JP2014097262A - 使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】使い捨ておむつの股下部3は,幅方向の左右の側縁4が,幅方向内側に向かって幅狭となるように湾曲又は屈折している。左右の側縁4に沿って,着用者の左右両脚を出すための脚周り開口部が画定される。股下部3を,幅方向にみて,左右両側の左右領域3aと,左右領域3aの間に位置する中央領域3bと,に区分した場合に,少なくとも左右領域3aには,一又は複数の糸状の脚周り伸縮部材11と,一又は複数の平状の脚周り伸縮部材11の少なくとも一方が伸長状態で固定され,当該脚周り伸縮部材11を含む幅のある領域である伸縮領域11aが形成される。股下部3の左右の側縁4は,伸縮領域11aの少なくとも一部と,脚周り開口部の少なくとも一部が重畳するように,湾曲又は屈折している。
【選択図】図2
Description
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明の使い捨ておむつは,着用者の腹部に接する前身頃1,着用者の背部に接する後身頃2,及び当該前身頃1と当該後身頃2の間に位置する股下部3に,長さ方向に区分される。
また,股下部3は,幅方向の左右の側縁4が,幅方向内側に向かって幅狭となるように湾曲又は屈折している。
また,本発明の使い捨ておむつは,左右の側縁4に沿って,着用者の左右両脚を出すための脚周り開口部5が画定される。
ここで,股下部3を,幅方向にみて,左右両側の左右領域3aと,左右領域3aの間に位置する中央領域3bと,に区分したとする。
この場合に,少なくとも左右領域3aには,一又は複数の糸状の脚周り伸縮部材11と,一又は複数の平状の脚周り伸縮部材11の少なくとも一方が伸長状態で固定されることで,当該脚周り伸縮部材11を含む幅のある領域である伸縮領域11aが形成されている。
そして,股下部3の左右の側縁4は,伸縮領域11aの少なくとも一部と,脚周り開口部5の少なくとも一部が重畳するように,湾曲又は屈折している。
すなわち,本発明の製造方法は,着用者の腹部に接する前身頃1,着用者の背部に接する後身頃2,及び当該前身頃1と当該後身頃2の間に位置する股下部3に,長さ方向に区分され,股下部3は,幅方向の左右の側縁4が,幅方向内側に向かって幅狭となるように湾曲又は屈折しており,左右の側縁4に沿って,着用者の左右両脚を出すための脚周り開口部5が画定される使い捨ておむつの製造方法に関する。
ここで,股下部3を形成する一又は複数のシート部材を,使い捨ておむつの幅方向にみて,左右両側の左右領域3aと,当該左右領域3aの間に位置する中央領域3bと,に区分したとする。
この場合に,本発明の製造方法では,まず,少なくとも左右領域3aに,複数の糸状の脚周り伸縮部材11と,一又は複数の平状の脚周り伸縮部材11の少なくとも一方を伸長状態で固定して,当該脚周り伸縮部材11を含む幅のある領域である伸縮領域11aが形成する工程を行う。
また,本発明の製造方法では,続いて,股下部3を形成する一又は複数のシート部材を,幅方向内側に向かって幅狭となるように湾曲又は屈折して切断すると同時に,伸縮領域11aに含まれる少なくとも1つの前記脚周り伸縮部材11を切断して,当該脚周り伸縮部材11を分断するか部分的にくり貫く工程を行う。
本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
また,本願明細書において,「長さ方向」というときは,縦長に形成された使い捨ておむつの長さ方向であって,使い捨ておむつの前身頃と後身頃を結ぶ方向(図2の上下方向)を意味する。また,「幅方向」とは,縦長に形成された使い捨ておむつの幅方向であって,上記長さ方向に平面的に直交する方向(図2の左右方向)を意味する。
また,本願明細書において,「肌当接面側」とは,使い捨ておむつが組み上がった状態で,使い捨ておむつが着用者に装着された際に,着用者の肌に当接する面の方を意味する。また,「肌非当接面側」とは,使い捨ておむつが組み上がった状態で,使い捨ておむつが着用者に装着された際に,着用者の肌に当接しない面の方であり,「肌当接面側」の反対側の面を意味する。
本発明は,着用者の両脚部に接する開口部の近傍に,脚周りギャザーが形成された使い捨ておむつに関する。本発明の構造は,例えば,公知のパンツ型の使い捨ておむつや,テープ型の使い捨ておむつ,尿パッド等の構造として,広く適用可能である。パンツ型の使い捨ておむつは,前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである。パンツ型の使い捨ておむつは,吸収性本体が載置される外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型のものであってもよいし,外装体が前身頃及び後身頃で分離され,前身頃外装体と後身頃外装体の間に股下部を構成する吸収性本体が架橋された架橋型のものであってもよい。また,テープ型の使い捨ておむつは,前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ,着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである。また,尿パッドは,着用者の腹部から背部にあてがわれて使用されるものであり,前身頃と後身頃を連結する構造は有していないもの,尿などを吸収する吸収構造をもつ使い捨ておむつである。
以下では,これらの種々のタイプの使い捨ておむつのうち,外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型のパンツ型の使い捨ておむつを例に挙げて,本発明の内容を具体的に説明する。
続いて,図5を参照して,本発明の第2の実施形態について説明する。図5は,第1の実施形態の説明で用いた図3と同様に,使い捨ておむつの展開図を簡略的に描画したものであり,おむつの股下部3に湾曲した左右の側縁4が形成される前の状態(a)と,おむつの股下部3に湾曲した左右の側縁4が形成された後の状態(b)と,をそれぞれ示している。第2の実施形態について,上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し,第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行う。なお,第2の実施形態について,第1の実施形態と同一の要素については,同一の符号を付して示している。
次に,図6を参照して,本発明の第3の実施形態について説明する。図6は,第1の実施形態の説明で用いた図3と同様に,使い捨ておむつの展開図を簡略的に描画したものである。第3の実施形態について,上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し,第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
次に,図7を参照して,本発明の第4の実施形態について説明する。図7は,第1の実施形態の説明で用いた図3と同様に,使い捨ておむつの展開図を簡略的に描画したものである。第4の実施形態について,上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し,第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
次に,図8を参照して,本発明の第5の実施形態について説明する。図8は,第1の実施形態の説明で用いた図3と同様に,使い捨ておむつの展開図を簡略的に描画したものである。第5の実施形態について,上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し,第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
続いて,上記した使い捨ておむつの製造方法について説明する。ここでは,特に,上記した第1の実施形態に係る使い捨ておむつの製造方法を説明する。
本発明の製造方法は,公知のパンツ型の使い捨ておむつや,テープ型の使い捨ておむつの製造方法に広く適用可能である。以下では,これらの種々のタイプの使い捨ておむつのうち,外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型のパンツ型の使い捨ておむつを例に挙げて,その製造方法を説明する。
なお,以下では,例えば「原脚周り伸縮部材」等といった表現を使用するが,この「原脚周り伸縮部材」等は,使い捨ておむつの製造ラインにおいて切断加工されることにより,後に,使い捨ておむつの「脚周り伸縮部材」等となる部材を意味する。
本発明の製造方法では,まず,図示しない原反ロールから原アウターシート113が繰り出されて,おむつの製造ラインに導入される(ステップS1)。原アウターシート113は,製造工程の流れ方向に沿う方向が長手方向となり,製造工程の流れ方向に直交する方向が幅方向となっている。原アウターシート113は,幅方向の一端側が,製造される使い捨ておむつの前身頃側に相当し,幅方向の他端側が,製造される使い捨ておむつの後身頃側に相当する。
以上の工程により,外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となったタイプのパンツ型の使い捨ておむつを製造することができる。
2…後身頃 2a…サイドシール部 2b…端縁
3…股下部 3a…左右領域 3b…中央領域
4…左右の側縁
5…脚周り開口部
6…腰周り開口部
10…外装体 11…脚周り伸縮部材 11a…伸縮領域 12…インナーシート 13…アウターシート 14…腰周り伸縮部材 15…腹周り伸縮部材
20…吸収性本体
100…使い捨ておむつ
Claims (5)
- 着用者の腹部に接する前身頃(1),着用者の背部に接する後身頃(2),及び当該前身頃(1)と当該後身頃(2)の間に位置する股下部(3)に,長さ方向に区分され,
前記股下部(3)は,幅方向の左右の側縁(4)が,幅方向内側に向かって幅狭となるように湾曲又は屈折しており,
前記左右の側縁(4)に沿って,着用者の左右両脚を出すための脚周り開口部(5)が画定される
使い捨ておむつであって,
前記股下部(3)を,幅方向にみて,左右両側の左右領域(3a)と,当該左右領域(3a)の間に位置する中央領域(3b)と,に区分した場合に,
少なくとも前記左右領域(3a)には,一又は複数の糸状の脚周り伸縮部材(11)と,一又は複数の平状の脚周り伸縮部材(11)の少なくとも一方が伸長状態で固定されることで,当該脚周り伸縮部材(11)を含む幅のある領域である伸縮領域(11a)が形成されており,
前記股下部(3)の前記左右の側縁(4)は,前記伸縮領域(11a)の少なくとも一部と,前記脚周り開口部(5)の少なくとも一部が重畳するように,湾曲又は屈折している
使い捨ておむつ。 - 前記股下部(3)の前記左右の側縁(4)は,
前記股下部(3)を形成する一又は複数のシート部材を,幅方向内側に向かって幅狭となるように湾曲又は屈折して切断することで,形成されており,
前記左右の側縁(4)を形成する切断を行うと同時に,前記伸縮領域(11a)に含まれる少なくとも1つの前記脚周り伸縮部材(11)が切断され,当該脚周り伸縮部材(11)は分断されるか部分的にくり貫かれている
請求項1に記載の使い捨ておむつ。 - 前記脚周り開口部(5)を形成する前記左右の側縁(4)の切断面と,前記伸縮領域(11a)を形成する少なくとも1つの前記脚周り伸縮部材(11)の切断面とが,一致している
請求項2に記載の使い捨ておむつ。 - 前記脚周り伸縮部材(11)は,一又は複数の平状の脚周り伸縮部材(11)である
請求項3に記載の使い捨ておむつ。 - 着用者の腹部に接する前身頃(1),着用者の背部に接する後身頃(2),及び当該前身頃(1)と当該後身頃(2)の間に位置する股下部(3)に,長さ方向に区分され,
前記股下部(3)は,幅方向の左右の側縁(4)が,幅方向内側に向かって幅狭となるように湾曲又は屈折しており,
前記左右の側縁(4)に沿って,着用者の左右両脚を出すための脚周り開口部(5)が画定される
使い捨ておむつの製造方法であって,
前記股下部(3)を形成する一又は複数のシート部材を,前記使い捨ておむつの幅方向にみて,左右両側の左右領域(3a)と,当該左右領域(3a)の間に位置する中央領域(3b)と,に区分した場合に,
少なくとも前記左右領域(3a)に,複数の糸状の脚周り伸縮部材(11)と,一又は複数の平状の脚周り伸縮部材(11)の少なくとも一方を伸長状態で固定して,当該脚周り伸縮部材(11)を含む幅のある領域である伸縮領域(11a)が形成する工程と,
前記股下部(3)を形成する一又は複数のシート部材を,前記幅方向内側に向かって幅狭となるように湾曲又は屈折して切断すると同時に,前記伸縮領域(11a)に含まれる少なくとも1つの前記脚周り伸縮部材(11)を切断して,当該脚周り伸縮部材(11)を分断するか部分的にくり貫く工程と,を含む
使い捨ておむつの製造方法。
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