行うことができる。計器1の取替作業終了後、各押し切り電極15をマイナスドライバーで緩める方向に回転させることにより、各押し切り電極15を各電線2から外して、各押し切り電極15および各電線用押さえ部材14を元の位置まで戻すことができ、各電線2を各電線挿入部12から出して、工具本体11を取り外すことができる。
また、図5に示すように、計器取替用の無停電工具10は、電線挿入部12、各電線用押さえ部材14および各押し切り電極15が4つから成っていてもよい。この場合、電源側の電線2および負荷側の電線2がそれぞれ2本ずつから成る単相2線式の計器1に使用することができる。
1 計器
2 電線
10 計器取替用の無停電工具
11 工具本体
21 回路収納部
22 押さえ部材挿入部
23 押し切り電極挿入部
24 螺合孔
25 挿入孔
12 電線挿入部
12a 奥部孔
13 受け部材
14 電線用押さえ部材
26 V字溝
27 U字溝
28 フランジ部
29 貫通孔
15 押し切り電極
30 接続部
31 留め部
32 螺合部
33 圧縮バネ
16 発光表示部
17 電流検出部

Claims (5)

  1. 計器を無停電で取り替えるための無停電工具であって、
    工具本体と、
    前記工具本体に設けられた押さえ部材挿入部と、
    前記工具本体の前部に設けられた電線挿入部と、
    前記電線挿入部の開口を塞ぐための受け部材と、
    前記電線挿入部に挿入された電線を、先端で前記受け部材との間に挟んで固定するよう、前記押さえ部材挿入部に備えられて、前記電線挿入部に突出可能に設けられた電線用押さえ部材と、
    前記工具本体の後部に設けられた押し切り電極挿入部と、
    前記電線用押さえ部材により固定された前記電線の被覆を破って電気的に接続するよう、前記押し切り電極挿入部に挿入されて、前記電線挿入部に突出可能に設けられた押し切り電極とを有し、
    前記電線用押さえ部材は、前記電線が前記電線挿入部の幅の中心部に配置されるよう、先端にV字溝を有していることを
    特徴とする計器取替用の無停電工具。
  2. 計器を無停電で取り替えるために、前記計器に接続された互いに対応する電源側の複数の電線と負荷側の複数の電線とを電気的に接続させるのに使用される計器取替用の無停電工具であって、
    工具本体と、
    前記計器の各電線をそれぞれ挿入可能に前記工具本体に設けられた複数の電線挿入部と、
    各電線挿入部の開口を塞ぐための受け部材と、
    前記電線が前記電線挿入部の幅の中心部に配置されるようそれぞれ先端にV字溝を有し、先端から後端にかけて貫通孔を有し、各電線挿入部に挿入された各電線を先端で前記受け部材との間に挟んで固定するよう、それぞれ前記貫通孔を移動方向に沿わせて各電線挿入部の奥側に形成された奥部孔から開口側に向かって移動可能に設けられた複数の電線用押さえ部材と、
    各電線用押さえ部材により固定された各電線の被覆を破って電気的に接続するよう、それぞれ各電線用押さえ部材の前記貫通孔を通って各電線挿入部に突出可能に設けられた複数の押し切り電極とを有することを、
    特徴とする計器取替用の無停電工具。
  3. 各電線用押さえ部材は、各押し切り電極と共に移動可能に弾性部材を介して各押し切り電極に取り付けられており、各電線挿入部の前記奥部孔から開口側に向かって各押し切り電極と共に移動するよう構成され、
    各押し切り電極は、各電線用押さえ部材が前記受け部材との間に各電線を挟んで移動を停止したとき、前記弾性部材の弾性力に抗して前記貫通孔から突出するよう構成されていることを、
    特徴とする請求項2記載の計器取替用の無停電工具。
  4. 前記貫通孔は前記V字溝の中心に貫通していることを、特徴とする請求項2または3記載の計器取替用の無停電工具。
  5. 前記押し切り電極の径が、3mm乃至7mmであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の計器取替用の無停電工具。
JP2012248996A 2012-11-13 2012-11-13 計器取替用の無停電工具 Active JP6081777B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012248996A JP6081777B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 計器取替用の無停電工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012248996A JP6081777B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 計器取替用の無停電工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014098562A true JP2014098562A (ja) 2014-05-29
JP6081777B2 JP6081777B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=50940693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012248996A Active JP6081777B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 計器取替用の無停電工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6081777B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017067671A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 中国電力株式会社 無停電計器取替装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0875791A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Tokyo Kiki Seisaku Kk 電力量計用の無停電取替工具
JPH0875788A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Tokyo Kiki Seisaku Kk 電力量計用の無停電取替工具
JPH10132858A (ja) * 1996-11-05 1998-05-22 Toko Electric Co Ltd 無停電工具
JPH1130633A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Toko Electric Co Ltd 無停電工具
JP2007212318A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Toko Electric Corp 無停電工具およびその検査治具

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0875791A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Tokyo Kiki Seisaku Kk 電力量計用の無停電取替工具
JPH0875788A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Tokyo Kiki Seisaku Kk 電力量計用の無停電取替工具
JPH10132858A (ja) * 1996-11-05 1998-05-22 Toko Electric Co Ltd 無停電工具
JPH1130633A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Toko Electric Co Ltd 無停電工具
JP2007212318A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Toko Electric Corp 無停電工具およびその検査治具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017067671A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 中国電力株式会社 無停電計器取替装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6081777B2 (ja) 2017-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20180138547A (ko) 모듈 커넥터
EP2653735A2 (en) Stud bolt, terminal block, electrical apparatus, and fixing method
US20030001715A1 (en) Electrical safety connector fuse
US9698516B2 (en) Connector
EP2747217A2 (en) Universal mount contact block with reversible protected wiring terminals
RU2530738C2 (ru) Соединитель для батареи с множеством ориентаций
JP6561740B2 (ja) 無停電計器取替装置
WO2015083045A1 (en) Electrical connector
JP6081777B2 (ja) 計器取替用の無停電工具
JP4995298B2 (ja) 電池システム
US9660362B2 (en) Device for electrical connection having an auxiliary output, and switching appliance having such a device
US6914191B2 (en) Electrical connector for unstripped insulated wire
JP5840817B1 (ja) 短絡防止具
US10673186B2 (en) Electrical cord having plugs multi-functional light indicators
US20130252484A1 (en) Connecting structure for electronic devices
JP2017107833A (ja) 開閉器及び分電盤
JP2017112007A (ja) 電力取出ケーブル、プラグ受容器具、及び、電気機器
JP5335008B2 (ja) トリップロック端子用電圧計
JP5351697B2 (ja) 配線装置
JP2011174807A (ja) 電力量計用の無停電取替工具
JP2019032960A (ja) 電池パック
JP5367022B2 (ja) 接続端子構造
JP5662732B2 (ja) 配線器具、給電システム
JP4657697B2 (ja) 厳環境用マルチタップ
JP2008300186A (ja) バナナ端子固定具用ドライバー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6081777

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250