JP2014095425A - ピストンリング - Google Patents
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Abstract
【課題】ディンプル付きピストンリングにおいて、ピストンの上死点及び下死点付近でも、外周面に必要な油膜厚さを確保し、摩擦係数の増大を抑制する。
【解決手段】外周面12の形状がバレルフェース形状とされるピストンリング本体11と、ピストンリング本体11の外周面12に形成される多数のディンプル13とを有するピストンリング10において、ピストンリング10の使用開始初期に被摺動面20と摺接する初期摺接範囲14外のディンプル13の面積率が、初期摺接範囲14内のディンプル13の面積率よりも小さくなっている。
【選択図】図1
【解決手段】外周面12の形状がバレルフェース形状とされるピストンリング本体11と、ピストンリング本体11の外周面12に形成される多数のディンプル13とを有するピストンリング10において、ピストンリング10の使用開始初期に被摺動面20と摺接する初期摺接範囲14外のディンプル13の面積率が、初期摺接範囲14内のディンプル13の面積率よりも小さくなっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関のピストンに装着されるピストンリングに係り、特に、摺動面に多数のディンプルが施されたピストンリングに関する。
内燃機関(エンジン)において、ピストンリング(ファーストリング)のフリクションを低減するために、ピストンリングの摺動面(外周面)に多数のディンプルを施す(設ける)ことが知られている。摺動面に多数のディンプルが施されたピストンリング(ディンプル付きピストンリング)は、例えば特許文献1に記載されている。
しかしながら、ピストンリングの摺動面にディンプルを設けた場合に、ピストンの上死点及び下死点付近ではピストンリングの摩擦係数が大きくなることも知られている(図3参照)。ピストンの上死点及び下死点付近ではピストンリングの摺動速度が遅いので、ピストンリングのフリクションは増加しないが、摩耗が増加する虞がある。
ピストンの上死点及び下死点付近ではピストンリングの摺動速度が遅いため、潤滑油による油膜はピストンリングの張力による押し付け力により発生する。しかしながら、ピストンリングの摺動面にディンプルがあると、ピストンリングの張力による押し付け力により、ピストンリングの摺動面における平滑部(ディンプルの無い部分)から実際に油圧が発生する範囲外のディンプルへと潤滑油が逃げる(図2参照)。そのため、ピストンの上死点及び下死点付近では、ピストンリングの摺動面において油膜厚さが薄くなり、ピストンリングの摩耗係数が大きくなる。
一方、ピストンのストローク中央付近では、ピストンリングの摺動速度が速いため、潤滑油はピストンリングの上下(進行方向側)から摺動面に充分に供給され、且つディンプルで動圧が生じる。そのため、ピストンのストローク中央付近では、ピストンリングの摺動面において油膜厚さが厚くなり、ピストンリングの摩擦係数が低くなる。
そこで、本発明の目的は、ディンプル付きピストンリングにおいて、ピストンの上死点及び下死点付近でも、外周面に必要な油膜厚さを確保し、摩擦係数の増大を抑制することにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係るピストンリングは、外周面の形状がバレルフェース形状とされるピストンリング本体と、前記ピストンリング本体の外周面に形成される多数のディンプルとを有するピストンリングにおいて、前記ピストンリングの使用開始初期に被摺動面と摺接する初期摺接範囲外の前記ディンプルの面積率が、前記初期摺接範囲内の前記ディンプルの面積率よりも小さくなっているものである。
前記初期摺接範囲内の前記ディンプルの面積率を40〜50%とし、前記初期摺接範囲外の前記ディンプルの面積率を0〜30%としても良い。
前記初期摺接範囲は、前記ピストンリング本体の外周面におけるバレルフェース形状の頂点を含む範囲であり、且つ、前記ピストンリング本体の幅方向に対して前記ピストンリング本体のリング幅の3分の1倍の幅の範囲とされても良い。
本発明によれば、ディンプル付きピストンリングにおいて、ピストンの上死点及び下死点付近でも、外周面に必要な油膜厚さを確保し、摩擦係数の増大を抑制することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に本実施形態に係るピストンリング10を示す。
本実施形態に係るピストンリング(ディンプル付きピストンリング)10は、内燃機関(例えば、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等)のピストンに装着されるものである。また、本実施形態に係るピストンリング10は、ピストンに設けられる複数のピストンリング溝のうち最上段に位置するファーストリング溝(トップリング溝)に取り付けられるファーストリング(トップリング)である。
図1に示すように、本実施形態に係るピストンリング10は、ピストンリング本体11と、ピストンリング本体11の外周面(外周摺動面)12に規則的に設けられる多数の微小なディンプル13とを有する(図1(b)参照)。ピストンリング本体11の外周面12の形状は、摺動による摩耗等を考慮して、バレルフェース形状(R形状)とされている(図1(c)参照)。
本実施形態に係るピストンリング10では、ピストンリング10の使用開始初期に被摺動面(シリンダボア)20と摺接して実際に油圧が発生する範囲(以下、初期摺接範囲という)14外のディンプル13の面積率が、初期摺接範囲14内のディンプル13の面積率よりも小さくなっている。「ディンプルの面積率」とは、ピストンリング本体11の外周面12の面積に占めるディンプル13の面積の割合をいう。本実施形態に係るピストンリング10では、初期摺接範囲14は、ピストンリング本体11の外周面12におけるバレルフェース形状の頂点15を中央に含む範囲であり、且つ、ピストンリング本体11の幅方向に対してピストンリング本体11のリング幅htの3分の1倍の幅の範囲とされる(図1(b)及び(c)参照)。
初期摺接範囲14内のディンプル13の面積率は40〜50%とし、初期摺接範囲14外のディンプル13の面積率は0〜30%とする。本実施形態に係るピストンリング10では、初期摺接範囲14内においては、ディンプル13の面積率を50%とし、ピストンリング10の摺動時に初期摺接範囲14内のディンプル13で動圧が充分に発生するようにする。また、内燃機関の運転時間が増えると共にピストンリング10が摩耗していき、被摺動面20と摺接して実際に油圧が発生する範囲が増えるので、初期摺接範囲14外においては、10〜30%の面積率でディンプル13を設けておく。
ディンプル13の面積率は、ディンプル13の大きさや形状等を初期摺接範囲14の内外で変更することで調整しても良く、ディンプル13の数量を初期摺接範囲14の内外で変更することで調整しても良い。本実施形態に係るピストンリング10では、ディンプル13を直径0.1mmの丸形とし、ディンプル13の数量を初期摺接範囲14の内外で変更することでディンプル13の面積率を調整している(図1(b)参照)。即ち、初期摺接範囲14外における単位面積当たりのディンプル13の数量が、初期摺接範囲14内における単位面積当たりのディンプル13の数量よりも少なくなっている。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態に係るピストンリング10では、初期摺接範囲14外のディンプル13の面積率を初期摺接範囲14内のディンプル13の面積率よりも小さくしている。このようにディンプル13を構成することにより、ピストンの上死点及び下死点付近においても、初期摺接範囲14外のディンプル13への潤滑油の逃げが減り、ピストンリング本体11の外周面12に必要な油膜厚さを確保することができる。よって、ピストンの上死点及び下死点付近でも、ピストンリング本体11の外周面12への潤滑油の供給を潤沢にし、ピストンリング10の摩擦係数が大きくなることを抑制することができ、ひいては摩耗が増える虞を低減することができる。
また、本実施形態に係るピストンリング10では、初期摺接範囲14外はディンプル13の面積率を0%とするのではなく、10〜30%の面積率でディンプル13を設けておくようにしている。このようにディンプル13を構成することにより、内燃機関の運転時間が増えると共にピストンリング10が摩耗していき、被摺動面20と摺接して実際に油圧が発生する範囲が増えた際に、ピストンリング10のフリクションが過大になることを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限定されず他の様々な実施形態を採ることが可能である。
例えば、上述の実施形態では、ピストンリングはファーストリングであるとしたが、これには限定はされず、本発明はファ−ストリング以外のセカンドリングやオイルリングに適用することも可能である。なお、ファーストリングはセカンドリングやオイルリングと比較して外周面が大きいので、本発明はファーストリングに好適に適用される。
10 ピストンリング
11 ピストンリング本体
12 ピストンリング本体の外周面(外周摺動面)
13 ディンプル
14 初期摺接範囲
15 バレルフェース形状の頂点
20 被摺動面(シリンダボア)
11 ピストンリング本体
12 ピストンリング本体の外周面(外周摺動面)
13 ディンプル
14 初期摺接範囲
15 バレルフェース形状の頂点
20 被摺動面(シリンダボア)
Claims (3)
- 外周面の形状がバレルフェース形状とされるピストンリング本体と、前記ピストンリング本体の外周面に形成される多数のディンプルとを有するピストンリングにおいて、前記ピストンリングの使用開始初期に被摺動面と摺接する初期摺接範囲外の前記ディンプルの面積率が、前記初期摺接範囲内の前記ディンプルの面積率よりも小さくなっていることを特徴とするピストンリング。
- 前記初期摺接範囲内の前記ディンプルの面積率を40〜50%とし、前記初期摺接範囲外の前記ディンプルの面積率を0〜30%とした請求項1に記載のピストンリング。
- 前記初期摺接範囲は、前記ピストンリング本体の外周面におけるバレルフェース形状の頂点を含む範囲であり、且つ、前記ピストンリング本体の幅方向に対して前記ピストンリング本体のリング幅の3分の1倍の幅の範囲とされる請求項1又は2に記載のピストンリング。
Priority Applications (2)
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JP2012247233A JP2014095425A (ja) | 2012-11-09 | 2012-11-09 | ピストンリング |
PCT/JP2013/079400 WO2014073430A1 (ja) | 2012-11-09 | 2013-10-30 | ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012247233A JP2014095425A (ja) | 2012-11-09 | 2012-11-09 | ピストンリング |
Publications (1)
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---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012247233A Pending JP2014095425A (ja) | 2012-11-09 | 2012-11-09 | ピストンリング |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016200246A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | キヤノンマシナリー株式会社 | 摺動面構造および摺動面構造の製造方法 |
JP2017148829A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | サイバーレーザー株式会社 | 超短パルスレーザー加工装置 |
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JPS58146848U (ja) * | 1982-03-29 | 1983-10-03 | 帝国ピストンリング株式会社 | バレルフエ−ス形鋼製ピストンリング |
JP5620794B2 (ja) * | 2010-11-18 | 2014-11-05 | いすゞ自動車株式会社 | ピストンリング |
-
2012
- 2012-11-09 JP JP2012247233A patent/JP2014095425A/ja active Pending
-
2013
- 2013-10-30 WO PCT/JP2013/079400 patent/WO2014073430A1/ja active Application Filing
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Also Published As
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WO2014073430A1 (ja) | 2014-05-15 |
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