JP2019032960A - 電池パック - Google Patents

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光司 西村
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Abstract

【課題】生産性を向上することができる電池パックを提供する。【解決手段】複数の電池を収容する筐体部材3と、筐体部材3に配置される検知端子13とを備えた電池パック1において、検知端子13に、電池の極柱5に挿通される端子挿通孔7が設けられ極柱5に締結される固定部材9を介して固定される平板状の端子部11と、端子部11と一体に設けられ電線の端末部に接続される電線接続部15とを設け、検知端子13に、端子部11と電線接続部15との間に端子部11と電線接続部15と一体に保持部17を設け、筐体部材3に、保持部17が配置され保持部17の固定部材9の回転方向両側に当接可能に位置する一対の回転防止部19,19を設け、一対の回転防止部19,19に、検知端子13の筐体部材3からの離脱方向に位置する離脱防止部23を設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、電池パックに関する。
従来、電池パックとしては、複数の電池を収容する筐体部材としての連結ユニットと、連結ユニットに配置される検知端子と、検知端子に設けられ電池の極柱に挿通される端子挿通孔が設けられ極柱に締結される固定部材としてのナットを介して固定される平板状の端子部と、検知端子に設けられ端子部と一体に設けられ電線の端末部に接続される電線接続部とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電池パックでは、連結ユニットに、電池の極柱に挿通され複数の電池を接続するバスバが配置され、バスバと検知端子との間に、検知端子をバスバに固定する固定手段が設けられている。
このような電池パックでは、検知端子をバスバに固定することにより、連結ユニットの形状に依存することなく、検知端子の位置決めと、検知端子の小型化を図ることができ、ナットを介して検知端子を電池の極柱に固定することができる。
特開2012−248513号公報
しかしながら、上記特許文献1のような電池パックでは、筐体部材に配置されるバスバと検知端子との間に固定手段を設けているので、固定手段を設ける位置がバスバのサイズに依存している。
バスバのサイズは、筐体部材に収容される電池のサイズによって許容電流値が変わるので、変更されることがあり、バスバのサイズ変更に合わせて、固定手段を設ける位置も変更しなければならず、生産性が低下していた。
そこで、この発明は、生産性を向上することができる電池パックの提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、複数の電池を収容する筐体部材と、前記筐体部材に配置される検知端子と、前記検知端子に設けられ前記電池の極柱に挿通される端子挿通孔が設けられ前記極柱に締結される固定部材を介して固定される平板状の端子部と、前記検知端子に設けられ前記端子部と一体に設けられ電線の端末部に接続される電線接続部と、前記検知端子に設けられ前記端子部と前記電線接続部との間に前記端子部と前記電線接続部と一体に設けられた保持部と、前記筐体部材に設けられ前記保持部が配置され前記保持部の前記固定部材の回転方向両側に当接可能に位置する一対の回転防止部と、前記一対の回転防止部に設けられ前記検知端子の前記筐体部材からの離脱方向に位置する離脱防止部とを有することを特徴とする。
この電池パックでは、筐体部材に、保持部が配置され保持部の固定部材の回転方向両側に当接可能に位置する一対の回転防止部が設けられているので、検知端子の端子部を小型化して、筐体部材に対して検知端子の回り止めを行うことができる。
このため、電池のサイズ変更に合わせて、検知端子の端子部、端子部が配置される筐体部材の部分、筐体部材に配置されるバスバなどにおける検知端子を回り止めするための構造の設計変更を伴うことなく、電池の極柱に固定部材を介して検知端子の端子部を固定することができる。
また、一対の回転防止部には、検知端子の筐体部材からの離脱方向に位置する離脱防止部が設けられているので、検知端子が筐体部材から離脱することがなく、さらに安定して検知端子を筐体部材に保持することができる。
従って、このような電池パックでは、検知端子の保持部が筐体部材の一対の回転防止部で固定されているので、検知端子の端子部が配置される筐体部材のサイズやバスバのサイズに依存することがなく、生産性を向上することができる。
本発明によれば、生産性を向上することができる電池パックを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る電池パックの斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電池パックの上面図である。 図2のX−X断面図である。 本発明の実施の形態に係る電池パックのバスバの上面図である。 本発明の実施の形態に係る電池パックの検知端子の上面図である。
図1〜図5を用いて本発明の実施の形態に係る電池パックについて説明する。
本実施の形態に係る電池パック1は、複数の電池を収容する筐体部材3と、この筐体部材3に配置される検知端子13とを備えている。
また、検知端子13には、電池の極柱5に挿通される端子挿通孔7が設けられ極柱5に締結される固定部材9を介して固定される平板状の端子部11と、この端子部11と一体に設けられ電線の端末部に接続される電線接続部15とが設けられている。
さらに、検知端子13には、端子部11と電線接続部15との間に端子部11と電線接続部15と一体に保持部17が設けられている。
そして、筐体部材3には、保持部17が配置され保持部17の固定部材9の回転方向両側に当接可能に位置する一対の回転防止部19,19が設けられ、一対の回転防止部19,19には、検知端子13の筐体部材3からの離脱方向に位置する離脱防止部23が設けられている。
図1〜図5に示すように、電池(不図示)は、充放電可能な二次電池からなり、直方体状に形成された本体内に電極エレメント(不図示)が収容され、この電極エレメントに電気的に接続された正負両極の極柱5,5がそれぞれ本体の同一面上に配置されている。
この電池は、隣り合う電池の正負両極の極柱5,5が異なるように互い違いに配列された状態で、筐体部材3に収容される。
筐体部材3は、合成樹脂などの絶縁性材料からなり、筐体状に形成され、内部に複数の電池を収容している。
この筐体部材3には、電池の極柱5側にバスバ25が配置され、複数の電池がバスバ25を介して電気的に接続されている。
バスバ25は、導電性材料からなり、平板状に形成され、バスバ挿通孔27が設けられている。
バスバ挿通孔27は、バスバ25を板厚方向に貫通して設けられ、電池の極柱5が挿通可能なように円形状に形成されている。
このバスバ挿通孔27は、バスバ25が筐体部材3の電池の極柱5側に配置されることにより、電池の極柱5が挿通され、バスバ25と電池とを電気的に接続し、筐体部材3に収容された複数の電池が電気的に接続される。
このようなバスバ25を介して電気的に接続された複数の電池は、電池の極柱5に締結されるナットからなる固定部材9を介して検知端子13に電気的に接続される。
検知端子13は、導電性材料からなり、端子部11と、電線接続部15と、保持部17とを備えている。
端子部11は、平板状に形成され、端子部11を板厚方向に貫通して、電池の極柱5が挿通可能なように円形状の端子挿通孔7が形成されている。
この端子部11は、バスバ25のバスバ挿通孔27に電池の極柱5が挿通された状態で、検知端子13をバスバ25の表面に配置し、端子挿通孔7に電池の極柱5を挿通することにより、バスバ25と検知端子13と電池とを電気的に接続する。
電線接続部15は、端子部11と連続する一部材で形成され、一対の圧着片と、一対の加締め片とを有する。
この電線接続部15は、電池の電圧を検出する検出器(不図示)に接続された電線(不図示)の端末部において、一対の圧着片が電線の芯線部に、一対の加締め片が電線の被覆部に圧着され、検知端子13と電線とを電気的に接続する。
保持部17は、端子部11と電線接続部15との間で端子部11と電線接続部15と連続する一部材で形成されている。
この保持部17は、幅方向の両側が平面に対して直交する方向に折り曲げられて立設された一対の回転防止壁部21,21を有する。
このような検知端子13は、電池の極柱5にバスバ25のバスバ挿通孔27と端子部11の端子挿通孔7とが挿通された状態で、電池の極柱5にナットからなる固定部材9を締結することにより、電池の極柱5に検知端子13が固定され、安定して電池パック1の電圧を検出することができる。
ところで、検知端子13が、筐体部材3、或いはバスバ25に対して回り止めされていない場合、固定部材9の締結によって、検知端子13が回転してしまい、検知端子13が位置ズレを生じる恐れがあった。
そこで、筐体部材3には、検知端子13の保持部17が配置される部分に、一対の回転防止部19,19が設けられている。
一対の回転防止部19,19は、筐体部材3の保持部17が配置される底面から上方に向けて立設され、保持部17の一対の回転防止壁部21,21と当接可能に配置されている。
この一対の回転防止部19,19は、電池の極柱5に固定部材9を締結するときに、検知端子13の端子部11にその応力が加わり、検知端子13が固定部材9の回転方向(矢印A方向)に回転しようとしたとき、保持部17の底部、或いは一対の回転防止壁部21,21と当接する。
この一対の回転防止部19,19と、保持部17の底部、或いは一対の回転防止壁部21,21との当接により、検知端子13の回転が規制され、端子部11側に回り止め構造を設けなくとも、検知端子13の回り止めを行うことができる。
このため、検知端子13の端子部11側に回り止め構造を設けなくてよいので、電池のサイズ変更に合わせた筐体部材3の端子部11側のサイズやバスバ25のサイズに依存することなく、検知端子13の端子部11を小型化することができる。
加えて、一対の回転防止部19,19は、保持部17に立設された一対の回転防止壁部21,21と当接可能であるので、検知端子13の端子部11が板厚方向(矢印B方向)に向けて回転しようとしたとき、一対の回転防止壁部21,21と当接する。
このため、検知端子13の端子部11が固定部材9で固定されていない状態で、電池の極柱5に対してガタつくことがなく、安定して固定部材9の締結作業を行うことができ、さらに安定して検知端子13を固定することができる。
なお、一対の回転防止壁部21,21は、保持部17の底部の板厚を増大する、保持部17の一側の側面から他側の側面に向けて折り返すなど、保持部17と回転防止部19との当接面積を増大できる形状であれば、どのような形状であってもよい。
ここで、一対の回転防止部19,19の上端側には、検知端子13の保持部17の上方に位置するように離脱防止部23が設けられている。
離脱防止部23は、一対の回転防止部19,19と別体で板状に形成され、一対の回転防止部19,19に設けられた溝部に挿入可能となっている。
この離脱防止部23は、検知端子13の保持部17が一対の回転防止部19,19間に配置された状態で、一対の回転防止部19,19の溝部に挿入され、保持部17の筐体部材3からの離脱方向に位置するように配置される。
このように離脱防止部23を一対の回転防止部19,19に設けることにより、検知端子13に筐体部材3から離脱する方向に外力が加わっても、保持部17が離脱防止部23と当接し、検知端子13が筐体部材3から離脱することがなく、さらに安定して検知端子13を筐体部材3に保持することができる。
なお、離脱防止部23は、一対の回転防止部19,19と別体で形成されているが、例えば、一対の回転防止部19,19のうちいずれか一方とヒンジなどを介して開閉可能に一体的に設けてもよい。
このように一対の回転防止部19,19に離脱防止部23を設けることにより、離脱防止部23の有無、或いは離脱防止部23の開閉位置を視認することによって、筐体部材3に対する検知端子13の組付状態を確認し易く、組付不良の発生を低減することができる。
ここで、検知端子13の端子部11と保持部17との間には、一対の回転防止面29,29が設けられている。
この一対の回転防止面29,29は、検知端子13の保持部17が一対の回転防止部19,19に配置された状態で、筐体部材3に設けられた一対の回転防止壁面31,31と固定部材9の回転方向両側に当接可能に配置される。
このように検知端子13の一対の回転防止面29,29を筐体部材3の一対の回転防止壁面31,31と当接可能に配置することにより、固定部材9の締結における検知端子13の端子部11の回転をさらに安定して防止することができる。
なお、一対の回転防止面29,29は、端子部11から長さ方向に延設された部分の長さ方向の端面となっているが、端子部11から長さ方向に延設せずに、端子部11と独立して幅方向に一対の延設部を設け、この一対の延設部の長さ方向の端面を一対の回転防止面29,29としてもよい。
このような電池パック1では、筐体部材3に、保持部17が配置され保持部17の固定部材9の回転方向両側に当接可能に位置する一対の回転防止部19,19が設けられているので、検知端子13の端子部11を小型化して、筐体部材3に対して検知端子13の回り止めを行うことができる。
このため、電池のサイズ変更に合わせて、検知端子13の端子部11、端子部11が配置される筐体部材3の部分、筐体部材3に配置されるバスバ25などにおける検知端子13を回り止めするための構造の設計変更を伴うことなく、電池の極柱5に固定部材9を介して検知端子13の端子部11を固定することができる。
また、一対の回転防止部19,19には、検知端子13の筐体部材3からの離脱方向に位置する離脱防止部23が設けられているので、検知端子13が筐体部材3から離脱することがなく、さらに安定して検知端子13を筐体部材3に保持することができる。
従って、このような電池パック1では、検知端子13の保持部17が筐体部材3の一対の回転防止部19,19で固定されているので、検知端子13の端子部11が配置される筐体部材3のサイズやバスバ25のサイズに依存することがなく、生産性を向上することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る電池パックでは、検知端子に一対の回転防止面を設け、筐体部材に一対の回転防止壁面を設けているが、これに限らず、保持部と一対の回転防止部とで検知端子の回り止めを十分に行える場合には、検知端子に一対の回転防止面を設けなくともよい。
1…電池パック
3…筐体部材
5…極柱
7…端子挿通孔
9…固定部材
11…端子部
13…検知端子
15…電線接続部
17…保持部
19…回転防止部
23…離脱防止部

Claims (1)

  1. 複数の電池を収容する筐体部材と、
    前記筐体部材に配置される検知端子と、
    前記検知端子に設けられ前記電池の極柱に挿通される端子挿通孔が設けられ前記極柱に締結される固定部材を介して固定される平板状の端子部と、
    前記検知端子に設けられ前記端子部と一体に設けられ電線の端末部に接続される電線接続部と、
    前記検知端子に設けられ前記端子部と前記電線接続部との間に前記端子部と前記電線接続部と一体に設けられた保持部と、
    前記筐体部材に設けられ前記保持部が配置され前記保持部の前記固定部材の回転方向両側に当接可能に位置する一対の回転防止部と、
    前記一対の回転防止部に設けられ前記検知端子の前記筐体部材からの離脱方向に位置する離脱防止部と、
    を有することを特徴とする電池パック。
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