JP4407942B2 - パンツ型おむつ - Google Patents
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そのため、従来のパンツ型の使い捨ておむつは、腹部ないし下腹部にきつさを感じさせ易いという問題があった。
着用者の腹側に配される弾性部材の配置を工夫した使い捨ておむつとしては、特許文献1に、前身頃持ち上げ弾性部材を設けたパンツ型おむつが記載されている。また、特許文献2には、ボディフィット用弾性糸が複数本V字型に配置され、そのそれぞれが、おむつ横方向中央部で分断されているパンツ型おむつが記載されている。更に、特許文献3には、腹側部の胴回り部における吸収体の両側縁の位置より横方向外方に位置する両サイド部に、おむつ縦方向に対して45度に傾いた方向に伸縮可能な弾性部を設けたパンツ型おむつが記載されている。
図1〜3に示す本実施形態のパンツ型おむつ1(以下、おむつ1という)は、成人用のパンツ型使い捨ておむつであり、図3に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び液保持性の吸収体4を備えている。
おむつ1は、図2に示すように、股下部に配される股下領域C並びにその前後に位置する腹側領域A及び背側領域Bに区分することができる。股下領域Cは、左右両側にレッグ開口部6,6形成形成用の凹欠部が形成されている領域である。また、本おむつ1は、図2に示すように、おむつ横方向に延びるおむつ中心線CLを境にして前身頃Fと後身頃Gとに区分することができる。
おむつ横方向に延びるおむつ中心線CLとは、展開且つ伸張状態における、おむつの長手方向の全長を2等分する線である。
おむつ1においては、図2に示すように、後身頃Gにおける、ウエスト開口部端5Bと吸収体4の長手方向の端部4Bの位置との間にも、同様にウエスト弾性部材51が配されており、これらのウエスト弾性部材51により、ウエスト開口部5の周囲に、実質的にその全周に亘るウエストギャザーが形成されている。
各胴回り弾性部材71,72は、サイド接合部23と吸収体4の側縁部との間の略全域において弾性伸縮性を発現する一方、吸収体4と重なる部分は、吸収体4の各側縁部付近の極一部を除いて、外層シート21及び外層シート21の何れにも接合されておらず弾性伸縮性を発現しない。吸収体4と重なる部分では弾性伸縮性を発現しないようにすることで、吸収体にシワが生じることを防止でき、膨らみ部を確実且つ明瞭に形成できる。
おむつ1においては、各胴回り弾性部材71,72のおむつ横方向外側の端部が、最もウエスト開口部端5A側に位置し、おむつ横方向中央部側端部が最もウエスト開口部端5Aから離れた側(股下領域C側)に位置しており、両端部のおむつ縦方向位置の差が、最大変位量となっている。
複数の層からなる吸収体の場合は、各層のうち一層でも切込部41が形成されていれば良い。ただし、膨らみ部の形成の確実性、明瞭性の観点から、切込部41が形成されている層の切込部41には他の層が重なっていないこと、あるいは各層の切込部が重なっていることが好ましい。切込部が重なっているときは、完全に重なっている場合と共に、ずれて重なっている場合も含む。
ここで、開口部の開口幅Wとは、図4に示すように、切込部41に隣接してそのおむつ幅方向外側に位置する、吸収体の切込部隣接部44の前記中心線CL側端点を点Pとし、該点Pを通る、前記中心線CLと平行な直線(おむつを横方向に横切る直線)WLと交わる吸収体側縁上の点のうち、点Pよりもおむつ幅方向内側に位置し且つ最も点Pに近接する点を点Qとしたときに、点Pと点Qを結んだ線分PQの長さをいう。本おむつ1における切込部隣接部44は、中心線CLに向かって凸の形状を有している。
切込部の長さLとは、先端部43と線分PQの最短距離をいう。
ここで、切込部41の開口部最外点Pとは、上述した点Pのことである。即ち、切込部41に隣接してそのおむつ幅方向外側に位置する、吸収体の切込部隣接部44の前記中心線CL側の端点を意味する。
また、切込部41の開口部最外点Pは、おむつ縦方向において、胴回り弾性部材71のおむつ横方向中央部側の端部71bの位置73より下方(股下領域C側,図4において位置73よりも下方)に位置している。
切込部41の開口部最外点Pが複数存在する場合には、最も、おむつ横方向に延びる中心線CL寄りの点Pを、切込部41の開口部最外点Pとする。
レッグ弾性部材61、切込部41及び胴回り弾性部材71(72)がこのような関係を満たすことにより、シワの発生を防止しつつ、吸収体を立体的な形状に変形させることが容易となり、腹部対応部位に立体的な膨らみ部を安定的且つ容易に形成することができる。
このようにして、自然状態におけるおむつ1の腹部対応部位には、おむつ外面側に突出する立体的な膨らみ部Mが形成される。膨らみ部Mは、おむつ外面側に凸の形状であるが、おむつ内面側の肌側に向けられる面は、凹状となっている。
他方、ウエスト弾性部材51、胴回り弾性部材71,72、レッグ弾性部材61等により、膨らみ部Mの周囲においては、必要且つ充分なフィット性が得られ、漏れ防止性能等も充分に維持されている。
斯かる構成により、吸収体4にシワを生じることを防止して、膨らみ部Mの形成性を向上させることができる。
例えば、左右の胴回り弾性部材71,72は、本おむつ1のように、それぞれ複数本の線状弾性部材から構成されていることが好ましいが、それぞれ一本の帯状あるいは線状の弾性部材から構成されていても良い。また、胴回り弾性部材71,72の配置形状は、それぞれ、サインカーブの半周期分の形状を描くように配するのに代えて、図6に示すような形状とすることもでき、かつ、図6に示すような形状を2つ以上組み合わせた形状とすることもできる。図6においては、左右一方の側の胴回り弾性部材71のうちの一本の線状弾性部材71aのみを示してある。
本発明の使い捨ておむつは、成人用のパンツ型おむつ、特に高齢女性用に適しているが、幼児用のおむつとして用いることもできる。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 切込部
5 ウエスト開口部
51 ウエスト弾性部材
6 レッグ開口部
61 第1のレッグ弾性部材(切込部を閉じる弾性部材)
62 第2のレッグ弾性部材
71,72 胴回り弾性部材
A 腹側領域
B 背側領域
C 股下領域
F 前身頃
G 後身頃
Claims (4)
- 前身頃及び後身頃を有し、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型の使い捨ておむつであって、
前身頃における、ウエスト開口部端と吸収体の長手方向の端部の位置との間に、おむつ横方向に沿ってウエスト弾性部材が配されており、
前身頃における吸収体の長手方向の左右両側に、胴回り弾性部材が非連続に配されており、左右の胴回り弾性部材は、それぞれ、おむつ横方向の両端部からおむつ横方向中央部に向かうにつれて、ウエスト弾性部材との間のおむつ縦方向の離間距離が拡大するように配されており、
前身頃における、前記吸収体の長手方向の両側部に切込部が形成されており、
前記切込部が、弾性部材の収縮力によって自然状態において閉じるようになされており、
前記切込部を閉じる前記弾性部材は、おむつを、股下領域並びにその前後に位置する腹側領域及び背側領域に区分したときの、腹側領域の側部から股下領域における吸収体の側縁部に向かって配されており、該弾性部材は、おむつ横方向において、前記切込部の開口部最外点の位置よりおむつ横方向中央部側まで延びており、
前記切込部の開口部最外点は、おむつ縦方向において、前記胴回り弾性部材のおむつ横方向中央部側の端部の位置より下方に位置しており、
前記切込部を閉じる前記弾性部材は、おむつ横方向における前記開口部最外点の位置において、前記前身頃における前記開口部最外点より下方に位置しているパンツ型おむつ。 - 前記吸収体は、前記股下領域に該吸収体の幅が最小となる部位を有し、該吸収体の幅が、該部位から前身頃及び後身頃のウエスト開口部端に向かうに従って増大しており、前記切欠部は、おむつ縦方向において、前記吸収体の幅が最小となる部位よりも、前身頃のウエスト開口部端側に形成されている請求項1記載のパンツ型おむつ。
- 前記切込部は、おむつ縦方向中心線に対する中心線の角度が0〜75度である請求項1又は2記載のパンツ型おむつ。
- 前記ウエスト弾性部材は、前身頃の全幅に亘って配されており、前記切込部を閉じる前記弾性部材は、前記吸収体の長手方向の左右両側に、非連続に配されており、該弾性部材のおむつ横方向中央部側の端部が、胴回り弾性部材のおむつ横方向中央部側の端部よりもおむつ幅方向中央部側に位置している請求項1〜3の何れか記載のパンツ型おむつ。
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