JP6598351B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、吸収体の形態を改良した使い捨ておむつに関する。
例えば、パンツタイプ使い捨ておむつは、装着者の腹側から股間を通り背側まで延在する外装体と、この外装体設けられた、吸収体を含む内装体とを備え、外装体の腹側の両側縁部と外装体の背側の両側縁部とが接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されているものであり、必要により、内装体の表面両側部に身体側に突出する立体ギャザーが形成されるものが一般的となっている。
また、パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、身体へのフィット性を向上させるために、外装体に、各種の弾性部材、たとえばウエスト部弾性部材、ウエスト下方部弾性部材及び湾曲弾性部材等の種々の弾性部材を伸長状態で固定することが行われている。これらの弾性部材は、主に幅方向の収縮により身体へのフィット性を向上させている。
他方で、前記吸収体として、いわゆる砂時計形状のものが知られている。この砂時計形状吸収体は、必要な吸収量を保持すること、脚周りのフィット性を確保すること、の両者を満足させるために形成される。
しかるに、吸収体が砂時計形状で、外装体に弾性部材を設けた製品においては、所定の形態で折り畳み、これらの複数枚を積層してガゼット包装している。
しかし、砂時計形状の吸収体は、前後方向中間部が幅狭に形成され、前端部側及び後端部側は前記中間部の幅より左右に広く形成された幅広部を有しているので、製品を平面的に展開した後、幅広部の外側縁位置を境として幅方向中心側に折る折り畳み及び包装形態を採っている。
しかしながら、この場合、幅広部の外側縁位置に対して、幅狭の前後方向中間部の外側位置が幅方向中心側に偏位しているので、その偏位が原因となって、折り畳み後に外形的に直方体とならず、前後方向中間部(股間部)において崩れ易く、ガゼット包装形態が美麗でないことがある。
なお、本発明との関係は実質的にないが、吸収体に低目付部を形成した先行技術(特許文献1)がある。低目付部は使用者側への起立を誘導させるものである。
特開2011−115484号公報
本発明者が知る限りでは、従来技術において、上記の課題が残る包装形態を改善しようとする試みがなされていないと思われる。
そこで本発明の主たる課題は、包装形態が改善され、吸収体に必要な吸収量を確保できる使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明によれば、股間部分を介して腹側部分及び背側部分に延びる吸収体を備えた使い捨ておむつにおいて、
前記吸収体は、前後方向中間部が幅狭に形成され、前端部側及び後端部側は前記中間部の幅より左右に広く形成された幅広部を有しており、
前記幅広部における、前記中間部の幅より左右に広がる拡幅部に、幅方向中心側への力を受けるとき、幅方向寸法を縮める収縮手段が設けられており、
前記使い捨ておむつは、前後方向中間部で前後方向に2つ折りに畳まれ、かつ、前記幅広部がそれぞれの外側縁において幅方向中央側に折り畳まれ、かつ、前記吸収体における前後方向の端部で折り畳まれ、製品が可撓性パッケージ内に収納されるものである、
使い捨ておむつが提供される。
本発明によってもたらされる利点については、後に具体例を挙げて説明するが、その概要は次のとおりである。
すなわち、本発明に従って、幅広部における、中間部の幅より左右に広がる拡幅部に、幅方向中心側への力を受けるとき、幅方向寸法を縮める収縮手段が設けられていると、包装に先だって、製品を平面的に展開した後、幅広部の外側縁位置を境として幅方向中心側に折るとき、幅広部の外側縁位置に対して、幅狭の前後方向中間部の外側位置が幅方向中心側に偏位するとしても、その偏位量が小さくなるので、折り畳み製品の外形はほぼ直方体となり、最終的な包装形態として満足できるものとなる。
他方で、吸収体の外形としていわゆる略砂時計形状であり、前後に幅広部を有するので、股間部でのフィット性を阻害しないで必要な吸収量を確保できる。
前記収縮手段は、前記拡幅部に形成され前後方向スリット、又は前後方向エンボスによって形成できる。
収縮手段は、拡幅部に、幅広部の中間の目付部分より低目付部分を形成することによっても構成できる。
本発明の具体的な適用例として、股間部分を介して腹側部分及び背側部分に延びる吸収体を備え、少なくとも前後方向端部が、前記吸収体より前後方向に長く、かつ吸収体の幅より幅広である外装シートに、前記吸収体が配置され、外装シートの腹側の両側縁部と背側の両側縁部とがそれぞれ接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつを挙げることができる。
前記パンツタイプ使い捨ておむつは、前記幅広部がそれぞれの付け根において幅方向中央側に折り畳まれ、また前後方向に折り畳まれ、製品が可撓性パッケージ内に収納される態様であるとき、本発明の改善効果が高い。
幅方向中心側への力を与える要素として、腹側部分及び背側部分に、左右方向に延びて弾性部材が伸長状態で固定された弾性部材の収縮力である態様が提案される。
パンツタイプ使い捨ておむつおいて、前記収縮手段として、前記拡幅部に形成され前後方向スリット、又は前後方向エンボスである、あるいは幅広部の中間の目付より、前記拡幅部に形成された低目付部分を挙げることができる。
以上のとおり、本発明によれば、包装形態(特に包装後の外形形態)が改善され、吸収体に必要な吸収量を確保できる等の利点がもたらされる。
展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(内面側)である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 吸収体の説明用平面図である。 吸収体へのスリット形成例の平面図である。 吸収体の目付変化例の平面図である。 本発明に従う吸収体の幅方向収縮例を概念的に示す平面図である。 製造過程の説明用斜視図である。 (a)〜(c)は折り畳み例の説明用平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。なお、図中の点模様(グレー表示)部分はホットメルト接着剤等の接合手段を示している。
まず、本発明に係るタックを形成しない図1〜図5に示すパンツタイプ使い捨ておむつ例を説明した後に、図5以降の図面を参照しながら本発明に係るタックの形成例について説明することとする。
<使い捨ておむつの例示>
図1〜図5に示すパンツタイプ使い捨ておむつ(以下、単におむつともいう。)は、前側F及び後側Bの外面を形成する外装体20と、吸収体外装体20の内面に、股間部分Gを介して腹側部分及び背側部分に延びて固定された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。
製造に際して、外装体20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤などの接合手段によって接合された後に、図9が参照されるように、内装体10および外装体20が前側F及び後側Bの境界である前後方向(縦方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されてサイドシール部21が形成されることによって、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
(内装体の構造例)
内装体10としては公知のものを採用できるが、その構造例は、図2〜図4に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。内装体10の全体的な平面形状は特に限定されないが、図示形態のように略長方形とすることができる。
吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う液透過性表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。液透過性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。液透過性表面シート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う液不透過性裏面側シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの液不透過性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
吸収体13としては、公知のもの、例えばパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。この吸収体13は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の、液透過性及び液保持性を有する包装シート14によって包装することができる。
吸収体13の全体形状は、股間部分に前後両側よりも幅の狭い括れ部分13Nを有する略砂時計状に形成されているが、長方形状等、適宜の意形状とすることができる。
内装体10の両側部には脚周りにフィットする立体ギャザーBSを形成することができる。この立体ギャザーBSは、図3及び図4に示されるように、内装体の裏面の側部に固定された固定部と、この固定部から内装体の側方を経て内装体の表面の側部まで延在する本体部と、本体部の前後端部が倒伏状態で内装体の表面の側部に固定されて形成された倒伏部分と、この倒伏部分間が非固定とされて形成された自由部分とが、折返しによって二重シートとしたギャザー不織布15により形成されている。
また、二重シート間には、自由部分の先端部等に細長状ギャザー弾性部材16が配設されている。ギャザー弾性部材16は、製品状態において図3に二点鎖線で示すように、弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
液不透過性裏面側シート12は、二重シート状のギャザー不織布15の内部まで進入し、図3に示されるように、立体ギャザーBSの下端側において防漏壁を構成するようになっている。この液不透過性裏面側シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
ギャザー弾性部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。ギャザー弾性部材16としては、図示形態のような糸状の他、ある程度の幅を有するテープ状のものを用いることもできる。
前述のギャザー不織布15を構成する素材繊維も液透過性表面シート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらにギャザー不織布15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
(外装体の構造例)
外装体20は、図2〜図4にも示されるように、それぞれ不織布等からなる押えシート20A及びバックシート20Bからなる2層構造とされ、押えシート20Aとバックシート20Bとの間、及びバックシート20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部にそれぞれレッグ開口部を形成するために形成された凹状の脚周りライン29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。コスト削減及び股間部の通気性向上のために、押えシート20A及びバックシート20Bを前後に二分割し、両者が股間部で離間するように配置した構造とするか、もしくは、押えシート20A及びバックシート20Bのいずれか一方を前後に二分割して、分割したシートが股間部で離間するように配置し、股間部のシートが1枚の構造としてもよい。
図示形態の外装体20においては、弾性部材として、図1に示される展開形状において、ウエスト開口部近傍23に配置されたウエスト部弾性部材24と、前側F及び後側Bに、縦方向に間隔をおいて幅方向に沿って配置された複数のウエスト下方部弾性部材25とを有するとともに、前側F及び後側Bのそれぞれにおいて、ウエスト下方部弾性部材群25とは別に、一方のサイドシール部21から一方のレッグ開口部に沿って股間部分に向かい、股間部分を横断し、かつ他方のレッグ開口部に沿って他方のサイドシール部21に至るパターンで湾曲しつつ延在する、互いに交差することなく間隔をおいて配置された複数本の湾曲弾性部材26,28を備えている。これら、弾性部材24〜28は、それぞれその延在方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されている。なお、本外装体20では、脚周りライン29に沿って前側Fのサイドシール部から後側Bのサイドシール部まで連続する、いわゆる脚周り弾性部材は設けられていないが、設けても良い(図示略)。
ウエスト部弾性部材24は、前側Fと後側Bとが接合されたサイドシール部21の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に縦方向に間隔をおいて配置された複数条の糸ゴム等の細長状弾性部材であり、身体の胴周りを締め付けるように伸縮力を与えることによりおむつを身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性部材24は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。また、図示形態のウエスト部弾性部材24は、ウエスト部におけるバックシート20Bの折り返し部分20Cの不織布間に挟持されているが、押えシート20Aとバックシート20Bとの間に挟持しても良い。
ウエスト下方部弾性部材25は、サイドシール部21の内、概ね上部から下部までの範囲に亘り、縦方向に間隔をおいて配置された糸ゴム等の細長状弾性部材であり、前側F及び後側Bの腰周り部分に夫々幅方向の伸縮力を与え、おむつを身体に密着させるためのものである。なお、ウエスト部弾性部材24とウエスト下方部弾性部材25との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前側F及び後側Bに縦方向に間隔をおいて幅方向に配置された弾性部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性部材として機能し、残りの弾性部材がウエスト下方部弾性部材として機能していればよい。
後側Bにおいて、ウエスト下方部弾性部材25とは別に配設された背側湾曲弾性部材26は、糸ゴム等の細長状弾性部材であり、所定の曲線に沿って配置されている。背側湾曲弾性部材26は、一本であっても良いが複数本であるのが好ましく、図示例では4本の糸ゴム等の細長状弾性部材であり、これら背側湾曲弾性部材26は互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この背側湾曲弾性部材群26は、所定の伸縮ゾーンを形成するように間隔を空けて、3本以上、好ましくは4本以上配置される。
外装体20の前側Fにおいて、ウエスト下方部弾性部材群25とは別に配設された腹側湾曲弾性部材28は糸ゴム等の細長状弾性部材であり、所定の曲線に沿って配置されている。腹側湾曲弾性部材28は、一本であっても良いが複数本であるのが好ましく、図示例では4本の糸状弾性部材であり、これら腹側湾曲弾性部材28は、互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この腹側湾曲弾性部材群28も、所定の伸縮ゾーンを形成するよう間隔を空けて、3本以上、好ましくは4本以上配置される。
図示例とは異なり、湾曲弾性部材26,28を、前側F及び後側Bのいずれか一方にのみ設けるだけでも良い。また、湾曲弾性部材26,28を、前側F及び後側Bの両方に設ける場合、前側F側に配置された湾曲弾性部材28の群の一部又は全部と、後側B側に配置された湾曲弾性部材26の群の一部又は全部とが交差する形態(図示せず)も採用できるが、図示例のように、前側F側に配置された湾曲弾性部材28の群と、後側B側に配置された湾曲弾性部材26の群とは互いに交差することなく前後方向中間部、特に前側Fに若干偏った位置で縦方向に離間している形態が好適である。
さらに、湾曲弾性部材26,28はその全体が湾曲していなくても良く、部分的に直線状の部分を有していても良い。
(前後押えシート)
図2に示されるように、外装体20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前側F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後側B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
図示形態のように、前後押えシート50,60を別体として取り付けると、素材選択の自由度が高くなる利点があるものの、資材や製造工程が増加する等のデメリットもある。そのため、外装体20をおむつ内面に折り返してなる折り返し部分20Cを、内装体10と重なる部分まで延在させて、前述の押えシート50,60と同等の部分を形成することもできる。
前述のように、パンツタイプ使い捨ておむつの外装体20にフィット弾性部材25,26,28を設ける場合、内装体10と重なる領域の少なくとも幅方向中間部を細かく切断し、内装体10の不必要な収縮を防止することが好ましい。
<収縮手段の態様>
次に本発明に係る収縮手段の態様を図5以降の図面を参照しながら説明する。
また、図6以降の図面においては、弾性部材などの構成部材の図示を省略し、かつ簡易的に図示してあることを予め断っておく。
さて、図1には前後を前側Fと後側Bとに区分したが、前後方向中間部を股間部分G、それより前側を腹側部分、後側を背側部分と区分することもできる。また、前後のサイドシール部21,21間領域を股間部分と称することもできる。本発明においては、これらを正確に定義して区分し称することにさほど意味はない。
実施の形態では、図1の吸収体13を、他の部材を除き、単独にして図5〜図8に示してある。
この例示の吸収体13は、外形としていわゆる略砂時計形状であり、すなわち前後方向中間部13Mが幅狭に形成され、前端部側13F及び後端部側13Bが、中間部13Mの幅より左右に広く形成された幅広部を有しているものである。
本発明の態様においては、図5が参照されるように、幅広部13F,13Bにおける、中間部13Mの幅より左右に広がる拡幅部XF,XBに、次述する、幅方向中心側への力を受けるとき、幅方向寸法を縮める収縮手段が設けられている
包装に際しては、たとえばパンツタイプ使い捨ておむつは、幅広部13F,13Bがそれぞれの付け根(たとえば図5の一点鎖線位置)において幅方向中央側に折り畳まれ、次いで前後方向に折り畳まれ、かつ、製品が可撓性パッケージ内に収納される。
具体的に、たとえば予め図9のように前後に折り畳み、サイドシール部21でシールした、製品を平面的に展開した(図10(a)を参照)後、幅広部13F,13Bにおける拡幅部XF,XBの外側縁位置H1,H2を境として幅方向中心側に折る(図10(b)を参照)。このとき、幅狭の前後方向中間部13Mの外側縁位置に対して、拡幅部XF,XBの外側縁位置が幅方向中心側に大きく偏位していた状態から、図8のように、収縮手段による収縮によって、幅がWからWaに狭くなり、中間部の幅13mと拡幅部Xfの外側縁間の幅及び拡幅部Xbの外側縁間の幅との偏位量が小さくなるので、折り畳み及び包装した場合、外形的にほぼ直方体となり、包装形態として満足できるものとなる。
なお、折り畳みの最終段階では、図10(b)の段階を経た後、図10(c)のように、前後方向端部を折り位置H3にて折り畳むことが望ましい。その後は、ポリエチレンなどの可撓性のガゼット包装袋(図示せず)内に複数枚の折り畳み製品が装入され、ヒートシールなどにより封入されるものである。
本発明に係る吸収体13は、幅広部を有するので、股間部でのフィット性を阻害せずに必要な吸収量を確保できる。
さて、本発明の収縮手段は、拡幅部XF,XBに、幅方向中心側への力を受けるとき、幅方向寸法を縮める手段である。
かかる収縮手段としては種々の形態があり、第1の例示として、図6に示すように、拡幅部XF,XBに形成される前後方向スリット13Sのほか、前後方向エンボス(図示せず)によっても形成できる。
スリット13Sは、適宜も形成できるが、拡幅部XF,XBに一つ形成するほか、前後方向に整列して複数形成することもできる。また、幅方向に複数形成してもよい。
他方、収縮手段として、図7に示すように、拡幅部XF,XBに、幅広部の中間の目付部分より低目付部分13Pを形成することによっても構成できる。この目付の変化は、図示のように、外側ほど低くするのが望ましい。目付の変化は図示のように直線状のほか、実用的には階段状に外側ほど低くするのが望ましい。
本発明の収縮手段は、拡幅部XF,XBに、幅方向中心側への力を受けるとき、幅方向寸法を縮める手段であると説明した。
この場合における「幅方向中心側への力を与える外力」は、先に説明した弾性部材24〜28の収縮力を利用することができる。
また、吸収体の製造過程、あるいはガゼット包装の段階における、吸収体の側部外方から幅方向中心側に押え付ける力であってもよい。
前述の折り位置H1,H2、あるいは折り位置H3は、図示例のように吸収体13の外縁に一致するほか、その外縁より外側であってもよい。
本発明は、上記例のようなパンツタイプ使い捨ておむつの他、パッドタイプ等の使い捨ておむつ等においても利用できるものである。
B…後身頃、F…前身頃、10…内装体、11…液透過性表面シート、12…液不透過性裏面側シート、13…吸収体、13M…中間部、13F…前端部側、13B…後端部側、13S…前後方向スリット、13P…低目付部分、14…包装シート、15…ギャザー不織布、16…ギャザー弾性部材、20…外装体、20C…折り返し部分、21…サイドシール部、24…ウエスト部弾性部材、25…ウエスト下方部弾性部材、26…背側湾曲弾性部材、28…腹側湾曲弾性部材、XF,XB…拡幅部、Xf,Xb…拡幅部、H1,H2,H3…折り位置。

Claims (4)

  1. 股間部分を介して腹側部分及び背側部分に延びる吸収体を備え、少なくとも前後方向端部が、前記吸収体より前後方向に長く、かつ吸収体の幅より幅広である外装シートに、前記吸収体が配置され、外装シートの腹側の両側縁部と背側の両側縁部とがそれぞれ接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつであって、
    前記吸収体は、前後方向中間部が幅狭に形成され、前端部側及び後端部側は前記中間部の幅より左右に広く形成された幅広部を有しており、
    前記幅広部における、前記中間部の幅より左右に広がる拡幅部に、幅方向中心側への力を受けるとき、幅方向寸法を縮める収縮手段が設けられており
    前記使い捨ておむつは、前後方向中間部で前後方向に2つ折りに畳まれ、かつ、前記幅広部がそれぞれの外側縁において幅方向中央側に折り畳まれ、かつ、前記吸収体における前後方向の端部で折り畳まれ、製品が可撓性パッケージ内に収納されるものである、
    ことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 腹側部分及び背側部分に、左右方向に延びて弾性部材が伸長状態で固定され、その弾性部材の収縮力が前記幅方向中心側への力とされている請求項記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記収縮手段は、前記拡幅部に形成され前後方向スリット、又は前後方向エンボスである請求項記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記収縮手段は、幅広部の中間の目付より、前記拡幅部に形成された低目付部分である請求項記載の使い捨ておむつ。
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