JP2014096247A - ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】バネ性の劣化を防止したらせん状のケーブルを提供する。
【解決手段】充電ケーブル1は、電力線11と、アース線12と、信号線13と、これら電力線11、アース線12及び信号線13をまとめて被覆するシース14と、を備え、らせん状に巻かれている。シース14が、断面長尺状に設けられ、電力線11と、アース線12及び信号線13と、を断面の長手方向Y1に離間するように保持し、シース14断面の長手方向Y1に重なるようにらせん状に巻かれている。
【選択図】図2
【解決手段】充電ケーブル1は、電力線11と、アース線12と、信号線13と、これら電力線11、アース線12及び信号線13をまとめて被覆するシース14と、を備え、らせん状に巻かれている。シース14が、断面長尺状に設けられ、電力線11と、アース線12及び信号線13と、を断面の長手方向Y1に離間するように保持し、シース14断面の長手方向Y1に重なるようにらせん状に巻かれている。
【選択図】図2
Description
本発明は、ケーブルに係り、例えば、電気自動車などの車両に搭載されたバッテリを充電するためのケーブルに関するものである。
上述した電気自動車などの車両に搭載されたバッテリを充電するためのケーブル(以下、充電ケーブルと略す)として、例えば図5に示されたものが知られている。同図に示すように、充電ケーブル10は、電力線110と、アース線120と、信号線130と、これら電力線110、アース線120及び信号線130をまとめて覆う被覆部としてのシース140と、を備えている。上記電力線110、アース線120及び信号線130は、導電性の導体150と、この導体150を覆う絶縁性の被覆部160と、で構成された所謂被覆電線である。
この充電ケーブル10として、特許文献1、2に示すような収容性の優れたカールケーブルを採用したい、という要望があった。しかしながら、カールケーブルは、ケーブルをらせん状に形成することにより、上述したように収容性には優れているが、シース140を熱可塑性樹脂により構成し、ケーブルを丸棒に巻きつけてらせん状に形成した後、熱処理することでバネ性を持たせているため、熱によりバネ性が劣化しやすい。
しかしながら、上述した充電ケーブル10は、車両に搭載されたバッテリの充電を短時間で行うため、大電流を流す必要があり、温度が上昇しやすい。しかも、カールケーブルは、らせん状の1巻き目に2巻き目が接触して隣接し、さらに2巻き目に3巻き目が接触して隣接し、これが繰り返されているため、隣接する部分の発熱の影響を受けて、直線状のケーブルに比べるとさらに温度が上昇しやすい。このため、充電ケーブル10にカールケーブルを採用しても、数回の充電でバネ性が劣化して、伸びきってしまう恐れがあり、カールケーブル化は困難であった。
そこで、本発明は、バネ性の劣化を防止したらせん状のケーブルを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、電力線と、アース線と、信号線と、これら電力線、アース線及び信号線をまとめて被覆する被覆部と、を備え、らせん状に巻かれたケーブルであって、前記被覆部が、断面長尺状に設けられ、前記電力線と、前記アース線及び前記信号線と、を断面の長手方向に離間するように保持し、前記被覆部断面の長手方向に重なるようにらせん状に巻かれていることを特徴とするケーブルに存する。
請求項2記載の発明は、前記被覆部に固定された、らせん状の金属バネをさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブルに存する。
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブルに存する。
請求項3記載の発明は、前記被覆部の表面には、前記金属バネを嵌め込む溝が設けられ、前記溝に前記金属バネが収容されていることを特徴とする請求項2に記載のケーブルに存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、被覆部が、断面長尺状に設けられ、電力線と、アース線及び信号線と、を断面の長手方向に離間するように保持する。被覆部の長手方向に重なるようにらせん状に巻かれているので、電力線間に信号線及びアース線が挟まれるため、発熱を抑えてバネ性の劣化を防止できる。
請求項2記載の発明によれば、らせん状の金属バネが被覆部に固定されているので、金属バネによりバネ性を保つことができる。
請求項3記載の発明によれば、金属バネと被覆部との固定が外れにくくなると共に、金属バネと被覆部との位置決めが容易になる。
以下、本発明のケーブルとしての充電ケーブルについて図1〜図4を参照して説明する。充電ケーブル1は、図2などに示すように、2本の電力線11と、1本のアース線12と、1本の信号線13と、これら電力線11、アース線12及び信号線13をまとめて被覆する被覆部としてのシース14と、シースに固定されたらせん状の金属バネ17と、を備え、図1に示すように、らせん状に巻かれている。
上記電力線11は、自動車のバッテリに供給する電力を伝送するための電線であり、バッテリへの給電時には大電流が連続して流れる。アース線12は、アースに接続される電線である。信号線13は、車両と給電設備との間で授受される例えば充電終了信号などの各種信号を伝送するための電線である。従って、アース線12及び信号線13には、小電流が間欠的に流れる。また、これら電力線11、アース線12及び信号線13は、導電性の導体15と、この導体15を被覆する絶縁性の被覆部16と、から構成された所謂被覆電線である。
シース14は、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂から構成され、例えば押出成型により上記電力線11、アース線12及び信号線13を内部に保持するように形成されている。シース14は、図2に示すように、その断面積が長方形の四隅の角にRを付けた形状、即ち断面長尺状に形成されている。また、シース14は、図2などに示すように、電力線11と、アース線12及び信号線13と、を断面の長手方向Y1に並べて離間するように保持している。
2本の電力線11は、断面の短手方向Y2に重なった状態で保持されている。アース線12及び信号線13は、長手方向Y1に重なった状態で保持されている。また、シース14の短手方向Y2に対向する一対の表面の一方に後述する金属バネ17を嵌め込むための溝14Aが設けられている。溝14Aは、充電ケーブル1の長手方向に沿って設けられている。
また、上述した充電ケーブル1は、図3に示すように、シース14断面の長手方向Y1に重なるようにらせん状に巻かれている。これにより、II−II線断面において、電力線11と電力線11との間にアース線12及び信号線13が配置される。
上記金属バネ17は、金属線をらせん状に巻いて形成され、シース14に固定されている。詳しく説明すると、金属バネ17は、シース14の溝14Aに嵌め込まれ、熱可塑性樹脂や適当な接着剤でシース14に固定されている。
次に、上述した充電ケーブル1の製造方法について説明する。まず、上述したように熱可塑性樹脂で構成されたシース14を押出成型により電力線11、アース線12及び信号線13を内部に保持するように形成する。この時点で形成される充電ケーブル1は、直線状であり、らせん状ではない。次に、この直線状の充電ケーブル1を長手方向Y1に沿って密に重なるように例えば丸棒に巻き付け、加熱処理することによりカールさせる。その後、らせん状のシース14の溝14Aに金属バネ17を嵌め込んで固定して完成する。
上述した充電ケーブル1によれば、シース14が、断面長尺状に設けられ、電力線11と、アース線12及び信号線13と、を断面の長手方向Y1に離間するように保持し、シース14の長手方向Y1に重なるように、らせん状に巻かれている。これにより、電力線11間に信号線13及びアース線12が挟まれるため、発熱を抑えてバネ性の劣化を防止できる。
また、上述した充電ケーブル1によれば、金属バネ17がシース14に沿って配置されているので、金属バネ17によりバネ性を保つことができる。
また、上述した充電ケーブル1によれば、シース14の表面に金属バネ17を嵌め込む溝14Aが設けられ、溝14Aに金属バネ17が収容されるので、金属バネ17とシース14との固定が外れにくくなると共に、金属バネ17とシース14との位置決めが容易になる。
なお、上述した実施形態では、金属バネ17がシース14の溝14Aに嵌め込まれていたが、本発明はこれに限ったものではない。金属バネ17はシース14に固定されていればよく、溝14Aに嵌め込まれていなくてもよい。
また、上述した実施形態によれば、金属バネ17がシース14に固定されていたが、本発明はこれに限ったものではない。金属バネ17はなくてもよい。
また、上述した実施形態によれば、シース14の断面形状は、略長方形状であったが、本発明はこれに限ったものではない。シース14の断面形状としては、長尺状であれば良く、楕円形状であってもよい。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 充電ケーブル(ケーブル)
11 電力線
12 アース線
13 信号線
14 シース(被覆部)
14A 溝
17 金属バネ
11 電力線
12 アース線
13 信号線
14 シース(被覆部)
14A 溝
17 金属バネ
Claims (3)
- 電力線と、アース線と、信号線と、これら電力線、アース線及び信号線をまとめて被覆する被覆部と、を備え、らせん状に巻かれたケーブルであって、
前記被覆部が、断面長尺状に設けられ、前記電力線と、前記アース線及び前記信号線と、を断面の長手方向に離間するように保持し、
前記被覆部断面の長手方向に重なるようにらせん状に巻かれている
ことを特徴とするケーブル。 - 前記被覆部に固定された、らせん状の金属バネをさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。 - 前記被覆部の表面には、前記金属バネを嵌め込む溝が設けられ、
前記溝に前記金属バネが収容されている
ことを特徴とする請求項2に記載のケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012246207A JP2014096247A (ja) | 2012-11-08 | 2012-11-08 | ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012246207A JP2014096247A (ja) | 2012-11-08 | 2012-11-08 | ケーブル |
Publications (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2012246207A Pending JP2014096247A (ja) | 2012-11-08 | 2012-11-08 | ケーブル |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104882215A (zh) * | 2015-07-02 | 2015-09-02 | 广东奥美格传导科技股份有限公司 | 一种直流充电线缆 |
CN108140898A (zh) * | 2015-10-21 | 2018-06-08 | 株式会社Lg化学 | 线缆型二次电池 |
CN108140900A (zh) * | 2015-10-21 | 2018-06-08 | 株式会社Lg化学 | 线缆型二次电池 |
CN114566317A (zh) * | 2022-03-09 | 2022-05-31 | 安徽联信电缆有限公司 | 可对旋转力和挤压力协同泄力式风能电缆 |
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2012
- 2012-11-08 JP JP2012246207A patent/JP2014096247A/ja active Pending
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CN108140900A (zh) * | 2015-10-21 | 2018-06-08 | 株式会社Lg化学 | 线缆型二次电池 |
CN108140900B (zh) * | 2015-10-21 | 2021-05-04 | 株式会社Lg化学 | 线缆型二次电池 |
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