JP2014097810A - 段ボール箱用シート、段ボール箱及び機密古紙密封方法 - Google Patents

段ボール箱用シート、段ボール箱及び機密古紙密封方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は密封するまでの間に簡易且つ確実に機密古紙等の投入物を保管できる段ボール箱用シートを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の段ボール箱用シートは、第一側壁、底面板、第二側壁、天面板及び糊代部がこの順で連設される四角筒状部と、天面板の各端縁から延出する一対の上側外フラップと、底面板の各端縁から延出する一対の下側外フラップと、各側壁の各端縁から延出する二対の内フラップとを備える一枚のシートから構成され、糊代部及び天面部に、糊代部の先端縁から第二側壁に向けて四角筒状部の周方向に沿って設けられた第一破断誘導線と、一方の上側外フラップに設けられ、破断されることで係合部を形成する第二破断誘導線と、一方の上記内フラップに設けられ、破断されることで係合部に係脱可能な被係合部を形成する第三破断誘導線とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、段ボール箱用シート、段ボール箱及びこの段ボール箱を用いた機密古紙密封方法に関する。
従来、経理情報、顧客情報、技術情報等の機密性の高い情報が記載された機密資料等の機密古紙は、一定期間保管された後、機密古紙用段ボール箱に密封された状態で溶解処理等の廃棄処理がなされている(特開2010−84262号公報参照)。
このような機密古紙用段ボール箱としては、例えばコピー用紙を包装していた段ボール箱のように既に用いられていた包装箱が再利用されることかが一般的である。このような再利用を行う場合、機密古紙用段ボール箱内に所定量以下の機密古紙を投入した際、その後にこの機密古紙用段ボール箱内の空き部分に機密古紙を投入するために機密古紙用段ボール箱を密封せずにフラップを閉じただけの状態で保管される。しかし、フラップを閉じた状態だけであると不用意にフラップが開いてしまうおそれがあり、不用意にフラップが開くと機密古紙用段ボール箱内の機密古紙が風等によって飛散してしまうおそれがある。
特開2010−84262号公報
本発明はこのような不都合に鑑みてなされたものであり、密封するまでの間に簡易かつ確実に機密古紙等の投入物を保管することのできる段ボール箱用シート、段ボール箱及びこの段ボール箱を用いた機密古紙密封方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、
第一側壁、底面板、第二側壁、天面板及び糊代部がこの順で連設される四角筒状部と、
上記天面板の各端縁から延出する一対の上側外フラップと、
上記底面板の各端縁から延出する一対の下側外フラップと、
上記各側壁の各端縁から延出する二対の内フラップと
を備える一枚のシートから構成される段ボール箱用シートであって、
上記糊代部及び天面部に、糊代部の先端縁から上記第二側壁に向けて四角筒状部の周方向に沿って設けられた第一破断誘導線と、
一方の上記上側外フラップに設けられ、破断されることで係合部を形成する第二破断誘導線と、
一方の上記内フラップに設けられ、破断されることで上記係合部に係脱可能な被係合部を形成する第三破断誘導線と
を備えることを特徴とする段ボール箱用シートである。
当該段ボール箱用シートを組立てた段ボール箱は、上記第一破断誘導線に沿って糊代部及び天面板を破断することで天面部の一部を開封することができ、この開放部分から機密古紙等を内部に投入することができる。このように機密古紙等を内部に投入した後に天面板を閉め、さらに第二破断誘導線及び第三破断誘導線に沿って破断することで形成された係合部及び被係合部を係合させることで、閉めた天面板が不用意に開放することを的確かつ容易に防止することができる。また、係合部と被係合部との係合状態を解除し、天面板を再度開くことで、この開放部分から機密古紙等を内部に再度投入することができ、さらに投入完了後に上述のように天面板の一部を係合部及び被係合部を係合することで確実に閉じることができる。このため、密封するまでの間に段ボール箱用シート内に簡易且つ確実に機密古紙等の投入物を保管することができる。また、当該段ボール箱は、上述のように天面部の一部のみを開封し、天面部の他部をそのままの状態としておくことで、当該段ボール箱の強度が維持されやすい。
上記第一破断誘導線を他方の端縁寄りに設けるとよい。これにより、天面板の第一破断誘導線よりも他方側の部分を開けることで、広い開放部分を得ることができ、機密古紙の投入が容易かつ確実に行うことができる。
上記第一破断誘導線の上記他方の端縁からの距離が、天面板の上記一方の端縁から他方の端縁までの距離の0.15倍以上0.4倍以内であるとよい。これにより、第一破断誘導線に沿って破断することで形成される開放部分から容易に機密古紙を投入できるとともに、上述のように第一破断誘導線に沿って破断しても当該段ボール箱用シートの強度を十分に保つことができる。
上記糊代部の先端縁が、上記天面部との連設部位と略平行な略直線状であり、上記糊代部の一対の側端縁が、上記天面板との連設部位の端部からそれぞれ先端縁に向けて延出して上記先端縁に連続するよう設けられ、上記一方側の側端縁の上記先端縁との連続位置が、上記他方側の側端縁の上記先端縁との連続位置よりも先端縁の中央側に位置しているとよい。これにより、上述のように第一破断誘導線に沿って破断することで天面板の一部を開けた後に、この天面板の一部から延出する糊代部(第一破断誘導線に沿って切断された糊代部の一方側の部分)を側壁よりも内側に挿入しつつ天面板を閉める際に、上記一方側の端縁と先端縁との連続位置が先端縁の中央側に位置していることで糊代部を第一側壁の内側に容易かつ確実に装入することができる。
第二破断誘導線を、一の上側外フラップに一対設け、第三破断誘導線を、第一側壁及び第二側壁から延出する一対の内フラップにそれぞれ設けるとよい。これにより、上述のように天面板の一部を閉じた際に二対の係合部と被係合部との係合によって天面板の閉塞状態をより確実に維持し得る。
また、上記課題を解決するためになされた発明は、上記構成からなる当該段ボール箱用シートが組み立てられて構成される段ボール箱である。当該段ボール箱は、上述のように密封するまでの間に簡易且つ確実に機密古紙等の投入物を保管することができ、また、天面部の一部のみを開封し、天面部の他部をそのままの状態としておくことで、当該段ボール箱の強度が維持されやすい。
また、上記課題を解決するためになされた発明は、
商品が包装された上記構成からなる当該段ボール箱の天面部の一部を、上記第一破断誘導線に沿って糊代部及び天面板を破断することで開封する工程、
天面部の一部が開封された当該段ボール箱から商品を取り出す工程、
商品が取り出された当該段ボール箱に機密古紙を収容する工程、
機密古紙の収容が完了した当該段ボール箱を密閉する工程
を有し、
上記機密古紙を収容する工程で、
当該段ボール箱内に機密古紙を投入する手順と、
上記機密古紙を投入する手順の後に天面板を閉め、第二破断誘導線及び第三破断誘導線に沿って破断することで形成された係合部及び非係合部を係合させる手順と、
係合された上記係合部及び非係合部の係合を解除し、上記天面板を開く手順と
を繰り返す機密古紙密封方法である。
当該機密古紙密封方法は、上述のように天面板の一部を開閉することで機密古紙を当該段ボール箱内に投入でき、また係合部及び被係合部の係合によって上記天面板の一部を容易かつ確実に閉じることができるので、密封するまでの間に当該段ボール箱内に簡易且つ確実に機密古紙を保管することができる。
以上説明したように、本発明の段ボール箱用シート、段ボール箱及びこの段ボール箱を用いた機密古紙密封方法は、密封するまでの間に機密古紙等の投入物を簡易かつ確実に保管することができる。
本発明の一実施形態に係る機密古紙用段ボール箱用シートを示す平面図である(段ボール箱の展開図である)。 図1の機密古紙用段ボール箱の梱包形態を示す斜視図である。 図1の機密古紙用段ボール箱を開封し、内部の商品を取り出した状態を示す斜視図である。 図1の機密古紙用段ボール箱の天面板の一部を閉じ、係合部と被係合部とを係合させた状態を示す斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施形態を詳説する。
[段ボール箱用シート及び段ボール箱]
図2から図4に示す機密古紙用段ボール箱1(以下、単に「段ボール箱」ということがある)は、図1に示す段ボール箱用シート1が組み立てられて構成される。この段ボール箱用シート1は、第一側壁11、底面板12、第二側壁13、天面板14及び糊代部15がこの順で連設される四角筒状部10と、上記天面板14の各端縁から延出する一対の上側外フラップ20と、上記底面板12の各端縁から延出する一対の下側外フラップ30と、上記各側壁11,13の各端縁から延出する二対の内フラップ40とを備えている。
この段ボール箱1は、封緘状態で直方体形状に形成され、均一な厚さの一枚の段ボールシートを用いて形成される。そして、段ボール箱1には、封緘状態において商品が収容される。ここで、当該段ボール箱1のサイズとしては特に限定されず、内容物である商品の大きさ等を考慮して適宜設定される。例えば、内容物がコピー用紙等の紙を包装した包装体である場合には、段ボール箱1の大きさとしては幅(内寸)29cm以上31cm以下で奥行(内寸)41cm以上43cm以下とすることで、A4サイズ又はA3サイズの紙の包装体を的確に収容することができる。また、段ボール箱1の大きさとしては幅(内寸)25cm以上27cm以下で奥行(内寸)35cm以上37cm以下とすることで、B5サイズ又はB4サイズの紙の包装体を的確に収容することができる。この何れの場合においても、段ボール箱1の高さ(内寸)は適宜設定可能であるが、例えば22cm以上24cm以下とすることができる。なお、段ボール箱1における上記幅は天面板14及び底面盤の幅に相当し、上記奥行は四角筒状部10の軸方向の長さに相当し、上記高さは第一側壁11及び第二側壁13の幅に相当する。なお、それぞれ内寸とは直方体形状に形成された状態(箱状態)において内部の収容空間部の大きさを意味する。
また、段ボール箱1には、四角筒状部10の構成部位(第一側壁11、底面板12、第二側壁13、天面板14及び糊代部15)の連設部位、及び各フラップ20,30,40が延出される上記各構成部位の端縁に折り曲げを容易に行うための折り目が形成されており、図1の段ボール箱1の展開図中の細線はこの折り目を示しており、これらの折り目としては罫線加工を採用可能である。
天面板14及び底面板12は、同型及び同サイズの矩形形状を有している。第一側壁11及び第二側壁13も同型及び同サイズの矩形形状を有している。また、天面板14、底面板12、第一側壁11及び第二側壁13は一方向(奥行方向)の長さが等しく、これらの面壁によって直方体形状を有する四角筒状部10が形成される。
糊代部15は、略矩形形状を有している。この糊代部15は、一方向の長さが上記天面板14等と略等しく設けられ、幅が第一側壁11及び第二側壁13の幅よりも小さく、例えば0.1倍以上0.2倍以下程度に設けられている。この糊代部15は、先端縁15aが上記天面板14との連設部位と略平行な略直線状に設けられている。そして、上記糊代部15の一対の側端縁が、上記天面板14との連設部位の端部(端縁付近)からそれぞれ先端縁15aに向けて延出して上記先端縁15aに連続するよう設けられている。この一対の側端縁のうち一方(後述する第二破断誘導線3及び第三破断誘導線4の形成される側)の側端縁の上記先端縁15aとの連続位置15bは、他方の側端縁の上記先端縁15aとの連続位置15cよりも中央側に位置している。つまり、糊代部15は、各先端コーナー部がアール状に角落としされた形状を有しおり、そして上記一方の先端コーナー部が他方の先端コーナー部に比べて曲率が大きく設けられている。より具体的には、上記一方の側端縁は、上記天面板14との連設部位の端部から中央に傾斜しつつ先端縁15aに向けて延出し、上記先端縁15aに連続するよう設けられており、上記他方の側端縁は、上記天面板14との連設部位の端部からこの連設部位と直交する方向に延出し、先端縁15a付近でアール状に湾曲しつつ上記先端縁15aに連続するよう設けられている。
上記天面板14は、上述のように一方の側縁に第二側壁13が連設され、この第二側壁13が連設された側と反対側の側縁に糊代部15が連設されている。また、上記底面板12は、上述のように各側縁に第一側壁11及び第二側壁13が連設されている。当該段ボール箱1は、第一側壁11と糊代部15とを接合することによって四角筒状部10が筒状に設けられる。
当該段ボール箱1は、上述のように四角筒状部10を筒状に設けた後、4つの内フラップ40を四角筒状部10の内側に向かって略直角に折り込み、2つの上側外フラップ20及び2つの下側外フラップ30を内フラップ40に重なるようにそれぞれ四角筒状部10の内側に向かって略直角に折り込むことで、2つの対面する側面部を形成することができる。この際、上側外フラップ20及び下側外フラップ30の内面を内フラップ40の外面に接着剤等で接着することによって、側面部が固定され、当該段ボール箱1の封緘状態が完成する。
上記各フラップ20,30,40は略方形に形成されている。また、上側外フラップ20及び下側外フラップ30の高さ(箱状態における上下方向長さ)は、内フラップ40の幅(箱状態における横方向長さ)の略半分であり、箱状態において上側外フラップ20の端縁と下側外フラップ30の端縁とを突き合わせて略隙間が生じないようにこれらのフラップは固定される。
当該段ボール箱用シート1で商品を梱包する手順は、例えば、次のようにすることができる。まず、展開状態で底面板12の上に梱包する商品を載置し、天面板14、底面板12、第一側壁11及び第二側壁13の各連設部位を折り曲げ、糊代部15を第一側壁11に接合して商品を囲繞する四角筒状部10を形成する。次に、上側外フラップ20、下側外フラップ30及び内フラップ40を上述したように折り込んで側面部を形成することによって、当該段ボール箱1による商品の梱包が完成する。
当該段ボール箱用シート1を構成する段ボールシートとしては、強度の高さ及び加工成形の容易さの観点から、波形に形成された中芯、この中芯の表面側に積層される表ライナ及び裏面側に積層される裏ライナを備える両面段ボールが用いられている。なお、四角筒状部10の周方向と、この段ボールシートの波目方向(中芯の稜線に沿う方向)とは平行に配設される。
当該段ボール箱1は、糊代部15及び天面板14に、糊代部15の先端縁15aから第二側壁13に向けて四角筒状部10の周方向に沿って設けられた第一破断誘導線2を備えている。具体的には、この第一破断誘導線2は、糊代部15の先端縁15aを始点とし、天面板14の第二側壁13との連設部位を終点としている。また、この第一破断誘導線2は、展開状態において天面板14の端縁(上側外フラップ20が延出される端縁)と略平行であり、箱状態において各フラップから構成される上記側面部と略平行である。
この第一破断誘導線2は、天面板14の奥行方向中央部ではなく、他方(後述する第二破断誘導線2及び第三破断誘導線3の形成されていない側)の端縁寄りに設けられている。具体的には、第一破断誘導線2は、一方の端縁から約32cmで他方の端縁から約11cmの位置に形成されている。ここで、第一破断誘導線2は、上記他方の端縁からの距離が、天面板14の奥行(一方の端縁から他方の端縁までの距離)の0.15倍以上0.4倍以内であることが好ましく、0.2倍以上0.3倍以下であることがより好ましい。上記第一破断誘導線2の一方の端縁からの上記距離が上記上限値を超えると、後述するように第一破断誘導線2を破断することで天面板14の一部を開放した際の開放部分を十分に広くすることができなくなるおそれがある。一方、上記第一破断誘導線2の上記距離が上記下限値未満とすると、上述のように天面板14の一部を開放した際に第一側壁11との接合状態が維持される糊代部15の部分の接合強度に欠けてしまうおそれがある。
また、当該段ボール箱1は、上側外フラップ20に設けられ、破断されることで係合部21を形成する第二破断誘導線3と、上記内フラップ40に設けられ、破断されることで上記係合部21に係脱可能な被係合部41を形成する第三破断誘導線とを備えている。この第二破断誘導線3は、一対の上側外フラップ20のうち一方側の上側外フラップ20に一対設けられている。また、第三破断誘導線4は、第一側壁11及び第二側壁13から上記他方側に延出する一対の内フラップ40にそれぞれ設けられている。ここで、第二破断誘導線3及び第三破断誘導線4は、箱状態に組み立てられた際に互いに対面する位置に設けられ、このため形成された係合部21と被係合部41とが互いに係合可能となっている。
上記係合部21及び被係合部41の一方は穿孔として形成され、他方はこの穿孔に係脱可能な突起として形成されており、これにより穿孔に突起を係合することで係合部21及び被係合部41の係合状態が得られる。具体的には、第二破断誘導線3に沿って上側外フラップ20に形成される係合部21は穿孔として形成されており、第三破断誘導線4に沿って内フラップ40に形成される被係合部41は突起として形成されている。
上記係合部21及び被係合部41は、封緘状態における上側外フラップ20と内フラップ40との糊付け位置と異なる位置に形成されている。具体的には、封緘状態において上側外フラップ20と内フラップ40とは、上側外フラップ20の上下端部付近において糊付けされており、上記穿孔21は、上側外フラップ20の上下方向中央付近に形成されている。また、上記突起41は、内フラップ40の上部(上下二つの領域に分けた際の情報の領域)の上下方向中央付近に形成されている。
上記穿孔21は、上下方向に沿って形成された長孔から構成されている。上記突起41は、上記穿孔21の幅(長手方向の長さ)よりも同幅若しくは若干小さい軸部42と、この軸部42から延設され軸部42よりも最大幅の広い突部43とを有している。なお、上記突部43は、上記長孔に貫入脱でき、かつ上記穿孔21の幅と同幅若しくは若干大きい最大幅を有している。
また、突起41は、突部43と軸部42との間に段が形成されており、係合状態において上記段に穿孔21の周縁が引っ掛かることで係合部21及び被係合部41の係合が不用意に解除されず、より確実に係合状態が維持される。
さらに、突起41の突部43は、突出側の端縁の形状が突出方向につれて幅が狭まった形状に形成されている。具体的には、突部43の突出側の端縁が円弧状に形成されている。このため、係合部21と被係合部41とを係合するに際して、突起41を穿孔21に貫入させやすい。
また、上記軸部42には穿孔21に係合させる際に突起41を容易に折り曲げるための罫線42aが形成されている(図1参照)。この罫線42aは、第一側壁11との連設部位(罫線)に略平行に設けられ、また罫線42aは第一側壁11との連設部位との距離が段ボールシートの厚み程度とされている。
上記第一破断誘導線2、第二破断誘導線3及び第三破断誘導線4は、段ボールシートにミシン目加工やハーフカット加工を施すことで設けることができ、具体的には、例えばミシンメ及びハーフカット加工が施された易破断線や、ミシン目加工のみがされている通常破断線を採用可能である。なお、ミシン目加工とは、段ボールシートの表面から裏面に貫通した切断部(ミシン目)を一定の間隔で形成するものであり、ハーフカット加工とは、段ボールシートを構成するライナの一方をカットするものであり、上記易破断部分は、ミシン目を形成し、このミシン目を繋ぐように表面又は裏面どちらかのライナをカットして形成することができる。
なお、当該段ボール箱1は、上側外フラップ20及び下側外フラップ30の端縁の中央に円弧状の切欠部を有する。この切欠部は、指を挿入可能な大きさに形成されており、開封時等においてここに指を挿入して上側外フラップ20を把持することで天面板14を容易に開くことができる。
[当該段ボール箱を用いた機密古紙密封方法]
次に、当該段ボール箱1の使用方法について説明する。
当該段ボール箱1は、上述したように通常のラップラウンド型段ボール箱と同様の方法で商品を図2に示すように梱包できる。当該段ボール箱1は、第一破断誘導線2に沿って糊代部15及び天面板14を破断することで天面板14(及びこれに連設される糊代部15及び上側外フラップ20)を開き開封することができる。そして、このように天面板14が開かれた開放部分から商品を取り出すことができる。
そして、図3に示すように商品が取り出された段ボール箱1に機密古紙を収容することができる。この収容に際しては、まず、第二破断誘導線及び第三破断誘導線に沿って上側外フラップ20及び内フラップ40を破断することで係合部21及び被係合部41を形成しておく。そして、段ボール箱1内に機密古紙を投入する手順と、機密古紙を投入する手順の後に天面板14(及びこれに連設される糊代部15及び上側外フラップ20)を閉め、図4に示すように係合部21及び非係合部21を係合させる手順と、係合された上記係合部21及び非係合部21の係合を解除し、上記天面板14を開く手順とが繰り返される。なお、上述のように天面板14を閉める際には、糊代部15を第一側壁11の内側に装入する(図3参照)。また、係合部21と被係合部41との係合に際しては、まず突起41を立てた状態で天面板14を閉じて、その後突起41を折り曲げつつ穿孔21に外側から装入することで突起41と穿孔21とを係合させる。
上述のように機密古紙が収容され、段ボール箱1内に機密古紙が満たされた後に、天面板14を閉じて、段ボール箱1を密閉する。具体的には、粘着テープを用いて天面板14が開かないよう固定することで上記密閉がなされる。この密閉に際しては、上記糊代部15を第一側壁11の外側に位置するよう天面板14を閉じることも可能であり、また係合部21と被係合部41とを係合させてもさせなくともよい。
[利点]
当該段ボール箱1は、係合部21及び被係合部41を係合させることで、閉めた天面板14が不用意に開放することを的確かつ容易に防止することができる。また、係合部21と被係合部41との係合状態を解除し、天面板14を再度開くことで、この開放部分から機密古紙を内部に再度投入することができ、さらに投入完了後に上述のように天面板14の一部を係合部21及び被係合部41を係合することで確実に閉じることができる。このため、密封するまでの間に段ボール箱1内に簡易且つ確実に機密古紙を保管することができる。
しかも、当該段ボール箱1は天面板14の一部を開封するのみで天面板14の他部はそのまま第一側壁11に接合された状態であるので、当該段ボール箱1は開封状態であっても十分な強度を有している。
また、第一破断誘導線2を他方の端縁寄りに設けているので、天面板14の第一破断誘導線2よりも一方側の部分を開けることで、広い開放部分を得ることができ、機密古紙の投入が容易かつ確実に行うことができる。
また、糊代部15は、上記一方の側端縁の上記先端縁15aとの連続位置15bが、上記他方の側端縁の上記先端縁15aとの連続位置15cよりも中央側に位置しているので、上述のように天面板14を閉じる際に糊代部15を第一側壁11よりも内側に装入しつつ天面板14を閉めやすい。つまり、上述のように一方の側端縁と先端縁15aとの連続位置15bが中央側に位置しているため、まず天面板14の一部に連設される糊代部15の先端縁15aが第一側壁11の内側に入りこみやすく、そのまま糊代部15を第一側壁11の内側に装入させやすい。さらに、この糊代部15は、天面板14の端部付近から延出しているので、糊代部15を第一側壁11の内側に装入した際に、この糊代部15の端縁が内フラップ40の内側と当接しやすく、天面板14の閉塞状態が維持されやすい。
さらに、一対の第二破断誘導線3が一の上側外フラップ20に設けられ、一対の第三破断誘導線4が第一側壁11及び第二側壁13から延出する一対の内フラップ40にそれぞれ設けられているので、天面板14の一部を閉じた際に二対の係合部21と被係合部41との係合によって天面板14の閉塞状態をより確実に維持し得る。しかも、被係合部41としての突片の突部43が突出方向につれて幅が狭まった形状に形成されているので、係合部21と被係合部41とを係合するに際して突起41を係合部21である穿孔21に貫入させやすい。また、突起41は、突部43と軸部42との間に段が形成されているので、係合状態において突起41の上記段が穿孔21の周縁に引っ掛かりやすく、係合部21及び被係合部41の係合が不用意により解除されにくい。
[その他の実施形態]
上記実施形態は上記構成から上述の利点を奏するものであったが、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内において適宜設計変更可能である。
つまり、上記実施形態にあっては、一対の係合部21及び一対の被係合部41を設けるものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも一つの係合部及び被係合部を有するものであれば、本発明の意図する範囲内である。また、上記実施形態においては、係合部21として穿孔21、被係合部41として突起41が形成されるものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば係合部21として突起、被係合部41として穿孔が形成されるものであっても良い。
さらに、上記実施形態においては、突起41を外側から穿孔21に装入するものについて説明したが、例えば突起41を内側から穿孔21に装入することも可能である。また、糊代部15を第一側壁11の外側に位置するよう天面板14を閉じることも可能である。
また、上記実施形態においては、第一破断誘導線2の終点が天面板14の第二側壁13との連設部位であるものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば天面板の途中まで第一破断誘導線2を設ける、つまり第一破断誘導線2の終点を天面板の中途部分とすることも可能である。この場合において、天面板の中途部分まで第一破断誘導線に沿って破断することで、天面板を上記中途部分まで開くことで、この開放部分から機密古紙を投入することになる。しかしながら、この場合には、上記実施形態に比べて開放部分が小さくなり比較的投入しにくくなり、また天面板の一部を容易に開閉するために天面板に別途折り目を形成したり、また開閉に際して天面板に連設される上側外フラップが邪魔にならないように上側外フラップを切断等する必要があるため、上記実施形態のように第一破断誘導線2の終点が天面板14の第二側壁13との連設部位とすることが好ましい。
さらに、上記実施形態においては機密古紙用段ボール箱(及び機密古紙用段ボール箱用シート)について説明したが、本発明の段ボール箱(及び段ボール箱用シート)の用途はこれに限定されるものではなく、例えばその他の投入物を保管するために利用することも適宜設計変更可能である。
本発明の機密古紙用段ボール箱は、例えばコピー用紙を梱包する包装箱などに好適に用いられ、この包装箱を再利用して機密古紙を密封する箱として好適に用いられる。
1 段ボール箱
2 第一破断誘導線
3 第二破断誘導線
4 第三破断誘導線
10 四角筒状部
11 第一側壁
12 底面板
13 第二側壁
14 天面板
15 糊代部
15a 先端縁
15b 連続位置
15c 連続位置
20 上側外フラップ
21 係合部(穿孔)
30 下側外フラップ
40 内フラップ
41 被係合部(突起)
42 軸部
42a 罫線
43 突部

Claims (7)

  1. 第一側壁、底面板、第二側壁、天面板及び糊代部がこの順で連設される四角筒状部と、
    上記天面板の各端縁から延出する一対の上側外フラップと、
    上記底面板の各端縁から延出する一対の下側外フラップと、
    上記各側壁の各端縁から延出する二対の内フラップと
    を備える一枚のシートから構成される段ボール箱用シートであって、
    上記糊代部及び天面部に、糊代部の先端縁から上記第二側壁に向けて四角筒状部の周方向に沿って設けられた第一破断誘導線と、
    一方の上記上側外フラップに設けられ、破断されることで係合部を形成する第二破断誘導線と、
    一方の上記内フラップに設けられ、破断されることで上記係合部に係脱可能な被係合部を形成する第三破断誘導線と
    を備えることを特徴とする段ボール箱用シート。
  2. 上記第一破断誘導線が他方の端縁寄りに設けられている
    請求項1に記載の段ボール箱用シート。
  3. 上記第一破断誘導線の上記他方の端縁からの距離が、天面板の上記一方の端縁から他方の端縁までの距離の0.15倍以上0.4倍以内である請求項2に記載の段ボール箱用シート。
  4. 上記糊代部の先端縁が、上記天面部との連設部位と略平行な略直線状であり、
    上記糊代部の一対の側端縁が、上記天面板との連設部位の端部からそれぞれ先端縁に向けて延出して上記先端縁に連続するよう設けられ、
    上記一方側の側端縁の上記先端縁との連続位置が、上記他方側の側端縁の上記先端縁との連続位置よりも先端縁の中央側に位置している
    請求項2又は請求項3に記載の段ボール箱用シート。
  5. 上記第二破断誘導線が、一の上側外フラップに一対設けられ、
    上記第三破断誘導線が、第一側壁及び第二側壁から延出する一対の内フラップにそれぞれ設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の段ボール箱用シート。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の段ボール箱用シートが組み立てられて構成された段ボール箱。
  7. 商品が包装された請求項6に記載の段ボール箱の天面部の一部を、上記第一破断誘導線に沿って糊代部及び天面板を破断することで開封する工程、
    天面部の一部が開封された上記段ボール箱から商品を取り出す工程、
    商品が取り出された上記段ボール箱に機密古紙を収容する工程、
    機密古紙の収容が完了した上記段ボール箱を密閉する工程
    を有し、
    上記機密古紙を収容する工程で、
    上記段ボール箱内に機密古紙を投入する手順と、
    上記機密古紙を投入する手順の後に天面板を閉め、第二破断誘導線及び第三破断誘導線に沿って破断することで形成された係合部及び非係合部を係合させる手順と、
    係合された上記係合部及び非係合部の係合を解除し、上記天面板を開く手順と
    を繰り返す機密古紙密封方法。
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