JP2014094390A - めっき鋼板のレーザー溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザー照射によって必要な締結力を容易に確保する。2つの鋼板のどの面内での曲げに対しても剛性を高める。
【解決手段】レーザー溶接方法は、プレス加工により、側壁1a2を有する窪み部1aが形成された鋼板1を用い、窪み部1aの外側の領域で互いに面接触するように、めっき鋼板からなる2つの鋼板1・2を重ね合わせる工程と、重ね合わせた2つの鋼板1・2を、窪み部1aの空間部Sを介してレーザー溶接する工程とを有する。2つの鋼板1・2の接触面に平行な面内で互いに垂直な2方向を、それぞれX方向およびY方向とする。窪み部1aが形成された鋼板1において、鋼板2と面接触する領域は、窪み部1aに対してX方向の両側の2つの領域と、窪み部1aに対してY方向の両側の2つの領域との計4つの領域のうち、少なくとも2つの領域を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、めっき鋼板からなる2つの鋼板をレーザーで溶接する、めっき鋼板のレーザー溶接方法に関するものである。
亜鉛めっき鋼板は、溶接性、加工性、防錆性に優れ、主に自動車や複写機のフレーム等に用いられている。近年、自動車の製造に多く用いられているスポット溶接に代わる接合方法として、レーザー溶接の需要が高まっている。また、複写機においては、低歪、高強度でコストメリットがあり、生産自動化に相性の良い技術として、レーザー溶接技術が注目されている。
亜鉛めっき鋼板の重ね溶接において、重ね合わせた鋼板間に隙間が無い場合、鋼板間の締結力が低下する現象が見られる。この締結力の低下は、溶接部(溶接ビード)にブローホールと呼ばれる穴が形成されることが原因であることが判っている。その穴の発生メカニズムは以下の通りである。
すなわち、通常のレーザー溶接では、ビームスポット径程度のキーホールを形成し、ビームの照射部の周辺に溶融池を形成し、キーホールが移動することによって溶接ビードを形成する。ここで、2つの亜鉛めっき鋼板を隙間無く溶接した場合、亜鉛の沸点は907℃であり 、亜鉛の相変態(固体〜気体)によって体積は2400倍になり、圧力は2400気圧になる。レーザービームの照射部の周辺に溶融池を形成する際には、キーホールと溶融池の温度は、鉄の融点である1535℃以上になるため、亜鉛ガスがガス圧で溶融池を経由して、溶融した鉄とともに溶接部外に離脱する。この結果、溶接部に穴が開く。
したがって、溶接部において鉄が溶融するよりも先に気化した亜鉛のガス圧を低減することが重要となり、そのようなガス圧を低減するための隙間や空間を設けることが、直接的な対策方法となる。このような対策については、例えば特許文献1〜4で提案されている。
特許文献1では、図19に示すように、一方の鋼板101に凹凸部101aを形成し、凹凸部101aの凸部を介して2つの鋼板101・102を重ね合わせることにより、2つの鋼板101・102の間に、溶接時に発生するガスの逃げ道となる隙間を形成するようにしている。なお、凹凸部101aは、中央が窪み、かつ、その周辺が周方向全体にわたって突出する形状で形成されている。
特許文献2では、図20に示すように、一方の鋼板201の表面に断面円弧状頂部を有する条状の凸部201aを形成し、この凸部201aを介して2つの鋼板201・202を重ね合わせることにより、2つの鋼板201・202の間に隙間を形成するようにしている。
特許文献3では、図21に示すように、一方の鋼板301に長孔301aを形成して他方の鋼板302と重ね合わせ、長孔301aを幅方向(短径方向)にのみまたぐようにレーザーを照射して、2つの鋼板301・302を溶接するようにしている。レーザーの照射領域(溶接領域)Pに対して長孔301aの長径方向の両側には空間が形成されているため、この空間が溶接時に発生するガスの逃げ道となる。
特許文献4では、図22に示すように、一方の鋼板401に段差部401aを形成し、2つの鋼板401・402を重ね合わせることにより、段差部401aの段差に相当する隙間をガス排出路403として形成している。そして、2つの鋼板401・402をプレッシャローラ404で加圧しながら、ガス排出路403上に設定した溶接線Lwに沿って溶接ヘッドを移動させて、レーザー溶接を行うようにしている。なお、段差部401aは、溶接線Lwと平行に連続形成されている。
特開2009−255179号公報(請求項1、段落〔0051〕〜〔0063〕、図12等参照) 特開2009−72799号公報(請求項1、段落〔0010〕〜〔0013〕、図1等参照) 特許第4000739号公報(請求項1、段落〔0009〕〜〔0010〕、図3等参照) 特開2001−276991号公報(請求項3、段落〔0030〕〜〔0034〕、図4等参照)
ところが、特許文献1〜4のレーザー溶接方法では、以下の問題が生ずる。
特許文献1の方法では、凹凸部101a以外の部分において、2つの鋼板101・102の断面奥行方向(図19の紙面に垂直な方向)全体にわたって隙間が形成され、しかも、2つの鋼板101・102の接触は、凹凸部101aの凸部における線接触であるため、2つの鋼板101・102の接触面積は非常に小さい。このため、2つの鋼板101・102の曲げ剛性が低下する。
特許文献2の方法においても、特許文献1と同様の問題が生ずる。すなわち、特許文献2の方法では、凸部201a以外の部分において、2つの鋼板201・202の断面奥行方向(図20の紙面に垂直な方向)全体にわたって隙間が形成され、しかも、2つの鋼板201・202の接触は、凸部201aにおける線接触であるため、2つの鋼板201・202の接触面積が非常に小さく、この結果、2つの鋼板201・202の曲げ剛性が低下する。
特許文献3の方法では、レーザーの照射領域Pに対して、2つの鋼板301・302が締結する締結領域Qが小さい。このため、レーザー照射によって必要な締結力(締結強度)を確保しにくい。
特許文献4の方法では、2つの鋼板401・402の隙間(ガス排出路403)に対して、片側の1領域でしか、2つの鋼板401・402が接触しないため、2つの鋼板401・402の曲げ剛性を十分に向上させることができない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、レーザー照射によって必要な締結力を容易に確保することができるとともに、2つの鋼板の曲げ剛性を十分に向上させることができる、めっき鋼板のレーザー溶接方法を提供することにある。
本発明に係るめっき鋼板のレーザー溶接方法は、めっき鋼板からなる2つの鋼板をレーザーで溶接する、めっき鋼板のレーザー溶接方法であって、前記2つの鋼板の少なくとも一方として、プレス加工により、側壁を有する窪み部が形成された鋼板を用い、前記窪み部の外側の領域で互いに面接触するように、前記2つの鋼板を重ね合わせる工程と、重ね合わせた前記2つの鋼板を、前記窪み部の内側の空間部を介してレーザー溶接する工程とを有し、前記2つの鋼板の接触面に平行な面内で互いに垂直な2方向を、それぞれ第1の方向および第2の方向とすると、前記窪み部が形成された一方の鋼板において、他方の鋼板と面接触する領域は、前記窪み部に対して前記第1の方向の両側の2つの領域と、前記窪み部に対して前記第2の方向の両側の2つの領域との計4つの領域のうち、少なくとも2つの領域を含むことを特徴としている。
前記窪み部が形成された一方の鋼板において、他方の鋼板と面接触する領域は、前記窪み部に対して前記第2の方向の少なくとも片側で、前記第1の方向に沿って位置する第1の領域と、前記窪み部に対して前記第1の方向の少なくとも片側で、前記第2の方向に沿って位置する第2の領域とを含んでいてもよい。
前記第1の領域は、前記窪み部に対して前記第2の方向の両側で前記第1の方向に沿って位置しており、前記第2の領域は、前記窪み部に対して前記第1の方向の両側で前記第2の方向に沿って位置していてもよい。
前記第1の領域および前記第2の領域は、前記窪み部の周囲を囲むように連続していることが望ましい。
前記窪み部の深さは、前記窪み部が形成される鋼板の厚さの1/30以上であることが望ましい。
前記窪み部の平面形状は、略円形であってもよい。
前記レーザー溶接により、前記第2の方向よりも前記第1の方向に長く溶接ビードが形成される場合において、前記窪み部の前記第1の方向の幅は、前記溶接ビードの前記第1の方向の長さよりも大きいことが望ましい。
前記窪み部の平面形状は、矩形であってもよい。
前記レーザー溶接により、前記第2の方向よりも前記第1の方向に長く溶接ビードが形成される場合において、前記窪み部の前記第2の方向の幅は、前記溶接ビードの前記第2の方向の幅よりも大きいことが望ましい。
前記窪み部の長辺方向は、前記第1の方向と平行であることが望ましい。
前記2つの鋼板を重ね合わせた状態で、前記窪み部を有する鋼板側からレーザーを照射して溶接を行ってもよい。
前記2つの鋼板のうち、一方の鋼板にのみ前記窪み部が形成されており、前記2つの鋼板を重ね合わせた状態で、前記窪み部を有する鋼板とは別の鋼板側からレーザーを照射して溶接を行ってもよい。
前記窪み部は、前記第1の方向の一端側および前記第2の方向の一端側の少なくとも一方が露出していてもよい。
前記窪み部は、少なくとも一方の鋼板に対するプレス加工により、前記鋼板のプレス側とは反対側の面が突出することによって形成されてもよい。
前記窪み部は、少なくとも一方の鋼板に対するプレス加工により、前記鋼板の一部のみ厚さが薄くなることによって形成されてもよい。
前記2つの鋼板の少なくとも一方の複数箇所に、前記窪み部が形成されていてもよい。
本発明によれば、窪み部の内側の空間部を介して2つの鋼板をレーザー溶接することにより、レーザー照射領域がそのまま締結領域となるため、レーザー照射によって必要な締結力を容易に確保することができる。また、一方の鋼板において、他方の鋼板と面接触する領域は、窪み部に対して第1の方向の両側の2つの領域と、窪み部に対して第2の方向の両側の2つの領域との計4つの領域のうち、少なくとも2つの領域を含んでいるので、窪み部に対して片側の1領域でのみ2つの鋼板が接触する場合に比べて、2つの鋼板の曲げ剛性を十分に向上させることができる。また、プレス加工によって形成される窪み部の側壁が、2つの鋼板の接触面に対して突出するため、この側壁によっても曲げ剛性を確保することができ、全体の曲げ剛性をさらに高めることができる。
本発明の実施の一形態に係るレーザー溶接方法におけるレーザー溶接の概要を示す説明図である。 レーザー溶接前の2つの鋼板の断面図および平面図である。 レーザー溶接後の2つの鋼板の断面図および平面図である。 実施例1および比較例1におけるレーザー溶接前の2つの鋼板の断面図である。 実施例1および比較例1におけるレーザー溶接後の2つの鋼板の断面図である。 実施例1における鋼板の歪みおよび歪み角度の一例を示す説明図である。 実施例1における鋼板の歪みおよび歪み角度の他の例を示す説明図である。 実施例1における鋼板の歪みおよび歪み角度のさらに他の例を示す説明図である。 比較例1における鋼板の歪みおよび歪み角度の一例を示す説明図である。 比較例1における鋼板の歪みおよび歪み角度の他の例を示す説明図である。 比較例1における鋼板の歪みおよび歪み角度のさらに他の例を示す説明図である。 他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板の断面図および平面図である。 さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板の断面図および平面図である。 さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板の断面図および平面図である。 さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板の断面図および平面図である。 さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板の断面図および平面図である。 さらに他のレーザー溶接方法によって2つの鋼板を溶接したときの一方の鋼板の平面図である。 さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板の断面図である。 従来の方法で溶接された2つの鋼板の断面図である。 従来の他の方法で溶接された2つの鋼板の断面図である。 従来のさらに他の方法で溶接された2つの鋼板の平面図および断面図である。 従来のさらに他の方法で溶接された2つの鋼板の断面図である。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(1.レーザー溶接の概要)
図1は、本実施形態のレーザー溶接方法におけるレーザー溶接の概要を示す説明図である。本実施形態では、2つの鋼板1・2のレーザー溶接に、ファイバーレーザー溶接機を用いる。レーザーは発振機からファイバーを通して溶接ヘッド10に供給され、溶接ヘッド10から鋼板1・2の溶接部に照射される。発振機としては、レーザーの発振波長が1070〜1080nmであり、連続発振のものを用いているが、これに限定されるわけではない。溶接ヘッド10は、光学倍率4倍、ワーキングディスタンスWD=500mmのものであり、多軸ロボットに取り付けられている。
溶接前の鋼板1・2は、溶接部から両側に20mmの位置をネジ11・12の締結等によって仮固定される。そして、鋼板2の一端部をクランプ13によって固定した上で、溶接が行われる。本実施形態での溶接においては、溶接出力を2kWとし、溶接速度を板厚によって1.5〜9m/minの間で調節し(例えば板厚が0.7mmの場合は4.5m/minとし)、溶接面に対してほぼ垂直にビームを当てる。
(2.レーザー溶接の詳細)
以下、本実施形態のレーザー溶接方法の詳細について説明する。図2および図3は、レーザー溶接を行う前後での、2つの鋼板の断面図および平面図である。なお、平面図では、便宜上、上側(溶接ヘッド10側)に位置する鋼板の図示を省略している(他の図面でも同様とする)。
なお、本実施形態で用いる2つの鋼板は、ともに亜鉛めっき鋼板であり、その厚さはどちらも0.7mmであるが、この厚さに限定されるわけではなく、例えば0.4〜1.2mmの厚さの亜鉛めっき鋼板を用いることができる。
まず、図2に示すように、2つの鋼板として、プレス加工によって窪み部1aが形成された鋼板1と、窪み部が形成されていない平板状の鋼板2とを用いる。そして、窪み部1aの外側の領域で互いに面接触するように、2つの鋼板1・2を重ね合わせる(重ね合わせ工程)。なお、予め窪み部1aが形成された鋼板1を用いるのではなく、プレス加工によって窪み部1aを鋼板1に形成する工程自体を、重ね合わせ工程の前に行ってもよい。
ここで、以下での説明の便宜上、方向を次のように定義しておく。すなわち、2つの鋼板1・2の接触面に平行な面内で互いに垂直な2方向を、それぞれX方向(第1の方向)およびY方向(第2の方向)とする。そして、接触面(XY面)に垂直な方向をZ方向とする。なお、接触面とは、鋼板1における鋼板2との接触側の面、および鋼板2における鋼板1との接触側の面の少なくとも一方を指す。
上記の窪み部1aは、平面視で長方形状の底面部1a1の周囲に4つの側壁1a2が立設して形成されている。すなわち、窪み部1aの平面形状は矩形である。窪み部1aの長辺方向(X方向)の長さは例えば15mmであり、短辺方向(Y方向)の長さは例えば10mmである。また、窪み部1aは半抜き加工で形成されており、深さ方向(Z方向)に貫通してはいない。つまり、窪み部1aは、鋼板1に対するプレス加工により、鋼板1のプレス側とは反対側の面が突出することによって形成されている。したがって、鋼板1・2を重ね合わせたとき、窪み部1aの内部に閉じた空間(空間部S)が形成される。なお、窪み部1aの深さdは、例えば0.1mmである。
次に、図3に示すように、重ね合わせた2つの鋼板1・2を、窪み部1aの内側の空間部Sを介してレーザー溶接する(溶接工程)。これにより、鋼板1・2の溶接部(接合部)である溶接ビード3が形成される。なお、溶接ビード3は、窪み部1aの長辺方向と平行に形成される。すなわち、溶接ビード3は、Y方向よりもX方向に長く形成され、そのX方向の長さは、例えば10mmである。また、溶接ビード3のY方向の幅は、例えば1mmである。なお、溶接ビード3のビード長およびビード幅はこれらに限定されるわけではない。
ここで、レーザー溶接は、図1で示したように、2つの鋼板1・2を重ね合わせた状態で、窪み部1aを有する鋼板1とは別の鋼板2側からレーザーを照射して行ってもよいし、窪み部1aを有する鋼板1側からレーザーを照射して行ってもよい。どちらの場合でも、窪み部1aの内部の空間部Sを介して、2つの鋼板1・2を溶接することができる。
以上のように、空間部Sを介して2つの鋼板1・2をレーザー溶接することにより、鋼板1・2として亜鉛めっき鋼板を用いた場合でも、溶接時に発生する亜鉛ガスを空間部Sに逃がしてガス圧を低減させることができる。これにより、ブローホールの発生を抑えることができるとともに、ブローホールによる締結力の低下を回避することができる。また、レーザーが照射される領域(溶接領域)がそのまま締結領域となるため、レーザー照射によって必要な締結力を容易に確保することができる。
また、本実施形態では、鋼板1の窪み部1aの深さdは、例えば0.1mmであるが、窪み部1aが形成される鋼板1の厚さの1/30以上であればよい。この場合、窪み部1aの内部に、溶接時に発生するガスを逃がすための空間を確実に確保することができる。例えば、めっき量30g/m2以下の鋼板1を、プレス面積150mm2以上の条件でプレスして窪み部1aを形成した場合でも、窪み部1aの深さdが上記範囲に設定されていれば、ブローホールの発生を抑える効果がある。
また、本実施形態のように、窪み部1aの平面形状が矩形である場合、例えば、窪み部1aの長辺方向および短辺方向の長さと同じ長さを、長径方向および短径方向に有する、平面視で略円形(楕円形)の窪み部を形成した場合に比べて(この場合のプレス量は同じとする)、窪み部1a内部の空間部Sの容積が大きくなる。これにより、溶接時に発生するガスを空間部Sに逃がして、ブローホールの発生を確実に抑え、締結力の低下も確実に回避することができる。
また、窪み部1aのY方向の幅(例えば10mm)は、溶接ビード3のY方向の幅(例えば1mm)よりも大きいため、溶接ビード3の幅方向の両側にも空間部Sが形成される。これにより、ブローホールの発生を抑えて締結力の低下を回避する効果を確実に得ることができる。
また、窪み部1aの長辺方向(X方向)と、溶接ビード3が形成される方向とは平行であるため、窪み部1aの内部の空間部Sが、溶接ビード3が形成される方向に長く形成される。つまり、溶接時に発生するガスを逃がす空間として、溶接ビード3の形成方向に追従した空間を確保することができる。これにより、溶接時のブローホールの発生を抑えて締結力の低下を回避する効果をより確実に得ることができる。特に、窪み部1aのX方向の長さ(例えば15mm)が溶接ビード3のX方向の長さ(例えば10mm)よりも大きいので、溶接ビード3の長さ方向の両側にも空間が確保される。これにより、溶接時のブローホールの発生を抑えて締結力の低下を回避する効果をより一層確実に得ることができる。
(3.面接触の詳細について)
次に、鋼板1・2の重ね合わせ時の面接触の詳細について説明する。本実施形態では、鋼板1において、鋼板2と重ね合わせたときに面接触する領域は、図2に示すように、窪み部1aに対してY方向の両側で、X方向に沿って位置する第1の領域R1と、窪み部1aに対してX方向の両側で、Y方向に沿って位置する第2の領域R2とを含む。特に、図2のように、鋼板1の中央に窪み部1aが形成されている場合、第1の領域R1および第2の領域R2は、窪み部1aの周囲を囲むように位置して連続している(交互につながっている)と言える。
このように、窪み部1aに対してX方向の両側に位置する2つの領域(2つの第2の領域R2)と、窪み部1aに対してY方向の両側に位置する2つの領域(2つの第1の領域R1)との計4つの領域で、鋼板1・2が面接触するので、窪み部1aに対して片側の1領域でのみ面接触する構成に比べて、2つの鋼板1・2の曲げ剛性を十分にかつ確実に向上させることができる。
また、鋼板1において、鋼板2と面接触する領域が、互いに垂直なX方向およびY方向のそれぞれに延びる第1の領域R1および第2の領域R2を含む場合、X方向を含むZX面内での曲げに対しては、X方向に延びる第1の領域R1と鋼板2との面接触がZX面内での曲げを阻止する方向に働くため、ZX面内での曲げ剛性を高めることができる。また、Y方向を含むYZ面内での曲げに対しては、Y方向に延びる第2の領域R2と鋼板2との面接触がYZ面内での曲げを阻止する方向に働くため、YZ面内での曲げ剛性を高めることができる。さらに、鋼板1・2の接触面に垂直な面であって上記以外の面内での曲げに対しては、第1の領域R1と鋼板2との面接触、および第2の領域R2と鋼板2との面接触の両方が、上記面内での曲げを阻止する方向に働くため、上記面内での曲げ剛性を高めることができる。したがって、接触面に垂直な、どの面内での曲げに対しても、2つの鋼板1・2の曲げ剛性を高めることができる。
しかも、平面視で矩形状の窪み部1aは、4つの側壁1a2を有しており、これら4つの側壁1a2は鋼板1・2の接触面にいずれも垂直である。したがって、4つの側壁1a2のうち、ZX面に平行な2つの側壁1a2は、ZX面内での曲げを阻止する方向に働き、YZ面に平行な2つの側壁1a2は、YZ面内での曲げを阻止する方向に働く。また、鋼板1・2の接触面に垂直な面であって上記以外の面内での曲げに対しては、4つの側壁1a2が全体で上記面内での曲げを阻止する方向に働く。したがって、窪み部1aが側壁1a2を有していることにより、2つの鋼板1・2の曲げ剛性をさらに高めることができる。
また、鋼板1において、窪み部1aに対してY方向の両側の第1の領域R1が鋼板2と面接触し、窪み部1aに対してX方向の両側の第2の領域R2が鋼板2と面接触するので、曲げ剛性を高める効果を、窪み部1aに対してX方向の両側、およびY方向の両側でバランスよく得ることができる。つまり、X方向を含むZX面内での曲げ剛性を高める効果を、窪み部1aに対してY方向の両側でバランスよく得ることができ、Y方向を含むYZ面内での曲げ剛性を高める効果を、窪み部1aに対してX方向の両側でバランスよく得ることができる。
また、第1の領域R1および第2の領域R2が、窪み部1aの周囲を囲むように連続している場合、窪み部1aの周囲の領域全体を、面接触による曲げ剛性の向上に寄与させることができ、その効果を確実に得ることができる。
(4.レーザー溶接時の歪み抑制効果について)
2つの鋼板をレーザー溶接する場合、溶接時の熱によって鋼板に歪みが生じやすくなるが、上記したレーザー溶接方法によれば、鋼板の曲げ剛性の向上により、レーザー溶接時の歪みを抑えることができる。この点は、以下の実施例1および比較例1を参照することでより明らかとなる。
<実施例1>
実施例1では、図4に示すように、厚さが0.4mmで、図2で示したものと同じ材質および形状の鋼板1・2を用意し、これらを窪み部1aの外側で面接触するように重ね合わせ、溶接部から離れた位置において、ボルト15およびナット16によって仮固定した。このとき、溶接の際の熱歪みが仮固定しているボルト15およびナット16によって抑制されないようにするため、ボルト15(ネジの頭部)と鋼板1との間にバネ17を配置して、1N程度の最低限の固定とした。そして、図5に示すように、空間部Sを介して鋼板1側からレーザーを照射して2つの鋼板1・2を溶接し、溶接ビード3を形成した後、ボルト15およびナット16を外した。なお、窪み部1aの深さの設計値は0.1mmである。
<比較例1>
比較例1では、図4に示すように、鋼板1・2と同じ材質、同じ厚さで窪み部の無い平板状の鋼板1’・2’を用意し、溶接部から離れた位置に厚さ0.05mmのシム14(スペーサ)を配置し、そのシム14を挟むように鋼板1’・2’を配置して、ボルト15およびナット16によって仮固定した。このとき、実施例1と同様に、ボルト15と鋼板1’との間にバネ17を配置して、1N程度の最低限の固定とした。そして、図5に示すように、シム14の厚さに相当する隙間を介して鋼板1’側からレーザーを照射して2つの鋼板1’・2’を溶接し、溶接ビード3’を形成した後、ボルト15およびナット16を外した。
<評価について>
実施例1および比較例1ともに上記の処理を3回行い、サンプルを3つずつ得た。そして、表面形状測定装置(Ambios社製 XP−200)を用い、図5に示す歪み計測範囲にて、溶接に伴う歪みおよび歪み角度をそれぞれ計測した。
図6〜図8は、実施例1の3つのサンプル(No.1〜3)のそれぞれにおける、鋼板1の歪み(形状)および歪み角度を示しており、図9〜図11は、比較例1の3つのサンプル(No.1〜3)のそれぞれにおける、鋼板1’の歪み(形状)および歪み角度を示している。実施例1では、3つのサンプルの歪み角度の平均値が0.36°であったのに対して、比較例1では、3つのサンプルの歪み角度の平均値が0.50°であった。このことから、実施例1では、比較例1よりも、レーザー溶接時の歪み抑制効果が高いと言える。これは、実施例1では、比較例1とは異なり、一方の鋼板1が窪み部1aを有し、その窪み部1aの周囲で鋼板1・2が面接触していることと、窪み部1aの側壁1a2の存在とによって曲げ剛性が高められ、これによって歪みが抑制されているためと考えられる。
なお、図6〜図8において、窪み部1aの測定形状が若干異なっているのは、窪み部1aの加工精度(加工のバラツキ)によるものである。
(5.レーザー溶接方法のバリエーションについて)
図12は、他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板1・2の断面図および平面図であって、窪み部1aの他の形状を示すものである。鋼板1に形成される窪み部1aの平面形状は、略円形(例えば楕円形)であってもよい。この場合、鋼板1において、鋼板2と面接触する領域は、窪み部1aに対してY方向の両側で、X方向に沿って位置する第1の領域R1と、窪み部1aに対してX方向の両側で、Y方向に沿って位置する第2の領域R2と、窪み部1aの開口部の縁と第1の領域R1と第2の領域R2とで囲まれた第3の領域R3とを含むことになる。
平面視で略円形の窪み部1aを形成した場合、窪み部1aの長径方向および短径方向の長さ(幅)と同じ長さを長辺方向および短辺方向に有する、平面視で矩形状の窪み部を形成した場合に比べて、鋼板2との面接触領域が第3の領域R3の分だけ増大するため、曲げ剛性をより高めることができる。
また、平面視で矩形状の窪み部のプレス加工の際には、金型として断面矩形状のものを用いることになるが、この場合は、プレス時の応力が窪み部の四隅に対応する金型の角部に集中しやすく、金型が損傷しやすくなる。これに対して、平面視で略円形の窪み部1aのプレス加工の際には、金型として、側面(プレス時に窪み部1aの側壁1a2と対向する面)に角部(稜線)がない金型を用いることができる。これにより、プレス加工時の応力集中による金型の損傷を低減できるとともに、プレスによる窪み部1aの加工性も良好となる。
また、図12で示すように、レーザー溶接により、Y方向よりもX方向に長く溶接ビード3が形成される場合において、窪み部1aのX方向の幅は、溶接ビード3のX方向の長さよりも大きい。この場合、溶接時に発生するガスを逃がすための空間部Sが、溶接ビード3よりもX方向に長く形成されるため、窪み部1aが平面視で楕円形状である場合でも、ブローホールの発生およびそれによる締結力の低下を確実に回避することができる。
図13および図14は、さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板1・2の断面図および平面図であって、それぞれ、窪み部1aの形成位置を図2および図3とは異ならせたものである。これらの図に示すように、窪み部1aは、X方向の一端側およびY方向の一端側の少なくとも一方が露出していてもよい。なお、図13は、窪み部1aのX方向の一端側のみが露出している例を示しており、図14は、窪み部1aのX方向の一端側およびY方向の一端側の両方が露出している例を示している。
上記いずれの場合でも、窪み部1aの周囲の2つ以上の領域で鋼板1・2が面接触するため、窪み部1aの片側の1領域でのみ面接触する場合に比べて、鋼板1・2の曲げ剛性を十分に向上させることができる。また、窪み部1aの内部の空間部Sが外部と連通するため、溶接時に発生したガスを、空間部Sを介して外部に逃がすことができ、溶接時のブローホールの発生を確実に回避することができる。
また、図13のように、鋼板1において窪み部1aを一方の側辺側にずらしたものや、図14のように鋼板1の角部に窪み部1aを形成したものを用いてレーザー溶接を行うことができるため、用いる鋼板1は、窪み部1aが中央に形成されたものに限定されない。したがって、溶接領域(締結領域)の位置のバリエーションが増大し、レーザー溶接による設計の自由度も増大する。
図15は、さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板1・2の断面図および平面図である。このように、窪み部1aは、X方向においてのみ両端が露出していてもよい。この場合でも、溶接時に発生したガスを、空間部Sを介して外部に逃がすことができ、溶接時のブローホールの発生を確実に回避することができる。また、窪み部1aのY方向の両側で、X方向に延びる2つの第1の領域R1で鋼板1・2が面接触するため、X方向を含む断面内(ZX面内)での曲げ剛性を、Y方向の片側でのみ面接触する図22の構成よりも向上させることができる。なお、図示はしないが、窪み部1aは、Y方向においてのみ両端が露出していてもよい。
以上では、窪み部1aが、鋼板1のプレス側とは反対側の面が突出するようなプレス加工によって形成される例について説明したが、窪み部1aは、このようなプレス加工による形成には限定されない。
図16は、さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板1・2の断面図および平面図であって、窪み部1aのさらに他の形状を示すものである。同図に示すように、窪み部1aは、鋼板1の一部のみ厚さが薄くなるようなプレス加工によって形成されてもよい。このような窪み部1aは、鋼板1のプレス側とは反対側の面全体を平板状の台に当接させた状態で鋼板1の一部に金型を押し当ててプレス加工を行うことで実現することができる。
このように窪み部1aが鋼板1の板厚を変化させることによって形成される場合でも、窪み部1aの外側の領域で互いに面接触するように、2つの鋼板1・2を重ね合わせた状態で、窪み部1aの内側の空間部Sを介して2つの鋼板1・2をレーザーで溶接できる点に変わりはない。したがって、図16で示した鋼板1を用いてレーザー溶接を行う場合でも、上述した本実施形態と同様の効果を得ることができる。
図17は、さらに他のレーザー溶接方法によって2つの鋼板1・2を溶接したときの一方の鋼板1の平面図である。このように、上記した窪み部1aは、鋼板1の複数箇所に、形成されていてもよい。この場合、2つの鋼板1・2を、複数の窪み部1aに対応する複数箇所で、それぞれの空間部を介してレーザー溶接することができる。
図18は、さらに他のレーザー溶接方法によって溶接された2つの鋼板1・2の断面図である。2枚の鋼板1・2が窪み部1aの外側の領域で面接触するのであれば、鋼板1・2の接触面は平面に限定されるわけではなく、曲率が同じ曲面であってもよい。この場合でも、上述した本実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、鋼板1・2として、亜鉛めっき鋼板を用いているが、めっき材は亜鉛に限定されるわけではなく、めっき材の沸点が基材の融点よりも高い材料であればよい。
なお、本実施形態では、2つの鋼板1・2のうち、一方の鋼板1にのみ窪み部1aが形成されている場合について説明したが、他方の鋼板2にのみ窪み部が形成されていてもよく、両方の鋼板1・2に窪み部が形成されていてもよい。これらの場合でも、上述した本実施形態のレーザー溶接方法を適用して、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明は、めっき鋼板からなる2つの鋼板をレーザーで溶接する場合に利用可能である。
1 鋼板(めっき鋼板)
1a 窪み部
1a2 側壁
2 鋼板(めっき鋼板)
3 溶接ビード
R1 第1の領域
R2 第2の領域
S 空間部

Claims (16)

  1. めっき鋼板からなる2つの鋼板をレーザーで溶接する、めっき鋼板のレーザー溶接方法であって、
    前記2つの鋼板の少なくとも一方として、プレス加工により、側壁を有する窪み部が形成された鋼板を用い、前記窪み部の外側の領域で互いに面接触するように、前記2つの鋼板を重ね合わせる工程と、
    重ね合わせた前記2つの鋼板を、前記窪み部の内側の空間部を介してレーザー溶接する工程とを有し、
    前記2つの鋼板の接触面に平行な面内で互いに垂直な2方向を、それぞれ第1の方向および第2の方向とすると、
    前記窪み部が形成された一方の鋼板において、他方の鋼板と面接触する領域は、前記窪み部に対して前記第1の方向の両側の2つの領域と、前記窪み部に対して前記第2の方向の両側の2つの領域との計4つの領域のうち、少なくとも2つの領域を含むことを特徴とするめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  2. 前記窪み部が形成された一方の鋼板において、他方の鋼板と面接触する領域は、前記窪み部に対して前記第2の方向の少なくとも片側で、前記第1の方向に沿って位置する第1の領域と、前記窪み部に対して前記第1の方向の少なくとも片側で、前記第2の方向に沿って位置する第2の領域とを含むことを特徴とする請求項1に記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  3. 前記第1の領域は、前記窪み部に対して前記第2の方向の両側で前記第1の方向に沿って位置しており、
    前記第2の領域は、前記窪み部に対して前記第1の方向の両側で前記第2の方向に沿って位置していることを特徴とする請求項2に記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  4. 前記第1の領域および前記第2の領域は、前記窪み部の周囲を囲むように連続していることを特徴とする請求項3に記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  5. 前記窪み部の深さは、前記窪み部が形成される鋼板の厚さの1/30以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  6. 前記窪み部の平面形状は、略円形であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  7. 前記レーザー溶接により、前記第2の方向よりも前記第1の方向に長く溶接ビードが形成される場合において、
    前記窪み部の前記第1の方向の幅は、前記溶接ビードの前記第1の方向の長さよりも大きいことを特徴とする請求項6に記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  8. 前記窪み部の平面形状は、矩形であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  9. 前記レーザー溶接により、前記第2の方向よりも前記第1の方向に長く溶接ビードが形成される場合において、
    前記窪み部の前記第2の方向の幅は、前記溶接ビードの前記第2の方向の幅よりも大きいことを特徴とする請求項8に記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  10. 前記窪み部の長辺方向は、前記第1の方向と平行であることを特徴とする請求項8または9に記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  11. 前記2つの鋼板を重ね合わせた状態で、前記窪み部を有する鋼板側からレーザーを照射して溶接を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  12. 前記2つの鋼板のうち、一方の鋼板にのみ前記窪み部が形成されており、
    前記2つの鋼板を重ね合わせた状態で、前記窪み部を有する鋼板とは別の鋼板側からレーザーを照射して溶接を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  13. 前記窪み部は、前記第1の方向の一端側および前記第2の方向の一端側の少なくとも一方が露出していることを特徴とする請求項1または2に記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  14. 前記窪み部は、少なくとも一方の鋼板に対するプレス加工により、前記鋼板のプレス側とは反対側の面が突出することによって形成されていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  15. 前記窪み部は、少なくとも一方の鋼板に対するプレス加工により、前記鋼板の一部のみ厚さが薄くなることによって形成されていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
  16. 前記2つの鋼板の少なくとも一方の複数箇所に、前記窪み部が形成されていることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のめっき鋼板のレーザー溶接方法。
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