JP4344221B2 - 亜鉛めっき鋼板の重ねレーザ溶接方法および重ね溶接した亜鉛めっき鋼板の溶接継手 - Google Patents

亜鉛めっき鋼板の重ねレーザ溶接方法および重ね溶接した亜鉛めっき鋼板の溶接継手 Download PDF

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本発明は自動車外板などに用いられる亜鉛めっき鋼板を、レーザ光の照射により重ね溶接する技術に関する。
自動車ボデーの製造ラインなどでは、2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接する工程がある。この溶接工程では従来スポット溶接が多用されていたが、スポット溶接では2枚の亜鉛めっき鋼板の溶接部であるスポット部の強度的信頼性が低いという問題があった。そのため、上記スポット部の数を増加させたり、補強部材を入れるなどの対策がなされていたが、生産性やコストの点で問題があった。近年、レーザ溶接などの高速溶接装置を用いた連続溶接への移行が図られつつある。
一般に、レーザ溶接は、高速溶接ができ、また、溶接品質も良好であるという点で優れた方法とされている。ところが、亜鉛めっき鋼板の重ね溶接においては、鋼板表面にめっきされた亜鉛の沸点が母材に比べて低いため、鋼板溶融直前あるいは溶融中に2枚の鋼板にはさまれた部分で亜鉛が蒸気となり、溶融部に取り残されて気泡(ブローホールやピット)となったり、圧力によって周りの溶融金属を吹き飛ばす爆飛現象を生じることがある。いずれも溶接ビード形状、継手の強度特性などの溶接品質を劣化させる要因となるため、安定して良好な連続ビードを得ることが困難である。
この問題を解決するために、種々の検討がなされてきた。その一つに、溶接前に被溶接部の亜鉛を除去する方法がある。例えば(特許文献1)には、レーザ光をエネルギー密度の低い集光レーザ光とエネルギー密度の高い集光レーザ光に分割し、前者で鋼板の重ね合せ部位を照射して亜鉛めっきを蒸発・離散させ、後者で鋼板を溶接・接合する方法が開示されている。また、(特許文献2)には、鋼板に照射するレーザ光の出力を制御して、ピークの低いパルスのレーザ光と、ピークの高いパルスのレーザ光とを溶接部位に交互に照射し、前者により亜鉛めっき層を除去し、後者により鋼板の溶接を行なう方法が開示されている。
また、パルスレーザを利用する方法としては、パルス動作の周波数およびデューティを所定の範囲に設定することによって、レーザ光照射による鋼板の溶融部である溶融池を連続保持して、良好な溶接ビードを得ようとする方法が例えば(特許文献3)に開示されている。
一方、亜鉛めっき鋼板間に適当な隙間を形成し、溶接時に発生する亜鉛蒸気を溶接部から逃がすことを可能にすることにより、良好な重ね溶接が行なえることは良く知られているところであり、隙間を形成する方法として、さまざまな検討がなされている。例えば(特許文献4)には、亜鉛めっき鋼板間に適当な隙間を形成できるように、予め塑性加工を施す方法が開示されている。また、亜鉛めっき鋼板間に別の部材を挿入して隙間を得る方法も検討されており、例えば(特許文献5)には鋼板間に紙を挟みこむ溶接方法が、(特許文献6)には鋼板間に多孔質のスペーサを挿入して溶接する方法が開示されている。さらに(特許文献7)には、レーザ光照射側の亜鉛めっき鋼板のみを重ね溶接位置より所定の距離離れた位置において溶融させて、2枚の亜鉛めっき鋼板の間に隙間を形成し、その後重ね溶接する方法が開示されている。
特開平04−231190号公報 特開平04−251684号公報 特開平09−108872号公報 特開昭61−27189号公報 特開平05−279291号公報 特開平06−288986号公報 特許第3115456号公報
しかしながら、上述した従来の方法にはそれぞれに問題点があった。すなわち、(特許文献1)、(特許文献2)にて開示された方法では、2枚の亜鉛めっき鋼板間に十分な隙間がない場合には、亜鉛の蒸発・離散を安定性良く行なうことは難しく、亜鉛蒸気起因の溶接部欠陥および溶融金属の爆飛の発生を実用レベルで十分に無くすことは不可能であった。また(特許文献3)に開示された方法は、高いパワー密度を有するパルスレーザ光を溶接部に照射するときに、母材金属の瞬間的蒸発圧力により形成される空洞(キーホール)をパルス制御により安定に保持しようとするものである。しかしながら、キーホールの時間挙動は未だよく解明されていない不確定な部分があるため、溶接する鋼板性状の微妙な変化などによりパルス光照射条件の狙いが外れ易く、生産現場で長時間安定して重ね溶接することが難しかった。
また(特許文献4)にて開示された方法のように、被溶接材である亜鉛めっき鋼板に予め塑性加工を施し、亜鉛めっき鋼板間に適当な隙間を形成する方法は、プレス加工など溶接前の加工工程が1つ増えてしまう。また(特許文献5)や(特許文献6)に開示された方法のような亜鉛めっき鋼板間に紙や多孔質材などを挿入する方法では、鋼板間に挟み込んだ部材が保水材となって、亜鉛めっきが損傷を受けた溶接部近傍の腐食が加速されることがある。一方、(特許文献7)の方法では、溶接時にレーザ光照射側の鋼板を拘束しないため、鋼板の熱変形が生じ爆飛抑制に必要な隙間高さを維持することが困難である。また溶接時に隙間高さが変動すると、最適入熱条件が変化することでハンピングが発生し、安定した溶接ビードを得ることができないという問題がある。
本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、亜鉛めっき鋼板の重ねレーザ溶接において、亜鉛蒸気の発生による溶融金属の爆飛や溶接部欠陥の発生を低減し、かつ、溶接ビード形状および品質に優れた、亜鉛めっき鋼板の重ねレーザ溶接方法および重ね溶接した亜鉛めっき鋼板の溶接継手を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために、重ねレーザ溶接のレーザ照射方法および被溶接材の亜鉛めっき鋼板の保持方法を鋭意検討した結果本発明に至った。すなわち、本発明は、
(1) レーザを用いて2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接する溶接方法において、予め一方の前記亜鉛めっき鋼板1の一端のみを拘束具を用いて拘束し、該亜鉛めっき鋼板1の溶接部を挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域にある略平行な2本の線に沿って予備成形用レーザ光を照射して、該予備成形用レーザ光照射側に該亜鉛めっき鋼板1を該2本の線に沿って屈曲させた後、該亜鉛めっき鋼板1の予備成形用レーザ光照射側に亜鉛めっき鋼板2を重ね合せ、これら2枚の鋼板の前記2本の線に挟まれた領域の両側を拘束したうえで、亜鉛めっき鋼板1を屈曲させたことで生じる2枚の鋼板の間の隙間発生部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射して、前記2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接することを特徴とする亜鉛めっき鋼板の重ね溶接方法。
(2) レーザを用いて2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接する溶接方法において、予め一方の前記亜鉛めっき鋼板2の一端のみを拘束具を用いて拘束し、該亜鉛めっき鋼板2上の溶接部近傍に溶接部を挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域にある略平行な2本の線に沿って予備成形用レーザ光を照射して、該亜鉛めっき鋼板2を該2本の線に沿って該予備成形用レーザ光照射側に屈曲させた後、該亜鉛めっき鋼板2の予備成形レーザ光照射側の反対側に亜鉛めっき鋼板1を重ね合せ、これら2枚の鋼板の前記2本の線に挟まれた領域の両側を拘束し、亜鉛めっき鋼板2を湾曲させたことで生じる2枚の鋼板の隙間発生部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射して、前記2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接することを特徴とする亜鉛めっき鋼板の重ね溶接方法。
(3) 2枚の亜鉛めっき鋼板の重ね溶接継手において、予め一方の前記亜鉛めっき鋼板1の一端のみを拘束具を用いて拘束した状態で該亜鉛めっき鋼板1の溶接部を挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域にある略平行な2本の線に沿って予備成形用レーザ光を照射して、該予備成形用レーザ光照射側に該亜鉛めっき鋼板1を該2本の線に沿って屈曲させた後、該亜鉛めっき鋼板1の予備成形用レーザ光照射側に亜鉛めっき鋼板2を重ね合せ、これら2枚の鋼板の前記2本の線に挟まれた領域の両側を拘束したうえで、亜鉛めっき鋼板1を屈曲させたことで生じる2枚の鋼板の間の隙間発生部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射して、又は予め一方の前記亜鉛めっき鋼板2の一端のみを拘束具を用いて拘束し、該亜鉛めっき鋼板2上の溶接部近傍に溶接部を挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域にある略平行な2本の線に沿って予備成形用レーザ光を照射して、該亜鉛めっき鋼板2を該2本の線に沿って該予備成形用レーザ光照射側に屈曲させた後、該亜鉛めっき鋼板2の予備成形レーザ光照射側の反対側に亜鉛めっき鋼板1を重ね合せ、これら2枚の鋼板の前記2本の線に挟まれた領域の両側を拘束し、亜鉛めっき鋼板2を湾曲させたことで生じる2枚の鋼板の隙間発生部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射して形成された、前記鋼板の外表面でかつ重ねレーザ溶接ビードを挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域に該重ねレーザ溶接ビードに略平行で、その幅が溶接ビード幅未満のレーザ光照射痕を有することを特徴とする亜鉛めっき鋼板の重ね溶接継手。
である。
本発明の方法では、亜鉛めっき鋼板の重ねレーザ溶接において、2枚の鋼板を溶接する前に、一方の鋼板に予備成形用レーザ光を1回または複数回照射して、該亜鉛めっき鋼板を該レーザ光照射側に屈曲させる。一方の鋼板を屈曲させることで、2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね合せた際に、2枚の鋼板の間に隙間が得られる。また、2枚の鋼板の溶接部の両側を拘束するため、安定して十分な大きさの隙間が得られる。このため、溶接用レーザ光を照射し溶接を行なう際に、亜鉛蒸気の発生による溶融金属の爆飛や溶接部欠陥の発生を低減することができる。したがって、溶接ビード形状および品質に優れた亜鉛めっき鋼板の重ね溶接継手を得ることができる。
本発明の本旨とするところをより詳らかとするため、以下、添付の図面に基づき説明を行なう。
図1(a)および図1(b)は本発明を用いて亜鉛めっき鋼板をレーザ溶接する場合の断面図である。まず、亜鉛めっき鋼板1上の溶接する部分7に予備成形用レーザ光を照射走査する。図1(a)および図1(b)においてレーザ光の走査方向は紙面に垂直な向きである。この照射によって鋼板1は、照射位置7を中心に予備成型用レーザ光が照射される側に屈曲する。
このメカニズムは以下のように説明される。レーザ光照射により、照射位置7付近の板の温度が上昇するが、その上昇幅は鋼板の表面に近いほど大きい。したがって、板厚方向に温度差が生じる。このため、図1(a)に示すように鋼板1の一端をのみを拘束具3a、3bを用いて拘束し、端部5は自由に変位できるようにしておくと、レーザ光照射側の表面には圧縮応力がはたらき、裏面には引張応力がはたらく。この結果、鋼板1に塑性変形が生じる。レーザ光照射後、板厚方向の温度差がなくなっても、レーザ光照射側の表面には圧縮ひずみが、裏面には引張ひずみが残留する。このようにして、照射位置7にレーザ光が照射された鋼板1は、図1(a)に破線で示すように、照射位置7を中心にレーザ光6が照射される側に屈曲する。
ところで、レーザ光6を照射した側に鋼板1を屈曲させることは、レーザ光照射により鋼板を溶融させることによっても実現できる。このメカニズムは以下のように説明される。レーザ光を鋼板に照射することにより生じる溶融部の大きさは、図4に示すようにレーザ光を照射した側ほど大きくなる。このとき、溶融金属の凝固、冷却過程で溶融金属に体積収縮が生じるが、上記のような溶融部11の構造からレーザ光照射側の収縮が大きく、反対側にいくほど収縮は小さくなる。したがって、鋼板は溶融部のビードを中心にレーザ光照射側に屈曲する。また、溶融部はレーザ光照射側の溶融幅を広くするほど、また反対側の溶融幅を狭くするほどこの屈曲角を大きくすることができる。ただし、レーザ光のパワーおよび走査速度は、鋼板の溶融が貫通しない程度に設定しなければならない。一般的に、鋼板を溶融させる方法は、前記した溶融させずに温度差を利用して屈曲させる方法よりも大きな屈曲角を得ることができ、2枚の鋼板を重ね合せた際に大きな隙間を得るのに有利である。
前記の予備成形用レーザ光照射によって鋼板1を該レーザ光照射側に屈曲させた後、図1(b)に示すように、亜鉛めっき鋼板2を予備成形用レーザ光照射側から重ね合せ、2枚の亜鉛めっき鋼板を拘束具3、4によって拘束し、亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射することで重ね溶接を行なう。予備成形用レーザ光を照射し鋼板1を屈曲させたことにより、2枚の亜鉛めっき鋼板の間には図1(b)に示すような三角形状の断面をもつ隙間9が生じる。また2枚の鋼板の溶接部の両側を拘束するために安定した高さの隙間を得ることができる。2枚の鋼板の重ね部分から溶接時に発生する亜鉛蒸気は、この隙間9から逃げることが可能なため、溶融金属の爆飛を抑制し、良好な溶接を行なうことができる。
また、図2(a)、図2(b)に一例を示すように、亜鉛めっき鋼板1に複数本の予備成型用レーザ光6a、6bを照射し、鋼板1を該複数本の線に沿って屈曲させた後、鋼板2を該レーザ光照射側から重ねて拘束することで生じる隙間部分に、鋼板2側から溶接用レーザ光6を照射することにより溶接を行なうこともできる。この方法は、図1(a)および図1(b)に示した方法と比べると、次の点で優れている。すなわち、亜鉛めっき鋼板1の屈曲角に加えて複数の曲げ位置の間隔を変えられるため、隙間9の高さおよび体積を、より広範囲にかつ安定した状態で制御することが可能となり、亜鉛蒸気による爆飛の低減を確実に行なうことができる。
上述段落[0016]の方法によると、片側の亜鉛めっき鋼板1の重ね合せ面において、重ねレーザ溶接ビードを挟んだ両側に、該ビードにほぼ平行な複数の予備成形レーザ光照射痕を有する重ね溶接継手が得られる。
また、一方の亜鉛めっき鋼板に予備成形用レーザ光を照射し、該亜鉛めっき鋼板を屈曲させたのち、該鋼板側から溶接用レーザ光を照射することにより重ね溶接を行なうことも可能である。図3(a)および図3(b)は2本の予備成形用レーザ光を用いる場合の例を示す断面図である。まず図3(a)に示すように、溶接する2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね、亜鉛めっき鋼板2の端部10が自由に変位できる状態で2本の予備成形用レーザ光を照射する。尚、図1の方法と同様に、レーザ光の走査方向は図3においても紙面に垂直な向きである。段落[0013]および[0014]に記したメカニズムにより、予備成形用レーザ光を照射した亜鉛めっき鋼板2は、図3(a)に示すようにレーザ光照射位置の2ヵ所で屈曲する。その後2枚の亜鉛めっき鋼板を拘束すると、図3(b)に示すように、亜鉛めっき鋼板2の予備成形用レーザ光照射位置間が予備成形用レーザ光を照射した2ヵ所を支点として湾曲し、2枚の鋼板の間に隙間9が生じる。この部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射することで重ね溶接を行なう。隙間9に亜鉛蒸気が逃げることが可能なため、溶融金属の爆飛を抑制し、良好な溶接を行なうことができる。
上述段落[0018]の方法によると、片側の亜鉛めっき鋼板2の外表面において、重ねレーザ溶接ビードを挟んだ両側に、該ビードにほぼ平行な複数の予備成形レーザ光照射痕を有する重ね溶接継手が得られる。
この方法は、図1および図2に示した方法と比べると、次の点で優れている。すなわち、予備成型用レーザ光を照射し屈曲させる処理から2枚の鋼板を重ね溶接する処理に移る際に、図1および図2に示した方法では、亜鉛めっき鋼板2を別の場所から持ってきて重ねる処理が必要になるのに対して、図3に示した方法では、2枚の鋼板を拘束するだけでよく、屈曲させる処理と溶接処理の間の時間をより短くすることが可能である。
前記の図1、図2、図3に示した方法はいずれも、予備成形用レーザ光、溶接用レーザ光の2種類のレーザ光照射走査が必要になる。いずれの照射についても、(A)片方の亜鉛めっき鋼板を屈曲させる、もしくは(B)2枚の亜鉛めっき鋼板を溶接する、という目的が達成されるようなパワーおよび走査速度に設定して行なう。この2種類の目的のためには、必ずしも異なる種類のレーザ光を用いる必要はなく、1種類のレーザ光をパワーまたは走査速度を変えて用いてもよい。さらに、1本のレーザ光を2つのビームに分割して用いてもよい。例えば、図2、図3に示した方法では、1本のレーザ光を2つのビームに分割して用いれば、2ヵ所の予備成型用レーザ光照射を同時に行なうことが可能である。
また、予備成形用レーザ光、溶接用レーザ光の照射はいずれも、必ずしも走査方向に連続的に行なう必要はない。例えば図5に示すように、一定の間隔を空けながら破線状にレーザ光を照射することによっても前記(A)や(B)の目的は達せられる。
なお、2枚の亜鉛めっき鋼板をレーザ重ね溶接する際に必要な2枚の鋼板間の隙間高さは、50μm〜200μm程度といわれている。この隙間高さを確保するためには一定の屈曲角が必要となる。屈曲角を大きくするためには段落[0014]に記したように、溶融を伴うレーザ光照射が有利である。さらに、同じ場所を複数回照射することによっても屈曲角を大きくすることができる。また、十分な隙間高さが得られている場合は、溶接用レーザ光を照射する際に、隙間の中心位置、すなわち隙間高さが最大となる位置を走査する必要はない。ただし、溶接用レーザ光照射中に、亜鉛蒸気が逃げることが可能な隙間を確保するためには、隙間の端の方を照射することは避けるべきである。
以下、本発明を実施例で説明する。
図6(a)および図6(b)は本発明の一実施例を示す平面図である。それぞれの図は、図1(a)および図1(b)と対応した平面図である。各図中1、2は厚さ1mm、亜鉛目付け量30g/mの亜鉛めっき鋼板である。まず、図1(a)および図6(a)に示すように予備成型用レーザ光を照射する鋼板1の一端を拘束具3に固定した。この状態で、点線で示した位置7に沿って炭酸ガスレーザ光を照射した。レーザ光のパワーは2kW、走査速度は10m/分としたところ、鋼板1は照射位置7に沿って1°屈曲した。このとき、照射位置7上に溶融は見られなかった。次に、鋼板1上に鋼板2を予備成型用レーザ光照射側から重ね合せ、図1(b)および図6(b)に示すように拘束した。このとき、2枚の鋼板間の隙間高さは8の鎖線の下で測定したところ50μmであった。その後、鋼板2側から鎖線8に沿って、前記の炭酸ガスレーザ光を溶接用レーザ光として再び照射し、2枚の鋼板を溶接した。このとき、パワーは6kW、走査速度は5m/分であった。この結果、溶接後の鋼板表裏面7の位置に1本のレーザ光照射による溶融ビードが形成された溶接欠陥のない良好な重ね継手鋼板が得られた(図7)。
段落[0024]で述べたのと同様の方法で、厚さ1mm、亜鉛目付け量60g/mの亜鉛めっき鋼板に対して溶接を実施した。しかし、この場合は前記1°の屈曲では、亜鉛蒸気蒸発による爆飛を完全に抑えることはできず溶接欠陥が発生した。これは、亜鉛目付け量60g/mに対し、2枚の鋼板間の隙間が狭すぎたためである。そこで鋼板1の屈曲角を増大させるために、点線で示した位置7に沿って予備成型用レーザ光を照射する条件のみをパワー2kW、走査速度5m/分に変更して溶接を実施した。その結果、予備成型用レーザ光照射後、鋼板1は照射位置7に沿って2°屈曲した。このとき照射位置7上には溶融が見られた(この時、裏面は非溶融のハーフペネ状態であった)。また2枚の鋼板を重ね合せた後の隙間は、鎖線8の下で測定したところ100μmであった。その後、鎖線8に沿ってパワー6kW、走査速度5m/分の条件で溶接を行なったところ、鋼板表裏面7の位置に1本のレーザ光照射による溶融ビードが形成された溶接欠陥のない良好な重ね継手鋼板が得られた。このように亜鉛目付け量が多い場合には、亜鉛蒸気を逃がす空間を大きくするために、予備成型用レーザ光照射走査部分に溶融を生じさせて大きな屈曲角を得ることで良好な溶接をすることが可能である。
図8(a)および図8(b)は本発明の別の実施例を示す平面図である。それぞれの図は、図2(a)および図2(b)と対応した平面図である。各図中1、2は厚さ1mm、亜鉛目付け量60g/mの亜鉛めっき鋼板である。まず、図2(a)および図8(a)に示すように鋼板1の一端を拘束具3を用いて固定した。この状態で鋼板1の7a、次いで7bに沿って炭酸ガスレーザ光を予備成型用レーザ光として照射した。パワーは2kW、走査速度は10m/分としたところ、鋼板1は照射位置7a、7bに沿ってそれぞれ1°ずつ屈曲した。尚、本実施例では、照射位置7aと7bの間隔は6mmとした。次に鋼板1、2を、図2(b)および図8(b)に示すように拘束した。このとき、2枚の鋼板間の隙間は、鎖線8の下で測定したところ50μmであった。その後、鋼板2側から鎖線8に沿って、前記の炭酸ガスレーザ光を溶接用レーザ光として再び照射し、2枚の鋼板を溶接した。このとき、パワーは6kW、走査速度は5m/分であった。この結果、溶接欠陥のない良好な溶接重ね継手鋼板が得られた。図9に示すように、この溶接継手の表面には8の位置に1本の貫通溶融ビードが形成され、片方の鋼板2の外表面には、8の位置にある溶融ビードの両側にある7a、7bの位置に予備成形用レーザ光照射痕が残っていた。段落[0025]に記したように、亜鉛目付け量60g/mの亜鉛めっき鋼板の重ね溶接について、鋼板1の位置7に沿って1°屈曲させるだけでは溶接欠陥が発生した。しかし、本方法のように予備成型用レーザ光照射位置を2ヵ所にすると、それぞれの屈曲角は変化しなくても亜鉛蒸気が逃げる隙間体積が増加するため、爆飛を抑え溶接欠陥をなくすことができる。
図10(a)および図10(b)は本発明の別の実施例を示す溶接部の平面図である。それぞれの図は断面図、図3(a)および図3(b)と対応している。各図中1、2は厚さ1mm、亜鉛目付け量100g/mの亜鉛めっき鋼板であり、段落[0025]、[0026]で述べた例よりもさらに亜鉛目付け量が多くなっている。まず、図3(a)および図10(a)に示すように鋼板1、2のそれぞれの一端を拘束具3を用いて固定した。この状態で鋼板2の7a、次いで7bに沿って炭酸ガスレーザ光を予備成型用レーザ光として照射した。パワーは2kW、走査速度は5m/分としたところ、鋼板2は照射位置7a、7bに沿ってそれぞれ2°ずつ屈曲した。このとき照射位置7a、7b上に溶融が見られた。尚、本実施例では、照射位置7aと7bの間隔は6mmとした。次に鋼板1、2を、図3(b)および図10(b)に示すように拘束した。このとき、2枚の鋼板間の隙間は、鎖線8の下で測定したところ100μmであった。その後、鋼板2側から鎖線8に沿って、前記の炭酸ガスレーザ光を溶接用レーザ光として再び照射し、2枚の鋼板を溶接した。このとき、パワーは6kW、走査速度は5m/分であった。この結果、溶接欠陥のない良好な溶接重ね継手鋼板が得られた。図11に示すように、この溶接継手の表面には8の位置に1本の貫通溶融ビードが形成され、片方の鋼板2の外表面には、8の位置にある溶融ビードの両側にある7a、7bの位置に溶融を伴う予備成形用レーザ光照射痕が残っていた。尚、この厚さ1mm、亜鉛目付け量100g/mの亜鉛めっき鋼板の重ね溶接を段落[0025]で述べた方法で行なったが、爆飛が原因の溶接欠陥が発生した。段落[0025]に述べた1ヵ所で屈曲させる方法で得られた隙間高さ100μmは、照射位置7a、7bの2ヵ所で屈曲させることを特徴とする本方法で得られた高さと同じであったが、本方法の方が2枚の鋼板間にできる隙間9の体積は大きくなる。この点が爆飛を抑え溶接欠陥をなくすのに有効に働いたといえる。
尚、段落[0026]、[0027]に記した実施例では照射位置7aと8、8と7bの間隔はそれぞれ3mmとした。一般的に、レーザ光照射部・溶接部は表面の亜鉛が蒸発し防錆・防食効果が失われる。ただし1ヵ所のレーザ光照射で亜鉛の蒸発する幅は1mm程度であり、この程度の幅であれば周辺の亜鉛によって防錆・防食効果は維持される。本方法でこの効果を維持するためには、鋼板2上の7a、7bおよび8にレーザ光照射後も各照射部分の間に適当な量の亜鉛が存在するようにすればよい。したがって照射位置7aと8、8と7bの間隔はそれぞれ2mm以上とするのが好ましい。
ところで、段落[0026]、[0027]で述べた方法では、6a、6bの順に予備成型用レーザ光を照射した。照射点7bにレーザ光を照射する際には、すでに7aに沿った屈曲が生じているため、レーザ光照射点7bは元の位置より上方にΔhの位置ずれを生じた。しかし、2本のレーザ光照射位置7a、7bの間隔は前述のように6mmであり、したがってΔhは0.2mm程度であった。段落[0026]、[0027]のいずれの実施例においても、レーザ光6bは焦点距離100mm程度のレンズで集光したので、焦点深度は±0.3mm程度あり、Δhの位置ずれが問題になることはなかった。もちろん、図2(a)、図3(a)に示すように予め焦点位置をΔhだけずらしてレーザ光6bを照射すると、より安定した加工結果を得ることができる。また本実施例のように、照射位置7a、7bの順に照射する際のΔhの位置ずれが問題にならない場合は、照射位置7a、7bへの照射を2つのレーザ光を用いて同時に行なうことも可能となる。
(a)は本発明の予備成形レーザ光照射の一例を示す断面図、(b)は(a)に引き続いて行う本発明の溶接用レーザ光照射を示す断面図である。 (a)は本発明の予備成形レーザ光照射の他の例を示す断面図、(b)は(a)に引き続いて行う本発明の溶接用レーザ光照射を示す断面図である。 (a)は本発明の予備成形レーザ光照射の更に別の例を示す断面図、(b)は(a)に引き続いて行う本発明の溶接用レーザ光照射を示す断面図である。 レーザ光を鋼板に照射したときの溶融部の断面図である。 レーザ光照射部の平面図である。 図1に基づき行った本発明の実施例を示すもので、(a)は予備成形レーザ光照射時の平面図、(b)は溶接用レーザ光照射時の平面図である。 図6の本発明の実施例により得られた重ね溶接継手を示す図である。 図2に基づき行った本発明の実施例を示すもので、(a)は予備成形レーザ光照射時の平面図、(b)は溶接用レーザ光照射時の平面図である。 図8の本発明の実施例により得られた重ね溶接継手を示す図である。 図3に基づき行った本発明の実施例を示すもので、(a)は予備成形レーザ光照射時の平面図、(b)は溶接用レーザ光照射時の平面図である。 図10の本発明の実施例により得られた重ね溶接継手を示す図である。
符号の説明
1、2…亜鉛めっき鋼板
3、4…拘束具
5、10…端部
6…レーザ光
7、8…レーザ光の照射位置
9…隙間
11…溶融部

Claims (3)

  1. レーザを用いて2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接する溶接方法において、予め一方の前記亜鉛めっき鋼板1の一端のみを拘束具を用いて拘束し、該亜鉛めっき鋼板1の溶接部を挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域にある略平行な2本の線に沿って予備成形用レーザ光を照射して、該予備成形用レーザ光照射側に該亜鉛めっき鋼板1を該2本の線に沿って屈曲させた後、該亜鉛めっき鋼板1の予備成形用レーザ光照射側に亜鉛めっき鋼板2を重ね合せ、これら2枚の鋼板の前記2本の線に挟まれた領域の両側を拘束したうえで、亜鉛めっき鋼板1を屈曲させたことで生じる2枚の鋼板の間の隙間発生部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射して、前記2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接することを特徴とする亜鉛めっき鋼板の重ね溶接方法。
  2. レーザを用いて2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接する溶接方法において、予め一方の前記亜鉛めっき鋼板2の一端のみを拘束具を用いて拘束し、該亜鉛めっき鋼板2上の溶接部近傍に溶接部を挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域にある略平行な2本の線に沿って予備成形用レーザ光を照射して、該亜鉛めっき鋼板2を該2本の線に沿って該予備成形用レーザ光照射側に屈曲させた後、該亜鉛めっき鋼板2の予備成形レーザ光照射側の反対側に亜鉛めっき鋼板1を重ね合せ、これら2枚の鋼板の前記2本の線に挟まれた領域の両側を拘束し、亜鉛めっき鋼板2を湾曲させたことで生じる2枚の鋼板の隙間発生部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射して、前記2枚の亜鉛めっき鋼板を重ね溶接することを特徴とする亜鉛めっき鋼板の重ね溶接方法。
  3. 2枚の亜鉛めっき鋼板の重ね溶接継手において、予め一方の前記亜鉛めっき鋼板1の一端のみを拘束具を用いて拘束した状態で該亜鉛めっき鋼板1の溶接部を挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域にある略平行な2本の線に沿って予備成形用レーザ光を照射して、該予備成形用レーザ光照射側に該亜鉛めっき鋼板1を該2本の線に沿って屈曲させた後、該亜鉛めっき鋼板1の予備成形用レーザ光照射側に亜鉛めっき鋼板2を重ね合せ、これら2枚の鋼板の前記2本の線に挟まれた領域の両側を拘束したうえで、亜鉛めっき鋼板1を屈曲させたことで生じる2枚の鋼板の間の隙間発生部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射して、又は予め一方の前記亜鉛めっき鋼板2の一端のみを拘束具を用いて拘束し、該亜鉛めっき鋼板2上の溶接部近傍に溶接部を挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域にある略平行な2本の線に沿って予備成形用レーザ光を照射して、該亜鉛めっき鋼板2を該2本の線に沿って該予備成形用レーザ光照射側に屈曲させた後、該亜鉛めっき鋼板2の予備成形レーザ光照射側の反対側に亜鉛めっき鋼板1を重ね合せ、これら2枚の鋼板の前記2本の線に挟まれた領域の両側を拘束し、亜鉛めっき鋼板2を湾曲させたことで生じる2枚の鋼板の隙間発生部分に亜鉛めっき鋼板2側から溶接用レーザ光を照射して形成された、前記鋼板の外表面でかつ重ねレーザ溶接ビードを挟んでその両側にあって該溶接部から2mm以上隔たった領域に該重ねレーザ溶接ビードに略平行で、その幅が溶接ビード幅未満のレーザ光照射痕を有することを特徴とする亜鉛めっき鋼板の重ね溶接継手。
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