JP2017006935A - 外板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性を維持しつつ、陰影が生じるような精密な立体的形状を外板の表側に施すことができる外板の製造方法を提供すること。
【解決手段】外板10の製造方法は、曲げ応力に対して形状拘束が生じる部分を有する外板10の裏面12に、照射軌跡が所定のデザイン70になるようにレーザを照射することにより、外板10の表面11に両側が湾曲する湾曲部51に挟まれた稜線部50が形成されるレーザ照射工程を含む。このレーザ照射工程において、外板10の端部に達しないようにレーザが照射されることにより、外板10の端部の剛性による形状拘束が生じた状態で曲げ応力が加わって稜線部50が適切に形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、外板の製造方法に関する。
従来から、レーザを金属板に照射し、金属板に所定の形状を成形する方法が知られている。この種のレーザを用いた金属板の加工に関する技術を開示するものとして、特許文献1がある。特許文献1には、板金の変形させる部分にレーザ光を高速でスキャニングしながら照射して変形させる部分を加熱し、変形させる部分に力を加えて板金の加工を行う技術が開示されている。
特許第2915646号公報
需要者のニーズの多様化等から車両等に用いられるような外板においても、種々の形状を施すことが求められている。この点、特許文献1には、レーザを応用した板金加工が開示されており、立体的な形状を金属板に施すことが可能である。しかし、特許文献1に開示される技術では、変形させる部分にレーザを照射して加熱した後に、変形させる部分に別途力を加える必要がある上、剛性の低下や外板に対して陰影を生み出すような精密なデザインを施すという観点で改善の余地があった。
本発明は、剛性を維持しつつ、陰影が生じるような精密な立体的形状を外板の表側に施すことができる外板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、外板(例えば、後述の外板10)の製造方法であって、曲げ応力に対して形状拘束が生じる部分を有する前記外板の裏側(例えば、後述の裏面12)に、照射軌跡が所定の形状(例えば、後述のデザイン70又はデザイン301〜306)になるようにレーザを照射することにより、前記外板の表側に両側が湾曲している稜線部(例えば、後述の稜線部50)が形成されるレーザ照射工程を含む外板の製造方法に関する。
これにより、形状拘束を受けている部分にレーザの照射によって生じる角変形の曲げ応力が加わることになる。形状拘束を受けた状態で曲げ応力が加わるので、外板の裏側が内側に湾曲し、外板の表側に両側がなだらかに湾曲する稜線を形成することが可能となる。湾曲する部分が形成されることにより、同じ板厚の金属板と比べ剛性が向上するとともに、稜線の両側が湾曲することにより、独特の陰影感が生じるデザインを外板の表側に形成することができる。
前記レーザ照射工程において、前記外板の端部に達しないように前記レーザが照射されることにより、前記外板の端部の剛性による形状拘束が生じた状態で曲げ応力が加わって前記稜線部が形成されることが好ましい。
これにより、レーザの照射軌跡が外板の端部まで達しないので、外板の端部の剛性を利用して両側が湾曲する稜線部を成形することができる。外板自体の剛性により、レーザ照射によって生じる曲げ応力に対する形状拘束を実現できる。
前記レーザ照射工程において、前記レーザの照射軌跡は閉じられた図形(例えば、後述のデザイン70又はデザイン301〜305)であることが好ましい。
これにより、レーザの照射が閉じられた図形となるので、レーザの照射部分の両側全域にわたって曲げ応力に対する形状拘束が働く。従って、外板自体の剛性により、レーザ照射によって生じる曲げ応力に対する形状拘束を実現できる。
前記外板の製造方法は、前記外板に成形を行う成形工程を更に含み、前記レーザ照射工程は、前記成形工程で成形された前記外板に対してレーザを照射することが好ましい。
これにより、板状部材から所定の形状に成形されて剛性が向上した状態の外板に対してレーザ照射が行われることになる。外板自体の剛性により、レーザ照射によって生じる曲げ応力に対する形状拘束を実現できる。
前記レーザ照射工程において、前記レーザは、同じ照射位置に繰り返し照射されることが好ましい。
これにより、レーザが繰り返し照射された部分に対応する稜線の角度が鋭くなり、稜線部のコントラストをよりはっきりさせることができる。
前記レーザ照射工程において、前記レーザによって所定の形状を描く際に、照射範囲を段階的に分散して前記レーザを照射することが好ましい。
これにより、一部分に照射範囲が集中して外板が局所的に湾曲して全体的な形状が崩れる事態を防止し、外板の表側により安定的に所定の形状を施すことができる。
前記レーザ照射工程は、前記外板の端部を拘束部材(例えば、後述の拘束部材260,270)で拘束した状態で前記レーザが照射されることが好ましい。
これにより、外板の端部が拘束されるので、曲げ応力に対向する拘束力を確実に発揮させることができ、稜線部の形状をより安定させることができる。また、外板の端部までレーザの照射を行っても、拘束部材によって適切に形状拘束されるので、稜線部を確実に形成できるとともに、表側を大きく使った自由なデザインを外板に施すことができる。
本発明によれば、剛性を維持しつつ、陰影が生じるような精密な立体的形状を外板の表側に施すことができる外板の製造方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係る外板の製造工程の流れを示す図である。 第1実施形態のレーザ照射装置が外板の裏面にレーザを照射する様子を模式的に示す図である。 レーザ照射によって外板に曲げ応力が生じる様子を模式的に示した図である。 形状拘束された状態で曲げ応力が加わることにより、外板におけるレーザを照射した部分の周囲が湾曲する様子を模式的に示した図である。 表面に稜線部が複数形成された外板の断面の様子を模式的に示した図である。 レーザ照射を段階的に行う様子を模式的に示した図である。 第2実施形態のレーザ照射装置が外板の裏側にレーザを照射する様子を模式的に示す断面図である。 拘束部材によって外板が拘束された様子を模式的に示す図である。 拘束部材によって外板が拘束された様子の他の例を模式的に示す図である。 所定の形状が表側に形成された外板の例を示す図である。
以下、本発明の外板の製造方法の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、車両に用いられる外板の製造工程を例に本発明を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る外板の製造工程の流れを示す図である。図1に示すように、第1実施形態の外板の製造工程では、まず、ブランキング加工によって所定の形状の金属板が鋼材から切り出される(S1)。次に、切り出された金属板に対してプレス加工を行う(S2)。このプレス加工による成形工程を経ることで、外板10が立体的な形状に成形される。
第1実施液体の外板10の製造方法では、プレス加工された外板10に対してレーザを照射する(S3)。このレーザ照射工程では、所定のデザイン(形状)70に基づいてレーザが、外板10に照射される(図6参照)。
次に、このレーザ照射工程で、レーザを照射するレーザ照射装置20について説明する。図2は、本実施形態のレーザ照射装置20により、外板10の裏面(裏側)12にレーザが照射される様子を模式的に示す図である。
図2に示すように、レーザ照射装置20は、ロボットアーム21と、ロボットアーム21の先端に設けられるレーザ照射部22と、外板10を支持する支持部25と、を備える。
ロボットアーム21は、そのアームの先端を3次元的に移動させることができる多関節式である。このロボットアーム21によってレーザ照射部22が3次元的に移動可能になっている。なお、レーザ照射装置20の照射位置を変更する構成は、ロボットアーム21に限定されるわけではなく、事情に応じて適宜変更することができる。
レーザ照射部22は、外板10に所定の形状を成形するためのレーザを照射する。本実施形態のレーザ照射部22は、波長が1070nm前後のマルチモードファイバレーザを照射可能に構成されている。レーザ照射部22のその他の条件は、以下の通りである。
ビームモード:無変調連続波(continuous wave)
出力:4kw
レーザ照射径:1.2mm程度
スキャン速度:800mm/sec
支持部25は、プレス加工された外板10をその裏面(裏側)12が上方を向いた状態で保持する。支持部25に支持される外板10の材料及び板厚について説明する。外板10の材料としては、亜鉛メッキ鋼板(JAC270D又はJAC270F)又はメッキされていない鋼板(JSC270D又はJSC270F)等が用いられる。亜鉛メッキ鋼板又はメッキされていない鋼板では、板厚が0.5mm〜0.8mmのものを成形対象とする。
なお、レーザ照射部22の加工条件や加工対象である外板10の材料及び板厚等は、成形対象の構成や形状等によって適宜変更することができる。例えば、外板10の材料として、板厚が0.5mm〜0.8mmのアルミ板(A6022又はA6016等のアルミ合金板)を用いることができる。
次に、レーザ照射によって外板10に生じる変形について説明する。図3は、レーザ照射によって外板10に曲げ応力が生じる様子を模式的に示した図である。図3に示すように、予め設定された形状に基づいて線状にレーザが照射されると、外板10における加熱部分と非加熱部分の熱収縮の収縮量の差等によって角変形が生じ、曲げ応力がレーザ照射位置30の周囲に発生する。
図4は、形状拘束された状態で曲げ応力が加わることにより、外板10におけるレーザを照射した部分の周囲が湾曲する様子を模式的に示した図である。図4に示すように、外板10は、その立体的形状に基づく剛性により、レーザ照射によって生じた曲げ応力に抵抗する形状拘束が働く。即ち、立体的な形状の外板10の両端部は、その剛性により曲げ応力に対向してその形状を維持しようとする。その結果、曲げ応力の作用によって、レーザが照射された部分と両端部との間が内側(裏側)に湾曲し、表側に湾曲部51に挟まれた稜線部50が形成される。
図5は、表面(表側)11に稜線部が複数形成された外板10の断面の様子を模式的に示した図である。図5に示すように、レーザ照射装置20によって所定の照射軌跡に基づいてレーザが照射され、稜線部50が複数形成される。本実施形態の稜線部50は、外板10の表面11から突出しており、その両側が凹むように湾曲している。レーザ照射によって形成される稜線部50は、その挟み角度55が鋭くなるので、陰影のコントラストがはっきりしたものとなる。また、図5中央の両向きの矢印に示すように、湾曲部51の長さも大きくなり、なだらかな曲面が形成される。
本実施形態では、上述のレーザ処理は、段階的に行われる。次に、レーザの段階的な照射について説明する。図6中の(a)には、第1段階で外板10の表面11に形成された稜線部50が示されている。図6中の(b)には、外板10の表面11に最終的に形成されるデザイン70が示されている。
図6中の(a)に示すように、第1段階では、レーザの照射位置を移動させて複数の三角形が表面11に形成される。レーザは、閉じた図形である三角形の軌跡を描くように照射される。三角形は閉じた図形であり、三角形を構成する辺が外板10の端面には達していない。従って、レーザ照射によって生じる角変形の動きは、辺の周囲の平面部分に拘束された形となり、その結果、レーザが照射された部分の周囲が内側に変形する。
複数の三角形のそれぞれは、最終的に外板10に照射される形状(図6中の(b)参照)の一部であり、互いに離れた場所に位置する。レーザによって複数の三角形が順次形成される。即ち、第1段階においても、複数の三角形が段階的に形成され、レーザの照射範囲が三角形ごとに分散することになる。
図6中の(b)に示すように、第2段階では、複数の三角形の間を接続する直線が形成される。第2段階で照射されるレーザの軌跡は直線状であり、この第2段階においても、照射位置が分散するようにレーザが照射される。
図6中の(b)に示す第2段階においても、レーザは、外板10の端部に達しないように照射される。従って、角変形の動きは、レーザが照射された直線部分の周囲に拘束された形となり、上述の通り、稜線部50が形成される。
また、本実施形態のレーザ照射装置20は、同じ照射位置に繰り返しレーザを照射する。即ち、レーザ照射を時間的にも分散して行う。第1段階と第2段階では、レーザの照射位置が異なっており、レーザ照射の繰り返しも段階的に行われる。
なお、レーザ照射の繰り返しは、第1段階と第2段階を繰り返すように行ってもよいし、第1段階を繰り返した後に第2段階を繰り返すように行ってもよい。成形対象や最終的に成形する形状に応じてレーザ照射の繰り返す順番は適宜変更することができる。
以上説明した第1実施形態の外板10の製造方法によれば、以下のような効果を奏する。外板10の製造方法は、曲げ応力に対して形状拘束が生じる部分を有する外板10の裏面12に、照射軌跡が所定のデザイン70になるようにレーザを照射することにより、外板10の表面11に両側が湾曲する湾曲部51に挟まれた稜線部50が形成されるレーザ照射工程(図1のS1)を含む。
これにより、形状拘束を受けている部分にレーザの照射によって生じる角変形の曲げ応力が加わることになる。形状拘束を受けた状態で曲げ応力が加わるので、外板10の裏側が内側に湾曲し、外板10の表側に両側がなだらかに湾曲する稜線を形成することが可能となる。湾曲する部分が形成されることにより、同じ板厚の金属板と比べ剛性が向上するとともに、稜線の両側が湾曲することにより、独特の陰影感が生じるデザイン70を外板の表側に形成することができる。
レーザ照射工程において、外板10の端部に達しないようにレーザが照射されることにより、外板10の端部の剛性による形状拘束が生じた状態で曲げ応力が加わって稜線部50が適切に形成される(図4及び図5参照)。これにより、レーザの照射軌跡が外板10の端部まで達しないので、外板10の端部の剛性を利用して両側が湾曲する稜線部50を成形することができる。外板10自体の剛性により、レーザ照射によって生じる曲げ応力に対する形状拘束を実現できる。
レーザ照射工程において、レーザの照射軌跡は閉じられた図形(例えば、図6中の(b))である。これにより、レーザの照射が閉じられた図形となるので、レーザの照射部分の両側全域にわたって曲げ応力に対する形状拘束が働く。従って、外板10自体の剛性により、レーザ照射によって生じる曲げ応力に対する形状拘束を実現できる。
本実施形態の外板10の製造方法は、外板10にプレス加工を行う成形工程(図1のS2)を更に含み、レーザ照射工程は、成形工程でプレス加工が行われて立体的な形状となった外板10に対してレーザを照射する。
これにより、板状部材から所定の形状に成形されて剛性が向上した状態の外板10に対してレーザ照射が行われることになる。外板10自体の剛性により、レーザ照射によって生じる曲げ応力に対する形状拘束を実現できる。
レーザ照射工程において、レーザは、同じ照射位置に繰り返し照射される。これにより、レーザが繰り返し照射された部分に対応する稜線の角度55が鋭くなり、稜線部50のコントラストをよりはっきりさせることができる。
レーザ照射工程において、レーザによって所定のデザイン70を描く際に、照射範囲を段階的に分散して前記レーザを照射する。これにより、一部分に照射範囲が集中して外板10が局所的に湾曲して全体的な形状が崩れる事態を防止し、外板10の表側により安定的に所定の形状を施すことができる。
次に、第2実施形態の外板210の製造方法について説明する。第2実施形態では、外板210を製造する工程の順序やレーザ照射工程等が異なる。なお、第1実施形態のレーザ照射装置20と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略する場合がある。
第2実施形態の工程の順序について説明する。第2実施形態では、ブランキング処理を行って所定の形状に切り出された金属板に対してレーザ照射を行って所定の形状を成形する。即ち、プレス成形を行う前の段階の平板状の金属板にレーザ照射を行う点が上記第1実施形態と異なっている。そして、レーザ照射工程により所定の形状が施された金属板に対してプレス加工を行う。
図7は、第2実施形態のレーザ照射装置が外板210の裏側にレーザを照射する様子を模式的に示す断面図である。なお、ロボットアーム21等の構成についてはその図示を省略している。
図7に示すように、第2実施形態では、平板状の外板210の端部を保持部225に載置した状態で拘束部材260を用いて外板210を拘束している。拘束部材260は、外板210の裏面212であって、端部近傍に配置される。外板210の端部は、拘束部材260と保持部225によって上下方向に挟まれた状態となっている。また、拘束部材260は、少なくともレーザの照射範囲250よりも外側に位置するようにセットされる。図8は、拘束部材260によって外板210が拘束された様子を模式的に示す図である。図8に示すように、拘束部材260は、外板210の裏面212の端部全周に配置される。
この状態で、レーザ照射部22によって外板210の裏面212にレーザを所定のデザインに基づいて照射する。外板220は、拘束部材260によって拘束された状態で曲げ応力が加わるので、レーザを照射した部分の周囲が内側に湾曲し、第1実施形態と同様の稜線部50が形成される。また、第2実施形態においても、レーザの照射範囲は、外板210の端部よりも内側なので、外板210の平面部分の剛性によっても曲げ応力に対向する拘束力が発揮される。
即ち、第2実施形態の外板210の製造方法におけるレーザ照射工程では、外板10の端部を拘束部材260で拘束した状態で前記レーザが照射される。これにより、外板210の端部が拘束されるので、曲げ応力に対向する拘束力を確実に発揮させることができ、稜線部50の形状をより安定させることができる。
また、拘束部材260の配置方法は適宜変更することができる。図9は、拘束部材270によって外板210が拘束された様子の一例を模式的に示す図である。図9では、拘束部材270が、外板210の端部の全周ではなく、端部の一部に配置される。より具体的には、拘束部材270は、端部における辺の中央に配置される。この構成をとることにより、外板210の端部までレーザの照射を行うことができる。拘束部材270によって適切に形状拘束されるので、稜線部50を確実に形成できるとともに、表面211を大きく使った自由なデザインを外板210に施すことが可能となる。このように、拘束部材の配置方法は、事情に応じて適宜変更することができる。
図10は、所定の形状が表側に形成された外板10の例を示す図である。次に、本発明の外板10の製造方法によって表面11に施されたデザインの例について説明する。図10中の(a)は、円を複数並列配置させたデザイン301である。図10中の(b)は、ハニカム状のデザイン302を外板10の表面11に施したものである。図10中の(c)は、同心円状のデザイン303を施している。図10中の(d)は、直線を複数配置したデザイン304である。
図10に示したデザイン301〜304は、何れも外板10の端部まで達しておらず、平板状の外板10にも適用できるデザインである。その中でも、301〜303は、いずれも閉じられた図形を有しており、稜線部50によって生じる明確なコントラストを実現することができるデザインである。なお、図10に示したデザイン301〜304は、所定の形状の一例を示すものであり、外板10に描く図形は、そのデザインしたい図案に基づいて適宜設定することができる。
以上、本発明の外板10の製造方法の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、第1実施形態のようにプレス成形後の外板10に対してレーザ照射を行う場合においても、第2実施形態で説明した拘束部材260や他の形状の拘束部材を適用することができる。また、レーザ照射を行う対象の外板10の形状についても、適宜変更することができる。更に、車両に用いられる外板10に限定されず、種々の製品に用いられる外板に本発明を適用できる。
10 外板
50 稜線部
70 デザイン(所定の形状)
210 外板
260 拘束部材
270 拘束部材
301〜306 デザイン(所定の形状)

Claims (7)

  1. 外板の製造方法であって、
    曲げ応力に対して形状拘束が生じる部分を有する前記外板の裏側に、照射軌跡が所定の形状になるようにレーザを照射することにより、前記外板の表側に両側が湾曲している稜線部が形成されるレーザ照射工程を含む外板の製造方法。
  2. 前記レーザ照射工程において、前記外板の端部に達しないように前記レーザが照射されることにより、前記外板の端部の剛性による形状拘束が生じた状態で曲げ応力が加わって前記稜線部が形成される請求項1に記載の外板の製造方法。
  3. 前記レーザ照射工程において、前記レーザの照射軌跡は閉じられた図形である請求項1又は2に記載の外板の製造方法。
  4. 前記外板に成形を行う成形工程を更に含み、
    前記レーザ照射工程は、前記成形工程で成形された前記外板に対してレーザを照射する請求項1から3までの何れかに記載の外板の製造方法。
  5. 前記レーザ照射工程において、
    前記レーザは、同じ照射位置に繰り返し照射される請求項1から4までの何れかに記載の外板の製造方法。
  6. 前記レーザ照射工程において、
    前記レーザによって前記所定の形状を描く際に、照射範囲を段階的に分散して前記レーザを照射する請求項1から5までの何れかに記載の外板の製造方法。
  7. 前記レーザ照射工程は、
    前記外板の端部を拘束部材で拘束した状態で前記レーザが照射される請求項1から6までの何れかに記載の製造方法。
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