JP2014094585A - 重荷重用空気入りタイヤおよびタイヤ・リム組立体 - Google Patents

重荷重用空気入りタイヤおよびタイヤ・リム組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】走行時の温度上昇を抑える。
【解決手段】重荷重用空気入りタイヤ10は、リム2に装着された状態でリム2との間に形成されるタイヤ内腔Aに、このタイヤ内腔Aに注入された注入液が貯留され、タイヤ内腔Aを画成するタイヤ内腔面10aには、当該重荷重用空気入りタイヤ10の走行時に注入液を攪拌する突条部17が突設され、突条部17は、当該重荷重用空気入りタイヤ10をタイヤ径方向の内側から見た平面視において、タイヤ幅方向D1に延在し、突条部17の延在長さは、トレッド幅をTWとすると、TW/16以上でかつTW以下であり、突条部17の突出高さhは、タイヤ内腔高さをHとすると、0.015・H以上でかつ0.15・H以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、重荷重用空気入りタイヤおよびタイヤ・リム組立体に関する。
従来から重荷重用空気入りタイヤとして、下記特許文献1に示されるような構成が知られている。また重荷重用空気入りタイヤとして、例えば土砂などの採掘作業時や運搬作業時に車両の走行安定性を向上させるため、リムに装着された状態でリムとの間に形成されるタイヤ内腔に、このタイヤ内腔に注入された注入液が貯留される構成も知られている。
国際公開第2007−032405号
ところで、この種の重荷重用空気入りタイヤは、多種のタイヤの中でも特に厳しい使用条件下で使用されることから、トレッド部にカットが形成されたり、トレッド部が摩耗したりし易い。そのため、耐カット性や摩耗ライフを向上させることで、長期間にわたってこのタイヤの機能を良好に確保することが望まれている。
そこで、トレッド部のボリューム(厚さ)を増大させることで、耐カット性や摩耗ライフを向上させることが考えられる。しかしながら、このようにトレッド部のボリュームを増大させると、走行時におけるトレッド部の発熱量も増大することから、重荷重用空気入りタイヤが温度上昇して劣化し易くなる。
そのため、この種の重荷重用空気入りタイヤでは、走行時の温度上昇を抑えることが望まれているが、前記従来の重荷重用空気入りタイヤには、走行時の温度上昇を抑えることについて改善の余地があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、走行時の温度上昇を抑えることができる重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
ここで、特許請求の範囲の請求項1から3に記載の発明では、突出部の延在長さおよび突出高さ、トレッド幅、並びにタイヤ内腔高さ、その他の重荷重用空気入りタイヤにおける寸法や位置などは、この重荷重用空気入りタイヤを、「JATMA Year Book」に規定されている標準リムに装着し、この重荷重用空気入りタイヤに、「JATMA Year Book」での適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧(以下、規定内圧という)を充填し、かつ無負荷とした状態でのものとする。
重荷重用空気入りタイヤにおける寸法や位置などは、この重荷重用空気入りタイヤが生産または使用される地域が日本国以外の地域の場合には、その地域に適用されている産業規格(例えば、アメリカ合衆国の「TRA Year Book」、欧州の「ETRTO Standard Manual」等)に準拠した状態でのものとする。
前記トレッド幅は、タイヤ幅方向の両外側のトレッド端同士間のタイヤ幅方向に沿った距離のことである。トレッド端とは、この重荷重用空気入りタイヤを、前記標準リムに装着し、かつこの重荷重用空気入りタイヤに、規定内圧を充填して最大負荷能力を負荷した状態でのタイヤ幅方向の最も外側の接地部分をさす。
前記タイヤ内腔高さは、リム径位置と、タイヤ内腔面においてタイヤ径方向の最も外側に位置する部分と、の間のタイヤ径方向に沿った距離のことである。
そして、特許請求の範囲の請求項1および3に記載の発明によれば、タイヤ内腔面に、突条部が突設されているので、重荷重用空気入りタイヤの走行時に、突条部により注入液を攪拌することができる。したがって、突条部により攪拌される注入液により、タイヤ内腔および重荷重用空気入りタイヤを効率よく冷却することが可能になり、重荷重用空気入りタイヤの走行時の温度上昇を抑えることができる。そしてこのように、走行時の温度上昇を抑えることができるので、重荷重用空気入りタイヤの劣化を抑えつつ、トレッド部のボリュームを増大させて耐カット性や摩耗ライフを向上させることができる。
また前述のように、重荷重用空気入りタイヤの走行時に、突条部により注入液を攪拌するので、例えば注入液が、タイヤ内腔のうち、リムよりも下方に位置する部分に貯留され、注入液の液面が、リムの下端よりも下方に位置するような、走行時にリムが注入液内に浸漬されない構成であっても、注入液が突条部により攪拌されるときにリムに飛散することで、注入液によりリムを冷却することができる。この場合、注入液により、リムを介して重荷重用空気入りタイヤを冷却することも可能になり、重荷重用空気入りタイヤの走行時の温度上昇をより抑えることができる。
ところで、重荷重用空気入りタイヤでは、走行速度が高いほど、トレッド部における発熱量も増大し、重荷重用空気入りタイヤの温度が上昇し易い。
しかしながら、この重荷重用空気入りタイヤでは、突条部が、平面視においてタイヤ幅方向に延在しているので、重荷重用空気入りタイヤの走行時に、重荷重用空気入りタイヤのタイヤ周方向への回転が速く、走行速度が高いほど、突条部により効果的に注入液を攪拌し、タイヤ内腔および重荷重用空気入りタイヤを効率よく冷却することができる。したがって、前述のように走行速度が高いほど、重荷重用空気入りタイヤの温度が上昇し易くても、重荷重用空気入りタイヤの温度上昇を確実に抑えることができる。
また、突条部の延在長さが、TW/16以上でかつTW以下なので、重荷重用空気入りタイヤの走行時の温度上昇を確実に抑えることができる。
すなわち、突条部の延在長さが、TW/16よりも小さいと、突条部による注入液の攪拌効果が小さく、注入液により、タイヤ内腔および重荷重用空気入りタイヤを効率よく冷却することができないおそれがある。一方、突条部の延在長さが、TWよりも大きいと、突条部のゴムボリュームを起因として走行時の発熱量が顕著に増大するおそれがある。
また、突条部の突出高さが、0.015・H以上でかつ0.15・H以下なので、重荷重用空気入りタイヤの走行時の温度上昇を確実に抑えることができる。
すなわち、突条部の突出高さが、0.015・Hよりも小さいと、突条部による注入液の攪拌効果が小さく、注入液により、タイヤ内腔および重荷重用空気入りタイヤを効率よく冷却することができないおそれがある。一方、突条部の突出高さが、0.15・Hよりも大きいと、突条部のゴムボリュームを起因として走行時の発熱量が顕著に増大するおそれがある。また突条部の突出高さの、0.15・Hより大きくしても、突条部による注入液の攪拌効果を更に向上させることは難しい。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載の発明によれば、平面視において、突条部の延在方向が、タイヤ幅方向と平行である、またはタイヤ幅方向に対して30度以下の範囲内で傾斜しているので、重荷重用空気入りタイヤの走行時の温度上昇を確実に抑えることができる。
すなわち、平面視において、突条部の延在方向が、タイヤ幅方向に対して30度より大きい範囲で傾斜していると、突条部による注入液の攪拌効果が小さく、注入液により、タイヤ内腔および重荷重用空気入りタイヤを効率よく冷却することができないおそれがある。
本発明によれば、走行時の温度上昇を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るタイヤ・リム組立体の縦断面図である。 図1に示すタイヤ・リム組立体を構成する突条部の模式的な平面図である。 図2に示すA−A断面矢視図である。 本発明の変形例に係るタイヤ・リム組立体を構成する突条部の断面図である。 本発明の変形例に係るタイヤ・リム組立体を構成する突条部の断面図である。 本発明の変形例に係るタイヤ・リム組立体を構成する突条部の断面図である。 本発明の変形例に係るタイヤ・リム組立体を構成する突条部の断面図である。 本発明の変形例に係るタイヤ・リム組立体を構成する突条部の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るタイヤ・リム組立体を説明する。
図1に示すように、タイヤ・リム組立体1は、リム2と、リム2に装着された重荷重用空気入りタイヤ10と、を備えている。このタイヤ・リム組立体1は、図示しない車両に組み付けられる。前記車両としては、例えば建設車両などが挙げられる。前記建設車両としては、例えばローダーやグレーダー、タイヤドーザー等が挙げられる。
なお、後述する突条部17の延在長さwおよび突出高さh、トレッド幅TW、並びにタイヤ内腔高さH、その他の重荷重用空気入りタイヤ10における寸法や位置などは、この重荷重用空気入りタイヤ10を、「JATMA Year Book」に規定されている標準リムに装着し、この重荷重用空気入りタイヤ10に、「JATMA Year Book」での適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧(以下、規定内圧という)を充填し、かつ無負荷とした状態でのものとする。
重荷重用空気入りタイヤ10における寸法や位置などは、この重荷重用空気入りタイヤ10が生産または使用される地域が日本国以外の地域の場合には、その地域に適用されている産業規格(例えば、アメリカ合衆国の「TRA Year Book」、欧州の「ETRTO Standard Manual」等)に準拠した状態でのものとする。
重荷重用空気入りタイヤ10は、左右一対のビード11間でトロイド状に延びるカーカス12のクラウン部12aにおけるタイヤ径方向の外側に、ベルト層13とトレッド部14とがこの順に設けられている。さらに、重荷重用空気入りタイヤ10には、内部にビード11が埋設された左右一対のビード部15と、トレッド部14におけるタイヤ幅方向D1の両端とビード部15とを連結する左右一対のサイドウォール部16と、が備えられている。
重荷重用空気入りタイヤ10は、リム2に装着された状態でリム2との間にタイヤ内腔Aを形成する。タイヤ内腔Aには、このタイヤ内腔Aに注入された図示しない注入液が貯留されている。このタイヤ・リム組立体1が前記車両に組み付けられた状態で、前記注入液は、タイヤ内腔Aのうち、リム2よりも下方に位置する部分に貯留され、前記注入液の液面は、リム2の下端よりも下方に位置している。前記注入液としては、例えば凍結防止剤や防塵剤として用いられる水溶液などが挙げられる。
そして本実施形態では、タイヤ内腔Aを画成するタイヤ内腔面10aには、当該重荷重用空気入りタイヤ10の走行時に前記注入液を攪拌する突条部17が突設されている。突条部17は、タイヤ周方向D2に間隔をあけて複数配置されている。突条部17は、当該重荷重用空気入りタイヤ10を任意の位置で2等分割した場合に、両分割部分に少なくとも1つずつ配置されている。つまり、当該重荷重用空気入りタイヤ10をタイヤ幅方向D1から見た側面視において、タイヤ周方向D2に隣り合う突条部17同士間のタイヤ軸回りの中心角は、180度以下とされている。複数の突条部17は、タイヤ周方向D2に同等の間隔をあけて配置されている。複数の突条部17それぞれのタイヤ幅方向D1の位置は、互いに同等とされている。複数の突条部17は、互い同形同大とされている。
図2に示すように、突条部17は、当該重荷重用空気入りタイヤ10をタイヤ径方向の内側から見た平面視において、タイヤ幅方向D1に延在している。突条部17は、前記平面視において、直線状に延在し、タイヤ赤道面CLをタイヤ幅方向D1に横断している。突条部17において、この突条部17の延在方向に沿った中央部は、タイヤ赤道面CL上に位置している。突条部17は、前記平面視において、タイヤ赤道面CL上に位置する基準点を基準として点対称に形成されている。図1に示すように、突条部17では、この突条部17の延在方向の全長にわたって、突出高さhが同等となっている。
図3に示すように、突条部17は、タイヤ内腔面10aに連結された基端側から、基端とは反対の先端側に向けて、この突条部17の突出方向の全長にわたって漸次、狭幅になっている。突条部17は、この突条部17の突出方向および幅方向の両方向に沿った断面視において、台形状に形成され、図示の例では、等脚台形状に形成されている。
図1および図2に示すように、突条部17の延在長さwは、トレッド幅をTWとすると、TW/16以上でかつTW以下である。ここで前記トレッド幅TWは、タイヤ幅方向D1の両外側のトレッド端14a同士間のタイヤ幅方向D1に沿った距離のことである。トレッド端14aとは、この重荷重用空気入りタイヤ10を、標準リムに装着し、かつこの重荷重用空気入りタイヤ10に、規定内圧を充填して最大負荷能力を負荷した状態でのタイヤ幅方向D1の最も外側の接地部分をさす。
図1および図3に示すように、突条部17の突出高さhは、タイヤ内腔高さをHとすると、0.015・H以上でかつ0.15・H以下である。ここで前記タイヤ内腔高さHは、リム径位置P1(ビードヒール)と、タイヤ内腔面10aにおいてタイヤ径方向の最も外側に位置する部分P2と、の間のタイヤ径方向に沿った距離のことである。つまりタイヤ内腔高さHとは、タイヤ軸から、タイヤ内腔面10aにおいてタイヤ径方向の最も外側に位置する部分P2までのタイヤ径方向に沿った距離と、リム径の1/2の距離と、の差分である。
また図3に示すように、前記平面視において、突条部17の延在方向は、タイヤ幅方向D1に対して30度以下の範囲内で傾斜している。つまり前記平面視において、突条部17の延在方向に沿って延在する第1仮想線L1は、タイヤ幅方向D1に沿って延在する第2仮想線L2に対して傾斜するとともに、第2仮想線L2に対する第1仮想線L1の傾斜角度αは、30度以下になっている。なお突条部17の延在方向が、タイヤ幅方向D1と平行とされ、前記傾斜角度αが0度であってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤ10およびタイヤ・リム組立体1によれば、タイヤ内腔面10aに、前記突条部17が突設されているので、重荷重用空気入りタイヤ10の走行時に、突条部17により注入液を攪拌することができる。したがって、突条部17により攪拌される注入液により、タイヤ内腔Aおよび重荷重用空気入りタイヤ10を効率よく冷却することが可能になり、重荷重用空気入りタイヤ10の走行時の温度上昇を抑えることができる。そしてこのように、走行時の温度上昇を確実に抑えることができるので、重荷重用空気入りタイヤ10の劣化を抑えつつ、トレッド部14のボリュームを増大させて耐カット性や摩耗ライフを向上させることができる。
また前述のように、重荷重用空気入りタイヤ10の走行時に、突条部17により注入液を攪拌するので、例えば本実施形態のように、注入液が、タイヤ内腔Aのうち、リム2よりも下方に位置する部分に貯留され、注入液の液面が、リム2の下端よりも下方に位置するような、走行時にリムが注入液内に浸漬されない構成であっても、注入液が突条部17により攪拌されるときにリム2に飛散することで、注入液によりリム2を冷却することができる。この場合、注入液により、リム2を介して重荷重用空気入りタイヤ10を冷却することも可能になり、重荷重用空気入りタイヤ10の走行時の温度上昇をより抑えることができる。
ところで、重荷重用空気入りタイヤ10では、走行速度が高いほど、トレッド部14における発熱量も増大し、重荷重用空気入りタイヤ10の温度が上昇し易い。
しかしながら、この重荷重用空気入りタイヤ10では、突条部17が、前記平面視においてタイヤ幅方向D1に延在しているので、重荷重用空気入りタイヤ10の走行時に、重荷重用空気入りタイヤ10のタイヤ周方向D2への回転が速く、走行速度が高いほど、突条部17により効果的に注入液を攪拌し、タイヤ内腔Aおよび重荷重用空気入りタイヤ10を効率よく冷却することができる。したがって、前述のように走行速度が高いほど、重荷重用空気入りタイヤ10の温度が上昇し易くても、重荷重用空気入りタイヤ10の温度上昇を確実に抑えることができる。
また、突条部17の延在長さwが、TW/16以上でかつTW以下なので、重荷重用空気入りタイヤ10の走行時の温度上昇を確実に抑えることができる。
すなわち、突条部17の延在長さwが、TW/16よりも小さいと、突条部17による注入液の攪拌効果が小さく、注入液により、タイヤ内腔Aおよび重荷重用空気入りタイヤ10を効率よく冷却することができないおそれがある。一方、突条部17の延在長さwが、TWよりも大きいと、突条部17のゴムボリュームを起因として走行時の発熱量が顕著に増大するおそれがある。
また、突条部17の突出高さhが、0.015・H以上でかつ0.15・H以下なので、重荷重用空気入りタイヤ10の走行時の温度上昇を確実に抑えることができる。
すなわち、突条部17の突出高さhが、0.015・Hよりも小さいと、突条部17による注入液の攪拌効果が小さく、注入液により、タイヤ内腔Aおよび重荷重用空気入りタイヤ10を効率よく冷却することができないおそれがある。一方、突条部17の突出高さhが、0.15・Hよりも大きいと、突条部17のゴムボリュームを起因として走行時の発熱量が顕著に増大するおそれがある。また突条部17の突出高さhの、0.15・Hより大きくしても、突条部17による注入液の攪拌効果を更に向上させることは難しい。
また、前記平面視において、突条部17の延在方向が、タイヤ幅方向D1と平行である、またはタイヤ幅方向D1に対して30度以下の範囲内で傾斜しているので、重荷重用空気入りタイヤ10の走行時の温度上昇を確実に抑えることができる。
すなわち、前記平面視において、突条部17の延在方向が、タイヤ幅方向D1に対して30度より大きい範囲で傾斜していると、突条部17による注入液の攪拌効果が小さく、注入液により、タイヤ内腔Aおよび重荷重用空気入りタイヤ10を効率よく冷却することができないおそれがある。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、突条部17の延在方向が、タイヤ幅方向D1と平行である、またはタイヤ幅方向D1に対して30度以下の範囲内で傾斜しているものとしたが、これに限られない。
また前記実施形態では、前記注入液は、このタイヤ・リム組立体1が前記車両に組み付けられた状態で、タイヤ内腔Aのうち、リム2よりも下方に位置する部分に貯留されているものとしたが、これに限られない。例えば、前記注入液の液面が、リムの下端よりも上側に位置していてもよく、タイヤ軸よりも下方に位置していてもよい。
また前記実施形態では、突条部17は、前記断面視において台形状に形成されているものとしたが、これに限られない。例えば図4に示すように、突条部17が、前記断面視において三角形状(二等辺三角形状、正三角形状)に形成されていてもよい。また図5に示すように、突条部17が、前記断面視において半円状(半楕円形状)に形成されていてもよい。
また前記実施形態では、突条部17は、基端側から先端側に向けて、この突条部17の突出方向の全長にわたって漸次、狭幅になっているものとしたが、これに限られない。
例えば図6に示すように、突条部17の基端側部分17aが、前記突出方向の全長にわたって同幅とされ、突条部17の先端側部分17bが、基端側から先端側に向けて、前記突出方向の全長にわたって漸次、狭幅になっていてもよい。なお図示の例では、突条部17の先端側部分17bは、前記断面視において半円状(半楕円形状)に形成されているが、これに限られない。また図示の例では、突条部17の先端側部分17bにおける前記突出方向に沿った大きさと、突条部17の基端側部分17aにおける前記突出方向に沿った大きさと、は、互いに同等であるが、これに限られない。
また図7に示すように、突条部17が、基端側から先端側に向けて、段状に狭幅になっていてもよい。さらに図8に示すように、突条部17が、基端側から先端側に向けて、前記突出方向の全長にわたって同幅になっていてもよい。図8に示す突条部17は、前記断面視において矩形状(長方形状)に形成されている。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。
この検証試験では、比較例、実施例1、2の3種類のタイヤ・リム組立体を準備した。これらの比較例および実施例における各重荷重用空気入りタイヤのサイズは、いずれもORR26.5R25とした。各重荷重用空気入りタイヤの内圧は、いずれも650kPaとした。比較例および実施例における各タイヤ・リム組立体のタイヤ内腔には、このタイヤ内腔の容積の20%分、注入液を注入した。
比較例の重荷重用空気入りタイヤには、突条部を設けず、実施例の両重荷重用空気入りタイヤ10には、前記断面視において半円形状に形成された突条部17を設けた。実施例の両重荷重用空気入りタイヤ10それぞれにおける突条部17の延在長さw、突出高さh、傾斜角度αおよび配置個数は、下記表1に示すように設定した。
Figure 2014094585
そしてこれらの3種類のタイヤを、室内のドラム試験装置を用いて、約181.4kN(18.5ton)の荷重を加えた状態で、10km/hの速度で24時間連続走行させた直後、ビード部内面の温度を測定した。
すると実施例1のタイヤ・リム組立体では、比較例に比べて5℃温度が低減され、実施例2のタイヤ・リム組立体では4℃温度が低減されたことが確認された。この結果、実施例1、2の両タイヤ・リム組立体では、比較例のタイヤ・リム組立体に比べて、重荷重用空気入りタイヤの走行時の温度上昇を確実に抑えることが確認された。
1 タイヤ・リム組立体、2 リム、10 重荷重用空気入りタイヤ、10a タイヤ内腔面、17 突条部、D1 タイヤ幅方向、H タイヤ内腔高さ、h 突出高さ、TW トレッド幅、w 延在長さ

Claims (3)

  1. リムに装着された状態で前記リムとの間に形成されるタイヤ内腔に、このタイヤ内腔に注入された注入液が貯留される重荷重用空気入りタイヤであって、
    前記タイヤ内腔を画成するタイヤ内腔面には、当該重荷重用空気入りタイヤの走行時に前記注入液を攪拌する突条部が突設され、
    前記突条部は、当該重荷重用空気入りタイヤをタイヤ径方向の内側から見た平面視において、タイヤ幅方向に延在し、
    前記突条部の延在長さは、トレッド幅をTWとすると、TW/16以上でかつTW以下であり、
    前記突条部の突出高さは、タイヤ内腔高さをHとすると、0.015・H以上でかつ0.15・H以下であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 請求項1記載の重荷重用空気入りタイヤであって、
    前記平面視において、前記突条部の延在方向は、タイヤ幅方向と平行である、またはタイヤ幅方向に対して30度以下の範囲内で傾斜していることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 請求項1記載の重荷重用空気入りタイヤと、
    前記重荷重用空気入りタイヤが装着されたリムと、を備え、
    前記タイヤ内腔に前記注入液が貯留されていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。
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