JPH0875788A - 電力量計用の無停電取替工具 - Google Patents

電力量計用の無停電取替工具

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JPH0875788A
JPH0875788A JP21151794A JP21151794A JPH0875788A JP H0875788 A JPH0875788 A JP H0875788A JP 21151794 A JP21151794 A JP 21151794A JP 21151794 A JP21151794 A JP 21151794A JP H0875788 A JPH0875788 A JP H0875788A
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政人 矢川
Kenji Morita
賢二 守田
Toshiyuki Sei
俊幸 清
Fumio Ando
富美雄 安藤
Hideo Sato
秀夫 佐藤
Toshiro Kono
敏郎 河野
Takeo Miyaishi
武雄 宮石
Tatsuo Nomura
辰夫 野村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源側および負荷側の電線の被覆を破って各
電線と電気的に接続される電極ねじをねじ戻しする際
に、その頭部側が工具本体の上面よりも突出することに
ともなう短絡などのトラブルや事故の発生を確実に防止
できるようにする。 【構成】 工具本体6に、電源側および負荷側それぞれ
の電線3a,3b、4a,4bの差込み係合部7a,7
b、8a,8bを形成し、この差込み係合部7a,7
b、8a,8bの開口側に電線受け部材9をスライド開
閉自在に設けるとともに、工具本体6内の導体15A〜
15Dの各雌ねじ孔15aに螺合する電極ねじ13a,
13b、14a,14bの螺進により、その先端刃部3
1Aにて電線3a,3b、4a,4bの被覆を破って両
者を電気的に接続するようにした電力量計用の無停電取
替工具であって、上記電極ねじ13a,13b、14
a,14bの中間部位に、一定のねじ戻し量になったと
き空転する小径非ねじ部31Dを形成してなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば住宅などの電力
需要先単位に設置されて消費電力を計測する電力量計を
検定有効期間毎や電力の増力のために交換したり、ある
いは、電力量計の故障に応じて修理したり、点検するた
めに一時的に交換するような場合に需要先への電力供給
を停止することなく、電力量計の交換などの所定の作業
を無停電で行なえるようになされている電力量計用の無
停電取替工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力量計の取替え工事を停電状態で行な
う場合は、需要先に対して多大な迷惑をかけることにな
る。そこで、無停電で電力量計の取替え作業が行なえる
ようにしたバイパス式の電力量計用無停電取替工具とし
て、本出願人は、先に特開平6−141426号公報に
示すような構成のものを提案している。
【0003】本出願人が先に提案した電力量計用の無停
電取替工具は、図16および図17に示すように、電気
絶縁材料からなる工具本体101の一側辺部に、電力量
計(図示せず)の内部回路に電気的に接続された電源側
および負荷側それぞれの複数の電線102a〜102c
および103a〜103cに対して側方から一括的に差
込み係合可能な複数の電線係合部104a〜104cお
よび105a〜105cを形成し、これら電線係合部1
04a〜104cおよび105a〜105cの開口部側
には、各係合部104a〜104cおよび105a〜1
05cに差込み係合された電線102a〜102cおよ
び103a〜103cの受け部材106がスライド開閉
自在に設けられているとともに、上記工具本体101の
各電線係合部104a〜104cおよび105a〜10
5cに対応する部分に該工具本体101の上面から各電
線係合部104a〜104cおよび105a〜105c
にまで貫通するねじ挿通孔111a〜111cおよび1
12a〜112cが設けられ、これらねじ挿通孔111
a〜111cおよび112a〜112cには螺進操作に
ともないその先端刃部で上記各係合部104a〜104
cおよび105a〜105cに差込み係合された電線1
02a〜102cおよび103a〜103cの被覆を破
って各電線に電気的に接続される電極ねじ107a〜1
07cおよび108a〜108cが挿通され、これら電
極ねじ107a〜107cおよび108a〜108cが
螺合する雌ねじ孔109a〜109cを有し、これら電
極ねじ107a〜107cおよび108a〜108cの
うち電源側および負荷側で対応するもの同志が電気的に
接続される複数の導体109A〜109Cを上記ねじ挿
通孔111a〜111cおよび112a〜112cと同
軸上で上記工具本体101内に埋設してなるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が先に提案し
た上記のような構成の電力量計用の無停電取替工具によ
れば、それ以前から実施されていたバイパス式の無停電
取替工法、すなわち、電力量計の内部回路に電気的に接
続される電源側および負荷側それぞれの複数の電線に対
して各別に装着可能な2つの通電ブロックにそれぞれ複
数個づつ設けた接続端子に、複数本のバイパス用リード
線の両端部を接続して、電源側および負荷側で対応する
複数組の電線同志をリード線を介して互いに導通させる
方法の場合の欠点である、リード線と各電線との誤接続
や短絡、さらには接続端子の締付け力が不安定であるこ
とに起因する接続不良や接続解離などのトラブルの発生
を解消して、所定の電力量計の取替え作業を確実安全に
行なえるという利点を有している。
【0005】しかしながら、本出願人の先提案による上
記構成の従来の電力量計用の無停電取替工具において
は、電極ねじ107a〜107cおよび108a〜10
8cそれぞれがその全長にわたって導体109A〜10
9Cの雌ねじ孔109a〜109cに螺合する同一径の
雄ねじに形成されているので、所定の取替え工事後にお
いて電動ドライバーなどを使用して電極ねじ107a〜
107cおよび108a〜108cをねじ戻しする際、
図17の仮想線で示すように、該電極ねじ107a〜1
07cおよび108a〜108cの頭部側を不用意かつ
不必要に工具本体101の上面101aから突出させて
しまうことがあり、この状態でドライバーなどの電気導
体が突出する電極ねじの頭部間にわたって接触すると、
その電極ねじ間で短絡して思わぬトラブルや事故を引き
起こすなど取替え作業を安全に遂行する上で改善すべき
点があった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、電極ねじのねじ戻し操作時に該電極ねじの頭部が工
具本体の上面から突出することを規制して、短絡などの
トラブルや事故の発生を確実に防止し所定の無停電取替
え作業を安全に遂行することができる電力量計用の無停
電取替工具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電力量計用の無停電取替工具は、電気
絶縁材料からなる工具本体の一側辺部に、電力量計の内
部回路に電気的に接続される電源側および負荷側それぞ
れの複数の電線に対して側方から一括的に差込み係合可
能な複数の電線係合部を形成し、これら電線係合部の開
口部側には、各係合部に差込み係合された電線の受け部
材がスライド開閉自在に設けられているとともに、上記
工具本体の各電線係合部に対応する部分に該工具本体の
上面から各電線係合部にまで貫通するねじ挿通孔が設け
られ、これらねじ挿通孔には螺進操作にともないその先
端刃部で上記各係合部に差込み係合された電線の被覆を
破って各電線に電気的に接続される電極ねじが挿通さ
れ、これら電極ねじが螺合する雌ねじ孔を有し、これら
電極ねじのうち電源側および負荷側で対応するもの同志
が電気的に接続された複数の導体を上記ねじ挿通孔と同
軸上で上記工具本体内に埋設してなる電力量計用の無停
電取替工具であって、上記電極ねじの中間に、上方から
のねじ戻し操作時に一定のねじ戻し量で上記雌ねじ孔に
対して空転させて該電極ねじが工具本体の上面から突出
することを規制する小径非ねじ部を形成したことを特徴
とするものである。
【0008】上記構成の電力量計用の無停電取替工具に
おいて、上記電極ねじの先端刃部を周方向で4つ割りに
構成することが好ましい。
【0009】
【作用】本発明によれば、電力量計の取替えに際して、
まず電線の受け部材をスライドさせて各電線係合部を解
放させた状態で、工具本体を持って上記各電線係合部
を、電力量計の電源側および負荷側の電線に側方から一
括的に差込み係合させるとともに、上記受け部材をスラ
イドさせて各電線係合部の開口部を閉鎖することによ
り、工具本体を各電線に対してセットする。次に電動ド
ライバーなどを使用して、電極ねじを順次締付けること
で、それら電極ねじの先端刃部により各電線の被覆が破
られて電極ねじと電線とが電気的に接続される。これに
よって、電源側の電線とこれに対応する負荷側の電線と
が工具本体内に埋設されている導体および電極ねじを通
して電気的に導通されて、誤接続のない接続状態が得ら
れ、電力量計の取替え作業を無停電にて、安全確実に、
かつ効率的に行なえる。
【0010】所定の取替え作業後に、上記電極ねじを電
動トルクドライバーなどを用いてねじ戻しする際、一定
のねじ戻し量になると、上記電極ねじの中間部位におけ
る小径非ねじ部が導体の雌ねじ孔に対して空転すること
になって、それ以上のねじ戻しが規制されるために、該
電極ねじの頭部が工具本体の上面から突出することがな
い。したがって、電極ねじのねじ戻し時にその頭部が工
具本体の上面から不用意に突出して、その突出した電極
ねじの頭部間にわたって、たとえばドライバーなどの導
体が接触して短絡などのトラブルや事故を発生するおそ
れが全くない。
【0011】それでいて、例えば繰り返し使用にともな
い先端刃部などが摩耗した電極ねじの交換が必要になっ
た場合は、工具本体を逆さにして、ねじ挿通孔内に挿通
されている電極ねじを工具本体の上面側に少し移動させ
てその中間部位の小径非ねじ部に続く下部の雄ねじ部を
導体の雌ねじ孔の端部に係合させ、この状態でドライバ
ーを介して電極ねじを回転操作すると、上記雄ねじ部が
導体の雌ねじ孔に螺合して工具本体の上面側に抜け出る
ことになり、これによって、電極ねじを容易に交換する
ことが可能である。
【0012】ここで、上記電極ねじの先端刃部を請求項
2のように、周方向で4つ割りに構成する場合は、この
電極ねじの先端刃部による電線の被覆に対する食い込み
性能が増すので、電動トルクドライバーなどを使用して
電極ねじを電線被覆を破って電線に電気的に接続させる
際の必要トルクが少なくてすむ。これによって、接続作
業を楽に行なえるとともに、上記電線の受け部材の必要
強度が小さくなり、工具全体の小型化を図りやすくな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の電力量計用の無停電取替工具を
使用して行なう無停電取替工事の概要を示す正面図、図
2はその側面図である。
【0014】図1および図2において、1は単2式の電
力量計であって、壁Wなどに固定した計器取付板2の表
面に取付けられており、その内部回路に電気的に接続さ
れた電源側の2本の電線3a,3bおよび負荷側の2本
の電線4a,4bはそれぞれ露出・配設されている。な
お、上記電源側の2本の電線3a,3bおよび負荷側の
2本の電線4a,4bはそれぞれ太い1本のコンジット
チューブ3A,4Aに集束されて電源および負荷に導設
されている。また、各電線3a,3b、4a,4bの電
力量計1との接続部付近は、接続余裕をもたせるため
に、図2に示すように、側面視でほぼつの字状に屈曲さ
れている。
【0015】5は上記の電力量計1を交換するなど取替
える際に、上記電源側の2本の電線3a,3bと負荷側
の2本の電線4a,4bとをバイパス状に接続するため
の無停電取替用工具であって、この無停電取替用工具5
はつぎのように構成されている。
【0016】図3〜図5は無停電取替用工具5の具体的
な構成を示す図であり、これらの図において、6は例え
ば硬質塩化ビニールなどの電気絶縁性樹脂材料から成形
された工具本体で、その一側辺部には、上記電源側の2
本の電線3a,3bおよび負荷側の2本の電線4a,4
bに対して側方から一括的に差込み係合可能な計4個の
電線係合部7a,7bおよび8a,8bが正面視ほぼ逆
U字形に形成されている。6Aは工具本体6の上蓋であ
る。
【0017】9は上記4個の電線係合部7a,7bおよ
び8a,8bの開口部側に設けられた電線の受け部材で
あって、長手方向で二分割された左右一対の受け片9
A,9Bからなり、上記工具本体6における各電線係合
部7a,7bおよび8a,8bの両側壁部に形成された
孔10に沿ってそれぞれ左右横方向にスライド開閉自在
に構成されており、上記各電線係合部7a,7bおよび
8a,8bに差込み係合された電線3a,3bおよび4
a,4bを受け止め保持する。この受け部材9として
は、受け面が円弧状のもの、この実施例では断面円形の
ものが使用されている。
【0018】上記工具本体6における一側辺部の孔10
の左右両端は、図6に示すように、縦長孔状に形成され
ているとともに、それら各開口縁部は、図15に示すよ
うに、上記受け片9A,9Bを上記スライド方向に対し
て斜め方向から挿入できるように縁取りされて、テーパ
面10A,10Bに形成されている。
【0019】11a,11bおよび12a,12bは上
記各電線係合部7a,7bおよび8a,8bに対応する
工具本体6の上蓋6Aから各係合部7a,7bおよび8
a,8bにかけて縦設されたねじ挿通孔であり、これら
ねじ挿通孔11a,11bおよび12a,12bには、
ねじ込み操作される電極ねじ13a,13bおよび14
a,14bが挿入されている。
【0020】上記電極ねじ13a,13bおよび14
a,14bの先端部には、図7および図8に示すよう
に、これら電極ねじ13a,13bおよび14a,14
bの螺進にともなって、上記各電線係合部7a,7bお
よび8a,8bに係合され、かつ受け部材9によって受
け止め保持された電線3a,3bおよび4a,4bの被
覆を破って電極ねじ13a,13bおよび14a,14
bと各電線3a,3bおよび4a,4bとを電気的に接
続させる周方向で4つ割りの刃部31Aが形成されてい
る。
【0021】15A,15B,15C,15Dは、上記
ねじ挿通孔11a,11bおよび12a,12bと同軸
上で上記工具本体6内に埋設された銅製の接続用導体で
あり、図9に示すように、工具本体6の空所6B内で電
源側の導体15Aと負荷側の導体15Bとはリベット1
6a(図10,図11)で止められるリード線16Aを
介して、また、電源側の導体15Cと負荷側の導体15
Dとはリベット16bで止められるリード線16Bを介
してそれぞれ電気的に接続されている。
【0022】上記導体15A〜15Dには、図10およ
び図11に示すように、上記電極ねじ13a,13bお
よび14a,14bの上部ねじ部31Bを螺合させる雌
ねじ孔15aが形成されており、各電極ねじ13a,1
3bおよび14a,14bに対するねじ込み操作により
各刃部31A側を上記電線係合部7a,7bおよび8
a,8b側に螺進させるようになされている。また、上
記導体15A〜15Dには、図12および図13に示す
ように、リード線側のリベット接続孔15bが形成され
ている。
【0023】上記各電極ねじ13a,13bおよび14
a,14bの中間部位、つまり、上部ねじ部31Bと下
部ねじ部31Cとの間には、図7に明示するように、小
径非ねじ部31Dが形成されており、各電極ねじ13
a,13bおよび14a,14bをねじ戻し操作した際
に、一定のねじ戻し量でその小径非ねじ部31Dが上記
各導体15A〜15D側の各雌ねじ部15aから外れて
空転し、これによって、各電極ねじ13a,13bおよ
び14a,14bの頭部側が上蓋6Aから上へ突出する
ことを規制するようにしている。
【0024】上記各電極ねじ13a,13bおよび14
a,14bの外径は、上記各電線係合部7a,7bおよ
び8a,8bの左右両側面70A,70B(図15)間
の幅Lよりも若干小さい程度であり、上記電線3a,3
bおよび4a,4bを受け部材9に対して均等に押し付
けるようになされており、また、上記各電線係合部7
a,7bおよび8a,8bの左右両側面70A,70B
が電線3a,3bおよび4a,4bの横ずれを規制する
ようになされている。
【0025】上記電源側の電線3aと負荷側の電線4a
との間のバイパス電路の一部となる上記リード線16A
および電源側の電線3bと負荷側の電線4bとの間のバ
イパス電路の一部となる上記リード線16Bにはそれぞ
れ、図14に示すように、変流器19A,19Bが取り
付けられており、これら変流器19A,19Bの各出力
端には、電源側と負荷側との接続確認用の発光素子とし
て、LED20A,20Bが接続され、これらLED2
0A,20Bは上記上蓋6Aに形成された窓孔21A,
21Bに嵌入されている。22A,22Bはそれぞれ上
記受け片9A,9Bを工具本体6側に繋ぎ止めておくた
めの紐状体である。
【0026】つぎに、上記のように構成された無停電取
替用工具5を使用して、電力量計1を無停電で取替える
工事について説明する。まず、工具本体6における受け
部材9の左右一対の受け片9A,9Bをそれぞれスライ
ドさせて各電線係合部7a,7bおよび8a,8bを開
放させるとともに、各電極ねじ13a,13bおよび1
4a,14bをそれらの先端刃部31Aが上記各電線係
合部7a,7bおよび8a,8bよりも引退する状態に
移動させておく。
【0027】この状態で、工具本体6を持って上記電線
係合部7a,7bおよび8a,8bを、電力量計1の電
源側および負荷側の電線3a,3bおよび4a,4bに
前側方から一括的に差込み係合させる。そして、上記受
け部材9の一対の受け片9A,9Bを図15に示すよう
に傾けてそれらの先端側を孔10のテーパ面10A,1
0Bにそれぞれ沿わせるようにガイドさせながら、上記
孔10に挿入しスライドさせることにより、各電線係合
部7a,7bおよび8a,8bの開口側が閉鎖されて、
工具本体6が各電線3a,3bおよび4a,4bにセッ
トされる。
【0028】ここで、上記受け部材9がその長手方向で
一対の受け片9A,9Bに2分割されているので、これ
ら受け片9A,9Bを挿入・離脱する際のスライド方向
の作業空間が小さくてすみ、しかも、孔10の開口縁を
テーパ面10A,10Bに形成しているので、これら受
け片9A,9Bを図15のように斜め方向から挿入する
ことが可能であり、その結果、スペース的に狭い場所で
あっても、所定のセットおよびリセット作業を容易に行
なうことができる。また、上記受け片9A,9Bを断面
円形としているので、角形とするものに比べて孔10へ
の挿入・離脱の方向性がなくて、セット作業が一層やり
やすい。
【0029】次に、例えば電動トルクドライバーなどを
使用して、その先端ビットを上記各電極ねじ13a,1
3bおよび14a,14bの頭部のドライバー溝に係合
させた上、該トルクドライバーを作動させて各電極ねじ
13a,13bおよび14a,14bを1本ずつトルク
管理しながら締め付けることにより、各電極ねじ13
a,13bおよび14a,14bの先端刃部31Aによ
って各電線3a,3bおよび4a,4bの被覆が破られ
て、各電極ねじ13a,13bおよび14a,14bと
各電線3a,3bおよび4a,4bとが確実に電気的に
接続される。
【0030】ここで、各電極ねじ13a,13bおよび
14a,14bの先端刃部31Aが周方向に4つ割りに
構成されているので、小さなトルクで各電線3a,3b
および4a,4bの被覆を破ることが可能となり、これ
によって、上記受け片9A,9Bの必要強度を小さくし
て、工具全体の小型化を図りやすくなる。また、上記受
け片9A,9Bを断面円形とすることにより、上記電極
ねじ13a,13bおよび14a,14bを各電線3
a,3bおよび4a,4bに締め付けた際の接触圧を高
くすることが可能で、上記被覆の破断性能が一層助長さ
れる。
【0031】また、上記各電線係合部7a,7bおよび
8a,8bは各電極ねじ13a,13bおよび14a,
14bの締め付け方向に沿った両側面70A,70Bを
対向状に有しているので、各電線3a,3bおよび4
a,4bが上記両側面70A,70B間の幅L内のどの
位置にあっても、電極ねじ13a,13bおよび14
a,14bによる締め付け力を確実に受けて被覆が確実
に破断されるとともに、電線3a,3bおよび4a,4
bの径の相違にかかわらず、上記両側面70A,70B
による位置規制作用で横ずれによるミスを招くことな
く、被覆を確実に破断することが可能である。
【0032】上記の結果として、電源側の電線3a,3
bとこれに対応する負荷側の電線4a,4bとがそれら
の径の大きさにかかわらず、工具本体6内の導体15A
〜15D、リード線16A,16Bおよび電極ねじ13
a,13b、14a,14bを通して電気的に確実にバ
イパス導通されることになる。
【0033】このようなバイパス状態で、上記電力量計
1を取外し、かつ新たな電力量計1を取付けることによ
って、負荷側への電力供給を停止することなく、無停電
にて電力量計1の取替え工事を行なうことができる。
【0034】上記のような取替え工事において、電源側
の電線3a,3bとこれに対応する負荷側の電線4a,
4bとが間違いなくバイパス導通されると、変流器19
A,19Bがその電流を検出して、これらに接続された
LED20A,20Bが点灯することになる。したがっ
て、工事しながら、そのLED20A,20Bが点灯し
たか否かを視認することにより、接続ミスや接続不良な
どがあるか否かを容易に確認し、確実適正な接続を行な
うことができる。
【0035】ところで、上記の取替え工事において、負
荷が非常に小さい場合や無負荷の場合が考えられる。こ
のような場合は、負荷電流が例えば1A程度といったよ
うに、LED20A,20Bの点灯最少電流値以下であ
ることから、適正な接続がなされたとしてもLED20
A,20Bが点灯しないことがある。そこで、このよう
な場合は、バイパス接続完了直後に、図14に示したよ
うに、当該工具とは別に準備した結線チェッカーなどの
抵抗負荷Roを負荷側に瞬間的に並列接続してやること
によって、瞬間的に負荷抵抗を増加させてLED20
A,20Bの点灯によるバイパス導通の良否チェックを
簡単に行なうことができる。なお、この場合の結線チェ
ッカーなどの抵抗負荷としては、発熱を伴うことから、
たとえばコンパクトドライヤーのような放熱性能をもつ
ものが好ましい。
【0036】上記した電力量計1の取替え工事が完了し
たならば、電動トルクドライバーなどを用いて上記各電
極ねじ13a,13bおよび14a,14bを順次ねじ
戻し操作するが、このとき、各電極ねじ13a,13b
および14a,14bの中間部位には、小径非ねじ部3
1Dが形成されているので、その電極ねじ13a,13
bおよび14a,14bは一定のねじ戻し量になった時
点で図11に示すように、その上部ねじ部31Bの上記
負荷15A〜15Dの雌ねじ孔15aに対する螺合が外
れて、小径ねじ部31Dで空転することになり、上記各
電極ねじ13a,13bおよび14a,14bの頭部側
が工具本体6の上蓋6Aより上方へ突出することが規制
される。したがって、ドライバービットなどの導体を介
して電極ねじ同志が不用意に短絡するような事態の発生
が皆無となり、工具のリセット作業も安全かつ適正に行
なうことができる。
【0037】また、繰り返し使用によって、電極ねじ1
3a,13bおよび14a,14bが摩耗等した場合
は、これを工具本体6の挿通孔11a,11bおよび1
2a,12bから抜き出して交換等する必要がある。こ
のような場合は、工具本体6を上下逆向きにした上で、
ドライバーなどを用いて上記電極ねじ13a,13bお
よび14a,14bをねじ戻し操作すると、下部ねじ部
31Cが導体15A〜15Dの雌ねじ孔15aに係合し
螺合するので、そのままねじ戻し操作することにより、
その電極ねじ13a,13bおよび14a,14bを挿
通孔11a,11bおよび12a,12bから抜き出し
て工具本体6側から取り出し、容易に交換等することが
できる。
【0038】なお、上記実施例では、単2式の電力量計
の取替えに対応する工具について説明したが、電源側お
よび負荷側の電線が各1本増える単3式の電力量計の取
替えに対応する工具であっても、上記実施例と同様な効
果を奏するものである。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、無停電
状態での電力量計の取替え作業後に、電極ねじを電動ト
ルクドライバーなどを用いてねじ戻しする際、一定のね
じ戻し量になると、上記電極ねじの中間部位における小
径非ねじ部を導体の雌ねじ孔に対して空転させて、それ
以上のねじ戻しを規制し該電極ねじの頭部が工具本体の
上面から突出することを確実に防止できる。したがっ
て、電極ねじのねじ戻し時にその頭部が工具本体の上面
から不用意に突出して、その突出した電極ねじの頭部間
にわたって、たとえばドライバーなどの導体が接触して
短絡などのトラブルや事故を発生するおそれが全くな
く、所定の無停電取替え作業を安全に遂行することがで
きる。
【0040】特に、請求項2のように、電極ねじの先端
刃部を周方向で4つ割りに構成する場合は、この電極ね
じの先端刃部による電線の被覆に対する食い込み性能を
増して、電動トルクドライバーなどを使用して電極ねじ
を電線被覆を破って電線に電気的に接続させる際の必要
トルクの低減が図れる。これによって、接続作業を楽に
行なえるとともに、電線の受け部材の必要強度も小さく
なり、工具全体の小型化を図りやすいという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力量計の無停電取替工具を使用して
おこなわれる無停電取替工事の概要を示す正面図であ
る。
【図2】図1の側面図である。
【図3】電力量計の無停電取替工具の具体的な構成を示
す正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の右側面図である。
【図6】受け部材の挿入孔を示す側面図である。
【図7】電極ねじを示す正面図である。
【図8】電極ねじの先端刃部を示す底面図である。
【図9】工具本体の上蓋を外した平面図である。
【図10】導体に対する電極ねじの螺合状態を示す一部
破断側面図である。
【図11】導体に対する電極ねじの空転状態を示す一部
破断側面図である。
【図12】導体を示す正面図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】LEDの結線を示す電気回路図である。
【図15】受け片の挿入姿勢を示す正面図である。
【図16】従来の電力量計の無停電取替工具を示す正面
図である。
【図17】図16の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 電力量計 3a,3b 電源側の電線 4a,4b 負荷側の電線 5 無停電取替用工具 7a,7b,8a,8b 電線係合部 9 電線の受け部材 11a,11b,12a,12b ねじ挿通孔 13a,13b,14a,14b 電極ねじ 15A〜15D 導体 15a 雌ねじ孔 31A 電極ねじの先端刃部 31D 小径ねじ部
フロントページの続き (72)発明者 清 俊幸 福岡県福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号 九州電力株式会社内 (72)発明者 安藤 富美雄 福岡県福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号 九州電力株式会社内 (72)発明者 佐藤 秀夫 福岡県宗像郡福間町4445番地の1 東京機 器製作株式会社内 (72)発明者 河野 敏郎 福岡県宗像郡福間町4445番地の1 東京機 器製作株式会社内 (72)発明者 宮石 武雄 大阪府大阪市北区東天満2丁目3番21号 日動電工株式会社内 (72)発明者 野村 辰夫 大阪府大阪市北区東天満2丁目3番21号 日動電工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁材料からなる工具本体の一側辺
    部に、電力量計の内部回路に電気的に接続される電源側
    および負荷側それぞれの複数の電線に対して側方から一
    括的に差込み係合可能な複数の電線係合部を形成し、こ
    れら電線係合部の開口部側には、各係合部に差込み係合
    された電線の受け部材がスライド開閉自在に設けられて
    いるとともに、上記工具本体の各電線係合部に対応する
    部分に該工具本体の上面から各電線係合部にまで貫通す
    るねじ挿通孔が設けられ、これらねじ挿通孔には螺進操
    作にともないその先端刃部で上記各係合部に差込み係合
    された電線の被覆を破って各電線に電気的に接続される
    電極ねじが挿通され、これら電極ねじが螺合する雌ねじ
    孔を有し、これら電極ねじのうち電源側および負荷側で
    対応するもの同志が電気的に接続された複数の導体を上
    記ねじ挿通孔と同軸上で上記工具本体内に埋設してなる
    電力量計用の無停電取替工具であって、上記電極ねじの
    中間に、上方からのねじ戻し操作時に一定のねじ戻し量
    で上記雌ねじ孔に対して空転させて該電極ねじが工具本
    体の上面から突出することを規制する小径非ねじ部を形
    成したことを特徴とする電力量計用の無停電取替工具。
  2. 【請求項2】 上記電極ねじの先端刃部が周方向で4つ
    割りに構成されている請求項1の電力量計用の無停電取
    替工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014098562A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Tohoku Keiki Kogyo Kk 計器取替用の無停電工具
JP2017067671A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 中国電力株式会社 無停電計器取替装置
CN106771428A (zh) * 2016-12-27 2017-05-31 国网浙江平阳县供电有限责任公司 不停电更换单相电能表的方法

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