JP2014097776A - 車両制御装置、車両制御方法および車両制御プログラムならびに車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバの意志および状況の変化に応じた適正なアクセルレスポンスを実現すること。
【解決手段】アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化する第1モードと、アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量よりも大きな第2変化量で変化する第2モードと、のいずれかを、運転者の操作に応じて選択するモード選択部と、走行中の路面に対する車両のスリップ状態を判定するスリップ判定部と、モード選択部によって第2モードが選択されている場合に、車両がスリップしていると判定すれば、第1モードに強制移行して車両を制御するモード決定部と、を備え、モード決定部は、モード選択部によって第2モードが選択されている場合に、スリップ判定部がスリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合には第2モードで車両を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両を制御する技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、自動車がすべりやすい路面を走行中か否か判断し、すべりやすい路面であれば、アクセル−スロットル操作量感度を小さくして所定の感度に固定する技術が開示されている。
特開1991−78539号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、すべりやすい路面になれば一律にアクセル−スロットル操作量感度を小さくしてしまうため、その後の状況の変化に応じて、適正なアクセルレスポンスにすることができなかった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両制御装置は、
アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化する第1モードと、前記アクセル操作量に対して前記車両の駆動力が前記第1変化量よりも大きな第2変化量で変化する第2モードと、のいずれかを、運転者の操作に応じて選択するモード選択部と、
走行中の路面に対する前記車両のスリップ状態を判定するスリップ判定部と、
前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記車両がスリップしていると判定すれば、前記第1モードに強制移行して前記車両を制御するモード決定部と、
を備え、
前記モード決定部は、
前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合には前記第2モードで前記車両を制御する。
上記車両制御装置において、
前記モード決定部は、
前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると一旦判定しても、スリップしていないと再度判断した場合には前記第2モードで前記車両を制御してもよい。
上記車両制御装置において、
前記モード決定部は、
前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定すると前記第1モードで前記車両を制御し、その後、スリップしていないと判断した場合には前記第2モードに復帰させて前記車両を制御してもよい。
上記車両制御装置において、
前記車両の駆動回転数を判定する回転数判定部をさらに有し、
前記モード決定部は、
前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定すると前記第1モードで前記車両を制御し、その後、前記駆動回転数が所定値よりも大きくかつスリップしていないと判断した場合には前記第2モードに復帰させて前記車両を制御してもよい。
上記車両制御装置において、
前記車両の駆動回転数を判定する回転数判定部と、
前記車両のアクセルペダルの開度を判定するアクセルペダル開度判定部と、
をさらに有し、
前記モード決定部は、
前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定すると前記第1モードで前記車両を制御し、その後、前記アクセルペダルの開度が所定値よりも大きく、かつ、前記駆動回転数が所定値よりも大きく、かつ、スリップしていないと判断した場合には前記第2モードに復帰させて前記車両を制御してもよい。
上記車両制御装置において、
前記モード決定部は、
前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定すると、前記アクセルペダルの開度が所定値よりも大きく、かつ、前記駆動回転数が所定値よりも大きい場合には、前記第2モードを維持して前記車両を制御し、それ以外の場合には、前記第1モードで前記車両を制御してもよい。
上記車両制御装置において、
運転者による走行状態に応じて、前記車両のスリップを許容する走行が行なわれているか否かを判定する走行状態判定部をさらに有し、
前記モード決定部は、
前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定しても、前記走行状態判定部が前記車両のスリップを許容する走行が行なわれていると判断した場合には、前記第2モードで前記車両を制御してもよい。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両は、上述の車両制御装置を搭載する。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両制御方法は、
アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化する第1モードと、前記アクセル操作量に対して前記車両の駆動力が前記第1変化量よりも大きな第2変化量で変化する第2モードと、のいずれかを、運転者の操作に応じて選択するモード選択ステップと、
走行中の路面に対する前記車両のスリップ状態を判定するスリップ判定ステップと、
前記第2モードが選択されている場合に、前記車両がスリップしていると判定すれば、前記第1モードに強制移行して前記車両を制御する車両制御ステップと、
を含み、
前記車両制御ステップは、前記第2モードが選択されている場合に、スリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合には前記第2モードで前記車両を制御する。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両制御プログラムは、
アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化する第1モードと、前記アクセル操作量に対して前記車両の駆動力が前記第1変化量よりも大きな第2変化量で変化する第2モードと、のいずれかを、運転者の操作に応じて選択するモード選択ステップと、
走行中の路面に対する前記車両のスリップ状態を判定するスリップ判定ステップと、
前記第2モードが選択されている場合に、前記車両がスリップしていると判定すれば、前記第1モードに強制移行して前記車両を制御する車両制御ステップと、
をコンピュータに実行させる車両制御プログラムであって、
前記車両制御ステップは、前記第2モードが選択されている場合に、スリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合には前記第2モードで前記車両を制御する。
本発明によれば、ドライバの意志および状況の変化に応じた適正なアクセルレスポンスを実現できる。
本発明の第1実施形態に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る車両制御装置の内部構成を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットルバルブ制御部が用いる、スロットル開度制御マップの内容を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る車両制御装置での処理の流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る車両制御装置のハードウェア構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る車両制御装置の内部構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る車両制御装置のモード決定方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る車両制御装置での処理の流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る車両制御装置の内部構成を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る車両制御装置のモード決定方法を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る車両制御装置のモード決定方法を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る車両制御装置のモード決定方法を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る車両制御装置での処理の流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る車両制御装置のモード決定方法を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る車両制御装置の構成を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての車両制御装置100について、図1を用いて説明する。図1に示すように、車両制御装置100は、モード決定部101とスリップ判定部102とモード選択部103とを含む。
スリップ判定部102は、走行中の路面に対する車両のスリップ状態を判定する。モード選択部103は、第1モードとしてのノーマルモードと、第2モードとしてのスポーツモードと、のいずれかを、ドライバ(運転者)の操作に応じて選択する。ノーマルモードは、アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化するモードであり、スポーツモードは、アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量よりも大きな第2変化量で変化するモードである。モード決定部101は、モード選択部103によって第2モードが選択されている場合に、車両120がスリップしていると判定すれば、第1モードに強制移行して車両120を制御する。さらにモード決定部101は、モード選択部103によって第2モードが選択されている場合に、スリップ判定部102がスリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合には第2モードで車両を制御する。
図2は、ECU(Engine Control Unit)とも呼ばれる車両制御装置100を搭載した車両120の概略構成を示す図である。本実施形態に係る車両120は、内燃機関としてのエンジン210を備えている。ここでのエンジン210は、気筒211中をピストン212が2往復する間に吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行なう4サイクルの直列4気筒ガソリンエンジンである。なお、本発明はこのエンジン210を備えた車両120を制御する車両制御装置に限定されるものではない。例えば、直列6気筒エンジン、V型6気筒エンジン、V型12気筒エンジン、水平対向6気筒エンジン等の種々の型式のエンジンを制御する車両制御装置であってもよいし、EVのようにエンジンを持たない車両を制御する車両制御装置であってもよい。
ここでのエンジン210は、一例として、吸気バルブ213の手前に設けられた吸気ポート214にインジェクタ215がガソリンを噴射するポート式として構成されている。スロットルバルブ216を開くことによって吸気ポート214に吸入された空気は、インジェクタ215から噴射されたガソリンと混合して混合気となる。この混合気は、吸気バルブ213が開くことにより燃焼室217へ吸入され、点火プラグ218のスパークによって点火されて爆発燃焼する。その燃焼エネルギによりピストン212が往復運動して、クランクシャフト219を回転運動させる。燃焼後の排気は、排気バルブ220が開くことにより燃焼室217から排出される。
スロットルアクチュエータ221は、スロットルバルブ216を駆動して、その開度が車両制御装置100内のスロットルバルブ制御部301(図3)から受信した目標開度となるように制御する。
また、エンジン210の各気筒は、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程を1サイクルとしてこのサイクルを順次繰り返すものであり、クランクシャフト219が半回転つまり180°回転するごとに行程が切り替わる。クランクシャフト219が2回転つまり720°回転するごとに1サイクル進む。また、4つの気筒の点火タイミングは1番気筒、3番気筒、4番気筒、2番気筒という順であり、したがって例えば1番気筒が膨張行程にあるとき、3番気筒は圧縮行程、4番気筒は吸気行程、2番気筒は排気行程となる。エンジン210は、4気筒であるため、原則的には、吸気バルブ213は吸気行程での上死点にて開き下死点にて閉じ、排気バルブ220は排気行程での下死点にて開き上死点にて閉じる。
エンジン210のクランクシャフト219には、オートマチックトランスミッション223が接続されている。このオートマチックトランスミッション223は、エンジン210からクランクシャフト219に出力された動力を変速してデファレンシャルギア224を介して駆動輪225a,225bに伝達する。また、クランクシャフト219には、エンジン回転数センサ240が取り付けられている。エンジン回転数センサ240は、クランクシャフト219に取り付けられたマグネットロータ241に対向する位置に磁気抵抗素子242を配置したMRE(Magnet Resistance Element)回転センサである。エンジン回転数センサ240は、回転センサが発生するパルスを利用してエンジン回転数NEを求めることができる。
このエンジン制御装置100には、オートマチックトランスミッション223やエンジン回転数センサ240の他にも、アクセルペダル開度センサ250、車速センサ260、走行モードスイッチ270、VSA(Vehicle Stability Assist)ユニット280などが接続されている。エンジン制御装置100は、接続された各種センサから入力したアクセルペダル開度やトラクションコントロール信号などを入力して、スロットルバルブ216の目標開度などを出力する。
VSAユニット280は、VSAモジュレータコントロールユニット、ホイールセンサ、舵角センサ、ヨー/Gセンサ(ヨーレイトセンサ、前後Gセンサ、横Gセンサ)で構成されている。そして、発進加速時やコーナリング中などに駆動輪のスリップを検出し、ブレーキおよびエンジントルクダウンを使用してABS(Anti-lock Brake System)制御、EBD(Electronic Brake Distribution)制御、TCS(Traction Control System)制御、ブレーキアシスト制御、ヒルスタートアシスト制御を行なう。またIHCC(Intelligent Highway Cruise Control)システム、CMBS(Collision Mitigation Brake System、追突低減ブレーキ)の制御を行なうこともできる。
このような構成において、車両制御装置100は、走行モードスイッチ270で選択された走行モードと、VSAユニットで算出されたスリップの有無と、エンジン回転数センサ240で検出されたエンジン回転数などを入力する。そして車両制御装置100は、それらの値から、アクセルペダルの開度に対するスロットルバルブ216の目標開度を決定し、スロットルアクチュエータ221に指示を出す。
図3は、車両制御装置100の詳しい内部構成を説明するための図である。既に、図1で説明したとおり、車両制御装置100は、モード決定部101とスリップ判定部102とモード選択部103とを含む。
スリップ判定部102は、VSAユニット280からの算出値に応じて、走行中の路面に対する車両のスリップ状態を判定する。このとき、VSAユニット280での算出値に基づいて、トラクションコントロールフラグも決定されるため、スリップ判定部102での判定と、トラクションコントロールフラグとが連動する。
また、モード選択部103は、走行モードスイッチ270の状態に応じて、アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化するノーマルモード(Normal Driving Mode)と、アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量よりも大きな第2変化量で変化するスポーツモード(Sporty Driving Mode)と、のいずれかを選択する。そして、モード決定部101は、モード選択部103によってスポーツモードが選択されている場合に、車両120がスリップしていると判定すれば、ノーマルモードに強制移行する。そして、スロットルバルブ制御部301は、モード決定部101で決定されたモードに応じて、アクセルペダル開度に対するスロットルバルブ開度を決定し、車両120を制御する。
また、モード決定部101は、モード選択部103によってスポーツモードが選択されている場合に、スリップ判定部102がスリップしていると一旦判定しても、スリップしていないと再度判断した場合にはノーマルモードで車両を制御する。具体的には、モード決定部101は、スリップ判定部102がスリップしていると判定するとノーマルモードに強制移行して車両を制御し、その後、スリップしていないと判断した場合にはスポーツモードに復帰させて車両を制御する。このようにすることで、ドライバの意志(スポーツ思考)を尊重しつつ、危険な状態でのみ低μ路での駆動力コントロール性を確保できる。
スロットル開度制御マップ302は、アクセル開度Accとスロットル開度θthとを対応付けたマップであり、DBW(Drive By Wire Throttle)マップとも呼ばれる。スロットル開度制御マップ302は、走行モードに応じた複数のマップにより構成され、車両制御装置100が、走行状態、走行路等に応じてマップを切り替えるようにしてもよい。この場合、車両制御装置100は、マップの選択を、走行状態、走行路等に応じて、自動で切り替えるようにしてもよいし、ドライバによる選択に応じて切り替えるようにしてもよい。
図4は、スロットルバルブ制御部301が用いる、スロットル開度制御マップ302の内容を示す図である。スポーツモードの場合には、ノーマルモードに比べて、立上り時のアクセルペダル開度(AP)の変化に対する、スロットルバルブ開度(TH)の変化が大きく設定されている。つまり、スポーツモードでは、停止状態から少しアクセルペダルを踏むだけで、グンとレスポンスよく車両の駆動力が発生する。
スロットルバルブ制御部301は、アクセルペダルの開度を取得すると、スロットル開度制御マップに基づいて、スロットル開度スロットル開度の目標値を算出してスロットルアクチュエータ221に伝える。スロットルアクチュエータ221は、指令値θref と現在のスロットル開度情報θTHを比較してスロットル開度を制御する。つまり、指令値θref に対して現在のスロットル開度θTHが小さい場合は、吸気管内に設けられたスロットルバルブ216を開く方向に、また逆に指令値θref に対して現在のスロットル開度θTHが大きい場合は、スロットルバルブ216を閉じる方向に回転させるようにスロットルアクチュエータ221に駆動信号を送出する。
(処理の流れ)
図5は、本実施形態に係る車両制御装置100での処理の流れを説明するためのフローチャートである。
まず、車両制御装置100は、ステップS500において外部デバイスからイベント信号を受信すると、ステップS501〜S504に進み、発生したイベントの種類を確かめる。つまり、ドライバがスポーツモードを選択したことを示すイベント信号を走行モードスイッチ270から受信したか(S501)、スリップを発見したことを示すイベント信号をVSAユニット280から受信したか(S502)、スリップ無しを示すイベント信号をVSAユニット280から受信したか(S503)、ドライバがノーマルモードを選択したことを示すイベント信号を走行モードスイッチ270から受信したか(S504)を判定する。ステップS501において、車両制御装置100は、走行モードスイッチ270の操作によってスポーツモードの選択が行なわれたと判定すると、ステップS505に進み、スポーツモード移行処理に進む(S505)。具体的には、モード決定部101が、スロットルバルブ制御部301に対して、スポーツモードへの移行を指示し、スポーツモードフラグをオンにする。スロットルバルブ制御部301は、スロットル開度制御マップ302から、スポーツモードのAP−THに従って、アクセルペダル開度に対応するスロットルバルブ開度を決定して、スロットルアクチュエータ221に開度の指示を行なう。
次に、スリップを発見したことを示すイベント信号をVSAユニット280から受信した場合、ステップS502からステップS507に進み、さらにスポーツモードでの走行中か否かを判定する。スポーツモードで走行中の場合には、ステップS508に進んで、ノーマルモードへの強制移行処理を行なう。これにより、スリッピーな条件でのスポーツモード走行による事故を未然に防止する。さらに、ステップS509に進み、ノーマルモードフラグをオンにする。この結果、スポーツモードフラグとノーマルモードフラグの両方がオンになる。スリップしても、スポーツモードで走行中でなければステップS507から処理を終了する。
ステップS503で、スリップ無しを示すイベント信号をVSAユニット280から受信した場合、ステップS510に進んで、スポーツモードフラグとノーマルモードフラグの双方がオンか否かを判定する。ステップS510において、スポーツモードフラグとノーマルモードフラグの双方がオンと判定するとステップS511に進み、モード決定部101は、スポーツモードへの移行処理を行なう。そして、ステップS512に進み、ノーマルモードフラグをオフにする。ステップS503でスリップがない状況と判断しても、スポーツモードで走行中の場合やそもそもノーマルモードを選択している場合には、モード変更を行なわずに、ステップS510から処理を終了する。
ステップS504で、ドライバがノーマルモードを選択したことを示すイベント信号を走行モードスイッチ270から受信した場合、ステップS513に進んで、モード決定部101は、ノーマルモードへの移行処理を行なう。モード決定部101は、さらに、ステップS514において、スポーツモードフラグをオフにする。
(ハードウェア構成)
図6は、車両制御装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。車両制御装置100は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)610、ROM(Read Only Memory)620、RAM(Random Access Memory)640、ストレージ650、およびI/O(Input/Output 入出力)インタフェース660を備えている。
CPU610は、様々なプログラムを実行することにより車両制御装置100全体を制御する。ROM620は、CPU610が最初に実行すべきブートプログラムの他、各種パラメータ等を記憶している。また、RAM640は、送受信や計算の対象となる様々な情報を一時的に保存する。ここでは、RAM640は、例えば、スポーツモードフラグ641とノーマルモードフラグ642とを記憶している。スポーツモードフラグ641は、スポーツモード中であることを示すフラグであり、ここでは、スポーツモードフラグ641がオフの場合には、ノーマルモード中であることを示す。ただし、スポーツモードとノーマルモードの他に、第3のモードが存在する場合には、スポーツモードフラグ641がオフの場合でも、ノーマルモードではない場合がある。ノーマルモードフラグ642は、スポーツモード中に、強制的にノーマルモードに移行した状態であることを示す。
RAM640は、また、トラクションコントロールフラグ643と低μ路判定フラグ644とを記憶している。トラクションコントロールフラグ643は、VSAユニット280からの信号を元に、トラクションコントロールがオンになっているかオフになっているかを示すフラグである。また低μ路判定フラグ644は、スリップ判定モジュール652によって、低μ路と判定された場合にオンになり、高μ路と判定された場合にオフになるフラグである。
ストレージ650は、アプリケーションや各種データを格納する記憶ユニットである。ストレージ650は、モード選択モジュール651、スリップ判定モジュール652、モード決定モジュール653、スロットルバルブ制御モジュール654、スロットル開度制御マップ302を記憶している。CPU610は、モード選択モジュール651、スリップ判定モジュール652、モード決定モジュール653、スロットルバルブ制御モジュール654を実行することにより、モード決定部101とスリップ判定部102とモード選択部103、スロットルバルブ制御部301として機能する。スロットル開度制御マップ302は、上述したように、アクセルペダル開度とスロットルバルブ開度との関係を定義するファイルであり、本実施形態では、スポーツモードとノーマルモードの2種類の関係を記憶している。
I/Oインタフェース660は、車両制御装置100に外部接続された外部接続デバイスとのデータの入出力を制御するためのインタフェースである。外部接続デバイスとして、エンジン回転数センサ240、アクセルペダル開度センサ250、スロットルアクチュエータ221、オートマチックトランスミッション223、車速センサ260が走行モードスイッチ270およびVSAユニット280が接続されている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、他のデバイスが、車両制御装置100に接続されてもよい。
以上の構成により、本実施形態によれば、ドライバがスポーツモードを選択しても、路面とのフリクションの状況を見て、ノーマルモードへの強制変更を行なうため、状況に応じた適正なアクセルレスポンスを実現できる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る車両制御装置700について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る車両制御装置700の内部構成を説明するための図である。第1実施形態と比べると、回転数判定部701を備えている点で、図3の車両制御装置100と異なる。その他の構成および動作は、第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
回転数判定部701は、低回転数(所定値よりも小さい回転数)で運転中か、高回転数(所定値よりも大きい回転数)で運転中かを判定する。そして、モード決定部101は、走行モードスイッチ270でスポーツモードが選択されている場合、図8に示すモード決定テーブル800を用いて、スポーツモードとノーマルモードのいずれのモードで車両を制御すべきか決定する。
図8に示すように、エンジン回転数が低回転数の状態でスリップがあった場合には、路面が低摩擦で危険な状態であると判断し、スポーツモードからノーマルモードに切り替える。一方、エンジン回転数が高回転数の状態でスリップがなければ、路面は高摩擦で安全な状態にあると判断して、ノーマルモードからスポーツモードに切り替える。
一方、エンジン回転数が低回転数の状態でスリップがない場合、路面が低摩擦か高摩擦かを判断しきれないため、現状の走行モードを維持する。つまりノーマルモードであればノーマルモードのまま、スポーツモードであれば、スポーツモードのままとする。
エンジン回転数が高回転数の状態でスリップがある場合も、路面が低摩擦か高摩擦かを判断しきれないため、現状の走行モードを維持する。つまりノーマルモードであればノーマルモードのまま、スポーツモードであれば、スポーツモードのままとする。
図9は、本実施形態に係る車両制御装置700の処理の流れを説明するための図である。図5と異なり、ステップS507とステップS508との間に、低回転数か否かを判定するステップS901を行なう。また、ステップS510とステップS511との間に高回転数か否かを判定するステップS902を行なう。つまり、スポーツモードで走行中にスリップがあれば、ステップS502、S507からステップS901に進んで所定回転数(例えば2500rpm)以下の低回転数での走行中かを判定し、低回転数での走行であれば、ステップS508に進んでノーマルモードへ強制移行する。
また、スポーツモードが選択された状態でノーマルモードに強制移行されていて、かつスリップがない状況では、ステップS503、ステップS510からステップS902に進んで所定回転数(例えば3000rpm)以上の高回転数で走行中か否かを判定する。
高回転数で走行中であれば、スリップがなかったことで、路面の高摩擦を証明したことになるため、ステップS511に進んでスポーツモードに復帰する処理を行なう。そしてさらにステップS512に進み、ノーマルモードフラグをオフにする。スリップがない状況でも、スポーツモードで走行中の場合やそもそもノーマルモードが選択されている場合には、モード変更を行なわずに、ステップS510から処理を終了する。また、高回転数で走行中ではないと判断した場合も、ステップS902から、モード変更を行なわずに処理を終了する。
他の処理については既に第1実施形態において図5を用いて説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上の構成により、本実施形態によれば、ドライバがスポーツモードを選択しても、路面とのフリクションの状況およびエンジンの回転数を考慮して、ノーマルモードへの強制変更を行なうため、状況に応じた適正なアクセルレスポンスを実現できる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係る車両制御装置について、図10乃至図14を用いて説明する。図10は、本実施形態に係る車両制御装置1000の内部構成を説明するための図である。第1実施形態と比べると、走行状態判定部1001を備えている点で、図3の車両制御装置100と異なる。その他の構成および動作は、第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
走行状態判定部1001は、エンジン回転数やアクセルペダル開度から、車両の走行状態として常用域であるか、ハード走行であるかを判定する。具体的には、図11に示すテーブル1100を用いて判定する。
まず、アクセルペダル開度が低く、エンジン回転数も低い場合には、走行状態が常用域であると判定する。これは、クルーズ走行を行なっており、加速も緩やかである場合が該当する。
一方、アクセルペダル開度が低いが、エンジン回転数が高い場合には、やはり走行状態は常用域であると判定する。シフトダウンでのエンジンブレーキを使用した場合、この状態に該当する。例えばパドルシフトによってシフトダウンして回転数を上げてアクセルペダル開度を小さくしたり、アクセルペダルを全く踏み込まずに減速パドル操作をしたりする場合が該当する。
さらに、アクセルペダル開度が高く、エンジン回転数が低い場合には、走行状態はラフな乗り方ではあるものの、常用域であると判定する。例えば、アクセルペダルを素早く踏んだことによって、回転数の上昇が遅れている場合、この状態に該当する。さらには、シフトアップして、回転数を低く抑えつつ、アクセルペダルを踏んだ場合も、この状態に該当する。
一方、アクセルペダル開度が高く、エンジン回転数も高い場合には、ハード走行と判定する。
アクセルペダル開度および回転数の高低については、図12のテーブル1200のように、閾値1201が定義されているものとする。
アクセルペダル開度が低いとは、アクセルペダル開度がX以下の場合であると定義されており、これは、Xまではすべらせないという目標値となっている。一方、アクセルペダル開度が高いとは、アクセルペダル開度がY以上の場合であると定義されている。これは、アクセルペダル開度がY以上なら、ドライバに明確な加速意志があると判断できる値である。
一方、エンジン回転数が低いとは、エンジン回転数がA以下の場合であると定義されている。例えば、閾値Aは、「エンジン回転数がArpm以下であれば摩擦が小さなすべる道路(低μ路)でない限り、すべることはない」と考えられる数値となっている。一方、閾値Bは、「エンジン回転数がBrpm以上であれば摩擦が大きなすべらない道路(高μ路)でも、すべる」と考えられる数値となっている。
図11、図12のようなテーブル1100、1200を用いることにより、走行状態が、常用域かハード走行か判断すると、これを図13のモード決定テーブル1300に当てはめることにより、モード決定部101は、ノーマルモードとスポーツモードのいずれかを決定する。
図13は、スポーツモード選択中のスリップ状況および走行状態に応じたモード決定テーブル1300を示すものであり、まず、常用域走行で、スリップした場合に、コントロール性をあげるため、ノーマルモードに移行する。次に、常用域走行でスリップしない場合には、コントロール性は十分と考えられるため、スポーツモードを維持する。このとき、既にノーマルモードである場合には、やはりノーマルモードを維持する。ここでスポーツモードに移行しないのは、常用域走行でスリップしなくても、高μ路と判断しきれないためである。
一方、ハード走行で、スリップした場合には、そのスリップはドライバの予測範疇であり許容されると判断できるため、現モードを維持する。つまり、スポーツモードで走行中であればスポーツモードを維持し、ノーマルモードで走行中であれば、ノーマルモードを維持する。
さらに、ハード走行でスリップしない場合には、ノーマルモードで走行中には、高μ路と判定できるため、ドライバの選択通り、スポーツモードに復帰させる。一方、このときスポーツモードで走行中であれば、ハード走行でもスリップせず、コントロール性が十分な高μ路と判断して、スポーツモードを維持する。
図14は、本実施形態に係る車両制御装置1000の処理の流れを説明するための図である。図9と異なり、ステップS507とステップS508との間に、常用域走行か否かを判定するステップS1401を行なう。また、ステップS510とステップS511との間に、ハード走行か否かを判定するステップS1402を行なう。つまり、スポーツモードで走行中にスリップがあれば、ステップS502、S507からステップS1401に進んで通常域走行中かを判定し、通常域走行であれば、ステップS508に進んでノーマルモードへ強制移行する。
また、スポーツモードが選択された状態でノーマルモードに強制移行されていて、かつスリップがない状況では、ステップS503、ステップS510からステップS1402に進んでハード走行中か否かを判定する。ハード走行中であれば、スリップがなかったことで、路面の高摩擦を証明したことになるため、ステップS511に進んでスポーツモードに復帰する処理を行なう。そしてさらにステップS512に進み、ノーマルモードフラグをオフにする。スリップがない状況でも、スポーツモードで走行中の場合やそもそもノーマルモードが選択されている場合には、モード変更を行なわずに、ステップS510から処理を終了する。また、高回転数で走行中ではないと判断した場合も、ステップS902から、モード変更を行なわずに処理を終了する。
他の処理については既に第1実施形態において図5を用いて説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
図15は、本実施形態によるモード切替の具体例を示すタイミングチャート1500である。トラクションコントロールフラグ643(つまりスリップの有無を示すフラグ)がオンであっても、ハード走行(エンジン回転数が高回転でアクセルペダル開度が高開度)であれば、低μ路判定フラグ644はオフのままであり、モード切替も行なわない。一方、トラクションコントロールフラグ643がオンの際に、エンジン回転数が低回転でアクセルペダル開度が低開度であれば、低μ路判定フラグ644はオンになり、強制的にノーマルモードに移行する。その後、トラクションコントロールフラグ643がオフになっても、常用域走行の間は、低μ路判定フラグはオンのままであり、ノーマルモードのまま走行する。トラクションコントロールフラグ643がオフの状態で、ハード走行が行なわれた場合に、低μ路判定フラグをオフにして、スポーツモードに移行する。
以上の構成により、本実施形態によれば、ドライバがスポーツモードを選択しても、路面とのフリクションの状況および走行状態を考慮して、ノーマルモードへの強制変更を行なうため、状況に応じた適正なアクセルレスポンスを実現できる。
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係る車両制御装置について、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態に係る車両制御装置としてのスマートデバイス1600を車両に接続して使用している状態を説明するための図である。本実施形態に係るスマートデバイス1600は、上記第1〜第3実施形態に示した車両制御装置と同じ機能構成を備えることができるが、その機能をスマートデバイスのアプリケーションで実現する点で異なる。その他の構成および動作は、第1〜第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
スマートデバイス1600には、車両制御アプリケーション1601がインストールされており、この車両制御アプリケーション1601を実行することにより、車両内のECUをコントロールできる。車両制御アプリケーション1601は、例えば、モード選択モジュール1611、スリップ判定モジュール1612、モード決定モジュール1613を備える。
モード選択モジュール1611は、ノーマルモードと、スポーツモードと、のいずれかを、ドライバの操作に応じて選択する。例えば、スマートデバイス1600のタッチパネルに「スポーツ」「ノーマル」といったボタンを表示させて、いずれのボタンをタッチしたかによってドライバのモード選択意志を判定する。
スリップ判定モジュール1612は、走行中の路面に対する車両のスリップ状態を判定する。車両内のECUから、各種の情報を有線または無線ネットワークを介して取得し、スリップの有無を判定する。例えば、VSAユニットからECUに出力された情報を取得して判定してもよい。
モード決定モジュール1613は、モード選択モジュール1611によってスポーツモードが選択されている場合に、車両がスリップしていると判定すれば、ノーマルモードに強制移行して車両を制御する。さらにモード決定モジュール1613は、モード選択モジュール1611によってスポーツモードが選択されている場合に、スリップ判定モジュール1612がスリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合にはスポーツモードで車両を制御する。決定したモードは、車両内のECUに伝えられ、ECUは、そのモードに従ってスロットルバルブ開度を制御する。
車両制御アプリケーション1601は、第2実施形態で説明した回転数判定部701の機能を実現する回転数判定モジュールを有してもよいし、第3実施形態で説明した走行状態判定部1001の機能を実現する走行状態判定モジュールを有してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、スマートデバイス1600を接続するだけで、車両の状況に応じた適正なアクセルレスポンスを実現できる。
[第5実施形態]
次に本発明の第5実施形態に係る車両制御装置について、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態に係る車両制御装置1710を車両1700に接続して使用している状態を説明するための図である。
図17は、車両制御装置1710を搭載した車両1700の概略構成を示す図である。本実施形態に係る車両1700は、モータ1720を備えており、モータ1720からクランクシャフト219に出力された動力をオートマチックトランスミッション223にて変速してデファレンシャルギア224を介して駆動輪225a,225bに伝達する。
本実施形態に係る車両制御装置1710は、上記第1〜第3実施形態と同じ機能構成を備えることができるが、モード決定部が決定したモードに応じて、アクセルペダル開度とモータ出力との関係を変更する点で異なる。また、本実施形態ではエンジン回転数の代わりにモータの駆動回転数を用いる。その他の構成および動作は、第1〜第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、電気自動車においても、状況に応じた適正なアクセルレスポンスを実現できる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる車両制御プログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
120 車両
210 エンジン
211 気筒
212 ピストン
213 吸気バルブ
214 吸気ポート
215 インジェクタ
216 スロットルバルブ
217 燃焼室
218 点火プラグ
219 クランクシャフト
220 排気バルブ
221 スロットルアクチュエータ
223 オートマチックトランスミッション
224 デファレンシャルギア
225a,225b 駆動輪

Claims (10)

  1. アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化する第1モードと、前記アクセル操作量に対して前記車両の駆動力が前記第1変化量よりも大きな第2変化量で変化する第2モードと、のいずれかを、運転者の操作に応じて選択するモード選択部と、
    走行中の路面に対する前記車両のスリップ状態を判定するスリップ判定部と、
    前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記車両がスリップしていると判定すれば、前記第1モードに強制移行して前記車両を制御するモード決定部と、
    を備え、
    前記モード決定部は、
    前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合には前記第2モードで前記車両を制御する、車両制御装置。
  2. 前記モード決定部は、
    前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると一旦判定しても、スリップしていないと再度判断した場合には前記第2モードで前記車両を制御する、請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記モード決定部は、
    前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定すると前記第1モードで前記車両を制御し、その後、スリップしていないと判断した場合には前記第2モードに復帰させて前記車両を制御する、請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記車両の駆動回転数を判定する回転数判定部をさらに有し、
    前記モード決定部は、
    前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定すると前記第1モードで前記車両を制御し、その後、前記駆動回転数が所定値よりも大きくかつスリップしていないと判断した場合には前記第2モードに復帰させて前記車両を制御する、請求項3に記載の車両制御装置。
  5. 前記車両の駆動回転数を判定する回転数判定部と、
    前記車両のアクセルペダルの開度を判定するアクセルペダル開度判定部と、
    をさらに有し、
    前記モード決定部は、
    前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定すると前記第1モードで前記車両を制御し、その後、前記アクセルペダルの開度が所定値よりも大きく、かつ、前記駆動回転数が所定値よりも大きく、かつ、スリップしていないと判断した場合には前記第2モードに復帰させて前記車両を制御する、請求項3に記載の車両制御装置。
  6. 前記モード決定部は、
    前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定すると、前記アクセルペダルの開度が所定値よりも大きく、かつ、前記駆動回転数が所定値よりも大きい場合には、前記第2モードを維持して前記車両を制御し、それ以外の場合には、前記第1モードで前記車両を制御する、請求項5に記載の車両制御装置。
  7. 運転者による走行状態に応じて、前記車両のスリップを許容する走行が行なわれているか否かを判定する走行状態判定部をさらに有し、
    前記モード決定部は、
    前記モード選択部によって前記第2モードが選択されている場合に、前記スリップ判定部がスリップしていると判定しても、前記走行状態判定部が前記車両のスリップを許容する走行が行なわれていると判断した場合には、前記第2モードで前記車両を制御する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に車両制御装置を搭載した車両。
  9. アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化する第1モードと、前記アクセル操作量に対して前記車両の駆動力が前記第1変化量よりも大きな第2変化量で変化する第2モードと、のいずれかを、運転者の操作に応じて選択するモード選択ステップと、
    走行中の路面に対する前記車両のスリップ状態を判定するスリップ判定ステップと、
    前記第2モードが選択されている場合に、前記車両がスリップしていると判定すれば、前記第1モードに強制移行して前記車両を制御する車両制御ステップと、
    を含み、
    前記車両制御ステップは、前記第2モードが選択されている場合に、スリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合には前記第2モードで前記車両を制御する、車両制御方法。
  10. アクセル操作量に対して車両の駆動力が第1変化量で変化する第1モードと、前記アクセル操作量に対して前記車両の駆動力が前記第1変化量よりも大きな第2変化量で変化する第2モードと、のいずれかを、運転者の操作に応じて選択するモード選択ステップと、
    走行中の路面に対する前記車両のスリップ状態を判定するスリップ判定ステップと、
    前記第2モードが選択されている場合に、前記車両がスリップしていると判定すれば、前記第1モードに強制移行して前記車両を制御する車両制御ステップと、
    をコンピュータに実行させる車両制御プログラムであって、
    前記車両制御ステップは、前記第2モードが選択されている場合に、スリップしていると判定しても、一定条件を満たす場合には前記第2モードで前記車両を制御する、車両制御プログラム。
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