JP2014096431A - 配線基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板強度を確保しつつ、十分な通風を行うことができる配線基板を提供する。
【解決手段】プラス電圧ライン及びマイナス電圧ラインが並列に接続されている複数個のコネクタ11が実装され、コネクタ11によって接続されモジュールに、メイン電源回路3からの基準直流電圧を供給する配線基板10であって、隣り合うコネクタ11間には、通風口12が形成され、通風口12を跨いでプラス電圧ライン及びマイナス電圧ラインとして機能するジャンパー線15がそれぞれ実装されている。
【選択図】図3
【解決手段】プラス電圧ライン及びマイナス電圧ラインが並列に接続されている複数個のコネクタ11が実装され、コネクタ11によって接続されモジュールに、メイン電源回路3からの基準直流電圧を供給する配線基板10であって、隣り合うコネクタ11間には、通風口12が形成され、通風口12を跨いでプラス電圧ライン及びマイナス電圧ラインとして機能するジャンパー線15がそれぞれ実装されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数個のコネクタが実装された配線基板に関する。
ベースとなるメイン電源回路と、メイン電源回路の後段に接続された複数のDC/DCコンバータモジュール(以下、単にモジュールと称す)とを備えたマルチ出力電源装置が知られている。このようなマルチ出力電源装置では、必要とする出力電圧に応じてモジュールを組み換え可能に構成されている。従って、メイン電源回路とモジュールとの接続には、コネクタが用いられる。メイン電源回路に接続された複数個のコネクタは、配線基板に並列して実装され、それぞれのコネクタにモジュールが挿抜可能に構成されている。そして、メイン電源回路と複数のモジュールとはコネクタで嵌合され、モジュールがマルチ出力電源装置のシャーシにねじ止め固定される。
モジュールの挿抜方向は、複数個のコネクタが実装された配線基板(以下、接続基板と称す)に対して垂直な方向になり、複数のモジュールは、互いに平行に、且つ接続基板に対して垂直に配設される。モジュールには、パワー素子等の発熱体が実装されていると共に、接続基板には、全てのモジュールの電流が流れるため、大電流により銅箔パターンの発熱が生じる。従って、冷却ファンを用いて、モジュールと接続基板とを同時に冷却する必要が生じるが、冷却ファンの配置によっては十分な冷却効果を得られない場合がある。すなわち、設計上の制約から冷却ファンを接続基板に対して垂直な方向に配置することになった場合には、接続基板によってモジュールへの通風が阻害されてしまう。
なお、接続基板の面積を小さくすることで、ある程度の通風を確保することが可能であるが、大電流が流れる配線パターンの面積を確保する必要があるため、小面積化には限界がある。そこで、接続基板の基板端に切り欠きを設け、ジャンパー線で切り欠き部分の配線を行うことにより、配線部の機能を損なうことなく通風路を確保することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、通風路となる切り欠きは、接続基板の基板端に設けられるため、互いに平行に配設されたモジュール間に十分な通風を行うことができない。また、モジュール間に十分な通風を行うために、深い切り欠きを設けた場合には、基板強度不足のため、実装されたコネクタへの挿抜等により外力が加わると基板割れ等が発生する虞があるという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑みて従来技術の上記問題を解決し、基板強度を確保しつつ、十分な通風を行うことができる配線基板を提供することにある。
本発明の配線基板は、電圧ラインが並列に接続されている複数個のコネクタが実装され、前記コネクタによって接続されたDC/DCコンバータモジュールに前記電圧ラインを介して基準直流電圧を供給する配線基板であって、隣り合う前記コネクタ間には、通風口が形成され、前記電圧ラインとして機能するジャンパー線が前記通風口を跨いで実装されていることを特徴とする。
さらに、本発明の配線基板において、前記ジャンパー線は、裸線で構成しても良い。
さらに、本発明の配線基板において、前記ジャンパー線は、隣り合う前記コネクタが接続されたそれぞれの配線パターン間を接続するようにしても良い。
また、本発明のマルチ出力電源装置は、メイン電源回路と、前記メイン電源回路の後段に接続された複数のDC/DCコンバータモジュールと、前記メイン電源回路側からの送風によって前記メイン電源回路及び前記DC/DCコンバータモジュールを冷却する冷却ファンとを備えたマルチ出力電源装置であって、前記メイン電源回路から出力される基準直流電圧の電圧ラインが並列に接続されている複数個のコネクタが実装され、前記コネクタによって接続された前記DC/DCコンバータモジュールに前記電圧ラインを介して前記基準直流電圧を供給する、前記冷却ファンからの送風を遮る向きに配置された配線基板を具備し、前記配線基板の隣り合う前記コネクタ間には、前記冷却ファンからの送風を前記コネクタによって接続された前記DC/DCコンバータモジュールに向けて通風する通風口が形成され、前記配線基板には、前記電圧ラインとして機能するジャンパー線が前記通風口を跨いで実装されていることを特徴とするマルチ出力電源装置。
さらに、本発明のマルチ出力電源装置において、前記ジャンパー線は、裸線で構成しても良い。
さらに、本発明のマルチ出力電源装置において、前記ジャンパー線は、隣り合う前記コネクタが接続されたそれぞれの配線パターン間を接続するようにしても良い。
さらに、本発明の配線基板において、前記ジャンパー線は、裸線で構成しても良い。
さらに、本発明の配線基板において、前記ジャンパー線は、隣り合う前記コネクタが接続されたそれぞれの配線パターン間を接続するようにしても良い。
また、本発明のマルチ出力電源装置は、メイン電源回路と、前記メイン電源回路の後段に接続された複数のDC/DCコンバータモジュールと、前記メイン電源回路側からの送風によって前記メイン電源回路及び前記DC/DCコンバータモジュールを冷却する冷却ファンとを備えたマルチ出力電源装置であって、前記メイン電源回路から出力される基準直流電圧の電圧ラインが並列に接続されている複数個のコネクタが実装され、前記コネクタによって接続された前記DC/DCコンバータモジュールに前記電圧ラインを介して前記基準直流電圧を供給する、前記冷却ファンからの送風を遮る向きに配置された配線基板を具備し、前記配線基板の隣り合う前記コネクタ間には、前記冷却ファンからの送風を前記コネクタによって接続された前記DC/DCコンバータモジュールに向けて通風する通風口が形成され、前記配線基板には、前記電圧ラインとして機能するジャンパー線が前記通風口を跨いで実装されていることを特徴とするマルチ出力電源装置。
さらに、本発明のマルチ出力電源装置において、前記ジャンパー線は、裸線で構成しても良い。
さらに、本発明のマルチ出力電源装置において、前記ジャンパー線は、隣り合う前記コネクタが接続されたそれぞれの配線パターン間を接続するようにしても良い。
本発明によれば、配線基板の基板強度を確保しつつ、隣り合うコネクタ間に十分な通風を行うことができる通風口を形成することができるという効果を奏する。
本実施の形態の配線基板10は、図1に示すようなマルチ出力電源装置1で用いられる。マルチ出力電源装置は、整流回路DBと、力率改善回路2と、メイン電源回路3と、DC/DCコンバータモジュール(以下、単にモジュールと称す)4a〜4eとを備え、メイン電源回路3と、複数のコネクタ11が実装された配線基板10がモジュール4a〜4eとの接続に用いられている。
ダイオードがブリッジ構成された整流回路DBの交流入力端子ACin1、ACin2には交流電源ACが接続され、交流電源ACから入力された交流電圧が全波整流されて整流回路DBから出力される。力率改善回路2は、整流回路DBからの出力を力率改善してメイン電源回路3に出力する。メイン電源回路3は、力率改善回路2からの出力を基準直流電圧に変換して出力する。モジュール4a〜4eは、メイン電源回路3から出力された基準直流電圧をそれぞれ所望の必要とする出力直流電圧に変換して出力する。
図2は、マルチ出力電源装置1を正面側から見た外観斜視図である。マルチ出力電源装置1の正面には、モジュール4a〜4eを装着する装着口51が形成されている。そして、装着口51には、5枚のモジュール4a〜4eが、互いに平行に装着される。
モジュール4a〜4eは、パワー素子等の電子部品が実装されたモジュール基板41と、コネクタ42と、出力端子43とを備えている。モジュール4a〜4eは、図2に示すように、コネクタ42側から装着口51に挿入される。そして、コネクタ42がシャーシ5に配設された配線基板10のコネクタ11に嵌合されるまで、モジュール4a〜4eをシャーシ5に形成されたガイドに沿って配線基板10に対して垂直な方向(図2に矢印で示す挿抜方向)にスライドさせる。これにより、モジュール4a〜4eと、力率改善回路2及びメイン電源回路3となるメイン基板6とが、配線基板10を介して接続される。なお、モジュール4a〜4eのコネクタ42と配線基板10のコネクタ11とは、雌雄一対のコネクタであ、どちらに雌雄いずれかのコネクタを配置しても良い。
シャーシ5の背面には、冷却ファン7と、図示しない交流入力端子ACin1、ACin2とが設けられている。冷却ファン7によってシャーシ5内に取り入れられた空気は、メイン基板6側から送風され、装着口51からシャーシ5外に放出される。従って、冷却ファン7の送風によって、シャーシ5の背面側から手前側に向かう空気の流れが形成され、メイン基板6及びモジュール4a〜4eが冷却される。
配線基板10は、図3乃至図5を参照すると、メイン基板6とモジュール4a〜4eとの間に、冷却ファン7からの送風を遮る向きに配置されている。すなわち、メイン基板6及びモジュール4a〜4eは、冷却ファン7からの送風方向に対して略平行に配置されているのに対し、配線基板10は、冷却ファン7からの送風方向に対して略垂直に配置され、メイン基板6側からモジュール4a〜4eへの送風を遮る向きに配置されている。配線基板10には、5個のコネクタ11が並列に実装され、隣り合うコネクタ11間には、通風口12がそれぞれ形成されている。通風口12は、冷却ファン7からの送風をコネクタ11によって接続されたモジュール4a〜4eに向けて通風する開口である。これにより、図6を参照すると、冷却ファン7からの送風は、点線矢印Aで示すように、配線基板10に形成された通風口12を通り、通風口12を通った送風は、5個のコネクタ11にそれぞれ接続されて装着されたモジュール4a〜4eの間を通って、装着口51からシャーシ5外に排出される。コネクタ11は、複数のピンが直線上に配列されてなる角形コネクタであり、5個のコネクタ11は、ピンの配列方向が平行になるように実装されている。
図3及び図4に示すVin+と、Vin−とは、メイン電源回路3からの基準直流電圧が入力されるプラス電圧入力端子と、マイナス電圧入力端子である。プラス電圧入力端子Vin+には、配線パターン13が接続されている。配線パターン13は、5個のコネクタ11にそれぞれ対応し、通風口12によって分断されるようにそれぞれ形成されている。そして通風口12を挟んで隣り合う配線パターン13は、通風口12を跨ぐ方向に実装されたジャンパー線15によって接続されている。これにより、ジャンパー線15によって並列に接続された配線パターン13が、プラス電圧入力端子Vin+に接続され、大電流が流れるプラス電圧ラインとして機能する。また、マイナス電圧入力端子Vin−には、配線パターン14が接続されている。配線パターン14は、5個のコネクタ11にそれぞれ対応し、通風口12によって分断されるようにそれぞれ形成されている。そして通風口12を挟んで隣り合う配線パターン14は、通風口12を跨ぐ方向に実装されたジャンパー線15によって接続されている。これにより、ジャンパー線15によって並列に接続された配線パターン14が、マイナス電圧入力端子Vin−に接続され、大電流が流れるマイナス電圧ラインとして機能する。なお、配線パターン13及び配線パターン14には、コネクタ11の複数本(4本)のピンが接続されている。これは、1ピン当たりは定格電流に制限があるためである。
ジャンパー線15は、コネクタ11におけるピンの配列方向に対して垂直方向に、通風口12を跨ぐように実装されている。また、ジャンパー線15には、被覆が施されてない導体がむき出しになっている裸線が用いられる。従って、裸線であるジャンパー線15が通風口12を通る風に晒されることになり、ジャンパー線15が冷却され、放熱される。これにより、大電流が流れるプラス電圧ライン及びマイナス電圧ラインとなるジャンパー線15の発熱を抑制することができ、プラス電圧ライン(配線パターン13+ジャンパー線15)及びマイナス電圧ライン(配線パターン14+ジャンパー線15)の許容電流値の向上をさせることができる。また、ジャンパー線15は、コネクタ11のピンと配線パターン13、14との接続位置の直近に接続され、隣り合う配線パターン13,14間を接続している。これにより、コネクタ11の接触抵抗による発熱も配線パターン13、14及びジャンパー線15を介して放熱でき、熱ストレスを軽減することができる。
また、ジャンパー線15は、強度補強部材として機能する。ジャンパー線15としては、所定の強度を有し、例えば、線径φ1.2以上のものを用いると好適である。これにより、通風口12の形成によって低下した配線基板10の強度を補うことができ、モジュール4a〜4eの挿抜時に生じる配線基板10のたわみを軽減させることができる。なお、ジャンパー線15の線径の設定や、ジャンパー線15の線径に合わせて本数を増減させることで、放熱能力及び基板強度を調整することができ、許容電流容量の最適化、コネクタ挿抜による応力をより軽減させることが可能になる。また、ジャンパー線15は、円径状でも角径状でも良く、好ましくは風切り音に影響のない円径状が良い。
また、ジャンパー線15の表面を梨地状に荒らしたり、又は複数の溝を設けたりすることで、空気との接触面積を増加させ、放熱効果を増やしても良い。
また、ジャンパー線15の表面を梨地状に荒らしたり、又は複数の溝を設けたりすることで、空気との接触面積を増加させ、放熱効果を増やしても良い。
以上説明したように、本実施の形態は、プラス電圧ライン及びマイナス電圧ラインが並列に接続されている複数個のコネクタ11が実装され、コネクタ11によって接続されモジュール4a〜4eに、メイン電源回路3からの基準直流電圧を供給する配線基板10であって、隣り合うコネクタ11間には、通風口12が形成され、通風口12を跨いでプラス電圧ライン及びマイナス電圧ラインとして機能するジャンパー線15がそれぞれ実装されている。この構成より、通風口12の形成によって低下した配線基板10の強度をジャンパー線15によって補うことができ、モジュール4a〜4eの挿抜時に生じる配線基板10のたわみを軽減させることができる。従って、配線基板10の基板強度を確保しつつ、隣り合うコネクタ11間に十分な通風を行うことができる通風口12を形成することができる。
さらに、本実施の形態によれば、ジャンパー線15は、裸線で構成されている。この構成より、通風口12を通る風によってジャンパー線15が冷却され、放熱される。従って、大電流が流れるプラス電圧ライン及びマイナス電圧ラインとなるジャンパー線15の発熱を抑制することができ、許容電流値の向上をさせることができる。
さらに、本実施の形態によれば、ジャンパー線15は、隣り合うコネクタ11が接続されたそれぞれの配線パターン13,14間を接続している。この構成より、コネクタ11の接触抵抗による発熱も配線パターン13、14及びジャンパー線15を介して放熱でき、熱ストレスを軽減し、コネクタの信頼性向上を図ることができる。
以上、本発明を具体的な実施形態で説明したが、上記実施形態は一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更して実施できることは言うまでも無い。
1 マルチ出力電源装置
2 力率改善回路
3 メイン電源回路
4a〜4e DC/DCコンバータモジュール(モジュール)
5 シャーシ
6 メイン基板
7 冷却ファン
10 配線基板
11 コネクタ
12 通風口
13 配線パターン
14 配線パターン
15 ジャンパー線
41 モジュール基板
42 コネクタ
43 出力端子
51 装着口
DB 整流回路
2 力率改善回路
3 メイン電源回路
4a〜4e DC/DCコンバータモジュール(モジュール)
5 シャーシ
6 メイン基板
7 冷却ファン
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14 配線パターン
15 ジャンパー線
41 モジュール基板
42 コネクタ
43 出力端子
51 装着口
DB 整流回路
Claims (6)
- 電圧ラインが並列に接続されている複数個のコネクタが実装され、前記コネクタによって接続されたDC/DCコンバータモジュールに前記電圧ラインを介して基準直流電圧を供給する配線基板であって、
隣り合う前記コネクタ間には、通風口が形成され、
前記電圧ラインとして機能するジャンパー線が前記通風口を跨いで実装されていることを特徴とする配線基板。 - 前記ジャンパー線は、裸線であることを特徴とする請求項1記載の配線基板。
- 前記ジャンパー線は、隣り合う前記コネクタが接続されたそれぞれの配線パターン間を接続していることを特徴とする請求項1又は2記載の配線基板。
- メイン電源回路と、前記メイン電源回路の後段に接続された複数のDC/DCコンバータモジュールと、前記メイン電源回路側からの送風によって前記メイン電源回路及び前記DC/DCコンバータモジュールを冷却する冷却ファンとを備えたマルチ出力電源装置であって、
前記メイン電源回路から出力される基準直流電圧の電圧ラインが並列に接続されている複数個のコネクタが実装され、前記コネクタによって接続された前記DC/DCコンバータモジュールに前記電圧ラインを介して前記基準直流電圧を供給する、前記冷却ファンからの送風を遮る向きに配置された配線基板を具備し、
前記配線基板の隣り合う前記コネクタ間には、前記冷却ファンからの送風を前記コネクタによって接続された前記DC/DCコンバータモジュールに向けて通風する通風口が形成され、
前記配線基板には、前記電圧ラインとして機能するジャンパー線が前記通風口を跨いで実装されていることを特徴とするマルチ出力電源装置。 - 前記ジャンパー線は、裸線であることを特徴とする請求項4記載のマルチ出力電源装置。
- 前記ジャンパー線は、隣り合う前記コネクタが接続されたそれぞれの配線パターン間を接続していることを特徴とする請求項4又は5記載のマルチ出力電源装置。
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